JP5413725B2 - 中間転写体の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
中間転写体の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5413725B2 JP5413725B2 JP2009211324A JP2009211324A JP5413725B2 JP 5413725 B2 JP5413725 B2 JP 5413725B2 JP 2009211324 A JP2009211324 A JP 2009211324A JP 2009211324 A JP2009211324 A JP 2009211324A JP 5413725 B2 JP5413725 B2 JP 5413725B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate transfer
- carbon black
- dispersion
- transfer member
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
特許文献1〜4では、カーボンブラックの表面処理や分散剤を用いることでポリイミド樹脂へ好適な分散を実現できる方法が提案されている。また特許文献5では、絶縁性微粒子分散液中でポリアミド酸を合成する方法、即ち、予め、絶縁性微粒子を分散させた有機極性溶媒中でジアミン化合物と酸無水化合物を反応させて、ポリアミド酸溶液を調製する方法が提案されている。また特許文献6では、カーボンブラック分散液から塗布液にする際の粒径変動を規定することが提案されている。
そして、上記カーボンブラック分散液が、カーボンブラックの体積平均粒径Mv1が150nm以上300nm以下であり、さらに密封系の容器で60℃雰囲気下で24時間加熱した後のカーボンブラックの体積平均粒径Mv2が100nm以上200nm以下であり、かつ前記Mv2とMv1との比(Mv2/Mv1)が0.33以上1未満となるような分散液とすることにより、上記課題を解決できることを見出した。
即ち、上記課題は、本発明の(1)「像担持体上に形成された潜像をトナーにより現像して得られたトナー像が転写される中間転写体の製造方法であって、少なくともカーボンブラックと樹脂と溶媒とを含む分散液を作製する工程、該カーボンブラック分散液を密封系の容器に入れ、60℃雰囲気下で24時間加熱し、その加熱前の体積平均粒径(Mv1)と加熱後の体積平均粒径(Mv2)の変動(Mv2/Mv1)を評価・測定し、分散液作製の際、Mv2/Mv1が0.33以上、1未満となるように分散時間を調整し、製膜することなく不良品の発生を判別する工程、前記分散液を用いてカーボンブラック含有量が調整された塗布液を作製する工程、及び、該塗工液を金型の内面又は外面に塗布し、それを乾燥または硬化させることにより製膜化し、これを脱型する工程を有するものであり、
前記分散液は、カーボンブラック分散後のカーボンブラックの体積平均粒径Mv1が、150nm以上300nm以下であり、密封系の容器で60℃雰囲気下で24時間加熱した後のカーボンブラックの体積平均粒径Mv2が、100nm以上200nm以下であり、前記Mv2と前記Mv1との比(Mv2/Mv1)が0.33以上1未満を満たすことを特徴とする中間転写体の製造方法」、
(2)「前記樹脂がポリイミド、ポリアミド樹脂のいずれかであることを特徴とする前記第(1)項に記載の中間転写体の製造方法」、
(3)「前記カーボンブラック分散液中のカーボンブラック固形分が5wt%〜25wt%であることを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載の中間転写体の製造方法」、
(4)「前記塗工液のカーボンブラック含有量の調整は、前記分散液に樹脂溶液を加えるものであり、該樹脂溶液は、カーボンブラック分散液中の樹脂と同じ樹脂を含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれか1に記載の中間転写体の製造方法」、
(5)「前記カーボンブラック分散液中の樹脂固形分が、カーボンブラックに対して4wt%〜40wt%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の中間転写体の製造方法。
」により達成される。
また、上記課題は、本発明の(6)「像担持体上に形成されるトナー像を中間転写体上に一次転写を行い、該一次転写画像を被記録媒体に二次転写する画像形成装置に用いられる中間転写体であって、該中間転写体は、前記第(1)項乃至第(5)項のいずれか1に記載の中間転写体の製造方法で製造された中間転写体」、
(7)「シームレスベルトであることを特徴とする前記第(6)項に記載の中間転写体」、
(8)「潜像が形成され、トナー像を担持可能な像担持体と、該像担持体上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、該現像手段により現像されたトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に担持されたトナー像を記録媒体に二次転写する転写手段とを有する画像形成装置であって、前記中間転写体が前記第(6)項または第(7)項に記載の中間転写体であることを特徴とする画像形成装置」、
(9)「画像形成装置がフルカラー画像形成装置であって、各色の現像手段を有する複数の潜像担持体を直列に配置してなる前記第(8)項に記載の画像形成装置」により達成される。
<2>の発明によって、耐熱性、耐薬品性、耐放射線性に優れた中間転写体が得られる。
<3>の発明によって、カーボンブラック分散液の粘度を低くでき、効率よく狙いの粒径まで分散することができる。
<4>の発明によって、該分散液を使って中間転写体塗布液を作製する際のカーボンブラックのショック凝集を抑制することができる。
<5>の発明によって、カーボンブラック分散液中のカーボンブラックの凝集を抑制することができ、安定性の高いカーボンブラック分散液とすることができる。
<6>の発明によって、高耐久の中間転写体とすることができる。
<7>の発明によって、画像を効率よく紙に転写することができる。
<8>の発明によって、長期に亘って異常画像が発生しない高品質な画像形成を行うことができる。
<9>の発明によって、品質を維持したまま、より高速化に適応したフルカラー画像形成に好適な画像形成装置を提供することができる。
カーボンブラックとしては、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ガスブラック等が挙げられる。これらの中から、用いる溶媒や樹脂に相性の良いものを選択して用いる。また、これらのカーボンブラックを適宜表面処理したものも用いることができる。
抵抗調整剤としてカーボンブラックを用いるが、前述した他の抵抗調整剤を併用しても良い。
<ポリイミド>
本発明に用いられるポリイミドは、一般的に知られている芳香族多価カルボン酸無水物またはその誘導体と芳香族ジアミンとの反応によって、ポリアミック酸(ポリイミド前駆体)を経由して得られる。すなわち、ポリイミドは、その剛直な主鎖構造により溶媒等に対して不溶であり、また不融の性質を持つため、芳香族多価カルボン酸無水物と芳香族ジアミンから、まず有機溶媒に可溶なポリイミド前駆体(ポリアミック酸、またはポリアミド酸)を合成し、この段階で様々な方法で成形加工が行われ、その後ポリアミック酸を加熱もしくは化学的な方法で脱水反応させて環化(イミド化)しポリイミドとする。反応の概略を下記式(1)に示す。
ポリイミド前駆体を製造する場合の例として、まず、アルゴン、窒素などの不活性ガス雰囲気下において、1種または複数種のジアミンを上記の有機溶媒に溶解するか、またはスラリー状に分散させる。この溶液に前記した少なくとも1種の芳香族多価カルボン酸無水物、またはその誘導体を添加(固体状態のままでも、有機溶媒に溶解した溶液状態でも、スラリー状態でもよい)すると、発熱を伴って開環重付加反応が起こり、急速に溶液の粘度増大が見られ、高分子量のポリアミック酸溶液が得られる。この際の反応温度は、通常−20℃〜100℃、望ましくは60℃以下に制御することが好ましい。反応時間は、30分〜12時間程度である。
このような例としては、トレニース(東レ社製)、U−ワニス(宇部興産社製)、リカコート(新日本理化社製)、オプトマー(JSR社製)、SE812(日産化学社製)、CRC8000(住友ベークライト社製)等が代表的なものとして挙げられる。
なお、ポリイミドの本来的な性能を発揮させるためには、相当するポリイミドのガラス転移温度以上に加熱して、イミド化を完結させることが好ましい。
このようなイミド化率の測定方法としては、例えば、9〜11ppm付近のアミド基に帰属される1Hと6〜9ppm付近の芳香環に帰属される1Hとの積分比から算出する核磁気共鳴分光法(NMR法)、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR法)、イミド閉環に伴う水分を定量する方法、カルボン酸中和滴定法など種々の方法が用いられているが、中でもフーリエ変換赤外分光法(FT-IR法)は最も一般的な方法である。
すなわち、焼成段階(イミド化処理段階)でのイミド基のモル数を(A)とし、100%イミド化された場合(理論的)のイミド基のモル数を(B)とすると、次により表される。
イミド化率(%)=[(A)/(B)]×100 ・・・ (a)
(2)イミドの特性吸収の1つである1,380cm−1(イミド環C−N基の変角振動帯)と、ベンゼン環の特性吸収1,500cm−1との吸光度比
(3)イミドの特性吸収の1つである1,720cm−1(イミド環C=O基の変角振動帯)と、ベンゼン環の特性吸収1,500cm−1との吸光度比
(4)イミドの特性吸収の1つである1,720cm−1とアミド基の特性吸収1,670cm−1(アミド基N−H変角振動とC−N伸縮振動の間の相互作用)との吸光度比
また、3000〜3300cm−1にかけてのアミド基由来の多重吸収帯が消失していることを確認すればさらにイミド化完結の信頼性は高まる。
<ポリアミドイミド>
ポリアミドイミドは、分子骨格中に剛直なイミド基と柔軟性を付与するアミド基を有する樹脂であり、本発明に用いられるポリアミドイミドとしては一般的に知られている構造のものを使用することができる。
一般的にポリアミドイミド樹脂を合成する方法としては、酸クロライド法(a):酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体ハライド、最も代表的には当該誘導体のクロライド化合物とジアミンとを溶媒中で反応させて製造する公知の方法(例えば、特公昭42−15637号公報参照。)が知られている。または別の方法として、イソシアネート法(b):酸無水物基とカルボン酸を含む3価の誘導体と芳香族イソシアネートとを溶媒中で反応させて製造する公知の方法(例えば、特公昭44−19274号公報)等が知られており、いずれも使用することができる。各製造方法について以下に説明する。
酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体ハライド化合物としては、例えば、下記式(2)および式(3)に示す化合物を使用することができる。
芳香族ジアミンとしては、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、オキシジアニリン、メチレンジアミン、ヘキサフルオロイソプロピリデンジアミン、ジアミノ−m−キシリレン、ジアミノ−p−キシリレン、1,4−ナフタレンジアミン、1,5−ナフタレンジアミン、2,6−ナフタレンジアミン、2,7−ナフタレンジアミン、2,2’−ビス−(4−アミノフェニル)プロパン、2,2’−ビス−(4−アミノフェニル)へキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,4−ジアミノジフェニルエーテル、イソプロピリデンジアニリン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、o−トリジン、2,4−トリレンジアミン、1,3−ビス−(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス−(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス−[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、4,4’−ビス−(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2’−ビス−[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]へキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィドなどが挙げられる。
イミド化の方法としては、加熱処理により脱水閉環させる方法、および脱水閉環触媒を用いて化学的に閉環させる方法が挙げられる。加熱処理により脱水閉環させる場合、例えば、反応温度は150〜400℃、好ましくは180〜350℃であり、加熱処理時間は30秒間〜10時間、好ましくは5分間〜5時間である。また、脱水閉環触媒を用いる場合、反応温度は0〜180℃、好ましくは10〜80℃であり、反応時間は数十分間〜数日間、好ましくは2時間〜12時間である。脱水閉環触媒の例としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸等の酸無水物等が挙げられる。
イソシアネート法の場合に用いる酸無水物基を有する3価のカルボン酸の誘導体としては、例えば、式(4)または式(5)で示す化合物を使用することができる。
これらの芳香族ポリイソシアネートは単独で使用することもできるし、組み合わせて使用することもできる。必要に応じてこの一部としてヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、水添m−キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族、脂環式イソシアネートおよび3官能以上のポリイソシアネートを使用することもできる。
また、ポリイミド繰返単位とポリアミドイミド繰返単位を有する共重合体であっても良い。
本発明では、特にどちらの方法でも用いることができる。以下には、内面に製膜する方法の一つである遠心成形について説明する。
遠心成形は円筒状の回転体から構成されるものであり、この円筒状の回転体をゆっくりと回転させながら塗工液を円筒の内面全体に均一になるように塗布・流延(塗膜を形成)する。その後、回転速度を所定速度まで上げ、所定速度に達したら一定速度に維持し、所望の時間回転を継続する。そして、回転させつつ徐々に昇温させながら、約80〜150℃の温度で塗膜中の溶媒を蒸発させていく。この過程では、雰囲気の蒸気(揮発した溶媒等)を効率よく循環して取り除くことが好ましい。自己支持性のある膜が得られたところで常温に戻し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に移し、段階的に昇温し、最終的に250℃〜450℃程度の高温加熱処理(焼成)し、十分にポリイミド前駆体またはポリアミドイミド前駆体のイミド化またはポリアミドイミド化を行う。イミド化等が完了後、徐冷して薄膜を型から剥離する。このようにしてシームレスベルトが形成される。なお、型には、剥離しやすいように予め、離型剤または離型層を形成しておくことが好ましい。
このとき、必要に応じて各種分散剤などの添加剤を含有しても良い。また、カーボンブラックを予めになんらかの処理を施したものを使用しても良い。
図3には、パス方式によるビーズミル分散装置を示した。
分散タンクA(301)には、分散させる液が投入されており、送液ポンプにて液が分散機(302)に送られる。分散機内にはある大きさのビーズが充填されており、これが内部で高速回転する機構になっており、この回転よるビーズによる摺擦力によりカーボンブラックが微粒化される。微粒化された液は、分散液排出タンクB(304)に回収され、1パスが終了する。
このときの分散力は、分散機内の回転速度、ビーズの種類、径、送液の流量により決まり、これらを適当な条件を設定する。
分散液排出タンクBに回収された液の分散状態が不十分な場合は、分散タンクAへ再度投入し、再度分散を実施する。パス方式では、十分な分散状態の分散液が得られるまで、これを繰り返す。
図3と異なり、分散機(402)にて分散された液は、分散タンクA(401)に戻る。分散前の液と分散後の液が十分に攪拌されながら分散が進行する。
この方式では、分散機から戻る液の分散状態を評価する。一般的には、分散に要する時間にて管理を行う。
ポリイミド又はポリアミドイミドの前駆体は含有しなくてもカーボンブラックは分散可能であるが、これを含有させないで作製した場合、次工程のカーボンブラック含有量を調整する工程において、本分散液とポリイミド又はポリアミドイミドの前駆体溶液を混合する際に、カーボンブラックがショック凝集を起こし好ましくない。
そこで、ポリイミド又はポリアミドイミドの前駆体固形分をカーボンブラックに対して4wt%以上含有させることが好ましい。一方、40wt%以上になると、溶液の粘度が高くなりすぎて分散効率が低下するので好ましくない。
カーボンブラックの分散状態を表す指標としては、一般的には粒径がある。
粒径を測定する方法としては、遠心分離法、レーザー回折法、動的光散乱法などによる計測器にて計測される。例えば、動的光散乱法の計測器にて測定される粒径としては、体積平均粒径として、150〜300nmに分散された状態が好ましい。
しかしながら、粒径がこの程度に分散されても必ずしも良い品質のものが得られないことが多い。特に、カーボンブラックの製造ロットにより、品質がばらつき、不良となることが多く発生している。
加熱後の体積平均粒径(Mv2)は、100nm以上300nm以下であることが好ましく、100nm以上200nm以下であることがさらに好ましい。
一方で、Mv2/Mv1の値が0.33未満の場合、それを用いて成型された中間転写体の抵抗均一性、各バイアスに対する抵抗の変動、どちらも小さく良好な品質になるものの、必要な抵抗値に制御するためのベルト中のカーボンブラック量が多く必要となるため、中間転写体が脆くなり、電子写真装置における耐久性が劣り好ましくない。
Mv1が300nmの以下に分散されていても、Mv2が上記範囲に収まらない場合は、追加で分散を行いMv2/Mv1が0.33以上、1未満となるように分散時間を延長して調整する。
このように、分散時間を調整することにより、製膜することなく不良品発生の判別ができ、所望の抵抗値及び均一性の高い中間転写体を効率よく生産できる。
カーボンブラック分散液の加熱時間については12〜72時間、好ましくは18時間〜30時間、より好ましくは24時間である。それ以下の時間では加熱不足により、分散の悪いカーボンブラック分散液と分散の良いカーボンブラック分散液の差が見られない。逆にそれ以上の時間となるとカーボンブラックの凝集が起こりやすくなる。そのため、カーボンブラックの分散状態に関わらず一様に粒径が増大してしまうので好ましくない。
分散液にポリイミド又はポリアミドイミドの前駆体溶液を混合する方法は、一般的な攪拌装置を用いることにより攪拌・混合する。ポリイミド又はポリアミドイミドの前駆体溶液は粘度が高いため、これに対応できる機械を選定する。
また、攪拌後は、液中に泡が多く発生しているため、真空脱泡などの方法により十分に泡を取り除くことが好ましい。
また、この工程において、必要に応じて、溶媒やレベリング剤などの添加剤を含有させてもよい。
次に、本発明における画像形成装置に装備されるベルト構成部に用いられるシームレスベルトについて、要部模式図を参照しながら以下に詳しく説明する。なお、模式図は一例であってこれに限定されるものではない。
図1の模式図に、ベルト部材等を装備した画像形成装置の要部概略構成を示す。
図1に示すベルト部材を含む中間転写ユニット(500)は、複数のローラに張架された中間転写体である中間転写ベルト(501)などにより構成されている。この中間転写ベルト(501)の周りには、2次転写ユニット(600)の2次転写電荷付与手段である2次転写バイアスローラ(605)、中間転写体クリーニング手段であるベルトクリーニングブレード(504)、潤滑剤塗布手段の潤滑剤塗布部材である潤滑剤塗布ブラシ(505)などが対向するように配設されている。
このベルト部材である中間転写ベルト(501)は、通常、半導体、または絶縁体で、単層または多層構造となっているが、本発明においてはシームレスベルトが好ましく用いられ、これによって耐久性が向上すると共に、優れた画像形成が実現できる。また、中間転写ベルトは、感光体ドラム(200)上に形成されたトナー像を重ね合わせるために、通紙可能最大サイズより大きく設定されている。
図1において、帯電チャージャ(203)は、コロナ放電によって感光体ドラム(200)の表面を負電荷で所定電位に一様に帯電する。上記ベルトマーク検知信号に基づき、タイミングを定め、図示しない書き込み光学ユニットにより、Bkカラー画像信号に基づいてレーザ光によるラスタ露光を行う。このラスタ像が露光されたとき、当初一様帯電された感光体ドラム(200)の表面の露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、Bk静電潜像が形成される。このBk静電潜像に、Bk現像器(231K)の現像ローラ上の負帯電されたBkトナーが接触することにより、感光体ドラム(200)の電荷が残っている部分にはトナーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分にはトナーが吸着し、静電潜像と相似なBkトナー像が形成される。
そして、2次転写対向ローラ(510)に張架された中間転写ベルト(501)と2次転写バイアスローラ(605)によりニップが形成された2次転写部に、上記中間転写ベルト(501)上のトナー像の先端がさしかかるときに、転写紙(P)の先端がこのトナー像の先端に一致するように、レジストローラ(610)が駆動されて、転写紙ガイド板(601)に沿って転写紙(P)が搬送され、転写紙(P)とトナー像とのレジスト合わせが行われる。
図2は、4つの異なる色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のトナー像を形成するための4つの感光体ドラム(21BK)、(21Y)、(21M)、(21C)を備えた4ドラム型のデジタルカラープリンタの一構成例を示す。
・カーボンブラック(Specialblack4;エボニックデグサ社) 12wt%
・ポリイミドワニス(U−ワニスA(固形分18%);宇部興産社) 13.3wt%
・溶媒(N―メチル―2―ピロリドン;三菱化学社) 74.7wt%
上記混合物をよく混合させた溶液を、ビーズミル(アペックスミル;寿工業社製)を用いパス方式にて分散した。ビーズは、φ0.5mmのジルコニアビーズを用いて5時間分散を行い、カーボンブラック分散液Aを作製した。得られたカーボンブラック分散液の一部をガラス瓶に採取して蓋をした後、60℃雰囲気下の乾燥機にて24時間加熱し、評価用カーボンブラック分散液A‘を得た。
分散液A、およびA‘のカーボンブラック体積平均粒径Mv1、Mv2は、N−メチル−2−ピロリドンにて200倍に希釈した液を作製し、マイクロトラックUPA−150EX(日機装社製)にて測定を行い、Mv2/Mv1値を求めた。
次に、上記分散液Aを用いて、下記塗布液を作製した。
・上記分散液A X wt%
・ポリイミド溶液(U−ワニスA(固形分18%);宇部興産) Y wt%
・レベリング剤(FZ2105;東レダウコーニング) 0.02wt%
上記配合におけるカーボン分散液とポリイミド溶液の比率(X及びY)は、各分散液を用いたときに得られる表面抵抗値がおよそ1×10^11Ω/□となるように配合量を調整した。
次に、内径100mm、長さ300mmの内面を鏡面仕上げした金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記塗工液Aを円筒内面に均一に流延するように流して塗布した。所定の全量を流し終えて塗膜がまんべんなく広がった時点で、回転数を100rpmに上げ、熱風循環乾燥機に投入して、110℃まで徐々に昇温して60分加熱した。さらに昇温して200℃で20分加熱し、回転を停止、徐冷して取り出し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、段階的に320℃まで昇温して60分加熱処理(焼成)した。
加熱処理を停止した後、常温まで徐冷してから型を取り出し、形成された塗膜を円筒内面から剥離し、膜厚80μmのシームレスベルトAを得た。
実施例1および実施例2で作製した分散液のカーボンブラックとは異なった製造ロットのカーボンブラックに変更した以外は、実施例1と同様にしてシームレスベルトCを作製し、評価を行った。
実施例1、実施例2、および比較例1で作製した分散液のカーボンブラックとは異なった製造ロットのカーボンブラックに変更した以外は、実施例1と同様にしてシームレスベルトDを作製し、評価を行った。
実施例1において、カーボンブラック分散液中のカーボンブラック濃度を35wt%、ポリイミドワニス濃度38.8wt%にした以外は実施例1と同様にして、シームレスベルトFを作製し、評価を行った。
実施例1において、カーボンブラック分散液中にポリイミドワニスを0.67wt%入れたこと以外は実施例1と同様にして、シームレスベルトGを作製し、評価を行った。
実施例1において、カーボンブラック分散液中のポリイミドワニス濃度を33.4wt%にした以外は実施例1と同様にして、シームレスベルトHを作製し、評価を行った。
実施例1においてカーボンブラックの分散時間を11時間にした以外は実施例1と同様にして、シームレスベルトIを作製し、評価を行った。
・カーボンブラック(MA100;三菱化学社) 12wt%
・ポリアミドイミドワニス(バイロマックスHR16NN(固形分15%);東洋紡績社) 16wt%
・溶媒(N―メチル―2―ピロリドン;三菱化学社) 72wt%
上記混合物をよく混合させた溶液を、ビーズミル(アペックスミル;寿工業社製)を用いパス方式にて分散した。ビーズは、φ1mmのジルコニアビーズを用いて3時間分散を行い、カーボンブラック分散液Jを作製した。その後は実施例1と同様にして、Mv2/Mv1の値を算出した。
塗布液も実施例1と同様にして行い、ベルト塗布液Jを得た。
次に、実施例1と同様にして、内径100mm、長さ300mmの内面を鏡面仕上げした金属製円筒を型として用い、この円筒型を50rpm(回/分)で回転させながら、上記シームレスベルト塗工液Jを円筒内面に均一に流延するように流して塗布した。
所定の全量を流し終えて塗膜が満遍なく広がった時点で、回転数を100rpmに上げ、熱風循環乾燥機に投入して、120℃まで徐々に昇温して30分間加熱した。
その後、回転を停止し、徐冷して塗膜を形成した円筒を取り出し、高温処理の可能な加熱炉(焼成炉)に投入し、250℃まで昇温して、60分間加熱処理(焼成)した。
次いで、加熱を停止した後、常温まで徐冷してから塗膜を形成した円筒を取り出し、形成された塗膜を円筒内面から剥離し、厚み80μmのシームレスベルトJを作製した。
標準偏差の値としては、0.20以下となることが好ましい。これ以上では抵抗ばらつきが大きく、実使用上好ましくない。
また、各ベルトを図2のタイプの電子写真装置であるImagioMPC4500(リコー)に装備し、テスト画像を1万枚連続出力し、ベルトの耐久性を評価した。
URSプローブを装備したハイレスタ(ダイアインスツルメンツ社)にて、500V印加10秒後の表面抵抗値を測定した。
P 転写紙
L 露光手段
70 除電ローラ
80 アースローラ
200 感光体ドラム
201 感光体クリーニング装置
202 除電ランプ
203 帯電チャージャ
204 電位センサ
205 トナー画像濃度センサ
210 ベルト搬送装置
230 リボルバ現像ユニット
231Y Y現像機
231K Bk現像機
231C C現像機
231M M現像機
270 定着装置
271、272 定着ローラ
500 中間転写ユニット
501 中間転写ベルト
502 トナーシール部材
503 帯電チャージャ
504 ベルトクリーニングブレード
505 潤滑剤塗布ブラシ
506 潤滑剤
507 1次転写バイアスローラ
508 ベルト駆動ローラ
509 ベルトテンションコントローラ
510 2次転写対向ローラ
511 クリーニング対向ローラ
512 フィードバッグ電流検知ローラ
513 トナー画像
514 光学センサ
600 2次転写ユニット
601 転写紙ガイド板
605 2次転写バイアスローラ
606 転写紙除電チャージャ
608 クリーニングブレード
610 レジストローラ
801 1次転写電源
802 2次転写電源
(図2)
P 転写紙
10 プリンタ本体
12 画像書込部
13 画像形成部
14 給紙部
15 定着装置
16 レジストローラ
20BK、20M、20Y、20C 現像装置
21BK、21M、21Y、21C 感光体
22 中間転写ベルト
23BK、23M、23Y、23C 1次転写バイアスローラ
25 ベルトクリーニング部材
26 ベルト従動ローラ
27 潤滑剤塗布装置
50 転写搬送ベルト
60 2次転写バイアスローラ
70 バイアスローラ
(図3)
301 分散投入タンクA
302 分散機
303 送液ポンプ
304 分散液排出タンクB
(図4)
401 分散液タンクA
402 分散機
403 液循環ポンプ
404 攪拌装置
Claims (9)
- 像担持体上に形成された潜像をトナーにより現像して得られたトナー像が転写される中間転写体の製造方法であって、少なくともカーボンブラックと樹脂と溶媒とを含む分散液を作製する工程、該カーボンブラック分散液を密封系の容器に入れ、60℃雰囲気下で24時間加熱し、その加熱前の体積平均粒径(Mv1)と加熱後の体積平均粒径(Mv2)の変動(Mv2/Mv1)を評価・測定し、分散液作製の際、Mv2/Mv1が0.33以上、1未満となるように分散時間を調整し、製膜することなく不良品の発生を判別する工程、前記分散液を用いてカーボンブラック含有量が調整された塗布液を作製する工程、及び、該塗工液を金型の内面又は外面に塗布し、それを乾燥または硬化させることにより製膜化し、これを脱型する工程を有するものであり、
前記分散液は、カーボンブラック分散後のカーボンブラックの体積平均粒径Mv1が、150nm以上300nm以下であり、密封系の容器で60℃雰囲気下で24時間加熱した後のカーボンブラックの体積平均粒径Mv2が、100nm以上200nm以下であり、前記Mv2と前記Mv1との比(Mv2/Mv1)が0.33以上1未満を満たすことを特徴とする中間転写体の製造方法。 - 前記樹脂がポリイミド、ポリアミド樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の中間転写体の製造方法。
- 前記カーボンブラック分散液中のカーボンブラック固形分が5wt%〜25wt%であることを特徴とする請求項1または2に記載の中間転写体の製造方法。
- 前記塗工液のカーボンブラック含有量の調整は、前記分散液に樹脂溶液を加えるものであり、該樹脂溶液は、カーボンブラック分散液中の樹脂と同じ樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の中間転写体の製造方法。
- 前記カーボンブラック分散液中の樹脂固形分が、カーボンブラックに対して4wt%〜40wt%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の中間転写体の製造方法。
- 像担持体上に形成されるトナー像を中間転写体上に一次転写を行い、該一次転写画像を被記録媒体に二次転写する画像形成装置に用いられる中間転写体であって、該中間転写体は、請求項1乃至5のいずれか1に記載の中間転写体の製造方法で製造された中間転写体。
- シームレスベルトであることを特徴とする請求項6に記載の中間転写体。
- 潜像が形成され、トナー像を担持可能な像担持体と、該像担持体上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、該現像手段により現像されたトナー像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に担持されたトナー像を記録媒体に二次転写する転写手段とを有する画像形成装置であって、前記中間転写体が請求項6または7に記載の中間転写体であることを特徴とする画像形成装置。
- 画像形成装置がフルカラー画像形成装置であって、各色の現像手段を有する複数の潜像担持体を直列に配置してなる請求項8に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009211324A JP5413725B2 (ja) | 2009-09-14 | 2009-09-14 | 中間転写体の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009211324A JP5413725B2 (ja) | 2009-09-14 | 2009-09-14 | 中間転写体の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011059545A JP2011059545A (ja) | 2011-03-24 |
JP5413725B2 true JP5413725B2 (ja) | 2014-02-12 |
Family
ID=43947210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009211324A Active JP5413725B2 (ja) | 2009-09-14 | 2009-09-14 | 中間転写体の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5413725B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7035328B2 (ja) * | 2017-03-23 | 2022-03-15 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 無端ベルト、無端ベルトユニット、及び画像形成装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008040231A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Fuji Xerox Co Ltd | 樹脂ベルト及びそれを備えた画像形成装置、並びに樹脂ベルトの製造方法 |
JP2009133969A (ja) * | 2007-11-29 | 2009-06-18 | Nitto Denko Corp | 半導電性ポリイミドベルト |
-
2009
- 2009-09-14 JP JP2009211324A patent/JP5413725B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011059545A (ja) | 2011-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5610367B2 (ja) | 中間転写ベルト及びそれを用いた電子写真装置 | |
JP5476853B2 (ja) | シームレスベルトおよびそれを用いた電子写真装置 | |
JP6064680B2 (ja) | 中間転写ベルトおよびその製造方法、ならびに画像形成装置 | |
JP5867184B2 (ja) | 中間転写ベルト、及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP5609506B2 (ja) | 中間転写体、及び該中間転写体を用いた画像形成装置 | |
JP2007164029A (ja) | 中間転写体及びその製造方法、並びに画像形成装置 | |
JP2009025625A (ja) | 電子写真用シームレスベルト、中間転写ベルト並びにそれを用いた画像形成装置及びフルカラー画像形成装置 | |
JP5610210B2 (ja) | 中間転写体と製造方法、及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP4875419B2 (ja) | 電子写真用シームレスベルトの塗工液の製造方法及び中間転写ベルト | |
JP2008292616A (ja) | 電子写真用シームレスベルトとその製造方法、電子写真装置 | |
JP2007121619A (ja) | シームレスベルト及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP4146328B2 (ja) | シームレスベルト、その製造方法と塗工液、電子写真装置 | |
JP2006251415A (ja) | 電子写真用シームレスベルトとその製造方法、中間転写ベルト、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP2010066430A (ja) | 中間転写体及び画像形成装置 | |
JP5413725B2 (ja) | 中間転写体の製造方法、及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP4949663B2 (ja) | シームレスベルト及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP4863653B2 (ja) | 電子写真用シームレスベルトとその製造方法、中間転写ベルト及び電子写真装置 | |
JP5472588B2 (ja) | 電子写真用ベルトとその製造方法及び電子写真装置 | |
JP5604922B2 (ja) | 中間転写ベルトの製造方法、該製造方法により得られた中間転写ベルト、及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP5472582B2 (ja) | 電子写真用中間転写ベルト及び電子写真装置 | |
JP4911987B2 (ja) | シームレスベルト及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP5073245B2 (ja) | 抵抗制御剤含有ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸系組成物からなる電子写真用部材及び電子写真装置 | |
JP4370191B2 (ja) | シームレスベルト、該ベルトの製造方法、それを用いた電子写真装置並びに塗工液 | |
JP2006171573A (ja) | シームレスベルト及びそれを用いた画像形成装置 | |
JP4480074B2 (ja) | 電子写真用等のシームレスベルトその製造方法と塗工液、電子写真装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120705 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130812 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131018 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131031 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5413725 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |