JP2010255018A - Co2電解装置及びco2電解生成物の製造方法 - Google Patents

Co2電解装置及びco2電解生成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】CO2を電気化学還元することにより得られる電解生成物を相対的に高濃度で採取することが可能なCO2電解装置及びCO2電解生成物の製造方法を提供すること。
【解決手段】以下の構成を備えたCO2電解装置10及びこれを用いたCO2電解生成物の製造方法。(1)CO2電解装置10は、陽極側電解液を保持するための陽極室12と、陰極側電解液を保持するための陰極室14と、陰極室14に供給されたCO2の電気分解により生じた電解生成物を取り出すための透過室16と、陽極側電解液に浸漬される対極18と、陽極室12と陰極室14とを隔離するイオン交換膜20と、陰極室14と透過室16とを隔離し、かつ、電解生成物を透過室16に透過させるための作用電極22とを備えている。(2)作用電極22は、CNT膜からなる。(3)作用電極22の陰極室側表面には、CO2分解元素を含む微粒子24が担持されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、CO2電解装置及びCO2電解生成物の製造方法に関し、さらに詳しくは、CO2を電気分解することにより得られる一酸化炭素、メタン、エタン、エチレン、メタノールなどの電解生成物を効率よく製造することが可能なCO2電解装置及びCO2電解生成物の製造方法に関する。
電気分解とは、化合物の溶液又は融液に電流を流すことによって、電気化学的に酸化還元反応を引き起こし、化合物を分解させる反応をいう。
電気分解は、
(1)水から水素を製造したり、あるいは、塩化ナトリウムから水酸化ナトリウムと塩素を製造する電解採取、
(2)粗金属(例えば、Cu)から不純物を除去する電解精製、
(3)メッキなどの表面処理、
(4)アクリロニトリルなどの有機物や過酸化物を合成するための電解合成、
などに利用されている。
電気分解の中でも、CO2の電気分解は、エネルギー源や有機化合物合成用の原料として使用することが可能な種々のガスや液体(例えば、CO、CH4、エタノールなど)を製造することができる。そのため、CO2の電気分解に関し、従来から種々の提案がなされている。
例えば、非特許文献1には、0.1M KHCO3水溶液中でPt線(又は、Pt板)を対極、Cu線(又は、Cu板)を作用電極として、CO2をバブリングしながら電解するCO2の電気化学還元方法(以下、「バブリング法」という)が開示されている。
また、非特許文献2には、
(1)Cu粉末とPTFE粉末を混合及びホットプレスすることによりミクロンオーダーの細孔のある多孔性電極(ガス拡散電極)を作製し、
(2)この多孔性電極を側壁に用いた容器内に電解液を入れ、
(3)多孔性電極の裏面に加圧されたCO2を供給し、CO2を多孔性電極の裏面から電解液側に供給しながら電気分解を行う
CO2の電気化学還元方法(以下、「ガス拡散電極法」という)が開示されている。
同文献には、電解液とCu微粒子の界面にCO2を供給できるため、効率よくCO2の電気化学還元が可能となる点が記載されている。
また、非特許文献3には、1mM程度の硫酸銅(CuSO4)を含む0.5M KHSO4水溶液中でCu網からなるガス拡散電極を用いてCO2を電気化学還元する方法が開示されている。
さらに、特許文献1には、CO2の電気分解ではないが、導電性の多孔性Ni基板の表面にポリイミドを含む溶液を塗布して均一な膜を形成し、非酸化性雰囲気下で炭化することにより得られるポリイミド炭化膜、及びこれを用いた水電解方法が開示されている。
特開2007−197765号公報
堀 他、 Chemistry Letters, 1985, 1695-1698 伊藤 他、 Denki Kagaku, 63, 303(1995) 小倉 他、電気化学会 2002年秋季大会、2123
バブリング法を用いてCO2の電気化学還元を行う場合、作用電極で生じたガス状の電解生成物(例えば、メタン、水素など)は、そのまま電解液外に排出される。そのため、採取されるガスは、未反応のCO2とガス状電解生成物の混合ガスとなり、電解生成物の濃度が極めて低い。また、液体状の電解生成物(例えば、エタノール、アセトンなど)は、そのまま電解液に溶解し、採取することができない。
この点は、ガス拡散電極法を用いた場合も同様である。すなわち、ガス拡散電極の裏面から圧入されるCO2の一部のみが還元されるため、採取されるガスは、未反応のCO2とガス状電解生成物の混合ガスとなる。また、液体状の電解生成物は、そのまま電解液に溶解し、採取することができない。
本発明が解決しようとする課題は、CO2を電気化学還元することにより得られるガス状の電解生成物を相対的に高濃度で採取することが可能なCO2電解装置及びCO2電解生成物の製造方法を提供することにある。
また、本発明が解決しようとする他の課題は、CO2を電気化学還元することにより得られる液体状の電解生成物を採取することが可能なCO2電解装置及びCO2電解生成物の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係るCO2電解装置は、以下の構成を備えている。
(1)前記CO2電解装置は、
Kイオンを含む陽極側電解液を保持するための陽極室と、
Kイオンを含む陰極側電解液を保持するための陰極室と、
前記陰極室に供給されたCO2の電気分解により生じた電解生成物を取り出すための透過室と、
前記陽極側電解液に浸漬される対極と、
前記陽極室と前記陰極室とを隔離するイオン交換膜と、
前記陰極室と前記透過室とを隔離し、かつ、前記電解生成物を前記透過室に透過させるための作用電極と
を備えている。
(2)前記作用電極は、カーボンナノチューブ(CNT)膜からなる。
(3)前記作用電極の前記陰極室側表面には、前記CO2を電気化学的に分解することが可能な元素を含む微粒子が担持されている。
また、本発明に係るCO2電解生成物の製造方法は、
本発明に係るCO2電解装置の陽極室及び陰極室に、それぞれ、Kイオンを含む陽極側電解液及びKイオンを含む陰極側電解液を入れ、前記陰極側電解液にCO2を供給し、作用電極を陰極として電気分解を行う電解工程を備えている。
CNT膜は、一方の面から他方の面にかけて連続的に繋がった細孔(1〜10nm)を持つ。また、CNT膜は、疎水性と導電性も併せ持つ。そのため、陰極室と透過室との間をCNT膜で隔離し、CNT膜を作用電極としてCO2を含む電解液の電気分解を行うと、電解生成物のみが作用電極を通って透過室側に排出される。そのため、電解生成物を相対的に高濃度で採取することができる。しかも、ガス状の電解生成物だけでなく、液体状の電解生成物も透過室側に排出されるので、液体状の電解生成物であっても採取することができる。
本発明に係るCO2電解装置の概略構成図である。 図2(a)は、バブリング法を用いたCO2電解還元装置の概略構成図である。図2(b)は、ガス拡散電極法を用いたCO2電解還元装置の概略構成図である。 1M KCl中、5mAcm-2で20分間水電解後のポリイミド炭素膜電極のSEM写真である。 1M KCl中、5mAcm-2で30分間水電解後のCNT積層体膜電極のSEM写真である。
以下、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
[1. CO2電解装置]
図1に、本発明の一実施の形態に係るCO2電解装置の概略構成図を示す。図1において、CO2電解装置10は、陽極室12と、陰極室14と、透過室16と、対極18と、イオン交換膜20と、作用電極22と、微粒子24とを備えている。
[1.1. 陽極室]
陽極室12は、Kイオンを含む陽極側電解液を保持するためのものである。陽極室12は、陰極室14に隣接して設けられ、陽極室12と陰極室14の間は、イオン交換膜20により隔離されている。
CO2の電気分解を行う場合、陽極側電解液は、Kイオンを含むものであれば良い。陽極側電解液中のKイオン濃度は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な濃度を選択することができる。
陽極側電解液としては、具体的には、KHCO3水溶液、KCl水溶液、KClO4水溶液、K2SO4水溶液、KHSO4水溶液、KOH水溶液、K2HPO4水溶液などがある。濃度は、0.01〜5Mが好ましく、さらに好ましくは、0.02〜2Mである。
[1.2. 陰極室]
陰極室14は、Kイオンを含む陰極側電解液を保持するためのものである。陰極室14の左側に隣接して陽極室12が設けられ、陰極室14の右側に隣接して透過室16が設けられている。陰極室14と透過室16の間は、作用電極22により隔離されている。
CO2の電気分解を行う場合、陰極側電解液は、Kイオンを含むものであればよい。陰極側電解液中のKイオン濃度は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な濃度を選択することができる。
陰極側電解液は、Kイオンに加えて、CO2を電気化学的に分解することが可能な元素(以下、「CO2分解元素」という)のイオンを含んでいても良い。陰極側電解液中のCO2分解元素のイオン濃度は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な濃度を選択することができる。
後述するように、作用電極22表面には、CO2分解元素を含む微粒子24が担持される。陰極側電解液にCO2分解元素のイオンが含まれていると、電気分解の進行に伴い、作用電極22に担持された微粒子24の上にCO2分解元素が新たに析出する。そのため、継続的、かつ、高効率でCO2の還元を行うことができる。このようなCO2分解元素としては、具体的には、Cu、Ag、Ni、これらの合金などがある。特に、Cuは、CH4などのHを含むガスを生成させる作用があるので、CO2分解元素として好適である。
陰極側電解液としては、具体的には、
(1)0.1M KHCO3水溶液、
(2)0.1M KHCO3+5×10-4M Cu(NO3)2水溶液、
(3)0.1M KHCO3+5×10-4M AgNO3水溶液、
(4)0.1M KHCO3+5×10-4M Ni(NO3)2水溶液、
などがある。
[1.3. 透過室]
透過室16は、陰極室14に供給されたCO2の電気分解により生じた電解生成物を取り出すためのものである。
陰極室14にCO2を供給しながら、作用電極22を陰極として電気分解を行うと、電解生成物が作用電極22を透過して、透過室16に排出される。
透過室16に排出された電解生成物を採取する方法としては、透過室16にスイープガス(例えば、Ar)を流す方法などがある。
[1.4. 対極]
対極18は、陽極側電解液に電流を供給するためのものであり、陽極側電解液に浸漬される。CO2の電気分解の場合、対極18は、電源30の+極に接続される。
対極18の材料、形状は、特に限定されるものではなく、陽極側電解液に安定して電流を流し続けることができるものであればよい。対極18としては、具体的には、Pt線、Pt板、Ptネットなどがある。
[1.5. イオン交換膜]
イオン交換膜20は、陽極室12と陰極室14とを隔離するためのものである。イオン交換膜20は、対極18で生成した酸素ガスを陰極室14側に透過させることがなく、かつ、プロトンを陽極室12から陰極室14に透過させることができるものであればよい。
イオン交換膜20としては、具体的には、パーフルオロカーボンスルホン酸膜(例えば、ナフィオン(登録商標)115膜)などがある。
[1.6. 作用電極]
作用電極22は、陰極側電解液に電流を供給するためのものである。CO2の電気分解の場合、作用電極22は、電源30の−極に接続される。また、本発明において、作用電極22は、陰極室14と透過室16とを隔離し、かつ、電解生成物を透過室16に透過させるためのものでもある。
作用電極22は、陰極側電解液に電流を供給する必要があるため、導電性を有する材料である必要がある。また、陰極室14と透過室16とを隔離し、透過室16側への陰極側電解液の漏洩を防ぐ必要があるので、疎水性の材料である必要がある。
さらに、作用電極22の陰極室14側表面で生成した電解生成物を透過室16側に透過させる必要があるので、一方の面から他方の面にかけて連続的に繋がった細孔を有する材料である必要がある。
作用電極22の細孔径が小さすぎると、電解生成物の透過効率が低下する。また、圧力差によって作用電極22が破損するおそれもある。従って、作用電極22の細孔径は、0.5nm以上が好ましい。細孔径は、さらに好ましくは、1nm以上である。
一方、作用電極22の細孔径が大きすぎると、陰極側電解液が透過室16に漏洩する。従って、作用電極22の細孔径は、20nm以下が好ましい。細孔径は、さらに好ましくは、10nm以下である。
カーボンナノチューブ(CNT)膜は、このような導電性、疎水性、及び細孔径を兼ね備えているので、作用電極22の材料として特に好適である。
ここで、「CNT膜」とは、CNTからなる多孔質の膜をいう。CNT膜としては、例えば、CNTの分散液を多孔質基板の上に塗布し、分散媒を吸引ろ過することにより得られるCNT積層体膜などがある。
CNT膜の厚さは、CO2の電解効率や電極の耐久性に影響を与える。CNT膜の厚さが薄すぎると、陰極室14と透過室16の圧力差によって膜が破損しやすくなる。従って、CNT膜の厚さは、1μm以上が好ましい。CNT膜の厚さは、さらに好ましくは、2μm以上である。
一方、CNT膜の厚さが厚すぎると、圧力損失が大きくなり、電解生成物の透過効率が低下する。従って、CNT膜の厚さは、50μm以下が好ましい。CNT膜の厚さは、さらに好ましくは、20μm以下である。
[1.7. 微粒子]
作用電極22の表面には、CO2分解元素を含む微粒子24が担持される。このような微粒子24としては、具体的には、Cu微粒子、Ag微粒子、Ni微粒子、これらの合金微粒子などがある。特に、Cu微粒子は、CH4のようなHを含むガスを生成させる作用があるので、作用電極22の表面に担持させる微粒子24として好適である。
CO2の電解に伴い、微粒子24の表面にカーボンが析出するので、CO2の還元効率が低下する。一方、陰極側電解液に予めCO2分解元素のイオンを溶解させておくと、電解の進行に伴い、微粒子24の上に、新たにCO2分解元素が析出する。そのため、継続的、かつ、高効率でCO2の還元を行うことができる。
作用電極22表面への微粒子24の担持量は、特に限定されるものではなく、目的に応じて最適な担持量を選択することができる。一般に、微粒子24の担持量が多くなるほど、CO2の還元効率が向上する。一方、必要以上の担持は効果に差がなく、実益がない。
このような微粒子24は、例えば、メッキ法の他、スパッタ法、真空蒸着法などにより作用電極22上に担持させることができる。
[2. CO2電解生成物の製造方法]
本発明に係るCO2電解生成物の製造方法は、本発明に係るCO2電解装置の陽極室及び陰極室に、それぞれ、Kイオンを含む陽極側電解液及びKイオンを含む陰極側電解液を入れ、陰極側電解液にCO2を供給し、作用電極を陰極として電気分解を行う電解工程を備えている。
「陰極側電解液にCO2を供給する」とは、陰極側電解液にCO2ガスをバブリングすること、又は、陰極側電解液にCO2を溶解させることをいう。
陽極側電解液及び陰極側電解液には、それぞれ、Kイオンを含む電解液を用いる。また、陰極側電解液は、Kイオンに加えて、CO2分解元素のイオンを含んでいても良い。陽極側電解液及び陰極側電解液に関するその他の点は、上述した通りであるので、説明を省略する。
陰極側電解液にCO2を供給し、作用電極を陰極として電気分解を行うと、陽極室12側では、次の(1)式に従って水の電気分解が起こり、酸素が発生する。
2H2O → O2+4H++4e- ・・・(1)
一方、陰極室14側では、(2)式に従って水の電気分解が起こると同時に、(3)式に従って電極表面に吸着したCOが生成し、発生した水素と(4)式等に従ってCO2を還元する。
2H2O+4e- → 2H2+4OH- ・・・(2)
CO2+2e- → CO(吸着)+O2- ・・・(3)
CO(吸着)+3H2 → CH4+H2O ・・・(4)
作用電極22の陰極室14側表面で生成した電解生成物は、作用電極22の細孔を通って透過室16に排出される。
[3. CO2電解装置及びCO2電解生成物の製造方法の作用]
図2(a)に、バブリング法を用いたCO2電解装置の概略構成図を示す。
バブリング法を用いた従来のCO2電解装置は、
陽極側電解液(例えば、0.1M KHCO3水溶液)が充填された陽極室と、
陰極側電解液(例えば、0.1M KHCO3水溶液)が充填された陰極室と、
陽極室及び陰極室を隔離するためのイオン交換膜(例えば、ナフィオン(登録商標)115膜)と、
陽極側電解液に浸漬されたPt電極と、
陰極型電解液に浸漬されたCu電極とを備えている。
このような電解装置において、陰極側電解液にCO2をバブリングしながら、Cu電極を作用電極として電気分解を行うと、Cu電極表面でCO2の電気分解が起こる。
しかしながら、バブリング法の場合、ガス状の電解生成物は、バブリングしている未反応のCO2ガスと混合された状態で系外に排出される。そのため、採取されたガスに含まれるガス状の電解生成物の濃度は、相対的に低い。また、液体状の電解生成物は、そのまま電解液に陰極側溶解し、採取することはできない。
図2(b)に、ガス拡散電極法を用いたCO2電解装置の概略構成図を示す。
ガス拡散電極法を用いた従来のCO2電解装置は、
陽極側電解液(例えば、0.1M KHCO3水溶液)が充填された陽極室と、
陰極側電解液(例えば、0.1M KHCO3水溶液)が充填された陰極室と、
陽極室及び陰極室を隔離するためのイオン交換膜(例えば、ナフィオン(登録商標)115膜)と、
陽極側電解液に浸漬されたPt電極と、
陰極室の側壁に設けられたCu粒子(網)からなるガス拡散電極とを備えている。
このような電解装置において、ガス拡散電極の裏面から陰極室に向かってCO2を供給しながら、ガス拡散電極を作用電極として電気分解を行うと、ガス拡散電極の陰極室側表面においてCO2の電気分解が起こる。
しかしながら、ガス拡散電極法の場合、ガス状の電解生成物は、ガス拡散電極を素通りした未反応のCO2ガスと混合された状態で系外に排出される。そのため、採取されたガスに含まれるガス状の電解生成物の濃度は、相対的に低い。また、液体状の電解生成物は、そのまま陰極側電解液に溶解し、採取することはできない。
これに対し、本発明に係るCO2電解装置10は、陰極室14に隣接して透過室16が設けられ、陰極室14と透過室16の間をCNT膜からなる作用電極22で隔離した構造を備えている。
CNT膜は疎水性であるため、CNT膜の陰極室14側表面でCO2の電気分解が起こると、CNT膜の最表面の細孔内にある水が容易に電解生成物に置換される。しかも、CNT膜は、直径10nm程度のCNTの絡み合いによって形成されるnmオーダーの連続した細孔が存在するため、電解生成物のみがナノ細孔内を拡散して透過室16側に排出される。その結果、電解生成物を相対的に高濃度で採取することができる。
また、Cu微粒子を作用電極22表面に担持させた状態で、CO2の電解還元を行うと、ガス状の電解生成物に加えて、エタノールなどの液体状の電解生成物も生成する。作用電極22表面で生成した液体状の電解生成物は、陰極側電解液に拡散する前にCNT膜の細孔内に取り込まれ、透過室16側に向かって拡散する。そのため、従来の方法では不可能であった液体状の電解生成物であっても、効率よく分離することができる。
さらに、CO2を電解する際、H2ガスも発生する。例えば、水素透過性を有する材料としてPd膜、ポリイミド炭素膜などが知られている。しかしながら、Pd膜で電解水素を透過させようとすると、室温においては水素化物の形成によって、約20%膨張するという問題がある。また、ポリイミド炭素膜は、細孔径が1nm未満であり、かつ、厚さも薄いので、相対的に多量の水素が発生する条件下で電解を行うと、発生した水素ガスの圧力によって膜が破損し、継続的な電解ができないという問題がある。
これに対し、CNT膜は、水素ガスが透過しても、大きな膨張や変形を全く伴わない。また、CNT膜の製造条件を最適化することによって、膜厚を任意に制御することができる。そのため、電解時に発生した水素ガス圧力によって膜が破損するおそれも少ない。
また、CO2の電解還元を行うと、作用電極22表面に担持させたCO2分解元素を含む微粒子24の表面にカーボンが析出する。微粒子24の表面にカーボンが析出すると、CO2の電解を阻害し、CO2の還元効率が低下する。
これに対し、微粒子24を担持させたCNT膜を用いてCO2の還元を行う場合において、陰極側電解液にCO2分解元素のイオンを添加すると、電解中に微粒子24の表面にCO2分解元素が新たに析出する。そのため、CO2の還元を継続的、かつ、高効率で行うことができる。
(実施例1)
[1. CNT積層体膜の作製]
市販のCNT分散液(Bucky USA社、SWタイプ、直径≒1.3nm、含有量≒4.6mg/mL)を10倍に希釈した。この希釈液を多孔性セラミックス板((株)ニッカトー製、F電解隔膜、孔径≒0.1μm)で吸引ろ過した。さらに超純水による吸引ろ過を10回以上繰り返し、CNT積層体膜(厚み≒5μm)を得た。
[2. CO2の電解還元]
図1に示すCO2電解装置を用いて、CO2の電解還元を行った。陽極室12と陰極室14との間にイオン交換膜20をはさんだ。イオン交換膜20には、ナフィオン(登録商標)115膜を用いた。さらに、陰極室14と透過室16との間に、[1.]で作製したCNT積層体膜(約7cm2)を配置した。0.1M KHCO3水溶液を陽極室12に、0.1M KHCO3+5×10-4MCu(NO3)2水溶液を陰極室14に、それぞれ注液した。陽極側電解液には、対極であるPt線(φ1mm、電極面積≒0.32cm2)を浸漬し、電気化学系を構成した。
CO2をバブリング(24mL/min)しながら、ガルバノスタット(北斗電工(株)製、HA−501G)を用いて、室温にて5mAcm-2の定電流条件下で電解を30分間行った。CNT積層体膜の裏面側にスウィープガスとしてAr(24mL/min)を流し、マイクロガスクロマトグラフ(アジレント製、Micro GC M200。図1中、「GC1」と表記。)にてAr中の成分を求めた。
また、陰極室14から出てくるCO2ガスの組成についても、別のMicro GC M200(図1中、「GC2」と表記)にて分析した。
[3. 結果]
表1に、分析結果を示す。いずれの成分も、陰極室14側より透過室16側の方が多く、効率よく電解生成物が作用電極22を透過して分離されていることがわかる。エタノールについては、陰極室14側では生成したエタノールが電解液に溶解して蒸気圧(∝液中のモル分率)が極めて低くなったため検出できなかった。一方、透過室16側では、明瞭に検出された。表1より、本発明に係るCO2電解装置が液体状の電解生成物の分離に特に有効であることがわかる。
Figure 2010255018
(実施例2、比較例1)
[1. 試験方法]
実施例1の[1.]で作製したCNT積層体膜、及び、特許文献1に記載の方法により作製したポリイミド炭素膜を用いて水の電気分解を行った。水の電気分解は、1M KCl水溶液にて、電解電流密度=5mAcm-2の条件で行った。電解時間は、20分又は30分とした。
[2. 結果]
図3に、20分間水電解後のポリイミド炭素膜のSEM写真を示す。また、図4に、30分間水電解後のCNT積層体膜のSEM写真を示す。
ポリイミド炭素膜は、図3に示すように、20分間の水電解で破損が生じた.一方、CNT積層体膜は、図4に示すように、30分間の水電解後も、CNTの束が絡み合った表面状態が保たれていた。図4より、CNT積層体膜は、高電流条件で電解しても破損等が生じない耐久性の良好な電極であることがわかる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
本発明に係るCO2電解装置及びCO2電解生成物の製造方法は、CO、CH4、C25OHなどを製造するための装置及び方法として使用することができる。
10 電解装置
12 陽極室
14 陰極室
16 透過室
18 対極
20 イオン交換膜
22 作用電極
24 CO2分解元素を含む微粒子

Claims (5)

  1. 以下の構成を備えたCO2電解装置。
    (1)前記CO2電解装置は、
    Kイオンを含む陽極側電解液を保持するための陽極室と、
    Kイオンを含む陰極側電解液を保持するための陰極室と、
    前記陰極室に供給されたCO2の電気分解により生じた電解生成物を取り出すための透過室と、
    前記陽極側電解液に浸漬される対極と、
    前記陽極室と前記陰極室とを隔離するイオン交換膜と、
    前記陰極室と前記透過室とを隔離し、かつ、前記電解生成物を前記透過室に透過させるための作用電極と
    を備えている。
    (2)前記作用電極は、CNT膜からなる。
    (3)前記作用電極の前記陰極室側表面には、前記CO2を電気化学的に分解することが可能な元素を含む微粒子が担持されている。
  2. 前記微粒子は、Cuである請求項1に記載のCO2電解装置。
  3. 請求項1又は2に記載のCO2電解装置の陽極室及び陰極室に、それぞれ、Kイオンを含む陽極側電解液及びKイオンを含む陰極側電解液を入れ、前記陰極側電解液にCO2を供給し、作用電極を陰極として電気分解を行う電解工程を備えたCO2電解生成物の製造方法。
  4. 前記陰極側電解液は、さらに前記CO2を電気化学的に分解することが可能な元素のイオンを含む請求項3に記載のCO2電解生成物の製造方法。
  5. 前記イオンは、Cuイオンである請求項4に記載のCO2電解生成物の製造方法。
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