JP2010246266A - 樹脂圧入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂の圧入時に、外殻体が樹脂の圧力を受けて変形するおそれを防止することができるとともに、外殻体の大きさ等の構造や使用の変更に容易に対応することができる樹脂圧入方法を提供する。
【解決手段】外殻体としての鉄心25に形成された収容空間27内に、永久磁石28を挿入した状態で、固形の合成樹脂42を溶融させながら収容空間27内に圧入する。収容空間27の上流側には鉄心25と別体の受圧体34を配置し、圧入される合成樹脂42の圧力を受圧体34に作用させた後に、収容空間27内に流入させるようにする。
【選択図】図1

Description

この発明は、外殻体に形成された空間内に、固形の合成樹脂を溶融させながら圧入する樹脂圧入方法に関するものである。
従来、この種の樹脂圧入方法としては、例えば特許文献1に開示されるような方法が提案されている。この特許文献1に記載された樹脂圧入方法は、モータの回転子を製造するための方法であって、図10及び図11に示すように、複数枚の鉄心片51bが積層されて積層鉄心51が構成され、その積層鉄心51に形成された複数の収容空間51a内に永久磁石53が挿入されて熱硬化性樹脂56によって封入状態に固定されるものである。すなわち、この従来方法においては、図10に示すように、複数枚の鉄心片51bが積層されて円筒状をなす積層鉄心51が載置台52上に載置され、その載置状態で、積層鉄心51の複数の収容空間51a内に永久磁石53が挿入される。そして、積層鉄心51が予熱されるとともに、上型54と下型55との間に保持され、上型54に形成された複数のポット54a内に固形の熱硬化性樹脂56が挿入される。この状態で、ポット54aに加熱されたプランジャ57が押入されることにより、熱硬化性樹脂56が溶融されながらポット54a内から上型54のゲート54bを介して、収容空間51a内に圧入される。そして、この樹脂56が硬化することにより、永久磁石53が積層鉄心51の収容空間51a内に固定される。
特開2008−42967号公報
ところが、この従来の樹脂圧入方法においては、図10から明らかなように、上型54に複数のポット54aが積層鉄心51の上端面に向かって開口されている。このため、ポット54aに挿入された熱硬化性樹脂56がプランジャ57により積層鉄心51の収容空間51a内に溶融状態で圧入される際に、熱硬化性樹脂56の圧力が積層鉄心51の端面に直接に作用して、積層鉄心51の上側の鉄心片51bが変形したり、位置ずれしたり、あるいは永久磁石53が所定の位置から移動したりするおそれがあった。
また、この従来の樹脂圧入方法においては、各ポット54aと積層鉄心51の各収容空間51aとを連通させる複数のゲート54bが、ポット54aの下端開口と積層鉄心51との間に形成されている。このため、積層鉄心51の大きさや収容空間51aの形成位置等が変更されたり、図11に2点鎖線で示すように、積層鉄心51の軽量化のために孔58や凹部を形成してその部分にも熱硬化性樹脂56を充填する場合や、孔58とポット54aが連通することで、樹脂56が収容空間51a内に良好に圧入されない場合には、ポット54aの形状や位置の変更が必要となる。そして、このためには、ポット54aが形成された上型54全体を交換する必要があって、積層鉄心51の仕様や構造の変更に対応することに手間がかかるものであった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、合成樹脂の圧入時に、積層鉄心等の外殻体が合成樹脂の圧力を受けて変形したりするおそれを防止することができるとともに、前記外殻体の構造や仕様の変更に容易に対応することができる樹脂圧入方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明においては、外殻体に形成された空間内に、固形の合成樹脂を溶融させながら圧入する樹脂圧入方法において、圧入される樹脂の圧力を前記空間の上流側に設けられた前記外殻体とは別体の受圧体に作用させた後に、前記空間内に圧入させることを特徴としている。
請求項2に記載の発明においては、保持手段によって外殻体を保持した状態で、その外殻体に形成された空間内に、固形の合成樹脂を溶融させながら圧入させる樹脂圧入方法において、前記保持手段と外殻体との間に受圧体を介在させ、その受圧体と保持手段との間に設けられた樹脂通路を介して溶融された樹脂を空間内に圧入させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明においては、前記受圧体が保持手段と別体に構成され、前記外殻体上に載置されることを特徴としている。
請求項4に記載の発明においては、前記受圧体に受圧凹部が形成されるとともに、その受圧凹部と前記空間との間に樹脂通路が形成され、溶融された合成樹脂の圧力を前記受圧凹部に作用させた後に、その樹脂を樹脂通路を介して前記空間に圧入させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明においては、前記空間が環状領域上に配置されるとともに、前記受圧体が円形に形成され、前記樹脂通路が受圧体の外周と保持手段との間に形成されたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明においては、前記樹脂通路の出口に狭隘部が形成されたことを特徴としている。
請求項7に記載の発明においては、外殻体は鉄心片が積層された鉄心であって、その鉄心に収容空間が形成されるとともに、その収容空間内に永久磁石が収容され、前記樹脂は、前記収容空間の内面と永久磁石との間の隙間に圧入されることを特徴としている。
従って、この発明の樹脂圧入方法においては、外殻体の空間内に樹脂が圧入される際に、その樹脂の圧力が受圧体に作用し、その受圧体を介して外殻体全体で受け止められる。このため、外殻体の端面のうち、ポットに隣接する部位において局部的に樹脂の圧力を受けて変形したりするおそれを防止できる。しかも、外殻体の大きさや空間の形成位置等の構造や仕様が変更された場合には、型全体を変更することなく、受圧体を変更すればよい。よって、外殻体の大きさ等の構造や仕様の変更に容易に対応することができる。
以上のように、この発明によれば、溶融状態の樹脂の圧入時に、外殻体が樹脂の圧力を受けて変形したりするおそれを防止することができるとともに、外殻体の大きさ等の構造や仕様の変更に容易に対応することができるという効果を発揮する。
この発明の樹脂圧入方法を具体化した樹脂圧入装置の第1実施形態を示す断面図。 図1の樹脂圧入装置を分解して示す斜視図。 同樹脂圧入装置において外殻体に熱硬化性樹脂を圧入する状態を示す平面図。 図1の樹脂圧入装置の部分拡大断面図。 外殻体に熱硬化性樹脂が圧入された状態を示す部分拡大斜視図。 外殻体に対する熱硬化性樹脂の圧入後に、外殻体を載置台から分離するための分離装置を示す平面図。 図6の分離装置の断面図。 この発明を具体化した樹脂圧入装置の第2実施形態を示す断面図。 図8の樹脂圧入装置において外殻体に熱硬化性樹脂を圧入する状態を示す平面図。 従来の樹脂圧入方法を示す部分断面図。 従来の樹脂圧入方法によって構成された回転子を示す平面図。
(第1実施形態)
以下に、この発明を具体化した樹脂圧入方法に用いられる保持手段としての樹脂圧入装置の第1実施形態を、図1〜図7に従って説明する。
この実施形態の樹脂圧入方法は、モータの回転子に用いられる積層鉄心を製造するためのものである。図1及び図2に示すように、この実施形態に用いられる樹脂圧入装置においては、下型21上に上型22が複数のガイドロッド23を介して昇降可能に配置されている。上型22の中央部の環状の領域には、複数のポット22aが等間隔おきに貫設されている。上型22の下面にはポット22aの下端部を包囲するように、環状体24が図示しない複数のボルトにより着脱可能に取り付けられ、その内周にはリングプレート24aが別のボルトにより着脱可能に固定されている。そして、下型21と上型22との間に、外殻体としての回転子となる積層鉄心(以下、単に鉄心という)25が後述するように載置台26に載置した状態で出し入れされる。
図1〜図3に示すように、前記鉄心25は、多数枚のリング状の鉄心片25bを積層することにより全体として円筒状をなすように形成されている。なお、各鉄心片25bには隣接する他の鉄心片25bと嵌り合う小さな凹凸(図示しない)が形成され、各鉄心片25b間に位置関係が決定されるようになっている。鉄心25の内周面には、一対の位置決め突起25aが形成されている。鉄心25には、複数の縦孔状の収容空間27が同一円周上に所定間隔をおいて貫設され、各収容空間27の内周面には複数の凹部27aが形成されている。そして、鉄心25の各収容空間27には、その収容空間27の断面積より小さな断面積で、かつ細長板状をなす永久磁石28がそれぞれ挿入して収容される。
図1及び図2に示すように、前記載置台26の上面中央部には、円柱状の内側支持部29及び円筒状の外側支持部30が同心位置に固定されている。内側支持部29の外周面には、鉄心25の位置決め突起25aに係合可能な一対の位置決め溝29aが形成されている。内側支持部29の上端面には、複数の位置決め突起29bが放射状に延びるように形成されている。そして、内側支持部29と外側支持部30との間に、鉄心25が着脱可能に挿入して支持される。このとき、位置決め突起25aと位置決め溝29aとの係合により、鉄心25が載置台26上の所定位置に位置決めされる。
図1、図2及び図7に示すように、前記載置台26の上面両側部には、作業者が持つための一対のハンドル31が固定されている。載置台26には、複数の小径の第1貫通孔32が環状領域上において所定間隔おきで形成されている。載置台26及び内側支持部29の中央部には、大径のひとつの第2貫通孔33が形成されている。
図1〜図3に示すように、前記載置台26上に鉄心25が載置された状態で、その鉄心25上にはほぼ円盤状の受圧体34が着脱可能に載置される。この載置状態においては、受圧体34の上部側の外周面が前記環状体24のリングプレート24aの内周面に面接触状態で接合される。受圧体34の下部側には、鉄心25の上端内周に嵌合可能な嵌合部35が形成されている。嵌合部35の外周面には、鉄心25の位置決め突起25aに係合可能な一対の位置決め溝35aが形成されている。嵌合部35の下端面には、載置台26上の内側支持部29の位置決め突起29bに係合可能な放射状の位置決め溝35bが形成されている。なお、図3及び図5は、リングプレート24aを取り除いて受圧体34の部分を示したものである。
そして、受圧体34が鉄心25の上面に載置されて、受圧体34の嵌合部35が鉄心25に嵌合されたとき、受圧体34の位置決め溝35a,35bと鉄心25及び内側支持部29の位置決め突起25a,29bとの係合により、受圧体34が円周方向の所定位置に位置決め配置される。この状態においては、図1に示すように、嵌合部35の下端面が内側支持部29の上端面に対して、所定の隙間をおいて対向配置される。
図1〜図5に示すように、前記受圧体34の上面には、平面円形状の複数の受圧凹部36が前記上型22のポット22aと対応する同一の円周上において同一の間隔をおいて形成されている。そして、鉄心25が載置台26上に載置された状態で、下型21と上型22との間に配置されたとき、受圧体34が上型22の下面の環状体24の内側において、上型22の下面に接合される。それとともに、受圧体34上の各受圧凹部36が上型22の各ポット22aの下端部に連接される。
図3〜図5に示すように、前記受圧体34の外周面には、複数の通路形成溝37が形成されている。前記リングプレート24aの内周面にはリングプレート24aに受圧体34の通路形成溝37と対向する複数の通路形成溝38が形成されている。そして、鉄心25及び受圧体34が下型21と上型22との間に配置されて、各受圧凹部36が各ポット22aに連接されたとき、通路形成溝37,38により、受圧体34の外周面と環状体24のリングプレート24aの内周面との間に複数の樹脂通路39が形成される。この樹脂通路39の形成により、各受圧凹部36が樹脂通路39を介して鉄心25の各収容空間27の上端部に連通される。そして、各樹脂通路39の下端開口と収容空間27の上端開口との間には狭隘部(例えば、0.5mm程度の高さ)39aが形成される。
図1及び図2に示すように、前記上型22の上方には、昇降板40が昇降可能に配置されている。昇降板40の下面には、上型22の各ポット22aに押入可能な複数のプランジャ41が突設されている。そして、図1に示すように、各ポット22a内に合成樹脂としてのエポキシ樹脂等の固形の熱硬化性樹脂42が挿入された状態で、昇降板40の下降により各プランジャ41がポット22aに押入される。このとき、上型22に設置された伝熱ヒータ(図示しない)からの熱により、熱硬化性樹脂42が溶融される。そして、各プランジャ41の押入により、各ポット22a内の溶融状態の熱硬化性樹脂42が樹脂通路39及び狭隘部39aを介して鉄心25の各収容空間27の凹部27aや、収容空間27の内面と永久磁石28との間の隙間等に圧入されて、その熱硬化性樹脂42の硬化により永久磁石28が鉄心25の収容空間27内に封入状態で固定される。
次に、前記熱硬化性樹脂42の圧入硬化状態で、鉄心25を受圧体34及び載置台26とともに、下型21と上型22との間から取り出した後、鉄心25を受圧体34及び載置台26から分離するための分離装置について説明する。
図6及び図7に示すように、分離装置の基台45の上面周側部には、載置台26の外周面に係合可能な複数の位置決めピン46が突設されている。基台45の上面には、前記載置台26の各第1貫通孔32に進入可能な複数の第1突上げピン47が、第1貫通孔32と同一の円周上で同一の間隔をおいて突設されている。基台45の上面中央部には、載置台26及び内側支持部29の第2貫通孔33に進入可能な第2突上げピン48が突設されている。
そして、鉄心25を受圧体34及び載置台26とともに、両型21,22間から取り出した後、分離装置の基台45上に載置すると、位置決めピン46が載置台26の外周面に係合して、鉄心25及び載置台26が基台45上の所定位置に位置決めされる。この状態で、各第1突上げピン47が各第1貫通孔32に進入して、鉄心25の下端面に当接されるとともに、第2突上げピン48が第2貫通孔33に進入して、受圧体34の下端面に当接される。その後、鉄心25を基台45に押し付けると、図7に示すように、各第1突上げピン47により鉄心25が突き上げられて、載置台26上から分離される。それとともに、第2突上げピン48により受圧体34が突き上げられて、鉄心25上から分離される。
次に、前記のように構成された樹脂圧入装置により、鉄心25の収容空間27内に樹脂を圧入する方法について説明する。
さて、鉄心25の製造に際しては、図2に示すように、載置台26上の内側支持部29と外側支持部30との間に鉄心片25bが積層された鉄心25を挿入して、位置決め突起25aと位置決め溝29aとの係合により、所定位置に位置決め保持する。また、鉄心25の各収容空間27に、永久磁石28をそれぞれ挿入する。さらに、鉄心25の上端部に受圧体34を載置状態で装着し、位置決め突起25a,29bと位置決め溝35a,35bとの係合により、それら25,34を所定の位置関係で保持する。
その後、この状態の載置台26を下型21と上型22との間に挿入配置して、上型22を下型21に向かって下降させると、図1に示すように、上型22の下面が鉄心25上の受圧体34の上面に接合されるとともに、環状体24のリングプレート24aの内周面が受圧体34の外周面に接合される。これらの接合により、載置台26上の鉄心25及び受圧体34が、両型21,22間に挟着保持される。それとともに、受圧体34上の各受圧凹部36に上型22の各ポット22aの下端部が連接される。さらに、この状態において、リングプレート24aと受圧体34との間に、収容空間27に対して狭隘部39aを介して連通する樹脂通路39が形成される。
この状態で、各ポット22a内にエポキシ樹脂等の固形の熱硬化性樹脂42を挿入した後、上型22に高周波を付与しながら、昇降板40を下降させて、各プランジャ41をポット22a内に押入する。このようにすると、熱硬化性樹脂42が高周波によって溶融されながら、樹脂通路39及び狭隘部39aを介して鉄心25の各収容空間27に圧入される。そして、この熱硬化性樹脂42が硬化することにより、永久磁石28が収容空間27内に封入固定される。
そして、熱硬化性樹脂42の硬化後に、鉄心25を受圧体34及び載置台26とともに、下型21と上型22との間から取り出して、図6及び図7に示すように、分離装置の基台45上に載置する。このようにすれば、基台45上の各第1突上げピン47により、鉄心25が突き上げられて載置台26上から分離される。それとともに、基台45上の第2突上げピン48により、受圧体34が突き上げられて鉄心25上から分離される。この場合、鉄心25上からの受圧体34の分離にともなって、鉄心25上から延びる熱硬化性樹脂42の樹脂通路39内のゲート残りが、受圧体34と環状体24との間の狭隘部39aの部分において分断される。このようにして、永久磁石28を有する鉄心25が製造される。
従って、この実施形態においては、以下の効果がある。
(1) この実施形態の樹脂圧入方法においては、鉄心25の収容空間27の上流側に受圧体34が設けられている。このため、収容空間27内に熱硬化性樹脂42を圧入する際に、その熱硬化性樹脂42の圧力が鉄心25に直接作用することはなく、受圧体34の受圧凹部36に作用し、その樹脂42の圧力は受圧体34を介して鉄心25全体で受け止められる。その後、熱硬化性樹脂42は樹脂通路39及び狭隘部39aを通って収容空間27内に供給される。このため、鉄心25の上端の部分が熱硬化性樹脂42の圧力を受けて変形したり、永久磁石28が所定の位置から移動したりすることを防止できる。
(2) この実施形態の樹脂圧入方法においては、上型22のポット22aと鉄心25の収容空間27とを連通させる樹脂通路39が、受圧体34の外周面と環状体24のリングプレート24aの内周面との間に設けられている。このため、鉄心25の大きさや収容空間27の形成位置等の構造や仕様が変更された場合、上型22全体を変更することなく、受圧体34及びリングプレート24aを交換すればよい。よって、鉄心25の大きさ等の構造や仕様の変更に対して容易に対応処置することができる。
(3) この実施形態の樹脂圧入方法においては、上型22のポット22aと鉄心25の収容空間27との間の樹脂通路39に狭隘部39aが設けられる。このため、熱硬化性樹脂42の圧入硬化後に、鉄心25を両型21,22間から取り出した後に、その鉄心25上から受圧体34を離脱させる際に、鉄心25上から延びる熱硬化性樹脂42のゲート残りが、樹脂通路39の狭隘部39aにおいて簡単に分断される。よって、熱硬化性樹脂42の硬化後に熱硬化性樹脂42のゲート残りを切り取り除去したりする必要がなく、作業を簡略化することができる。
(4) 熱硬化性樹脂42の硬化後に、載置台26を分離装置の基台45上に載置すれば、基台45上の各第1突上げピン47により、鉄心25が突き上げられて載置台26上から浮上して分離されるとともに、それと同時に基台45上の第2突上げピン48により、受圧体34が突き上げられて鉄心25上から分離される。このため、熱硬化性樹脂42の樹脂通路39内のゲート残りが、狭隘部39aの部分において分断される。従って、鉄心25を樹脂圧入装置から容易かつ簡単に取り出すことができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の樹脂圧入方法を具体化した樹脂圧入装置の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図8及び図9に示すように、受圧体34の上面中央部に1つの受圧凹部36が形成されている。そして、この受圧凹部36と鉄心25の各収容空間27とを連通させるように、受圧体34の上面及び受圧体34の外周面に複数の樹脂通路39が放射状に形成されている。
従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様な効果を得ることができる。特に、この実施形態では以下の効果がある。
(5) 受圧体34の受圧凹部36が一箇所に設けられているため、ポット22aやプランジャ41を1箇所に設けるのみでよい。このため、樹脂圧入装置の構成が簡単になるばかりでなく、1箇所のポット22aに熱硬化性樹脂42を供給すればよく、鉄心25の製造のための作業も容易となる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記各実施形態において、載置台26上の外側支持部30を省略して、内側支持部29のみにより鉄心25を保持するように構成すること。逆に、内側支持部29を省略して、外側支持部30のみにより鉄心25を保持するように構成すること。
・ 前記各実施形態における鉄心25とは異なった外殻体の収容空間に対する樹脂の圧入方法に本発明を実施すること。
・ 前記実施形態とは逆に、内側支持部29の上端面に位置決め溝を、載置台26の下面に位置決め突起を設けること。
・ 載置台26に複数の受圧凹部36を設け、それらの受圧凹部36を複数の樹脂通路39ごとに設けること。例えば隣接する2箇所の樹脂通路39間に1つの受圧凹部36を設けること。
・ 前記実施形態においては、樹脂通路39が受圧体34の外周に形成されたが、受圧体34の上下間に貫設された孔を樹脂通路39とすること。このようにすれば、通路形成溝38を有する着脱可能なリングプレート24aが不要となり、構成が簡単になる。
・ 前記実施形態においては、合成樹脂として熱硬化性樹脂を用いたが、これに代えて、熱可塑性樹脂を用いること。
21…下型、22…上型、22a…ポット、24…環状体、25…外殻体としての積層鉄心、25b…鉄心片、26…載置台、27…収容空間、28…永久磁石、34…受圧体、36…受圧凹部、39…樹脂通路、39a…狭隘部、41…プランジャ、42…合成樹脂としての熱硬化性樹脂。

Claims (7)

  1. 外殻体に形成された空間内に、固形の合成樹脂を溶融させながら圧入する樹脂圧入方法において、
    圧入される合成樹脂の圧力を前記空間の上流側に設けられた前記外殻体とは別体の受圧体に作用させた後に、前記空間内に圧入させることを特徴とした樹脂圧入方法。
  2. 保持手段によって外殻体を保持した状態で、その外殻体に形成された空間内に、固形の合成樹脂を溶融させながら圧入させる樹脂圧入方法において、
    前記保持手段と外殻体との間に受圧体を介在させ、その受圧体と保持手段との間に設けられた樹脂通路を介して溶融された合成樹脂を空間内に圧入させることを特徴とした樹脂圧入方法。
  3. 前記受圧体が保持手段と別体に構成され、前記外殻体上に載置されることを特徴とした請求項2に記載の樹脂圧入方法。
  4. 前記受圧体に受圧凹部が形成されるとともに、その受圧凹部と前記空間との間に樹脂通路が形成され、溶融された合成樹脂の圧力を前記受圧凹部に作用させた後に、その樹脂を樹脂通路を介して前記空間に圧入させることを特徴とした請求項2または3に記載の樹脂圧入方法。
  5. 前記空間が環状領域上に配置されるとともに、前記受圧体が円形に形成され、前記樹脂通路が受圧体の外周と保持手段との間に形成されたことを特徴とした請求項4に記載の樹脂圧入方法。
  6. 前記樹脂通路の出口に狭隘部が形成されたことを特徴とした請求項3〜5のうちのいずれか一項に記載の樹脂圧入方法。
  7. 外殻体は鉄心片が積層された鉄心であって、その鉄心に収容空間が形成されるとともに、その収容空間内に永久磁石が収容され、前記樹脂は、前記収容空間の内面と永久磁石との間の隙間に圧入されることを特徴とした請求項2〜6のうちのいずれか一項に記載の樹脂圧入方法。
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