JP2010249801A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセンサの小型化と検出精度とを両立することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】検知電極を第1内部電極よりも、第1検出室における被検出ガスのガス流の下流方向に配置し、第1検出室における被検出ガスが流れる空間部分の断面積であって、第1内部電極に面する空間部分の断面積は、0.03mm以上0.22mm以下であり、検知電極の中心を、第1内部電極の下流側の端よりも、固体電解質体と第1内部電極との積層方向に沿った空間部分の高さの10倍の距離以上ガス流の下流側に離れた位置に配置する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ガスセンサに関するものである。
従来より、窒素酸化物(NOx)や酸素といった特定のガス成分の検出や、特定のガス成分の濃度の測定を行うガスセンサが利用されている。このようなガスセンサとしては、ガス室(検出室)内の酸素濃度を検出するセル(酸素濃度検知セル)からの信号に基づいて、その検出室内の酸素濃度を調整する酸素ポンプセルをフィードバック制御するものが知られている。
特開平9−288085号公報
ところで、検出室の小型化には、種々の利点がある。例えば、酸素ポンプセルによる酸素のポンピング効率が向上され得る。これにより、ポンピングに用いられる消費電力が低減され得る。また、ガスセンサ素子の小型化が可能である。これにより、ガスセンサ素子における異なる位置の間の温度差を小さくすることができる。ところが、検出室の小型化によって、検出室に入り込むガス量(単位時間当たりの量)が低減する。すると、ガス量の低減によって、ガスセンサが検出すべき特定のガス成分の量も低減するので、特定ガス成分の検出精度も低下し得る。これに対し、特定ガス成分の検出精度を高めるためには、その検出精度に影響を与える種々の誤差を小さくすることが好ましい。特に、検出室を小型化する場合には、酸素濃度検知セルによる検出の誤差を少なくするとよいことが、発明者らによって見出された。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、ガスセンサの小型化と検出精度とを両立することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1拡散抵抗部を介して被検出ガスが導入される第1検出室と、固体電解質体および該固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、前記一対の第1電極のうちの一方の電極である第1内部電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室に導入された前記被検出ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、前記第1検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被検出ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2検出室と、固体電解質体および該固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうちの一方の電極である内側第2ポンプ電極が前記第2検出室内に配置され、前記第2検出室における特定ガス成分の濃度に応じて電流が流れる第2酸素ポンプセルと、固体電解質体および該固体電解質体上に配置された一対の第3電極を有し、前記一対の第3電極のうちの一方の電極である検知電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室内の酸素濃度に応じて前記第3電極間に電圧を発生する酸素濃度検知セルと、を有するガスセンサ素子を備えたガスセンサにおいて、前記検知電極は、前記第1内部電極よりも、前記第1検出室における前記被検出ガスのガス流の下流側に配置されており、前記第1検出室における前記被検出ガスが流れる空間部分の断面積であって、前記第1内部電極に面する空間部分の断面積は、0.03mm2以上0.22mm2以下の範囲内に設定され、前記検知電極の中心は、前記第1内部電極の下流側の端よりも、前記第1固体電解質体と前記第1内部電極との積層方向に沿った前記空間部分の高さの10倍の距離以上離れた下流に配置されていることを特徴とする、ガスセンサ。
第1検出室における前記被検出ガスが流れる空間部分の断面積をであって、前記第1内部電極に面する空間部分の断面積を、0.03mm2以上0.22mm2以下の範囲内に設
定している。これにより、酸素ポンプセルによる酸素のポンピング効率が向上できる。よって、ポンピングに用いられる消費電力が低減され得る。また、ガスセンサ素子における異なる位置の間の温度差を小さくすることができる。なお、0.03mm2未満であれば、検出室の形成が困難となり、ガスセンサの機能を果たさないことがある。他方、0.22mm2を超えると、検出室の小型化が図られず、上記効果を得ることができない。
さらに、前記検知電極の中心を、前記第1内部電極の下流側の端よりも、前記第1固体電解質体と前記第1内部電極との積層方向に沿った前記空間部分の高さの10倍の距離以上離れた下流に配置している。検知電極による検出の誤差としては、例えば、検出室内において、酸素ポンプセルの電極に近い位置を流れるガスと、その電極から遠い位置を流れるガスとの間で、酸素濃度が異なることが挙げられる。なぜなら、第1内部電極に面する空間部分では、第1内部電極に近い位置を流れる被検出ガスが、第1内部電極から遠い位置を流れる被検出ガスと比べて、酸素濃度が調整され易いからである。他方、第1内部電極の下流側の端よりも下流側では、酸素濃度差が生じた被検出ガスが拡散・混合されことで、酸素濃度差が低減され得る。よって、この構成とすることで、被検出ガスが検知電極へ到達する前に被検出ガスにおける酸素濃度差が十分緩和されるので、酸素濃度検知セルによる検出の誤差を小さくすることができる。その結果、ガスセンサの検出精度を維持することができる。
[適用例2]適用例1に記載のガスセンサであって、前記高さは、0.03mm以上0.11mm以下の範囲に設定されている、ガスセンサ。
この構成によれば、ガスセンサの検出精度を維持しつつ、適切に、検出室の小型化を図ることができる。なお、0.03mm未満であれば、検出室の形成が困難になることがある。他方、0.11mmを越えると、ガスセンサ素子の強度が低下することがある。
[適用例3]適用例1または適用例2に記載のガスセンサであって、前記空間部分の、前記高さと前記ガス流の方向との両方と垂直な方向の幅は、0.98mm以上2.03mm以下の範囲に設定されている、ガスセンサ。
この構成によれば、ガスセンサの検出精度を維持しつつ、適切に、検出室の小型化を図ることができる。なお、0.98mm未満であれば、検出室の形成が困難になることがある。他方、0.11mmを越えると、電極面積を大きくする必要があり、消費電力が増大することがある。
[適用例4]適用例1〜3の何れか1つに記載のガスセンサであって、前記検知電極は多孔質体であり、前記ガス流の方向に沿って前記検知電極が存在する位置における前記第1検出室の第2断面を見た時に、該第2断面の総面積に対する前記検知電極の占める割合が半分以上である箇所を有する、ガスセンサ。
このように構成されたガスセンサでは、第1検出室に導入された被検出ガスは、第2検出室内に配置された内側第2ポンプ電極に至るまでに第2断面を通過する。このとき、第2断面の総面積に対する前記検知電極が占める割合が半分以上である箇所を有している。すなわち、被検出ガスのうち半分以上が、多孔室体である検知電極の内部を通過する。このため、第2断面における広い範囲に亘って、被検出ガス中の酸素を検知することが出来る。よって、適用例4のガスセンサによれば、検知電極から近い領域と検知電極から離れた領域とで、被検出ガス中の酸素濃度に差が若干存在する場合であっても、被検出ガス中の酸素濃度の検出精度を更に向上させることができる。
[適用例5]適用例1〜4の何れか1つに記載のガスセンサであって、前記検知電極の前記ガス流方向の長さをdL、前記第1内部電極の前記ガス流の方向の長さをdSとした時に、0.05≦dL/dS≦1.20の関係を満たす、ガスセンサ
この構成によれば、応答性の低下を避けつつ、検知精度の低下も避けることが出来る。
なお、dL/dS<0.05となるとき、検知電極のガス流方向の長さが極端に短くなり、検知電極と被検出ガスとの接触面積が減少することとなる。その為、被検出ガス濃度を確実に測定することが困難となることがある。つまり、被検出ガスの検知精度が低下することがある。
また、1.20<dL/dSとなるとき、検知電極のガス流方向の長さが極端に長くなり、検知電極のガス流方向先端から後端まで被検出ガスが移動するまでの時間が長くなる。その為、検知電極のガス流方向先端と検知電極のガス流方向後端とで測定する濃度が等しくなるまでの時間、換言すれば被検出ガスの濃度が測定できるまでの時間が長くなることがある。つまり、応答性が低下することがある。
[適用例6]適用例1〜5の何れか1つに記載のガスセンサであって、前記検知電極のガス流の方向における下流側の端は、前記第2拡散抵抗部よりも上流側に位置する、ガスセンサ。
この構成によれば、前記検知電極は第2検出室の被検出ガス濃度を受けずに被検出ガス濃度を検知することが出来る為、検知精度が向上する。
[適用例7]適用例1〜6の何れか1つに記載のガスセンサであって、前記ガスセンサ素子は、前記ガス流の方向に沿って延び、前記ガスセンサ素子を加熱する発熱部を有するヒータが積層されており、前記発熱部は、前記ガス流の方向における、前記第1内部電極の上流側の端と前記内側第2ポンプ電極の下流側の端とに届くように存在する、ガスセンサ。
この構成によれば、第1内部電極の先端から第2ポンプ電極の後端までの間に位置する第1酸素ポンプセルの全体を、確実に温めることができる。従って、第1酸素ポンプセル全体を活性化温度に維持することが、容易となる。
[適用例8]適用例1〜7の何れか1つに記載のガスセンサであって、前記ガスセンサ素子は、前記ガス流の方向に沿って延び、前記ガスセンサ素子を加熱する発熱部を有するヒータが積層されており、前記発熱部の発熱中心は、前記ガス流の方向において前記第1内部電極と重なる、ガスセンサ。
被検出ガス測定時のガスセンサ素子の温度は、高温であるほうが、第1内部電極における酸素のポンプ能力向上という点では良い。しかしながら、ある規定の温度以上となると、内側第2ポンプ電極上で被検出ガス中のHOが解離しNOxの測定精度に影響を及ぼすので、内側第2ポンプ電極の温度は規定の温度以下とするのが良い。
適用例8の構成によれば、内側第2ポンプ電極の温度をHOの解離が起きない温度域に保ちつつ、第1内部電極の温度を高温にすることが可能となるので、上記のように酸素のポンプ能力を向上させつつ被検出ガスの測定精度の低下を避けることができ、好ましい。
[適用例9]適用例1〜8の何れか1つに記載のガスセンサであって、前記ガスセンサ素子は、前記ガス流の方向に沿って延び、前記ガスセンサ素子を加熱する発熱部を有するヒータが積層されており、当該ガスセンサは、前記ガスセンサ素子を径方向から取り囲んで保持する保持部を有し、当該保持部の軸線方向先端よりも先端側に、前記発熱部が位置している、ガスセンサ。
この構成によれば、ガスセンサ素子の発熱部は保持部よりも先端側に位置するため、ガスセンサ素子の温度は保持部の温度の影響を受けにくくなり、より安定したガスセンサの制御が可能となる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、ガスセンサ、そのガスセンサとガスセンサの制御装置とを含むガスセンサシステム、等の態様で実現することができる。
ガスセンサ200を示す断面図である。 NOxセンサ素子10の断面図である。 ガスセンサ素子10の制御を示す説明図である。 第1検出室16の斜視図である。 図2と同様の断面図である。 第1検出室16の断面図である。 距離dとオフセットOIの変動割合との関係を示すグラフである。 断面寸法を示す説明図である。 評価システムESの説明図である。 変形例3においての、図3のA−A断面の1例である。 変形例3においての、図3のA−A断面の1例である。 変形例3においての、図3のA−A断面の1例である。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
B.変形例:
A.実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのガスセンサ200を示す断面図である。このガスセンサ200は、図示しない内燃機関(エンジン)の排気管に固定されて、窒素酸化物(NOx)の濃度を測定する(以下、ガスセンサ200のことを「NOxセンサ200」とも呼ぶ)。図1は、NOxセンサ200の長手方向D1と平行な断面を示している。以下、図1における下方向(下側)をNOxセンサ200の先端側FWDと呼び、図1における上方向(上側)をNOxセンサ200の後端側BWDと呼ぶ。
NOxセンサ200は、筒状の主体金具138と、長手方向D1に延びる板状形状をなすNOxセンサ素子10(ガスセンサ素子10)と、NOxセンサ素子10を囲む筒状のセラミックスリーブ106と、絶縁コンタクト部材166と、6個の接続端子110(図1では、4個図示されている)と、を備えている。主体金具138の外表面には、排気管に固定されるためのねじ部139が形成されている。セラミックスリーブ106は、NOxセンサ素子10の径方向周囲を取り囲むように配置されている。絶縁コンタクト部材166には、長手方向D1に貫通するコンタクト挿通孔168が形成されている。絶縁コンタクト部材166は、コンタクト挿通孔168の内壁面がNOxセンサ素子10の後端部の周囲を取り囲むように、配置されている。各接続端子110は、NOxセンサ素子10と絶縁コンタクト部材166との間に配置されている。
主体金具138は、軸線方向に貫通する貫通孔154を有し、貫通孔154の径方向内側に突出する棚部152を有する略筒状形状に構成されている。主体金具138は、NOxセンサ素子10の先端が貫通孔154の先端側(FWD側)の外部に配置され、NOxセンサ素子10の後端側が貫通孔154の後端側(BWD側)の外部に配置されるように、NOxセンサ素子10を貫通孔154内に保持している。棚部152は、長手方向D1に垂直な平面に対して傾斜したテーパ面である。このテーパ面は、先端側(FWD側)の直径が、後端側(BWD側)の直径と比べて小さくなるように、形成されている。
主体金具138の貫通孔154の内部には、セラミックホルダ151、粉末充填層153、156(以下、滑石リング153、156ともいう)、セラミックスリーブ106が、この順に先端側から後端側に向かって積層されている。以下、セラミックホルダ151、滑石リング153、156、セラミックスリーブ106の全体は、NOxセンサ素子10を保持する保持部に相当し、以下「保持部160」とも呼ぶ。これらの保持部160の形状は、ぞれぞれ、NOxセンサ素子10の径方向周囲を取り囲む環状形状である。なお、NOxセンサ素子10は、保持部160によって保持されている。
セラミックスリーブ106と主体金具138の後端部140との間には、加締めパッキン157が配置されている。セラミックホルダ151と主体金具138の棚部152との間には、滑石リング153とセラミックホルダ151を保持し、気密性を維持するための金属ホルダ158が配置されている。なお、主体金具138の後端部140は、加締めパッキン157を介してセラミックスリーブ106を先端側に押し付けるように、加締められている。
また、図1に示すように、主体金具138の先端側(図1における下方)の外周には、外部プロテクタ142および内部プロテクタ143が、溶接等によって取り付けられている。この二重のプロテクタ142、143は、複数の孔を有する金属(例えば、ステンレスなど)によって形成されており、NOxセンサ素子10の突出部分を覆っている。
主体金具138の後端側外周には、外筒144が固定されている。外筒144の後端側
(図1における上方)の開口部には、グロメット150が配置されている。グロメット150には、リード線挿通孔161が形成されている。リード線挿通孔161には、6本のリード線146が挿通される(図1では5本のリード線146のみが示されている)。これらのリード線146は、NOxセンサ素子10の後端側の外表面に設けられた電極パッド(図示せず)にそれぞれ電気的に接続される。
また、主体金具138の後端部140より突出されたNOxセンサ素子10の後端側(図1における上方)には、絶縁コンタクト部材166が配置される。この絶縁コンタクト部材166は、NOxセンサ素子10の後端側の表面に形成される電極バッド(図示せず)の周囲に配置される。絶縁コンタクト部材166は、長手方向D1に貫通するコンタクト挿通孔168を有する筒状形状に形成され、そして、外表面から径方向外側に突出する鍔部167を備えている。絶縁コンタクト部材166と外筒144との間には、保持部材169が挿入されている。保持部材169は、外筒144と鍔部167とに接触することによって、絶縁コンタクト部材166を外筒144の内部に配置する。
図2は、NOxセンサ素子10の断面図である。この断面図は、長手方向D1と平行な断面を示している。図2において、左方向は先端側FWDを示し、右方向は後端側BWDを示している。NOxセンサ素子10は、絶縁層14e、第1固体電解質層11a、絶縁層14a、第3固体電解質層12a、絶縁層14b、第2固体電解質層13a、及び絶縁層14c、14dをこの順に積層した構造を有する。これらの層は、長手方向D1とは垂直な積層方向D2に沿って積層されている。
第1固体電解質層11aと第3固体電解質層12aとの間には、第1検出室16が形成されている。第1検出室16の左端(入口)に配置された第1拡散抵抗体15aを介して外部から被検出ガスGMが導入される。第1検出室16の入口とは反対側の端には第2拡散抵抗体15bが配置されている。
第1検出室16の後端方向BWDには、第2拡散抵抗体15bを介して第1検出室16と連通する第2検出室18が形成されている。第2検出室18は、第3固体電解質層12aを貫通して第1固体電解質層11aと第2固体電解質層13aとの間に形成されている。
絶縁層14c、14dの間には、長手方向D1に沿って延びる発熱抵抗体50が埋設されている。発熱抵抗体50は、ガスセンサ素子10を所定の活性温度に昇温し、固体電解質層の酸素イオンの伝導性を高めて動作を安定化させるために用いられる。発熱抵抗体50は、タングステン等の導体によって形成されており、電力を供給されることで熱を生じる発熱部51と、後述するリード線146から供給された電力を発熱部51に伝達する発熱リード部52と、からなる。尚、発熱抵抗体50は、2つの絶縁層14c、14dによって支持されている。そして、発熱抵抗体50及び絶縁層14c、14dにより、ヒータ60が構成されている。
ガスセンサ素子10は、第1酸素ポンプセル11と、酸素濃度検知セル12と、第2酸素ポンプセル13とを有している。
第1酸素ポンプセル11は、第1固体電解質層11aと、これを挟持するように配置された内側第1ポンプ電極11c(以下、「第1内部電極11c」とも呼ぶ)、及び、対極である第1対極電極11b(外側第1ポンプ電極11bとも呼ぶ)とを備えている。第1内部電極11cは第1検出室16に面している。第1内部電極11c及び外側第1ポンプ電極11bはいずれも白金を主体として形成されている。第1内部電極11cの表面は多孔質体からなる保護層11eで覆われている。また、絶縁層14eのうちの外側第1ポンプ電極11bと対向する部分11dは、ガス(例えば、酸素)が通過可能な多孔質(例えば、アルミナ)で形成されている。
酸素濃度検知セル12は、第3固体電解質層12aと、これを挟持するように配置された検知電極12b及び基準電極12cとを備えている。検知電極12bは第1内部電極11cより下流側で第1検出室16に面している。検知電極12b及び基準電極12cはいずれも白金を主体として形成されている。
絶縁層14bは、第3固体電解質層12aに接する基準電極12cが内部に配置されるように切り抜かれている。その切り抜き部には多孔質体が充填されて基準酸素室17を形成している。酸素濃度検知セル12に予め微弱な一定値の電流を流すことにより、酸素が第1検出室16から基準酸素室17内に送り込まれる。そして、基準酸素室17内の酸素濃度は、所定の濃度に維持される。これにより、基準酸素室17は、酸素濃度の基準として利用される。
第2酸素ポンプセル13は、第2固体電解質層13aと、第2固体電解質層13aのうち第2検出室18に面した表面に配置された内側第2ポンプ電極13b、及び、対極である第2対極電極(対極第2ポンプ電極13c)とを備えている。内側第2ポンプ電極13b及び対極第2ポンプ電極13cはいずれも白金を主体として形成されている。なお、対極第2ポンプ電極13cは、基準酸素室17に面して、第2固体電解質層13a上に配置されている。内側第2ポンプ電極13bは、第2検出室18に面している。
なお、本実施例では、固体電解質層11a、12a、13aは、それぞれ、酸素イオン伝導性を有するジルコニア(本実施例では、部分安定化ジルコニア)を主成分として用いて形成されている。絶縁層14a〜14eはアルミナを主成分に用いて形成されており、第1拡散抵抗体15a及び第2拡散抵抗体15bは、アルミナ等を主成分とした多孔質物質を用いて形成されている。なお、主成分とは「層中の主材料の含有量が50wt%以上であることを指し、例えば、固体電解質層は、ジルコニアが50wt%以上含有すること」を指す。固体電解質層と絶縁層との8つの層のうちの6つの層14e、11a、12a、13a、14c、14dは、それぞれ、原材料のシートを用いて形成されている(例えば、ジルコニアやアルミナ等のセラミックのシート)。各電極と、2つの絶縁層14a、14bとは、セラミックシート上へのスクリーン印刷によって形成されている。そして、焼成前の各層を積層して得られる積層体を焼成することによって、NOxセンサ素子10が形成される。
図3は、ガスセンサ素子10の制御を示す説明図である。図中には、図2と同じガスセンサ素子10が示されている。ここで、説明をわかりやすくするために、符号とハッチングとの一部が省略されている。図3には、NOxセンサ200(NOxセンサ素子10)の制御部CUも示されている。制御部CUには、図1に示す接続端子110とリード線146とを介して、発熱抵抗体50と、各電極11b、11c、12b、12c、13b、13cが接続されている(本実施例では、一部の複数の電極は、共通のリード線146に接続されている)。後述するように、制御部CUは、発熱抵抗体50に電力を供給する。また、制御部CUは、各電極11b、11c、12b、12c、13b、13cに対して信号を送受信することによって、NOxセンサ200(NOxセンサ素子10)を制御する。なお、本実施例では、制御部CUは、オペアンプ等を用いて形成された電子回路である。この代わりに、制御部CUを、CPUとメモリとを有するコンピュータを用いて形成してもよい。
次に、NOxセンサ素子10の動作の一例について説明する。まず、エンジンの始動によって制御部CUが起動する。制御部CUは、発熱抵抗体50に電力を供給する。発熱抵抗体50は、第1酸素ポンプセル11、酸素濃度検知セル12、第2酸素ポンプセル13を活性化温度まで加熱する。そして、各セル11〜13が活性化温度まで加熱されたことに応じて、制御部CUは、第1酸素ポンプセル11に電流Ip1を流す。これにより、第1酸素ポンプセル11は、第1検出室16に流入した被検出ガス(排ガス)GM中の過剰な酸素を第1内部電極11cから第1対極電極11bへ向かって汲み出す。
制御部CUは、酸素濃度検知セル12の電極間電圧Vs(端子間電圧)が一定電圧(例えば425mV)になるように、第1酸素ポンプセル11の電極間電圧Vp1(端子間電圧)を制御する。酸素濃度検知セル12の電圧Vsは、検知電極12bにおける酸素濃度を表している。この制御によって、第1検出室16内の酸素濃度は、NOxを少しだけ分解させる程度に調整される。第1検出室16内の酸素が不足する場合には、外側第1ポンプ電極11bから第1内部電極11cへ酸素が供給される。第1酸素ポンプセル11の電極間電圧Vp1の極性を切り換えることによって、第1検出室16に対する酸素の汲み出しと汲み入れとを切り換えることができる。
酸素濃度が調整された被検出ガスGNは、第2拡散抵抗体15bを介して、第2検出室18に導入される。制御部CUは、第2酸素ポンプセル13に電極間電圧Vp2(端子間電圧)を印加する。この電圧は、被検出ガスGN中のNOxガスが酸素と窒素ガスに分解する程度の一定電圧に設定されている(酸素濃度検知セル12の制御電圧Vsの値より高い電圧、例えば450mV)。これにより、被検出ガスGN中のNOxが、窒素と酸素に分解される。
制御部CUは、NOxの分解により生じた酸素を第2検出室18から汲み出すように、第2酸素ポンプセル13に第2ポンプ電流Ip2を流す。第2ポンプ電流Ip2は、NOxの分解により生じた酸素の量(濃度)にほぼ比例して増大する。従って、第2ポンプ電流Ip2を検出することによって被検出ガスGN中のNOx濃度を検出することができる。
具体的には、本実施例では、上述したように、第1検出室16内の酸素濃度は、NOxを少し分解させる程度に調整される。すなわち、第1検出室16から排出される被検出ガスGNの中に微量(一定濃度)の酸素が含まれるように、第1酸素ポンプセル11の電極間電圧Vp1が制御される。このように、被検出ガスGNの中のNOxの有無に係わらずに、被検出ガスGNには一定濃度の酸素が含まれる。従って、第2酸素ポンプセル13を流れる第2ポンプ電流Ip2は、この酸素濃度に相当するオフセット(一定値)と、被検出ガスGN中のNOxの濃度に相当するゲイン(可変値)との合計値を示す。
図3の下部のグラフは、第2ポンプ電流Ip2と、被検出ガスGM中のNOxの濃度との関係を示している。図示するように、オフセットOIは、NOxの濃度によらずに、ほぼ一定値である。また、ゲインGIは、NOxの濃度にほぼ比例する。
なお、被検出ガスGNの酸素濃度が小さいことが好ましい。特に、オフセットOIの変動幅が、ゲインGIの変動幅の0.1%未満となるように、酸素濃度が設定されることが好ましい。ここで、ガスセンサ素子10(特に、第1検出室16)を小さくすることによって、種々の利点を得ることができる。例えば、第1酸素ポンプセル11によるポンピングの効率が向上され得る。これにより消費電力が低減され得る。また、ガスセンサ素子10の小型化が可能になる。これにより、ガスセンサ素子10における温度のバラツキを小さくすることができる。ところが、第1検出室16の小型化によって、ガスセンサ素子10(第1検出室16)に流入するガス量(単位時間当たりの量)が低減する。すなわち、ガスセンサ素子10が利用可能なガス量(特にNOxの量)も低減する。その結果、NOxの濃度の変化に対するゲインGIの変化が小さくなる。従って、第2ポンプ電流Ip2からのNOxの濃度推定の精度を高めるためには、オフセットOIの変動を小さくすることが好ましい。
オフセットOIの変動の要因としては、種々の要因があり得る。ここで、発明者らは、第1内部電極11cと検知電極12bとの間の距離を長くすることによって、オフセットOIの変動を抑えることができるという新たな知見を見出した。この知見は、ガスセンサ素子10(特に、第1検出室16)の小型化によって、見出された。以下、この知見について説明する。
図4は、第1検出室16の斜視図であり、図5、図6は、第1検出室16の断面図である。図4には、ガスセンサ素子10の第1検出室16を含む一部分の外形と、その内部に配置された第1検出室16、第1内部電極11c、検知電極12b、第1拡散抵抗体15a、第2拡散抵抗体15bが示されている(他の要素の図示は省略されている)。図4では、第1検出室16と、第1内部電極11cと検知電極12bとが、太線で示されている。図5は、図2と同様の断面図である。図5には、第1検出室16を含む一部分のみが示されている。図6は、長手方向D1と垂直な断面図である。この断面は、第1内部電極11cを横切る断面である。
図示するように、本実施例では、第1検出室16は、長手方向D1に沿って延びる空間であり、その形状は、略直方体である。そして、先端側FWDから後端側BWDに向かって、長手方向D1に沿って、第1検出室16の内を被検出ガスが流れる。図4、図5中の矢印GFDは、ガスの流れの方向を示している(この方向GFDと長手方向D1とは平行である)。このように、第1検出室16は、長手方向D1に延びるガス流路でもある。そして、その断面(長手方向D1と垂直な断面)は、矩形である。
図4、図5に示すように、第1検出室16の上面(第1固体電解質層11aの表面)には、第1内部電極11cが積層されている。第1検出室16の下面(第3固体電解質層12aの表面)には、検知電極12bが積層されている。この検知電極12bは、第1内部電極11cよりも下流側に配置されている。
図4〜図6には、幅Wと高さtとが示されている。幅Wは、第1検出室16の幅である。この幅Wは、短手方向D3の幅である。短手方向D3は、第1検出室16におけるガス流の方向GFD(長手方向D1と同じ)と、第1固体電解質層11aと第1内部電極11cとの積層方向D2と、の両方と垂直な方向である。本実施例では、積層方向D2に沿って見たときに、第1内部電極11cの形状は、第1検出室16(長手方向D1)に沿って延びる矩形状である。そして、第1内部電極11cの幅は、第1検出室16の幅Wと、同じである。同様に、積層方向D2に沿って見たときに、検知電極12bの形状は、第1検出室16(長手方向D1)に沿って延びる矩形状である。そして、検知電極12bの幅は、第1検出室16の幅Wと同じである。
高さtは、第1検出室16におけるガスが流れる空間部分のうちの、第1内部電極11cに面する空間部分16sの高さを示している。この空間部分16sは、以下に説明するガス流の方向GFDの位置範囲内の空間部分を示している。その位置範囲は、ガスが第1内部電極11cと接触し得る位置範囲である(図5)。この空間部分16sの高さtは、空間部分16s内における、第1内部電極11cからの最遠の距離を示している。また、高さtは、第1検出室16の高さHから、第1内部電極11cの厚さ11ctを引いた高さである。なお、高さH、t、11ctは、第1固体電解質層11aと第1内部電極11cとの積層方向D2に沿った高さを示している。
図5には、酸素濃度差dCと距離DDとの関係を示すグラフG1が示されている。酸素濃度差dCは、第1内部電極11cが積層された面(すなわち、第1固体電解質層11aの表面)に近い部分を流れるガスGsnと、その面から遠い部分を流れるガスGsfとの間の酸素濃度の差を示している。距離DDは、第1内部電極11cの下流端11cdからの距離を示している。この距離DDは、ガス流の方向GFD(長手方向D1)の距離を示している。
空間部分16sでは、第1内部電極11cを介する酸素のポンピング(汲み出し、または、汲み入れ)によって、ガス中の酸素濃度が調整される。ここで、第1内部電極11cに近い部分では、遠い部分と比べて、酸素濃度が調整され易い。これにより、第1内部電極11cが形成された面(第1固体電解質層11aの表面)に近い部分と、その面から遠い部分との間で、酸素濃度に差が生じ得る(酸素濃度差dC)。
第1内部電極11cの下流端11cdよりも下流では、酸素のポンピングは行われない。そして、ガスが第1検出室16内を流れることによって、異なる位置を流れるガスGsn、Gsfが、拡散・混合される。その結果、酸素濃度差dCが低減する。そして、距離DDが遠いほど、酸素濃度差dCは小さくなる。
異なる位置を流れるガスGsn、Gsfの流れ(そして、それらの混合)は、種々の要因の影響を受ける。例えば、排気管を流れる排ガスの流速や温度の変化によって、ガスセンサ200の温度が変化し得る。このような温度変化によって、ガスGsn、Gsf間に温度差が生じ得る(あるいは、温度差が変化し得る)。このような温度差(温度差の変化)によって、ガスGsn、Gsfの流れが変化し得る。また、本実施例では、図2、図3に示すように、第1固体電解質層11a(ガスGsn)は発熱抵抗体50から遠く、第3固体電解質層12a(ガスGsf)は発熱抵抗体50に近い。従って、ガスセンサ200の温度変化に起因して、電解質層11a、12a間、すなわち、ガスGsn、Gsf間に温度差が生じ得る(あるいは、温度差が変化し得る)。また、このようなガスセンサ200の温度変化に限らず、種々の要因(外乱)によって、ガスGsn、Gsfの流れは変化し得る。
尚、発熱抵抗体50に電力を供給した際に発熱部51自身が最も高温になる位置、つまり発熱中心は、ガス流の方向において第1内部電極11cと重なるように、発熱部51のヒータパターンが形成されている。
従って、本実施例では、第1内部電極11cよりも内側第2ポンプ電極13bのほうが発熱部51からの距離は近いが、発熱中心からは第1内部電極11cのほうが内側第2ポンプ電極13bよりも近い。その為、発熱部51へ電力が供給されている間は第1内部電極11cの近傍の温度は内側第2ポンプ電極13bの近傍の温度よりも高くなり、内側第2ポンプ電極の温度をHOの解離が起きない温度域に保ちつつ、第1内部電極の温度を高温にすることが可能となる。よって、本実施例では酸素のポンプ能力を向上させつつ被検出ガスの測定精度の低下を避けることができる。
ここで、酸素濃度差dCの大きな位置(すなわち、第1内部電極11cに近い位置)に、検知電極12bを配置したと仮定する。この場合、ガスGsn、Gsfの流れの変化によって、検知電極12bに接触するガスの酸素濃度も変化する。この酸素濃度の変化に応じて電極間電圧Vs(図3)が変化するので、第1内部電極11cを通じたポンピングのフィードバック制御が、修正される。その結果、第1検出室16から排出される被検出ガスGNの酸素濃度が変化する。このような被検出ガスGNの酸素濃度の変化は、第1検出室16に流入する被検出ガスGMの組成に変化が無い場合であっても、起こり得る。この場合、被検出ガスGNの酸素濃度の変化によって、オフセットOI(図3)が変化する。このオフセットOIの変化は、NOx濃度の測定誤差となって現れる。このように、電極間電圧Vsの変化(誤差)によって、NOx濃度の検出精度が低下し得る。
そこで、本実施例では、酸素濃度差dCの小さな位置(すなわち、第1内部電極11cから遠い位置)に、検知電極12bを配置する。図7は、距離dと、オフセットOIの変動割合との関係を示すグラフである。図7のグラフには、4種類の測定結果CA〜CDが示されている。これらの測定結果CA〜CDの間では、第1検出室16の断面寸法が異なっている。図8は、これらの測定結果CA〜CDのそれぞれの断面寸法を示す説明図である。横軸は、幅Wを示し、縦軸は高さtを示している(図6)。測定結果と寸法との関係は、以下の通りである。
第1結果CA:幅Wが0.98mm、高さtが0.03mm、面積が0.03mm2
第2結果CB:幅Wが2.03mm、高さtが0.03mm、面積が0.06mm2
第3結果CC:幅Wが0.98mm、高さtが0.11mm、面積が0.11mm2
第4結果CD:幅Wが2.03mm、高さtが0.11mm、面積が0.22mm2
面積は、小数第3位で四捨五入して得られる値である。ここで、第1内部電極11cの厚さ11ct(図6)は、各測定結果CA〜CDに共通である(本実施例では、0.01mm)。なお、検知電極12b(図5)の厚さも、第1内部電極11cの厚さと同じである。
なお、図8に示す4つの断面寸法は、発明者らによって採用された、小型化された第1検出室16の断面寸法の目安である。第1検出室16の断面積が小さいほど、第1酸素ポンプセル11による酸素のポンピング(汲み出しと汲み入れ)が容易であり、そして、ガスセンサ素子10の要素間の温度差が抑制される。ただし、第1検出室16の断面積が過剰に小さい場合には、第1検出室16の形成が困難になる。従って、空間部分16s(図4、図5)の断面積は、図8に示す構成の断面積の範囲内(0.03mm2〜0.22mm2)であることが好ましい。なお、断面積を計算によって得る場合には、小数第3位で四捨五入して得られる値が、上述の範囲内にあることが好ましい。
また、空間部分16s(図4,図5)の高さt(図6)が小さいと、ガスセンサ素子10の強度を高めることができる。ただし、高さtが過剰に小さい場合には、第1検出室16の形成が困難になる。従って、高さtは、図8に示す構成の高さtの範囲内(0.03mm〜0.11mm)であることが好ましい。
また、空間部分16s(図4、図5)の幅W(図6)が小さいと、電極11c、12bも小さくなるので、消費電力を低減できる。ただし、幅Wが過剰に小さい場合には、断面積を維持するために高さtが過剰に大きくなるので、電解質層11a、12a間、すなわち、ガスGsn、Gsf間に温度差が生じ易い(あるいは、温度差が変化し易い)。従って、幅Wは、図8に示す構成の幅Wの範囲内(0.98mm〜2.03mm)であることが好ましい。
いずれの場合も、検知電極12bの幅が広いことが好ましく、検知電極12bの幅が第1検出室16の幅Wと同じであることが特に好ましい。検知電極12bの幅を広くすることによって、ガス中の幅方向の酸素濃度差の電極間電圧Vsに対する影響を小さくすることができる。このように、望ましい精度を得るための距離dに対する幅Wの影響を、高さtの影響と比べて、小さくすることができる。
次に、図7のグラフについて説明する。距離d(横軸)は、図5に示すように、第1内部電極11cの下流端11cdから、検知電極12bの中心12bcまでの、ガスの流れに沿った距離を示している。本実施例では、距離dは、ガス流の方向GFD(長手方向D1)の距離を示している。すなわち、第1固体電解質層11aと第1内部電極11cとの積層方向D2に沿って見たときの、下流端11cdから検知電極12bの中心12bcまでの、ガス流の方向GFDに沿った距離を、距離dは示している。ここで、中心12bcは、検知電極12bの上流端12buと下流端12bdとの間の中点の位置を示している(すなわち、両端12bu、12bdから同じ距離(dL/2)の位置)。なお、本実施例では、上流端12buと下流端12bdとの間の距離dLは、1.2mmである。
本実施例では、第1内部電極11cのガス流の方向GFDの長さ、つまり16sの距離dSは、4.4mmである。従って、0.05≦dL/dS≦1.20の値を満たしているので、応答性の低下を避けつつ、検知精度の低下も避けることが出来る。
又、図5から明らかなように、検知電極12bの下流端12buは、第2拡散抵抗体15bよりも先端側に位置している。この構成をとる本実施例では、検知電極12bは第2検出室18の被検出ガス濃度を受けにくくなる為、検知精度は向上する。
図7では、第1検出室16の高さt(図6)を単位として、距離dが示されている。例えば、第1結果CA(高さtが0.03mm)に関しては、横軸の値が10であることは、距離dが、0.03*10=0.3mmであることを示している。第3結果CC(高さtが0.11mm)に関しては、横軸の値が10であることは、距離dが、0.11*10=1.1mmであることを示している。
次に、オフセットOIの変動割合(縦軸)について説明する。図9は、図7の測定結果を得るために利用した評価システムESを示している。この評価システムESは、空気ブロワBLと、空気ブロワBLに接続されたガス流路FPと、ガス流路FPに固定されたガスセンサ200と、を含んでいる。空気ブロワBLとしては、最大3m3/分の能力のブロワが採用されている。
オフセットOIの変動割合の算出方法は、以下の通りである。室温(摂氏20度〜30度程度)の大気雰囲気下に評価システムESを配置する。NOxセンサ素子の制御温度は摂氏700度程度である。ガスセンサ200は、図3で説明したように、通常制御される。この条件下で、空気ブロワBLによるガス流(空気流)の流速を0m/秒に設定する(流速は、ガス流路FP内における流速を表している)。この状態でのオフセットを測定する(第1オフセットと呼ぶ)。次に、ガス流の流速を30m/秒に設定する。この状態でのオフセットを測定する(第2オフセットと呼ぶ)。これらの第1と第2のオフセットの差を、ゲインの変動幅で割ることによって、オフセットOIの変動割合を算出する(単位は%)。ここでは、ゲインの変動幅としては、NOxの実用上の最大濃度(おおよそ1000ppm)に対応するゲインGIの値が採用されている。なお、大気雰囲気下では、空気ブロワBLから供給されるガス(空気)中のNOx濃度はほぼゼロであるので、測定された第2ポンプ電流Ip2が、オフセットOI(図3)に相当する。また、オフセットOIとゲインGIとのそれぞれは、第1検出室16の断面積に応じて変わり得る。
図7に示すように、オフセットOIの変動率は、距離dが大きいほど、小さくなる。この傾向は、図5のグラフG1の傾向と同じである。そして、4種類の測定結果CA〜CDのいずれに関しても、距離dが、高さtの10倍の距離以上である場合には、オフセットOIの変動率が0.1%未満である。従って、距離dを、高さtの10倍以上に設定することによって、オフセットOIの変動率、ひいては、NOx検出の誤差を低減することができる。なお、高さtが小さい場合には、酸素濃度差dC(図5)も小さい、と推定される。このことが、高さtが小さい場合には、小さい距離d(高さtの10倍の距離)で、オフセットOIの変動率が小さくなる理由である、と推定される。そして、高さtを基準距離dを調整することによって、良い精度を得ることができる(図7)。また、ガスセンサ素子10の長手方向D1のサイズが過剰に大きくなることを防止するためには、距離dは、高さtの20倍以下であることが好ましい(図7のグラフでは、距離dが、高さtの20倍の距離に設定された場合にも、オフセットOIの変動率が0.1%よりも小さい)。
尚、発熱部51と第1内部電極11cと内側第2ポンプ電極13bとのガス流の方向における位置関係は、第1内部電極11cの上流側の端と内側第2ポンプ電極13bの下流側の端とに届くように、発熱部51は形成されている。言い換えれば、ガス流の方向において、第1内部電極11cの上流側の端と内側第2ポンプ電極13bの下流側の端との間に発熱部51が存在していない部位は、存在しない。この構成をとる本実施例では、第1内部電極11cの上流側の端から内側第2ポンプ電極13bの下流側の端までの間に存在する第1酸素ポンプセル11の、上流側の端から下流側の端までの全体が、発熱部51により確実に温められる為、第1酸素ポンプセル11の活性状態を確実に維持される。
又、発熱部51のガス流の方向における後端は、ガスセンサ素子10を保持する保持部160の軸線方向先端よりも、先端側に位置する。この構成をとる本実施例では、第1酸素ポンプセル11、第2酸素ポンプセル13、酸素濃度検知セル12は保持部160から熱を奪われることがなくなる。その為、ガスセンサ素子10は保持部160の熱の影響を受けにくくなるので、安定したガスセンサの制御が可能となっている。
B.変形例:
なお、上記各実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の各実施例において、ガスセンサ200とNOxセンサ素子10とのそれぞれの構成としては、図1〜図6に示す構成に限らず、他の種々の構成を採用可能である。例えば、第1拡散抵抗体15aが、第1内部電極11cの短手方向D3に配置されていてもよい。また、上述のガスセンサ200(ガスセンサ素子10)は、NOxに限らず、種々の酸化物の存在や濃度の検出に利用可能である。このような酸化物としては、例えば、CO2や、SO2や、H2O等を採用可能である。また、複数のセルが共通の電解質層(電解質体)を用いて形成されていてもよい。例えば、第2酸素ポンプセル13の電極13b、13cが、酸素濃度検知セル12と共通の第3固体電解質層12a上に形成されてもよい。一般には、ガスセンサは、第1酸素ポンプセルの電極が形成(接合)された第1電解質部分と、第2酸素ポンプセルの電極が形成(接合)された第2電解質部分と、酸素濃度検知セルの電極が形成(接合)された第3電解質部分とを有してよい。そして、これら3つの電解質部分が、それぞれ別体の電解質体で形成されていてもよい。また、任意の2つの電解質部分が、1つの電解質体で一体に形成されていてもよい。また、3つの電解質部分が、1つの電解質体で一体に形成されていてもよい。
変形例2:
上述の各実施例において、ガスセンサ200の各部材の寸法としては、上述の寸法に限らず、他の寸法を採用してもよい。例えば、第1内部電極11cの厚さ11ct(図6)は、0.01mmと比べて、厚くてもよく薄くてもよい。検知電極12bの厚さについても、同様である。また、検知電極12bの幅が第1検出室16の幅Wよりも狭くてもよい。第1内部電極11cの幅についても、同様である。また、検知電極12bの長さdL(図5)は、0.05≦dL/dS≦1.20を満たしていれば、1.2mmと比べて、長くてもよく短くてもよい。また、第1内部電極11cの長さ(上流端11cuから下流端11cdまでの長さ)は、第1検出室16内の酸素濃度を制御するのに十分な長さに設定すればよい。
変形例:3
変形例2において、検知電極12bの厚み及び幅Wは、他の寸法を採用しても良いと述べたが、より好ましくは、検知電極を多孔質体により形成し、さらにガス流の方向GFDに沿って検知電極12bが存在する位置における第1検出室の第2断面を見た時に、第2断面の総面積に対する検知電極の占める割合が、半分以上である箇所を有するように形成することが、より好ましい。つまり、検知電極の厚みをhとすると、図10のように検知電極を形成する際には、W×H≦2×W×hを満たすような厚みh、つまりH≦2hとすると良い。なお、図10は、図3のA−A断面における検知電極の断面図の一例である。
また、検知電極を多孔質体により形成し、ガス流の方向GFDに沿って検知電極12bが存在する位置における第1検出室の第2断面を見た時に、第2断面の総面積に対する検知電極の占める割合が半分以上であれば、図11のように第2断面の周辺領域の全てを覆うように検知電極が形成されていてもよい。なお、図11は、図3のA−A断面における検知電極の断面図の一例である。
さらに好ましくは、検知電極を多孔質体により形成した上で、図12のように第2断面の全体を占めるように検知電極を形成すると良い。なお、図12は、図3のA−A断面における検知電極の断面図の一例である。
変形例4:
上述の各実施例において、電極の導電材料としては、白金に限らず、他の種々の導電材料を採用可能である。例えば、金や銀を採用してもよい。また、他の部材の材料としても、種々の材料を採用可能である。
変形例5:
上述の各実施例において、ガスセンサ(ガスセンサ素子)としては、図2に示すNOxセンサに限らず、他の種々のセンサ(素子)を採用可能である。例えば、第1酸素ポンプセルと酸素濃度検知セルとを備える空燃比センサ(酸素センサ)を採用してもよい。このような空燃比センサの構成としては、図2に示すガスセンサ素子10から、第2検出室18と第2酸素ポンプセル13とを省略した構成を採用可能である。
10…ガスセンサ素子(NOxセンサ素子)
11…第1酸素ポンプセル
11a…第1固体電解質層
11b…外側第1ポンプ電極(第1対極電極)
11c…内側第1ポンプ電極(第1内部電極)
11e…保護層
11cd…下流端
11ct…厚さ
11cu…上流端
12…酸素濃度検知セル
12a…第3固体電解質層
12b…検知電極
12c…基準電極
12bc…中心
12bd…下流端
12bu…上流端
13…第2酸素ポンプセル
13a…第2固体電解質層
13b…内側第2ポンプ電極
13c…対極第2ポンプ電極
14a、14b、14c、14d、14e…絶縁層
15a…第1拡散抵抗体
15b…第2拡散抵抗体
16…第1検出室
16s…空間部分
17…基準酸素室
18…第2検出室
50…発熱抵抗体
51…発熱体
52…発熱リード部
60…ヒータ
106…セラミックスリーブ
110…接続端子
138…主体金具
139…ねじ部
140…後端部
142…外部プロテクタ
143…内部プロテクタ
144…外筒
146…リード線
150…グロメット
151…セラミックホルダ
152…棚部
153、156…滑石リング(粉末充填層)
154…貫通孔
157…パッキン
158…金属ホルダ
160…保持部
161…リード線挿通孔
166…絶縁コンタクト部材
167…鍔部
168…コンタクト挿通孔
169…保持部材
200…ガスセンサ(NOxセンサ)
BL…空気ブロワ
FP…ガス流路
ES…評価システム
CU…制御部

Claims (9)

  1. 第1拡散抵抗部を介して被検出ガスが導入される第1検出室と、
    固体電解質体および該固体電解質体上に形成された一対の第1電極を有し、前記一対の第1電極のうちの一方の電極である第1内部電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室に導入された前記被検出ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素ポンプセルと、
    前記第1検出室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記被検出ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2検出室と、
    固体電解質体および該固体電解質体上に形成された一対の第2電極を有し、前記一対の第2電極のうちの一方の電極である内側第2ポンプ電極が前記第2検出室内に配置され、前記第2検出室における特定ガス成分の濃度に応じて電流が流れる第2酸素ポンプセルと、
    固体電解質体および該固体電解質体上に配置された一対の第3電極を有し、前記一対の第3電極のうちの一方の電極である検知電極が前記第1検出室内に配置され、前記第1検出室内の酸素濃度に応じて前記第3電極間に電圧を発生する酸素濃度検知セルと、
    を有するガスセンサ素子を備えたガスセンサにおいて、
    前記検知電極は、前記第1内部電極よりも、前記第1検出室における前記被検出ガスのガス流の下流側に配置されており、
    前記第1検出室における前記被検出ガスが流れる空間部分の断面積であって、前記第1内部電極に面する空間部分の断面積は、0.03mm2以上0.22mm2以下の範囲内に設定され、
    前記検知電極の中心は、前記第1内部電極の下流側の端よりも、前記第1固体電解質体と前記第1内部電極との積層方向に沿った前記空間部分の高さの10倍の距離以上離れた下流に配置されていることを特徴とする、
    ガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサであって、
    前記高さは、0.03mm以上0.11mm以下の範囲に設定されている、
    ガスセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサであって、
    前記空間部分の、前記高さと前記ガス流の方向との両方と垂直な方向の幅は、0.98mm以上2.03mm以下の範囲に設定されている、
    ガスセンサ。
  4. 請求項1〜3の何れか1つに記載のガスセンサであって、
    前記検知電極は多孔質体であり、
    前記ガス流の方向に沿って前記検知電極が存在する位置における前記第1検出室の第2断面を見た時に、該第2断面の総面積に対する前記検知電極の占める割合が半分以上である箇所を有する、
    ガスセンサ。
  5. 請求項1〜4の何れか1つに記載のガスセンサであって、
    前記検知電極の前記ガス流の方向の長さdLを、前記第1内部電極の前記ガス流の方向の長さをdSとすると、0.05≦dL/dS≦1.20の関係を満たす、
    ガスセンサ。
  6. 請求項1〜5の何れか1つに記載のガスセンサであって、
    前記検知電極の前記ガス流の方向における下流側の端は、前記第2拡散抵抗部よりも上流側に位置する、
    ガスセンサ。
  7. 請求項1〜6の何れか1つに記載のガスセンサであって、
    前記ガスセンサ素子は、前記ガス流の方向に沿って延び、前記ガスセンサ素子を加熱する発熱部を有するヒータが積層されており、
    前記発熱部は、前記ガス流の方向における、前記第1内部電極の上流側の端と前記内側第2ポンプ電極の下流側の端とに届くように存在する、
    ガスセンサ。
  8. 請求項1〜7の何れか1つに記載のガスセンサであって、
    前記ガスセンサ素子は、前記ガス流の方向に沿って延び、前記ガスセンサ素子を加熱する発熱部を有するヒータが積層されており、
    前記発熱部の発熱中心は、前記ガス流の方向において前記第1内部電極と重なる、
    ガスセンサ。
  9. 請求項1〜8の何れか1つに記載のガスセンサであって、
    前記ガスセンサ素子は、前記ガス流の方向に沿って延び、前記ガスセンサ素子を加熱する発熱部を有するヒータが積層されており、
    前記ガスセンサは、前記ガスセンサ素子を径方向から取り囲んで保持する保持部を有し、当該保持部の軸線方向先端よりも先端側に、前記発熱部が位置している、
    ガスセンサ。
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