JP2010083475A - ワイパブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】車両走行時の浮き上がりを防止する。
【解決手段】ワイパブレード17は、ラバーホルダ19と、ラバーホルダ19に連結されるカバー33と、これらに覆われるとともにラバーホルダに保持されて払拭面に接触するブレードラバー20とを有する。カバー33には長手方向に直交する方向に傾斜するフィン(カバーフィン)35が設けられており、カバー33の先端には長手方向に傾斜する凹部38aが形成された補助フィン(カバー補助フィン)38がフィン35に連ねて設けられている。また、ラバーホルダ19には長手方向に直交する方向に傾斜するフィン(ラバーホルダフィン)26が設けられており、ラバーホルダ19の長手方向両端には、凹部39aが形成された補助フィン38と同一形状の補助フィン(ラバーホルダ補助フィン)39がフィン26に連ねて設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明はワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードに関する。
乗用車、バス、トラック等の車両には、フロントウインドガラス等のウインドガラスに付着した雨、雪、虫、前方を走行する車両により跳ね上げられた泥水等の付着物を払拭して運転者の視界を確保するためのワイパ装置が搭載される。このワイパ装置は、車体に揺動自在に装着されるワイパアームとワイパアームの先端に取り付けられるワイパブレードとを有しており、ワイパモータの駆動力によりワイパアームを揺動させることによりワイパブレードがウインドガラス面上を揺動してウインドガラスに付着した付着物を拭き払うようになっている。
このワイパブレードとしては、ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、美観向上のためにラバーホルダに連結される一対のカバーとを有するものがあり、その場合にラバーホルダおよびカバーに、長手方向に延びるとともに長手方向に直交する方向に傾斜するフィンが設けられたワイパブレードが提案されている(例えば特許文献1参照)。このワイパブレードでは、フィンを設けたことにより空力特性の向上を図ることができる。そして、フィンは空気抵抗を減らすためにワイパブレードの両端に向かう程、高さが低くなるように一体的に形成されている。
特開2007−237854号公報
しかしながら、従来のラバーホルダとカバーとを有するワイパブレードは、両者の間に連結部があるとともに、フィンが両端に向かう程、低くなるように傾斜しているため押圧が掛かりにくい。そのため、車両の高速走行時にこの連結部を支点としてカバーフィンがばたついてワイパブレードの両端から浮きが生じやすく、ウインドガラスを十分に払拭できないことがあった。特に、ワイパブレードにおいて揺動運動の基端となる側では、ワイパアームが近くにあるために、ワイパアームの乱流によって浮きやすい問題があった。
本発明の目的は、ワイパブレードの車両走行時の浮き上がりを防止することにある。
本発明のワイパブレードは、ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、前記ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、前記ラバーホルダの長手方向に延びて一体的に形成され当該長手方向に直交する方向に傾斜するラバーホルダフィンと、前記ラバーホルダの長手方向両端に連結される一対のカバーと、前記一対のカバーの長手方向に延びて一体的に形成され前記ラバーホルダフィンに連なるとともに当該長手方向に直交する方向に傾斜するカバーフィンと、前記ラバーホルダと前記カバーとに覆われるとともに前記ラバーホルダに保持されて前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、前記ブレードラバーに装着され前記ブレードラバーを前記ウインドガラスに押圧する板ばね部材と、前記カバーの先端に設けられ前記カバーの長手方向に傾斜する凹部が形成されるカバー補助フィンとを有することを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記ラバーホルダの長手方向両端に設けられ前記ラバーホルダの長手方向に傾斜する凹部が形成されるラバーホルダ補助フィンを有することを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記カバーは、前記カバー補助フィンが設けられてないカバーと組み換え可能であり、前記ラバーホルダは、ラバーホルダ補助フィンが設けられてないラバーホルダと前記ラバーホルダ補助フィンが設けられる前記ラバーホルダとで互いに組み換え可能であることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、前記ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、前記ラバーホルダの長手方向に延びて一体的に形成され当該長手方向に直交する方向に傾斜するラバーホルダフィンと、前記ラバーホルダに全長にわたって覆われるとともに前記ラバーホルダに保持されて前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、前記ブレードラバーに装着され前記ブレードラバーを前記ウインドガラスに押圧する板ばね部材と、前記ラバーホルダの先端に設けられ前記ラバーホルダの長手方向に傾斜する凹部が形成されるラバーホルダ補助フィンとを有することを特徴とする。
本発明によれば、カバーの先端にカバーフィンに連ねてカバーの長手方向に傾斜する凹部が形成されるカバー補助フィンを一体的に設けたので、車両走行時に走行風がワイパブレード両端へ流れないようにしてワイパブレードをウインドガラスに押し付ける力(ダウンフォース)を強くすることができる。これにより、ワイパブレードの車両走行時の浮き上がりを防止することができる。
また、本発明によれば、ラバーホルダの先端にラバーホルダに連ねてラバーホルダの長手方向に傾斜する凹部が形成されるラバーホルダ補助フィンを一体的に設けたので、車両走行時に走行風がワイパブレード両端へ流れないようにしてワイパブレードをウインドガラスに押し付ける力(ダウンフォース)を強くすることができる。これにより、ワイパブレードの車両走行時の浮き上がりを防止することができる。
車両に搭載されたワイパ装置を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態であるワイパブレードを示す斜視図である。 (a)、(b)はそれぞれ図2に示す保持部の詳細を示す説明図である。 (a)は図2のA−A線に沿う断面図、(b)は図2のB−B線に沿う断面図、(c)は図2のC−C線に沿う断面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ図2に示すワイパブレードがウインドガラスに接する際のブレードラバーの形状の変化を示す説明図である。 図2に示すラバーホルダとカバーとの詳細を示す斜視図である。 (a)は図2のワイパブレードの要部の平面を拡大して示す要部拡大平面図、(b)は図2のワイパブレードの要部の正面を拡大して示す要部拡大正面図である。 (a)は本発明の他の形態のワイパブレードの要部の平面を拡大して示す要部拡大平面図、(b)はその要部の正面を拡大して示す要部拡大正面図である。 本発明の他の実施の形態であるワイパブレードを示す一部切り欠き正面図である。 図9のD−D線に沿う断面図である。 (a)は図9のワイパブレードの要部の平面を拡大して示す要部拡大平面図、(b)は図9のワイパブレードの要部の正面を拡大して示す要部拡大正面図である。 (a)は本発明の補助フィンがないことのみが異なるワイパブレードの要部斜視図、(b)は図9のワイパブレードの要部斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は車両に搭載されたワイパ装置を説明する説明図であり、図2は本発明の一実施の形態であるワイパブレードを示す斜視図である。図3(a)、(b)はそれぞれ図2に示す保持部の詳細を示す説明図であり、図4(a)は図2のA−A線に沿う断面図、(b)は図2のB−B線に沿う断面図、(c)は図2のC−C線に沿う断面図である。図5(a)〜(d)はそれぞれ図2に示すワイパブレードがウインドガラスに接する際のブレードラバーの形状の変化を示す説明図であり、図6は図2に示すラバーホルダとカバーとの詳細を示す斜視図である。図7(a)は図2のワイパブレードの要部の平面を拡大して示す要部拡大平面図、(b)は図2のワイパブレードの要部の正面を拡大して示す要部拡大正面図である。なお、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付すようにし、その繰り返しの説明は可能な限り省略する。
図1に示すように、車両10には、フロントウインドガラス11(以下、「ウインドガラス」と称す。)に付着した雨雪、虫、前方を走行する車両により跳ね上げられた泥水等の付着物を払拭して運転者の視界を確保するためにワイパ装置12が搭載されている。このワイパ装置12は、図示しない車室内等に設けられるワイパスイッチを操作することにより回転駆動されるワイパモータ13と、車両10に回転自在に設けられる一対のワイパ軸14とを有している。また、ワイパ装置12は、各ワイパ軸14に基端側が固定され、先端側がウインドガラス11上を揺動運動する一対のワイパアーム15と、ワイパモータの回転運動を各ワイパアームに伝達する動力伝達機構16とを有している。
各ワイパアーム15の先端側には、それぞれワイパブレード17が取り付けられており、各ワイパブレード17は、各ワイパアーム15の内側に設けられた板ばね部材(図1では不図示)によってウインドガラス11に対して弾力的に接触するようになっている。そして、各ワイパブレード17は、ワイパモータ13を正逆方向に回転させることにより、ウインドガラス11上の図中二点鎖線で示す各所定範囲18を、各ワイパアーム15の往復動作に従い払拭動作するようになっている。
このワイパブレード17は、図2に示すように、車両に揺動自在に支持されるワイパアーム15の先端に揺動自在に取り付けられるラバーホルダ19と、ラバーホルダ19に保持されるブレードラバー20とを備え、ラバーホルダ19の長手方向両端部には一対のカバー33が連結されている。
図3に示すように、ブレードラバー20は、天然ゴムまたは合成ゴムを材料として長手方向に一様断面の棒状に形成されており、断面矩形のヘッド部21と、ウインドガラス11に接触するリップ部22と、このヘッド部21とリップ部22との間に設けられるネック部23とを備えている。ネック部23は、ヘッド部21やリップ部22に対して払拭方向の幅が狭く形成されており、これによりリップ部22が、ヘッド部21に対して払拭方向に傾動自在となっている。
図4(a)に示すように、ヘッド部21とネック部23との間には、それぞれ払拭方向の両側面に開口するとともに長手方向に延びる保持溝24が形成されている。また、ヘッド部21の両側面には、それぞれ装着溝21aが長手方向に延びて形成されている。そして、これらの装着溝21aには、それぞれ板ばね部材25が装着されている。
板ばね部材25は、鋼板等の板材を打ち抜き加工することにより、ブレードラバー20と同程度の長さ寸法の平板状に形成され、ウインドガラス11に垂直な方向に弾性変形自在となっている。これにより、板ばね部材25が装着されたブレードラバー20は、板ばね部材25と一体的にウインドガラス11に垂直な方向、つまりその湾曲度合いを変化させる方向に弾性変形自在となっている。また、板ばね部材25は、自然状態ではその弾性変形自在な方向に向けてウインドガラス11の曲率より強く湾曲しており、これにより板ばね部材25が装着されたブレードラバー20も、ウインドガラス11から離れた状態ではウインドガラス11よりも強く湾曲している。
なお、図示する場合では、板ばね部材25は鋼板により形成されているが、これに限らず、例えば硬質の樹脂等により形成するなど、ウインドガラス11に垂直な方向に弾性変形自在なものであればよい。
ラバーホルダ19は、図4(a)、(b)に示すように、樹脂材料により長手方向に延びる天壁部19aと天壁部19aの両側部からウインドガラス11に向けて延びる一対の側壁部19bとを備え、その長さはブレードラバー20のほぼ半分程度に形成されている。天壁部19aにはフィン(ラバーホルダフィン)26が、ラバーホルダ19の長手方向にウインドガラス11から離れる方向に直交するよう車両後方側に傾斜して一体に形成されている。これにより、風がフィン26に当たると、その風力によりブレードラバー20がウインドガラス11に押圧されて、その押し付ける力(ダウンフォース)によりワイパブレード17の空力特性が向上するようになっている。一方の側壁部19bの長手方向のほぼ中央部には、図2に示すように、取付部27が固定されており、ラバーホルダ19はこの取付部27において、ワイパアーム15の先端に取り付けられている。ブレードラバー20は、その中間部分がラバーホルダ19の内部に配置され、ラバーホルダ19により覆われており、リップ部22のみが外部に露出する状態となっている。
ラバーホルダ19の長手方向の一端(ワイパブレード17をワイパアーム15に取り付けたときに、ワイパアーム15の揺動中心に近い側となる側)には、図2に示すように、保持部28が設けられている。保持部28は、図3(a)に示すように、一対の保持爪29(図中は一方側のみを示すが、他方側も同様の保持爪が設けられる。)を備えている。これらの保持爪29は、ブレードラバー20の長手方向に直交し、かつ払拭方向に平行な方向に向けて、側壁部19bから突出する断面矩形の突起状に形成され、それぞれ保持溝24に係合してブレードラバー20を保持している。また、ブレードラバー20には、各保持爪29を長手方向から挟む一対のストッパ部30,30が設けられており、これらのストッパ部30,30により保持爪29は、ブレードラバー20に対して保持溝24に沿う方向への移動が規制されている。つまり、ブレードラバー20は、保持部28においては長手方向への位置決めが成された状態でラバーホルダ19に保持されている。
同様に、ラバーホルダ19の長手方向の他端には、保持部31が設けられており、この保持部31は、図3(b)に示すように、それぞれ断面矩形に形成される一対の保持爪32(図中は一方側のみを示すが他方側も同様の保持爪が設けられる。)を備え、これらの保持爪32は保持溝24に係合し、これによりブレードラバー20を保持している。また、保持爪32が係合する部分においては、ブレードラバー20にはストッパ部は設けられておらず、保持爪32は保持溝24に沿って移動自在となっている。つまり、ブレードラバー20は、保持部31においては、ラバーホルダ19に対して軸方向に移動自在に保持されている。
このように、ワイパブレード17では、ラバーホルダ19の長手方向の両端に一対の保持部28,31を設け、これらの保持部28,31の2点においてブレードラバー20を保持するようにしている。したがって、ワイパアーム15からの押え力が取付部27を介してラバーホルダ19に加えられると、その押え力はラバーホルダ19の両端の2点、つまり各保持部28,31からブレードラバー20に加えられる。これにより、ブレードラバー20は、弾力的にウインドガラス11に接触する。
ワイパブレード17は、ブレードラバー20がウインドガラス11に接触していないときには、図5(a)に示すように、ブレードラバー20はウインドガラス11の払拭範囲における最大曲率よりもさらに大きな曲率でガラス面に向けて閉じる方向に湾曲している。この状態からワイパブレード17をウインドガラス11にセットすると、まずブレードラバー20の長手方向両端部がガラス面に接触する。
ブレードラバー20の両端部がガラス面に接触した状態でラバーホルダ19を介してワイパアーム15の押え力(図中矢印で示す)がブレードラバー20に加えられると、図5(b)に示すように、ブレードラバー20は長手方向の中央部がガラス面に接触するようにM字形状に変形する。このとき、ブレードラバー20は保持部28ではラバーホルダ19に対する軸方向の移動が規制され、保持部31では軸方向への移動が許容されているので、ワイパアーム15からの押え力が増加するのに伴い、ブレードラバー20はガラス面に沿って変形することができる。
そして、図5(c)に示すように、ブレードラバー20は次第にガラス面に沿う状態となるように変形し、ガラス面に完全にセットされたときには、図5(d)に示すように、ワイパアーム15からの押え力により長手方向全体がガラス面に接触する払拭姿勢となる。このとき、ブレードラバー20と同様に板ばね部材25もガラス面に沿う形状に弾性変形する。取付部27を介してラバーホルダ19に加えられるワイパアーム15の押え力は、図4(a)、(b)で示した板ばね部材25の弾性変形によりブレードラバー20の長手方向に分散され、ブレードラバー20は長手方向に均一な分布圧でウインドガラス11に接触する。したがって、ブレードラバー20を長手方向全体が均一にウインドガラス11に接触した状態で払拭動作させて、良好な払拭性を発揮することができる。
図6に示すように、カバー33は、ラバーホルダ19とは別体に形成され、ラバーホルダ19との連結部となる基端には連結脚部34が設けられ、この連結脚部34においてラバーホルダ19の長手方向両端部に連結されるようになっている。カバー33は、図4(c)に示すように、樹脂材料により天壁部33aと一対の側壁部33bとを備えた断面コの字形状に形成されている。天壁部33aにはラバーホルダ19のフィン26に連なるフィン(カバーフィン)35が、カバー33の長手方向にウインドガラス11から離れる方向に直交するよう車両後方側に傾斜して一体に形成され、ワイパブレード17の空力特性を高めるようにされている。なお、カバー33は左右対称である以外はほぼ同様な構造となっているので、以下には一方のカバー33についてのみ説明する。
図2に示すように、カバー33はラバーホルダ19の長手方向の一方側端部にこのラバーホルダ19に並べて配置され、他方のカバー33はラバーホルダ19の長手方向の他方側端部にこのラバーホルダ19に並べて配置されている。これにより、ラバーホルダ19の両側から突出するブレードラバー20の先側部分はそれぞれカバー33により覆われている。つまり、ブレードラバー20はリップ部22の一部のみが外部に露出し、その他の部分全体がラバーホルダ19とカバー33とにより覆われるようになっている。
ラバーホルダ19とカバー33とは、図4(b)に示すように、ラバーホルダ19の長手方向両端部において、ラバーホルダ19とカバー33側の連結脚部34とが、その内面がラバーホルダ19側の連結脚受け部36の外面に係合するように連結脚受け部36を長孔37に配置して、連結脚受け部36に連結されている。
このように、ラバーホルダ19の長手方向両端部に一対のカバー33を設けると、ブレードラバー20の全体をラバーホルダ19とカバー33とにより覆うことができる。したがって、ブレードラバー20に装着される板ばね部材25やブレードラバー20を成型する際に生じるバリ等をカバー33により隠して外部から視認できなくし、このワイパブレード17の美観を向上させることができる。
そして、カバー33は、図7(a)、(b)に示すように、先端に長手方向に傾斜して補助フィン(カバー補助フィン)38がフィン35に連ねて一体的に設けられている。つまり、補助フィン38はフィン35とは略直交する方向に、フィン35の形状を実質的に維持した状態で、カバー33の先端方向に略円弧状に傾斜しており、この傾斜により凹部38aが形成され、カバー33の先端で最も厚みを有するようになっている。なお、図7(a)と後述する図8(a)とでは、理解の便宜のために補助線も実線で示す。また、図7では、ワイパブレード17における図2の左側のラバーホルダ19のカバー33との連結部付近から端部までを要部として概ね示している。
また、ラバーホルダ19の長手方向両端部(図7(b)では片側のみ示す)にも、カバー33先端の補助フィン38と同様に、補助フィン(ラバーホルダ補助フィン)39がフィン26に連なって一体的に設けられており、この補助フィン39にはラバーホルダ19の長手方向に傾斜する凹部39aが形成されている。
これらの補助フィン38、39が設けられたラバーホルダ19やカバー33は、補助フィン38、39が設けられないことのみが異なるラバーホルダ19やカバー33と互いに組み換えることができる。つまり、補助フィン38、39がないラバーホルダ19やカバー33と互換性を有するようになっている。
このように、ワイパブレード17では、補助フィン38、39を設けたので、ワイパブレード17をウインドガラスに押し付ける力(ダウンフォース)を強くすることができる。つまり、例えば補助フィン38がなければ、図7(a)の矢印aで示すように、走行時にワイパブレード17の長手方向に対して略直角方向から風が当たった場合、カバー33の端部では、この風の流れaがワイパブレード17の側方に回り込んでカバー33の先端に向けて流れた後、長手方向に対して略直角方向に抜けて行く。フィン35によるダウンフォースが得られにくいカバー33の先端では、風の流れaが強くなる高速走行時には、フィン35によるダウンフォースよりもカバー33を浮かせる力の方が強くなり、ラバーホルダ19とカバー33との間の連結部を支点としてカバー33がばたつきやすくなる。特に、図1に示した所定範囲18のPで示したカバー33の基端側では、ワイパアーム15の乱流により浮きやすい。
しかし、補助フィン38を設けたことにより、矢印bで示すように長手方向に対して略直角方向から当たった風は、補助フィン38でせき止められ、補助フィン38部分の側方で斜め上方に跳ね上げられるので、カバー33を浮き上がらせる力が少なくなる。そして、風が離れる際には凹部38aによってダウンフォース(図7(b)の矢印)を得ることができる。このことは、ワイパブレード17に対して矢印cで示すように斜方から当たった風や、矢印dで示すように水平方向に当たった風についても同様である。これにより、カバー33のばたつきやカバー33の先端の浮き上がりを防ぐことができる。また、ラバーホルダ19の両端にも補助フィン39を設けたことで、さらに強いダウンフォースを得ることができ、カバー33のばたつき等をさらに確実に防ぐことができる。
また、ラバーホルダ19およびカバー33は、補助フィン38や補助フィン39がないワイパブレードやカバーと互換性を有するようにしたため、既存のブレードラバーを用いていた場合に、新たに本発明のワイパブレード17を購入しなくても、ラバーホルダやカバーのみを本発明のラバーホルダ19やカバー33と交換することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前記実施の形態においては、ラバーホルダ19の長手方向両端に補助フィン39を設けているが、図8(a)、(b)に示すワイパブレード40のように、ラバーホルダ19の長手方向両端には補助フィン39を設けないようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、補助フィン38はカバー33の両方に設けているが、いずれか一方のカバー33にのみ設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、補助フィン38、39はカバー33やラバーホルダ19と連ねて一体的に設けているが、別部材として取り付けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ラバーホルダ19とカバー33とが別部材となっているが、以下に説明するように、カバーを設けずに、ラバーホルダのみによりブレードラバー20を全長にわたり覆うようにしたワイパブレードであってもよい。
図9は、本発明の他の実施の形態としてのラバーホルダにより一体的に形成されたワイパブレードを示す一部切り欠き正面図であり、図10は図9のD−D線に沿う断面図である。図11(a)は図9のワイパブレードの要部の平面を拡大して示す要部拡大平面図、(b)は図9のワイパブレードの要部の正面を拡大して示す要部拡大正面図、図12(a)は本発明の補助フィンがないことのみが異なるワイパブレードの要部斜視図、(b)は図9のワイパブレードの要部斜視図である。なお、図11は図9のE線で囲んだ部分を、図12(b)は図9のF線で囲んだ部分を、要部として概ね示している。
図9に示すように、ワイパブレード50は、ラバーホルダ51の長手方向のほぼ中間部にワイパアーム(図9では不図示)の取付部ともなる支持ブロック52が設けられており、支持ブロック52にはワイパブレード50がウインドガラス(図9では不図示)上を払拭する際の移動方向、つまり払拭方向に、棒状ばね部材53が固定されている。また、支持ブロック52には、架橋部材やエレメントとも呼ばれる複数の保持駒54が設けられており、これらの保持駒54は棒状ばね部材53に所定の間隔で連結されている。
保持駒54は、図10に示すように、基部54aとこの基部54aに略垂直となる側部54b、54cとを有しており、棒状ばね部材53はそれぞれ一方の側部54bまたは他方の側部54cを貫通している。また、それぞれの保持駒54の各側部54b、54cには保持部としての保持爪54dが形成されており、この保持爪54dによりブレードラバー20は各保持駒54に保持されるようになっている。
一方、ラバーホルダ51は、前記実施の形態とほぼ同様の構成になっている。つまり、樹脂材料により長手方向に延びる天壁部51aと天壁部51aの両側部から図示しないウインドガラスに向けて延びる側壁部51bとを備えている。そして、天壁部51aには、フィン(ラバーホルダフィン)55が、ラバーホルダ51の長手方向にウインドガラスから離れる方向に直交するよう車両後方側に傾斜して一体に形成されている。これにより、前記実施の形態と同様にワイパブレード50の空力特性が向上するようになっている。なお、ラバーホルダ51には、過度な変形を規制する手段としてストッパ56が設けられている。
そして、ラバーホルダ51は、図11(a)、(b)に示すように、先端に長手方向に傾斜して補助フィン(ラバーホルダ補助フィン)57がフィン55に連ねて一体的に設けられている。つまり、補助フィン57はフィン55とは略直交する方向に、フィン55の形状を実質的に維持した状態で、ラバーホルダ51の先端方向に略円弧状に傾斜しており、この傾斜により凹部57aが形成され、ラバーホルダ51の先端で最も厚みを有するようになっている。なお、補助フィン57は、別部材として取り付けるようにしてもよい。
このように、ワイパブレード50では、補助フィン57を設けたので、ワイパブレード50をウインドガラスに押し付ける力(ダウンフォース)を強くすることができる。つまり、補助フィン57がなければ、図11(a)の矢印eで示すように、走行時にワイパブレード50の長手方向に対して略直角方向から風が当たった場合、この流れが強いと前記実施の形態で説明した作用によりラバーホルダ51が浮きやすくなる。しかし、補助フィン57を設けたことにより、矢印fで示すように当該方向から当たった風はせき止められ、前記実施の形態と同様にして凹部57aによってダウンフォース(図7(b)の矢印)を得ることができる。このことは、ワイパブレード50に対して矢印gで示すように斜方から当たった風や、矢印hで示すように水平方向に当たった風についても同様である。
また、ワイパブレード50は、ラバーホルダ51により一体的に形成されているため、別部材により形成された前記実施の形態のワイパブレード17に比して部材長が長く、これにより補助フィン57の形成範囲を広くすることができる。ここで、補助フィン57は、図12(b)で補助線を加えて詳細に示すように、先端で矢印iの方向に回り込んだ略スプーン形状となるように凹部57aが形成されている。したがって、ワイパブレード50では、図12(a)に示す補助フィン57のないことのみが本形態と異なるワイパブレード60と比べると、風から受ける受圧面積が飛躍的に増大する。つまり、前記実施の形態に比して補助フィン57の表面積を大きくできることに対応して風の受圧面積も大きくなり、より強いダウンフォースを得ることが可能となる。
さらに、ワイパブレード50は、ラバーホルダ51により一体的に形成されているため、カバーが別部材になっている前記実施の形態のワイパブレード17のように連結部を設ける必要がない分、ウインドガラスに密に接触しやすくなり、ダウンフォースを得やすくなる。
10 車両
11 ウインドガラス
12 ワイパ装置
13 ワイパモータ
14 ワイパ軸
15 ワイパアーム
16 動力伝達機構
17 ワイパブレード
18 所定範囲
19 ラバーホルダ
19a 天壁部
19b 側壁部
20 ブレードラバー
21 ヘッド部
21a 装着溝
22 リップ部
23 ネック部
24 保持溝
25 板ばね部材
26 フィン(ラバーホルダフィン)
27 取付部
28 保持部
29 保持爪
30 ストッパ部
31 保持部
32 保持爪
33 カバー
34 連結脚部
35 フィン(カバーフィン)
36 連結脚受け部
37 長孔
38 補助フィン(ラバーホルダ補助フィン)
39 補助フィン(カバー補助フィン)
40 ワイパブレード
50 ワイパブレード
51 ラバーホルダ
51a 天壁部
51b 側壁部
52 支持ブロック
53 棒状ばね部材
54 保持駒
54a 基部
54b 側部
54c 側部
54d 保持爪
55 フィン(ラバーホルダフィン)
56 ストッパ
57 補助フィン(ラバーホルダ補助フィン)
57a 凹部
a〜i 矢印
P カバーの基端側

Claims (4)

  1. ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、
    前記ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、
    前記ラバーホルダの長手方向に延びて一体的に形成され当該長手方向に直交する方向に傾斜するラバーホルダフィンと、
    前記ラバーホルダの長手方向両端に連結される一対のカバーと、
    前記一対のカバーの長手方向に延びて一体的に形成され前記ラバーホルダフィンに連なるとともに当該長手方向に直交する方向に傾斜するカバーフィンと、
    前記ラバーホルダと前記カバーとに覆われるとともに前記ラバーホルダに保持されて前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、
    前記ブレードラバーに装着され前記ブレードラバーを前記ウインドガラスに押圧する板ばね部材と、
    前記カバーの先端に設けられ前記カバーの長手方向に傾斜する凹部が形成されるカバー補助フィンとを有することを特徴とするワイパブレード。
  2. 請求項1に記載のワイパブレードにおいて、
    前記ラバーホルダの長手方向両端に設けられ前記ラバーホルダの長手方向に傾斜する凹部が形成されるラバーホルダ補助フィンを有することを特徴とするワイパブレード。
  3. 請求項1または2に記載のワイパブレードにおいて、
    前記カバーは、前記カバー補助フィンが設けられてないカバーと組み換え可能であり、
    前記ラバーホルダは、前記ラバーホルダ補助フィンが設けられてないラバーホルダと前記ラバーホルダ補助フィンが設けられる前記ラバーホルダとで互いに組み換え可能であることを特徴とするワイパブレード。
  4. ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、
    前記ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、
    前記ラバーホルダの長手方向に延びて一体的に形成され当該長手方向に直交する方向に傾斜するラバーホルダフィンと、
    前記ラバーホルダに全長にわたって覆われるとともに前記ラバーホルダに保持されて前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、
    前記ブレードラバーに装着され前記ブレードラバーを前記ウインドガラスに押圧する板ばね部材と、
    前記ラバーホルダの先端に設けられ前記ラバーホルダの長手方向に傾斜する凹部が形成されるラバーホルダ補助フィンとを有することを特徴とするワイパブレード。
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