JP5203299B2 - 反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 - Google Patents

反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5203299B2
JP5203299B2 JP2009143308A JP2009143308A JP5203299B2 JP 5203299 B2 JP5203299 B2 JP 5203299B2 JP 2009143308 A JP2009143308 A JP 2009143308A JP 2009143308 A JP2009143308 A JP 2009143308A JP 5203299 B2 JP5203299 B2 JP 5203299B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction force
stage
coil unit
force processing
surface plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009143308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011003587A (ja
Inventor
潤 西牧
靖仁 中森
史紀 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2009143308A priority Critical patent/JP5203299B2/ja
Publication of JP2011003587A publication Critical patent/JP2011003587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5203299B2 publication Critical patent/JP5203299B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ステージ装置に設けられ、ステージの移動により生じる反力を処理するための反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置に関する。
従来、このような分野の技術として、特開平11―329962号公報がある。この公報に記載されたステージ装置は、基礎と、振動減衰装置を介して基礎上に支持された定盤と、この定盤上を移動するステージと、定盤に設けられ、ステージを移動させるステージ駆動用アクチュエータと、基礎に設けられ、ステージの移動により定盤に加えられる反力を打ち消すための反力処理用アクチュエータと、を備えている。
特開平11―329962号公報
しかしながら、前述した従来のステージ装置においては、各部材の製造誤差や装置組立て時の組立て誤差により、ステージ駆動用アクチュエータが定盤に加える反力の方向と、反力処理用アクチュエータが定盤に加える力の方向と、の間にズレが生じると、反力が十分に打ち消されず、定盤に揺れが生じる可能性があるという問題があった。
本発明は、信頼性の向上を図ることができる反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、架台と、除振ユニットを介して架台上で支持された定盤と、定盤上を第1の方向に移動するステージと、定盤に連結された第1の方向に延びるマグネットシャフト、マグネットシャフトが通される貫通孔が形成され、ステージに連結されたステージ駆動用コイルユニットとを有するステージ駆動用シャフトモータと、を備えるステージ装置に設けられ、ステージの移動により定盤に加えられる反力を処理するための反力処理機構であって、ステージ駆動用シャフトモータのマグネットシャフトが通される貫通孔が形成されマグネットシャフトとの協働により定盤に力を加える反力処理用コイルユニットと、反力処理用コイルユニットに連結されて、反力処理用コイルユニットが定盤に加えた力の反力を架台に伝達する伝達手段と、を備えていることを特徴とする。
この反力処理機構では、ステージの移動による反力が定盤に加えられた場合に、反力処理用コイルユニットにより、この反力に対向する第1の方向の力を定盤に加えて反力を打ち消すことで、定盤に揺れが生じることを回避することができる。しかも、ステージ駆動用コイルユニット反力処理用コイルユニットとがマグネットシャフトを共有することで、ステージの移動によりステージ駆動用コイルユニットが定盤に加える反力の方向と反力処理用コイルユニットが定盤に加える力の方向とがマグネットシャフトの延在方向で一致するので、力の方向にズレが生じることが回避され、これによって反力処理機構の信頼性の向上を図ることができる。更に、マグネットシャフトの共有により部品点数の削減が図られるので、反力処理機構の構造の簡素化及び低コスト化が可能となる。
また、ステージ駆動用コイルユニット反力処理用コイルユニットとを制御する制御手段を更に備え、制御手段は、ステージ駆動用コイルユニットがステージに加える力の向きと同じ向き、かつステージ駆動用コイルユニットがステージに加える力と同じ大きさの力を定盤に加えるように反力処理用コイルユニットを制御することが好ましい。このような構成によれば、簡単な制御により反力処理が実現されるので、制御装置における演算処理量の軽減が図られる。このことは、より急なステージの加速及び停止に対する反力処理を可能にするので、ステージ装置の応答性の向上に有利である。
ステージ駆動用コイルユニット及び反力処理用コイルユニットは、同じコイルを有し、制御手段は、ステージ駆動用コイル及び反力処理用コイルに同一の指令値を与えることが好ましい。このような構成によれば、更に制御装置における演算処理量の軽減を図ることができるので、ステージ装置の応答性の向上に有利である。
ステージ駆動用コイルは、マグネットシャフトとの組み合わせで推力定数Aとなるコイルであり、反力処理用コイルは、マグネットシャフトとの組み合わせで推力定数Bとなるコイルであり、制御手段は、ステージ駆動用コイルに与えた指令値のA/B倍の値を指令値として反力処理用コイルに与えることが好ましい。このような構成によれば、各コイルユニットとして、例えば長さの異なるコイルを用いた場合においても、好適に反力処理を実現することができる。その結果、反力処理機構の設計の自由度が増すので、ステージ装置の小型化や低コスト化に有利である。
本発明に係るステージ装置は、請求項1〜4の何れか一項に記載の反力処理機構を備えたことを特徴とする。このステージ装置によれば、本発明に係る反力処理機構を備えているので、ステージ装置における高精度なステージの位置制御が実現され、これによってステージ装置の信頼性の向上が図られる。
本発明に係る半導体検査装置は、請求項5に記載のステージ装置を備えたことを特徴とする。この半導体検査装置によれば、本発明に係る反力処理機構を備えているので、高精度なステージの位置制御すなわち高精度な半導体の位置制御が可能となり、半導体検査装置の信頼性の向上が図られる。
本発明によれば、信頼性の向上を図ることができる。
本発明に係るステージ装置を示す斜視図である。 図1のステージ装置を示す平面図である。 図1のステージ装置を示す側面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 図2のV−V線に沿う断面図である。 図1に示す伝達機構の斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面に示すように、X軸及びY軸は水平面上で互いに90度をなし、鉛直方向をZ軸方向と定め、以下必要な場合にX軸、Y軸、Z軸を用いる。
図1〜図3に示すように、ステージ装置1は、例えば半導体ウェハの外観等を検査するための半導体検査装置(図示せず)に組み込まれ、顕微鏡等の検査機器と対向して配置された半導体ウェハの位置調整に利用されるものである。ステージ装置1は、工場の床面などに立脚する架台2と、架台2上に配置された定盤3と、定盤3上でX軸方向に移動する板状のステージ7と、ステージ7の駆動部として機能するステージ駆動用シャフトモータ6と、を備えている。
架台2は、Z軸方向に延在する4本の足部2aと、各足部2aの間に掛け渡された4本の梁部材2bとを有している。4本の足部2aの上端には、それぞれ除振ユニット8が固定されており、これらの除振ユニット8上に定盤3が配置されている。除振ユニット8は、例えば空気バネやゴムなどの弾性材から構成されており、架台2から定盤3に伝わる振動を減衰して取り除いている。
定盤3は、4つの除振ユニット8を介して架台2に支持されている。この定盤3は、コの字状をなす厚板の部材であり、その中央に、定盤3を二分割するようにX軸方向に延びて、X軸方向における一端が開放された穴部3aを有している。この穴部3a内には、ステージ駆動用シャフトモータ6のマグネットシャフト(固定子)4が配置されている。
マグネットシャフト4は、X軸方向に延在するように配置されており、その一端は、穴部3aに臨むように定盤3に固定されたブロック状の第1のシャフト支持部9に支持されている。また、マグネットシャフト4の他端は、穴部3aの開放された端を超えて突出しており、後述する反力処理機構20のカバー部材21を介して定盤3に連結されたブロック状の第2のシャフト支持部10に支持されている。
ステージ駆動用シャフトモータ6は、上面にステージ7が固定されたブロック状のステージ駆動用コイルユニット(ステージ駆動用可動子)5を有している。このステージ駆動用コイルユニット5は、X軸方向に延在する略直方体状のコイルケースと、このコイルケース内に配置された空芯コイルと、を有している。ステージ駆動用コイルユニット5には、空芯コイル中央の空芯部を通るようにX軸方向に延在する貫通孔が形成されており、マグネットシャフト4がこの貫通孔すなわち空芯コイルの空芯部内に通されている。
定盤3の上面には、X軸方向に延在する2本のガイドレール11Aが穴部3aを挟んで設けられている。ステージ7の下面には、2本のガイドレール11Aに沿ってそれぞれ滑走する2個のスライダ部11Bが設けられており、ガイドレール11Aとスライダ部11Bとは、定盤3上でステージ7をX軸方向に案内するためのステージ用ガイド部11を構成している。
図1,図2及び図5に示すように、定盤3のX軸方向における一端には、ステージ7の移動によって定盤3に加えられる反力を処理するための反力処理機構20が設けられている。この反力処理機構20は、定盤3に固定されたカバー部材21と、マグネットシャフト4上に配置された反力処理用コイルユニット(反力処理用可動子)22と、反力処理用コイルユニット22とカバー部材21との間に設けられた反力処理用ガイド部23と、反力処理用コイルユニット22と架台2とを連結する伝達機構(伝達手段)24と、を有している。
カバー部材21は、マグネットシャフト4上で穴部3aの開放された端の上方を覆うように掛け渡された略アーチ状の部材である。カバー部材21の一端は、X軸方向で定盤3上から突出しており、この一端の内側には、定盤3から突出したマグネットシャフト4の端部を支持する第2のシャフト支持部10が固定されている。
反力処理用コイルユニット22は、ステージ駆動用コイルユニット5と同じコイル及び同じコイルケースを有している。ステージ駆動用コイルユニット5の貫通孔には、X軸方向でマグネットシャフト4が挿通されている。反力処理用コイルユニット22の側面とカバー部材21の内面との間には、反力処理用コイルユニット22をX軸方向に案内する反力処理用ガイド部23が設けられている。反力処理用ガイド部23は、カバー部材21すなわち定盤3側に設けられ、X軸方向に延在するガイドレール23Aと、反力処理用コイルユニット22に設けられ、ガイドレール23A上を滑動するスライド部23Bとから構成されている。
また、反力処理用コイルユニット22と架台2との間には、反力処理用コイルユニット22がマグネットシャフト4と協働で定盤3にX軸方向の力を加えた際に反力処理用コイルユニット22に生じる反力を架台2に伝達するための伝達機構24が設けられている。伝達機構24は、反力処理用コイルユニット22に連結された第1のコイルユニット連結部材30及び第2のコイルユニット連結部材31と、反力処理用コイルユニット22の架台2に対するX軸方向以外の変位を吸収するための変位機構部(図5,図6の33)と、架台2に連結された架台連結部材39と、から構成されている。
第1のコイルユニット連結部材30は、反力処理用コイルユニット22の底面に固定された板状の部材である。この第1のコイルユニット連結部材30の下面には、上下方向に延在する長方形板状の第2のコイルユニット連結部材31が固定されている。また、第2のコイルユニット連結部材31の下端には、変位機構部33が連結されている。この変位機構部33は、L字状の架台連結部材39によって架台2の梁部材2bと連結されている。
変位機構部33は、反力処理用コイルユニット22のY軸方向の変位を吸収する第1のガイド部32と、反力処理用コイルユニット22のZ軸方向の変位を吸収する第3のガイド部34と、ブロック状の第1の伝達部材35及び第2の伝達部材36と、第1の伝達部材35と第2の伝達部材36との間に配置され、反力処理用コイルユニット22の回転変位を吸収するための球体37と、第1の伝達部材35と第2の伝達部材36とが離間して球体37が脱落することを防止するための4本の抑え用ボルト38と、を有している。
第1のガイド部32と第2のガイド部33とは、反力処理用ガイド部23と同様の構成を有している。この変位機構部33では、反力処理用コイルユニット22が架台に対してY軸方向に変位すると、第1のガイド部32における第1のスライダ部32Bが第1のガイドレール部32Aに対してY軸方向に滑動して、反力処理用コイルユニット22のY軸方向の変位が吸収される。同様に、反力処理用コイルユニット22が架台に対してZ軸方向に変位すると、第2のガイド部34における第2のスライダ部34Bが第2のガイドレール部34Aに対してZ軸方向に滑動して、反力処理用コイルユニット22のZ軸方向の変位が吸収される。
第1の伝達部材35及び第2の伝達部材36は、X軸方向で対向して配置されている。第1の伝達部材35の内面(第2の伝達部材36と対向する面)には、略円錐状の凹部35aが形成されている。同様に、第2の伝達部材36の内面(第1の伝達部材35と対向する面)には、略円錐状の凹部36aが形成されている。球体37は、X軸方向において両端が凹部35a,36aに入り込み、その状態で第1の伝達部材35と第2の伝達部材36との間に空隙を形成している。球体37と凹部35a,36aとは、第1の伝達部材35及び第2の伝達部材36を回転自在に連結する自在継手として機能する。
抑え用ボルト38は、第2の伝達部材36の四隅に形成された貫通孔36bにそれぞれ挿通されている。これらの貫通孔36bの直径は、挿通される抑え用ボルト38の直径よりも大きく形成されている。また、抑え用ボルト38の先端部には、ネジ溝が形成されており、第1の伝達部材35に形成された雌ねじ部35bと螺合している。抑え用ボルト38の頭部は、第2の伝達部材36の対向面と反対の面から突出しており、抑え用ボルト38の頭部と第2の伝達部材36との間には、第2の伝達部材36を第1の伝達部材35に向かって付勢するためのバネ部38aが設けられている。
この変位機構部33では、反力処理用コイルユニット22が架台2に対して回転変位すると、第1の伝達部材35が第2の伝達部材36に対して回転し、これによって反力処理用コイルユニット22のX軸周りの回転変位、Y軸周りの回転変位、及びZ軸周りの回転変位が吸収される。
一方、この変位機構部33では、反力処理用コイルユニット22がX軸方向の力を発生させると、第1のガイド部32、第1の伝達部材35、球体37、第2の伝達部材36、及び第2のガイド部34を介して、架台2に力が伝わる。
図2に示すように、ステージ駆動用コイルユニット5と反力処理用コイルユニット22とは、制御装置(制御手段)40と電気的に接続されている。この制御装置40は、ステージ駆動用コイルユニット5に電流指令値を送ることにより、マグネットシャフト4に対してステージ駆動用コイルユニット5を駆動させ、ステージ7を移動させる。また、制御装置40は、反力処理用コイルユニット22に電流指令値を送ることにより、反力処理用コイルユニット22を駆動させ、反力処理用コイルユニット22とマグネットシャフト4との協働で定盤3をX軸方向に変位させる力を発生させる。
以上の構成を有するステージ装置1では、制御装置40が電流指令値によってステージ駆動用コイルユニット5を駆動させることで、ステージ7をX軸方向で移動させる力が発生し、その結果ステージ7が所望の位置に移動される。このとき、ステージ7の移動方向と反対の向きの反力が定盤3に加えられる。そこで、制御装置40は、反力処理用コイルユニット22を駆動させ、ステージ7の移動方向(ステージ駆動用コイルユニット5がステージ7に加える力の向き)と同じ向き、かつステージ駆動用コイルユニット5がステージ7に加える力と同じ大きさの力を定盤3に加える。この反力処理用コイルユニット22は、X軸方向で伝達部材24を介して架台2に支えられているので、架台2に対して定盤3をX軸方向に変位させる力を発生させることができる。従って、このステージ装置1では、ステージ7の移動によって定盤3に加えられた反力を打ち消すことが可能となる。その結果、ステージ装置1における高精度なステージ7の位置制御が実現され、これによってステージ装置1の信頼性の向上が図られる。また、このステージ装置1を半導体検査装置に用いることで、高精度なステージ7の位置制御すなわち高精度な半導体の位置制御が可能となり、半導体検査装置の信頼性の向上が図られる。
また、反力処理機構20では、反力処理用コイルユニット22が反力処理用ガイド部23を介して定盤3とも連結されているため、架台2と定盤3との間に相対変位が生じた場合であっても、反力処理用コイルユニット22と定盤3すなわち反力処理用コイルユニット22とマグネットシャフト4との間に相対変位が生じることを抑制することができる。具体的には、X軸方向以外の方向における反力処理用コイルユニット22の変位は、変位機構部33によって吸収され、架台2に伝達されない。その結果、反力処理用コイルユニット22は、X軸方向以外の方向において、定盤3すなわちマグネットシャフト4と一体に変位するので、反力処理用コイルユニット22とマグネットシャフト4との間に相対変位が生じることを防止することができ、反力処理用コイルユニット22とマグネットシャフト4との接触防止が図られる。
更に、反力処理機構20では、ステージ駆動用コイルユニット5と反力処理用コイルユニット22とがマグネットシャフト4を共有することで、ステージ7の移動によりステージ駆動用コイルユニット5が定盤3に加える反力の方向と反力処理用コイルユニット22が定盤3に加える力の方向とがマグネットシャフト4の延在方向で一致するので、力の方向にズレが生じることが回避され、これによって反力処理機構20の信頼性の向上を図ることができる。更に、マグネットシャフト4の共有により部品点数の削減が図られるので、反力処理機構20の構造の簡素化及び低コスト化が可能となる。
また、この反力処理機構20では、ステージ7の移動方向と同じ向き、かつステージ駆動用コイルユニット5がステージ7に加える力と同じ大きさの力をマグネットシャフト4すなわち定盤3に加えるように反力処理用コイルユニット22を駆動させることで、簡単な制御による反力処理が実現されるので、制御装置40における演算処理量の軽減を図ることができる。このことは、より急なステージ7の加速及び停止に対する反力処理を可能にするので、ステージ装置1の応答性の向上に有利である。
また、ステージ駆動用コイルユニット5及び反力処理用コイルユニット22は、同じコイル、同じ構成を有しているため、制御手段40はステージ駆動用コイルユニット5及び反力処理用コイルユニット22に同一の指令値を与えることで、反力処理を実現できる。このことは、制御装置40における更なる演算処理量の軽減に寄与する。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、ステージ駆動用コイルユニット5と反力処理用コイルユニット22とは、異なる構成を有していてもよい。ここで、ステージ駆動用コイルユニット5がマグネットシャフト4との組み合わせで推力定数Aとなるコイルを有し、反力処理用コイルユニット22がマグネットシャフト4との組み合わせで推力定数Bとなるコイルであるとする。この場合、制御手段40は、ステージ駆動用コイルユニット5に与えた電流指令値のA/B倍の値の電流指令値を反力処理用コイルユニット22に与えることで、同じ大きさの力を定盤3に加えることができ、これによって反力処理が実現される。
このような構成によれば、ステージ駆動用コイルユニット5及び反力処理用コイルユニット22において、例えば全長(X軸方向における長さ)の異なるコイルをそれぞれ用いた場合においても、好適に反力処理を実現することができる。その結果、反力処理機構20の設計の自由度が増すので、ステージ装置1の小型化や低コスト化に有利である。例えば、図1に示すように、定盤3より突出した構成となる反力処理用コイルユニット22のX軸方向の長さを短くすることにより、ステージ装置1の小型化を図ることができる。
また、ステージ装置1として、X軸方向に移動するステージ7のみを備えたものに限られず、更にY軸方向に移動するY軸ステージを備えたXYステージ装置などにおいても、本発明を好適に適用することができる。
また、反力処理機構20は、マグネットシャフト4の一方の端にのみ設けられる場合に限られず、マグネットシャフト4の両端に設けられる態様であっても良い。
また、伝達機構24は、反力処理用コイルユニット22が定盤3に加えた力の反力を架台2に伝えられるものであればよく、架台2と反力処理用コイルユニット22との相対変位を吸収する機構を更に備えるものに限られない。また、伝達機構24は、必ずしも架台2とコイルユニット26Bの間に設けられている必要はなく、例えば床とコイルユニット26Bとの間に設けられていてもよい。この場合、反力処理機構21の反力は架台2ではなく床に伝達される。
また、反力処理機構20における各ガイド部は、リニアガイドに限られず、例えば所定の方向にのみ変位可能な板バネや弾性体によって構成され、反力処理用コイルユニット22を所定の方向に案内する態様であってもよい。
1…ステージ装置、2…架台、3…定盤、4…マグネットシャフト(固定子)、5…ステージ駆動用コイルユニット(ステージ駆動用可動子)、6…ステージ駆動用シャフトモータ、7…ステージ、8…除振ユニット、20…反力処理機構、22…反力処理用コイルユニット(反力処理用可動子)、24…伝達機構(伝達手段)、40…制御装置(制御手段)。

Claims (6)

  1. 架台と、
    除振ユニットを介して前記架台上で支持された定盤と、
    前記定盤上を第1の方向に移動するステージと、
    前記定盤に連結された前記第1の方向に延びるマグネットシャフト、前記マグネットシャフトが通される貫通孔が形成され、前記ステージに連結されたステージ駆動用コイルユニットを有するステージ駆動用シャフトモータと、
    を備えるステージ装置に設けられ、
    前記ステージの移動により前記定盤に加えられる反力を処理するための反力処理機構であって、
    前記ステージ駆動用シャフトモータの前記マグネットシャフトが通される貫通孔が形成され、前記マグネットシャフトとの協働により前記定盤に力を加える反力処理用コイルユニットと、
    前記反力処理用コイルユニットに連結されて、前記反力処理用コイルユニットが前記定盤に加えた力の反力を前記架台に伝達する伝達手段と、
    を備えていることを特徴とする反力処理機構。
  2. 前記ステージ駆動用コイルユニットと前記反力処理用コイルユニットとを制御する制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記ステージ駆動用コイルユニットが前記ステージに加える力の向きと同じ向き、かつ前記ステージ駆動用コイルユニットが前記ステージに加える力と同じ大きさの力を前記定盤に加えるように前記反力処理用コイルユニットを制御することを特徴とする請求項1に記載の反力処理機構。
  3. 前記ステージ駆動用コイルユニット及び前記反力処理用コイルユニットは、同じコイルを有し、
    前記制御手段は、前記ステージ駆動用コイル及び前記反力処理用コイルに同一の指令値を与えることを特徴とする請求項2に記載の反力処理機構。
  4. 前記ステージ駆動用コイルは、前記マグネットシャフトとの組み合わせで推力定数Aとなるコイルであり、
    前記反力処理用コイルは、前記マグネットシャフトとの組み合わせで推力定数Bとなるコイルであり、
    前記制御手段は、前記ステージ駆動用コイルに与えた指令値のA/B倍の値を指令値として前記反力処理用コイルに与えることを特徴とする請求項2に記載の反力処理機構。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の反力処理機構を備えたことを特徴とするステージ装置。
  6. 請求項5に記載のステージ装置を備えた半導体検査装置。
JP2009143308A 2009-06-16 2009-06-16 反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置 Expired - Fee Related JP5203299B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009143308A JP5203299B2 (ja) 2009-06-16 2009-06-16 反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009143308A JP5203299B2 (ja) 2009-06-16 2009-06-16 反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011003587A JP2011003587A (ja) 2011-01-06
JP5203299B2 true JP5203299B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=43561353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009143308A Expired - Fee Related JP5203299B2 (ja) 2009-06-16 2009-06-16 反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5203299B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2781073C1 (ru) * 2018-11-19 2022-10-05 ЭлДжи ЭЛЕКТРОНИКС ИНК. Льдогенератор и холодильник

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101520401B1 (ko) * 2015-01-13 2015-05-15 재단법인차세대융합기술연구원 이동 가능한 테이블 시스템

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10125593A (ja) * 1996-10-22 1998-05-15 Canon Inc ステージ装置
JPH11168064A (ja) * 1997-09-22 1999-06-22 Nikon Corp ステージ駆動方法、ステージ装置、及び露光装置
US5959427A (en) * 1998-03-04 1999-09-28 Nikon Corporation Method and apparatus for compensating for reaction forces in a stage assembly
JP2002343706A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Nikon Corp ステージ装置及びステージの駆動方法、露光装置及び露光方法、並びにデバイス及びその製造方法
JP2007067162A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Sumitomo Heavy Ind Ltd Xyステージ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2781073C1 (ru) * 2018-11-19 2022-10-05 ЭлДжи ЭЛЕКТРОНИКС ИНК. Льдогенератор и холодильник

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011003587A (ja) 2011-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101162108B1 (ko) 반력 처리 기구
US11484979B2 (en) Precision tripod motion system with six degrees of freedom
US6851914B2 (en) Component-placing apparatus
KR101900955B1 (ko) 중력을 보상하는 수직 액츄에이터 구동장치
US10517683B2 (en) Parallel-type micro robot and surgical robot system having the same
KR102585916B1 (ko) 6개의 자유도로 지지 플레이트의 운동을 발생시키기 위한 시스템
JP4717466B2 (ja) 移送装置{transferapparatus}
KR20120022572A (ko) 제진장치
JP5203299B2 (ja) 反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置
TW201723494A (zh) 平台裝置及探針裝置
KR101383174B1 (ko) 동축 구동 다방향 제어장치
JP3732763B2 (ja) ステージ装置
JP5430916B2 (ja) 反力処理機構、その反力処理機構を備えたステージ装置、及びそのステージ装置を備えた半導体検査装置
US20050194841A1 (en) Decoupling of actuators for positioning an object
KR100648492B1 (ko) 본딩 장치
JP2009189122A (ja) バスダクト垂直部スプリングハンガー組立治具
JP2003181739A (ja) 加工装置
KR101479954B1 (ko) 오픈 프레임 스테이지
JP2007270956A (ja) 制振装置
US20040189101A1 (en) Active vibration attenuation
JPH08190431A (ja) Xyステージ
KR101869013B1 (ko) 이동 가능한 테이블 시스템
JP2003159679A (ja) 複軸ロボット
JP2001093798A (ja) ステージ装置
JP5359803B2 (ja) 部品装着装置および多部品装着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5203299

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees