JP2010241217A - ワイパブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】風切り音が発生しづらい構造によって、ワイパブレードの水引き現象を防止する。
【解決手段】ワイパアーム15の先端に取り付けられるワイパブレード14を、ウィンドガラス12に当接するブレードラバー25と、ブレードラバー25を保持するラバーホルダ26とにより構成する。ラバーホルダ26の長手方向一端側に誘導フィン45,49を設ける。この誘導フィン45,49は、ラバーホルダ26の長手方向他端側へ向かうにつれて、ラバーホルダ26の長手方向他端側へ延びて形成される。これにより、車両走行時に、誘導フィン45,49の風受け面46,50に沿って走行風が上方に跳ね上げられるとともに、誘導フィン45,49の車両後方側へ流れる走行風の一部がワイパブレード14の車両後方側へ案内される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイパアームの先端に取り付けられて、車両に備えられた払拭面を払拭するワイパブレードに関する。
自動車等の車両には、ウィンドガラスに付着した雨水等の付着物を払拭して運転者の視界を確保するためのワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、車体に揺動自在に装着されるワイパアームと、ワイパアームの先端に取り付けられるワイパブレードとを有している。また、ワイパブレードは、ウィンドガラスに当接するブレードラバーと、ブレードラバーを保持するラバーホルダとを有している。このワイパ装置は、ワイパモータによりワイパアームが揺動駆動されてワイパブレードがウィンドガラス上を摺動することで、ウィンドガラスに付着した付着物を払拭するようになっている。
ところで、車両に搭載されるワイパ装置では、車両走行時に走行風による揚力や抗力を受けてワイパブレードがウィンドガラスに対して浮き上がることにより、ワイパブレードの払拭性が低下することがある。そのため、ラバーホルダにその長手方向全体にわたって、ワイパブレードの車両前方側に対向する傾斜面を備えたフィンを設けるようにしたワイパブレードが用いられている(例えば、特許文献1参照)。このフィンで走行風を受けることにより、ワイパブレードにウィンドガラス側に向く押し付け力つまりダウンフォースを生じさせてワイパブレードの浮き上がりを防止し、ワイパブレードの払拭性を高めるようにしている。
しかしながら、このようにラバーホルダにフィンを設けるようにしたワイパブレードでは、走行風がフィンに沿って上方へ流れるため、ワイパブレードの車両後方側(背面側)にカルマン渦(負圧)が発生することとなる。このカルマン渦により、特に、ワイパブレードの揺動方向が車両前方側へと反転する際つまり上反転位置において、払拭領域の外側に取り除かれた雨水等を払拭領域の内側へと引き込んでしまう(水引き)という問題がある。そこで、特許文献1に記載されたワイパブレードにおいては、ワイパブレードの車両前後方向に貫通する貫通孔をフィンに形成することにより、貫通孔を介して走行風の一部をワイパブレードの車両後方側へ案内するようにしている。これにより、カルマン渦の発生が抑制されることから、水引き現象によって運転者の視界が遮られることを防止可能となる。
特開2006−290220号公報
しかしながら、フィンに形成された貫通孔を介して走行風の一部をワイパブレードの車両後方側へ案内するようにした場合には、走行風が貫通孔内を通過する際に風切り音が発生する。この風切り音による騒音が乗員の乗り心地の低下につながることとなる。また、貫通孔を備えたラバーホルダを成形するには、フィンが設けられたラバーホルダを一体成形した後にフィンに貫通孔を形成する必要があるため、ラバーホルダの成形作業が煩雑である。
さらに、貫通孔を介して走行風の一部をワイパブレードの車両後方側へ案内するようにしているため、貫通孔が形成された位置におけるワイパブレードの車両後方側ではカルマン渦の発生を抑制できるようになっているが、貫通孔の相互間位置におけるワイパブレードの車両後方側では、走行風が案内されないことから、カルマン渦の発生を十分に抑制することが難しい。
本発明の目的は、風切り音が発生しづらい構造によって、ワイパブレードの水引き現象を防止することにある。
本発明のワイパブレードは、ワイパアームの先端に取り付けられて、車両に備えられた払拭面を払拭するワイパブレードであって、前記払拭面に当接するブレードラバーと、前記ブレードラバーを保持するラバーホルダと、前記ラバーホルダに設けられ、前記ラバーホルダの車両前方側から前記ラバーホルダの車両後方側へ向かうにつれて、前記ラバーホルダの長手方向一端側から前記ラバーホルダの長手方向他端側へ延びる誘導壁とを有し、前記誘導壁は、当該誘導壁の車両前方側に形成される風受け面において走行風を受けることにより前記ブレードラバーを前記払拭面側に付勢し、前記誘導壁の車両後方側へ流れる走行風を前記ラバーホルダの車両後方側へ案内することを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記誘導壁は、前記ラバーホルダの車両前方側から前記ラバーホルダの車両後方側に向かうにつれて、前記払拭面からの高さが高くなっていることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記誘導壁は、外周面がなめらかに連続的に形成されていることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記ラバーホルダの前記誘導壁を有する長手方向端部の少なくとも一方には、前記ラバーホルダの長手方向内側に対向する傾斜面を備えた浮上防止部が設けられていることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記誘導壁は、前記ラバーホルダと一体に形成されていることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記誘導壁は、前記ラバーホルダと別部材により形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ラバーホルダの車両後方側へ向かうにつれてラバーホルダの長手方向他端側へ延びる誘導壁をラバーホルダに設けたので、誘導壁の風受け面に沿って走行風を上方に跳ね上げることで、ブレードラバーを払拭面側へ付勢する押し付け力を得ることができるとともに、誘導壁の車両後方側へ流れる走行風の一部を誘導壁によりラバーホルダの車両後方側へ案内することで、ワイパブレードの車両後方側においてカルマン渦の発生を抑制して水引き現象を防止することができる。したがって、従来技術のように貫通孔を介して走行風の一部をワイパブレードの車両後方側へ案内する必要がなくなるため、走行風が貫通孔を通過する際の風切り音の発生を抑制することができる。
本発明の一実施の形態であるワイパブレードを備えたワイパ装置を示す斜視図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 ワイパ装置の動作を示す説明図である。 (a)はワイパブレードの長手方向一端側を示す平面図であり、(b)はワイパブレードの長手方向一端側を示す正面図である。 図4(a)におけるB−B線に沿う断面図である。 (a)はワイパブレードの揺動方向前方側からの走行風の流れを示す説明図であり、(b)はワイパブレードの長手方向一端側からの走行風の流れを示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、自動車等の車両11には、ウィンドガラス(ウィンドシールドガラス)12に付着した雨水等の付着物を払拭して運転手の視界を確保するためのワイパ装置13が設けられている。このワイパ装置13は、ウィンドガラス12を払拭するワイパブレード14と、ウィンドガラス12上においてワイパブレード14を揺動するワイパアーム15とを有している。
図1に示すように、ワイパアーム15はアルミダイキャスト製のアームヘッド16を備えている。ワイパアーム15は、このアームヘッド16の基端部において、車体17に回動自在に設けられたピボット軸18にナット19により固定されている。また、ピボット軸18は車体17に搭載された図示しないワイパモータにリンク機構を介して連結されている。これにより、ワイパアーム15は、ワイパモータにより駆動されて所定の揺動角範囲内で揺動されるようになっている。なお、ワイパ装置13の美観向上のために、アームヘッド16は図示しないカバー部材により覆われている。
アームヘッド16の先端部には、連結軸20により、リテーナ21がウィンドガラス12に接近離反する方向に回動自在に連結されている。また、リテーナ21の先端には、板状の棒材により形成されたアームピース22が固定されている。ワイパブレード14は、このアームピース22の先端において、ワイパアーム15に揺動自在に取り付けられている。鋼板等により断面略コの字のアーム形状に形成されたリテーナ21の内部には、リテーナ21をウィンドガラス12側へ付勢するための図示しないスプリングが収容されている。このスプリングにより、ワイパアーム15はワイパブレード14に所定の押し付け力を加えている。
一方、ワイパブレード14は、ワイパアーム15の長手方向とほぼ平行に延びる棒形状となっている。このワイパブレード14は、ウィンドガラス12の外面に形成された払拭面12aに当接するブレードラバー25と、ブレードラバー25を保持するラバーホルダ26とを有している。
ラバーホルダ26は、ブレードラバー25を保持するプライマリレバー27と、プライマリレバー27の長手方向両端に連結される一対のセカンダリレバー(カバー部材)28,29とを備えている。プライマリレバー27は、その長手方向中央部に設けられた取付部27aにおいて、ワイパアーム15の先端に取り付けられている。図2に示すように、ラバーホルダ26(プライマリレバー27およびセカンダリレバー28,29)の内部には、ウィンドガラス12の払拭面12a側に開口する収容スペース26aが形成されている。ブレードラバー25は、ウィンドガラス12側とは反対側の端部を収容スペース26a内に収容させた状態のもとで、プライマリレバー27に保持されている。
ブレードラバー25はゴム材によりラバーホルダ26の長手方向寸法とほぼ同寸法の棒状に形成されている。ブレードラバー25は、プライマリレバー27により保持されて、ウィンドガラス12の払拭面12aに当接するとともに払拭面12aに沿って湾曲自在となっている。図2に示すように、ブレードラバー25は、ウィンドガラス12側の一端において払拭面12aに接触するリップ部30と、ラバーホルダ26に覆われる断面略矩形のヘッド部31と、これらリップ部30とヘッド部31とを連結するネック部32とを備えている。このネック部32は、リップ部30やヘッド部31よりもワイパブレード14の揺動方向(図2中左右方向)の厚さが小さく形成されている。したがって、ネック部32が湾曲されることにより、リップ部30はヘッド部31に対して揺動方向に傾動自在となっている。
ヘッド部31とネック部32との間には、揺動方向両側に開口する保持溝33がブレードラバー25の長手方向に延びて形成されている。この保持溝33に、プライマリレバー27の長手方向両端部に設けられた図示しない保持爪が係合することにより、ブレードラバー25はラバーホルダ26に保持されている。
また、ヘッド部31には、揺動方向両側に開口する装着溝34がブレードラバー25の長手方向に延びて形成されており、装着溝34には板ばね(バーティブラ)35が装着されている。板ばね35は、鋼板等の板材を打ち抜き加工することにより、ブレードラバー25の長手方向寸法とほぼ同寸法の平板上に形成されて、ウィンドガラス12に直交する方向に弾性変形自在となっている。ブレードラバー25は、板ばね35のばね力により、自然状態でその長手方向両側をウィンドガラス12側に大きく湾曲させている。このブレードラバー25がウィンドガラス12上に設置されて、ラバーホルダ26を介してワイパアーム15からブレードラバー25に所定の押し付け力が加えられると、ブレードラバー25はウィンドガラス12の払拭面12aに沿うように湾曲される。これにより、ブレードラバー25には、払拭面12a側への押し付け力が長手方向全体にわたってほぼ均一に加えられる。つまり、ワイパブレード14は長手方向全体がほぼ均一に払拭面12aに接触した状態で揺動されるので、ワイパブレード14は良好な払拭性を発揮することが可能となる。
図3に示すように、ワイパブレード14は、その長手方向一端側がワイパアーム15の基端側に向けて延びるように、ワイパアーム15とほぼ平行に取り付けられている。ワイパアーム15がピボット軸18を軸心としてワイパモータにより揺動駆動されると、ワイパブレード14はワイパアーム15とともに図中実線で示す上反転位置と図中二点鎖線で示す下反転位置との間で揺動される。これにより、ワイパブレード14のブレードラバー25がウィンドガラス12の払拭面12a上を摺動されて、上反転位置と下反転位置との間を移動する際のワイパブレード14の軌跡である払拭領域S上に付着した雨水等の付着物がワイパブレード14により払拭されるようになっている。つまり、ワイパブレード14が上反転位置から下反転位置に向けて揺動方向前方(矢印F方向)に揺動されると、払拭領域S上に付着した雨水等がワイパブレード14により払拭されて、払拭領域Sから取り除かれた雨水等が水溜まり領域Sfに集められる。同様に、ワイパブレード14が下反転位置から上反転位置に向けて揺動方向後方(矢印R方向)に揺動されると、払拭領域S上に付着した雨水等がワイパブレード14により払拭されて、払拭領域Sから取り除かれた雨水等が水溜まり領域Srに集められる。このように払拭領域S上に付着した付着物をワイパ装置13により払拭することで、運転手の視界が確保されるようになっている。
次に、ラバーホルダ26(プライマリレバー27およびセカンダリレバー28,29)の形状について詳細に説明する。図4(a)はワイパブレードの長手方向一端側を示す平面図であり、図4(b)はワイパブレードの長手方向一端側を示す正面図であり、図5は図4(a)におけるB−B線に沿う断面図である。また、図6(a)はワイパブレードの揺動方向前方側からの走行風の流れを示す説明図であり、図6(b)はワイパブレードの長手方向一端側からの走行風の流れを示す説明図である。なお、ワイパブレード14の長手方向一端側とはワイパブレード14の揺動半径方向内側つまりワイパアーム15の基端側が配される側であり、ワイパブレード14の長手方向他端側とはワイパブレード14の揺動半径方向外側である。
プライマリレバー27の長手方向他端に連結されるセカンダリレバー28は、図2に示すように、ウィンドガラス12側に開口する収容スペース26aを内部に備える断面略コの字形状に形成されている。このセカンダリレバー28は、揺動方向前方側つまりワイパブレード14が下反転位置にあるときにラバーホルダ26の車両前方側に位置する前壁部38aと、揺動方向後方側つまりワイパブレード14が下反転位置にあるときにラバーホルダ26の車両後方側に位置する後壁部38bと、これら前壁部38aと後壁部38bとのウィンドガラス12側とは反対側の端部同士を連結する天壁部38cとを備えている。天壁部38cの揺動方向後方側には、セカンダリレバー28の長手方向全体にわたって、ウィンドガラス12側とは反対側へ向けて突出するフィン39がセカンダリレバー28と一体的に設けられている。つまり、天壁部38cは、前壁部38aに連結される揺動方向前方側からフィン39が形成される揺動方向後方側へ向かうにつれて、ウィンドガラス12側とは反対側へ湾曲した形状となっている。このフィン39の外面には、車両走行時の走行風を受けるために、揺動方向前方側に対向する凹状の風受け面(傾斜面)40が形成されている。
また、図1に示すように、プライマリレバー27の長手方向他端側の形状は、セカンダリレバー28とほぼ同様の断面形状となっている。そして、プライマリレバー27の長手方向他端側には、その長手方向全体にわたって、セカンダリレバー28に設けられたフィン39と同様のフィン41が設けられている。つまり、ラバーホルダ26の長手方向他端側には、揺動方向前方側に対向する凹状の風受け面(傾斜面)40、42を備えたフィン39,41が長手方向に沿って形成されている。ワイパブレード14の長手方向他端側においては、車両走行時の走行風がこれらフィン39,41の風受け面40,42に沿って上方(ウィンドガラス12側とは反対方向)へ跳ね上げられることから、ワイパブレード14をウィンドガラス12側へ付勢する押し付け力つまりダウンフォースが発生される。これにより、ワイパブレード14の払拭面12aからの浮き上がりが防止されることとなり、ワイパブレード14の払拭性を向上させることが可能となる。
一方、プライマリレバー27の長手方向一端に連結されるセカンダリレバー29は、図5に示すように、ウィンドガラス12側に開口する収容スペース26aを内部に備える断面略コの字形状に形成されている。このセカンダリレバー29は、揺動方向前方側の前壁部44aと、揺動方向後方側の後壁部44bと、これら前壁部44aと後壁部44bとのウィンドガラス12側とは反対側の端部同士を連結する天壁部44cとを備えている。
天壁部44cには、セカンダリレバー29の長手方向略中央部において、ウィンドガラス12側とは反対側へ向けて突出する板状の誘導フィン(誘導壁)45がセカンダリレバー29と一体的に設けられている。この誘導フィン45は、図4(a)に示すように、セカンダリレバー29の長手方向と略平行なセカンダリレバー29の中心線上を横切るように、天壁部44cの揺動方向前端部から揺動方向後端部へ向かうにつれて、セカンダリレバー29の長手方向一端側から長手方向他端側へ延びて形成されている。つまり、誘導フィン45は、セカンダリレバー29の長手方向に対して傾斜角度αだけ傾斜するとともに、誘導フィン45の長手方向両端部が揺動方向前後方向へ僅かに湾曲した略S字形状に形成されている。また、誘導フィン45は、図4(b)に示すように、揺動方向前方側から揺動方向後方側へ向かうにつれて、ウィンドガラス12の払拭面12aからの高さが徐々に高くなるように滑らかな曲線状に形成されており、誘導フィン45の外面は天壁44cの外面に滑らかに連続的に連結されている。図5に示すように、この誘導フィン45の揺動方向前方側の外面には、車両走行時の走行風を受けるために、揺動方向前方側に対向する凹状の風受け面(傾斜面)46が形成されている。
また、天壁44cには、セカンダリレバー29の長手方向一端部において誘導フィン45と所定間隔をあけて、ウィンドガラス12側とは反対側へ向けて突出する補助フィン(浮上防止部)47がセカンダリレバー29と一体的に設けられている。この補助フィン47は、セカンダリレバー29の長手方向一端の円弧状端面に沿って形成されている。つまり、補助フィン47は、セカンダリレバー29の長手方向他端側から長手方向一端側へ向かうにつれてウィンドガラス12側とは反対側へ湾曲するとともに、セカンダリレバー29の揺動方向前方側から揺動方向後方側へ向かうにつれてウィンドガラス12側とは反対側へ湾曲した形状となっている。この補助フィン47の外面には、車両走行時の走行風を受けるために、セカンダリレバー29の長手方向他端側(ラバーホルダ26の長手方向内側)および揺動方向前方側に対向する凹状の風受け面(傾斜面)48が形成されている。
さらに、図4に示すように、プライマリレバー27の長手方向一端側の形状は、セカンダリレバー29とほぼ同様の断面形状となっている。そして、プライマリレバー27の長手方向一端部には、セカンダリレバー29に設けられた誘導フィン45と同様の誘導フィン(誘導壁)49が設けられている。誘導フィン49の揺動方向前方側の外面には、車両走行時の走行風を受けるために、揺動方向前方側に対向する凹状の風受け面(傾斜面)50が形成されている。この誘導フィン49は、セカンダリレバー29の誘導フィン43およびプライマリレバー27の取付部27aと所定間隔をあけて配置されている。つまり、ラバーホルダ26の長手方向一端側には、その長手方向に補助フィン47、誘導フィン45,49および取付部27aが相互に所定間隔をあけて配列されている。また、図4(b)に示すように、プライマリレバー27の取付部27aはウィンドガラス12側とは反対側へ向けて突出して形成されており、補助フィン47および誘導フィン45,49の払拭面12aからの高さは、取付部27aの払拭面12aからの高さとほぼ同じ高さに設定されている。
図6(a)に示すように、車両走行時においてワイパブレード14がその揺動方向前方側からの走行風を受けるとき(例えば、図3において、ワイパブレード14が払拭領域Sの揺動角中央付近よりも揺動方向前方のP−P線に位置するとき)には、ラバーホルダ26の長手方向一端側に設けられた誘導フィン45,49に対して走行風の流線方向が垂直に近づくこととなる。つまり、走行風は誘導フィン45,49の風受け面46,50に向かって流れ込む。この走行風は誘導フィン45,49の風受け面46,50に沿って上方へ跳ね上げられることから、ワイパブレード14の長手方向一端側においても、ワイパブレード14をウィンドガラス12側へ付勢する押し付け力が発生される。これにより、ワイパブレード14の払拭面12aからの浮き上がりが防止されることとなり、ワイパブレード14の払拭性を向上させることが可能となる。
また、ワイパブレード14の浮き上がりが発生しやすいワイパブレード14の長手方向一端部においては、ワイパブレード14の長手方向一端側に回り込む走行風が補助フィン47の風受け面48に沿って上方へ跳ね上げられることから、同様にワイパブレード14をウィンドガラス12側へ付勢する押し付け力が発生される。これにより、浮き上がりが発生しやすいワイパブレード14の長手方向一端部においてもワイパブレード14の浮き上がりが確実に防止されることとなり、ワイパブレード14の払拭性をさらに向上させることが可能となる。
一方、図6(b)に示すように、車両走行時においてワイパブレード14がその長手方向一端側からの走行風を受けるとき(例えば、図3において、ワイパブレード14が上反転位置付近に位置するとき)には、ラバーホルダ26の長手方向一端側に設けられた誘導フィン45,49に対して走行風の流線方向が平行に近づくこととなる。つまり、走行風は誘導フィン45,49の風受け面46,50に向かって流れ込むとともに、走行風の一部が誘導フィン45,49の揺動方向後方側へ流れ込む。風受け面46,50に向かって流れ込む走行風は、風受け面46,50に沿って上方へ跳ね上げられことから、ワイパブレード14の長手方向一端側においても、ワイパブレード14をウィンドガラス12側へ付勢する押し付け力が発生される。これにより、ワイパブレード14の払拭面12aからの浮き上がりが防止されることとなり、ワイパブレード14の払拭性を向上させることが可能となる。
また、誘導フィン45,49の揺動方向後方側へ流れる走行風の一部は、誘導フィン45,49によりワイパブレード14の揺動方向後方側(背面側)へ案内される。つまり、ラバーホルダ26の長手方向一端側には、ラバーホルダ26の長手方向他端側のように長手方向全体にわたってフィン39,41が形成されていないため、補助フィン47、誘導フィン45,49および取付部27aの相互間を通って、走行風の一部がワイパブレード14の揺動方向後方側へ流れるようになっている。これにより、走行風の一部がワイパブレード14の揺動方向後方側へ積極的に案内されるので、風受け面46,50に沿って上方に跳ね上げられた走行風によってワイパブレード14の揺動方向後方側においてカルマン渦が発生されることが抑制され、このカルマン渦による水引き現象を防止することができる。さらに、ワイパブレード14の揺動方向後方側へ案内された走行風の風圧により、雨水等がワイパブレード14の揺動方向後方側或いは車体上方へ押し流されるため、水引き現象を確実に防止することができる。
このように、ラバーホルダ26の揺動方向後方側に向かうにつれてラバーホルダ26の長手方向他端側へ延びる誘導フィン45,49をラバーホルダ26に設けたので、誘導フィン45,49の風受け面46,50に沿って走行風を上方に跳ね上げることで、ワイパブレード14をウィンドガラス12側へ付勢する押し付け力を得ることができるとともに、誘導フィン45,49の揺動方向後方側へ流れる走行風の一部を誘導フィン45,49によりワイパブレード14の揺動方向後方側に案内することで、ワイパブレード14の揺動方向後方側においてカルマン渦の発生が抑制されて水引き現象を防止することができる。したがって、従来技術のように走行風の一部をラバーホルダに形成された貫通孔を介してワイパブレード14の揺動方向後方側へ案内することがなくなるため、走行風が貫通孔を通過する際の風切り音の発生を抑制することができる。これにより、風切り音による騒音が抑制されるため、乗員の乗り心地を向上させることが可能となる。また、誘導フィン45,49は、セカンダリレバー29やプライマリレバー27と一体成形可能であるので、ラバーホルダ26を成形する際の作業性を向上させることができる。さらに、補助フィン47、板状の誘導フィン45,49および取付部27aの相互間を通して、走行風の一部をワイパブレード14の揺動方向後方側に案内するようにしているので、ワイパブレード14の長手方向の広範囲にわたって走行風が案内されるため、カルマン渦の発生を十分に抑制して水引き現象をより確実に防止することが可能となる。
また、誘導フィン45,49および補助フィン47の払拭面12aからの高さを取付部27aの払拭面12aからの高さとほぼ同じ高さに設定したので、ワイパブレード14を正面から見て、補助フィン47、誘導フィン45,49および取付部27aの払拭面12aからの高さがほぼ直線状となる。これにより、ワイパブレード14の意匠性を損なうことなく、水引き現象を防止する効果を得ることができる。
さらに、誘導フィン45,49を、揺動方向前方側から揺動方向後方側に向かうにつれて、ウィンドガラス12の払拭面12aからの高さが徐々に高くなるように滑らかな曲線状とし、誘導フィン45の外面を天壁部44cの外面に滑らかに連続的に一体に連結するようにしたので、誘導フィン45,49による乱流の発生が抑制されることから、カルマン渦の発生をより効果的に抑制して水引き現象を確実に防止することが可能となる。
なお、水引き現象は、ワイパブレード14の長手方向一端側で発生するカルマン渦が大きな要因であるため、前記実施の形態においては、ラバーホルダ26の長手方向一端側に誘導フィン45,49を設けるようにしているが、これに限定されず、誘導フィンをラバーホルダ26の長手方向他端側に設けたり、誘導フィンをラバーホルダ26の長手方向両側に設けたりするようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、誘導フィン45,49をラバーホルダ26と一体に成形することにより、ラバーホルダ26の成形作業の煩雑化を防止するようにしているが、誘導フィン45,49をラバーホルダ26と別体にして誘導フィン45,49をラバーホルダ26に取り付けるようにすることによって、誘導フィン45,49の形状変更等に容易に対応することが可能となる。また、誘導フィン45,49をラバーホルダ26と別体に成形するので、誘導フィン45,49をラバーホルダ26と別材料により成形でき、より安価な材料を選択することが可能となる。
さらに、前記実施の形態においては、ラバーホルダ26の長手方向一端側に2つの誘導フィン45,49を設けるようにしたが、誘導フィンの個数は任意に変更可能である。また、誘導フィン45,49の形状やラバーホルダ26の長手方向に対する傾斜角度αを変更することで、風受け面46,50に当たる走行風とワイパブレード14の揺動方向後方側に案内される走行風との比率を任意に設定可能である。
さらに、前記実施の形態においては、ラバーホルダ26をプライマリレバー27およびセカンダリレバー28,29により構成するようにしたが、プライマリレバー27とセカンダリレバー28,29とを一体成形するようにしても良い。
11 車両
12 ウィンドガラス
13 ワイパ装置
14 ワイパブレード
15 ワイパアーム
16 アームヘッド
17 車体
18 ピボット軸
19 ナット
20 連結軸
21 リテーナ
22 アームピース
25 ブレードラバー
26 ラバーホルダ
26a 収容スペース
27 プライマリレバー
27a 取付部
28,29 セカンダリレバー
30 リップ部
31 ヘッド部
32 ネック部
33 保持溝
34 装着溝
35 板ばね
38a 前壁部
38b 後壁部
38c 天壁部
39 フィン
40 風受け面
41 フィン
42 風受け面
44a 前壁部
44b 後壁部
44c 天壁部
45 誘導フィン(誘導壁)
46 風受け面
47 補助フィン(浮上防止部)
48 風受け面(傾斜面)
49 誘導フィン(誘導壁)
50 風受け面

Claims (6)

  1. ワイパアームの先端に取り付けられて、車両に備えられた払拭面を払拭するワイパブレードであって、
    前記払拭面に当接するブレードラバーと、
    前記ブレードラバーを保持するラバーホルダと、
    前記ラバーホルダに設けられ、前記ラバーホルダの車両前方側から前記ラバーホルダの車両後方側へ向かうにつれて、前記ラバーホルダの長手方向一端側から前記ラバーホルダの長手方向他端側へ延びる誘導壁とを有し、
    前記誘導壁は、当該誘導壁の車両前方側に形成される風受け面において走行風を受けることにより前記ブレードラバーを前記払拭面側に付勢し、前記誘導壁の車両後方側へ流れる走行風を前記ラバーホルダの車両後方側へ案内することを特徴とするワイパブレード。
  2. 請求項1記載のワイパブレードにおいて、前記誘導壁は、前記ラバーホルダの車両前方側から前記ラバーホルダの車両後方側に向かうにつれて、前記払拭面からの高さが高くなっていることを特徴とするワイパブレード。
  3. 請求項1または2記載のワイパブレードにおいて、前記誘導壁は、外周面がなめらかに連続的に形成されていることを特徴とするワイパブレード。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記ラバーホルダの前記誘導壁を有する長手方向端部の少なくとも一方には、前記ラバーホルダの長手方向内側に対向する傾斜面を備えた浮上防止部が設けられていることを特徴とするワイパブレード。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記誘導壁は、前記ラバーホルダと一体に形成されていることを特徴とするワイパブレード。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパブレードにおいて、前記誘導壁は、前記ラバーホルダと別部材により形成されていることを特徴とするワイパブレード。
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