JP2022164247A - ロータおよびロータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022164247000001
【課題】樹脂の注入時に磁石収容孔にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコアが変形するのを抑制することが可能なロータを提供する。
【解決手段】このロータ100は、軸方向に沿って延びるように設けられるとともに周状に互いに間隔を隔てて配置される複数の磁石収容孔2を含むロータコア10と、複数の磁石収容孔2の各々に収容される永久磁石1と、複数の磁石収容孔2の各々に樹脂が充填されることにより形成される充填部21を含む樹脂部20と、を備える。樹脂部20は、軸方向において、磁石収容孔2と重ならない位置に設けられ、樹脂部20の成型時における樹脂の注入口31に対応するゲート痕部22aを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータおよびロータの製造方法に関し、特に、ロータコアの磁石収容孔に収容される永久磁石を備えるロータおよびロータの製造方法に関する。
従来、ロータコアの磁石収容孔に収容される永久磁石を備えるロータおよびロータの製造方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、複数の永久磁石が内蔵されているロータコアを備えるロータが開示されている。永久磁石は、ロータコアに設けられたスロット(磁石収容孔)に収容されている。永久磁石は、スロットに充填されている充填樹脂によってスロット内に固定されている。
上記特許文献1では、充填樹脂のスロット(磁石収容孔)への充填は、充填装置を用いて行われる。具体的には、充填装置の下型は、ロータコアのスロットに対応する位置に開口しているポッドを含む。ポッドの内部には、充填樹脂が収容されている。また、ポッドには、下方側からプランジャが挿入されている。プランジャをロータコアに向けて移動させることにより、ポッドの充填樹脂がスロットに充填される。
特開2016-67140号公報
上記のように、上記特許文献1に記載のロータでは、スロット(磁石収容孔)の真下に開口するポッドの充填樹脂がスロットに充填される。すなわち、ポッドから射出された充填樹脂が直接的に(直線的な経路で)スロットに注入される。このため、スロットにかかる樹脂の圧力が大きくなることが考えられる。この場合、ロータコアが変形する場合がある。したがって、樹脂の注入時に磁石収容孔にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコアが変形するのを抑制することが望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、樹脂の注入時に磁石収容孔にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコアが変形するのを抑制することが可能なロータおよびロータの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるロータは、軸方向に沿って延びるように設けられるとともに周状に互いに間隔を隔てて配置される複数の磁石収容孔を含むロータコアと、複数の磁石収容孔の各々に収容される永久磁石と、複数の磁石収容孔の各々に樹脂が充填されることにより形成される充填部を含む樹脂部と、を備え、樹脂部は、軸方向において、磁石収容孔と重ならない位置に設けられ、樹脂部の成型時における樹脂の注入口に対応するゲート痕部を含む。なお、充填部とは、軸方向においてロータコアの一方端から他方端までの範囲に設けられる樹脂部の部分を意味する。
この発明の第1の局面によるロータでは、上記のように、樹脂部は、軸方向において、磁石収容孔と重ならない位置に設けられるゲート痕部を含む。すなわち、軸方向において磁石収容孔と重ならない位置に樹脂の注入口を配置した状態で樹脂の注入が行われる。これにより、軸方向において磁石収容孔と重なる位置に樹脂の注入口を配置した状態で樹脂の注入が行われる場合に比べて、注入口から射出される樹脂が磁石収容孔に直接的に(直線的な経路で)注入されるのを抑制することができる。その結果、磁石収容孔にかかる樹脂の圧力を低減することができる。これにより、樹脂の注入時に磁石収容孔にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコアが変形するのを抑制することができる。
上記一の局面によるロータにおいて、好ましくは、樹脂部は、ロータコアの周方向において互いに隣り合う磁石収容孔に充填される充填部同士を、ロータコアの軸方向の一方側の第1端面において接続する樹脂により形成される接続部を含み、ゲート痕部は、接続部の軸方向の一方側の端部において、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔同士の間の位置に対応する周方向の位置に設けられている。なお、接続部とは、磁石収容孔の軸方向外側に設けられる樹脂部の部分を意味する。すなわち、接続部には、磁石収容孔に収容される樹脂は含まれない。
このように構成すれば、注入口から射出される樹脂が周方向に互いに隣り合う磁石収容孔に分散されるので、樹脂の注入時に磁石収容孔にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコアが変形するのをより確実に抑制することができる。
上記樹脂部が接続部を含むロータにおいて、好ましくは、接続部は、軸方向の一方側から見て、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔の各々の、径方向外側の端部である磁石孔外端部の少なくとも一部を覆わずに磁石孔外端部以外の部分を覆うように設けられている。
ここで、接続部に覆われない磁石収容孔の少なくとも一部は、樹脂成型時において樹脂を注入する上型によって軸方向の一方側から塞がれている。その結果、樹脂成型時において、上記少なくとも一部を塞ぐように設けられる上型の部分により、上型内の樹脂が磁石収容孔の上記少なくとも一部に直接的に射出されるのを抑制することができる。その結果、磁石収容孔の上記少なくとも一部が樹脂の圧力により変形するのを抑制することができる。また、磁石収容孔がロータコアの径方向外側の部分に配置される場合、磁石孔外端部よりも径方向外側の部分は、径方向の厚みが比較的小さいため、機械的強度が比較的小さい。したがって、接続部が磁石収容孔の磁石孔外端部の少なくとも一部を覆わないことによって、ロータコアのうち機械的強度が比較的小さい部分にかかる樹脂の圧力を小さくすることができる。
上記樹脂部が接続部を含むロータにおいて、好ましくは、磁石収容孔内における充填部のうち、永久磁石の軸方向の一方側の端部よりも軸方向の一方側に設けられる部分の軸方向における厚みは、磁石収容孔の軸方向外側に設けられる接続部の軸方向における厚みよりも小さい。
このように構成すれば、磁石収容孔内における充填部のうち、永久磁石の軸方向の一方側の端部よりも軸方向の一方側に設けられる部分の軸方向における厚みが、磁石収容孔の軸方向外側に設けられる接続部の軸方向における厚み以上である場合に比べて、充填部の上記部分の体積を小さくすることができる。その結果、充填部の上記部分に対応する磁石収容孔の空間に注入される樹脂の量を低減することができるので、磁石収容孔の上記空間に対応するロータコアの部分にかかる樹脂の圧力を小さくすることができる。
また、この発明の第2の局面におけるロータの製造方法は、軸方向に沿って延びるように設けられるとともに周状に互いに間隔を隔てて配置される複数の磁石収容孔を含むロータコアと、複数の磁石収容孔の各々に収容される永久磁石と、を備えるロータの製造方法であって、ロータコアの軸方向の一方側に、樹脂の注入口を含む上型を配置する工程と、複数の磁石収容孔の各々に収容された永久磁石に軸方向の他方側からピン部材を接触させることによって、ピン部材により永久磁石を支持する工程と、永久磁石がピン部材により軸方向の他方側から支持された状態で、上型により、軸方向の一方側から樹脂を注入することによって、複数の磁石収容孔の各々に充填される充填部を含む樹脂部を形成する工程と、を備え、樹脂部を形成する工程は、軸方向において、磁石収容孔と重ならない位置に上型の注入口を配置した状態で樹脂を注入することによって、樹脂部を形成する工程を含む。
この発明の第2の局面によるロータの製造方法では、上記のように、樹脂部を形成する工程は、軸方向において、磁石収容孔と重ならない位置に上型の注入口を配置した状態で樹脂を注入することによって、樹脂部を形成する工程を含む。これにより、軸方向において磁石収容孔と重なる位置に注入口を配置した状態で樹脂を注入する場合に比べて、上型から射出される樹脂が磁石収容孔に直接的に(直線的な経路で)注入されるのを抑制することができる。その結果、磁石収容孔にかかる樹脂の圧力を低減することができる。これにより、樹脂の注入時に磁石収容孔にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコアが変形するのを抑制することが可能なロータの製造方法を提供することができる。
また、軸方向の他方側からピン部材により永久磁石が支持された状態で樹脂の注入が行われる。これにより、ピン部材の位置を調整することにより永久磁石の位置を容易に調整することができるので、磁石収容孔のうち永久磁石の軸方向の一方側の空間を容易に小さくすることができる。その結果、上記空間内に注入される樹脂の体積を容易に小さくすることができるので、永久磁石の軸方向の一方側に対応するロータコアの部分にかかる樹脂の圧力を小さくすることができる。その結果、ロータコアが変形するのを容易に抑制することができる。
なお、上記一の局面によるロータおよびロータの製造方法において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、樹脂部が接続部を含むロータにおいて、好ましくは、ゲート痕部は、接続部の軸方向の一方側の端部において、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔同士の中央部に対応する周方向の位置に設けられている。
このように構成すれば、樹脂を周方向に互いに隣り合う磁石収容孔の各々と注入口との間の距離を互いに等しくすることができるので、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔の各々にかかる樹脂の圧力を均等にすることができる。
(付記項2)
上記一の局面によるロータにおいて、好ましくは、ゲート痕部は、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔同士に挟まれる領域に対して径方向内側に設けられている。
このように構成すれば、ゲート痕部が磁石収容孔同士に挟まれる領域に設けられる場合に比べて、ゲート痕部(樹脂の注入口)と磁石収容孔との間の距離を大きくすることができる。その結果、磁石収容孔にかかる樹脂の圧力をより低減することができる。また、磁石収容孔がロータコアの径方向外側に設けられている場合において、上記距離を容易に大きくすることができる。
(付記項3)
上記接続部が磁石孔外端部以外の部分を覆うロータにおいて、好ましくは、磁石孔外端部のうちの接続部に覆われない少なくとも一部は、磁石収容孔に設けられる磁気的空隙部のうち、ロータコアの外縁部との間の距離が最小となる部分を含む。
ここで、磁気的空隙部のうちロータコアの外縁部との間の距離が最小となる部分とロータコアとの外縁部との間のロータコアの部分は、ロータコアの外縁部近傍のうち機械的強度が最も小さい部分である。したがって、上記距離が最小となる部分にかかる樹脂の圧力を小さくすることは、ロータコアの変形を抑制する点において特に有効である。
(付記項4)
上記一の局面によるロータにおいて、好ましくは、ロータコアは、樹脂部の成型時においてロータコアの軸方向の一方側に配置されるとともに樹脂の注入口を含む上型と係合し、注入口に対応するゲート痕部を位置決めする位置決め部を含む。
このように構成すれば、磁石収容孔に対するゲート痕部(樹脂の注入口)の位置を精度良く調整することができるので、樹脂の注入時に磁石収容孔にかかる樹脂の圧力を精度良く制御することができる。
(付記項5)
上記一の局面によるロータの製造方法において、好ましくは、永久磁石を支持する工程は、ピン部材により永久磁石を下方側から支持する工程を含み、樹脂部を形成する工程は、上方側から樹脂を注入することにより樹脂部を形成する工程を含む。
たとえば、磁石収容部内に横方向から突出する電磁鋼板の突出部により下方から永久磁石を支持し、かつ、上方側からピン部材により永久磁石の上方側への移動を規制しながら、下方側から樹脂を磁石収容孔に注入する場合は、永久磁石を支持する電磁鋼板の突出部にピン部材による押圧力がかからないように、ピン部材と永久磁石との間に一定の隙間を設ける必要がある。この場合、永久磁石の軸方向の位置が、永久磁石を支持する電磁鋼板とピン部材との間で変化する場合があるので、永久磁石の位置が一定にならない。これに対して、ピン部材により永久磁石を下方側から支持することによって、ピン部材が軸方向において位置決めされた状態で樹脂が上方側から注入されるので、永久磁石の軸方向の位置を一定にすることができる。その結果、ロータの性能を一定にすることができる。
一実施形態によるロータをZ1側から見た平面図である。 一実施形態によるロータをZ2側から見た平面図である。 図1のゲート痕部近傍の部分拡大平面図である。 一実施形態によるロータ、上型、および下型の構成を示す斜視図である。 図4においてロータコアの位置決め部が設けられる周方向位置における断面図である。 一実施形態によるロータの製造方法を示すフロー図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図6を参照して、モータに設けられるロータ100の構成について説明する。モータは、後述する永久磁石1をロータ100に埋め込んだ埋込永久磁石型モータ(IPMモータ:Interior Permanent Magnet Motor)として構成されている。なお、モータは、たとえば車載用のモータである。
以下の説明では、ロータコア10の軸方向、径方向および周方向を、それぞれ、Z方向、R方向およびC方向とする。また、Z方向の一方側をZ1方向側とし、Z方向の他方側をZ2方向側とする。また、C方向の一方側をC1方向側とし、C方向の他方側をC2方向側とする。また、径方向内側をR1方向側とし、径方向外側をR2方向側とする。
図1に示すように、ロータ100は、ロータコア10を備える。ロータコア10は、軸方向(Z方向)に沿って延びるように設けられるとともに周状に互いに間隔を隔てて配置される複数の磁石収容孔2を含む。磁石収容孔2は、ロータコア10の回転中心Oを中心に等角度間隔で8つ設けられている。複数の磁石収容孔2の各々は、周方向(C方向)に沿って直線状に延びるように形成されている。
ロータコア10は、互いに異なる電磁鋼板10aと電磁鋼板10bとが軸方向(Z方向)に複数枚積層されることにより形成されている。具体的には、ロータコア10は、複数枚積層された電磁鋼板10bのZ1側およびZ2側の各々に、複数枚積層された電磁鋼板10aが配置される(図5参照)ことにより構成されている。電磁鋼板10aおよび電磁鋼板10bの詳細については後述する。
ロータ100は、ロータコア10の複数の磁石収容孔2の各々に収容される永久磁石1(図5参照)を備える。磁石収容孔2は、永久磁石1を内部に収容するための貫通孔である。
ロータ100は、樹脂部20を備える。樹脂部20は、複数の磁石収容孔2の各々に樹脂が充填されることにより形成される充填部21(図5参照)を含む。また、樹脂部20は、ロータコア10の周方向(C方向)において互いに隣り合う磁石収容孔2に充填される充填部21同士を、ロータコア10の軸方向の一方側(Z1方向側)の端面11において接続する樹脂により形成される接続部22を含む。なお、充填部21とは、軸方向においてロータコア10の一方端(端面11)から他方端(端面12)までの範囲に設けられる樹脂部20の部分を意味する。また、接続部22とは、磁石収容孔2の軸方向外側(Z1方向側)に設けられる樹脂部20の部分を意味する。すなわち、接続部22には、磁石収容孔2に収容される樹脂は含まれない。なお、端面11は、特許請求の範囲の「第1端面」の一例である。
図1に示すように、接続部22は、端面11において全て(8つ)の磁石収容孔2の各々に充填される充填部21を接続するように設けられている。すなわち、接続部22は、端面11上に環状に形成されている。接続部22は、全て(8つ)の磁石収容孔2を軸方向の一方側(Z1方向側)から覆うように設けられている。これにより、樹脂部20(充填部21)がZ2方向側に抜けるのを防止することが可能である。
図2に示すように、樹脂部20は、ロータコア10の周方向(C方向)において互いに隣り合う磁石収容孔2に充填される充填部21同士を、ロータコア10の軸方向の他方側(Z2方向側)の端面12において接続する樹脂により形成される接続部23を含む。
接続部23は、端面12において全て(8つ)の磁石収容孔2の各々に充填される充填部21を接続するように設けられている。すなわち、接続部23は、端面12上に環状に形成されている。接続部23は、全て(8つ)の磁石収容孔2を軸方向の他方側(Z2方向側)から覆うように設けられている。これにより、樹脂部20(充填部21)がZ1方向側に抜けるのを防止することが可能である。
すなわち、接続部22と接続部23とは、8つの充填部21により接続されることにより、一体的に形成されている。
接続部23には、樹脂部20の成型時において用いられる後述のピン部材50に対応する孔部23aが設けられている。孔部23aは、接続部23のZ2側の端部23b(図5参照)から、永久磁石1のZ2側の端部1b(図5参照)まで軸方向(Z方向)に沿って延びるように設けられている。孔部23aは、接続部23が形成された後に接続部23からピン部材50が取り外される(抜き出される)ことによって形成された孔である。なお、孔部23aは、複数の磁石収容孔2(永久磁石1)の各々に対して2つずつ設けられている。
ここで、本実施形態では、図1に示すように、樹脂部20は、軸方向において、磁石収容孔2とは重ならない位置に設けられるゲート痕部22aを含む。ゲート痕部22aとは、樹脂部20の成型時における、後述する上型30に設けられる樹脂の注入口31(図4参照)に対応する部分(突起)である。言い換えると、ゲート痕部22aは、磁石収容孔2の周方向位置から少なくとも周方向においてずらされた位置に設けられている。
詳細には、ゲート痕部22aは、接続部22の軸方向の一方側の端部22b(端面、図5参照)において、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2同士の間の位置に対応する周方向の位置に設けられている。すなわち、ゲート痕部22aは、ロータコア10において磁石収容孔2の径方向外側(R2側)に設けられる径方向外側部分13と、ロータコア10において磁石収容孔2の径方向内側(R1側)に設けられる径方向内側部分14とを接続するブリッジ部15の位置に対応する周方向の位置に設けられている。言い換えると、ゲート痕部22aは、径方向視において、ブリッジ部15と重なる位置に設けられている。なお、ブリッジ部15は、径方向に沿って延びるように設けられている。
また、図3に示すように、ゲート痕部22aは、接続部22の軸方向の一方側の端部22b(端面)において、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2同士の中央部に対応する周方向の位置に設けられている。すなわち、軸方向の一方側(Z1方向側)から見て、ゲート痕部22aが設けられる位置と上記互いに隣り合う2つの磁石収容孔2の一方が設けられる位置(範囲)との間の最短距離D1と、ゲート痕部22aが設けられる位置と上記互いに隣り合う2つの磁石収容孔2の他方が設けられる位置(範囲)との間の最短距離D2とは、等しい。
また、ゲート痕部22aは、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2同士に挟まれる領域Sに対して径方向内側に設けられている。
ここで、接続部22は、接続部22の内周縁22cから径方向内側に突出するように設けられる複数の突出部22dと、複数の突出部22dの外周側において複数の突出部22dの各々と接続される環状部22eと、を含む。ゲート痕部22aの一部は、複数の突出部22dの各々に設けられている。具体的には、複数のゲート痕部22aの各々は、突出部22dと、環状に形成される環状部22eとに跨るように設けられている。なお、突出部22dは、軸方向の一方側(Z1方向側)から見て、径方向内側に凸の半円形状を有する。
また、本実施形態では、接続部22は、軸方向の一方側(Z1方向側)から見て、周方向(C方向)に互いに隣り合う磁石収容孔2の各々の、径方向外側(R2側)の端部である磁石孔外端部2aの一部(後述する端部2b)を覆わずに磁石孔外端部2a以外の部分を覆うように設けられている。具体的には、接続部22は、磁石孔外端部2a以外の部分を覆うとともに、磁石孔外端部2aのうち、周方向両側の端部2bを覆わずに周方向両側の端部2b同士の間の部分2cを覆うように設けられている。なお、磁石孔外端部2a、端部2b、および部分2cの各々は、軸方向の一方側から見て、磁石収容孔2内の領域を意味する。
接続部22は、接続部22の外周縁22fにおいて、周方向(C方向)に互いに隣り合う磁石収容孔2の間の位置に対応する部分が径方向内側に窪んでいる。これにより、接続部22には、凹状部22gが設けられている。接続部22は、凹状部22gが径方向内側に窪むように設けられていることによって、磁石孔外端部2aの両側の端部2bを覆わないように設けられている。
また、磁石孔外端部2aのうちの接続部22に覆われない上記一部(端部2b)は、磁石収容孔2に設けられる磁気的空隙部2dのうち、ロータコア10の外縁部16との間の距離D3が最小となる部分2eを含む。なお、部分2eとは、端部2bの径方向外側の外周縁上の一部を意味する。また、磁石収容孔2(磁気的空隙部2d)のうち接続部22に覆われていない部分に充填されている充填部21は、露出している。
また、本実施形態では、図5に示すように、充填部21のうち、永久磁石1の軸方向の一方側(Z1方向側)の端部1aよりも軸方向の一方側に設けられる部分21aの軸方向(Z方向)における厚みt1(永久磁石1の端部1aとロータコア10の端面11との間の軸方向における距離、たとえば約0.1~0.2mm)は、接続部22の軸方向における厚みt2(たとえば約1mm)よりも小さい。また、部分21aの厚みt1は、接続部23の軸方向における厚みt3(たとえば約1mm)よりも小さい。なお、接続部22の厚みt2と接続部23の厚みt3とは、互いに等しい。
また、部分21aの厚みt1は、電磁鋼板10aの軸方向(Z方向)の厚みt4(たとえば約0.5mm)、および、電磁鋼板10bの軸方向(Z方向)の厚みt5(たとえば約0.5mm)の各々よりも小さい。なお、電磁鋼板10aの厚みt4と、電磁鋼板10bの厚みt5とは、互いに等しい。
また、充填部21のうち、永久磁石1の軸方向の他方側(Z2方向側)の端部1bよりも軸方向の他方側に設けられる部分21bの軸方向(Z方向)における厚みt6(永久磁石1の端部1bとロータコア10の端面12との間の軸方向における距離、たとえば約0.1~0.2mm)は、接続部22の厚みt2、接続部23の厚みt3、電磁鋼板10aの厚みt4、および、電磁鋼板10bの厚みt5の各々よりも小さい。上記の厚みt1~t6同士の互いの関係は、上記の関係に限られるものではなく、適宜変更することが可能である。
図1に示すように、ロータコア10は、樹脂部20の成型時においてロータコア10の軸方向の一方側(Z1方向側)に配置されるとともに樹脂の注入口31を含む上型30(図4参照)と係合し、注入口31に対応するゲート痕部22aを位置決めする位置決め部17aを含む。位置決め部17aは、ロータコア10の内周縁17において、径方向外側に窪む凹部により構成されている。位置決め部17aは、ロータコア10の内周縁17において、ロータコア10の回転中心O(図1参照)を中心に等角度間隔(90度間隔)で4つ設けられている。
図4に示すように、位置決め部17aは、複数の電磁鋼板10bの上部に配置される複数の電磁鋼板10aの各々に設けられる切り欠き部17bがZ方向に積み重ねられることによって形成されている。なお、図4では、簡略化のため、電磁鋼板同士の間の境界線の図示が省略されている。
また、上型30には、上型30の下面30a(図5参照)から突出し、対応する位置決め部17aに係合される係合部32が設けられている。
図1および図4~図6を参照して、ロータ100の製造方法について説明する。
まず、図6に示すように、ステップS1において、ロータコア10を形成する工程が行われる。具体的には、複数の電磁鋼板10a(図5参照)と複数の電磁鋼板10b(図5参照)とを積層することにより、ロータコア10が形成される。詳細には、複数の電磁鋼板10aの上部に複数の電磁鋼板10bを積層し、さらに複数の電磁鋼板10bの上部に複数の電磁鋼板10aを積層することにより、ロータコア10が形成される。
次に、ステップS2において、永久磁石1を磁石収容孔2に配置する工程が行われる。具体的には、複数の磁石収容孔2の各々に永久磁石1が軸方向に挿入されることにより、磁石収容孔2に永久磁石1が配置(収容)される。
次に、ステップS3において、上型30、下型40、およびピン部材50(図5参照)をセットする工程が行われる。具体的には、ステップS3では、ロータコア10の軸方向の一方側(Z1方向側)に上型30が配置される。具体的には、上型30は、ロータコア10の上方側に配置される。詳細には、上型30は、ロータコア10の端面11に載置(図4および図5参照)される。この際、上型30の4つの係合部32の各々がロータコア10の対応する位置決め部17aに係合されることにより、上型30の注入口31が位置決めされる。
また、ステップS3では、ロータコア10は、下型40により軸方向の他方側(Z2方向側、下方側)から支持される。これにより、ロータコア10は、上型30および下型40により上下方向(Z方向)に挟まれる。
また、ステップS3では、複数の磁石収容孔2の各々に収容された永久磁石1に軸方向の他方側(下方側)からピン部材50を接触させることによって、ピン部材50により永久磁石1が下方側から支持される。ピン部材50は、下型40の孔部40a(図5参照)を貫通することによって、永久磁石1の端部1bに当接される。ピン部材50は、ロータコア10が下型40に載置(支持)された後に孔部40aを介して永久磁石1に接触される。なお、ピン部材50が予め下型40の孔部40aに配置された状態で、ロータコア10を下型40に載置させてもよい。
次に、ステップS4において、樹脂部20を形成する工程が行われる。具体的には、ステップS4では、永久磁石1がピン部材50により軸方向の他方側(Z2方向側、下方側)から支持された状態で、上型30により、軸方向の一方側(Z1方向側、上方側)から樹脂を注入することによって、複数の磁石収容孔2の各々に充填される充填部21、接続部22、および接続部23を含む樹脂部20が形成される。
上型30には、樹脂が導入される1つの導入流路33(図4参照)と、導入流路33から複数の注入口31の各々に向かって枝分かれしている複数の(8つの)分岐流路34(図4参照)と、接続部22に対応する形状の空洞部35(図5参照)と、が設けられている。8つの分岐流路34は、上方側(Z1方向側)から見て、導入流路33から放射状に延びるように設けられている。複数の(8つの)磁石収容孔2の各々には、導入流路33から対応する分岐流路34に流入された樹脂が注入される。これにより、複数の(8つの)磁石収容孔2には、各注入口31から同時に樹脂が注入される。そして、複数の磁石収容孔2の各々と後述の下型40の空洞部41(図5参照)とに樹脂が充填された後、上型30の空洞部35が樹脂により満たされる。なお、空洞部35の下部は、樹脂を下方(磁石収容孔2側)に流すために開放されている。
下型40には、接続部23に対応する形状の空洞部41が設けられている。磁石収容孔2を流通した樹脂は、空洞部41に流れ込む。なお、空洞部41の上部は、樹脂を流入させるために開放されている。
ここで、本実施形態では、樹脂部20を形成する工程(S4)は、軸方向において、磁石収容孔2とは重ならない位置に樹脂を注入することによって、樹脂部20を形成する工程を含む。具体的には、周方向に互いに隣接する磁石収容孔2同士の中央部に対応する周方向の位置に樹脂が注入される。これにより、1つの注入口31から射出された樹脂は、上型30の空洞部35を介して、上記互いに隣接する2つの磁石収容孔2の各々に向かって分散される。その結果、1つの注入口31から射出される樹脂により上記互いに隣接する2つの磁石収容孔2に樹脂が注入される。
また、樹脂が注入される際、ロータコア10の端面11の全面は、上型30により上方側(Z1方向側)から押圧されている。ここで、接続部22に径方向内側に窪む凹状部22gが形成されるように上型30の空洞部35が形成されているということは、上型30の下面30aのうち凹状部22gに対応する部分は径方向内側に向かって凸状に形成されている。これにより、ロータコア10の端面11のうち凹状部22gよりも径方向外側にうおいて、比較的広い領域を上型30の下面30a(図5参照)により押圧することが可能である。その結果、上型30による押圧力(摩擦力)によって、ロータコア10のうち凹状部22gよりも径方向外側の部分が(水平方向に)変形するのを抑制することが可能である。
また、上型30の空洞部35、磁石収容孔2、および下型40の空洞部41に充填された樹脂がそれぞれ硬化されることにより、接続部22、充填部21および接続部23が形成される。
そして、ステップS5において、上型30、下型40、およびピン部材50を退避する工程が行われる。上型30がロータコア10から退避されることにより、周方向に互いに隣接する磁石収容孔2同士の中央部に対応する周方向の位置にゲート痕部22a(図1参照)が形成される。また、ピン部材50がロータコア10から退避されることにより、接続部23に、ピン部材50に対応する孔部23aが形成される。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、樹脂部20は、軸方向において、磁石収容孔2とは重ならない位置に設けられ、樹脂部20の成型時における樹脂の注入口31に対応するゲート痕部22aを含む。すなわち、軸方向において磁石収容孔2と重ならない位置に注入口31を配置した状態で樹脂の注入が行われる。これにより、軸方向において磁石収容孔2と重なる位置に樹脂の注入口31を配置した状態で樹脂の注入が行われる場合に比べて、注入口31から射出される樹脂が磁石収容孔2に直接的に(直線的な経路で)注入されるのを抑制することができる。その結果、磁石収容孔2にかかる樹脂の圧力を低減することができる。これにより、樹脂の注入時に磁石収容孔2にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコア10が変形するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ゲート痕部22aは、接続部22の軸方向の一方側の端部22bにおいて、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2同士の間の位置に対応する周方向の位置に設けられている。これにより、注入口31から射出される樹脂が周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2に分散されるので、樹脂の注入時に磁石収容孔2にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコア10が変形するのをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、接続部22は、軸方向の一方側から見て、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2の各々の、径方向外側の端部である磁石孔外端部2aの一部を覆わずに磁石孔外端部2a以外の部分を覆うように設けられている。ここで、接続部22に覆われない磁石収容孔2の一部(端部2b)は、樹脂成型時において樹脂を注入する上型30によって軸方向の一方側から塞がれている。その結果、樹脂成型時において、上記一部(端部2b)を塞ぐように設けられる上型30の部分により、上型30内の樹脂が磁石収容孔2の上記一部(端部2b)に直接的に射出されるのを抑制することができる。その結果、磁石収容孔2の上記一部(端部2b)が樹脂の圧力により変形するのを抑制することができる。また、磁石収容孔2がロータコア10の径方向外側に配置される場合、磁石孔外端部2aよりも径方向外側の部分(径方向外側部分13)は、径方向の厚みが比較的小さいため、機械的強度が比較的小さい。したがって、接続部22が磁石収容孔2の磁石孔外端部2aの一部(端部2b)を覆わないことによって、ロータコア10のうち機械的強度が比較的小さい部分(径方向外側部分13)にかかる樹脂の圧力を小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、充填部21のうち、永久磁石1の軸方向の一方側の端部1aよりも軸方向の一方側に設けられる部分21aの軸方向における厚みt1は、接続部22の軸方向における厚みt2よりも小さい。これにより、充填部21の部分21aの軸方向における厚みt1が接続部22の軸方向における厚みt2以上である場合に比べて、充填部21の部分21aの体積を小さくすることができる。その結果、充填部21の部分21aに対応する磁石収容孔2の空間に注入される樹脂の量を低減することができるので、磁石収容孔2の上記空間に対応するロータコア10の部分にかかる樹脂の圧力を小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、樹脂部20を形成する工程は、軸方向において、磁石収容孔2と重ならない位置に上型30の注入口31を配置した状態で樹脂を注入することによって、樹脂部20を形成する工程を含む。これにより、軸方向において磁石収容孔2と重なる位置に注入口31を配置した状態で樹脂を注入する場合に比べて、上型30から射出される樹脂が磁石収容孔2に直接的に(直線的な経路で)注入されるのを抑制することができる。その結果、磁石収容孔2にかかる樹脂の圧力を低減することができる。これにより、樹脂の注入時に磁石収容孔2にかかる樹脂の圧力が大きくなることに起因してロータコア10が変形するのを抑制することが可能なロータ100の製造方法を提供することができる。
また、軸方向の他方側からピン部材50により永久磁石1が支持された状態で樹脂の注入が行われる。これにより、ピン部材50の位置を調整することにより永久磁石1の位置を容易に調整することができるので、磁石収容孔2のうち永久磁石1の軸方向の一方側の空間を容易に小さくすることができる。その結果、上記空間内に注入される樹脂の体積を容易に小さくすることができるので、永久磁石1の軸方向の一方側に対応するロータコア10の部分にかかる樹脂の圧力を小さくすることができる。その結果、ロータコア10が変形するのをより容易に抑制することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、ゲート痕部22aが、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2同士の間の位置に対応する周方向の位置に設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ゲート痕部22aが、複数の磁石収容孔2の各々に対して径方向の一方側にずれた位置に設けられていてもよい。この場合、接続部22がロータコア10の端面11に設けられていなくてもよい。
また、上記実施形態では、ゲート痕部22aが、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2同士の中央部に対応する周方向の位置に設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ゲート痕部22aが、周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2同士の間において、いずれかの磁石収容孔2に寄った位置に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、接続部22が磁石収容孔2の磁石孔外端部2aの一部を覆わない例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、接続部22が磁石収容孔2の磁石孔外端部2aの全体を覆わないように設けられていてもよい。また、接続部22が磁石収容孔2の磁石孔外端部2aの全体を覆っていてもよい。
また、上記実施形態では、充填部21の部分21aの軸方向における厚みt1が接続部22の軸方向における厚みt2よりも小さい例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、厚みt1が厚みt2以上であってもよい。また、厚みt1が、厚みt2よりも小さく、かつ、電磁鋼板10aの厚みt4(電磁鋼板10bの厚みt5)よりも大きくてもよい。
また、上記実施形態では、ゲート痕部22aが周方向に互いに隣り合う磁石収容孔2同士に挟まれる領域Sに対して径方向内側に設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。ゲート痕部22aが領域Sに対して径方向外側に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ピン部材50により下方側から永久磁石1を支持した状態で上方側から樹脂を注入する例を示したが、本発明はこれに限られない。ピン部材50を永久磁石1の上方側に配置することにより永久磁石1の上方側への移動を規制した状態で、下方側から樹脂を注入してもよい。
また、上記実施形態では、8つの磁石収容孔2が互いに間隔を隔てて周状に設けられる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、V字状に配置された2つの磁石収容孔を含む磁極が、互いに間隔を隔てて周状に設けられていてもよい。この場合、ゲート痕部は、V字状に配置される2つの磁石収容孔同士の間の位置に対応する周方向の位置(中央部)に配置されるのが好ましい。
1 永久磁石
1a 端部(永久磁石の一方側の端部)
2 磁石収容孔
2a 磁石孔外端部
10 ロータコア
11 端面(第1端面)
20 樹脂部
21 充填部
21a 部分(充填部の永久磁石よりも一方側の部分)
22 接続部
22b 端部(接続部の端部)
22a ゲート痕部
31 注入口
50 ピン部材
100 ロータ
t1 厚み(充填部の永久磁石よりも一方側の部分の厚み)
t2 厚み(接続部の厚み)

Claims (5)

  1. 軸方向に沿って延びるように設けられるとともに周状に互いに間隔を隔てて配置される複数の磁石収容孔を含むロータコアと、
    前記複数の磁石収容孔の各々に収容される永久磁石と、
    前記複数の磁石収容孔の各々に樹脂が充填されることにより形成される充填部を含む樹脂部と、を備え、
    前記樹脂部は、前記軸方向において、前記磁石収容孔と重ならない位置に設けられ、前記樹脂部の成型時における樹脂の注入口に対応するゲート痕部を含む、ロータ。
  2. 前記樹脂部は、前記ロータコアの周方向において互いに隣り合う前記磁石収容孔に充填される前記充填部同士を、前記ロータコアの前記軸方向の一方側の第1端面において接続する樹脂により形成される接続部を含み、
    前記ゲート痕部は、前記接続部の前記軸方向の一方側の端部において、前記周方向に互いに隣り合う前記磁石収容孔同士の間の位置に対応する前記周方向の位置に設けられている、請求項1に記載のロータ。
  3. 前記接続部は、前記軸方向の一方側から見て、前記周方向に互いに隣り合う前記磁石収容孔の各々の、径方向外側の端部である磁石孔外端部の少なくとも一部を覆わずに前記磁石孔外端部以外の部分を覆うように設けられている、請求項2に記載のロータ。
  4. 前記磁石収容孔内における前記充填部のうち、前記永久磁石の前記軸方向の一方側の端部よりも前記軸方向の一方側に設けられる部分の前記軸方向における厚みは、前記磁石収容孔の軸方向外側に設けられる前記接続部の前記軸方向における厚みよりも小さい、請求項2または3に記載のロータ。
  5. 軸方向に沿って延びるように設けられるとともに周状に互いに間隔を隔てて配置される複数の磁石収容孔を含むロータコアと、前記複数の磁石収容孔の各々に収容される永久磁石と、を備えるロータの製造方法であって、
    前記ロータコアの前記軸方向の一方側に、樹脂の注入口を含む上型を配置する工程と、
    前記複数の磁石収容孔の各々に収容された前記永久磁石に前記軸方向の他方側からピン部材を接触させることによって、前記ピン部材により前記永久磁石を支持する工程と、
    前記永久磁石が前記ピン部材により前記軸方向の他方側から支持された状態で、前記上型により、前記軸方向の一方側から樹脂を注入することによって、前記複数の磁石収容孔の各々に充填される充填部を含む樹脂部を形成する工程と、を備え、
    前記樹脂部を形成する工程は、前記軸方向において、前記磁石収容孔と重ならない位置に前記上型の前記注入口を配置した状態で樹脂を注入することによって、前記樹脂部を形成する工程を含む、ロータの製造方法。
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