JP2010242806A - リニアソレノイドモジュール、これを使用した車両用自動変速機の最適化方法及び車両用自動変速機の品質管理方法 - Google Patents

リニアソレノイドモジュール、これを使用した車両用自動変速機の最適化方法及び車両用自動変速機の品質管理方法 Download PDF

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【課題】変速機を制御する電子制御ユニットにおける制御プログラムでのパラメータ調整を行うことなく、リニアソレノイドのパラメータ調整を容易に行うことができるリニアソレノイドモジュール、及びこのリニアソレノイドモジュールを使用した車両用自動変速機の最適化方法及び車両用自動変速機の品質管理方法を提供する。
【解決手段】リニアソレノイド3と、該リニアソレノイドを駆動制御する制御回路4とを備え、前記制御回路4は、指令値を受信するインタフェース回路5を有するとともに、均一特性を得るための補正特性情報を記憶する情報記憶部6を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用自動変速機等に使用されるリニアソレノイドモジュール、このリニアソレノイドモジュールを使用した車両用自動変速機の最適化方法及び車両用自動変速機の品質管理方法に関する。
従来の車両用自動変速機に使用されるリニアソレノイドモジュールにおける電流制御については、PWM(パルス幅変調)制御によって誘導性負荷に流れる電流を制御する方法がある。
図13は、従来の誘導性負荷駆動制御装置が適用される閉ループ制御系の概略構成の一例を示すブロック図である。
図13において、リニアソレノイドなどの誘導性負荷15の一端には、誘導性負荷15を駆動する駆動回路13が接続され、誘導性負荷15の他端には、電流検出抵抗17が直列接続されている。そして、駆動回路13の前段には、PWM制御をアナログ処理で行う駆動制御回路102が接続され、駆動制御回路102の前段には、D/Aコンバータ101が接続されている。
また、電流検出抵抗17の両端には、誘導性負荷15に流れる電流の平均値を検出する平均電流検出回路14が接続され、平均電流検出回路14の出力側は駆動制御回路102に接続されている。
そして、誘導性負荷15に流れる電流の目標値を示す電流値制御情報FCは、D/Aコンバータ101にてアナログデータに変換された後、駆動制御回路102に入力される。また、誘導性負荷15のインダクタンスLに流れる電流Ifは電流検出抵抗17に流れ、誘導性負荷15に流れる電流Ifの平均値IAVRが平均電流検出回路14にて検出され、駆動制御回路102に入力される。
そして、駆動制御回路102は、誘導性負荷15に流れる電流Ifの平均値IAVRが電流値制御情報FCで示される目標値に一致するようにPWM信号を生成し、駆動回路13のスイッチング素子をオン/オフ制御することで、誘導性負荷15に流れる電流IfをPWM制御する。
図14は、従来の誘導性負荷駆動制御装置が適用される閉ループ制御系の概略構成のその他の例を示すブロック図である。
図14において、誘導性負荷15の一端には駆動回路13が接続され、誘導性負荷15の他端には電流検出抵抗17が直列接続されている。そして、駆動回路13の前段には、PWM制御をデジタル処理で行う駆動制御回路112が接続されている。
また、電流検出抵抗17の両端には平均電流検出回路114が接続され、平均電流検出回路114の出力側はA/Dコンバータ111を介して駆動制御回路112に接続されている。
そして、誘導性負荷15に流れる電流の目標値を示す電流値制御情報FCは駆動制御回路112に入力される。また、誘導性負荷15のインダクタンスLに流れる電流Ifは電流検出抵抗17に流れ、誘導性負荷15に流れる電流Ifの平均値IAVRが平均電流検出回路114にて検出され、その平均値IAVRがA/Dコンバータ111にてデジタルデータに変換された後、駆動制御回路112に入力される。
そして、駆動制御回路112は、誘導性負荷15に流れる電流Ifの平均値IAVRが電流値制御情報FCで示される目標値に一致するようにPWM信号を生成し、駆動回路13のスイッチング素子をオン/オフ制御することで、誘導性負荷15に流れる電流IfをPWM制御する。
図15は、従来の誘導性負荷駆動制御装置によるPWM制御時の誘導性負荷15の電流Ifの波形を形式的に示すタイミングチャートである。
図15において、誘導性負荷15の電流Ifは、PWM信号がハイレベルの時に増加するとともに、PWM信号がロウレベルの時に減少し、その電流Ifの平均値IAVRが電流値制御情報FCで示される目標値に一致するように制御される。
なお、PWM信号の状態(ハイレベル、ロウレベル)は、駆動回路13に使用されるスイッチング素子の機能によって決定され、上の例では、PWM信号の状態がハイレベルの時にオン、PWM信号の状態がロウレベルの時にオフに移行するスイッチング素子を前提としている。
また、従来、電磁弁の温度変化によって変化する通電パラメータを検知し、その検知結果に基づいて電磁弁の油圧を調整する電気信号を調整する調整手段を設けるとともに、電磁弁の通電状態を判別して通電パラメータの変化による影響が大きく現れる特定の通電状態において前記検知手段に対する検知指令を出す検知指令手段を設け、調整手段及び検知指令手段を変速機の油圧クラッチ、ロックアップクラッチ、セレクタギアなどを制御するマイクロコンピュータから成る電子制御回路で電磁弁の制御プログラムを実行することにより行うようにした車両用油圧作動式変速機の油圧制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、前述した駆動制御回路112も実際上は、特許文献1に記載されているような変速機全体を制御するマイクロコンピュータで構成される電子制御回路に含まれて、変速機制御プログラムによってPWM制御される。
すなわち、図16に示すように、変速機の油圧制御装置120に誘導性負荷としての複数のリニアソレノイド121を組込み、これらリニアソレノイド121を電子制御ユニット(ECU)122で駆動制御する。この電子制御ユニット122としては、各種センサ信号が入力されるとともに、各種制御信号を出力し、さらにリニアソレノイド121のソレノイド制御処理を含む変速機制御処理を実行するマイクロコンピュータ123と、このマイクロコンピュータ123から出力されるソレノイド制御指令が入力される駆動制御回路112及び駆動回路13を一体化した駆動制御装置124とで構成するようにしている。
特開平7−77271号公報
上記図16に示す従来例にあっては、車両用油圧作動式変速機に組込んだリニアソレノイドを駆動制御するために、直接リニアソレノイドを制御する駆動回路と、この駆動回路を制御するための駆動制御回路とを一体化した駆動制御装置が変速機全体を制御する電子制御ユニット122内に構成されている。変速機に組込むリニアソレノイドは温度依存特性を有するため、駆動制御装置を開発する場合には、電子制御ユニットに内蔵されるマイクロコンピュータの制御プログラムに温度補正を行うためのパラメータを定義し、変速機の製造工程において、それら定義されたパラメータを調整し、変速機毎に最適なパラメータを設定する必要がある。
しかしながら、スムーズな変速を行って乗心地を改善するために自動変速機も4速自動変速機から6速自動変速機のように多段化が推進されており、変速機に使用するリニアソレノイド数が増加することで、マイクロコンピュータの制御内容も複雑化している。そのため、リニアソレノイドを制御するマイクロコンピュータの処理量およびプログラム量が増加し、マイクロコンピュータの処理能力が限界に達しつつあるとともに、リニアソレノイドの温度補正を伴うパラメータの調整に多大な時間を要するという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、変速機を制御する電子制御ユニットにおける制御プログラムでのパラメータ調整を行うことなく、リニアソレノイドのパラメータ調整を容易に行うことができるリニアソレノイド、自動変速機に使用するニアソレノイドモジュール、このリニアソレノイドモジュールを使用した車両用自動変速機の最適化方法及び車両用自動変速機の品質管理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るリニアソレノイドモジュールは、リニアソレノイドと、該リニアソレノイドを駆動制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、指令値を受信するインタフェース回路を有するとともに、均一特性を得るための特性補正情報を記憶する情報記憶部を有することを特徴としている。
また、請求項2に係るリニアソレノイドモジュールは、請求項1に係る発明において、前記制御回路は、前記情報記憶部に記憶されている補正特性情報に基づいて補正処理を行うように構成されていることを特徴としている。
また、請求項3に係るリニアソレノイドモジュールは、請求項1又は2に係る発明において、温度検出部を有し、前記制御回路は、温度検出部で検出した温度と前記補正特性情報とに基づいて温度補償制御を行うように構成されていることを特徴としている。
また、請求項4に係るリニアソレノイドモジュールは、請求項1乃至3の何れか1項に係る発明において、前記制御回路が半導体集積回路上に構成され、該半導体集積回路と前記リニアソレノイドを一体化して前記リニアソレノイドモジュールを構成することを特徴とする。
さらに、請求項5に係る車両用自動変速機の最適化処理方法は、請求項1乃至4の何れか1項に記載されたリニアソレノイドモジュールを車両用変速機に組込み、組込み後の前記車両用変速機の動作の最適化を図る車両用自動変速機の最適化処理方法であって、前記車両用変速機の特性を調整する際に、前記車両用変速機を制御する電子制御ユニットに内蔵されるマイクロコンピュータの制御プログラムの変更を行うことなく、前記情報記憶部に記憶されている補正特性情報を変更することを特徴としている。
さらにまた、請求項6に係る車両用自動変速機の品質管理方法は、請求項5に記載された車両用自動変速機の最適化方法の実行時に、リニアソレノイドモジュールの設置位置毎の前記補正特性情報の変更量及び製造ロット毎の補正特性情報の変更量を収集し、収集した補正特性情報の変更量に基づいて製造過程における前記車両用自動変速機の特性バラツキを分析して品質管理を行うことを特徴としている。
本発明によれば、リニアソレノイドモジュール内に、均一特性を得るための補正特性情報を記憶する情報記憶部と、この情報記憶部に記憶された補正特性情報に基づいて補正処理を行う制御回路とを備えているので、リニアソレノイドモジュール自体で、特性補正処理を行うことができ、自動変速機に組込んだ場合に、自動変速機の電子制御ユニットでのパラメータ調整を簡易化することができる。
また、リニアソレノイドモジュール内で特性補正処理を行うことにより、リニアソレノイドモジュールを自動変速機に組込んだ場合に、電子制御ユニットの制御プログラムの最適化処理期間を短縮することができるとともに、電子制御ユニットの演算処理負荷を軽減することができる。
さらに、上記車両用自動変速の最適化方法の実行時に、リニアソレノイドモジュールの設置位置毎の前記補正特性情報の変更量及び製造ロット毎の補正特性情報の変更量を収集し、収集した補正特性情報の変更量に基づいて製造過程における前記車両用自動変速機の特性バラツキを分析することにより、最適な品質管理を行うことができる。
本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。 特性パラメータ記憶素子に記憶させる温度と抵抗値との関係を示す温度特性マップを示す特性線図である。 リニアソレノイドモジュールのPWM制御回路で実行するPWM制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 リニアソレノイドモジュールのPWM制御回路で実行するPWM信号形成処理手順の一例を示すフローチャートである。 リニアソレノイドモジュールの組み立て及び組込工程を示す工程図である。 リニアソレノイドモジュールを自動変速機に組込んだ状態を示すブロック図である。 PWMパルス信号の形成に供する信号波形図である。 PWM制御回路のハードウェア構成を示すブロック図である。 図8のPID補償器の具体的構成を示すブロック図である。 図8のPWMデューティ算出部の具体的構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態を示すブロック図である。 従来の誘導性負荷駆動制御装置が適用される閉ループ制御系の概略構成の一例を示すブロック図である。 従来の誘導性負荷駆動制御装置が適用される閉ループ制御系の概略構成のその他の例を示すブロック図である。 従来の誘導性負荷駆動制御装置によるPWM制御時の誘導性負荷の電流波形を示すタイミングチャートである。 従来例の変速機制御装置を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示すブロック図であって、図中、1はリニアソレノイドモジュールである。このリニアソレノイドモジュール1は、ケース体2内に、ボビン、コイル及びプランジャで構成されるリニアソレノイド3と、このリニアソレノイド3を駆動制御する例えば半導体チップで構成されるリニアソレノイド制御回路4とが一体化されている。
リニアソレノイド制御回路4は、インタフェース回路5、情報記憶部としての特性パラメータ記憶素子6、PWM(パルス幅変調)制御回路7、駆動回路8、電流検出用抵抗9、平均電流検出回路10及び温度センサ11を含んで構成されている。
インタフェース回路5は、外部の制御機器との間でデータ通信を行ってリニアソレノイド3に対する電流指令値Itを受信して、この電流指令値Itを出力するとともに、外部の制御機器からの特性パラメータ送信要求を受信したときに特性パラメータ記憶素子6に記憶されている特性パラメータを外部の制御機器に送信する。
また、特性パラメータ記憶素子6は、例えばプログラマブル・リード・オンリー・メモリ(PROM)で構成されている。リニアソレノイドモジュール1の組み立てが完了した時点で特性試験を行い、その試験結果である例えばリニアソレノイド3の温度特性補正パラメータ等のリニアソレノイドモジュール1に固有のパラメータ値が、パルス幅変調制御回路のPWM制御パラメータとともに、PROMライターによって特性補正情報として特性パラメータ記憶素子6に書き込まれている。
ここで、PWM制御パラメータとしては、後述するようにPWM制御回路7で、PID補償制御を行う際の比例制御ゲインKP、積分制御ゲインKI、微分制御ゲインKDを表すパラメータ値であり、製品形式が同じである場合には同一のパラメータ値となる。
また、温度特性補正パラメータとしては、リニアソレノイドモジュール1の組み立てを完了した時点でその温度特性試験を行うことにより、図2に示すような、横軸に温度をとり、縦軸に温度センサの抵抗値をとった温度特性グラフに相当する温度特性マップとして、又は温度特性マップの近似特性線Lを表す方程式例えばy=0.0205x+5.0016として記憶される。
PWM制御回路7は、内蔵する温度検出部としての温度センサ11から温度検出値Tdが入力されているとともに、インタフェース回路5から入力される電流指令値Itと後述する平均電流検出回路10から入力される平均電流値Iavrとの電流偏差に基づいてPIDフィードバック制御を行って電圧指令値を算出し、算出した電圧指令値に基づいてパルス幅変調処理を行ってパルス幅変調信号を出力する。
ここで、PWM制御回路7では、図3に示すPWM制御処理を実行する。このPWM制御処理は、先ず、ステップS1で、インタフェース回路5からリニアソレノイド3に対する電流指令値Itが入力されたか否かを判定し、電流指令値Itが入力されていないときには電流指令値Itが入力されるまで待機し、電流指令値Itが入力されたときにはステップS2に移行する。
このステップS2では、平均電流検出回路10で検出した平均電流値Iavrを読込み、次いでステップS3に移行して、電流指令値Itから平均電流値Iavrを減算して電流偏差e(=It−Iavr)を算出してからステップS4に移行する。
このステップS4では、下記(1)式のPID補償演算を行って制御電流IMVを算出する。
MV=KP{e+(1/TI)∫edt+TD(de/dt)} ・・・(1)
ここで、KPは比例ゲイン、1/TIは積分ゲイン(=KI)、TDは微分ゲイン、eは偏差、dtはサンプリング時間、deは偏差の差である。
次いで、ステップS5に移行して、温度センサ11で検出した温度検出値Tdを読込み、次いでステップS6に移行して、インタフェース回路5を介して特性パラメータ記憶素子6から温度特性マップを読出し、温度検出値Tdに基づいて温度特性マップを参照してリニアソレノイド3の実抵抗値RLを算出する。
次いで、ステップS7に移行して、下記(2)式の演算を行って、PWMデューティPWMdutyを算出し、算出したPWMdutyをメモリ等に形成したデューティ記憶領域に更新記憶してから前記ステップS1に戻る。
PWMdyty=IMV×PWMMAX×RL/Vbat ・・・(2)
ここで、PWMMAXはデューティを決定するための内蔵カウンタが採り得る最大カウント数、Vbatはリニアソレノイドを駆動する電圧値である。
また、PWM制御回路7は、図4に示すPWM信号形成処理を実行する。
このPWM信号形成処理は、メインプログラムに対する所定時間毎のタイマ割込処理として実行され、先ずステップS11で、ソフトウェアカウンタのカウント値Nが“0”であるか否かを判定し、N=0であるときにはステップS12に移行して、前述したデューティ記憶領域に記憶されているPWMデューティPWMdutyを読込んでからステップS13に移行し、N≠0であるときにはステップS14に移行する。
ステップS13では、ソフトウェアカウンタのカウント値Nをインクリメントしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
ステップS14では、カウント値NがPWMデューティPWMdutyに一致したか否かを判定し、N=PWMdutyであるときにはステップS15に移行して、PWM信号をオフ状態へ反転させてから、ステップS13に移行する。N≠PWMdutyであるときにはステップS16に移行する。
ステップS16では、カウント値Nがソフトウェアカウンタの最大カウント値PWMMAXに達したか否かを判定し、N≠PWMMAXであるときにはステップS13に移行し、N=PWMMAXであるとききにはステップS17へ移行して、PWM信号オン状態へ反転させてからステップS18に移行し、ソフトウェアカウンタのカウント値Nを“0”にクリアしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
なお、PWM制御回路7の電源投入時の初期化処理で、ソフトウェアカウンタのカウント値Nが“0”にクリアされるとともに、デューティ記憶領域に記憶されているPWMデューティPWMdutyが“0”にリセットされる。
駆動回路8は、スイッチング素子を有し、このスイッチ素子がPWM制御回路7から出力されるPWMパルス信号Spwmに基づいてオン/オフ制御されることにより、リニアソレノイド3に矩形波電圧を供給する。
平均電流検出回路10では、リニアソレノイド3と接地との間に接続された電流検出用抵抗9の両端電圧を測定することにより、リニアソレノイド3に流れる電流の平均値を表す平均電流値Iavrを検出し、この平均電流値Iavrを前述したPWM制御回路7に出力する。
そして、上記構成を有するリニアソレノイドモジュール1は、図5に示すように、先ず、工程1で、リニアソレノイドモジュール1の組み立てを行い、次いで工程2で組み立てを完了したリニアソレノイドモジュール1に対して所定の特性試験を行って、前述した温度特性補正パラメータを測定し、PWM制御パラメータ及び測定した温度特性補正パラメータを特性パラメータ記憶素子6に記憶してから出荷し、リニアソレノイドモジュール1を自動変速機の各部に組込むことにより、自動変速機が構成される。
この自動変速機へリニアソレノイドモジュール1を組込んだ状態では、図6に示すように、自動変速機の油圧制御装置61内には多数のリニアソレノイドモジュール1があり、これらリニアソレノイドモジュール1のリニアソレノイド3が電磁弁の作動部として組込まれている。また、これらリニアソレノイドモジュール1のリニアソレノイド制御回路4のインタフェース回路5が、外部の制御機器としての自動変速機を制御する電子制御ユニット62内のマイクロコンピュータ63の出力ポートに接続される。このマイクロコンピュータ63には、車速センサ、エンジン回転数センサ、スロットル開度センサ等からの各種センサ信号が入力され、各種センサ信号に基づいて車両の走行状態に応じた変速段を決定し、決定した変速段に対応するクラッチやブレーキを制御するために必要なリニアソレノイドモジュール1に対する電流指令値を出力する変速制御処理を実行するとともに、各種警告信号や変速状態情報が出力される。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
前述したように、リニアソレノイドモジュール1のケース2にリニアソレノイド3及びリニアソレノイド制御回路4の組込みが完了して、リニアソレノイドモジュール1の組み立てが完了すると、温度特性試験を行って、その結果の温度と抵抗値との関係を表す図2に示す温度特性マップを生成し、この温度特性マップと内部に組込んだPWM制御回路7における積分ゲインKI、比例ゲインKP及び微分ゲインTDでなるPWM制御パラメータをPROMライターによって特性パラメータ記憶素子6に記憶させる。
この状態で、リニアソレノイドモジュール1を出荷し、例えば自動車の自動変速機生産ラインで、図6に示すように、自動変速機を構成する油圧制御装置61に多数のリニアソレノイドモジュール1が電磁弁の作動部として組込まれる。そして、各リニアソレノイドモジュール1のリニアソレノイド制御回路4におけるインタフェース回路5が、自動変速機を制御する電子制御ユニット62内のマイクロコンピュータ63の出力ポートに接続される。
このとき、マイクロコンピュータ63の変速制御処理では、前述した特許文献1に記載されているような各リニアソレノイドモジュール1に内装されるリニアソレノイド3の温度特性を補正する補正処理を行う必要がないとともに、リニアソレノイド3を駆動する駆動処理も行う必要がなく、単に決定された変速段に対応するクラッチやブレーキを制御するために必要なリニアソレノイドモジュール1に対する電流指令値を出力するだけでよく、変速制御処理を簡略化することができ、演算負荷を軽減することができる。
一方、リニアソレノイドモジュール1では、電子制御ユニット62のマイクロコンピュータ63から電流指令値Itがインタフェース回路5に入力され、これがPWM制御回路7に入力されると、このPWM制御回路7で前述した図3に示すPWM制御処理で、平均電流検出回路10で検出した平均電流値Iavrを読込み(ステップS2)、次いでステップS3に移行して、電流指令値Itから平均電流値Iavrを減算して電流偏差eを算出する(ステップS3)。
そして、電流偏差eに対して前記(1)式のPID補償演算を行うことにより、制御電流値IMVを算出する(ステップS4)。
次いで、温度センサ11から温度検出値Tdを読込み(ステップS5)、次いで温度検出値Tdをもとに特性パラメータ記憶素子6に記憶されている温度特性マップを参照して実抵抗値RLを算出する(ステップS6)。
次いで、算出した実抵抗値RL、前記制御電流値IMVとソフトウェアカウンタの最大カウント値PWMMAXとバッテリ電圧Vbatとに基づいて前記(2)式の演算を行うことにより、PWMデューティPWMdutyを算出し、算出したPWMデューティPWMdutyをメモリ等に形成したデューティ記憶領域に更新記憶する(ステップS7)。
このとき、前述した(2)式における右辺のIMV×RLは制御電流値と実抵抗値とを乗算したものであり、制御電圧値を決定する。この制御電圧値を現在のバッテリ電圧Vbatで除算することにより、バッテリ電圧比からPWMデューティPWMdutyを決定することができる。なお、前記(2)式で得られるPWMdutyは、PWMパルス信号Spwmを生成するためのソフトウェアカウンタの最大カウント値PWMMAXをデューティ100%としたときのカウント値を表している。
このようにして、デューティ記憶領域にPWMデューティPWMdutyが記憶されると、図4のPWM信号形成処理でPWMパルス信号Spwmが形成される。
すなわち、前回の割込処理でソフトウェアカウンタのカウント値Nが最大カウント値PWMMAXの一つ手前の値PWMMAX−1からインクリメントされた結果、図7の時点t1で、ソフトウェアカウンタのカウント値Nが最大カウント値PWMMAXであるものとする。この状態では、PWMパルス信号Spwmが、図7(a)に示すように、オフ状態を維持している。
この状態では、図4のPWM信号形成処理では、ステップS11,S14及びS16を経てステップS17に移行し、PWMパルス信号Spwmを図7(a)に示すように、時点t1より僅かに遅れた時点t1′でオン状態に反転させ、次いでソフトウェアカウンタのカウント値Nを“0”にクリアする。
このため、所定時間が経過した後に、再度図4のPWM信号形成処理が実行されたときには、カウント値N=0であるので、ステップS12に移行して、デューティ記憶領域に記憶されているPWMデューティPWMdutyを読込む。このとき、PWMデューティPWMdutyが、ソフトウェアカウンタの最大カウント値を例えば「100」としたときに、「40」であるものすると、カウント値Nが「40」未満であるときにはPWMパルス信号Spwmはオン状態を継続する。その後、カウント値Nが順次カウントアップされて、時点t2で図7(b)に示すようにカウント値Nが図7(c)に示すPWMデューティPWMduty=40に達すると、ステップS14からステップS15に移行して、時点t2より僅かに遅れた時点t2′でPWMパルス信号Spwmをオフ状態に反転させる。
その後、カウント値Nが最大カウント値PWMMAXに達する迄の間は、PWMパルス信号Spwmはオフ状態を継続し、時点t3でソフトウェアカウンタのカウント値Nが最大カウント値PWMMAXに達した状態で割込処理が行われると、図4のPWM信号形成処理において、ステップS16からステップS17に移行して、時点t3より僅かに遅れた時点t3′でPWMパルス信号Spwmをオン状態に反転させる。
その後、ソフトウェアカウンタのカウント値Nが“0”にクリアされる。このため、再度デューティ記憶領域からPWMデューティPWMdutyを読込み、このPWMdutyにカウント値Nが一致したときに、PWMパルス信号Spwmをオフ状態に反転させる。
そして、このようにして形成されたPWMパルス信号Spwmが駆動回路8に供給される。このため、駆動回路8によって、リニアソレノイド3に温度特性を加味して電流指令値Itに相当する励磁電流が供給されて、リニアソレノイド3を正確に駆動制御することができる。
このように、上記第1の実施形態によると、リニアソレノイド3とリニアソレノイド制御回路4とを組み合わせてリニアソレノイドモジュール1を構成し、リニアソレノイド制御回路4にリニアソレノイド3の温度特性等の特性パラメータを記憶する特性パラメータ記憶素子6を介挿したので、リニアソレノイドモジュールの特性を均一なものとすることができる。
しかも、リニアソレノイド制御回路4で、特性パラメータ記憶素子6の特性補正情報を使用して、温度依存性を有するリニアソレノイド3の温度補正を伴う駆動制御を行うことができるので、リニアソレノイドモジュール1を自動変速機の油圧制御装置に組込んだ場合に、多数のリニアソレノイドモジュール1が存在する場合でも、全てのリニアソレノイドモジュール1内で、温度特性等のパラメータ値の補正を行うことができ、自動変速機を制御する電子制御ユニット62内のマイクロコンピュータ63で実行する変速制御処理に、リニアソレノイドに対する特性補正処理を組込む必要がなく、制御プログラムを簡略化することができるとともに、マイクロコンピュータ63での演算処理負荷を軽減することができる。しかも、特性パラメータがリニアソレノイドモジュール1側に記憶されているので、特性パラメータを電子制御ユニット62のマイクロコンピュータ63側に記憶させる必要もなく、リニアソレノイドの形式を変更した場合でも、電子制御ユニット62側でのプログラム変更や特性パラメータの更新等を行う必要がない。
なお、上記第1の実施形態においては、インタフェース回路5に特性パラメータ記憶素子6を接続した場合について説明したが、これに限定されるものではなくPWM制御回路7に特性パラメータ記憶素子6を接続するようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態においては、リニアソレノイド制御回路4に温度センサ11を内蔵させた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、温度センサ11を外付けとすることもできる。
また、上記第1の実施形態においては、PWM制御回路7でソフトウェア処理によってPWMパルス信号Spwmを形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図8及び図9に示すようにハードウェアによってPWMパルス信号Spwmを形成することもできる。
すなわち、PWM制御回路7は、図8に示すように、電流指令値Itから平均電流値Iavrを減算して電流偏差eを算出する減算器31と、この減算器31から出力される電流偏差eが入力されてPID補償演算を行うPID補償器32と、このPID補償器32から出力される制御電流値IMVが入力されて前記(2)式の演算を行ってPWMパルス信号Spwmを形成するPWMデューティ算出部33とで構成されている。
ここで、PID補償器32は、図9に示すように、離散型ハードウェア構成を有する。すなわち、前述した(1)式で表されるPID制御式をZ変換すると、今回の制御電流値IMV(n)は下記(3)式で表すことができる。
MV(n)=C0・e(n)+C1・e(n-1)+C2・e(n-2)+IMV(n-1) ・・・(3)
ここで、IMV(n-1)は1サンプリング前(前回)の制御電流値、e(n)は今回の電流偏差、e(n-1)は1サンプリング前(前回)の電流偏差、e(n-2)は2サンプリング前(前前回)の電流偏差である。
但し、C0=KP{(2T+KI2+2KD)/2T
1=KP{(−2T+KI2−4KD)/2T
2=KP(KD/T)
であり、KPは比例ゲイン、KIは積分ゲイン、KDは微分ゲイン、Tはサンプリング時間である。
したがって、上記(3)式を満足するPID補償器32のハードウェア構成は、図9に示すように、入力端子tINに接続された係数C0を乗算する乗算器41を有し、この乗算器41の出力が加算器42に供給されている。
また、PID補償器32は、入力端子tINに接続された1サンプリング時間遅延させる遅延器43を介して係数C1を乗算する乗算器44を有し、この乗算器44の出力が加算器42に供給されている。
さらに、PID補償器32は、遅延器43の出力側に接続された1サンプリング時間遅延させる遅延器45を介して係数C2を乗算する乗算器46を有し、この乗算器46の出力が加算器42に供給されている。
そして、加算器42から出力される電流制御値IMV(n)が1サンプリング時間遅延させる遅延器47を介して加算器42に供給されている。
また、PWMデューティ算出部33は、図10に示すように、温度センサ11で検出した温度検出値Tdに基づいて図2の温度特性マップを参照して実抵抗値RLを算出し、算出した実抵抗値RLとPID補償器32から入力される制御電流値IMVとに基づいて前述した(2)式の演算を行ってPWMデューティPWMdutyを演算するデューティ演算部50を有する。また、PWMデューティ算出部33は、クロックパルス発振器51からのクロックパルスCPが入力されたデジタル式のカウンタ52を有する。さらに、PWMデューティ算出部33は、カウンタ52のカウント出力が最大カウント値PWMMAXに一致するか否かを判定する一致判定回路53と、前記カウンタ52のカウント出力とデューティ演算部50から出力されるPWMデューティPWMdutyとが一致するか否かを判定する一致判定回路54と、一致判定回路53の一致検出信号によってセットされ、一致判定回路54の一致検出信号によってリセットされるフリップフロップ回路55とを有する。また、カウンタ52は一致判定回路53の一致検出信号がリセット端子rsに入力されることにより、カウント値Nが“0”にリセットされる。
このように、PID補償器32及びPWMデューティ算出部33を図9及び図10の構成とすることにより、PID補償器32で前述した(1)式をZ変換した(3)式に従って制御電流値IMVを算出し、算出した制御電流値IMVをPWMデューティ算出部33に供給することにより、前述した(2)式の演算を行ってPWMデューティPWMdutyを算出する。そして、カウンタ52のカウント値Nが最大カウント値PWMNAXに一致するとフリップフロップ回路55がセットされて、その肯定出力端子yから出力されるPWMパルス信号Spwmがオン状態となる。これと同時にカウンタ52がリセットされてカウント値Nが“0”となる。その後、カウンタ52のカウント値NがPWMデューティPWMdutyに一致するとフリップフロップ回路55がリセットされて、その肯定出力端子yから出力されるPWMパルス信号Spwmがオフ状態となる。上記動作が順次繰り返されて、PWMパルス信号Spwmが形成される。なお、カウンタ52としては最大カウント値PWMMAXが設定されたリングカウンタを適用して当該カウンタへのリセット入力を省略することもできる。
さらに、上記第1の実施形態においては、PWM制御回路7でPID補償制御を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、PI補償制御又はPD補償制御を行うようにしてもよい。
さらにまた、上記第1の実施形態においては、PWM制御回路7で前記(2)式の演算を行うことにより温度補正処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、PWM制御回路7における図3のステップS4〜ステップS7の処理又は図8におけるPWMデューティ算出部33を分離独立させるようにしてもよい。
なおさらに、上記第1の実施形態においては、カウンタを使用してPWMパルス信号Spwmを形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、前述した従来例のように鋸歯状波電圧信号又は三角波電圧信号とPWMdutyに相当する電圧信号とを比較することにより、PWMパルス信号Spwmを形成するようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態においては、リニアソレノイドモジュール1を自動変速機の油圧制御装置に組込む場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の制御機器の油圧制御装置に組込むこともできる。
次に、本発明の第2の実施形態を図11について説明する。
この第2の実施形態においては、前述した第1の実施形態における特性パラメータ記憶素子6として、上書きが可能なEPROM、EEPROM、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリが適用されている。
自動変速機の最適化を図るために、リニアソレノイドモジュール1を自動変速機に組込んだ後で特性パラメータ記憶素子6に記憶されている特性パラメータの修正が必要となる場合、自動変速機の油圧制御装置に組込まれた各リニアソレノイドモジュール1を構成するインタフェース回路5に特性パラメータ記憶素子6が接続されているので、このインタフェース回路5を介して特性パラメータ記憶素子6にアクセスして修正することが可能である。
このため、自動変速機の動作チェックを行って最適化を行う最適化処理装置70を電子制御ユニット62が接続されたCAN(controller area network)のノードに接続するか又は電子制御ユニット62のマイクロコンピュータ63に直接最適化処理装置70を接続して、自動変速機の動作チェックを行う。自動変速機でスムーズな変速を行うように最適化するために、個々のリニアソレノイドモジュール1の温度特性やPWM制御回路7のゲイン特性等の特性パラメータの変更を必要とする場合には、この動作チェックの一環として最適化処理装置70から電子制御ユニット62のマイクロコンピュータ63及びリニアソレノイドモジュール1のインタフェース回路5を介して特性パラメータ記憶素子6にアクセスして、最適化されたリニアソレノイドの温度特性やPWM制御回路7のゲイン特性等の特性パラメータを更新記憶させることにより、自動変速機の最適化を容易に行うことができる。この際に、マイクロコンピュータ63での変速制御処理を実行する制御プログラムには何ら変更を加える必要はなく、制御プログラムの変更に要する時間を割愛することができる。
さらに、本発明の第3の実施形態を図12について説明する。
この第3の実施形態では、同一条件で動作するように補正されたリニアソレノイドモジュール1を自動変速機の油圧制御装置に組込んだ状態で、前述した第2の実施形態と同様に、自動変速機の電子制御ユニット62のマイクロコンピュータ63に直接又はCANを介して最適化処理装置70を接続して、自動変速機の動作チェックを行う。この最適化処理装置70には品質管理データベース80がLAN等のネットワーク81を介して接続されている。
そして、最適化処理装置70で前述した第2の実施形態に示すように、自動変速機の動作チェックを行う、自動変速機の最適化を行うために、特性パラメータの変更を必要とする場合に、最適化処理時の特性パラメータの変更量とリニアソレノイドモジュール1の組込場所情報及び製造ロット情報とを対応させた管理テーブルとして品質管理データベース80に格納して、特性パラメータの変更履歴を保存・管理する。
この第3の実施形態によると、品質管理データベース80に格納されている特性パラメータ変更履歴に基づいて自動変速機の油圧制御装置の組込場所毎の特性パラメータの変更量を把握することができるとともに、リニアソレノイドモジュール1の製造ロッド毎の特性パラメータの変更量を把握することができる。この把握した特性パラメータの変更量に基づいてリニアソレノイドモジュール1の品質管理を行うことができるとともに、新たなリニアソレノイドモジュールの設計時に反映させることができる。
なお、上記第3の実施形態においては、最適化処理装置70に品質管理データベース80を接続する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、最適化処理装置70の内部に品質管理データベースを構築するようにしてもよい。
1…リニアソレノイドモジュール
2…ケース体
3…リニアソレノイド
4…リニアソレノイド制御回路
5…インタフェース回路
6…特性パラメータ記憶素子
7…PWM制御回路
8…駆動回路
9…電流検出用抵抗
10…平均電流検出回路
11…温度センサ
31…減算器
32…PID補償器
33…PWMデューティ算出部
41,44,46…乗算器
42…加算器
43,45,47…遅延回路
50…デューティ演算部
51…クロックパルス発振器
52…カウンタ
53,54…一致検出回路
55…フリップフロップ回路
61…油圧制御装置
62…電子制御ユニット
63…マイクロコンピュータ
70…最適化処理装置
80…品質管理データベース

Claims (6)

  1. リニアソレノイドと、該リニアソレノイドを駆動制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、指令値を受信するインタフェース回路を有するとともに、均一特性を得るための特性補正情報を記憶する情報記憶部を有することを特徴とするリニアソレノイドモジュール。
  2. 前記制御回路は、前記情報記憶部に記憶されている補正特性情報に基づいて補正処理を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリニアソレノイドモジュール。
  3. 温度検出部を有し、前記制御回路は、温度検出部で検出した温度と前記補正特性情報とに基づいて温度補償制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のリニアソレノイドモジュール。
  4. 前記制御回路が半導体集積回路上に構成され、該半導体集積回路と前記リニアソレノイドを一体化して前記リニアソレノイドモジュールを構成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載されたリニアソレノイドモジュール。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載されたリニアソレノイドモジュールを車両用変速機に組込み、組込み後の前記車両用変速機の動作の最適化を図る車両用自動変速機の最適化処理方法であって、
    前記車両用変速機の特性を調整する際に、前記車両用変速機を制御する電子制御ユニットに内蔵されるマイクロコンピュータの制御プログラムの変更を行うことなく、前記情報記憶部に記憶されている補正特性情報を変更することを特徴とする車両用自動変速機の最適化方法。
  6. 請求項5に記載された車両用自動変速機の最適化方法の実行時に、リニアソレノイドモジュールの設置位置毎の前記補正特性情報の変更量及び製造ロット毎の補正特性情報の変更量を収集し、収集した補正特性情報の変更量に基づいて製造過程における前記車両用自動変速機の特性バラツキを分析して品質管理を行うことを特徴とする車両用自動変速機の品質管理方法。
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