JP2010271508A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ローラの加圧力と用紙の不整合が発生する場合であっても、可能な限りプリント処理が許容される画像形成装置を提供する。
【解決手段】加熱体7dが収容された定着ローラ7bと、定着ローラ7bに圧接された加圧ローラ7aにより、用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置に組み込まれ、加圧ローラ7aによる定着ローラ7bへの圧接力を手動調整する圧力調整機構7eと、圧力調整機構7eによる加圧状態を検知する加圧状態検知部31と、加熱体7dを制御して定着ローラ7bの温度を所定の目標温度に調整する温度制御部32と、加圧状態検知部31により検知された加圧状態より大きな加圧力が必要とされる用紙が指定されたプリント要求が発生すると、プリント要求された画像の印字率に基づいてプリント処理を実行するか否かを判断するプリント制御部33を備えている画像形成装置1。
【選択図】図3

Description

本発明は、加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラにより、用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置に組み込まれ、加圧ローラによる定着ローラへの圧接力を手動調整する圧力調整機構を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の画像形成装置には、用紙に静電転写されたトナー像を熱定着するために、加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラを備えた定着装置が組み込まれている。
用紙に静電転写されたトナー像は、定着ローラと加圧ローラの接触部に形成されるニップで加熱及び加圧されることにより用紙に溶融定着される。
特許文献1に記載されているように、定着装置では、用紙の種類に応じて好ましいニップ幅、つまり加圧ローラによる定着ローラへの圧接力が設定される必要がある。例えば、封筒は普通紙よりも皺が発生し易いため、普通紙よりも圧接力が小さくなるように設定される必要がある。
そのため、画像形成装置には、加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラにより、用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置に組み込まれ、加圧ローラによる定着ローラへの圧接力を手動調整する圧力調整機構が設けられ、圧力調整機構による加圧状態を検知する加圧状態検知部が設けられている。
特開平3−267975号公報
上述した従来の画像形成装置では、加圧状態検知部により検知された加圧状態より大きな加圧力が必要とされる用紙が指定されたプリント要求が発生すると、オペレータに加圧力を適正に調整するように促すメッセージが表示部に表示され、プリント処理が受け付けられなかった。
例えば、圧力調整機構を手動操作して封筒用の弱い加圧力に調整された状態で、普通紙にプリントするようなプリント要求が発生すると、定着装置の圧力を普通紙に対応した圧力に設定するようなメッセージが表示されていた。
しかし、そのような加圧力と用紙の不整合が発生する度にメッセージが表示されると、圧力調整機構を手動操作するという煩雑な操作を行なわなければプリントできず、非常に煩わしいという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、定着ローラの加圧力と用紙の不整合が発生する場合であっても、可能な限りプリント処理が許容される画像形成装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラにより、用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置に組み込まれ、加圧ローラによる定着ローラへの圧接力を手動調整する圧力調整機構と、圧力調整機構による加圧状態を検知する加圧状態検知部と、加熱体を制御して定着ローラの温度を所定の目標温度に調整する温度制御部と、加圧状態検知部により検知された加圧状態より大きな加圧力が必要とされる用紙が指定されたプリント要求が発生すると、プリント要求された画像の印字率に基づいてプリント処理を実行するか否かを判断するプリント制御部を備えている点にある。
上述の構成によれば、加圧状態検知部により検知された加圧状態より大きな加圧力が必要とされる用紙が指定されたプリント要求が発生した場合であっても、プリント制御部によりプリント処理の実行可否が判断されるため、一律にプリント処理が受け付けられなくなることを回避することができるようになり、つまり、一律に加圧力を適切に調整すべく圧力調整機構を手動操作するという煩雑な操作を行なわなくとも、プリント処理を許容することができるようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、プリント制御部は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低ければ、プリント処理を実行する点にある。
上述の構成によれば、例えば、画像形成装置が普通紙を印刷するのに適切な加圧状態にある場合に、用紙に厚紙が指定されたプリント要求が発生したとき等、加圧状態検知部により検知された加圧状態より大きな加圧力が必要とされる用紙が指定されたプリント要求が発生した場合であっても、プリント制御部により、プリント要求された画像の印字率が用紙の種類に対応する所定の印字率よりも低いと判断されれば、加圧力を適切に調整すべく圧力調整機構を手動操作するという煩雑な操作を行なわなくとも、プリント処理を実行することができるようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、プリント制御部は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低ければ、温度制御部により制御される定着ローラの目標温度を、プリント要求された画像の印字率に基づいた目標温度に切り替えてプリント処理を実行する点にある。
上述の構成によれば、加圧状態検知部により検知された加圧状態より大きな加圧力が必要とされる用紙が指定されたプリント要求が発生した場合であっても、プリント制御部により、プリント要求された画像の印字率が用紙の種類に対応する所定の印字率よりも低いと判断されれば、定着ローラの目標温度がプリント要求された画像の印字率に基づいた目標温度に切り替えられ、定着ローラの温度状態が適切に調整されるため、加圧力を適切に調整すべく圧力調整機構を手動操作するという煩雑な操作を行なわなくとも、適切にプリント処理を実行することができるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第二または第三の特徴構成に加えて、印字率が指定された用紙全体の平均印字率であり、プリント制御部は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低く、且つプリント要求された画像を小領域に区画した区画内印字率が所定の区画内印字率より低い場合にプリント処理を実行する点にある。
上述の構成によれば、プリント要求された画像が、例えば、用紙内のある特定の小領域内に写真画像を掲載する画像である場合等、用紙全体の平均印字率が低いが特定の領域では高い印字精度が要求される画像である場合であっても、プリント制御部により、適切にプリント処理の実行の可否が判断されるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、定着ローラの加圧力と用紙の不整合が発生する場合であっても、可能な限りプリント処理が許容される画像形成装置を提供することができるようになった。
プリンタ(画像形成装置)の構成図 プリンタのブロック構成図 定着部とエンジン制御部の説明図 加圧機構の説明図 プリンタ制御部によるプリント制御を説明するフローチャート 用紙種類と印字率と目標温度の対応関係を示す特性マップの説明図 図5とは異なるプリンタ制御部によるプリント制御を説明するフローチャート
以下、本発明による画像形成装置がプリンタに適用される場合を説明する。
図1及び図2に示すように、プリンタ1は、液晶画面やプリント条件等を入力する操作キー等が配置された操作部2と、電子写真方式により用紙にトナー像を形成する画像形成部5と、画像形成部5に用紙を供給する給紙部8と、画像形成部5で用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置としての定着部7と、定着された用紙を機外に排出する排紙部10の各機能ブロックと、各機能ブロックを制御するエンジン制御部3を備えている。
操作部2は、ハードキーやタッチパネル等の入出力操作キーを備えている。タッチパネルには、用紙種類やプリント枚数等のプリント設定や、紙詰まり等の各種の警告表示等、各種の操作画面が表示され、ハードキー或いはタッチパネルにより当該操作画面の各種の入力が可能に構成されている。
画像形成部5は、感光体ユニット5aと、感光体ユニット5aに向けて用紙を搬送する用紙搬送ベルト11を備えている。感光体ユニット5aには、感光体が収容され、感光体の周囲に感光体の回転方向に沿って帯電部5b、露光部5c、現像部5d、転写部5e、クリーナ部5f、除電部5gがそれぞれ配置されている。
露光部5cには、レーザ光源と、画像データに基づいてレーザ光を変調しながら駆動するレーザ駆動回路と、変調されたレーザ光を感光体に向けて走査する回転多面鏡等を備えている。
帯電部5bにより一様帯電された感光体の表面が、露光部5cにより露光され、感光体表面に形成された静電潜像に現像部5dでトナーが付着されて顕像化され、転写部5eで用紙に転写される。
転写後、感光体表面の残留トナーがクリーナ部5fで除去され、感光体の残留電荷が除電部5gで除電され、次の画像形成に備えて再度帯電部5bにより一様帯電される。
給紙部8は、種類やサイズが異なる用紙が収容された複数段の給紙カセット9と、給紙カセット9から用紙を一枚ずつピックアップする給紙ローラ8aと、中間搬送ローラ8bと、レジストローラ8cを備えている。給紙カセット9からピックアップされた用紙は、停止しているレジストローラ8cで先端矯正され、その後、感光体に形成された画像先端と同期するように所定のタイミングで駆動されるレジストローラ8cにより転写部5eに搬送される。
転写部5eでトナーが転写された用紙は、搬送ベルト11により定着部7に搬送され、加熱定着された後に排紙部10により機外に排出される。
定着部7は、図3に示すように、加熱体であるヒータ7dが収容された定着ローラ7bと、定着ローラ7bに圧接された加圧ローラ7aと、加圧ローラ7aによる定着ローラ7bへの圧接力を手動調整して、両ローラの接触部に形成されるニップの幅を調整する圧力調整機構7e、定着ローラ7bの温度を検知する温度センサ7c等を備えている。
圧力調整機構7eは、図4に示すように、回動アーム70、バネ体72a,72b、ボールペン等に用いられるノック機構と同様に構成された切替スイッチ74等を備えて構成されている。
回動アーム70は、基端側701に形成された軸孔702がプリンタ本体1に軸支され、先端部分703が図4(a)に一点鎖線で示すように上下に回動自在となっている。また、回動アーム70の回動に連動して加圧ローラ7aの中心軸7cも上下に回動する。
二本のバネ体72a,72bは、下端をプリンタ本体1に固着されている。バネ体72aは、上端を回動アーム70の先端部分703に接触するように設けられているが固着されておらず、当該バネ体72aの上端に固着された切替スイッチ74を押圧操作することによって回動アーム70より離隔する。バネ体72bは、上端を回動アーム70の基端側701と先端部分703の中間部分に固着されている。
尚、回動アーム70の先端部分703には孔が設けられており、切替スイッチ74は当該孔を突き抜けて下端をバネ体72aに固着されている。また、バネ体72aは、その上端の中央部分を切替スイッチ74の下端と固着されるとともに、上端の外縁部分を回動アーム70の下端と接触可能である。
図4(a)に示すように、バネ体72aが回動アーム70に接触している状態(この状態では、バネ体72aは回動アーム70に押圧力を付勢している。)で、切替スイッチ74が押圧され下方向に摺動すると、バネ体72aは回動アーム70から離隔する。
また、切替スイッチ74は、カム部741と歯部742の傾斜面が摺接することで、所定方向に回転する。切替スイッチ74は、所定角回転すると、切替スイッチ74に設けられた固定機構によって、バネ体72aを回動アーム70から離隔させた状態を維持するように固定される(図4(b))。
図4(b)の状態で切替スイッチ74が再び押圧されると、固定機構による固定が解除されて、切替スイッチ74は上方向に摺動する。その結果、バネ体72aは回動アーム70に接触して押圧力を付勢する。
また、切替スイッチ74は、カム部741と歯部742の傾斜面が摺接することで、所定方向に回転する。切替スイッチ74は、所定角回転すると、固定機構によって、バネ体72aを回動アーム70に接触させた状態を維持するように固定される。
つまり、バネ体72aが回動アーム70に接触している状態で切替スイッチ74が押圧されると、バネ体72aと回動アーム70は離隔し、離隔状態で固定される。また、バネ体72aが回動アーム70と離隔している状態で切替スイッチ74が押圧されると、バネ体72aと回動アーム70は接触し、バネ体72aは回動アーム70を介して定着ローラ7bに押圧力を付勢する。尚、接触状態は、再び切替スイッチ74が押圧されるまで固定される。
即ち、図4(a)に示すように、切替スイッチ74が押圧操作されておらず、バネ体72aが回動アーム70に接触している場合、二本のバネ体72a,72bが回動アーム70を介して定着ローラ7bに押圧力を付勢する。この場合、加圧状態は「強」に設定される。一方、図4(b)に示すように、切替スイッチ74が押圧操作されることによってバネ体72aが回動アーム70から離隔した場合、一本のバネ体72bのみが回動アーム70を介して定着ローラ7bに押圧力を付勢する。この場合、加圧状態は「弱」に設定される。
つまり、圧力調整機構7eによって、加圧状態を「弱」に設定してニップ部を小にすることで、厚みのある封筒に皺が発生することがないようにトナー像を定着させ、加圧状態を「強」に設定してニップ部を大にすることで、厚紙や普通紙へのトナー像の定着性を高めることができる。
さらに、圧力調整機構7eには、切替スイッチ74の近傍に加圧状態認識スイッチ75が設けられ、切替スイッチ74が押圧されているか否かによって、加圧状態認識スイッチ75のオンオフが切り替えられるように構成されている。
つまり、切替スイッチ74が押圧されていない場合は、加圧状態認識スイッチ76がオフとなり(図4(a))、切替スイッチ74が押圧されている場合は、加圧状態認識スイッチ76がオンとなる(図4(b))。
図2に示すように、エンジン制御部3は、CPU3a、ROM3b、RAM3c、入出力インタフェース3d、通信インタフェース3eが内部バス3fで接続されたマイクロコンピュータを備えている。
図3に示すように、エンジン制御部3は、機能ブロックとして、加圧状態認識スイッチ76のオンオフ状態を監視して、圧力調整機構7eによる加圧状態を検知する加圧状態検知部31と、定着ローラ7bの温度を検知する温度センサ7cによる検知温度に基づいて、加熱体としてのヒータ7dを制御して定着ローラ7bの温度を所定の目標温度に調整する温度制御部32と、プリント要求に基づいてプリント処理を制御するプリント制御部33を備えている。尚、CPU3aで制御プログラムが実行されることにより、加圧状態検知部31と温度制御部32とプリント制御部33とが構成されている。
プリント制御部33は、通信インタフェース3eを介して外部接続されたパーソナルコンピュータPCからプリント要求を受信すると、給紙部8を制御して用紙をピックアップするとともに、パーソナルコンピュータPCから送信された画像データに基づいて露光部5cを制御し、画像形成部5でトナー像を形成する。さらに、トナー像を用紙に転写した後、定着部7で熱定着した用紙を、排紙部10を介して機外に排出制御する。
プリント制御部33は、装置に電源ACが投入されると、温度制御部32を介してヒータ7dを制御し、定着ローラ7bを所定の目標温度に加熱するウォームアップ処理を実行し、ウォームアップ処理が終了するとプリント動作を許容する待機状態に移行する。
尚、目標温度は、用紙の種類に応じて予めROM3bに設定されており、例えば、用紙が厚紙の場合、定着ローラ7bから用紙に吸収される熱量が多いため、普通紙と比較して高めの目標温度が設定されている。
待機状態でプリント要求が無い状態が、予め設定された第一設定時間継続すると、目標温度を所定の省電力温度に低下して第一の省電力状態に移行し、その状態が予め設定された第二設定時間継続すると、ヒータ7dをオフして第二の省電力状態に移行する。
何れかの省電力状態に移行した後に、外部に接続されたパーソナルコンピュータPCからプリント要求を受信すると、定着ローラ7bの温度を再度目標温度に立ち上げるべく、ウォームアップ処理を起動し、プリント要求に基づいて所定枚数のプリント処理を実行する。
また、プリント制御部33は、加圧状態検知部31により検知された加圧状態より大きな加圧力が必要とされる用紙が指定されたプリント要求が発生すると、プリント要求された画像の印字率に基づいてプリント処理を実行するか否かを判断するように構成されている。
以下、プリント制御部33によるプリント制御について詳述する。
図5に示すように、プリント制御部33は、電源AC(図3参照)が投入され、或いは、プリント要求の受信時に第一及び第二の省電力状態から復帰して、ウォームアップ処理を実行後、プリント制御を開始する。
プリント制御部33は、通信インタフェース3eを介して外部接続されたパーソナルコンピュータPCからプリント要求を受信すると(SA1)、加圧状態検知部31を介して、圧力調整機構7eによる加圧状態を検知する(SA2)。
プリント制御部33は、加圧状態が「強」に設定されていることを検知すると(SA2;強)、プリント要求された所定枚数分のプリント処理を実行し(SA10,SA11)、加圧状態が「弱」に設定されていることを検知すると(SA2;弱)、プリント要求で指定された用紙の種類を判定する(SA3)。
指定された用紙の種類が封筒である場合は(SA3;封筒)、加圧状態及び定着ローラ7bの温度を切り替えることなく、プリント要求された所定枚数分のプリント処理を実行する(SA10,SA11)。
指定された用紙の種類が普通紙である場合は(SA3;普通紙)、プリント要求された画像の平均印字率を算出して、予め用紙の種類に応じて定められた所定の閾値よりも低いか否かを判定する(SA4)。
ここで、平均印字率とは、用紙全体の面積に対して印字される領域の面積を示す指標であり、用紙全体に所定の解像度で印字可能なドット数と、当該用紙に印字されるプリント要求された画像の総ドット数の比率で算出される。
例えば、A4サイズの用紙は、縦が297mm、横が210mmであり、1インチは25.4mmであることから、A4サイズの用紙に300dpiの解像度で印字する場合は、縦方向に最大(300/25.4)×297≒3508ドット、横方向に最大(300/25.4)×210≒2480ドット印字可能であり、A4サイズの用紙に2480×3508≒870万ドット印字可能である。したがって、A4サイズの用紙へ87万ドット印字が必要な画像の平均印字率は、10%となる。
また、ROM3bには、用紙種類と、プリント処理の実行可否の判断に利用する所定の平均印字率の閾値と、圧力調整機構7eによる加圧状態を変更せずにプリント処理を実行する場合の定着ローラ7bの目標温度の切替情報と、を対応づける特性テーブルが予め記憶されている。
例えば、図6に示すように、特性テーブルには、用紙種類が普通紙の場合、第一閾値(以下、「普通紙第一閾値」と記す。)として5%、第二閾値(以下、「普通紙第二閾値」と記す。)として20%を示すデータが設定されている。
これに対応して、普通紙へのプリント要求がなされた画像の平均印字率が普通紙第一閾値以下の場合は、定着ローラ7bの目標温度を切り換えずに、予めROM3bに設定された用紙種類に対応する所定の目標温度(例えば、200℃)でプリント処理を実行するように、目標温度の切替情報として±0℃を示すデータが設定されている。
同様に、当該平均印字率が普通紙第二閾値以下の場合は、定着ローラ7bの目標温度を所定の目標温度よりも高い温度に切り替えてプリント処理を実行するように、目標温度の切替情報として+20℃を示すデータが設定され、当該平均印字率が普通紙第二閾値以上である場合は、プリント処理を実行できない旨を操作部2に警告表示するとともに、加圧状態を「強」に設定することを促すメッセージを操作部2に表示するように、目標温度の切替情報として警告を示すデータが設定されている。
尚、用紙種類が厚紙である場合は、普通紙と異なる閾値が設定されてもよく、図6に示す例では、第一閾値(以下、「厚紙第一閾値」と記す。)として10%を示すデータが設定され、厚紙へのプリント要求がなされた画像の平均印字率が厚紙第一閾値以下の場合は、予めROM3bに設定された用紙種類に対応する所定の目標温度(例えば、220℃)よりも高い温度に切り替えてプリント処理を実行するように、目標温度の切替情報として+20℃を示すデータが設定され、当該平均印字率が厚紙第一閾値以上である場合は、プリント処理を実行できない旨を操作部2に警告表示するとともに、加圧状態を「強」に設定することを促すメッセージを操作部2に表示するように、目標温度の切替情報として警告を示すデータが設定されている。
尚、上述した特性テーブルは、予め試験運転等による実験データに基づいて、予め導出されている。
図5に戻り、プリント制御部33は、上述した特性テーブルに設定されたデータに基づいて、平均印字率が特性テーブルに設定された普通紙第一閾値よりも低いと判断すると(SA4;Y)、加圧状態及び定着ローラ7bの温度を切り替えることなく、プリント要求された所定枚数分のプリント処理を実行する(SA10,SA11)。
即ち、プリント制御部33は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低ければ、プリント処理を実行するように構成されている。
一方、プリント制御部33は、平均印字率が普通紙第一閾値以上であるが、普通紙第二閾値よりも低いと判断した場合は(SA4;N、SA5;Y)、特性テーブルから対応する目標温度の切替情報を取得し、当該取得した切替情報に基づいて目標温度を切り換え、定着ローラ7bの温度が当該切り替えられた目標温度に達するまで温度制御部32を制御する(SA8、SA9)。
プリント制御部33は、温度制御部32を介して定着ローラ7bの温度が所定の目標温度に達したことを検知すると、プリント要求された所定枚数分のプリント処理を実行する(SA10,SA11)。
即ち、プリント制御部33は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低ければ、温度制御部32により制御される定着ローラ7bの目標温度を、プリント要求された画像の印字率に基づいた目標温度に切り替えてプリント処理を実行するように構成されている。
一方、プリント制御部33は、平均印字率が普通紙第一閾値以上であり、さらに、普通紙第二閾値以上と判断した場合は(SA4;N、SA5;N)、特性テーブルから対応する目標温度の切替情報を取得し、当該取得した警告を示すデータが示す処理を実行する、つまり、プリント処理を実行できない旨を操作部2に警告表示するとともに、加圧状態を「強」に設定することを促すメッセージを操作部2に表示する(SA6)。
プリント制御部33は、加圧状態検知部31を介して加圧状態が「強」に切り換えられたことを検知すると(SA7;Y)、プリント要求された所定枚数分のプリント処理を実行する(SA10,SA11)。
また、プリント制御部33は、指定された用紙の種類が厚紙であると判定した場合は(SA3;厚紙)、プリント要求された画像の平均印字率を算出し、当該平均印字率が特性テーブルに設定された厚紙第一閾値よりも低いか否かを判定する(SA12)。
プリント制御部33は、平均印字率が特性テーブルに設定された厚紙第一閾値よりも低いと判定すると(SA12;Y)、上述したステップSA8からステップSA11の処理を実行し、平均印字率が特性テーブルに設定された厚紙第一閾値以上であると判定すると(SA12;N)、上述したステップSA6,SA7,SA10及びSA11の処理を実行する。
尚、上述した特性テーブルに示す値は、これに限るものではなく、プリンタ1のスペックに合わせて、対応可能な用紙の種類を増加しても構わないし、目標温度の切り替え情報を細かく調整可能にすべく、平均印字率の閾値を複数設定してこれに対応する目標温度の切替情報を複数設定しても構わない。
以下別の実施形態について説明する。
上述の構成に加えて、プリント制御部33は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低く、且つプリント要求された画像を小領域に区画した区画内印字率が所定の区画内印字率より低い場合にプリント処理を実行するように構成されていても構わない。
以下、図7に基づいて詳述するが、図中において、図5に示したものと同じ記号のステップは、上述と同じ処理内容であるため説明を省略する。
プリント制御部33は、ステップSA5及びステップSA12の処理を実行して、特性テーブルから目標温度の切替情報として警告を示すデータを取得した場合、つまり、加圧状態を変更することなく、定着ローラ7bの目標温度を切替設定してプリント処理することができないと判定すると、プリント要求された画像を小領域に区画した区画内印字率を算出して、当該区画内印字率が所定の区画内印字率より低いか否かを判定する(SA13)。尚、プリント画像を区画する小領域のサイズを示すデータは、予めROM3bに設定されている。
ここで、区画内印字率とは、小領域の面積に対して印字される領域の面積を示す指標であり、小領域全体に所定の解像度で印字可能なドット数と、プリント要求された画像のうち、当該小領域に印字される画像のドット数の比率で算出される。
例えば、縦29.7mm、横21mmの小領域が設定されている場合、A4サイズの用紙が縦方向に10個、横方向に10個区画され、即ち、100個の小領域に区画されるため、プリント制御部33は、ステップSA13において、100個の区画内印字率を算出することになる。尚、所定の区画内印字率は、上述した特性テーブルに設定された平均印字率の各閾値と同値であっても構わないし、用紙の種類に対応づけられた新たな項目として特性テーブルに追加設定されても構わない。
プリント制御部33は、ステップSA13において算出した複数の区画内印字率のうち一つでも、所定の区画内印字率よりも高いものがあれば(SA13;Y)、加圧状態を変更することなく目標温度を調整してプリント処理することはできないと判定し、ステップSA6、SA7、SA10、SA11を実行する。
一方、プリント制御部33は、ステップSA13において算出した複数の区画内印字率の全てが所定の区画内印字率よりも高くなければ(SA13;N)、加圧状態を変更せずに、目標温度を調整してプリント処理可能であると判定して、ステップSA8からSA11の処理を実行する。
この場合、プリント要求された画像が、例えば、用紙内のある特定の小領域内に写真画像を掲載する画像である場合等、用紙全体の平均印字率が低いが特定の領域では高い印字精度が要求される画像である場合であっても、プリント制御部により、適切にプリント処理の実行の可否が判断されるようになる。
上述した実施形態では、加圧状態が「強」に設定されている場合は無条件にプリント処理をするように構成されていたが、これに代えて、用紙に封筒が指定されたプリント要求を受信したとき等、プリント要求を受信した当初の加圧状態がプリント要求で指定された用紙の種類に適切な加圧状態よりも大きい状態である場合は、プリント制御部33は、用紙に皺を発生させる等、用紙を無駄に消費するのを回避すべくプリント処理を実行しないように構成されていても構わない。
上述の実施形態では、プリント制御部33は、ステップSA13において算出した複数の区画内印字率のうち一つでも、所定の区画内印字率よりも高いものが存在するか否かを判定していたが、これに代えて、所定の判定閾値を予めROM3bに設定しておき、所定の区画内印字率よりも高い区画内印字率が当該判定閾値で示される数を超えるか否かにより判定するように構成しても構わない。
上述の実施形態では、圧力調整機構7eは、切替スイッチ74により、「強」「弱」の2つの加圧状態を切り替え設定可能であるとして説明したが、これに限るものではなく、例えば、切替スイッチ74の押圧状態が操作部2を介して入力された加圧状態の設定値に基づいて変動可能に構成されている等、用紙の種類に応じて1または複数の加圧状態が設定可能なように構成されていても構わない。
上述の実施形態では、本発明を採用したプリンタ1について説明したが、本発明は、プリンタ機能、ファクシミリ機能、複写機能などの複数の機能を備えた所謂複合機や、単一の機能を備えた複写機などの、加熱定着処理を行なう定着装置を備えた任意の画像形成装置に対して採用することができる。
ただし、この場合、画像形成装置は、用紙の種別を含むプリント要求の入力操作が可能な操作部を備えるように構成する等、プリント制御部33が用紙の種別を含むプリント要求を取得可能に構成されなければならないことは言うまでもない。
なお、上述した実施形態は何れも本発明の一実施例に過ぎず、当該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計することができることは言うまでもない。
1:画像形成装置(プリンタ)
2:操作部
3:エンジン制御部
31:加圧状態検知部
32:温度制御部
33:プリント制御部
7:定着部
7a:加圧ローラ
7b:定着ローラ
7c:温度センサ
7d:加熱体(ヒータ)
7e:圧力調整機構

Claims (4)

  1. 加熱体が収容された定着ローラと、定着ローラに圧接された加圧ローラにより、用紙に転写されたトナー像を定着する定着装置に組み込まれ、加圧ローラによる定着ローラへの圧接力を手動調整する圧力調整機構と、
    圧力調整機構による加圧状態を検知する加圧状態検知部と、
    加熱体を制御して定着ローラの温度を所定の目標温度に調整する温度制御部と、
    加圧状態検知部により検知された加圧状態より大きな加圧力が必要とされる用紙が指定されたプリント要求が発生すると、プリント要求された画像の印字率に基づいてプリント処理を実行するか否かを判断するプリント制御部を備えている画像形成装置。
  2. プリント制御部は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低ければ、プリント処理を実行する請求項1記載の画像形成装置。
  3. プリント制御部は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低ければ、温度制御部により制御される定着ローラの目標温度を、プリント要求された画像の印字率に基づいた目標温度に切り替えてプリント処理を実行する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 印字率が指定された用紙全体の平均印字率であり、プリント制御部は、プリント要求された画像の印字率が、指定された用紙の種類により予め設定された印字率より低く、且つプリント要求された画像を小領域に区画した区画内印字率が所定の区画内印字率より低い場合にプリント処理を実行する請求項2または3記載の画像形成装置。
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