JP2010256505A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント枚数にかかわらず定着性能を確保しながらファーストプリント時間を短縮でき、更には用紙に皺等の損傷を与える虞が極めて少ない画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラと、両ローラの接触部に形成されるニップの幅を調整する加圧機構と、加熱体を制御して定着ローラを所定の目標温度に加熱するウォームアップ処理を実行後にプリント動作を許容する制御部を備え、制御部は、ウォームアップ処理開始時の定着ローラの温度が所定の待機温度より低い場合、加圧機構により目標ニップ幅よりニップ幅を大きく調整するとともに、目標温度への調整を継続しながら、目標温度より低く設定されたプリント許容温度に達するとウォームアップ処理を終了してプリント動作を許容する早期ウォームアップ処理を実行するように構成されている画像形成装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラと、加圧ローラを定着ローラに圧接して両ローラの接触部に形成されるニップ幅を調整する加圧機構と、定着ローラの温度を検知する温度センサによる検知温度に基づいて加熱体を制御して定着ローラを所定の目標温度に加熱するウォームアップ処理を実行し、ウォームアップ処理が終了するとプリント動作を許容する制御部を備えている画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の画像形成装置には、用紙に静電転写されたトナー像を熱定着するために、加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラを備えた定着装置が組み込まれている。
用紙に静電転写されたトナー像は、定着ローラと加圧ローラの接触部に形成されるニップで加熱及び加圧されることにより用紙に溶融定着される。
そのため、用紙の種類に応じて好ましい定着温度つまり目標温度と、ニップ幅が設定されている。例えば、封筒は普通紙よりも皺が発生し易いため、普通紙よりもニップ幅が小さくなるように設定され、厚紙は普通紙よりも定着し辛いため、普通紙よりも目標温度が高くなるように設定されている。
また、画像形成装置には、画像形成装置への電源投入時、または省電力待機状態から復帰時に、定着ローラの温度を検知する温度センサによる検知温度に基づいて加熱体を制御して定着ローラを所定の目標温度に加熱するウォームアップ処理を実行し、ウォームアップ処理が終了するとプリント動作を許容する制御部が組み込まれている。
しかし、電源投入時、または省電力待機状態からの復帰時に、定着ローラの温度が低いと、ウォームアップ処理に要する時間が長くなり、ファーストプリント時間が長くなるという問題があった。
そのため、特許文献1には、設定されたプリント枚数が少ないときに、目標温度を低い温度に設定し、定着ローラの加圧力を上昇させることにより、ファーストプリント時間を短縮し、設定されたプリント枚数が多いときに、目標温度を高い温度に設定する技術が開示されている。
特開2002−365968号公報
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、プリント枚数が少ないときに、目標温度を低い温度に設定し、定着ローラの加圧力を上昇させることにより、ファーストプリント時間が短縮されるが、その後も目標温度が低い温度に維持されるため、用紙に吸熱されて十分な定着温度が維持できず、定着不良が発生する虞がある。また、定着ローラへの加圧力を、用紙種類により定まる適切な加圧力より高い加圧力でプリント処理を継続すると、用紙に皺が発生する虞がある。
また、プリント枚数が多いときには、目標温度を高い温度に設定するため、ファーストプリント時間が更に長くなるという問題もあった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、プリント枚数にかかわらず、定着性能を確保しながらファーストプリント時間を短縮でき、さらには、用紙に皺等の損傷を与える虞が極めて少ない画像形成装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラと、加圧ローラを定着ローラに圧接して両ローラの接触部に形成されるニップの幅を調整する加圧機構と、定着ローラの温度を検知する温度センサによる検知温度に基づいて加熱体を制御して定着ローラを所定の目標温度に加熱するウォームアップ処理を実行し、ウォームアップ処理が終了するとプリント動作を許容する制御部を備えている画像形成装置であって、制御部は、ウォームアップ処理開始時の定着ローラの温度が所定の待機温度より低い場合、加圧機構により目標ニップ幅よりニップ幅を大きく調整するとともに、目標温度への調整を継続しながら、目標温度より低く設定されたプリント許容温度に達するとウォームアップ処理を終了してプリント動作を許容する早期ウォームアップ処理を実行するように構成されている点にある。
上述の構成によれば、ウォームアップ処理開始時の定着ローラの温度が所定の待機温度より低い場合、制御部は早期ウォームアップ処理を実行して、加圧機構により目標ニップ幅よりニップ幅を大きく調整するとともに、目標温度より低く設定されたプリント許容温度に達するとウォームアップ処理を終了してプリント動作を許容するため、設定されたプリント枚数にかかわらず、ファーストプリント時間を短縮することができる。このとき、制御部により目標温度への調整を継続しながら早期ウォームアップ処理が実行されるので、プリント中に定着ローラの温度が用紙に吸熱されても、温度低下による定着不良が発生することがない。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記制御部は、用紙種類に応じて予め設定された目標温度及び目標ニップ幅に基づいて早期ウォームアップ処理を実行する点にある。
定着ローラの目標温度及び目標ニップ幅は、予め用紙種類に応じて設定されている。制御部は、そのような目標温度より低い温度及び目標ニップ幅より大きなニップ幅に対して上述の早期ウォームアップ処理を実行するため、如何なる用紙種類であっても温度低下による定着不良や用紙の損傷を来たすことなくプリント処理を継続でき、用紙種類に応じて適切にファーストプリント時間を短縮することができる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記制御部は、所定枚数のプリント処理が終了した後、加圧機構により目標ニップ幅に調整し、それ以降のプリント処理を継続する点にある。
早期ウォームアップ処理により開始されたプリント処理の継続中に、制御部により目標温度への調整が継続されるため、定着ローラの温度が次第に上昇する。そこで、制御部により、所定枚数のプリント処理が終了した後、加圧機構により目標ニップ幅に調整されるので、目標ニップ幅より大きなニップ幅でプリント処理が継続される場合に問題となる皺等の用紙の損傷の発生を回避することができるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、前記制御部は、プリント処理開始後、定着ローラの温度が目標温度に達すると、加圧機構により目標ニップ幅に調整し、それ以降のプリント処理を継続する点にある。
早期ウォームアップ処理により開始されたプリント処理の継続中に、制御部により目標温度への調整が継続されるため、定着ローラの温度が次第に上昇する。そこで、制御部により、プリント処理開始後、定着ローラの温度が目標温度に達したことが検知されたときに、加圧機構により目標ニップ幅に調整されるので、目標ニップ幅より大きなニップ幅でプリント処理が継続される場合に問題となる皺等の用紙の損傷の発生を回避することができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、プリント枚数にかかわらず、定着性能を確保しながらファーストプリント時間を短縮でき、さらには、用紙に皺等の損傷を与える虞が極めて少ない画像形成装置を提供することができるようになった。
プリンタ(画像形成装置)の構成図 プリンタのブロック構成図 定着部の説明図 加圧機構の説明図 ウォームアップ処理を説明するフローチャート ウォームアップ処理後のプリント処理を説明するフローチャート 図6とは異なる、ウォームアップ処理後のプリント処理を説明するフローチャート
以下、本発明による画像形成装置がプリンタに適用される場合を説明する。
図1に示すように、プリンタ1は、電子写真方式により用紙にトナー像を形成する画像形成部5と、画像形成部5に用紙を供給する給紙部8と、画像形成部5で用紙に転写されたトナー像を形成する定着部7と、定着された用紙を機外に排出する排紙部10の各機能ブロックと、各機能ブロックを制御する制御部3を備えている。
画像形成部5は、感光体ユニット5aと、感光体ユニット5aに向けて用紙を搬送する用紙搬送路11を備えている。感光体ユニット5aには、感光体が収容され、感光体の周囲に感光体の回転方向に沿って帯電部5b、露光部5c、現像部5d、転写部5e、クリーナ部5f、除電部5gがそれぞれ配置されている。
露光部5cには、レーザ光源と、画像データに基づいてレーザ光を変調しながら駆動するレーザ駆動回路と、変調されたレーザ光を感光体に向けて走査する回転多面鏡等を備えている。
帯電部5bにより一様帯電された感光体の表面が、露光部5cにより露光され、感光体表面に形成された静電潜像に現像部5dでトナーが付着されて顕像化され、転写部5eで用紙に転写される。
転写後、感光体表面の残留トナーがクリーナ部5fで除去され、感光体の残留電荷が除電部5gで除電され、次の画像形成に備えて再度帯電部5bにより一様帯電される。
給紙部8は、種類やサイズが異なる用紙が収容された複数段の給紙カセット9と、給紙カセット9から用紙を一枚ずつピックアップする給紙ローラ8aと、中間搬送ローラ8bと、レジストローラ8cを備えている。給紙カセット9からピックアップされた用紙は、停止しているレジストローラ8cで先端矯正され、その後、感光体に形成された画像先端と同期するように所定のタイミングで駆動されるレジストローラ8cにより転写部5eに搬送される。
転写部5eでトナーが転写された用紙は、用紙搬送路11により定着部7に搬送され、加熱定着された後に排紙部10により機外に排出される。
定着部7は、図3に示すように、加熱体であるヒータ7dが収容された定着ローラ7bと、定着ローラ7bに圧接された加圧ローラ7aと、加圧ローラ7aを定着ローラ7bに圧接して両ローラの接触部に形成されるニップの幅を調整する加圧機構7eと、定着ローラ7bの温度を検知する温度センサ7c等を備えている。
加圧機構7eは、図4に示すように、回動アーム70、バネ体72、カム73及び加圧モータ71等を備えて構成されている。
回動アーム70は、直方体状で基端側70aに軸孔が形成され、この軸孔に支軸70eが挿通されている。この支軸70eは、両端が図1に示した本体1aに固定されており、回動アーム70を上下方向へ回動自在に軸支している。
また、回動アーム70は、支軸70e寄りの下面70dに半円状の係合凹所70fを形成している。この係合凹所70fには、定着ローラ7bの中心軸7fが保持されており、この定着ローラ7bの上下動に回動アーム70が応動するようになっている。
バネ体72は、上端が本体1aの内面に固着される一方、下端が係合凹所70fの直上における回動アーム70の上面70cに固着されており、回動アーム70に対し押圧力を付勢している。
カム73は、回動アーム70の先端側70bの下部に、回動自在に設けられている。即ち、このカム73は、中心から離間して回転軸73aが突設されている。これにより、カム73は、回転軸73aを中心に回転するとき、外周面73bが上下に移動する。
また、この回転軸73aの先端には、傘歯車が固着されており、加圧モータ71のシャフトに固着された傘歯車と噛合している。この加圧モータ71は、制御部3により正逆に回転駆動制御され、傘歯車を介してカム73を回動させる。
一点鎖線に示すように、カム73が正回転すると、外周面73bが回動アーム70に摺接しつつ押し上げ、バネ体72の押圧力に抗して定着ローラ7bを上動させる。これに伴い、定着ローラ7bと加圧ローラ7a間の加圧力が弱められ、ニップの幅が狭められる。
一方、実線に示すように、カム73が逆回転すると、バネ体72の押圧力によって回動アーム70が押し下げられ、定着ローラ7bが下動する。これに伴い、定着ローラ7bと加圧ローラ7a間の加圧力が強められ、ニップの幅が広められる。
このように、加圧機構7eは、制御部3による加圧モータ71の回転駆動制御によりニップの幅を調整するように構成され、例えば、封筒定着時には、加圧力を弱めてニップの幅を小さく設定し、封筒の糊代に皺を発生させることなく定着させ、封筒以外の厚紙や普通紙を定着する時には、加圧力を強めてニップの幅を大きく設定し、定着性を高める等、用紙の種類に応じて適切に調整される。
図2に示すように、制御部3は、CPU3a、ROM3b、RAM3c、入出力インタフェース3d、通信インタフェース3eが内部バス3fで接続されたマイクロコンピュータを備えている。
制御部3は、通信インタフェース3eを介して外部接続されたパーソナルコンピュータPCからプリント要求を受信すると、給紙部8を制御して用紙をピックアップするとともに、パーソナルコンピュータPCから送信された画像データに基づいて露光部5cを制御し、画像形成部5でトナー像を形成する。さらに、トナー像を用紙に転写した後、定着部7で熱定着した用紙を、排紙部10を介して機外に排出制御する。
制御部3は、装置に電源ACが投入されると、定着ローラ7bの温度を検知する温度センサ7cによる検知温度に基づいてヒータ7dを制御して、定着ローラ7bを所定の目標温度に加熱するウォームアップ処理を実行し、ウォームアップ処理が終了するとプリント動作を許容する待機状態に移行する。
待機状態でプリント要求が無い状態が、予め設定された第一設定時間継続すると、目標温度を所定の省電力温度に低下して第一の省電力状態に移行し、その状態が予め設定された第二設定時間継続すると、ヒータ7dをオフして第二の省電力状態に移行する。
何れかの省電力状態に移行した後に、外部に接続されたパーソナルコンピュータPCからプリント要求を受信すると、定着ローラ7bの温度を再度目標温度に立ち上げるべく、ウォームアップ処理を起動するとともに、プリント要求に対応する用紙の種類に応じて加圧機構7eを調整して、目標ニップ幅に調整する。
制御部3は、ウォームアップ処理開始時の定着ローラ7bの温度が所定の待機温度より低い場合、加圧機構7eにより目標ニップ幅よりニップ幅を大きく調整するとともに、目標温度への調整を継続しながら、目標温度より低く設定されたプリント許容温度に達するとウォームアップ処理を終了してプリント動作を許容する早期ウォームアップ処理を実行する。
制御部3は、用紙種類に応じて予め設定された目標温度及び目標ニップ幅に基づいて早期ウォームアップ処理を実行する。
そして、早期ウォームアップ処理の実行後、プリント処理を開始し、所定枚数のプリント処理が終了した後、加圧機構7eにより目標ニップ幅に調整し、それ以降のプリント処理を継続する。
以下、制御部3によるウォームアップ処理とプリント処理について詳述する。
図5に示すように、制御部3は、電源AC(図3参照)が投入され(SA1)、或いは、第一及び第二の省電力状態から復帰して(SA9)、ウォームアップ処理を開始する。
制御部3は、温度センサ7cにより定着ローラ7bの温度が予めROM3bに設定された所定の待機温度(例えば、80℃)より低いか否かを検知する(SA2)。
制御部3は、定着ローラ7bの温度が所定の待機温度より低いことを検知すると(SA2;Y)、早期ウォームアップ処理を開始し、予めROM3bに設定された目標ニップ幅より大きい所定のニップ幅となるように、加圧機構7eに備えられた加圧モータ71を回転駆動制御する(SA3)。
一方、制御部3は、定着ローラ7bの温度を予めROM3bに設定された所定の目標温度(例えば、200℃)に到達させるべく(SA4)、ヒータ7dを制御する(SA5)。
制御部3は、定着ローラ7bの温度が予めROM3bに設定された当該目標温度より低いプリント許容温度(例えば、170℃)に達した時点で、早期ウォームアップ処理を終了し(SA6;Y)、パーソナルコンピュータPCからのプリント要求に応じたプリント処理を開始する(SA7、SA8)。即ち、ステップSA3からステップSA6により、早期ウォームアップ処理が構成されている。
尚、制御部3は、例えば、プリント処理を実行した直後等、定着ローラ7bの温度が所定の待機温度より高いことを検知した場合は(SA2;N)、ニップ幅が目標ニップ幅となるように加圧モータ71を回転駆動制御する(SA10)。
一方、制御部3は、定着ローラ7bの温度を目標温度に到達させるべく(SA11)、ヒータ7dを制御し(SA12)、定着ローラ7bの温度が目標温度にまで達したことを検知した時点で(SA13;Y)、プリント動作を許容する。
即ち、制御部3により早期ウォームアップ処理が実行されると、定着ロール7bが目標温度よりも低いプリント許容温度の状態であっても、定着不良が起こらないようにニップ幅が目標ニップ幅より大きく調整され、プリント動作が早期に許容されるようになる。
したがって、設定されたプリント枚数にかかわらず、ファーストプリント時間を短縮することができる。また、制御部3により目標温度への調整を継続しながら早期ウォームアップ処理が実行されるので、プリント中に定着ローラ7bの温度が用紙に吸熱されても、温度低下による定着不良が発生することがない。
尚、早期ウォームアップ処理中に、パーソナルコンピュータPCからプリント要求が送信されると、制御部3は、当該プリント要求をRAM3cに退避し、早期ウォームアップ処理の終了後に、RAM3cに退避されたプリント要求に対応するプリント処理を実行するように構成しても構わない。
上述した目標温度及び目標ニップ幅は、1つの値に限定されるものではなく、用紙種類に応じて複数設定しても構わない。
具体的には、図1に示すように、プリンタ1に、用紙種類を入力操作可能なテンキーや液晶パネルなどの操作キーにより構成された操作部2(図1参照)、或いは、レジストローラ8bの前に用紙種類を検知する超音波センサ12が備えられ、制御部3は、操作部2及び超音波センサ12を介して取得した用紙種類に応じて、目標温度及び目標ニップ幅を設定するように構成されている。
これに合わせて、ROM3bに予め設定された目標温度及び目標ニップ値は、予め定められたRAM3cの所定のアドレス領域を参照するように構成され、制御部3は、用紙種類に応じて設定する目標温度及び目標ニップ幅をRAM3cの所定のアドレス領域に設定するように構成されている。
また、用紙種類と目標温度及び目標ニップ幅とを対応づける特性マップデータが予めROM3bに設定され、制御部3は、当該特性マップデータから用紙種類に対応づけられた目標温度及び目標ニップ幅を取得可能に構成されている。
この場合、制御部3は、如何なる用紙種類であっても、用紙種類に応じて適切な目標温度及び目標ニップ幅を取得することができ、温度低下による定着不良や用紙の損傷を来たすことなくプリント処理を継続でき、さらに、早期ウォームアップ処理を実行して、用紙種類に応じて適切にファーストプリント時間を短縮することができる。
さらに、上述した構成に加えて、制御部3は、所定枚数のプリント処理が終了した後、加圧機構7eにより目標ニップ幅に調整し、それ以降のプリント処理を継続するように構成してもよい。
詳述すると、図6に示すように、制御部3は、早期ウォームアップ処理により開始されたプリント処理を開始すると(SB1;Y)、予めROM3bに設定された所定枚数(以下では、「1枚」として説明する)のプリント処理が完了したか否かを判定するように構成されている(SB2)。
制御部3は、所定枚数である一枚目のプリント処理が完了したと判定すると(SB2;Y)、レジストローラ8cの駆動を停止して次の用紙を待機させ、プリント処理を中断するように構成されている(SB3)。
制御部3は、プリント処理を中断すると、加圧モータ71を回転駆動制御して、早期ウォームアップ処理により目標ニップ幅よりも大きく設定されたニップ幅を、目標ニップ幅に戻すように構成されている(SB4)。
一方、制御部3は、定着ローラ7bが目標温度に到達するまでヒータ7dを制御した後(SB5;Y)、残枚数分のプリント処理を再開し(SB6)、プリント処理を終了するように構成されている(SB7)。
尚、制御部3は、早期ウォームアップ処理により開始されたプリント処理ではないプリント処理を実行する場合は(SB1;N)、プリント処理をそのまま継続して実行するように構成されている。
尚、上述した構成では、早期ウォームアップ処理により開始されたプリント処理で、目標ニップ幅よりも大きいニップ幅でプリント処理する所定枚数は一枚として説明したが、これに限らず、複数枚として構成してもよい。
ただし、これに合わせて、ステップSB2は、当該所定枚数分のプリント処理が完了するまで、制御部3により、早期ウォームアップ処理で設定されたニップ幅でプリント処理されるように構成され、この間、ヒータ7dの制御も中断することなく継続して実行されるように構成されている。
この場合、早期ウォームアップ処理により開始されたプリント処理の継続中に、制御部3により目標温度への調整が継続されるため、定着ローラ7bの温度が次第に上昇するが、一枚目のプリント処理の終了後は、制御部3によりニップ幅が目標ニップ幅に調整されるので、目標ニップ幅より大きなニップ幅でプリント処理が継続される場合に問題となる皺等の用紙の損傷の発生を回避することができるようになる。
以下、別実施形態を説明する。
上述の実施形態では、制御部3が、早期ウォームアップ処理の実行後、プリント処理を開始し、所定枚数のプリント処理が終了した後、加圧機構7eにより目標ニップ幅に調整し、それ以降のプリント処理を継続するように構成される場合を説明したが、制御部3が、プリント処理開始後、定着ローラ7bの温度が目標温度に達すると、加圧機構7eにより目標ニップ幅に調整し、それ以降のプリント処理を継続するように構成してもよい。
以下、図7に基づいて詳述するが、図中において、図6に示したものと同じ記号のステップは、上述と同じ処理内容であるため説明を省略する。
制御部3は、早期ウォームアップ処理により開始されたプリント処理を開始すると(SB1;Y)、定着ローラ7bの温度が目標温度に達するまで、早期ウォームアップ処理で設定されたニップ幅でプリント処理を継続して実行するように構成されている(SC1)。
制御部3は、定着ローラ7bの温度が目標温度に達したことを検知すると(SC2;Y)、ステップSB3からSB7を実行して、ニップ幅を所定の目標ニップ幅に調整し、プリント処理を再開するように構成されている。
即ち、早期ウォームアップ処理により開始されたプリント処理の継続中に、制御部3により目標温度への調整が継続されるため、定着ローラ7bの温度が次第に上昇するが、プリント処理開始後、制御部3により定着ローラ7bの温度が目標温度に達したことが検知されたときに、加圧機構7eにより目標ニップ幅に調整されるので、目標ニップ幅より大きなニップ幅でプリント処理が継続される場合に問題となる皺等の用紙の損傷の発生を回避することができるようになる。
尚、加圧機構7eの構成は、上述した構成に限るものではなく、公知の加圧機構7eを適宜用いることができることはいうまでもない。
上述した実施形態では、本発明による画像形成装置がプリンタ1で具現化された場合を説明したが、本発明の適用対象は、定着装置を備えた画像形成装置に広く適用可能であり、複写機、ファクシミリ、更には、複写機構、プリント機能、FAX機能を備えた複合機に適用することができる。もちろん、モノトーンの画像形成装置のみならずフルカラー画像形成装置も適用可能である。
なお、上述した実施形態は何れも本発明の一実施例に過ぎず、当該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計することができることは言うまでもない。
1:画像形成装置(プリンタ)
2:操作部
3:制御部
5:画像形成部
7:定着部
10:排紙部
12:超音波センサ
71:加圧モータ
7a:加圧ローラ
7b:定着ローラ
7c:温度センサ
7d:加熱体(ヒータ)
7e:加圧機構
8c:レジストローラ

Claims (4)

  1. 加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラと、加圧ローラを定着ローラに圧接して両ローラの接触部に形成されるニップの幅を調整する加圧機構と、
    定着ローラの温度を検知する温度センサによる検知温度に基づいて加熱体を制御して定着ローラを所定の目標温度に加熱するウォームアップ処理を実行し、ウォームアップ処理が終了するとプリント動作を許容する制御部を備えている画像形成装置であって、
    制御部は、ウォームアップ処理開始時の定着ローラの温度が所定の待機温度より低い場合、加圧機構により目標ニップ幅よりニップ幅を大きく調整するとともに、目標温度への調整を継続しながら、目標温度より低く設定されたプリント許容温度に達するとウォームアップ処理を終了してプリント動作を許容する早期ウォームアップ処理を実行するように構成されている画像形成装置。
  2. 前記制御部は、用紙種類に応じて予め設定された目標温度及び目標ニップ幅に基づいて早期ウォームアップ処理を実行する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、所定枚数のプリント処理が終了した後、加圧機構により目標ニップ幅に調整し、それ以降のプリント処理を継続する請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、プリント処理開始後、定着ローラの温度が目標温度に達すると、加圧機構により目標ニップ幅に調整し、それ以降のプリント処理を継続する請求項1または2記載の画像形成装置。
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