JP2010245565A - 半導体素子、半導体モジュール - Google Patents

半導体素子、半導体モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】半導体素子に設けられた電極と突起電極との接続信頼性を向上させる。
【解決手段】半導体モジュール30は、素子搭載用基板10およびこれに搭載された半導体素子50を備える。素子搭載用基板10は、絶縁樹脂層12と、絶縁樹脂層12の一方の主表面S1に設けられた配線層14と、配線層14と電気的に接続され、配線層14から絶縁樹脂層12側に突出している突起電極16とを備える。半導体素子50は、半導体基板51と突起電極16のそれぞれに対向する素子電極52とを有する。素子電極52の上に設けられた金属層55の表面が保護層54の表面に対して凸になっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、素子搭載用基板およびその製造方法、ならびに半導体モジュールおよびこれを搭載した携帯機器に関する。
近年、電子機器の小型化、高機能化に伴い、電子機器に使用される半導体子のさらなる小型化が求められている。半導体素子の小型化に伴い、配線基板に実装するための電極間の狭ピッチ化が不可欠となっている。半導体素子の表面実装方法として、半導体素子の電極にはんだボールを形成し、はんだボールと配線基板の電極パッドとをはんだ付けするフリップチップ実装方法が知られている。フリップチップ実装方法では、はんだボール自体の大きさや、はんだ付け時のブリッジ発生などが制約となり、電極の狭ピッチ化に限界があった。このような限界を克服するための構造として、基材をハーフエッチすることによって形成した突起構造を電極またはビアとし、基材にエポキシ樹脂などの絶縁樹脂を介して半導体素子を装着し、突起構造に半導体素子の電極を接続する構造が知られている(特許文献1および特許文献2参照)。
一方、特許文献3には、絶縁層に形成された開口部に露出している電極が設けられた半導体素子が開示されている。この半導体素子では、電極の周囲に絶縁層の側壁が位置している。
特開平9−289264号公報 特開2000−68641号公報 特開2001−7252号公報
特許文献3のように電極の周囲に絶縁層の側壁が位置している半導体素子に突起電極を接続する場合には、半導体素子側の電極に対して突起電極の位置がずれると、半導体素子側の電極の周囲の絶縁層が障害となり、半導体素子側の電極と突起電極とが接触しなくなることがある。これを防ぐために、半導体素子側の電極と突起電極との位置合わせをより精度よく行う必要がある。この結果、半導体モジュールの製造がより手間を要することになり、製造コストの増加につながっていた。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体素子に設けられた電極と突起電極との接続信頼性を向上させる技術の提供にある。
本発明のある態様は、半導体素子である。当該半導体素子は、素子搭載用基板に搭載される半導体素子において、半導体基板と、半導体基板に形成された素子電極と、素子電極の周囲の半導体基板を被覆する保護層と、を備え、素子電極の表面が保護層の表面に対して凸であることを特徴とする。
この態様によれば、素子搭載用基板側に設けられた突起電極を素子電極に接続する場合に、素子電極の周囲の保護層が障害にならない。このため、突起電極と素子電極との間に位置ずれが生じたとしても、素子電極と突起電極との接続が可能になり、素子電極と突起電極との接続信頼性を向上させることができる。
この態様の半導体素子において、前記保護層の表面に対して凸である前記素子電極は、さらに、その素子電極の周辺部において前記保護膜を覆っていても良い。
この態様によれば、熱応力によって保護膜が半導体基板から剥離することを防止できる。
本発明の他の態様は、前記保護層の表面に対して凸である前記素子電極の表面は平坦部を有し、その平坦部は前記保護膜を覆った領域にまで延在している
この態様によれば、保護膜を覆った領域にまで素子電極の平坦部分を拡張できるので、位置ずれマージンを大きく取れることから、突起電極と素子電極との位置ずれによる接続信頼性を向上させることができる。
本発明の他の態様は、半導体モジュールである。当該半導体モジュールは、上述したいずれかの半導体素子と、絶縁層と、当該絶縁層の一方の主表面に設けられた配線層と、配線層と電気的に接続されるとともに、配線層から絶縁層とは反対側に突出した突起電極と、を有する素子搭載用基板とを備え、突起電極と半導体素子の素子電極とが電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明のさらに他の態様は、携帯機器である。当該携帯機器は、上述したいずれかの半導体モジュールを搭載することを特徴とする。
本発明のさらに他の態様は、半導体モジュールの製造方法である。当該半導体モジュールの製造方法は、半導体基板に形成された素子電極の表面が保護層の表面に対して凸になっている半導体素子を用意する工程と、複数の突起電極が突設された金属板を準備する工程と、突起電極が絶縁樹脂層側に向くようにして金属板を絶縁樹脂層の一方の主表面に配置するとともに突起電極を絶縁樹脂層に貫通させて絶縁樹脂層の他方の主表面から露出させる工程と、素子電極が設けられた半導体素子を絶縁樹脂層の他方の主表面に配置し、突起電極とこれに対応する素子電極とを電気的に接続させる工程と、金属板を選択的に除去して配線層を形成する工程と、を備えることを特徴とする。
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
本発明によれば、素子搭載用基板側に設けられた突起電極と半導体素子に設けられた素子電極との接続信頼性を向上させることができる。
実施の形態に係る半導体素子および半導体モジュールの構成を示す概略断面図である。 半導体素子の形成方法を示す工程断面図である。 突起電極の形成方法を示す工程断面図である。 突起電極の頂部面に金属層を形成する方法を示す工程断面図である。 突起電極の頭出し方法を示す工程断面図である。 半導体素子と突起電極が設けられた基板(素子搭載用基板)との貼り合わせ方法を示す工程断面図である。 再配線加工を示す工程断面図である。 実施の形態2に係る半導体素子の構成を示す断面図である。 半導体素子の形成方法を示す工程断面図である。 半導体素子の構成を示す部分拡大断面図である。 半導体素子の構成を示す部分拡大断面図である。 実施の形態3に係る携帯電話の構成を示す図である。 携帯電話の部分断面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態に係る半導体素子50および半導体モジュール30の構造を示す断面図である。半導体モジュール30は、素子搭載用基板10およびこれに搭載された半導体素子50を備える。
素子搭載用基板10は、絶縁樹脂層12と、絶縁樹脂層12の一方の主表面S1に設けられた配線層14と、配線層14と電気的に接続され、配線層14から絶縁樹脂層12側に突出している突起電極16とを備える。
絶縁樹脂層12は、絶縁性の樹脂からなり、たとえば加圧したときに塑性流動を引き起こす材料で形成されている。加圧したときに塑性流動を引き起こす材料としては、エポキシ系熱硬化型樹脂が挙げられる。絶縁樹脂層12に用いられるエポキシ系熱硬化型樹脂は、たとえば、温度160℃、圧力8Mpaの条件下で、粘度が1kPa・sの特性を有する材料であればよい。また、このエポキシ系熱硬化型樹脂は、たとえば温度160℃の条件下で、5〜15Mpaで加圧した場合に、加圧しない場合と比較して、樹脂の粘度が約1/8に低下する。これに対して、熱硬化前のBステージのエポキシ樹脂は、ガラス転移温度Tg以下の条件下では、樹脂を加圧しない場合と同程度に、粘性がなく、加圧しても粘性は生じない。また、このエポキシ系熱硬化型樹脂は、約3〜4の誘電率を有する誘電体である。
配線層14は、絶縁樹脂層12の一方の主表面S1に設けられており、導電材料、好ましくは圧延金属、さらには圧延銅により形成される。あるいは電解銅などで形成してもよい。配線層14には、絶縁樹脂層12側に突起電極16が突設されている。本実施の形態においては、配線層14と突起電極16とは一体的に形成されており、それにより配線層14と突起電極16との接続が確実になっている。また、突起電極16と素子電極52との電気的接続には、ボンディングワイヤやはんだによる接続工程を加えることなく、配線層14の圧着時に同時に実施することができることから工程が増大しないという効果を奏することができる。なお、本発明は配線層14と突起電極16とが一体的に形成された構造に限定されない。配線層14の絶縁樹脂層12と反対側の主表面には、配線層14の酸化などを防ぐための保護層18が設けられている。保護層18としては、フォトソルダーレジスト(以下、「PSR」と称する。)層などが挙げられる。保護層18の所定の領域には開口部18aが形成されており、開口部18aによって配線層14の一部が露出している。開口部18a内には外部接続電極としてのはんだボール20が形成され、はんだボール20と配線層14とが電気的に接続されている。はんだボール20を形成する位置、すなわち開口部18aの形成領域は、たとえば再配線で引き回した先の端部である。
突起電極16はその全体的な形状が、先端に近づくにつれて径が細くなっている。言い換えると、突起電極16の側面はテーパ状となっている。突起電極16の頂部面17に金属層22が設けられている。金属層22として、めっきによるNi/Au層が好適である。ここで、「Ni/Au」と表記は、Ni層と、そのNi層上に積層されたAu層とを積層した構造を示す。
上述の構成を備えた素子搭載用基板10に半導体素子50が搭載されて半導体モジュール30が形成されている。本実施の形態の半導体モジュール30は、素子搭載用基板10の突起電極16と、半導体素子50の素子電極52とが金属層22および金属層55を介して電気的に接続された構造である。
半導体素子50は、半導体基板51と突起電極16のそれぞれに対向する素子電極52とを有する。絶縁樹脂層12に接する側の半導体素子50の主表面には、素子電極52が露出するように開口が設けられた絶縁層53および保護層54が積層されている。素子電極52の表面には、金属層55が被覆されている。半導体基板51の所定箇所にアライメントマーク57が設けられている。アライメントマーク57は光学的に視認可能であれば、本実施の形態のように絶縁層53に被覆されていてもよく、別の形態では、絶縁層53および保護層54の開口部に設けられていてもよい。また、半導体基板51の裏面には、絶縁層56が設けられている。なお、素子電極52と金属層55とを合わせて素子電極と呼ぶことがある。
本実施の形態では、金属層55(素子電極)の表面が保護層54の表面と同一面になっている。
半導体素子50の具体例としては、集積回路(IC)、大規模集積回路(LSI)などの半導体チップが挙げられる。絶縁層53の具体例としては、窒化シリコン膜(以下、「SiN」と称する。)が挙げられる。保護層54の具体例としては、ポリイミド層やPSR層などが挙げられる。また、素子電極52には、たとえばアルミニウム(Al)が用いられる。金属層55として、Ni/Auめっき層が好適である。絶縁層56の具体例としては、エポキシ樹脂膜が挙げられる。
(半導体素子および半導体モジュールの製造方法)
ここで、半導体素子および半導体モジュールの製造方法について説明する。
図2(A)〜(C)は、半導体素子の形成方法を示す工程断面図である。
まず、図2(A)に示すように、素子電極の一部を構成する素子電極52が設けられた半導体基板51を用意する。半導体基板51はたとえば、Si基板であり、集積回路(IC)、大規模集積回路(LSI)などが形成されている。素子電極52は、たとえばAlをパターニングすることにより形成することができる。また、半導体基板51の所定位置にアライメントマーク57が設けられている。アライメントマーク57は、たとえば、素子電極52用のAlをパターニングする際に同時に形成することができる。すなわち、この場合のアライメントマーク57はAlで形成される。ただし、アライメントマーク57は光学的に視認できればよく、他の材料または工程によって形成されてもよい。
次に、図2(B)に示すように、素子電極52の周囲の半導体基板51の表面を被覆するように、フォトレジスト法を用いて絶縁層53および保護層54を形成する。絶縁層53として、たとえばSiN膜を用いることができる。また、保護層54として、たとえばポリイミドを用いることができる。SiNの厚みとしては、例えば1.5μm程度であり、ポリイミドやPSRなどの厚みとしては、例えば3μm程度である。
次に、図2(C)に示すように、無電解めっき法により素子電極52の上にNi/Auめっき層からなる金属層55を形成する。ここで、金属層55の表面が保護層54の表面と同一平面上となるか、あるいは、金属層55の表面が保護層54の表面に対して凸となるように金属層55の厚さを調整する。以上の工程により、半導体素子50が形成される。
図3(A)〜(D)は、突起電極の形成方法を示す工程断面図である。
図3(A)に示すように、図1に示したような突起電極16の高さと配線層14の厚さとの和より少なくとも大きい厚さを有する金属板としての銅板13を用意する。銅板13の厚さは、たとえば125μmである。
次に、図3(B)に示すように、リソグラフィ法により、突起電極16の形成予定領域に対応したパターンに合わせてレジスト70を選択的に形成する。具体的には、ラミネーター装置を用いて銅板13に所定膜厚のレジスト膜を貼り付け、突起電極16のパターンを有するフォトマスクを用いて露光した後、現像することによって、銅板13の上にレジスト70が選択的に形成される。なお、レジストとの密着性向上のために、レジスト膜のラミネート前に、銅板13の表面に研磨、洗浄等の前処理を必要に応じて施すことが望ましい。
次に、図3(C)に示すように、レジスト70をマスクとして、銅板13に所定のパターンの突起電極16を形成する。
次に、図3(D)に示すように、レジスト70を剥離剤を用いて剥離する。以上説明した工程により、銅板13に突起電極16が形成される。本実施形態の突起電極16における基底部の径、頂部の径、高さは、たとえばそれぞれ、100〜140μmφ、50μmφ、20〜25μmである。
図4(A)〜(D)は、突起電極の頂部面に金属層を形成する方法を示す工程断面図である。
図4(A)に示すように、ラミネート装置を用いて、突起電極16が設けられた側の銅板13の表面に耐金レジスト60を積層する。
次に、図4(B)に示すように、Oプラズマエッチングを用いて、突起電極16の頂部面17とそのテーパー部の一部が露出するように耐金レジスト60を薄膜化する。
次に、図4(C)に示すように、無電解めっき法を用いて、突起電極16の頂部面17にNi/Au層からなる金属層22を形成した後、耐金レジスト60を除去する。
次に、図4(D)に示すように、突起電極16が設けられた側と反対側の銅板13の表面をエッチバックすることにより銅板13を薄膜化した後、レジスト(図示せず)を用いて銅板13の所定領域をエッチングすることによりアライメントマークとなる凹部62を形成する。
図5(A)〜(B)は、突起電極の頭出し方法を示す工程断面図である。
図5(A)に示すように、真空ラミネート法を用いて、突起電極16が設けられた側の銅板13の表面に絶縁樹脂層12を積層する。絶縁樹脂層12としては、たとえば、エポキシ系熱硬化型樹脂を用いることができる。
次に、図5(B)に示すように、Oプラズマエッチングを用いて、突起電極16の頂部面17に設けられた金属層22が露出するように絶縁樹脂層12を薄膜化する。本実施の形態では、金属層22の表面としてAuが露出する。
図6(A)〜(C)は、半導体素子と突起電極が設けられた基板(素子搭載用基板)との貼り合わせ方法を示す工程断面図である。
図6(A)に示すように、アライメント装置などを用いて、銅板13に設けられた凹部62と半導体基板51に設けられたアライメントマーク57とを位置合わせする。
次に、図6(B)に示すように、銅板13の中央部分(凹部62が設けられた領域)において、絶縁樹脂層12と半導体素子50とを仮接着する。
次に、図6(C)に示すように、半導体素子50の裏面に銅箔72付きの絶縁層56を貼り合わせつつ、絶縁樹脂層12および金属層22と半導体素子50とを真空圧着により貼り合わせる。本実施の形態では、素子搭載用基板10側の突起電極16に設けられた金属層22と半導体素子50側の素子電極52に設けられた金属層55との間で金−金接合が生じる。そのため、比較的柔らかい金属である金と金が接合するまた、半導体素子50の裏面に銅箔72付きの絶縁層56を貼り合わせておくことにより、半導体素子と突起電極が設けられた基板(素子搭載用基板)との貼り合わせ時の接着樹脂の加熱の際の銅板13による反りが銅箔72の反りによって相殺されるため、全体として反りの発生を抑制することができる。銅箔72の厚さは、銅板13の厚さと同等であることが望ましい。
図7(A)〜(B)は、再配線加工を示す工程断面図である。
図7(A)に示すように、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用いて銅板13を選択的に除去することにより、配線層14(再配線層ともいう)を形成する。それと同時に、絶縁膜56に付けられた銅箔72も除去される。
次に、図7(B)に示すように、配線層14および絶縁樹脂層12の上に保護層(フォトソルダーレジスト層)18を積層した後、フォトリソグラフィ法により保護層18の所定領域(はんだボール搭載領域)に開口を設け、この開口部分にスクリーン印刷法によりはんだボール20を搭載する。
以上の工程により、実施の形態1に係る半導体モジュール30を製造することができる。なお、以上の工程をウエハレベルで行う場合には、ダイシングにより個片化を行う。
これによれば、半導体素子50に設けられた素子電極52と突起電極16が形成された素子搭載用基板とを貼り合わせ工法によって接合する際に、突起電極16が半導体素子50側の素子電極52の端に位置しても、半導体素子50側の素子電極52の側壁にある保護層54に邪魔されずに電気的な接合が可能になる。
このため、図6(A)で示したアライメントに要求される精度が低くなるため、アライメント装置を簡便化でき、かつアライメント動作に要する時間を短くすることができる。
また、半導体素子50側の素子電極52と突起電極16との接続信頼性が向上するため、半導体モジュール30の信頼性が向上する。また、半導体モジュール30の製造歩留まりを向上させることができ、ひいては、半導体モジュール30の製造コストを低減することができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2に係る半導体素子50および半導体モジュール30の構造を示す断面図である。半導体モジュール30は、素子搭載用基板10およびこれに搭載された半導体素子50を備える。実施の形態1と異なる点は、半導体素子50において、半導体基板51と突起電極16のそれぞれに対向する素子電極52に形成された金属層55が保護膜54の表面に対して凸になっているとともに、さらに、その金属層55の周辺において金属層55が保護膜54の表面を覆っている構造である点である。
本実施の形態2のように、金属層55の周辺において金属層55が保護膜54の表面を覆っている構造とすることにより、保護層54を上側から押さえ込むことになるので保護膜54が剥離することを防止できる。即ち、従来のように金属層55によって覆わない場合には、保護膜54の形成後の加熱工程において、保護膜54と半導体素子51との界面、あるいは保護層54が複数層の場合にはそれらの界面において剥離が生じるが、本実施の形態のように、保護層54を金属層55で覆うことにより、万一、それらの界面に剥離が生じたとしてもそれを押え止めることができることから、保護膜54の剥離してしまうことが防止できる。
ここで、実施の形態2の半導体モジュールの製造方法について説明する。
図9(A)〜(E)は、半導体素子の形成方法を示す工程断面図である。
まず、図9(A)及び図9(B)に示す半導体素子の形成方法に係る工程は、前述の図2(A)及び図2(B)に示した工程と同じである。従って、詳細な説明は省略する。
次に、図9(C)に示すように、素子電極52上に、Ni層55aを、無電解めっき法により保護膜54の表面よりも高く堆積すると同時に、保護膜54の表面も覆うようにめっきする。めっき膜が等方的に上(厚み)方向及び横(幅)方向に成長することから、その厚みを保護膜54の表面から3〜5μmの高さに堆積する。そして、Ni層55aの表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、保護膜54の表面からの高さが1〜1.2μm程度になるように研磨する。
続いて、図9(D)に示すように、Ni層55aの平坦部56と保護膜54とが1.5〜2μm程度重畳するようにNi層55aの上にレジスト膜60を形成し、その後、そのレジスト膜60をマスクとしてNi層55aをエッチングする。そうすることにより、Ni層55aの平坦部56の部分が残される。
図9(E)に示すように、レジスト膜60を除去したのちに、Ni層55aを覆うようにAu層55bを無電解めっき法により0.5μm程度積層する。このようにすることにより、金属層55の平坦部56が保護膜54を2〜2.5μm程度覆った構造を得ることができる。
こうして完成した半導体素子を、上述の図5に示した突起電極が設けられた基板(素子搭載用基板)とを図6のように位置合わせをして貼り合わせる。
なお、レジスト60を用いずにNi層55aの平坦部56を保護膜54の表面を覆う構造とすることも可能である。具体的には、めっきNi層55aの厚みを保護膜54表面から2〜2.5μm程度の厚みにまで成長させた(言い換えると、保護膜54表面も横方向に2〜2.5μm程度成長させた)のちに、CMP法によって金属層55表面を1〜1.3μm程度研磨することにより、金属層55により保護膜54の表面を覆い平坦部56のNi層55aの厚みが1〜1.2μm程度の金属膜55を得ることができる。
ここで、図10に基づいて、金属膜55と突起電極16との電気的接続状態について説明する。
金属膜55と突起電極16とが電気的に接続され得る場合、本来、同図に示すように突起電極16が金属層55と接続されるべきであるが、図において右または左方向にずれた場合でも、金属層55が保護層54の上まで覆って、かつ平坦部56がその保護層54の上にまで延在しているので接続面積を確保でき、その平坦部56において突起電極16と確実に接続させることができる。
このように、金属層と突起電極とが確実に電気的に接続できるので、半導体モジュールの接続信頼性を向上させることができる。
なお、図11に、平坦部56を有する金属層55と突起電極16との接続構造の他の実施の形態を示す。
この構造は、図9(C)に示す工程に続いて、Ni層55aの表面にAu層55bを無電解めっき法により形成することで得られる。
そうして、図11に示すように、金属層55は、保護膜54の表面の一部をNi層55a及びAu層55bで覆い、その端部の断面が円弧状であり、さらに平坦部56を備えており、その平坦部56と、頂面部17をNi層22aとAu層22bとで覆った突起電極16とが電気的に接続することになる。
なお、他の実施の形態として、図9(C)において、Ni層55aのめっき厚みを薄くし、CMPすることなく、そのNi層55aの上にAu層55bを無電解めっき法により積層しても良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の半導体モジュールを備えた携帯機器について説明する。なお、携帯機器として携帯電話に搭載する例を示すが、たとえば、個人用携帯情報端末(PDA)、デジタルビデオカメラ(DVC)、及びデジタルスチルカメラ(DSC)といった電子機器であってもよい。
図12は本発明の実施の形態に係る半導体モジュール30を備えた携帯電話の構成を示す図である。携帯電話111は、第1の筐体112と第2の筐体114が可動部120によって連結される構造になっている。第1の筐体112と第2の筐体114は可動部120を軸として回動可能である。第1の筐体112には文字や画像等の情報を表示する表示部118やスピーカ部124が設けられている。第2の筐体114には操作用ボタンなどの操作部122やマイク部126が設けられている。なお、本発明の各実施形態に係る半導体モジュール30はこうした携帯電話111の内部に搭載されている。
図13は図12に示した携帯電話の部分断面図(第1の筐体112の断面図)である。
本発明の実施の形態に係る半導体モジュール30は、はんだボール20を介してプリント基板128に搭載され、こうしたプリント基板128を介して表示部118などと電気的に接続されている。また、半導体モジュール30の裏面側(はんだボール20とは反対側の面)には金属基板などの放熱基板116が設けられ、たとえば、半導体モジュール30から発生する熱を第1の筐体112内部に篭もらせることなく、効率的に第1の筐体112の外部に放熱することができるようになっている。
本発明の実施形態に係る半導体モジュール30によれば、半導体モジュール30のプリント配線基板への実装信頼性が向上する。そのため、こうした半導体モジュール30を搭載した本実施形態に係る携帯機器については、その信頼性が向上する。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
たとえば、上述の実施形態では、素子搭載用基板の配線層は単層であったが、これに限定されず、配線層はさらに多層化したものであってもよい。
また、上述の実施形態では、素子搭載用基板10の突起電極16と、半導体素子50の素子電極52とが金−金接合を介して電気的に接続されているが、金−スズ接合により電気的に接続されていてもよい。
また、本発明の構成は、ウエハレベルCSP(Chip Size Package)プロセスと呼ばれる半導体パッケージの製造プロセスに適用することができる。これによれば、半導体モジュールの薄型化・小型化を図ることができる。
10 素子搭載用基板、12 絶縁樹脂層、14 配線層、16 突起電極、18 保護層、20 はんだボール、30 半導体モジュール、50 半導体素子、52 素子電極、54 保護層、55 金属層。

Claims (6)

  1. 素子搭載用基板に搭載される半導体素子において、
    半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された素子電極と、
    前記素子電極の周囲の前記半導体基板を被覆する保護層と、
    を備え、
    前記素子電極の表面が前記保護層の表面に対して凸であることを特徴とする半導体素子。
  2. 前記保護層の表面に対して凸である前記素子電極は、さらに、その素子電極の周辺部において前記保護層を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子。
  3. さらに、前記保護層の表面に対して凸である前記素子電極の表面は平坦部を有し、その平坦部は前記保護層を覆った領域にまで延在していることを特徴とする請求項2に記載の半導体素子。
  4. 前記素子電極が上層及び下層の2層からなっており、前記下層が前記保護層を覆っていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の半導体素子。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の半導体素子と、
    絶縁層、前記絶縁層の一方の主表面に設けられた配線層、および前記配線層と電気的に接続されるとともに、前記配線層から前記絶縁層とは反対側に突出した突起電極を有する素子搭載用基板とを備え、
    前記突起電極と前記半導体素子の素子電極とが電気的に接続されていることを特徴とする半導体モジュール。
  6. 前記突起電極の頂面部と前記素子電極は、それぞれ同じ種類の金属によって覆われており、それらの金属により接合されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体モジュール。
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