JP5248296B2 - ワイパブレード - Google Patents

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本発明は、ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードに関する。
自動車等の車両には、ウインドガラス(ウインドシールドガラス)に付着した雨水等の付着物を払拭するためにワイパ装置が設けられている。このようなワイパ装置は車体に揺動自在に支持されるワイパアームを備えており、このワイパアームの先端にはワイパブレードが取り付けられている。
ワイパブレードは長手方向の両端部に保持爪を備えたラバーホルダと保持爪に係合してラバーホルダに保持されるブレードラバーとを備えており、ブレードラバーの部分においてウインドガラスに接するようになっている。また、ラバーホルダの長手方向の両端部にはカバーが連結され、これらのカバーによりラバーホルダから突出するブレードラバーの先端側の部分が覆われるようになっている。そして、ブレードラバーをウインドガラスに接触させた状態のもとで、ワイパモータによりワイパアームが所定の角度範囲で揺動駆動されることにより、ワイパブレードがウインドガラス上を揺動してガラス面が払拭されるようになっている。
このようなワイパブレードは車両の走行時に走行風を受けることになるので、車両が高速走行した場合には、走行風から受ける揚力や抗力が大きくなり、その払拭性が低下する場合がある。
そのため、例えば特許文献1に示されるワイパブレードでは、ラバーホルダにフィン形状のカバー部材を取り付け、このカバー部材で走行風を受けることにより、ワイパブレードにウインドガラスに向く押し付け力つまりダウンフォースを生じさせて、車両の走行時におけるワイパブレードの払拭性を高めるようにしている。
特開2006−232078号公報
しかしながら、特許文献1に示されるワイパブレードでは、カバー体に沿ってワイパブレードの上側を流れた走行風がワイパブレードの背面側にカルマン渦を発生させ、このカルマン渦によりワイパブレードの背面側に負圧が生じることになる。そのため、上反転位置で反転動作したワイパブレードが、払拭範囲外に掃き出された雨水等を当該負圧により再度払拭範囲に引き込んで水引き現象を生じ、その払拭性が低下する場合があった。
本発明の目的は、反転動作後の水引き現象を抑制して、車両走行時におけるワイパブレードの払拭性を高めることにある。
本発明のワイパブレードは、ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、長手方向の両端部に保持爪を備え、長手方向の中央部において前記ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、前記保持爪に係合して前記ラバーホルダに保持され、長手方向の中間部分が前記ラバーホルダに覆われるとともに前記ウインドガラスに接触するブレードラバーとを有し、前記ラバーホルダは天壁と前記天壁に対して車両前方側に配置される前壁と前記天壁に対して車両後方側に配置される後壁とを備え、前記後壁の内面と前記ブレードラバーとの間隔は前記前壁の内面と前記ブレードラバーとの間隔に対して該ラバーホルダの長手方向両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に広くなることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記後壁の下端と前記ウインドガラスとの間隔が前記前壁の下端と前記ウインドガラスとの間隔に対して前記ラバーホルダの長手方向両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に大きくなることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、長手方向の両端部に保持爪を備え、長手方向の中央部において前記ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、前記保持爪に係合して前記ラバーホルダに保持され、長手方向の中間部分が前記ラバーホルダに覆われるとともに前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、それぞれ前記ラバーホルダの長手方向の両端部に連結され、前記ブレードラバーの前記ラバーホルダから突出した先端側の部分を覆う一対のカバーとを有し、前記ラバーホルダと前記カバーとはそれぞれ天壁と前記天壁に対して車両前方側に配置される前壁と前記天壁に対して車両後方側に配置される後壁とを備え、前記後壁の内面と前記ブレードラバーとの間隔が前記前壁の内面と前記ブレードラバーとの間隔に対して前記ラバーホルダまたは前記カバーの長手方向両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に広くなることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記後壁の下端と前記ウインドガラスとの間隔が前記前壁の下端と前記ウインドガラスとの間隔に対して前記ラバーホルダまたは前記カバーの長手方向両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に大きくなることを特徴とする。
本発明によれば、ブレードラバーとラバーホルダとの間に走行風を流れ易くし、当該走行風によりラバーホルダの上側を流れた走行風により生じるカルマン渦を低減させることができるので、反転動作後にカルマン渦の負圧により生じる水引き現象を抑制して、車両走行時におけるワイパブレードの払拭性を高めることができる。
また、本発明によれば、ラバーホルダの長手方向の両端部にカバーを連結するようにしたワイパブレードにおいて、ブレードラバーとラバーホルダとの間に加えてブレードラバーとカバーとの間においても走行風を流れ易くすることができるので、ワイパブレードの長手方向の全範囲でカルマン渦による負圧の発生を低減させてワイパブレードの払拭性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるワイパブレードを備えた車両用ワイパ装置を示す斜視図であり、この車両用ワイパ装置11(以下、ワイパ装置11とする)は自動車等の車両12に設けられて当該車両12のウインドガラス(ウインドシールドガラス)13を払拭するものであり、ワイパアーム14とこのワイパアーム14の先端に取り付けられるワイパブレード15とを有している。
ワイパアーム14はアルミダイキャスト製のアームヘッド16を有しており、このアームヘッド16はその基端においてナット17により車両12に揺動自在に設けられるピボット軸(ワイパ軸)18に固定されている。ピボット軸18はリンク機構(不図示)を介して車両12に搭載された図示しないワイパモータに連結されており、当該ワイパモータにより駆動されて所定の角度範囲で揺動するようになっている。
アームヘッド16の先端には、鋼板等により断面略コの字のアーム状に形成されたリテーナ19が連結軸21によりウインドガラス13に接近離反する方向に回動自在に連結されており、このリテーナ19の先端にはアームステー22がカシメにより固定されている。リテーナ19の内部には、連結軸21を軸心としてウインドガラス13に向く方向にリテーナ19を付勢するための図示しないスプリングが収容されており、このスプリングの付勢力により、ワイパアーム14はワイパブレード15に所定の押し付け力を加えるようになっている。
図2は図1に示すワイパブレードの一方のカバーを取り外した状態を示す斜視図であり、図3は図2におけるA−A線に沿う断面図である。
ワイパブレード15はラバーホルダ31とブレードラバー32と一対のカバー33とを備えており、ラバーホルダ31の長手方向の中央部に設けられた連結部34においてワイパアーム14の先端に取り付けられ、ブレードラバー32においてウインドガラス13に接触するようになっている。
図2、図3に示すように、ラバーホルダ31は、ブレードラバー32に対してウインドガラス13とは反対側に対向する天壁31aと、ワイパブレード15がワイパアーム14に取り付けられてウインドガラス13の下反転位置にあるときに天壁31aに対して車両前方側に位置する前壁31bと、ワイパブレード15が当該下反転位置にあるときに天壁31aに対して車両後方側に位置する後壁31cとを備えており、断面が略コの字形状であるとともに長さ寸法がブレードラバー32の略半分程度となったカバー状に形成されている。また、ラバーホルダ31の長手方向の両端部には、それぞれ前壁31bの内面31b1と後壁31cの内面31c1とから互いに向かい合う方向に突出する一対の保持爪35が設けられている。
ブレードラバー32はゴム材により、ヘッド部32aとリップ部32bとを備えた長手方向に一様な断面を有する長尺の棒状に形成されており、ヘッド部32aとリップ部32bとの間には、払拭方向の両側部に向けて開口するとともに長手方向に沿って延びる保持溝32cが設けられている。ブレードラバー32は、これらの保持溝32cがラバーホルダ31の保持爪35に係合することにより、ラバーホルダ31に2点保持されるとともに、その長手方向の中間部分がラバーホルダ31により覆われるようになっている。
ブレードラバー32のヘッド部32aの払拭方向を向く両側部には、それぞれ長手方向に沿って延びる装着溝32dが設けられ、これらの装着溝32dにはそれぞれバーティブラ(板ばね)36が装着されている。これらのバーティブラ36は鋼板等の板材によりウインドガラス13に接近離反する方向に弾性変形自在に形成されるとともに長手方向の両端部が長手方向の中央部よりもウインドガラス13に接近する方向に所定の曲率で湾曲しており、ブレードラバー32がウインドガラス13に接触していない状態では当該ブレードラバー32はバーティブラ36とともに湾曲している。
ブレードラバー32はリップ部32bにおいてウインドガラス13に接触するようになっており、ブレードラバー32がウインドガラス13に接触するとともにワイパブレード15にワイパアーム14からの押し付け力が加えられると、各バーティブラ36がウインドガラス13に沿う方向に弾性変形し、ブレードラバー32はワイパアーム14からの押し付け力がバーティブラ36の弾性変形により長手方向全体に均一に加えられた状態となって所定の分布圧でウインドガラス13に接触する。
図2に示すように、一対のカバー33は、それぞれラバーホルダ31と同様に、ブレードラバー32に対してウインドガラス13とは反対側に対向するとともにラバーホルダ31の天壁31aに隣接して配置される天壁33aと、ワイパブレード15が下反転位置にあるときに天壁33aに対して車両前方側に位置する前壁33bと、ワイパブレード15が下反転位置にあるときに天壁33aに対して車両後方側に位置する後壁33cとを備えた断面略コの字形状に形成されており、それぞれラバーホルダ31の長手方向の両端部に連結されて、ブレードラバー32のラバーホルダ31から長手方向に突出した先端側の部分を覆うようになっている。なお、各カバー33の先端部には、それぞれ前壁33bの内面33b1と後壁33cの内面33c1とから互いに向かい合う方向に突出する一対のカバー係止爪37が設けられている。
車両12の走行時におけるワイパブレード15の空力特性を向上させてワイパブレード15のウインドガラス13からの浮き上がりを防止するために、ラバーホルダ31にはホルダ側フィン41が設けられ、カバー33にはそれぞれカバー側フィン42が設けられている。
ラバーホルダ31に設けられるホルダ側フィン41は、ラバーホルダ31の天壁31aの後壁31c寄り部分に連結部34を挟んだ長手方向の全体に亘って延びて形成されており、カバー33に設けられるカバー側フィン42は、カバー33の天壁33aの後壁33c寄り部分に長手方向の全体に亘って延びて形成されている。これらのフィン41,42はそれぞれ前壁31b,33bの側から後壁31c,33cの側に向けて徐々に天壁31a,33aから離れる方向に傾斜しており、車両12の走行時に、ワイパブレード15の上方を流れる走行風を上方に跳ね上げてワイパブレード15にウインドガラス13に向く押し付け力つまりダウンフォースを生じさせる。これにより、車両12の走行時におけるワイパブレード15の払拭性を高めるようになっている。
図4(a)は図2に示すワイパブレードの正面図であり、図4(b)は図2に示すワイパブレードの背面図である。
このワイパブレード15では、ラバーホルダ31の前壁31bと後壁31cとにそれぞれホルダ側切り欠き部51,52を設けることにより、車両12の走行時に、ラバーホルダ31とブレードラバー32との間に走行風を通過させ易くして、ワイパブレード15の上側(上方)を通過した走行風が後壁31cの背面側で生じるカルマン渦を低減し、ワイパブレード15の払拭性を高めるようにしている。
図4(a)に示すように、ラバーホルダ31の前壁31bに設けられるホルダ側切り欠き部51は、前壁31bの長手方向の両端部の間つまり長手方向の両端部に設けられる保持爪35の間の部分をその下端(ウインドガラス13に対向する側の端)側から天壁31aの側に向けて切り欠いた形状に形成されており、その開口形状は前壁31bの下端31b2がラバーホルダ31の長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがってウインドガラス13に対して徐々に離れるように形成されている。
一方、図4(b)に示すように、ラバーホルダ31の後壁31cに設けられるホルダ側切り欠き部52は、後壁31cの長手方向の両端部の間つまり長手方向の両端部に設けられる保持爪35の間の部分をその下端(ウインドガラスに対向する側の端)側から天壁31aの側に向けて切り欠いた形状に形成されており、その開口形状は後壁31cの下端31c2がラバーホルダ31の長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがってウインドガラス13に対して徐々に離れるように形成されている。
同様に、このワイパブレード15では、ラバーホルダ31の長手方向の両端部に連結される各カバー33の前壁33bと後壁33cとにそれぞれカバー側切り欠き部53,54を設けることにより、車両12の走行時に、カバー33とブレードラバー32との間に走行風を通過させ易くして、ワイパブレード15の上側(上方)を通過した走行風が後壁33cの背面側で生じるカルマン渦を低減し、ワイパブレード15の払拭性を高めるようにしている。
図4(a)に示すように、カバー33の前壁33bに設けられるカバー側切り欠き部53は、前壁33bの長手方向の両端部の間の部分をその下端(ウインドガラス13に対向する側の端)側から天壁33aの側に向けて切り欠いた形状に形成されており、その開口形状は前壁33bの下端33b2がカバー33の長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがってウインドガラス13に対して徐々に離れるように形成されている。
一方、図4(b)に示すように、カバー33の後壁33cに設けられるカバー側切り欠き部54は、後壁33cの長手方向の両端部の間の部分をその下端(ウインドガラスに対向する側の端)側から天壁33aの側に向けて切り欠いた形状に形成されており、その開口形状は後壁33cの下端33c2がカバー33の長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがってウインドガラス13に対して徐々に離れるように形成されている。
図5(a)は図1におけるA−A線に沿う断面図であり、図5(b)は図1におけるB−B線に沿う断面図であり、図5(c)は図1におけるC−C線に沿う断面図である。
このワイパブレード15では、図5(a)、(b)に示すように、ラバーホルダ31の後壁31cの下端31c2とウインドガラス13との間隔SH1を、前壁31bの下端31b2とウインドガラス13との間隔SH2に対して、ラバーホルダ31の長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に大きくなるように形成することにより、後壁31cの内面31c1とブレードラバー32との間隔SH3を前壁31bの内面31b1とブレードラバー32との間隔SH4に対してラバーホルダ31の長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に広くなるようにしている。また、ラバーホルダ31の前壁31bと後壁31cとはそれぞれホルダ側切り欠き部51,52が設けられることにより、その長手方向の略中央部では、前壁31bの下端31b2はブレードラバー32のヘッド部32aと略同一の高さに設定され、後壁31cの下端31c2はブレードラバー32のヘッド部32aよりも上方(ウインドガラス13から離れる方向)に設定されている。これにより、車両12の走行時において、前壁31bの側からラバーホルダ31とブレードラバー32との間に侵入した走行風を、当該ラバーホルダ31とブレードラバー32との間を介して、効率よくワイパブレード15の後方側に流すことができるようになっている。
同様に、このワイパブレード15では、図5(c)に示すように、カバー33の後壁33cの下端33c2とウインドガラス13との間隔SC1を、前壁33bの下端33b2とウインドガラス13との間隔SC2に対して、カバー33の長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に大きくなるように形成することにより、後壁33cの内面33c1とブレードラバー32との間隔SC3を前壁33bの内面33b1とブレードラバー32との間隔SC4に対してカバー33の長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に広くなるようにしている。また、カバー33の前壁33bと後壁33cとはそれぞれカバー側切り欠き部53,54が設けられることにより、その長手方向の略中央部では、前壁33bの下端33b2と後壁31cの下端31c2は、それぞれブレードラバー32のヘッド部32aと略同一の高さに設定されている。これにより、車両12の走行時において、前壁33bの側からカバー33とブレードラバー32との間に侵入した走行風を、当該カバー33とブレードラバー32との間を介して、効率よくワイパブレード15の後方側に流すことができるようになっている。
また、このワイパブレード15では、図3に示すように、ブレードラバー32のヘッド部32aには、そのウインドガラス13とは反対側を向く面つまり天面32a1と払拭方向を向く両側面32a2との間には、当該ヘッド部32aが面取りされることにより、これらを連ねる一対の傾斜面32a3が長手方向の全範囲に亘って設けられている。これらの傾斜面32a3は各側面32a2から天面32a1に向かうにしたがって徐々にリップ部32bつまりウインドガラス13から離れる方向に傾斜しており、これにより、ブレードラバー32のヘッド部32aはその払拭方向の中央部がリップ部32bとは反対側に突出した形状に形成されている。
このように、ブレードラバー32のヘッド部32aの両側面32a2の側を面取りして一対の傾斜面32a3を有する凸形状に形成するようにしたので、ラバーホルダ31やカバー33の前壁31b,33bや後壁31c,33cの内面31b1,31c1,33b1,33c1とブレードラバー32との間隔SH3,SH4,SC3,SC4を大きくして、ラバーホルダ31とブレードラバー32との間やカバー33とブレードラバー32との間に走行風が流れ易くすることができる。
図6は図1に示すワイパブレードが車両の走行時に受ける走行風の状態を示す断面図である。
このような構成により、このワイパブレード15では、車両12の走行時において、ラバーホルダ31とブレードラバー32との間に走行風を流れ易くすることができ、特に、連結部34が設けられることによりカルマン渦が発生し易いラバーホルダ31の長手方向の中央部において走行風を流れ易くすることができる。
これにより、図6に示すように、ラバーホルダ31の上側を介して後壁31cの背面側に流れた走行風は、ラバーホルダ31の下方において当該ラバーホルダ31とブレードラバー32との間を通って流れた走行風とともに車両後方側に流れることになり、ラバーホルダ31の上側を流れた走行風が後壁31cの背面側においてカルマン渦を発生させることを抑制することができる。
また、ラバーホルダ31の場合と同様に、各カバー33においても、カバー33の上側を介して後壁33cの背面側に流れた走行風を、カバー33とブレードラバー32との間を流れた走行風とともに車両後方側に流して、当該走行風による後壁33cの背面側へのカルマン渦の発生を抑制することができる。
このように、このワイパブレード15では、ラバーホルダ31とブレードラバー32との間に走行風を流れ易くすることができるので、当該走行風によりラバーホルダ31の上側を流れた走行風により生じるカルマン渦を低減させることができる。また、ラバーホルダ31とブレードラバー32との間に加えて一対のカバー33とブレードラバー32との間においても走行風を流れ易くすることができるので、当該走行風によりカバー33の上側を流れた走行風により生じるカルマン渦を低減させることができる。つまり、ワイパブレード15の長手方向の全範囲においてワイパブレード15の下流側つまり背面側におけるカルマン渦つまり負圧の発生を抑制することができる。したがって、ワイパブレード15が反転動作した後に、ワイパブレード15が生じる水引き現象を抑制して、車両12の走行時におけるワイパブレード15の払拭性を高めることができる。
図7(a)、(b)はそれぞれ図2に示すブレードラバーの変形例を示す斜視図である。
図2に示す場合では、ブレードラバー32のヘッド部32aには、その長手方向の全範囲に亘って天面32a1と両側面32a2とに連なる一対の傾斜面32a3が設けられているが、これに限らず、図7(a)に示すように、このブレードラバー32のラバーホルダ31の保持爪35に係合する部分(2箇所)を傾斜面32a3が形成されない断面矩形に形成するようにしてもよい。これにより、ラバーホルダ31に設けられた保持爪35によりブレードラバー32をラバーホルダ31に確実に保持させつつ、ラバーホルダ31とブレードラバー32との間に走行風を流れ易くすることができる。
また、図7(b)に示すように、このブレードラバー32の長手方向の中間位置からピボット軸18に近い側の先端部までの長手方向の半分の範囲にのみ一対の傾斜面32a3を形成するようにしてもよい。これにより、ワイパアーム14と重なることにより、フィン41,42による払拭性の向上効果が小さい連結部34からピボット軸18に近い側の先端部までの範囲におけるワイパブレード15の払拭性を高めることができる。
図8は図2に示すブレードラバーの変形例であり、図9は図8に示すブレードラバーを備えたワイパブレードのカバー部分の断面図である。
図2に示すブレードラバー32では、図3にその詳細を示すように、ブレードラバー32のヘッド部32aに一対の傾斜面32a3を設けることにより、ラバーホルダ31やカバー33の前壁31b,33bや後壁31c,33cの内面31b1,31c1,33b1,33c1とブレードラバー32に対する間隔を拡大して、ラバーホルダ31とブレードラバー32との間やカバー33とブレードラバー32との間に走行風が流れ易くするようにしている。
これに対して、図8、図9に示すブレードラバー32では、ブレードラバー32のヘッド部32aの天面32a1と両側面32a2との成す両角部に、それぞれ傾斜面32a3に換えて切り欠き61を設け、これらの切り欠き61によりラバーホルダ31やカバー33の内面31b1,31c1,33b1,33c1に対する間隔を拡大するようにしている。これらの切り欠き61は、それぞれヘッド部32の天面32aからバーティブラ36が装着される装着溝32dにまで達するように形成されており、バーティブラ36の外側半分を露出させている。また、図8に示すように、切り欠き61はブレードラバー32の両先端部からの所定範囲とラバーホルダ31の保持爪35に係合する部分(2箇所)とを除いた部分に長手方向に延びて形成されている。
これにより、図2に示すブレードラバー32と同様に、ラバーホルダ31やカバー33の前壁31b,33bや後壁31c,33cの内面31b1,31c1,33b1,33c1とブレードラバー32に対する間隔を拡大して、ラバーホルダ31とブレードラバー32との間やカバー33とブレードラバー32との間に走行風が流れ易くすることができる。
なお、図8に示す場合には、切り欠き61をブレードラバー32の上記所定部分にのみ形成するようにしているが、これに限られることなく、切り欠き61をブレードラバー32のいずれの範囲に形成するようにしてもよい。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態おいては、ワイパブレード15はラバーホルダ31の長手方向の両端部にカバー33が連結された構造となっているが、これに限らず、一対のカバー33を備えていないワイパブレード15に本発明を適用してもよい。
また、前記実施の形態においては、ラバーホルダ31にはホルダ側フィン41が設けられ、カバー33にはカバー側フィン42が設けられているが、これに限らず、フィン41,42が設けられていないラバーホルダ31やカバー33に本発明を適用してもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ブレードラバー32のヘッド部32aには一対の傾斜面32a3が形成されているが、これに限らず、傾斜面32a3を持たない断面矩形のヘッド部32aを備えたブレードラバー32を用いるようにしてもよい。
本発明の一実施の形態であるワイパブレードを備えた車両用ワイパ装置を示す斜視図である。 図1に示すワイパブレードの一方のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 (a)は図2に示すワイパブレードの正面図であり、(b)は図2に示すワイパブレードの背面図である。 (a)は図1におけるA−A線に沿う断面図であり、(b)は図1におけるB−B線に沿う断面図であり、(c)は図1におけるC−C線に沿う断面図である。 図1に示すワイパブレードが車両の走行時に受ける走行風の状態を示す断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図2に示すブレードラバーの変形例を示す斜視図である。 図2に示すブレードラバーの変形例である。 図8に示すブレードラバーを備えたワイパブレードのカバー部分の断面図である。
符号の説明
11 車両用ワイパ装置
12 車両
13 ウインドガラス
14 ワイパアーム
15 ワイパブレード
16 アームヘッド
17 ナット
18 ピボット軸
19 リテーナ
21 連結軸
22 アームステー
31 ラバーホルダ
31a 天壁
31b 前壁
31b1 内面
31b2 下端
31c 後壁
31c1 内面
31c2 下端
32 ブレードラバー
32a ヘッド部
32a1 天面
32a2 側面
32a3 傾斜面
32b リップ部
32c 保持溝
32d 装着溝
33 カバー
33a 天壁
33b 前壁
33b1 内面
33b2 下端
33c 後壁
33c1 内面
33c2 下端
34 連結部
35 保持爪
36 バーティブラ
37 カバー係止爪
41 ホルダ側フィン
42 カバー側フィン
51,52 ホルダ側切り欠き部
53,54 カバー側切り欠き部
61 切り欠き
SH1〜SH4 間隔
SC1〜SC4 間隔

Claims (4)

  1. ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、
    長手方向の両端部に保持爪を備え、長手方向の中央部において前記ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、
    前記保持爪に係合して前記ラバーホルダに保持され、長手方向の中間部分が前記ラバーホルダに覆われるとともに前記ウインドガラスに接触するブレードラバーとを有し、
    前記ラバーホルダは天壁と前記天壁に対して車両前方側に配置される前壁と前記天壁に対して車両後方側に配置される後壁とを備え、
    前記後壁の内面と前記ブレードラバーとの間隔は前記前壁の内面と前記ブレードラバーとの間隔に対して該ラバーホルダの長手方向両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に広くなることを特徴とするワイパブレード。
  2. 請求項1記載のワイパブレードにおいて、前記後壁の下端と前記ウインドガラスとの間隔が前記前壁の下端と前記ウインドガラスとの間隔に対して前記ラバーホルダの長手方向両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に大きくなることを特徴とするワイパブレード。
  3. ワイパアームの先端に取り付けられて車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、
    長手方向の両端部に保持爪を備え、長手方向の中央部において前記ワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、
    前記保持爪に係合して前記ラバーホルダに保持され、長手方向の中間部分が前記ラバーホルダに覆われるとともに前記ウインドガラスに接触するブレードラバーと、
    それぞれ前記ラバーホルダの長手方向の両端部に連結され、前記ブレードラバーの前記ラバーホルダから突出した先端側の部分を覆う一対のカバーとを有し、
    前記ラバーホルダと前記カバーとはそれぞれ天壁と前記天壁に対して車両前方側に配置される前壁と前記天壁に対して車両後方側に配置される後壁とを備え、
    前記後壁の内面と前記ブレードラバーとの間隔が前記前壁の内面と前記ブレードラバーとの間隔に対して前記ラバーホルダまたは前記カバーの長手方向両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に広くなることを特徴とするワイパブレード。
  4. 請求項3記載のワイパブレードにおいて、前記後壁の下端と前記ウインドガラスとの間隔が前記前壁の下端と前記ウインドガラスとの間隔に対して前記ラバーホルダまたは前記カバーの長手方向両端部から中央部に向かうにしたがって徐々に大きくなることを特徴とするワイパブレード。
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