JP2010253663A - 反力処理機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】定盤の振動を抑制すると共に、ステージ装置を小型化する。
【解決手段】機構50では、フレーム21でシャフト部12xが架台2に連結固定されると共に、ガイド22でシャフト部12xが定盤4に対してX軸方向に相対移動可能とされ、定盤4とX軸シャフト部12xとの間でX軸反力が逃がされる。よって、X軸反力がシャフト部12xに加わると、このX軸反力は定盤4に伝達されることなく架台2に伝達される。また、Y軸及びZ軸方向におけるシャフト部12xと定盤4との相対移動がガイド22で規制されることから、これらの位置関係が保持される。さらに、シャフト部12xが逃げ機構24を介して架台2に連結固定されることから、例えば架台2に加わる外力でシャフト部12xがズレることが抑制される。よって、シャフト部12xとコイル部13xとの間隔を大きくすることなくこれらの接触を抑制できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステージ装置に用いられる反力処理機構に関する。
従来の反力処理機構としては、除振ユニットを介して支持される定盤と、定盤上に支持され該定盤上を移動する移動体と、移動体を一方向に駆動するアクチュエータと、を具備するステージ装置に用いられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような反力処理装置では、アクチュエータの固定子を支持手段で床に連結固定することにより、アクチュエータによる駆動で固定子に加わる反力を床に伝達させ、定盤の振動を抑制することが図られている。
特許第2714502号公報
しかしながら、上記の反力処理機構では、前述のように、アクチュエータの固定子を床に連結固定することから、ステージ装置のフットプリントが大きくなり、ステージ装置が大型化してしまうおそれがある。
また、上記のような反力処理機構においては、例えばアクチュエータとしてリニアモータを用いた場合、固定子(又は、その支持部)が定盤とは別に設けられる一方、定盤に支持された移動体にアクチュエータの可動子が設けられることから、外力などの影響により定盤と固定子との間に相対変位が生じると、可動子と固定子との間に相対変位が生じてしまい、これらが接触するおそれがある。よって、この場合、かかる接触を回避すべく固定子と可動子との間隔を大きくする必要があるため、アクチュエータが大型化し、ひいてはステージ装置が大型化してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、定盤の振動を抑制すると共に、ステージ装置を小型化することができる反力処理機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る反力処理機構は、架台と、架台に除振ユニットを介して支持される定盤と、定盤上に支持され該定盤上を移動する移動体と、移動体を一方向に駆動するアクチュエータと、を具備するステージ装置に用いられる反力処理機構であって、一方向とは異なる方向の変位を吸収する逃げ機構を介して、アクチュエータの固定子を架台に連結固定する連結部と、定盤に対するアクチュエータの固定子の相対移動を、一方向とは異なる方向に規制しつつ一方向にガイドするガイド部と、を備えたことを特徴とする。
この本発明の反力処理機構では、連結部によってアクチュエータの固定子(以下、単に「固定子」という)が架台に連結固定されている。また、ガイド部によって固定子が定盤に対して一方向に相対移動することから、定盤と固定子との間で一方向の力が逃がされるようになっている。よって、アクチュエータによる駆動でアクチュエータの固定子に一方向の反力が加わると、かかる反力が定盤に伝達されることなく架台に伝達されて処理される。すなわち、定盤の振動を抑制しながら、例えば固定子を床に連結固定することを不要にでき、ステージ装置のフットプリントを縮小することが可能となる。
ここで、本発明では、一方向とは異なる方向で固定子が定盤に固定されることとなり、定盤上を一方向に移動する可動子と固定子との相対変位が少なくなる。よって、固定子と可動子との接触を防止できる。さらに、固定子が逃げ機構を介して架台に連結固定されていることから、架台と固定子との間で一方向とは異なる方向の力が逃がされる。そのため、例えば架台に加わった外力によって、架台と架台に除振ユニットを介して支持された定盤とが一方向とは異なる方向にズレたとしても(変位したとしても)、このズレが逃げ機構で許容されて固定子に伝達され難い。そのため、固定子と可動子との接触を防止できる。つまり、固定子と可動子との間隔を大きくすることなく(つまり、アクチュエータを大型化することなく)固定子と可動子との接触を抑制することが可能となる。従って、本発明によれば、定盤の振動を抑制すると共に、ステージ装置を小型化することが可能となる。
また、架台と、該架台に除振ユニットを介して支持される定盤と、定盤上に支持され該定盤上を移動する第1及び第2移動体と、第1移動体を第1方向に駆動する第1アクチュエータと、第2移動体を第1方向と交差する第2方向に駆動する第2アクチュエータと、を具備するステージ装置に用いられる反力処理機構であって、第1方向とは異なる方向の変位を吸収する第1逃げ機構を介して、第1アクチュエータの固定子を架台に連結固定する第1連結部と、第2方向とは異なる方向の変位を吸収する第2逃げ機構を介して、第2アクチュエータの固定子を架台に連結固定する第2連結部と、定盤に対する第1アクチュエータの固定子の相対移動を、第1方向とは異なる方向に規制しつつ第1方向にガイドする第1ガイド部と、定盤に対する第2アクチュエータの固定子の相対移動を、第2方向とは異なる方向に規制しつつ第2方向にガイドする第2ガイド部と、を備えたことを特徴とする。
この本発明の反力処理機構では、上記反力処理機構と同様な次の作用効果を奏する。すなわち、第1及び第2アクチュエータの駆動によりこれらの各固定子に加わる反力のそれぞれが定盤に伝達されることなく架台に伝達されて処理されるため、定盤の振動を抑制しながらフットプリントを縮小することが可能となる。また、第1及び第2アクチュエータのそれぞれにおいて、固定子と可動子との間に相対変位が生じるのを抑制することができ、固定子と可動子との間隔を大きくすることなく固定子と可動子との接触を抑制することができる。従って、本発明においても、定盤の振動を抑制すると共に、ステージ装置を小型化することが可能となる。
また、第2移動体は、第1移動体上を移動するものであり、第2アクチュエータの固定子を支持する支持機構をさらに備え、支持機構は、第2方向における第2アクチュエータの固定子の第1移動体に対する相対移動を可能にすると共に、第1方向における該固定子と第1移動体との同期移動を可能にするよう構成されていることが好ましい。このように構成することで、本発明の反力処理機構をいわゆるスタック型ステージ装置に用いることができる。
このとき、支持機構は、定盤上に配置されたベース部と、ベース部上に配置され、第2アクチュエータの固定子が固定された固定ブロック部と、ベース部に対する固定ブロック部の相対移動を、第2方向に規制しつつ第1方向にガイドする第1支持機構ガイド部と、第1移動体に対する固定ブロック部の相対移動を、第1方向に規制しつつ第2方向にガイドする第2支持機構ガイド部と、を含み、第2連結部は、第2逃げ機構を介して架台とベース部とを連結固定し、第2ガイド部は、定盤とベース部との間に設けられている場合がある。
また、アクチュエータは、シャフトモータであることが好ましい。アクチュエータとしてシャフトモータを用いる場合、その固定子と可動子との間の間隔が小さいため、固定子と可動子との接触を抑制する上記作用効果は顕著となる。
また、本発明に係る反力処理機構は、架台と、架台に除振ユニットを介して支持される定盤と、定盤上に支持され該定盤上を移動する移動体と、移動体を一方向に駆動するアクチュエータと、を具備するステージ装置に用いられる反力処理機構であって、アクチュエータの固定子を架台に連結固定する連結部と、定盤に対するアクチュエータの固定子の相対移動を、一方向とは異なる方向に規制しつつ一方向に許容する固定子支持部と、を備え、固定子支持部は、アクチュエータの固定子が移動しようとする力を、一方向については架台に伝達させ、一方向と異なる方向については定盤に伝達させることを特徴とする。
この反力処理機構では、アクチュエータが移動体を一方向に移動させた場合に固定子に発生する反力を、架台に伝達させることによって定盤に反力が伝わることを低減することができる。また、移動体が一方向とは別の方向に移動した場合、及び外力の影響で定盤が振動した場合でも、一方向とは異なる方向に関して、固定子の定盤に対する相対移動を規制し、固定子が移動しようとする力を定盤で受けることができる。よって、定盤に設けられた可動子と固定子との相対変位を抑制することができ、これらの接触を防止することが可能となる。
また、連結部は、一方向と異なる方向の変位を吸収する逃げ機構を有し、アクチュエータの固定子と架台との間で発生する変位を許容することが好ましい。これにより、定盤と架台とが相対変位した場合、つまり、固定子と架台との間に相対変位があった場合でも、連結部に加わる応力を低減し、その上で、固定子にて発生する一方向に関する反力を架台に伝達し反力処理を行うことができる。
本発明によれば、定盤の振動を抑制すると共に、ステージ装置を小型化することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る反力処理機構が用いられたステージ装置を示す斜視図である。 図1のステージ装置を示す概略上面図である。 図1のステージ装置を示す側面図である。 図2のIV−IV線に沿っての断面図である。 本実施形態のX軸反力処理機構を示す斜視図である。 図5のX軸反力処理機構のX軸逃げ機構を示す斜視図である。 本実施形態のY軸反力処理機構を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る反力処理機構が用いられたステージ装置を示す斜視図、図2は図1のステージ装置を示す概略上面図、図3は図1のステージ装置を示す側面図、図4は図2のIV−IV線に沿っての断面図である。
図1〜4に示すように、ステージ装置1は、例えば半導体を検査・露光するための半導体検査・露光装置に組み込まれ、顕微鏡やカメラ等の光学系フレーム(不図示)と対向して配置される半導体ウェハの位置調整に利用されるXYステージ装置である。
このステージ装置1は、図1に示すように、架台2と、架台2に除振ユニット3を介して支持された定盤4と、定盤4上にて移動するX軸移動体(第1移動体)5及びY軸移動体(第2移動体)6と、を備え、X軸移動体5上にてY軸移動体6が支持され移動されるいわゆるスタック型ステージ装置である。
架台2は、ステージ装置1の基礎なる下部構造であり、例えば工場の床面F(図3参照)等に立脚する4本の足部2aを有している。
除振ユニット3は、架台2と定盤4との間で伝播する振動を減衰して除去するものであり、例えば空気バネやゴム等の弾性材を含んで構成されている。この除振ユニット3は、架台2の足部2aの上端部に固定されている。
定盤4は、例えば石材で形成された長方体状を呈し、除振ユニット3の上端部に固定されている。この定盤4の盤面4aは、平面加工が施されてその平面度が高められている。
X軸移動体5は、定盤4上において水平方向の一方向である下軸方向としてのX軸方向(第1方向)に沿って移動するものである。図3に示すように、このX軸移動体5は、長尺板状を呈しており、その下面側に設けられた一対のX軸スライダ7a,7aを有している。X軸スライダ7a,7aは、定盤4上に設けられX軸方向に延在する一対のX軸ガイドレール7b,7bに係合している。これにより、X軸移動体5にあっては、盤面4a上で鉛直方向であるZ軸方向に支持されると共に、X軸ガイドレール7bに沿って滑走可能、つまりX軸方向に移動可能となっている。
図4に示すように、Y軸移動体6は、X軸移動体5上において水平方向におけるX軸方向の直交方向である上軸方向としてのY軸方向(第2方向)に沿って移動するものである。このY軸移動体6は、矩形板状を呈しており、その下面側に設けられた一対のY軸スライダ8a,8aを有している。Y軸スライダ8a,8aは、X軸移動体5上に設けられY軸方向に延在する一対のY軸ガイドレール8b,8bに係合している。これにより、Y軸移動体6にあっては、X軸移動体5上でZ軸方向に支持されると共に、Y軸ガイドレール8bに沿って滑走可能、つまりY軸方向に移動可能となっている。
また、図1に示すように、ステージ装置1は、X軸シャフトモータ(第1アクチュエータ)11xと、Y軸シャフトモータ(第2アクチュエータ)11yと、を備えている。
図4に示すように、X軸シャフトモータ11xは、X軸移動体をX軸方向に駆動するアクチュエータであり、固定子としてのX軸シャフト部12x及び可動子としてのX軸コイル部13xを含んで構成されている。
X軸シャフト部12xは、その内部に磁石を含み、定盤4上の中央位置にてX軸方向に沿って延在している。このX軸シャフト部12xの両端部は、X軸リニアガイド(第1ガイド部,固定子支持部)22でX軸方向の移動がガイドされたX軸固定ブロック23に固定されていると共に、X軸リアクションフレーム(第1連結部)21によって架台2にX軸逃げ機構(第1逃げ機構)24を介して連結固定されている(詳しくは、後述)。
X軸コイル部13xは、X軸シャフト部12xに沿って可動するものであり、その内部にX軸シャフト部12xを取り囲むコイルを含んでいる。このX軸コイル部13xは、X軸シャフト部12xに所定間隔を有して外挿されていると共に、X軸移動体5の下面側に固定されている。
これにより、X軸シャフトモータ11xでは、X軸コイル部13xに所定電流が印加されると、このX軸コイル部13xが電磁相互作用によってX軸方向に移動され、その結果、X軸移動体5がX軸方向に駆動されることになる。
Y軸シャフトモータ11yは、Y軸移動体6をY軸方向に駆動するアクチュエータであり、上記X軸シャフトモータ11xと同様に、固定子としてのY軸シャフト部12y及び可動子としてのY軸コイル部13yを含んで構成されている。
図1に示すように、Y軸シャフト部12yは、その内部に磁石を含み、X軸方向におけるX軸移動体5の一方側にてY軸方向に沿って延在している。このY軸シャフト部12yの一端部(図中左端部)は、Y軸リニアガイド(第2ガイド部,固定子支持部)32でY軸方向の移動がガイドされたY軸シャフト部支持機構(支持機構)40に支持されていると共に、Y軸リアクションフレーム(第2連結部)31によって架台2にY軸逃げ機構(第2逃げ機構)34を介して連結固定されている(詳しくは、後述)。また、Y軸シャフト部12yの他端部(図中右側)は、X軸移動体5に固定されている。
Y軸コイル部13yは、Y軸シャフト部12yに沿って可動するものであり、その内部にY軸シャフト部12yを取り囲むコイルを含んでいる。このY軸コイル部13yは、Y軸シャフト部12yに所定間隔を有して外挿されていると共に、Y軸移動体6においてX軸方向一方側の下面に固定されている。
これにより、Y軸シャフトモータ11yでは、Y軸コイル部13yに所定電流が印加されると、このY軸コイル部13yが電磁相互作用によってY軸方向に移動され、その結果、Y軸移動体6がY軸方向に駆動されることになる。
なお、ステージ装置1は、例えばレーザ光を利用して移動体5,6それぞれの位置を検出するリニアスケール(不図示)を備えている。
ここで、ステージ装置1においては、上述したように反力処理機構50が用いられている。反力処理機構50は、X軸シャフトモータ11xの駆動でX軸シャフト部12xに加わる反力(以下、「X軸反力」という)を処理するX軸反力処理機構20を具備している。なお、ここでのX軸反力は、具体的には、X軸シャフトモータ11xがX軸移動体5に与える推力の反作用としての力であって、X軸方向を力の向きとするものである。
図5は本実施形態のX軸反力処理機構を示す斜視図であり、図6は図5のX軸反力処理機構のX軸逃げ機構を示す斜視図である。図5に示すように、このX軸反力処理機構20は、X軸シャフト部12xの両端部それぞれに取り付けられており、X軸リアクションフレーム21及びX軸リニアガイド22を有している。
X軸リアクションフレーム21は、図4に示すように、X軸シャフト部12xに加わるX軸反力を架台2に伝達させるものである。このX軸リアクションフレーム21は、Z軸方向に延在する板状を呈しており、X軸シャフト部12xの端部を架台2に連結し固定する。ここでは、X軸シャフト部12xの両端部に取り付けられた各X軸反力処理機構20,20において、X軸リアクションフレーム21,21がX軸シャフト部12xの両端部を挟持するよう構成されており、X軸リアクションフレーム21,21は、X軸方向の自由度を拘束するようX軸シャフト部12xの両端部を架台2に連結固定する。
このX軸リアクションフレーム21は、具体的には、その下端部が、架台2の足部2aに架け渡すように設けられた反力受け部材25を介して架台2に固定されている。反力受け部材25は、伝達された反力を受けるために好ましいとして、X軸方向を法線方向とする反力受け面25aを有している(図1参照)。
一方、X軸リアクションフレーム21の上端部は、X軸固定ブロック23に固定されたステー26に、X軸逃げ機構24を介して固定されている。X軸逃げ機構24は、X軸方向とは異なる方向の変位を吸収するものである。ここでは、X軸逃げ機構24は、X軸方向以外の5自由度を有し、X軸方向以外の方向の変位を吸収する(つまり、定盤4及び架台2の相互位置変位を吸収する)。より具体的には、このX軸逃げ機構24は、以下のように構成されている。
すなわち、図6に示すように、X軸逃げ機構24では、一対のブロック部24a,24bがその間に球体24cを介在させてX軸方向に並設されていると共に、ボルト24dでブロック部24a,24bが互いに押さえつけられ、ブロック部24a,24bが球体24cを中心としてX軸、Y軸及びZ軸回りの回転方向θx,θy,θzに相対回転可能にされている。これにより、回転方向θx,θy,θzの変位が吸収される。
また、ブロック部24aとX軸リアクションフレーム21との間にZ軸ガイド部24eが設けられ、ブロック部24aがX軸リアクションフレーム21に対しZ軸方向に相対移動可能にして固定されている。これにより、Z軸方向の変位が吸収される。さらにまた、ブロック部24bとステー26との間にY軸ガイド部24fが設けられ、ブロック部24bがステー26に対しY軸方向に相対移動可能にして固定されている。これにより、Y軸方向の変位が吸収される。
なお、X軸逃げ機構24では、ブロック部24bにおいてボルト24dが挿通する貫通孔24gの直径がボルト24dの直径より大きくされており、これにより、ブロック部24a,24bの相対回転が阻害されるのを防止できる。また、バネ24hによってブロック部24bがブロック部24aに向けて付勢されており、これにより、ブロック部24a,24bの相対回転時において球体24cの脱落を防止できる。
図5に示すように、X軸リニアガイド22は、定盤4に対するX軸シャフト部12xの相対移動を、X軸方向とは異なる方向に規制しつつX軸方向にガイドにするものである。このX軸リニアガイド22は、定盤4に固定されX軸方向に沿って延在する一対のX軸ガイドレール22a,22aと、X軸固定ブロック23に固定され各X軸ガイドレール22a,22aにY軸及びZ軸方向に係合する一対のX軸スライダ22b,22bと、を含んでいる。
これにより、X軸リニアガイド22は、X軸固定ブロック23をX軸方向のみ可動にする直動案内機構として機能し、X軸固定ブロック23のX軸方向以外の方向(つまり、Y軸及びZ軸方向)の可動を規制する。換言すると、X軸リニアガイド22は、X軸シャフト部12xのX軸方向以外の自由度を拘束する。
図1に戻り、本実施形態の反力処理機構50は、Y軸シャフトモータ11yの駆動でY軸シャフト部12yに加わる反力(以下、「Y軸反力」という)を処理するY軸反力処理機構30をさらに具備している。なお、ここでのY軸反力は、具体的には、Y軸シャフトモータ11yがY軸移動体5に与える推力の反作用としての力であって、Y軸方向を力の向きとするものである。
図7は、本実施形態のY軸反力処理機構を示す斜視図である。図7に示すように、Y軸反力処理機構30は、Y軸リアクションフレーム31及びY軸リニアガイド32を有すると共に、Y軸シャフト部12yを支持するY軸シャフト部支持機構40を有している。
Y軸リアクションフレーム31は、Y軸シャフト部12yに加わるY軸反力を架台2に伝達させるものである。このY軸リアクションフレーム31は、図1に示すように、Z軸方向に延在する板状を呈しており、Y軸シャフト部12yの一端部を架台2に連結し固定する。ここでは、Y軸リアクションフレーム31は、Y軸方向の自由度を拘束するようY軸シャフト部支持機構40を架台2に連結固定する。
このY軸リアクションフレーム31は、具体的には、その下端部が、架台2の足部2aに架け渡すように設けられた反力受け部材35を介して架台2に固定されている。反力受け部材35は、伝達されたY軸反力を受けるために好ましいとして、Y軸方向を法線方向とする反力受け面35aを有している。
一方、図7に示すように、Y軸リアクションフレーム31の上端部は、Y軸シャフト部支持機構40にY軸逃げ機構34を介して固定されている。Y軸逃げ機構34は、Y軸方向とは異なる方向の変位を吸収するものである。ここでは、Y軸逃げ機構34は、上記X軸逃げ機構24と同様に構成されており、Y軸方向以外の方向の変位を吸収する、つまり、Y軸方向以外の5自由度を有している。
Y軸リニアガイド32は、定盤4に対するY軸シャフト部12yの相対移動を、Y軸方向とは異なる方向に規制しつつY軸方向にガイドにするものである。このY軸リニアガイド32は、定盤4に固定されY軸方向に沿って延在する一対のY軸ガイドレール32a,32aと、Y軸シャフト部支持機構40に固定されY軸ガイドレール32a,32aにX軸及びZ軸方向に係合する一対のY軸スライダ32b,32bと、を含んでいる。
これにより、Y軸リニアガイド32は、Y軸シャフト部支持機構40をY軸方向のみ可動にする直動案内機構として機能し、Y軸シャフト部支持機構40のY軸方向以外の方向(つまり、Y軸及びZ軸方向)の可動を規制する。換言すると、Y軸リニアガイド32は、Y軸シャフト部12yのY軸方向以外の自由度を拘束する。
Y軸シャフト部支持機構40は、Y軸シャフト部12yからX軸移動体5にY軸反力が伝達されないようこれらのY軸方向の相対移動を可能にしつつ、Y軸シャフト部12yとX軸移動体5とのX軸方向の同期移動を可能にしながら、Y軸シャフト部12yを支持するものである。このY軸シャフト部支持機構40は、支持ベース(ベース部)41、Y軸固定ブロック(固定ブロック部)42、X軸リニアガイド(第1支持機構ガイド部)43及びY軸リニアガイド(第2支持機構ガイド部)44を含んで構成されている。
支持ベース41は、板状を呈し、定盤4上においてY軸方向の端部に配置されている。この支持ベース41の下面には、上記Y軸リニアガイド32の上記Y軸スライダ32bが設けられている。また、支持ベース41のステー41aには、上記Y軸逃げ機構34を介して上記Y軸リアクションフレーム31が固定されている。Y軸固定ブロック42は、支持ベース41上に配置され、Y軸シャフト部12yに固定されている。
X軸リニアガイド43は、支持ベース41とY軸固定ブロック42との間に設けられており、支持ベース41に対するY軸固定ブロック42の相対移動を、Y軸方向に規制しつつX軸方向にガイドする。このX軸リニアガイド43は、具体的には、支持ベース41に設けられX軸方向に延在する一対のX軸ガイドレール43a,43aと、Y軸固定ブロック42に設けられX軸ガイドレール43a,43aにY軸及びZ軸方向に係合する一対のX軸スライダ43b,43b(図3参照)と、を有している。
Y軸リニアガイド44は、X軸移動体5とY軸固定ブロック42とを接続するよう設けられており、X軸移動体5に対するY軸固定ブロック42の相対移動をX軸方向に規制しつつY軸方向にガイドする。このY軸リニアガイド44は、具体的には、X軸移動体5の側面5a(図1参照)に設けられY軸方向に延在するY軸ガイドレール44aと、Y軸固定ブロック42の側面42aに固定されY軸ガイドレール44aにX軸及びZ軸方向に係合するY軸スライダ44bと、を有している。
以上のように構成されたステージ装置1では、X軸シャフトモータ11xによりX軸移動体5に推力が負荷されると、X軸固定ブロック23がX軸リニアガイド22にガイドされつつ、X軸移動体5が定盤4上にてX軸方向に移動されると共に、X軸シャフト部12xにおいてX軸反力が生じる。
このとき、上述したように、X軸シャフト部12xがX軸リアクションフレーム21によって架台2に連結固定されていると共に、X軸シャフト部12xに固定されたX軸固定ブロック23が、X軸リニアガイド22で定盤4に対してX軸方向に相対移動可能とされ、定盤4とX軸シャフト部12xとの間でX軸方向の力が逃がされる(力学的に切り離される)ようになっている。そのため、X軸シャフト部12xのX軸反力は、定盤4に伝達されることなく、X軸固定ブロック23、X軸逃げ機構24、X軸リアクションフレーム21及び受け部材25をこの順に伝播し、架台2に伝達されて処理されることとなる。
その結果、X軸反力による定盤4の振動を抑制(定盤4の制振性を向上)できると共に、例えばX軸シャフト部12xを床に連結固定したり反力処理モータを別途搭載したり等することを不要にでき、簡易な構成でステージ装置1のフットプリントを縮小することが可能となる。
ここで、本実施形態のX軸リニアガイド22では、上述したように、そのX軸ガイドレール22a及びX軸スライダ22bがY軸及びZ軸方向に互いに係合されているため、Y軸及びZ軸方向において、X軸固定ブロック23の定盤4に対する相対移動が規制され、定盤4とX軸シャフト部12xとの位置関係が保持される。よって、定盤4に支持されたX軸移動体5とX軸シャフト部12xとの間に相対変位が生じることが抑制され、X軸移動体5に固定されたX軸コイル部13xとX軸シャフト部12xとの間に相対変位が生じることが抑制される。
さらに、上述したように、X軸固定ブロック23とX軸リアクションフレーム21との間にX軸逃げ機構24が介在され、このX軸逃げ機構24によってX軸方向以外の方向の変位が吸収される。具体的には、X軸逃げ機構24では、X軸シャフト部12xと架台2とがY軸及びZ軸方向に相対変位すると、Y軸及びZ軸ガイド部24f,24eでかかる相対変位がそれぞれ吸収され、X軸シャフト部12xと架台2とが回転変位すると、ブロック部24a,24bが球体24cを中心に回転することでかかる回転変位が吸収される一方、X軸シャフト部12xと架台2とがX軸方向に変位すると、X軸シャフト部12xの変位すなわち力が架台2に伝達される。よって、例えば架台2に加わった外力でX軸シャフト部12xがX軸方向以外の方向にズレる(変位する)ことが抑制され、X軸シャフト部12xとX軸コイル部13xとの間に相対変位が生じることが一層抑制される。また、定盤4と架台2との相対位置のズレも許容するため、X軸リアクションフレーム21に応力は集中し難い。
従って、X軸シャフトモータ11xを大型化してX軸シャフト部12xとX軸コイル部13yとの間隔を大きくすることを不要としながら、これらの接触を抑制することが可能となる。
なお、定盤4とX軸シャフト部12xとの位置関係を保持すべくこれらの相対移動をX軸リニアガイド22で規制した場合において、反力処理の方向以外で定盤4が架台2に対して相対変位したとしても、本実施形態では、X軸逃げ機構24によりX軸シャフト部12xが架台2に対し5自由度を有して連結固定されるため、X軸リアクションフレーム21に応力が加わることを変位を許容することで抑制し、その上でX軸反力を架台2に伝達させることができる。
ちなみに、Y軸固定ブロック42が、X軸リニアガイド43によって支持ベース41に対しX軸方向に相対移動可能とされ、且つ、Y軸リニアガイド44によってX軸移動体5に対しX軸方向に係合(相対移動規制)されているため、Y軸シャフト部12yをX軸移動体5と好適に同期移動させることができ、X軸移動体5の移動が阻害されるのを防止することが可能となる。
他方、本実施形態のステージ装置1においては、Y軸シャフトモータ11yによりY軸移動体6に推力が負荷されると、Y軸移動体6がX軸移動体5上にてY軸方向に移動されると共に、Y軸シャフト部12yにおいてY軸反力が生じる。
このとき、上述したように、Y軸シャフト部12yを支持するY軸シャフト部支持機構40が、Y軸リアクションフレーム31によって架台2に連結固定されていると共に、このY軸シャフト部支持機構40が、Y軸リニアガイド32で定盤4に対してY軸方向に相対移動可能とされ、定盤4とY軸シャフト部支持機構40との間でY軸方向の力が逃がされるようになっている。よって、Y軸シャフト部12yのY軸反力は、定盤4に伝達されることなく、Y軸固定ブロック42、X軸リニアガイド43、支持ベース41、Y軸リアクションフレーム31及び受け部材35をこの順に伝播し、架台2に伝達されて処理されることとなる。
その結果、Y軸反力による定盤4の振動を抑制できると共に、例えばY軸シャフト部12yを床に連結固定したり反力処理モータを別途搭載したり等することを不要にでき、簡易な構成でステージ装置1のフットプリントを縮小することが可能となる。
ここで、本実施形態のY軸リニアガイド32では、上述したように、そのY軸ガイドレール32a及びY軸スライダ32bがX軸及びZ軸方向に互いに係合されているため、X軸及びZ軸方向において、Y軸シャフト部支持機構40の定盤4に対する相対移動が規制され、定盤4とY軸シャフト部12yとの位置関係が保持される。よって、定盤4にX軸移動体5を介して支持されたY軸移動体6とY軸シャフト部12yとの間に相対変位が生じることが抑制され、Y軸移動体6に固定されたY軸コイル部13yとY軸シャフト部12yとの間に相対変位が生じることが抑制される。
さらに、上述したように、Y軸シャフト部支持機構40とY軸リアクションフレーム31との間にY軸逃げ機構34が介在され、このY軸逃げ機構34によってY軸方向以外の方向の変位が吸収されるため、例えば架台2に加わった外力でY軸シャフト部12yがY軸方向以外の方向にズレることが抑制され、Y軸シャフト部12yとY軸コイル部13yとの間に相対変位が生じることが一層抑制される。また、定盤4と架台2との相対位置のズレも許容するため、Y軸リアクションフレーム31に応力は集中し難い。
従って、Y軸シャフトモータ11yを大型化してY軸シャフト部12yとY軸コイル部13yとの間隔を大きくすることを不要としながら、これらの接触を抑制することが可能となる。
なお、定盤4とY軸シャフト部12yとの位置関係を保持すべくこれらの相対移動をY軸リニアガイド32で規制した場合において、反力処理の方向以外で定盤4と架台2との間に相対変位が生じたとしても、本実施形態では、Y軸シャフト部12yが架台2に対し5自由度を有して連結固定されるため、Y軸リアクションフレーム31に応力が加わることを変位を許容することで抑制し、その上でY軸反力を架台2に伝達させることができる。
ちなみに、Y軸固定ブロック42が、Y軸リニアガイド44によってX軸移動体5に対しY軸方向に相対移動可能とされていることから、Y軸固定ブロック42とX軸移動体5との間でY軸方向の力が逃がされるようになっている。そのため、Y軸シャフト部12yのY軸反力がX軸移動体5に伝達されるのを抑制することが可能となる。
以上、本実施形態の反力処理機構50によれば、X軸反力及びY軸反力による定盤4の振動を抑制する共に、ステージ装置1を小型化することが可能となる。その結果、リニアスケールによる移動体5,6の位置検知精度ひいては移動体5,6の位置精度を向上することが可能となる。
また、本実施形態では、上述したように、アクチュエータとして、シャフトモータ11x,11yを用いている。シャフトモータ11x,11yを用いる場合、そのシャフト部12x,12yとコイル部13x,13yとの間の間隔が小さい(狭い)ため、これらの接触を抑制する上記作用効果は顕著となる。
また、本実施形態では、上述したように、逃げ機構24,34においてX軸及びY軸方向以外の方向の応力がそれぞれ逃がされるので、リアクションフレーム21,31のそれぞれに過大な負荷が加わることを回避することができる。よって、リアクションフレーム21,31の耐久性、ひいては、反力処理機構50の耐久性向上が可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、反力処理機構50を搭載するステージ装置1をいわゆるスタック型のXYステージとしたが、サーフェス型のXYステージとしてもよい。また、一方向に移動する移動体をのみ備えたX(Y)ステージとしてもよく、XZ(YZ)ステージ、XZθ(YZθ)ステージ、XYZステージ、XYZθステージ、Xθ(Yθ)ステージとしてもよい。
また、X軸反力処理機構20をX軸シャフト部12xの両端側それぞれに配設したが、何れか一端側にのみ配設してもよい。また、逃げ機構24,34は、変位を吸収しない方向が存在するように構成されていてもよく、逃げ機構24,34の構成や配置は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、必ずしも、固定子(固定ブロック)を逃げ機構に直接連結する必要がなく、連結部の中央や架台に近い位置に配置してもよい。さらに、連結部自体が、形状や材質等によって逃げ手段を有してもよい。
また、上記実施形態では、アクチュエータとしてシャフトモータ11x,11yを採用したが、マグネット対向型のリニアモータ等を採用してもよい。なお、ガイド部、第1及び第2ガイド部、第1及び第2支持機構ガイド部としては、上記実施形態のようなリニアガイドに限定されるものではなく、例えば所定の方向にのみ変位可能な板バネや弾性体によって構成されたもの等であってもよい。
1…ステージ装置、2…架台、3…除振ユニット、4…定盤、5…X軸移動体(移動体,第1移動体)、6…Y軸移動体(移動体,第2移動体)、11x…X軸シャフトモータ(アクチュエータ,第1アクチュエータ)、11y…X軸シャフトモータ(アクチュエータ,第2アクチュエータ)、12x…X軸シャフト部(固定子)、12y…Y軸シャフト部(固定子)、21…X軸リアクションフレーム(連結部,第1連結部)、22…X軸リニアガイド(ガイド部,第1ガイド部,固定子支持部)、24…X軸逃げ機構(逃げ機構,第1逃げ機構)、31…Y軸リアクションフレーム(連結部,第2連結部)、32…Y軸リニアガイド(ガイド部,第2ガイド部,固定子支持部)、34…Y軸逃げ機構(逃げ機構,第2逃げ機構)、40…Y軸シャフト部支持機構(支持機構)、41…支持ベース(ベース部)、42…Y軸固定ブロック(固定ブロック部)、43…X軸リニアガイド(第1支持機構ガイド部)、44…Y軸リニアガイド(第2支持機構ガイド部)、50…反力処理機構。

Claims (7)

  1. 架台と、前記架台に除振ユニットを介して支持される定盤と、前記定盤上に支持され該定盤上を移動する移動体と、前記移動体を一方向に駆動するアクチュエータと、を具備するステージ装置に用いられる反力処理機構であって、
    前記一方向とは異なる方向の変位を吸収する逃げ機構を介して、前記アクチュエータの固定子を前記架台に連結固定する連結部と、
    前記定盤に対する前記アクチュエータの固定子の相対移動を、前記一方向とは異なる方向に規制しつつ前記一方向にガイドするガイド部と、を備えたことを特徴とする反力処理機構。
  2. 架台と、該架台に除振ユニットを介して支持される定盤と、前記定盤上に支持され該定盤上を移動する第1及び第2移動体と、前記第1移動体を第1方向に駆動する第1アクチュエータと、前記第2移動体を前記第1方向と交差する第2方向に駆動する第2アクチュエータと、を具備するステージ装置に用いられる反力処理機構であって、
    前記第1方向とは異なる方向の変位を吸収する第1逃げ機構を介して、前記第1アクチュエータの固定子を前記架台に連結固定する第1連結部と、
    前記第2方向とは異なる方向の変位を吸収する第2逃げ機構を介して、前記第2アクチュエータの固定子を前記架台に連結固定する第2連結部と、
    前記定盤に対する前記第1アクチュエータの固定子の相対移動を、前記第1方向とは異なる方向に規制しつつ前記第1方向にガイドする第1ガイド部と、
    前記定盤に対する前記第2アクチュエータの固定子の相対移動を、前記第2方向とは異なる方向に規制しつつ前記第2方向にガイドする第2ガイド部と、を備えたことを特徴とする反力処理機構。
  3. 前記第2移動体は、前記第1移動体上を移動するものであり、
    前記第2アクチュエータの固定子を支持する支持機構をさらに備え、
    前記支持機構は、前記第2方向における前記第2アクチュエータの固定子の前記第1移動体に対する相対移動を可能にすると共に、前記第1方向における該固定子と前記第1移動体との同期移動を可能にするよう構成されていることを特徴とする請求項2記載の反力処理機構。
  4. 前記支持機構は、
    前記定盤上に配置されたベース部と、
    前記ベース部上に配置され、前記第2アクチュエータの固定子に固定された固定ブロック部と、
    前記ベース部に対する前記固定ブロック部の相対移動を、前記第2方向に規制しつつ前記第1方向にガイドする第1支持機構ガイド部と、
    前記第1移動体に対する前記固定ブロック部の相対移動を、前記第1方向に規制しつつ前記第2方向にガイドする第2支持機構ガイド部と、を含み、
    前記第2連結部は、前記第2逃げ機構を介して前記架台と前記ベース部とを連結固定し、
    前記第2ガイド部は、前記定盤と前記ベース部との間に設けられていることを特徴とする請求項3記載の反力処理装置。
  5. 前記アクチュエータは、シャフトモータであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の反力処理機構。
  6. 架台と、前記架台に除振ユニットを介して支持される定盤と、前記定盤上に支持され該定盤上を移動する移動体と、前記移動体を一方向に駆動するアクチュエータと、を具備するステージ装置に用いられる反力処理機構であって、
    前記アクチュエータの固定子を前記架台に連結固定する連結部と、
    前記定盤に対する前記アクチュエータの固定子の相対移動を、前記一方向とは異なる方向に規制しつつ前記一方向に許容する固定子支持部と、を備え、
    前記固定子支持部は、前記アクチュエータの固定子が移動しようとする力を、前記一方向については前記架台に伝達させ、前記一方向と異なる方向については前記定盤に伝達させることを特徴とする反力処理機構。
  7. 前記連結部は、前記一方向と異なる方向の変位を吸収する逃げ機構を有し、前記アクチュエータの固定子と前記架台との間で発生する変位を許容することを特徴とする請求項6記載の反力処理機構。
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