JP2010256390A - 電子写真用中間転写ベルト及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真用中間転写ベルト及び電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トナーの散りの防止と残留電荷による異常画像が発生をと両立させ、さらに速やかに電荷がリークし、耐電圧性に優れた中間転写ベルトを提供すること。
【解決手段】電子写真装置に装備する中間転写ベルトにおいて、該中間転写ベルトは少なくともポリイミド樹脂と導電剤を含み、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値が、5×1011Ω/□以上1×1013Ω/□未満であり、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、3.0以上であり、且つ、10Vの電圧を印加したときの体積抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、1.5以下であることを特徴とする中間転写ベルト。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に電子写真に用いられる中間転写ベルト及びそれを装備する電子写真装置に関する。
電子写真装置においては、その装置内においてさまざまな用途でシームレスベルト部材が用いられている。例えば、定着ベルト、転写ベルト、紙搬送ベルトなどが挙げられる。
その中でも、フルカラー電子写真装置において、感光体上に形成された4色のトナー画像を一旦、中間転写ベルトに転写することにより中間転写ベルト上にフルカラー画像を形成し、その後に紙などの転写媒体に一括転写する方式における中間転写ベルトがある。中間転写ベルトは、複写機のフルカラー化が進み需要が急増している。
中間転写ベルトとしては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、ゴムやエラストマーなどの材料が使用されている。
しかしながら、中間転写方式においては、高速性を得るため、中間転写ベルトに対峙する各色の色現像装置を直列に配置したタンデム方式と言われる方式が主流となっている。このタンム方式に使用される中間転写ベルトは、走行中に変形による色重ねずれが生じず、繰返し使用に耐えうる高強度のものが要求され、また、難燃性も要求されるため、ポリイミドやポリアミドイミド樹脂が好ましく用いられている。
とりわけクリープ変形性や耐久性の点でポリイミド樹脂が好ましく用いられている。
電子写真装置に用いる中間転写ベルトには、トナー画像を電界の作用によってトナー画像を転写するために抵抗値が制御される必要がある。
また、このトナー画像を乱さず高品質な画像を維持したまま紙等の転写材に転写する必要がある。
ポリイミドを用いた中間転写ベルトとして適正な電気特性を規定した様々な提案がなされている。
表面抵抗の電界依存性を少なくすることが特許文献1,2,3に提案され、また特許文献4、5には、表面抵抗の値、及び体積抵抗値の電圧依存性を規定する提案がなされている。
しかしながら、表面抵抗値と体積抵抗値との関係については規定されておらず、表面抵抗値を高くした場合には、体積抵抗値も高くなり残留電荷が発生し、画像乱れが生じる。 また、残留電荷が発生しない体積抵抗値にすると表面抵抗値が低くなりすぎ、散りが発生してしまい、十分でない。
特許文献6には、表面抵抗値と体積抵抗値をそれぞれ規定した異方導電性のものが提案されているが、表面抵抗値が高すぎ、感光体との転写部の出口において剥離放電が発生し、画像が乱れやすい。また、体積抵抗値の電圧依存性の規定がなく、局部的なリーク発生による白ポチが発生を充分防止できない。
従来の中間転写ベルトは、1回の塗工で所望の膜厚を形成するため、電気特性を決めるカーボン分散形態の自由度が少なく、膜の成形形態(厚さ)で中間転写ベルトの物性が決まってしまうため、トナーの散りの防止と残留電荷による異常画像が発生をと両立させ、さらに速やかに電荷がリークする電気特性を満たす中間転写ベルトとすることができなかった。また、焼成後に再塗工した場合には、層間に明確な界面が生じてしまい、障害を生じる。
本発明は、トナーの散りの防止と残留電荷による異常画像が発生をと両立させ、さらに速やかに電荷がリークし、耐電圧性に優れた中間転写ベルトを提供する。
本発明者らは鋭意検討した結果、中間転写ベルトとして、ポリイミド樹脂を含む層からなり、その表面抵抗値と体積抵抗値及び体積抵抗値の電圧依存性を特定の条件に規定することで達成することを見出した。
即ち、上記課題は本発明の、下記(1)〜(6)によって解決される。
(1)電子写真装置に装備する中間転写ベルトにおいて、該中間転写ベルトは少なくともポリイミド樹脂と導電剤を含み、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値が、5×1011Ω/□以上1×1013Ω/□未満であり、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、3.0以上であり、且つ、10Vの電圧を印加したときの体積抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、1.5以下であることを特徴とする中間転写ベルト、
(2)該中間転写ベルトは、少なくとも、導電剤を含むポリアミック酸溶液を型に塗布する塗布工程、塗布された型を乾燥する乾燥工程、乾燥された型を焼成する工程、焼成した型から脱型する工程を経て製造されるものであり、該塗布工程と乾燥工程を複数回繰り返すことにより製造されることを特徴とする前記第(1)に記載の中間転写ベルト、
(3)複数回繰り返す該塗布・乾燥工程において、導電剤を含むポリアミック酸溶液は同一のものであることを特徴とする前記第(1)又は第(2)に記載の中間転写ベルト、
(4)複数回繰り返す該塗布・乾燥工程において、導電剤を含むポリアミック酸溶液は、導電剤の含有量を順次増加又は減少させたものを用いることを特徴とする前記第(1)又は第(2)に記載の中間転写ベルト、
(5)少なくとも、導電剤を含むポリアミック酸溶液を型に塗布する塗布工程、塗布された型を乾燥する乾燥工程、乾燥された型を焼成する工程、焼成した型から脱型する工程を有し、該塗布工程と乾燥工程を複数回繰り返す製造方法であって、最終の塗布工程前の乾燥工程における乾燥温度を、150℃以下とすることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法、
(6)前記第(1)乃至第(4)の何れかに記載の中間転写ベルトを有することを特徴とする電子写真装置。
本発明によれば、トナーの飛散による画像の散りがなく、また、電荷が速やかにリークし高速の電子写真装置のプロセス速度においても前工程の画像が次工程の画像へ影響を与えることなく、さらには、局部的な放電による白ポチ状の異常画像が発生しない高品質画像を形成できる中間転写ベルトが達成される。
さらに、これらの中間転写ベルトを用いることによって高品質な画像を提供できる電子写真装置が達成できる。
本発明の中間転写ベルトを使用できる電子写真装置の一例を示す図である。 本発明の中間転写ベルトを使用できる他の電子写真装置の一例を示す図である。
本発明の中間転写ベルトは、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値が、5×1011Ω/□以上1×1013Ω/□未満であり、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、3.0以上であり、且つ、10Vの電圧を印加したときの体積抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、1.5以下である。
500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値が、5×1011Ω/□未満であると画像にチリが発生し、1×1013Ω/□以上であると濃度不足や濃度むらの異常画像が発生する。
また、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、3.0未満であると、表面抵抗値が高めの場合に、濃度不足や濃度むらが生じやすくなり、表面抵抗値が低めの場合には、画像チリが生じやすくなる。
さらに、10Vの電圧を印加したときの体積抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、1.5より大きいと局部放電による白ポチ画像が発生する。
電子写真用中間転写ベルトに用いる基層樹脂としては、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、などが挙げられる。近年のフルカラー電子写真装置の高画質化および高速化に伴い、中間転写ベルトとしても色ずれが発生しないための寸法安定性や高強度が求められている。
この点において、本発明で用いる電子写真用中間転写ベルトに用いる基層樹脂としては、基層としてポリイミド樹脂が特に好ましい。
ポリイミド樹脂は、熱可塑性タイプ、溶剤可溶タイプ、熱硬化タイプのいずれも使用可能であるが、種種の材料を配合させる必要性、特に電気抵抗を調整するための抵抗調整剤を配合させるために、有機極性溶媒を用いたポリイミド前駆体からなる溶液(ポリイミドワニス)を塗布し、熱硬化させて成形する熱硬化タイプのものが好適である。
本発明における塗工液の組成分であるポリイミド前駆体および当該前駆体の加熱処理(イミド化)により生成するポリイミドについて詳しく説明する。
<ポリイミド>
本発明に用いられるポリイミドは、まず一般的に知られている芳香族多価カルボン酸無水物あるいはその誘導体と芳香族ジアミンとの反応によって、ポリアミック酸(ポリイミド前駆体)を経由して得られる。すなわち、ポリイミドは、その剛直な主鎖構造により溶媒等に対して不溶であり、また不融の性質を持つため、酸無水物と芳香族ジアミンから、まず有機溶媒に可溶なポリイミド前駆体(ポリアミック酸、またはポリアミド酸)を合成し、この段階で様々な方法で成型加工が行われ、その後ポリアミック酸を加熱もしくは化学的な方法で脱水反応させて環化(イミド化)しポリイミドとする。反応の概略を下記化学反応式を以下に示す。
Figure 2010256390
(式中、Ar1は少なくとも1つの炭素6員環を含む4価の芳香族残基を示し、Ar2は少なくとも1つの炭素6員環を含む2価の芳香族残基を示す。)
上記芳香族多価カルボン酸無水物の具体例としては、例えば、エチレンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシルフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,7,8−フェナントレンテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。これらは単独あるいは2種以上混合して用いられる。
次に、芳香族多価カルボン酸無水物と反応させる芳香族ジアミンの具体例としては、例えば、m−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミン、p−アミノベンジルアミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、ビス(3−アミノフェニル)スルフィド、(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニル)スルフィド、ビス(4−アミノフェニル)スルフィド、ビス(3−アミノフェニル)スルフィド、(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニル)スルホキシド、ビス(3−アミノフェニル)スルホン、(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニル)スルホン、ビス(4−アミノフェニル)スルホン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕メタン、1,1−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,1−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−エタン、1,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ブタン、2,2−ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ケトン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ケトン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテル、1,4−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、1,3−ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ベンゼン、4,4’−ビス〔3−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ジフェニルエーテル、4,4’−ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ジフェニルエーテル、4,4’−ビス〔4−(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ〕ベンゾフェノン、4,4’−ビス〔4−(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ〕ジフェニルスルホン、ビス〔4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ}フェニル〕スルホン、1,4−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ〕−α,α−ジメチルベンジル〕ベンゼン、1,3−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル〕ベンゼン等が挙げられる。これらは単独または2種以上を混合して使用される。
上記芳香族多価カルボン酸無水物成分とジアミン成分とを略等モル用いて有機極性溶媒中で重合反応させることにより、ポリイミド前駆体(ポリアミック酸)を得ることができる。下記にポリアミック酸の製造方法について具体的に説明する。
なお、ポリアミック酸の重合反応に使用される有機極性溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドンなどのピロリドン系溶媒、フェノール、o−、m−、またはp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フェノール、カテコールなどのフェノール系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール系溶媒、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系あるいはヘキサメチルホスホルアミド、γ−ブチロラクトンなどを挙げることができ、これらを単独あるいは混合溶媒として用いるのが望ましい。溶媒は、ポリアミック酸を溶解するものであれば特に限定されないが、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンが特に好ましい。
ポリイミド前駆体を製造する場合の例として、まず、アルゴン、窒素などの不活性ガス雰囲気下において、1種あるいは複数種のジアミンを上記の有機溶媒に溶解するか、あるいはスラリー状に拡散させる。この溶液に前記した少なくとも1種の芳香族多価カルボン酸無水物あるいは、その誘導体を添加(固体状態のままでも、有機溶媒に溶解した溶液状態でも、スラリー状態でもよい)すると、発熱を伴って開環重付加反応が起こり、急速に溶液の粘度増大が見られ、高分子量のポリアミック酸溶液が得られる。この際の反応温度は、−20℃〜100℃、望ましくは60℃以下に制御することが好ましい。反応時間は、30分〜12時間程度である。
上記は一例であり、反応における上記添加手順とは逆に、まず芳香族多価カルボン酸無水物あるいはその誘導体を有機溶媒に溶解または拡散させておき、この溶液中に前記ジアミンを添加させてもよい。ジアミンの添加は、固体状態のままでも、有機溶媒に溶解した溶液状態でも、スラリー状態でもよい。すなわち、酸二無水物成分と、ジアミン成分との混合順序は限定されない。さらには、芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳香族ジアミンとを同時に有機極性溶媒中に添加して反応させてもよい。
上記のようにして、芳香族多価カルボン酸無水物あるいはその誘導体と、芳香族ジアミン成分とをおよそ等モル、有機極性溶媒中で重合反応することにより、ポリアミック酸組成物が有機極性溶媒中に均一に溶解した状態でポリイミド前駆体溶液が得られる。
本発明におけるポリイミド前駆体溶液(ポリアミック酸溶液)は、上記のようにして合成したものを使用することが可能であるが、簡便には有機溶媒にポリアミック酸組成物が溶解された状態の、いわゆるポリイミドワニスとして上市されているものを入手して使用することもできる。
このような例としては、トレニース(東レ社製)、U−ワニス(宇部興産社製)、オプトマー(JSR社製)、SE812(日産化学社製)、CRC8000(住友ベークライト社製)等が代表的なものとして挙げられる。
熱可塑性タイプとしては、オーラム(三井化学)、ベスペル(デュポン)などがある。 また、溶剤可溶タイプとしては、リカコート(新日本理化)、ブロック共重合ポリイミド(ピーアイ技研)、GPI(群栄化学工業)等がある。
合成あるいは入手したポリアミック酸溶液に、必要に応じた配合物を配合して塗工液が調製される。塗工液は支持体(成形用の型)に塗布した後、焼成等の処理することにより、ポリイミド前駆体であるポリアミック酸からポリイミドへの転化(イミド化)が行われる。
ポリアミック酸からポリイミドへ転化させる方法は、焼成のみの方法(1)、または化学的方法(2)によってイミド化することができる。
焼成のみの方法(1)は、ポリアミック酸を200〜350℃で焼成処理することによってポリイミドに転化する方法であり、ポリイミド(ポリイミド樹脂)を得る簡便かつ実用的な方法である。一方、化学的方法(2)は、ポリアミック酸を脱水環化試薬(カルボン酸無水物と第3アミンの混合物などにより反応した後、加熱処理して完全にイミド化する方法であり、(1)の焼成のみの方法に比べると煩雑でコストのかかる方法であるため、通常(1)の方法が多く用いられている。
しかしながら最近では、(2)の方法の一種であるが、イミダゾールやキノリンなどのアミン類を触媒としてワニスに含有させることによって焼成時におけるイミド化を促進させる方法がとられることも多い。ポリイミドの本来的な性能を発揮させるためには、相当するポリイミドのガラス転移温度以上の温度で焼成して、イミド化を完結させることが必要であるが、これによると、より低温でイミド化が促進され、機械的耐久性も向上すると言われている。しかし、これらの触媒は極少量であり、乾燥・焼成中に分解・昇華するものもあるが、不純物として残留するものもあり好ましくない。
イミド化の進行状況(イミド化の程度)は、通常行われているイミド化率の測定手法により評価することができる。
このようなイミド化率の測定方法としては、例えば、9〜11ppm付近のアミド基に帰属される1Hと6〜9ppm付近の芳香環に帰属される1Hとの積分比から算出する核磁気共鳴分光法(NMR法)、フ−リエ変換赤外分光法(FT-IR法)、イミド閉環に伴う水分を定量する方法、カルボン酸中和滴定法など種々の方法が用いられているが、中でもフ−リエ変換赤外分光法(FT-IR法)は最も一般的な方法である。
フーリエ変換赤外分光法(FT-IR法)では、イミド化率を、例えば、次のように定義する。
すなわち、焼成段階(イミド化処理段階)でのイミド基のモル数を(A)とし、100%イミド化された場合(理論的)のイミド基のモル数を(B)とすると、次により表される。
イミド化率=[(A))/(B))]×100
この定義におけるイミド基のモル数は、FT-IR法により測定されるイミド基の特性吸収の吸光度比から求めることができる。例えば、代表的な特性吸収として、以下の吸光度比を用いてイミド化率を評価することができる。
(1)イミドの特性吸収の1つである725cm−1(イミド環C=O基の変角振動帯)と、ベンゼン環の特性吸収1,015cm−1との吸光度比
(2)イミドの特性吸収の1つである1,380cm−1(イミド環C−N基の変角振動帯)と、ベンゼン環の特性吸収1,500cm1との吸光度比
(3)イミドの特性吸収の1つである1,720cm−1(イミド環C=O基の変角振動帯)と、ベンゼン環の特性吸収1,500cm−1との吸光度比
(4)イミドの特性吸収の1つである1,720cm−1とアミド基の特性吸収1,670cm−1(アミド基N−H変角振動とC−N伸縮振動の間の相互作用)との吸光度比 また、3000〜3300cm−1にかけてのアミド基由来の多重吸収帯が消失していることを確認すればさらにイミド化完結の信頼性は高まる。
本発明の基層を形成する塗布液では、上記ポリイミドに他の樹脂を併用しても良い。また、中間転写ベルトとしての必要な機能を付与するための種種の材料を配合することができる。
配合する材料としては、例えば抵抗調整剤、補強材、レベリング剤、界面活性剤、滑剤、酸化防止剤、触媒等を配合することができる。この中でも特に抵抗調整剤は重要である。
次に、抵抗調整材について説明する。
抵抗調整材は、中間転写ベルトを所定の抵抗値に調整する必要上、添加が欠かせない。 抵抗制御剤としては、ポリイミドの抵抗値を調整しうるものなら適用でき、例えば、カーボンブラック、黒鉛、あるいは、銅、スズ、アルミニウム、インジウム等の金属や、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、アンチモンをドープした酸化スズ、スズをドープした酸化インジウム等の金属酸化物微粉末などの充填材やポリエーテルアミドやポリエーテルエステルアミド、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなどのような導電性高分子材料、また、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジル、アンモニウム塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グルセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエステル、アルキルベタイン、過塩素酸リチウムなどのようなイオン導電性材料を用いてもよい。また、これらを併用することも可能である。
なお、本発明における抵抗制御剤は、これらの例示化合物に限定されるものではない。
本基層においては、上記抵抗制御剤のうち、カーボンブラックが好ましく用いられる。
カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、アセチレンブラク、ケッキェンブラック、チャネルブラック、アセチレンブラックなどのものが使用できるが、これらの表面を酸化処理した酸化処理カーボンブラックが好ましい。
また、必要に応じて分散助剤を用いても良い。さらには、カーボンブラックの表面官能基と、その官能基と反応性を有する有機化合物とを反応させて表面処理したものでも良い。
次に、前記ポリイミド前駆体を含む塗工液を用いてシームレスベルトを製造する方法について説明する。例えば、以下のような工程にて作製する。
ポリアミック酸溶液に抵抗調整剤を分散させる分散液作製工程、該工程により得られる分散液を所定の抵抗調整材の含有量に調整する塗布液作製工程、該工程により作製された塗布液を成形用の型(支持体)に塗布・流延する工程、支持体に塗布・流延された塗膜中の溶媒を加熱により除去する乾燥工程、昇温加熱して塗膜中に含まれる前駆体のイミド化を促進する焼成工程、形成された薄膜を支持体から離型しシームレスベルトとすることにより製造される。
抵抗調整剤を分散させる工程では、ポリイミド前駆体溶液に直接抵抗制御剤を分散・混合させる方法またはあらかじめ溶媒に抵抗制御剤を分散させてからポリイミド前駆体溶液と混合させる方法がある。
ここでは、抵抗制御剤としてカーボンブラクを分散させる方法を例として説明する。
なお、一例でありこれに限定されるものではない。
N−メチル−2−ピロリドンにカーボンブラックとポリイミド前駆体少量を混合し、ジルコニアビーズを用いて、ボールミルやペイントシェーカー、ビーズミル等にて所定時間分散させる。ある程度の粒径に分散された後、取り出した液を分散液とする。
該分散液にポリイミド前駆体溶液を混合することにより所定のカーボンブラック濃度になるように希釈する。このときの混合方法としては、遠心式攪拌機、ヘンシェルミキサー、ホモジナイザー、遊星式攪拌機などを用いて行なうことができる。 必要に応じて、レベリング剤や触媒などの添加剤をこのときに添加することもできる。
また、攪拌後は真空脱泡機などを用いて脱泡することが好ましい。
次に、上記作製の塗布液を塗布する工程について説明する。
本発明の中間転写ベルトの厚さとしては、50〜100μmが好ましい。薄すぎると強度が不足し耐久性に劣り、厚すぎると剛性が多すぎて曲率の小さい駆動ローラにて安定して駆動させるのが困難になる。
成形型(支持体)に一度に前記厚さになるよう塗工し製膜することも可能であるが、本発明においては、塗布液を薄く塗布し、複数回塗布して前記厚さとすることが好ましい。
成形型(支持体)に製膜する方法としては、遠心成形、ロールコート、ブレードコート、リングコート、ディッピング、スプレーコート、ディスペンサーコート、ダイコートなどがある。
ポリイミドのシームレスベルトの製膜方法としては、遠心成形法がよく用いられるが、支持体の内面に製膜するため、その表面に層を積層する場合、製膜後、一旦脱型し、別の型に移し別のコーティング方法にて表面層を形成する必要があり、工程が煩雑になる。
このため、本発明の場合、支持体の外面に塗布し、基層、表層と順次積層可能な工法として、ロールコート、ディスペンサーコート、リングコート、ダイコートが好ましい。
上記方法にてあらかじめ離型剤を塗布した金属製の円筒支持体外面に所定膜厚にポリアミック酸からなる塗布液を塗布後、熱風乾燥機、IHヒーター、遠赤外線ヒーターなどにより塗膜を乾燥させる。
通常ポリイミドの乾燥・硬化においては、まず、80〜150℃程度の温度にて10〜60分間乾燥させ、その後、2〜5℃/分程度の昇温速度にて昇温させ、300〜400℃でイミド化焼成を行う。
多層構成にする場合には、イミド化焼成まで完了したのちに再度、塗布工程及び焼成工程を繰り返し実施して、多層構成を形成する。
この方法で作製した多層構成の中間転写ベルトでは、本発明の特性(抵抗値)のものを作製することが難しく、以下の工程にて実施するほうが好ましい。
本発明においては、塗工液の塗布・乾燥の後、イミド化焼成せずに、塗工液の塗布・乾燥を複数回繰り返して所望の膜厚のものを作製する。
まず、第1層目を塗布した後、80〜150℃程度の温度にて30〜100分間一次乾燥させた後、取り出して、冷却後、2層目を塗布、再度80〜150℃程度の温度にて30〜100分間乾燥する。これを必要な回数分繰り返し所望の厚さにした後、2〜5℃/分程度の昇温速度にて昇温させ、300〜400℃でイミド化焼成を行い完成させる。この工程にて作製することによって、生産性も向上し、また、各層間での明確な界面がなく、より優れた品質のものが得られる。このとき、一次乾燥(最終の塗布工程前の乾燥)する1層目と2層目、それ以降の一次乾燥条件は、必ずしも同一である必要はないが、乾燥温度が150℃以下であることが好ましい。150℃以上になると層間に界面が発生し、前述した通常の工程で作製された中間転写ベルトの特性(抵抗値)と近くなり、本発明の特性値を発現することが困難になる。
本発明の塗布工程において、使用する塗布液としては、同じ液を複数回使用することでも前記特性値を発現することが可能であるが、導電剤の含有量や導電剤の種類が異なる複数種の塗工液を使用することによって最終的な膜の抵抗値を調整でき、また、異なるポリイミド樹脂を含む塗工液としたり、適宜、必要な添加剤を含有させることによっても、より良い品質のものを作製することもできる。
導電剤の量の調整に当たっては、順次量を増やす又は減らすことで、層間での急激な物性変化がない傾斜構成をとることが好ましい。
また、導電剤としてのカーボンブラックの含有量としては、5〜25wt%が好ましい。カーボンブラックの含有量が少なすぎると抵抗値のばらつきを制御するのが難しく、また多すぎると膜が脆く屈曲性に劣り耐久性に劣る。
中間転写ベルトの抵抗値は、上記塗工・乾燥・焼成方法及び条件、抵抗調整剤の添加量等により適宜調整することができる。
なお、成形型(支持体)の外面に塗布する方法では、1層目がベルトの裏面に、成形型の内面に塗布する方法では1層目がベルトの表面になるため、それぞれの製造方法により、適した方法を選択する。
次に、本発明における電子写真装置に装備されるベルト構成部に用いられるシームレスベルトについて、要部模式図を参照しながら以下に詳しく説明する。なお、模式図は一例であってこれに限定されるものではない。
図1の模式図に、ベルト構成部等を装備した電子写真装置の要部概略構成を示す。
図1に示すベルト構成部である中間転写ユニット(500)は、複数のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト(501)などにより構成されている。この中間転写ベルト(501)の周りには、2次転写ユニット(600)の2次転写電荷付与手段である2次転写バイアスローラ(605)、中間転写体クリーニング手段であるベルトクリーニングブレード(504)、潤滑剤塗布手段の潤滑剤塗布部材である潤滑剤塗布ブラシ(505)などが対向するように配設されている。
また、位置検知用マークが中間転写ベルト(501)の外周面あるいは内周面に図示しない位置検知用マークが設けられる。ただし、中間転写ベルト(501)の外周面側については位置検知用マークがベルトクリーニングブレード(504)の通過域を避けて設ける工夫が必要であり、配置上の困難さを伴うことがあるので、その場合には位置検知用マークを中間転写ベルト(501)の内周面側に設けてもよい。マーク検知用センサとしての光学センサ(514)は、中間転写ベルト(501)が架け渡されている1次転写バイアスローラ(507)とベルト駆動ローラ(508)との間の位置に設けられる。
この中間転写ベルト(501)は、1次転写電荷付与手段である1次転写バイアスローラ(507)、ベルト駆動ローラ(508)、ベルトテンションローラ(509)、2次転写対向ローラ(510),クリーニング対向ローラ(511)、及びフィードバック電流検知ローラ(512)に張架されている。各ローラは導電性材料で形成され、1次転写バイアスローラ(507)以外の各ローラは接地されている。1次転写バイアスローラ(507)には、定電流または定電圧制御された1次転写電源(801)により、トナー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流または電圧に制御された転写バイアスが印加されている。
中間転写ベルト(501)は、図示しない駆動モータによって矢印方向に回転駆動されるベルト駆動ローラ(508)により、矢印方向に駆動される。
このベルト構成部である中間転写ベルト(501)は、通常、半導体、または絶縁体で、単層または多層構造となっているが、本発明のシームレスベルトが好ましく用いられ、これによって耐久性が向上すると共に、優れた画像形成が実現できる。また、中間転写ベルトは、感光体ドラム(200)上に形成されたトナー像を重ね合わせるために、通紙可能最大サイズより大きく設定されている。
2次転写手段である2次転写バイアスローラ(605)は、2次転写対向ローラ(510)に張架された部分の中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して、後述する接離手段としての接離機構によって、接離可能に構成されている。2次転写バイアスローラ(605)は、2次転写対向ローラ(510)に張架された部分の中間転写ベルト(501)との間に被記録媒体である転写紙Pを挟持するように配設されており、定電流制御される2次転写電源(802)によって所定電流の転写バイアスが印加されている。
レジストローラ(610)は、2次転写バイアスローラ(605)と2次転写対向ローラ(510)に張架された中間転写ベルト(501)との間に、所定のタイミングで転写材である転写紙(P)を送り込む。また、2次転写バイアスローラ(605)には、クリーニング手段であるクリーニングブレード(608)が当接している。該クリーニングブレード(608)は、2次転写バイアスローラ(605)の表面に付着した付着物を除去してクリーニングするものである。
このような構成のカラー複写機において、画像形成サイクルが開始されると、感光体ドラム(200)は、図示しない駆動モータによって矢印で示す半時計方向に回転され、該感光体ドラム(200)上に、Bk(ブラック)トナー像形成、C(シアン)トナー像形成、M(マゼンタ)トナー像形成、Y(イエロー)トナー像形成が行われる。中間転写ベルト(501)はベルト駆動ローラ(508)によって矢印で示す時計回りに回転される。この中間転写ベルト(501)の回転に伴って、1次転写バイアスローラ(507)に印加される電圧による転写バイアスにより、Bkトナー像、Cトナー像、Mトナー像、Yトナー像の1次転写が行われ、最終的にBk、C、M、Yの順に中間転写ベルト(501)上に各トナー像が重ね合わせて形成される。
例えば、上記Bkトナー像形成は次のように行われる。
図1において、帯電チャージャ(203)は、コロナ放電によって感光体ドラム(200)の表面を負電荷で所定電位に一様に帯電する。上記ベルトマーク検知信号に基づき、タイミングを定め、図示しない書き込み光学ユニットにより、Bkカラー画像信号に基づいてレーザ光によるラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様帯電された感光体ドラム(200)の表面の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。このBk静電潜像に、Bk現像器(231K)の現像ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触することにより、感光体ドラム(200)の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷のない部分つまり露光された部分にはトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。
このようにして感光体ドラム(200)上に形成されたBkトナー像は、感光体ドラム(200)と接触状態で等速駆動回転している中間転写ベルト(501)のベルト外周面に1次転写される。この1次転写後の感光体ドラム(200)の表面に残留している若干の未転写の残留トナーは、感光体ドラム(200)の再使用に備えて、感光体クリーニング装置(201)で清掃される。この感光体ドラム(200)側では、Bk画像形成工程の次にY画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキャナによるY画像データの読み取りが始まり、そのY画像データによるレーザ光書き込みによって、感光体ドラム(200)の表面にY静電潜像を形成する。
そして、先のBk静電潜像の後端部が通過した後で、且つ(T)静電潜像の先端部が到達する前にリボルバ現像ユニット(230)の回転動作が行われ、C現像機(231C)が現像位置にセットされ、C静電潜像がCトナーで現像される。以後、C静電潜像領域の現像を続けるが、C静電潜像の後端部が通過した時点で、先のBk現像機(231K)の場合と同様にリボルバ現像ユニットの回転動作を行い、次のM現像機(231M)を現像位置に移動させる。これもやはり次のM静電潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了させる。なお、M及びYの画像形成工程については、それぞれのカラー画像データ読み取り、静電潜像形成、現像の動作が上述のBk、Cの工程と同様であるので説明は省略する。
このようにして感光体ドラム(200)上に順次形成されたBk、C,M,Yのトナー像は、中間転写ベルト(501)上の同一面に順次位置合わせされて1次転写される。これにより、中間転写ベルト(501)上に4色が重ね合わされたトナー像が形成される。一方、上記画像形成動作が開始される時期に、転写紙(P)が転写紙カセット又は手差しトレイなどの給紙部から給送され、レジストローラ(610)のニップで待機している。
そして、2次転写対向ローラ(510)に張架された中間転写ベルト(501)と2次転写バイアスローラ(605)によりニップが形成された2次転写部に、上記中間転写ベルト(501)上のトナー像の先端がさしかかるときに、転写紙(P)の先端がこのトナー像の先端に一致するように、レジストローラ(610)が駆動されて、転写紙ガイド板(601)に沿って転写紙(P)が搬送され、転写紙(P)とトナー像とのレジスト合わせが行われる。
このようにして、転写紙(P)が2次転写部を通過すると、2次転写電源(802)によって2次転写バイアスローラ(605)に印可された電圧による転写バイアスにより、中間転写ベルト(501)上の4色重ねトナー像が転写紙(P)上に一括転写(2次転写)される。この転写紙としては従来、比較的平滑である普通紙が用いられているが、近年、リサイクルペーパーなど比較的表面性の粗い紙も用いられる。
この転写紙(P)は、転写紙ガイド板(601)に沿って搬送されて、2次転写部の下流側に配置した除電針からなる転写紙除電チャージャ(606)との対向部を通過することにより除電された後、ベルト構成部であるベルト搬送装置(210)により定着装置(270)に向けて送られる(図1参照)。そして、この転写紙(P)は、定着装置(270)の定着ローラ(271)、(272)のニップ部でトナー像が溶融定着された後、図示しない排出ローラで装置本体外に送り出され、図示しないコピートレイに表向きにスタックされる。なお、定着装置(270)は必要によりベルト構成部を備えた構成とすることもできる。
一方、上記ベルト転写後の感光体ドラム(200)の表面は、感光体クリーニング装置(201)でクリーニングされ、上記除電ランプ(202)で均一に除電される。また、転写紙(P)にトナー像を2次転写した後の中間転写ベルト(501)のベルト外周面に残留した残留トナーは、ベルトクリーニングブレード(504)によってクリーニングされる。該ベルトクリーニングブレード(504)は、図示しないクリーニング部材離接機構によって、該中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して所定のタイミングで接離されるように構成されている。
このベルトクリーニングブレード(504)の上記中間転写ベルト(501)の移動方向上流側には、該中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して接離するトナーシール部材(503)が設けられている。このトナーシール部材(503)は、上記残留トナーのクリーニング時に上記ベルトクリーニングブレード(504)から落下した落下トナーを受け止めて、該落下トナーが上記転写紙(P)の搬送経路上に飛散するのを防止している。このトナーシール部材(503)は、上記クリーニング部材離接機構によって、上記ベルトクリーニングブレード(504)とともに、該中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して接離される。
このようにして残留トナーが除去された中間転写ベルト(501)のベルト外周面には、上記潤滑剤塗布ブラシ(505)により削り取られた潤滑剤(506)が塗布される。該潤滑剤(506)は、例えば、ステアリン酸亜鉛などの固形体からなり、該潤滑剤塗布ブラシ(505)に接触するように配設されている。この潤滑剤塗布機構は、転写性能又はクリーニング性能を長期的に良好な状態に維持するためのものであるが、中間転写ベルトの性能によって必要がない場合には敢えて当機能を使用しなくても良い。また、この中間転写ベルト(501)のベルト外周面に残留した残留電荷は、該中間転写ベルト(501)のベルト外周面に接触した図示しないベルト除電ブラシにより印加される除電バイアスによって除去される。ここで、上記潤滑剤塗布ブラシ(505)及び上記ベルト除電ブラシは、それぞれの図示しない接離機構により、所定のタイミングで、上記中間転写ベルト(501)のベルト外周面に対して接離されるようになっている。
ここで、リピートコピーの時は、カラースキャナの動作及び感光体ドラム(200)への画像形成は、1枚目の4色目(M)の画像形成工程に引き続き、所定のタイミングで2枚目の1色目(Bk)の画像形成工程に進む。また、中間転写ベルト(501)は、1枚目の4色重ねトナー像の転写紙への一括転写工程に引き続き、ベルト外周面の上記ベルトクリーニングブレード(504)でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー像が1次転写されるようにする。その後は、1枚目と同様動作になる。以上は、4色フルカラーコピーを得るコピーモードであったが、3色コピーモード、2色コピーモードの場合は、指定された色と回数の分について、上記同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモードの場合は、所定枚数が終了するまでの間、リボルバ現像ユニット(230)の所定色の現像機のみを現像動作状態にし、ベルトクリーニングブレード(504)を中間転写ベルト(501)に接触させたままの状態にしてコピー動作を行う。
上記実施形態では、感光体ドラム(1)を一つだけ備えた複写機について説明したが、本発明は、例えば、図2に示すような複数の感光体ドラムを一つの中間転写ベルトに沿って並設した画像形成装置にも適用できる。
図2は、4つの異なる色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のトナー像を形成するための4つの感光体ドラム(21BK),(21Y),(21M),(21C)を備えた4ドラム型のデジタルカラープリンタの一構成例を示す。
図2において、プリンタ本体(10)は電子写真方式によるカラー画像形成を行うための、画像書込部(12)、画像形成部(13)、給紙部(14)、から構成されている。画像信号を元に画像処理部で画像処理して画像形成用の黒(BK)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),シアン(C)の各色信号に変換し、画像書込部(12)に送信する。画像書込部(12)は、例えば、レーザ光源と、回転多面鏡等の偏向器と、走査結像光学系、及びミラー群、からなるレーザ走査光学系であり、上記の各色信号に対応した4つの書込光路を有し、画像形成部(913)の各色毎に設けられた像坦持体(感光体)(21BK)、(21M)、(21Y)、(21C)に各色信号に応じた画像書込を行う。
画像形成部(13)は黒(BK)用、マゼンタ(M)用、イエロー(Y)用、シアン(C)用の各像坦持体である感光体(21BK)、(21M)、(21Y)、(21C)を備えている。この各色用の各感光体としては、通常OPC感光体が用いられる。各感光体(21BK)、(21M)、(21Y)、(21C)の周囲には、帯電装置、上記書込部(12)からのレーザ光の露光部、黒、マゼンタ、イエロー、シアンの各色用の現像装置(20BK)、(20M)、(20Y)、(20C)、1次転写手段としての1次転写バイアスローラ(23BK)、(23M)、(23Y)、(23C)、クリーニング装置(表示略)、及び図示しない感光体除電装置等が配設されている。なお、上記現像装置(20BK)、(20M)、(20Y)、(20C)には、2成分磁気ブラシ現像方式を用いている。ベルト構成部である中間転写ベルト(22)は、各感光体(21BK)、(21M)、(21Y)、(21C)と、各1次転写バイアスローラ(23BK)、(23M)、(23Y)、(23C)との間に介在し、各感光体上に形成された各色のトナー像が順次重ね合わせて転写される。
一方、転写紙(P)は、給紙部(14)から給紙された後、レジストローラ(16)を介して、ベルト構成部である転写搬送ベルト(50)に坦持される。そして、中間転写ベルト(22)と転写搬送ベルト(50)とが接触するところで、上記中間転写ベルト(22)上に転写されたトナー像が、2次転写手段としての2次転写バイアスローラ(60)により2次転写(一括転写)される。これにより、転写紙(P)上にカラー画像が形成される。このカラー画像が形成された転写紙(P)は、転写搬送ベルト(50)により定着装置(15)に搬送され、この定着装置(15)により転写された画像が定着された後、プリンタ本体外に排出される。
なお、上記2次転写時に転写されずに上記中間転写ベルト(22)上に残った残留トナーは、ベルトクリーニング装置(25)によって中間転写ベルト(22)から除去される。このベルトクリーニング装置(25)の下流側には、潤滑剤塗布装置(表示略)が配設されている。この潤滑剤塗布装置は、固形潤滑剤と、中間転写ベルト(22)に摺擦して固形潤滑剤を塗布する導電性ブラシとで構成されている。該導電性ブラシは、中間転写ベルト(22)に常時接触して、中間転写ベルト(22)に固形潤滑剤を塗布している。固形潤滑剤は、中間転写ベルト(22)のクリーニング性を高め、フィルミィングの発生を防止し耐久性を向上させる作用がある。
なお、本発明におけるシームレスベルトは、上述したような中間転写ベルト(501)または(22)を装備した中間転写ベルト方式の画像形成装置に好適に適用できる他、該中間転写ベルト(501)または(22)の代りに転写搬送ベルトを装備した転写搬送ベルト方式の画像形成装置にも適用できる。さらに、転写搬送ベルト方式の画像形成装置の場合においても、前記1感光体ドラム方式あるいは4感光体ドラム方式の何れにも適用可能である。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限り、これら実施例によって制限されるものではない。
[中間転写ベルトAの作製]
[塗布液Iの調製]
まず、下記に示す各構成材料を混合し、φ0.5mmのジルコニアビーズを用いて、ビーズミル分散機にて5時間分散し、カーボン分散液を作製した。
<分散液構成材料>
ポリイミド溶液U−ワニスA(宇部興産 固形分18%) 10重量部
カーボンブラックSpecialblack4(デグサ) 10重量部
N−メチル−2−ピロリドン(三菱化学) 80重量部
上記分散液を用いて、下記の構成材料を混合し、遠心式攪拌脱泡機にて、混合、脱泡し、塗布液Iを得た。
上記カーボンブラック分散液 28重量部
ポリイミド溶液U−ワニスA(宇部興産 ;固形分18wt%) 72重量部
ポリエーテル変性シリコンFZ2105(東レダウコーニング) 0.01重量部
[シームレスベルトAの作製]
外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液を円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が30μmになる液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で80℃まで昇温して60分加熱した。
その後、一旦取り出して、冷却後、この上に、再度、同様の塗工液を膜厚30μm相当の液量を塗布し、塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で110℃まで昇温して60分加熱した。
その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で310℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。
十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトAを得た。
[中間転写ベルトBの作製]
塗布液IIとして、以下の構成のものを作製した。
[塗布液IIの調製]
塗布液Iで使用のカーボンブラック分散液 25重量部
ポリイミド溶液U−ワニスA(宇部興産 ;固形分18wt%) 75重量部
ポリエーテル変性シリコンFZ2105(東レダウコーニング) 0.01重量部
[シームレスベルトBの作製]
外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液Iを円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が30μmになる液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で80℃まで昇温して60分加熱した。
その後、一旦取り出して、冷却後、この上に、再度、同様の塗工液IIを膜厚30μm相当の液量を塗布し、塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で110℃まで昇温して60分加熱した。
その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で31
0℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。
十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトBを得た。
[中間転写ベルトCの作製]
ベルトAの作製において、以下のように乾燥条件を変更したものを作製した。
[シームレスベルトCの作製]
外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液Iを円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が30μmになる液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で140℃まで昇温して60分加熱した。
その後、一旦取り出して、冷却後、この上に、再度、同様の塗工液Iを膜厚30μm相当の液量を塗布し、塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で140℃まで昇温して60分加熱した。
その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で310℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。
十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトCを得た。
[中間転写ベルトDの作製]
ベルトAの作製において、以下のように乾燥条件を変更したものを作製した。
[シームレスベルトDの作製]
外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液Iを円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が30μmになる液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で160℃まで昇温して60分加熱した。
その後、一旦取り出して、冷却後、この上に、再度、同様の塗工液Iを膜厚30μm相当の液量を塗布し、塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で160℃まで昇温して60分加熱した。
その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で310℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。
十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトDを得た。
[中間転写ベルトEの作製]
塗布液IIIとして、以下の構成のものを作製した。
[塗布液IIIの調製]
塗布液Iで使用のカーボンブラック分散液 27重量部
ポリイミド溶液U−ワニスA(宇部興産 ;固形分18wt%) 73重量部
ポリエーテル変性シリコンFZ2105(東レダウコーニング) 0.01重量部
[シームレスベルトEの作製]
外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液Iを円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が20μmになる液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で80℃まで昇温して60分加熱した。
その後、一旦取り出して、冷却後、この上に、再度、同様の塗工液IIIを膜厚30μm相当の液量を塗布し、塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で110℃まで昇温して60分加熱した。さらに、その後、再び取り出して、冷却後、この上に、再度、同様の塗工液IIを膜厚10μm相当の液量を塗布し、塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で110℃まで昇温して60分加熱した。
その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で310℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。
十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトEを得た。
[中間転写ベルトFの作製]
塗布液Iを用いて、以下の方法によりベルトを作製した。
[シームレスベルトFの作製]
次に、外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液を円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が30μmになる液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で100℃まで昇温して30分加熱した。その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で310℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。次いで、同様の条件にて、この上に30μm相当の液量を塗布、乾燥、焼成し、十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトFを得た。
塗布液Iを用いて、以下の方法にてベルトを作製した。
[シームレスベルトGの作製]
外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液Iを円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が60μmになる液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で80℃まで昇温して90分加熱した。
その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で310℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。
十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトGを得た。
[中間転写ベルトHの作製]
塗布液IIを用いて、以下の方法にてベルトを作製した。
[シームレスベルトHの作製]
外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液IIを円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が60μmになる液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で120℃まで昇温して60分加熱した。
その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で310℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。
十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトHを得た。
[中間転写ベルトJの作製]
塗布液IVとして、以下の構成のものを作製した。
[塗布液IVの調製]
塗布液Iで使用のカーボンブラック分散液 23重量部
ポリイミド溶液U−ワニスA(宇部興産 ;固形分18wt%) 77重量部
ポリエーテル変性シリコンFZ2105(東レダウコーニング) 0.01重量部

[シームレスベルトJの作製]
外径100mm、長さ300mmの外面を鏡面仕上げした上に離型剤を施した金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液Iを円筒外面に均一にディスペンサーを用いて流延して塗布した。塗布量としては最終的な膜厚が30μmになるような液量の条件とした。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で80℃まで昇温して60分加熱した。
その後、一旦取り出して、冷却後、この上に、再度、同様の塗工液IVを膜厚30μm相当の液量を塗布し、塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転しながら熱風循環乾燥機に投入して、昇温速度3℃/分で110℃まで昇温して60分加熱した。
その後、回転を停止し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、昇温速度2℃/分で310℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。加熱を停止した後、常温まで徐冷した。
十分に冷却した後に、脱型して、膜厚60μmのベルトJを得た。
上記各ベルトを用いて、以下の方法にて、抵抗値を測定した。
抵抗値の測定に当たっては、ハイレスターHP(ダイヤインスツルメンツ社製)URSプローブにて25℃/50%の環境下で測定を行った。
<表面抵抗値の測定>
印加バイアスとして、500Vを印加したときの印加後10秒値を500V表面抵抗値とした。
<体積抵抗値の測定>
印加バイアスとして、10Vを印加したときの印加後10秒値を10V体積抵抗値とした。
印加バイアスとして、100Vを印加したときの印加後10秒値を100V体積抵抗値とした。
上記で得られた測定値から、500V表面抵抗値と100V体積抵抗値の常用対数値の差 Log(500V表面抵抗値)−Log(100V体積抵抗値)を算出した。
また、10V体積抵抗値と100V体積抵抗値の常用対数値の差、
Log(500V表面抵抗値)−Log(100V体積抵抗値)を算出した。
各ベルトを図2の装置に搭載し、文字、写真、ベタ、ハーフトーン画像がランダムに入った テストチャートにより、500枚連続画像出力した際に得られた画像から以下の画像評価を 実施した。
<文字画像における散りの評価>
青色の10pt大の文字画像をルーペにて観察し、以下のランク評価を実施した。
○;散りは無く良好
△;やや散りが見られる
×;散りが多数見られ、文字がぼやけて見える
<ベタ画像における画像濃度>
○;十分
△;やや薄い
×;薄い
<ハーフトーン画像における白ポチ異常の評価>
○;異常なく良好
△;白い点状の抜けが少し見られる
×;白い点状の抜けが多数見られる
<ハーフトーン画像におけるその他異常画像>
○;異常なく良好
△;わずかに濃度ムラが見られる
×;不均一な模様上のムラが見られる
上記結果を表1に示す。
Figure 2010256390
以上の通り、本発明のベルトとすることにより、トナーの散りや白ポチ、電荷の残留による画像履歴による画像乱れのない高品質な画像を提供できる電子写真装置を提供することができる。
(図1)
P 転写紙
L 露光手段
70 除電ローラ
80 アースローラ
200 感光体ドラム
201 感光体クリーニング装置
202 除電ランプ
203 帯電チャージャ
204 電位センサ
205 トナー画像濃度センサ
210 ベルト搬送装置
230 リボルバ現像ユニット
231Y Y現像機
231K Bk現像機
231C C現像機
231M M現像機
270 定着装置
271、272 定着ローラ
500 中間転写ユニット
501 中間転写ベルト
502 トナーシール部材
503 帯電チャージャ
504 ベルトクリーニングブレード
505 潤滑剤塗布ブラシ
506 潤滑剤
507 1次転写バイアスローラ
508 ベルト駆動ローラ
509 ベルトテンションコントローラ
510 2次転写対向ローラ
511 クリーニング対向ローラ
512 フィードバッグ電流検知ローラ
513 トナー画像
514 光学センサ
600 2次転写ユニット
601 転写紙ガイド板
605 2次転写バイアスローラ
606 転写紙除電チャージャ
608 クリーニングブレード
610 レジストローラ
801 1次転写電源
802 2次転写電源

(図2)
P 転写紙
10 プリンタ本体
12 画像書込部
13 画像形成部
14 給紙部
15 定着装置
16 レジストローラ
20BK、20M、20Y、20C 現像装置
21BK、21M、21Y、21C 感光体
22 中間転写ベルト
23BK、23M、23Y、23C 1次転写バイアスローラ
25 ベルトクリーニング部材
26 ベルト従動ローラ
27 潤滑剤塗布装置
50 転写搬送ベルト
60 2次転写バイアスローラ
70 バイアスローラ
特開2002−148951号公報 特開2006−103140号公報 特開2007−41214号公報 特開2007−226219号公報 特開2007−224279号公報 特開2007−298692号公報

Claims (6)

  1. 電子写真装置に装備する中間転写ベルトにおいて、該中間転写ベルトは少なくともポリイミド樹脂と導電剤を含み、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値が、5×1011Ω/□以上1×1013Ω/□未満であり、500Vの電圧を印加したときの表面の表面抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、3.0以上であり、且つ、10Vの電圧を印加したときの体積抵抗値と100Vの電圧を印加したときの体積抵抗値の常用対数値の差が、1.5以下であることを特徴とする中間転写ベルト。
  2. 該中間転写ベルトは、少なくとも、導電剤を含むポリアミック酸溶液を型に塗布する塗布工程、塗布された型を乾燥する乾燥工程、乾燥された型を焼成する工程、焼成した型から脱型する工程を経て製造されるものであり、該塗布工程と乾燥工程を複数回繰り返すことにより製造されることを特徴とする請求項1に記載の中間転写ベルト。
  3. 複数回繰り返す該塗布・乾燥工程において、導電剤を含むポリアミック酸溶液は同一のものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の中間転写ベルト。
  4. 複数回繰り返す該塗布・乾燥工程において、導電剤を含むポリアミック酸溶液は、導電剤の含有量を順次増加又は減少させたものを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の中間転写ベルト。
  5. 少なくとも、導電剤を含むポリアミック酸溶液を型に塗布する塗布工程、塗布された型を乾燥する乾燥工程、乾燥された型を焼成する工程、焼成した型から脱型する工程を有し、該塗布工程と乾燥工程を複数回繰り返す製造方法であって、最終の塗布工程前の乾燥工程における乾燥温度を、150℃以下とすることを特徴とする中間転写ベルトの製造方法。
  6. 請求項1乃至4の何れかに記載の中間転写ベルトを有することを特徴とする電子写真装置。
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