JP2007269170A - ワイパブレード - Google Patents

ワイパブレード Download PDF

Info

Publication number
JP2007269170A
JP2007269170A JP2006097144A JP2006097144A JP2007269170A JP 2007269170 A JP2007269170 A JP 2007269170A JP 2006097144 A JP2006097144 A JP 2006097144A JP 2006097144 A JP2006097144 A JP 2006097144A JP 2007269170 A JP2007269170 A JP 2007269170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
wiper
wiper arm
blade holder
windshield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006097144A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Tokunaka
博樹 徳中
Gensaku Yamagami
源作 山上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2006097144A priority Critical patent/JP2007269170A/ja
Publication of JP2007269170A publication Critical patent/JP2007269170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ブレードホルダの応力集中部分にバネ部材の一部を配置して、ブレードホルダの剛性を高めることができるワイパブレードを提供。
【解決手段】棒状バネ部材25,26を構成する第1,第2のバネ部材25a,26bを、ブレードホルダ21の回動中心C1よりもワイパアーム15の揺動半径内側に延出して設けた。これにより、ブレードホルダ21の回動中心C1に各棒状バネ部材25,26の一部が横切るように配置されて、ブレードホルダ21における応力集中部分の剛性を高めることができ、ワイパブレードの折損強度を向上させることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両のウィンドシールド上を揺動運動してウィンドシールドを払拭するワイパブレードに関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールドに付着した雨や雪,前車の飛沫等の付着物を払拭して運転者の視界を確保するためにワイパ装置が設けられている。このようなワイパ装置は、電動モータを介して揺動駆動されるワイパアームと、このワイパアームの先端側に装着されるワイパブレードとを備えており、ワイパブレードは、ワイパアームの先端側に回動自在に装着されるブレードホルダと、ブレードホルダに保持されるブレードラバーとを有している。ブレードラバーは、ワイパアームに内装されたスプリングによってウィンドシールドに向けて押圧力が加えられた状態となっており、この状態でワイパアームを電動モータによって駆動することで、ブレードラバーがウィンドシールド上を揺動運動して払拭するようになっている。
ところで、良好な払拭性能を発揮させるためには、ワイパアームからブレードラバーに加えられる押圧力を、ブレードラバーの長手方向全体に亘って均等に分散させる必要がある。そこで、ワイパアームとブレードラバーとの間に複数のレバーを組み上げて、このレバーを介してブレードラバーのウィンドシールドに対する押圧力を均等に分散させるようにした、所謂、トーナメント式のワイパブレードが知られている。しかしながら、このようなトーナメント式のワイパブレードにおいては、ブレードラバーの長手方向に設けることができるレバーの数に制限がある等、ワイパアームからブレードラバーに加えられる押圧力をブレードラバーの長手方向全体に亘って十分に均等に分散させることが困難であった。
そこで、ワイパアームの先端側に装着されるブレードホルダに、ウィンドシールドの曲率半径よりも小さい曲率半径を有する湾曲したバネ部材を装着し、このバネ部材によるウィンドシールドへの押圧力と、ワイパアームに内装されたスプリングによる押圧力とによって、ブレードラバーの長手方向全体に亘って押圧力を均等に分散させるようにしたワイパブレードが、例えば、特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載されたワイパブレードは、ワイパアームに対してクリップ(アーム取付部)を介して回動自在に装着される接続ブロック(ブレードホルダ)において、長手方向に対向配置して設けられた棒状バネ部材(バネ部材)の端部を保持しており、バネ部材の端部間がブレードホルダのワイパアームに対する回動中心に配置されるようになっている。
WO2004/078541A1(図5(a)〜(d))
ところで、ウィンドシールドの下方側近傍、つまり、ワイパブレードのウィンドシールドに対する停止位置近傍に、雪等の障害物が留まっている状態で、操作者がワイパスイッチを操作することによりワイパアームを揺動駆動し、その後、停止させるような場合があり、このような場合においては、ブレードホルダのワイパアームに対する回動中心において、払拭方向に対して大きな曲げ応力がかかることがある。しかしながら、上述した特許文献1に記載されたワイパブレードによれば、ブレードホルダの回動中心に、上述のようにバネ部材の端部間が配置されるため、当該部分の剛性が不十分であり、ブレードホルダが変形または折損する等して、払拭性能を低下させる虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ブレードホルダの応力集中部分にバネ部材の一部を配置して、ブレードホルダの剛性を高めることができるワイパブレードを提供することにある。
本発明のワイパブレードは、車両に揺動自在に設けられるワイパアームに装着され、ウィンドシールド上を揺動運動して前記ウィンドシールドを払拭するワイパブレードであって、前記ウィンドシールドに接触するブレードラバーと、前記ワイパアームの先端側が回動軸を介して回動自在に装着され、前記ブレードラバーを保持するブレードホルダと、前記ブレードホルダに対して前記ワイパアームの揺動半径外側に連結され、前記ワイパアームからの押圧力を前記ブレードラバーの全長に亘って分散する第1,第2のバネ部材と、前記ブレードホルダに対して前記ワイパアームの揺動半径内側に連結され、前記ワイパアームからの押圧力を前記ブレードラバーの全長に亘って分散する第3,第4のバネ部材とを有し、前記第1,第2のバネ部材のうち少なくとも何れか一方を、前記回動軸よりも前記ワイパアームの揺動半径内側に延出して設けることを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記第1,第2のバネ部材および前記第3,第4のバネ部材を、それぞれ長手方向に向かって複数の連結駒で連結することを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記第1,第2のバネ部材を、抜止部を介して前記ブレードホルダに連結することを特徴とする。
本発明によれば、第1,第2のバネ部材のうち少なくとも何れか一方を、回動軸よりもワイパアームの揺動半径内側に延出して設けるので、ブレードホルダの回動中心にバネ部材の一部が横切るように配置されて、ブレードホルダにおける応力集中部分の剛性を高めることができる。したがって、ワイパブレードの折損強度を向上させることができる。
本発明によれば、第1,第2のバネ部材および第3,第4のバネ部材を、それぞれ長手方向に向かって複数の連結駒で連結するので、連結駒によってバネ部材の払拭方向への変形を抑制することができる。したがって、ブレードラバーの払拭方向への変形を抑制して、ひいては、ワイパブレードの払拭方向に対する剛性を高めることができる。
本発明によれば、第1,第2のバネ部材を、抜止部を介してブレードホルダに連結するので、ブレードホルダの回動中心に過大な応力が集中してブレードホルダに不具合が生じたとしても、ブレードホルダから第1,第2のバネ部材がワイパアームの揺動半径外側に抜け出るのを防止することができる。
以下、本発明におけるワイパブレードの一実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は一実施の形態におけるワイパブレードを備えたワイパ装置を示す説明図を表している。
図1に示すように、車両10には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11に付着した雨や雪,前車の飛沫等の付着物を払拭して、運転者の視界を確保するためにワイパ装置12が設けられている。
このワイパ装置12は、車内等に設けられるワイパスイッチ(図示せず)を操作すること等により回転駆動されるワイパモータ13と、車両10に回転自在に設けられる運転席側および助手席側ワイパ軸14a,14bと、各ワイパ軸14a,14bに基端側が固定され、先端側がフロントガラス11上を揺動運動する運転席側および助手席側ワイパアーム15a,15bと、ワイパモータ13の回転運動を各ワイパアーム15a,15bの揺動運動に変換するリンク機構16とを有している。
各ワイパアーム15a,15bの先端側には、それぞれ同様に構成された運転席側および助手席側ワイパブレード17a,17bが、各ワイパアーム15a,15bに対してフロントガラス11の垂直方向に対して回動自在に装着されている。各ワイパブレード17a,17bは、各ワイパアーム15a,15bに内装されたスプリング(図示せず)によってフロントガラス11に対して弾圧的に接触するようになっており、したがって、ワイパモータ13の回転駆動によって、各ワイパブレード17a,17bがフロントガラス11上の図中二点鎖線で示す各払拭範囲18a,18b、つまり、下反転位置(ワイパアームの停止位置)と上反転位置との間において、所定の押圧力で摺接して払拭するようになっている。
図2は運転席側ワイパブレードを示す一部切欠断面図を、図3は図2のワイパブレードからフィンを取り外した状態を示す上面図を、図4は図2のワイパブレードをワイパアームの基端側から見た斜視図をそれぞれ表している。また、図5は図3の囲い円B部分の部分拡大図を、図6は図2のA−A線に沿う断面図をそれぞれ表している。なお、運転席側ワイパブレード17aと助手席側ワイパブレード17bとは、同様に構成されるため、以下、運転席側ワイパブレード17aのみについて説明する。また、その説明に際し、構成部品には「運転席側」を付さずに単に「ワイパブレード」等と称することとし、符号末尾のサフィックスを省略する。
図2に示すように、ワイパアーム15の先端側(図中右側)には、ワイパブレード17がクリップ20を介してワンタッチで装着されるようになっており、所謂、Uフック方式の接続方法を採用している。ワイパブレード17を構成するクリップ20は、ブレードホルダ21に対して回動軸としてのピン22を介して回動自在に装着されており、したがって、ブレードホルダ21は、ワイパアーム15に対してフロントガラス11の垂直方向に対して回動自在に装着されている。
ブレードホルダ21は、ブレードラバー23の長手方向に対する略中央部分を保持するようになっており、このブレードラバー23は、図中二点鎖線で示すフロントガラス11に対して接触して摺接するようになっている。ワイパブレード17は、図2に示すように、フロントガラス11から離れた状態、つまり、自然状態においては、フロントガラス11の曲率半径R1より小さい曲率半径R2で湾曲するようになっている。
ブレードホルダ21の図中両側には、ブレードラバー23の長手方向に沿うように、ゴム製のフィン24a,24bがブレードラバー23を覆うようにして装着されており、これらのフィン24a,24bは、車両10が高速走行等した際に、走行風を受けることによってブレードラバー23のフロントガラス11からの浮き上がりを防止して、ワイパブレード17の払拭性能の低下を抑制する役割を果たすものである。
図3および図4に示すように、ブレードホルダ21には、ワイパブレード17がフロントガラス11上を払拭動作する際の移動方向、つまり、払拭方向にずれるようにして一対の棒状バネ部材25,26が略並行となるように設けられている。各棒状バネ部材25,26は、それぞれ断面が略円形となるように成形されるとともに、フロントガラス11よりも小さい曲率半径R2となるように湾曲して弓状に成形されている。そして、各棒状バネ部材25,26は、長手方向に対する略中央部分においてブレードホルダ21に固定されており、ブレードホルダ21の図3中両端側から所定の長さで突出している。
各棒状バネ部材25,26は、図5に示すように、第1のバネ部材25a,第2のバネ部材26a,第3のバネ部材25bおよび第4のバネ部材26bとから構成されている。第1のバネ部材25aと第3のバネ部材25bおよび第2のバネ部材26aと第4のバネ部材26bは、それぞれブレードホルダ21に対して、その長手方向(図中左右方向)から端部を対向させるようにして連結されている。第1のバネ部材25aと第2のバネ部材26aとは、ブレードホルダ21のピン22からワイパアーム15の揺動半径外側(図中左側)に連結され、第3のバネ部材25bと第4のバネ部材26bとは、ブレードホルダ21のピン22からワイパアーム15の揺動半径内側(図中右側)に連結されている。
第1のバネ部材25aと第3のバネ部材25bの端部間中心および第2のバネ部材26aと第4のバネ部材26bの端部間中心は、それぞれ共通の端部間中心C2となっており、この端部間中心C2は、ブレードホルダ21のワイパアーム15に対する回動中心C1、つまり、ピン22よりもワイパアーム15の基端側(図中右側)に位置するようになっている。
したがって、ブレードホルダ21のワイパアーム15に対する回動中心C1には、各棒状バネ部材25,26の一部を構成する第1のバネ部材25aと第2のバネ部材26aとが、ワイパアーム15の揺動半径内側に向かって延出して横切るように配置されて、これにより、ブレードホルダ21の回動中心C1における部分の剛性を高めるようにしている。
ブレードホルダ21の両端側には、図3および図4に示すように、複数の連結駒27(図3では左右側にそれぞれ7個)が設けられており、これらの連結駒27は、各棒状バネ部材25,26の長手方向に向かって所定間隔で並んで設けられている。各連結駒27は、例えば、プラスチック等の合成樹脂材により成形されており、図4中破線に示すようにその内部で棒状バネ部材25,26に一体成形された抜止部としてのクランク部25c,26cを保持するように、各棒状バネ部材25,26に固定されている。これにより、各棒状バネ部材25,26は、互いの相対位置を保持した状態で各連結駒27によって連結され、したがって、フロントガラス11の垂直方向に対しては弾性変形可能とされ、払拭方向に対しては変形規制された状態となっている。
図6に示すように、各連結駒27の内側壁部28a,28bには、一対の保持爪29a,29bが対向するように一体成形されており、これらの保持爪29a,29bによってブレードラバー23が保持されている。
ブレードラバー23は、連結駒27によって保持される本体部30と、フロントガラス11に接触してフロントガラス11を払拭するエッジ部31とを備えている。ブレードラバー23の本体部30には、溝部32a,32bが設けられており、これらの溝部32a,32bに対して各連結駒27の保持爪29a,29bが入り込むようになっている。本体部30とエッジ部31との間には、図6中左右方向に薄肉に成形されて、比較的弱い力で弾性変形するネック部33が設けられ、これにより、エッジ部31は、フロントガラス11に対して傾動して、フロントガラス11に対する適切な接触角に保持されるようになっている。ここで、ブレードラバー23は、例えば、天然ゴムやクロロプレンゴム等によって成形され、その長手方向に亘って略同一の断面形状となっている。
また、ブレードラバー23の各溝部32a,32bの図6中上方側には、図中左右方向に延びるようにして一対の装着溝部34a,34bが形成されており、各装着溝部34a,34bには、それぞれ平板状のバネ部材として一対のバーティブラ35が装着されている。各バーティブラ35についても、各棒状バネ部材25,26と同様に、例えば、フロントガラス11の曲率半径R1よりも小さい曲率半径R2で湾曲するように弓状に成形されている。
次に、以上のように構成した本発明の一実施の形態におけるワイパブレード17の動作について図面に基づき説明する。図7はワイパブレードに対する曲げ応力の負荷状態を示す説明図を表している。
図2に示す状態から、ワイパアーム15をフロントガラス11側に倒すと、ワイパアーム15に内装されたスプリング(図示せず)による押圧力がクリップ20を介してブレードホルダ21に加えられる。すると、ブレードホルダ21を介して各棒状バネ部材25,26およびバーティブラ35のいずれもが、フロントガラス11の曲率半径R1に近づくように弾性変形される。
このとき、ブレードラバー23の曲率半径R2は、フロントガラス11の曲率半径R1よりも小さく設定されているので、ブレードラバー23の図2中両端側における各棒状バネ部材25,26およびバーティブラ35によるフロントガラス11への押圧力は、その略中央部分(ピン22の対応部分)における押圧力よりも大きくなっている。一方、ワイパアーム15のスプリングによる押圧力は、ブレードラバー23の略中央部分よりも両端側部分の方が小さくなっている。したがって、各棒状バネ部材25,26およびバーティブラ35は、ワイパアーム15のスプリングによる押圧力を、ブレードラバー23の長手方向全体に亘り均等に分散させて加えるようになっている。
次いで、例えば、降雪時等においてフロントガラス11に付着した雪を払拭するために、操作者がワイパスイッチを操作すると、図示しないバッテリ等の電源から、ワイパモータ13に対して駆動電流が供給され、これによりワイパモータ13が回転駆動される。このワイパモータ13の回転駆動に伴い、リンク機構16を介してワイパアーム15が揺動し、ワイパブレード17がフロントガラス11上の払拭範囲18を払拭する。
図7に示すように、ワイパブレード17が払拭動作を繰り返すこと等により、フロントガラス11の下方側近傍、つまり、ワイパブレード17のフロントガラス11に対する停止位置近傍に雪Sが溜まる場合があり、この場合、溜まった雪Sがワイパブレード17の払拭動作に対する障害物となる。そして、ワイパモータ13の回転力F1で揺動運動するワイパブレード17には、ブレードホルダ21の回動中心C1を中心として、図7中破線で示すように図中上方に折り曲げる方向に曲げ応力F2が負荷される。
ここで、ブレードホルダ21の回動中心C1を境にワイパアーム15の揺動半径外側(図7中左側)の方がその内側に比して払拭距離が長くなるため、払拭する雪Sの量も多くなり、したがって、ワイパアーム15の揺動半径外側の方に雪Sが溜まり易い。よって、ワイパブレード17の揺動半径外側に比較的大きな曲げ応力F2が負荷されるが、ワイパアーム15の停止位置に向かう側の棒状バネ部材25における第1のバネ部材25aが、応力集中部分であるブレードホルダ21の回動中心C1を横切るように配置されているので、ブレードホルダ21の回動中心C1における剛性は十分高く、したがって、ブレードホルダ21の変形や折損を抑制することができる。
ただし、ワイパアーム15の上反転位置に雪Sが溜まった場合においても、ブレードホルダ21の回動中心C1における上反転位置側には、棒状バネ部材26における第2のバネ部材26aが横切るように配置されているので、同様にブレードホルダ21の変形や折損を抑制することができる。
仮に、ブレードホルダ21に過大な曲げ応力がかかり、ブレードホルダ21が変形したり折損したりしても、ワイパアーム15の揺動半径外側に配置される第1のバネ部材25aおよび第2のバネ部材26aは、ブレードホルダ21に対してクランク部25c,26cを介して連結されているので、ワイパアーム15の作動による遠心力によって第1のバネ部材25aおよび第2のバネ部材26a、ひいては、ブレードラバー23が抜け出るようなことが抑制される。ただし、第3のバネ部材25bおよび第4のバネ部材26bにおけるブレードホルダ21に対するクランク部25c,26cは、その抜け出る方向に遠心力が作用しないため省略することもできる。
以上詳述したように、本発明の一実施の形態におけるワイパブレード17によれば、棒状バネ部材25,26を構成する第1,第2のバネ部材25a,26bを、ブレードホルダ21の回動中心C1よりもワイパアーム15の揺動半径内側に延出して設けるので、ブレードホルダ21の回動中心C1に各棒状バネ部材25,26の一部が横切るように配置されて、ブレードホルダ21における応力集中部分の剛性を高めることができる。したがって、ワイパブレードの折損強度を向上させることができる。また、第1,第2のバネ部材25a,26bは、それぞれ長さ寸法を同一として同じ形状に成形しているので、連結駒27に組付ける際の組付け方向性等その作業性に優れ、部品管理における歩留まりを向上させることができる。
さらに、本発明の一実施の形態におけるワイパブレード17によれば、第1,第2のバネ部材25a,26aおよび第3,第4のバネ部材25b,26bを、それぞれ長手方向に向かって複数の連結駒27で連結するので、連結駒27によって各棒状バネ部材25,26の払拭方向への変形を抑制することができる。したがって、ブレードラバー23の払拭方向への変形を抑制して、ひいては、ワイパブレード17の払拭方向に対する剛性を高めることができる。
また、本発明の一実施の形態におけるワイパブレード17によれば、第1,第2のバネ部材25a,26aを、クランク部25c,26cを介してブレードホルダ21に連結するので、ブレードホルダ21の回動中心C1に過大な曲げ応力が集中してブレードホルダ21に不具合が生じたとしても、ブレードホルダ21から第1,第2のバネ部材25a,26aがワイパアーム15の揺動半径外側に抜け出るのを防止することができるので、払拭性能を保持して運転者の視界を確保することができる。
次に、本発明の他の実施の形態におけるワイパブレードについて図面に基づき説明する。図8は他の実施の形態におけるワイパブレードの図3の囲い円B部分に対応する部分拡大図を表している。なお、上述した一実施の形態と同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8に示すように他の実施の形態においては、上述した一実施の形態に対して、ワイパアーム15の上反転位置に向かう側の棒状バネ部材26を構成する第2のバネ部材26aと第4のバネ部材26bとの端部間中心C3が、ブレードホルダ21の回動中心C1よりもワイパアーム15の先端側(図中左側)に位置している点が異なっている。
一般的に、フロントガラスは傾斜して車両に装着されるため、ワイパアーム15の下反転位置(停止位置)側に雪等の障害物が溜まり易く、一方、ワイパアーム15の上反転位置側には雪等の障害物は溜まり難くなっている。したがって、本実施の形態においては、ワイパアーム15の下反転位置に向かう側(停止位置に向かう側)の棒状バネ部材25を構成する第1のバネ部材25aと第3のバネ部材25bとの端部間中心C2のみを、ワイパアーム15の基端側(図中右側)に位置させて、第1のバネ部材25aによってブレードホルダ21の応力集中部分の剛性を、必要最小限高めるようにしている。
以上のように構成した他の実施の形態におけるワイパブレード17においても、上述した一実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、本実施の形態においては、それに加え、棒状バネ部材25における端部間中心C2と棒状バネ部材26における端部間中心C3とを、ブレードホルダ21における長手方向の異なる位置に位置させているので、ブレードホルダ21の長手方向全域に亘って剛性を高めることができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、合成樹脂材料からなる複数の連結駒27によって棒状バネ部材25,26を連結したものを示したが、本発明はこれに限らず、アルミ材料等の金属を用いて連結駒を成形するようにしても良い。
また、上記各実施の形態においては、第1ないし第4のバネ部材25a,25b,26a,26bを、それぞれ所定の太さの単一の棒材で成形したものを示したが、本発明はこれに限らず、比較的細い複数の棒材を束ねるようにして第1ないし第4のバネ部材を成形するようにしても良い。この場合、第1ないし第4のバネ部材のそれぞれにおいて、束ねる棒材の本数を変更することでバネ定数を容易に調整することができる。
さらに、上記各実施の形態においては、ワイパブレードを、ウィンドシールドとしてのフロントガラスを払拭するワイパ装置に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、ウィンドシールドとしてのリヤガラスを払拭するワイパ装置に適用することもできる。
一実施の形態におけるワイパブレードを備えたワイパ装置を示す説明図である。 運転席側ワイパブレードを示す一部切欠断面図である。 図2のワイパブレードからフィンを取り外した状態を示す上面図である。 図2のワイパブレードをワイパアームの基端側から見た斜視図である。 図3の囲い円B部分の部分拡大図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 ワイパブレードに対する曲げ応力の負荷状態を示す説明図である。 他の実施の形態におけるワイパブレードの図3の囲い円B部分に対応する部分拡大図である。
符号の説明
10 車両
11 フロントガラス(ウィンドシールド)
12 ワイパ装置
13 ワイパモータ
14a 運転席側ワイパ軸
14b 助手席側ワイパ軸
15 ワイパアーム
15a 運転席側ワイパアーム
15b 助手席側ワイパアーム
16 リンク機構
17 ワイパブレード
17a 運転席側ワイパブレード
17b 助手席側ワイパブレード
18,18a,18b 払拭範囲
20 クリップ
21 ブレードホルダ
22 ピン(回動軸)
23 ブレードラバー
24a,24b フィン
25,26 棒状バネ部材(バネ部材)
25a 第1のバネ部材
25b 第3のバネ部材
26a 第2のバネ部材
26b 第4のバネ部材
25c,26c クランク部(抜止部)
27 連結駒
28a,28b 内側壁部
29a,29b 保持爪
30 本体部
31 エッジ部
32a,32b 溝部
33 ネック部
34a,34b 装着溝部
35 バーティブラ
C1 回動中心
C2,C3 端部間中心
F1 回転力
F2 曲げ応力
R1,R2 曲率半径
S 雪

Claims (3)

  1. 車両に揺動自在に設けられるワイパアームに装着され、ウィンドシールド上を揺動運動して前記ウィンドシールドを払拭するワイパブレードであって、
    前記ウィンドシールドに接触するブレードラバーと、
    前記ワイパアームの先端側が回動軸を介して回動自在に装着され、前記ブレードラバーを保持するブレードホルダと、
    前記ブレードホルダに対して前記ワイパアームの揺動半径外側に連結され、前記ワイパアームからの押圧力を前記ブレードラバーの全長に亘って分散する第1,第2のバネ部材と、
    前記ブレードホルダに対して前記ワイパアームの揺動半径内側に連結され、前記ワイパアームからの押圧力を前記ブレードラバーの全長に亘って分散する第3,第4のバネ部材とを有し、
    前記第1,第2のバネ部材のうち少なくとも何れか一方を、前記回動軸よりも前記ワイパアームの揺動半径内側に延出して設けることを特徴とするワイパブレード。
  2. 請求項1記載のワイパブレードにおいて、前記第1,第2のバネ部材および前記第3,第4のバネ部材を、それぞれ長手方向に向かって複数の連結駒で連結することを特徴とするワイパブレード。
  3. 請求項1または2記載のワイパブレードにおいて、前記第1,第2のバネ部材を、抜止部を介して前記ブレードホルダに連結することを特徴とするワイパブレード。
JP2006097144A 2006-03-31 2006-03-31 ワイパブレード Pending JP2007269170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006097144A JP2007269170A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 ワイパブレード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006097144A JP2007269170A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 ワイパブレード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007269170A true JP2007269170A (ja) 2007-10-18

Family

ID=38672401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006097144A Pending JP2007269170A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 ワイパブレード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007269170A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009153097A1 (de) * 2008-06-16 2009-12-23 Robert Bosch Gmbh Wischblatt

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009153097A1 (de) * 2008-06-16 2009-12-23 Robert Bosch Gmbh Wischblatt
CN102066165A (zh) * 2008-06-16 2011-05-18 罗伯特·博世有限公司 雨刷片
CN102066165B (zh) * 2008-06-16 2013-10-16 罗伯特.博世有限公司 雨刷片
RU2517927C2 (ru) * 2008-06-16 2014-06-10 Роберт Бош Гмбх Щетка стеклоочистителя
US8839483B2 (en) 2008-06-16 2014-09-23 Robert Bosch Gmbh Wiper blade

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5637579B2 (ja) フロントガラス用ワイパー装置
US7832046B2 (en) Coupling apparatus of wiper arm
KR101602961B1 (ko) 유리창용 와이퍼장치
KR101933754B1 (ko) 차창 와이퍼 아암 및 이를 제조하기 위한 방법
JP2011515263A (ja) フロントガラス用ワイパー装置
JP5502990B2 (ja) フロントガラス用ワイパー装置
US20100186186A1 (en) Windscreen wiper device
JP5571584B2 (ja) フロントガラス用ワイパー装置
JP2015500174A (ja) ウィンドスクリーン用ワイパーアーム
JP2013544207A (ja) フロントガラス用ワイパー装置
JP2015500173A (ja) フロントガラスワイパー装置
KR200418593Y1 (ko) 차량용 플랫 와이퍼 블레이드
JP2013538737A (ja) フロントガラスワイパ装置
JP2007269170A (ja) ワイパブレード
JP2010052538A (ja) ワイパ装置
JP4635714B2 (ja) 車両用ワイパ装置
JP2007527819A (ja) 風防ガラスのワイパーアーム
JP2011168165A (ja) 車両用ワイパ装置
US20080184516A1 (en) Windscreen Wiper Arm
JP2009523646A (ja) フロントガラス用ワイパーアーム及びこれを備えたワイパー装置
KR20070043405A (ko) 소음 저감형 와이퍼
WO2012114596A1 (ja) ワイパブレード
JPH09164916A (ja) ワイパーブレード
JP7245147B2 (ja) ワイパ装置
KR100506677B1 (ko) 와이퍼블레이드의 이격상태 유지용 와이퍼장치