JP2008230340A - ワイパブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】車両走行時の浮き上がりを防止する。
【解決手段】ワイパブレードは、取付部において車両のワイパアームに取り付けられるラバーホルダ15と、ブレードラバー23と、ラバーホルダ15の天壁部15aに設けられる第1の風受け面15cと、ラバーホルダ15の一方の側壁部15bに設けられ、円弧面16,36を介して第1の風受け面15cに連なる第2の風受け面15dとを備え、ラバーホルダの先端部35における円弧面36の曲率半径よりも取付部と先端部35との中間部14における円弧面16の曲率半径を大きくすることにより、車両走行時に円弧面16が障壁とならず、車両後方側に風がスムーズに行渡り、風力抵抗を低減できるので、ブレードラバー23がウインドガラスに強く押圧されて密着性が増す。これにより、車両走行時の浮き上がりを防止することが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードに関する。
乗用車、バス、トラック等の車両には、フロントウインドガラス、リアウインドガラス等のウインドガラスに付着した雨、雪、虫、前方を走行する車両により跳ね上げられた泥水等の付着物を払拭して運転者の視界を確保するためのワイパ装置が搭載される。このワイパ装置は、車体に揺動自在に装着されるワイパアームとワイパアームの先端に取り付けられるワイパブレードとを有しており、ワイパモータの駆動力によりワイパアームを揺動させることによりワイパブレードがウインドガラス面上を揺動してウインドガラスに付着した付着物を拭き払うようになっている。
このようなワイパブレードとしては、例えば、ワイパアームの先端に揺動自在に取り付けられるラバーホルダと、ラバーホルダにより保持されるゴム製のブレードラバーと、ラバーホルダに連結されるカバーとを有するものが知られている。図8は従来のワイパブレード60を示す図であり、図9は図8のF−F線に沿う断面図である。図8および図9に示すワイパブレード60のように、カバー61が、センターカバー部62とサイドカバー部63とから構成され、車両走行時にブレードラバー64の長手方向両端部がウインドガラスから浮き上がることを防止するために、サイドカバー部63の連結突起65をラバーホルダ66の連結孔67に回動自在に挿入してサイドカバー部63の基端部63bをラバーホルダ66に対して回動可能に連結するとともに、サイドカバー部63の先端部63aがラバーホルダ66の長手方向両端部66aより突出してブレードラバー64を保持することにより、サイドカバー部63がブレードラバー64の屈曲に応じて回動するようにしたものが提案されている。
特開2006−89043号公報
ところで、ワイパブレード60では、図9に示すように、カバー61の天壁部61aと側壁部61bとの間に角部68を有し、車両走行時にはこの角部68が障壁となって車両後方側にスムーズに風が行渡らず、風力抵抗が強まる。その結果、ブレードラバー64のウインドガラスに対する密着性が十分でなく、浮き上がりやすくなる問題があった。ここで、角部68は円弧面とすることにより風力抵抗を低減することが考えられる。
しかしながら、円弧面をカバーやラバーホルダの長手方向に沿って同じ曲率半径とすると、カバーとラバーホルダとの連結部に併せて曲率半径を小さくしなければならない。このように円弧面の曲率半径が小さいと、円弧面を形成しても風力抵抗を低減し難く、車両走行時の浮き上がりが防止できなかった。
本発明の目的は、車両走行時の浮き上がりを防止することが可能なワイパブレードを提供することにある。
本発明のワイパブレードは、車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、取付部において前記車両のワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、前記ラバーホルダに保持されるブレードラバーと、前記ラバーホルダの天壁部に設けられ、払拭方向に傾斜する第1の風受け面と、前記ラバーホルダの一方の側壁部に設けられ、円弧面を介して前記第1の風受け面に連なる第2の風受け面とを備え、前記ラバーホルダの先端部における前記円弧面の曲率半径よりも前記取付部と前記先端部との中間部における円弧面の曲率半径を大きくしたことを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、長手方向の両端部に一対の保持部を備え、取付部において前記車両のワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、前記一対の保持部に係合し、前記ラバーホルダに2点保持されるブレードラバーと、それぞれ前記ラバーホルダの長手方向両端部に連結され、前記ブレードラバーを覆う一対のカバーと、前記ラバーホルダの天壁部に設けられ、払拭方向に傾斜する第1の風受け面と、前記ラバーホルダの一方の側壁部に設けられ、円弧面を介して前記第1の風受け面に連なる第2の風受け面とを備え、前記ラバーホルダの先端部における前記円弧面の曲率半径よりも前記取付部と前記先端部との中間部における円弧面の曲率半径を大きくしたことを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記カバーの天壁部に設けられ、払拭方向に傾斜する第1のカバー側風受け面と、前記カバーの一方の側壁部に設けられ、カバー側円弧面を介して前記第1のカバー側風受け面に連なる第2のカバー風受け面とを備え、前記カバーの前記ラバーホルダとの連結部における前記カバー側円弧面の曲率半径よりも前記連結部に比してカバー先端部側における前記カバー側円弧面の曲率半径を大きくしたことを特徴とする。
本発明のワイパブレードは、前記ラバーホルダの先端部における前記円弧面の曲率半径と前記カバーの連結部における前記カバー側円弧面の曲率半径とを一致させることを特徴とする。
本発明によれば、ワイパブレードは、取付部において車両のワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、ラバーホルダに保持されるブレードラバーと、ラバーホルダの天壁部に設けられ、払拭方向に傾斜する第1の風受け面と、ラバーホルダの一方の側壁部に設けられ、円弧面を介して第1の風受け面に連なる第2の風受け面とを備え、ラバーホルダの先端部における円弧面の曲率半径よりも取付部と先端部との中間部における円弧面の曲率半径を大きくしたので、車両走行時に円弧面が障壁とならず、車両後方側に風がスムーズに行渡り、風力抵抗を低減できる。その結果、ブレードラバーのウインドガラスに対する密着性が増し、これにより車両走行時の浮き上がりを防止することが可能となる。
本発明によれば、ワイパブレードは、長手方向の両端部に一対の保持部を備え、取付部において車両のワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、長手方向中間部において保持部に係合し、ラバーホルダに2点保持されるブレードラバーと、それぞれラバーホルダの長手方向両端部に連結され、ブレードラバーを覆う一対のカバーと、ラバーホルダの天壁部に設けられ、払拭方向に傾斜する第1の風受け面と、ラバーホルダの一方の側壁部に設けられ、円弧面を介して第1の風受け面に連なる第2の風受け面とを備え、ラバーホルダの先端部における円弧面の曲率半径よりも取付部と先端部との中間部における円弧面の曲率半径を大きくしたので、車両走行時に円弧面が障壁とならず、車両後方側に風がスムーズに行渡り、風力抵抗を低減できる。その結果、ブレードラバーのウインドガラスに対する密着性が増し、これにより車両走行時の浮き上がりを防止することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態であるワイパブレードを示す斜視図、図2(a)、(b)はそれぞれ図1に示す保持部の詳細を示す説明図、図3(a)〜(d)はそれぞれ図1に示すワイパブレードがウインドガラスに接する際のブレードラバーの形状の変化を示す説明図、図4は図1に示すラバーホルダとカバーとの詳細を示す斜視図である。また、図5(a)は図1のA−A線に沿う断面図、(b)は図1のB−B線に沿う断面図、(c)は図1のC−C線に沿う断面図である。
ワイパブレード10は、車両11のフロントウインドガラス12(以下、「ウインドガラス」と称す。)に付着した雨、雪、虫、前方を走行する車両により跳ね上げられた泥水等の付着物を払拭して運転者の視界を確保するために車両11に搭載される。
このワイパブレード10は、図1に示すように、車両に揺動自在に支持されるワイパアーム13の先端に揺動自在に取り付けられるラバーホルダ15と、ラバーホルダ15に保持されるブレードラバー23とを備え、ラバーホルダ15の長手方向両端部には一対のカバー32が連結されている。
図2および図5(a)に示すように、ブレードラバー23は、天然ゴムまたは合成ゴムを材料として長手方向に一様断面の棒状に形成されており、断面矩形のヘッド部24と、ウインドガラス12に接触するリップ部25と、このヘッド部24とリップ部25との間に設けられるネック部26とを備えている。ネック部26は、ヘッド部24やリップ部25に対して払拭方向の幅が狭く形成されており、これによりリップ部25が、ヘッド部24に対して払拭方向に傾動自在となっている。
ヘッド部24とネック部26との間には、それぞれ払拭方向の両側面に開口するとともに長手方向に延びる保持溝27が形成されている。また、ヘッド部24の両側面には、それぞれ装着溝24aが長手方向に延びて形成されている。そして、これらの装着溝24aには、それぞれ板ばね部材30が装着されている。
板ばね部材30は、鋼板等の板材を打ち抜き加工することにより、ブレードラバー23と同程度の長さ寸法の平板状に形成され、ウインドガラス12に垂直な方向に弾性変形自在となっており、これにより、板ばね部材30が装着されたブレードラバー23は、板ばね部材30と一体的にウインドガラス12に垂直な方向、つまりその湾曲度合いを変化させる方向に弾性変形自在となっている。また、板ばね部材30は、自然状態ではその弾性変形自在な方向に向けてウインドガラス12の曲率より強く湾曲しており、これにより板ばね部材30が装着されたブレードラバー23も、ウインドガラス12から離れた状態ではウインドガラス12よりも強く湾曲している。
なお、図示する場合では、板ばね部材30は鋼板により形成されているが、これに限らず、例えば硬質の樹脂等により形成するなど、ウインドガラス12に垂直な方向に弾性変形自在なものであればよい。
一方、ラバーホルダ15は、図2および図5(a)に示すように、樹脂材料により長手方向に延びる天壁部15aと天壁部15aの両側部からウインドガラス12に向けて延びる一対の側壁部15bとを備え、その長さは、ブレードラバー23のほぼ半分程度に形成されている。天壁部15aには払拭方向に傾斜した第1の風受け面15cが設けられるとともに、一方側の側壁部15bには第2の風受け面15dが設けられている。第1の風受け面15cと第2の風受け面15dとの間には、円弧面16が設けられており、この第1の風受け面15cと第2の風受け面15dとは、円弧面16を介して連なっている。また、天壁部15aにはフィン17が一体に形成されており、風がフィン17に当たると、その風力によりブレードラバー23がウインドガラス12に押圧されてワイパブレード10の空力特性が向上するようになっている。一方の側壁部15bの長手方向のほぼ中央部には、図1に示すように、取付部18が固定されており、ラバーホルダ15はこの取付部18において、ワイパアーム13の先端に取り付けられている。ブレードラバー23は、その中間部分がラバーホルダ15の内部に配置され、ラバーホルダ15により覆われており、リップ部25のみが外部に露出する状態となっている。
ラバーホルダ15の長手方向の一端(ワイパブレード10をワイパアーム13に取り付けたときに、ワイパアーム13の揺動中心に近い側となる側)には、図1に示すように、保持部19が設けられている。保持部19は、図2(a)に示すように、一対の保持爪20(図中は一方側のみを示すが、他方側も同様の保持爪が設けられる。)を備えており、これらの保持爪20は、ブレードラバー23の長手方向に直交し、かつ払拭方向に平行な方向に向けて、側壁部15bから突出する断面矩形の突起状に形成され、それぞれ保持溝27に係合してブレードラバー23を保持している。また、ブレードラバー23には、各保持爪20を長手方向から挟む一対のストッパ部28,28が設けられており、これらのストッパ部28,28により保持爪20は、ブレードラバー23に対して保持溝27に沿う方向への移動が規制されている。つまり、ブレードラバー23は、保持部19においては長手方向への位置決めが成された状態でラバーホルダ15に保持されている。
同様に、ラバーホルダ15の長手方向の他端には、保持部21が設けられており、この保持部21は、図2(b)に示すように、それぞれ断面矩形に形成される一対の保持爪22(図中は一方側のみを示すが他方側も同様の保持爪が設けられる。)を備え、これらの保持爪22は保持溝27に係合し、これによりブレードラバー23を保持している。また、保持爪22が係合する部分においては、ブレードラバー23にはストッパ部は設けられておらず、保持爪22は保持溝27に沿って移動自在となっている。つまり、ブレードラバー23は、保持部21においては、ラバーホルダ15に対して軸方向に移動自在に保持されている。
このように、このワイパブレード10では、ラバーホルダ15の長手方向の両端に一対の保持部19,21を設け、これらの保持部19,21の2点においてブレードラバー23を保持するようにしている。したがって、ワイパアーム13からの押え力が取付部18を介してラバーホルダ15に加えられると、その押え力はラバーホルダ15の両端の2点、つまり各保持部19,21からブレードラバー23に加えられる。これにより、ブレードラバー23は、弾圧的にウインドガラス12に接触する。
このワイパブレード10は、ブレードラバー23がウインドガラス12に接触していないときには、図3(a)に示すように、ブレードラバー23はウインドガラス12の払拭範囲における最大曲率よりもさらに大きな曲率でガラス面に向けて閉じる方向に湾曲している。この状態からワイパブレード10をウインドガラス12にセットすると、まずブレードラバー23の長手方向両端部がガラス面に接触する。ブレードラバー23の両端部がガラス面に接触した状態でラバーホルダ15を介してワイパアーム13の押え力(図中矢印で示す)がブレードラバー23に加えられると、図3(b)に示すように、ブレードラバー23は長手方向の中央部がガラス面に接触するようにM字形状に変形する。このとき、ブレードラバー23は保持部19においてはラバーホルダ15に対する軸方向の移動が規制され、保持部21においては軸方向への移動が許容されているので、ワイパアーム13からの押え力が増加するのに伴い、ブレードラバー23はガラス面に沿って変形することができる。そして、図3(c)に示すように、ブレードラバー23は次第にガラス面に沿う状態となるように変形し、ガラス面に完全にセットされたときには、図3(d)に示すように、ワイパアーム13からの押え力により長手方向全体がガラス面に接触する払拭姿勢となる。このとき、ブレードラバー23と同様に板ばね部材30もガラス面に沿う形状に弾性変形するので、取付部18を介してラバーホルダ15に加えられるワイパアーム13の押え力は板ばね部材30の弾性変形によりブレードラバー23の長手方向に分散され、ブレードラバー23は長手方向に均一な分布圧でウインドガラス12に接触する。したがって、ブレードラバー23を長手方向全体が均一にウインドガラス12に接触した状態で払拭動作させて、良好な払拭性を発揮することができる。
カバー32は、図4に示すように、ラバーホルダ15とは別体に形成され、ラバーホルダ15との連結部となる基端には連結脚部37が設けられ、この連結脚部37においてラバーホルダ15の長手方向両端部に連結されるようになっている。このカバー31は、図5(b)に示すように、樹脂材料により天壁部32aと一対の側壁部32bとを備えた断面コの字形状に形成されている。天壁部32aには払拭方向に傾斜した第1のカバー側風受け面32cが設けられるとともに、一方側の側壁部には第2のカバー側風受け面32dが設けられている。第1のカバー側風受け面32cと第2のカバー側風受け面32dとの間には、カバー側円弧面33が設けられており、この第1のカバー側風受け面32cと第2のカバー側風受け面32dとは、円弧面16を介して連なっている。また、天壁部32aにはラバーホルダ15のフィン17に連なるフィン34が一体に形成され、その空力特性を高めるようにされている。なお、本実施の形態においては、ワイパブレード10には、一対のカバー32が設けられているが、これらのカバー32は、左右対称である以外はほぼ同様な構造となっている。
図1に示すように、一方のカバー32はラバーホルダ15の長手方向の一方側端部にこのラバーホルダ15に並べて配置され、他方のカバー32はラバーホルダ15の長手方向の他方側端部にこのラバーホルダ15に並べて配置されている。これにより、ラバーホルダ15の両側から突出するブレードラバー23の先側部分はそれぞれカバー32により覆われている。つまり、ブレードラバー23はリップ部25の一部のみが外部に露出し、その他の部分全体がラバーホルダ15とカバー32とにより覆われるようになっている。
ラバーホルダ15とカバー32とは、図5(c)に示すように、ラバーホルダ15の長手方向両端部において、ラバーホルダ15とカバー32側の連結脚部37とが、その内面がラバーホルダ15側の連結脚受け部39の外面に係合するように連結脚受け部39を長孔38に配置して、連結脚受け部39に連結されている。
このように、ラバーホルダ15の長手方向両端部に一対のカバー32を設けると、ブレードラバー23の全体をラバーホルダ15とカバー32とにより覆うことができる。したがって、ブレードラバー23に装着される板ばね部材30やブレードラバー23を成型する際に生じるバリ等をカバー32により隠して外部から視認できなくし、このワイパブレード10の美観を向上させることができる。
ところで、図5(a)および(c)に示すように、ラバーホルダ15は、取付部18と先端部35との中間部14(以下、単に「中間部」とも称す)における円弧面16が、先端部35における円弧面36よりも曲率半径が大きくされている。つまり、先端部35では、ラバーホルダ15とカバー32とを連結するための部材である連結脚部37や連結受け部39が長手方向に存在するため、円弧面の曲率半径の範囲が制限される。しかし、中間部14では、円弧面を設けるに際して構造上の制約がない。そこで、先端部35を除く円弧面を設ける範囲となる中間部14においては、円弧面16の曲率半径を大きくしている。
同様に、カバー32も、図5(b)に示すラバーホルダ15との連結部に比して先端部側31(以下、単に「先端部側」とも称す)におけるカバー側円弧面33は、ラバーホルダ15との連結部における円弧面よりも曲率半径大きく形成されている。そして、ラバーホルダ15との連結部におけるカバー側円弧面の曲率半径は、ラバーホルダ15とカバー32との連結を円滑に行う観点から、ラバーホルダ15の先端部35における円弧面36の曲率半径と一致させている。また、図5(a)および(b)に示すように、カバー側円弧面33の曲率半径は、円弧面16の曲率半径よりも若干小さくされている。なお、ラバーホルダ15との連結部の断面形状は、図5(c)に示したラバーホルダ15の先端部35の断面形状と同形状となるため、図示は省略する。
このように、ワイパブレード10では、ラバーホルダ15の中間部14における円弧面16と、カバー32の先端部側31におけるカバー側円弧面33との曲率半径を大きくしたことにより、車両11走行時に円弧面16およびカバー側円弧面33にかかる風力抵抗を低減することができる。つまり、ラバーホルダ15の先端部35の円弧面36に合わせて曲率半径を小さくすると、車両11走行時に円弧面に風が強く当たって、車両11後方側のフィン17,34に当たる風量が少なくなるので、ブレードラバー23のウインドガラス12に対する押し付け力が弱まり密着性が低下する。これに対し、ブレードラバー15の中間部14における円弧面16と、カバー32の先端部側31のカバー側円弧面33との曲率半径を大きくすると、フィン17,34に当たる風量が多くなり、ブレードラバー23がウインドガラス12に強く押圧されて密着性が増す。これにより、車両11走行時の浮き上がりを防止することが可能となる。
図6は、本発明の第2の実施の形態であるワイパブレード40を示す一部切り欠き正面図である。なお、第1の実施の形態と同様の機能を有する部分については、同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
このワイパブレード40は、カバーが設けられない態様の例である。ワイパブレード40は、図6に示すように、ラバーホルダ45の長手方向のほぼ中間部にワイパアーム(図6では不図示)の取付部ともなる支持ブロック41が設けられており、支持ブロック41にはワイパブレード40がウインドガラス(図6では不図示)上を払拭する際の移動方向、つまり払拭方向に、棒状ばね部材42が固定されている。また、支持ブロック41には、架橋部材やエレメントとも呼ばれる複数の保持駒43が設けられており、これらの保持駒43は棒状ばね部材42に所定の間隔で連結されている。
図7(a)は図6のD−D線に沿う断面図であり、(b)は図6のE−E線に沿う断面図である。保持駒43は、図7に示すように、基部43aとこの基部43aに略垂直となる一対の側部43b,43cとを有しており、棒状ばね部材42はそれぞれ一方の側部43bまたは他方の側部43cを貫通している。また、それぞれの保持駒43の各側部43b,43cには保持部としての保持爪43dが形成されており、この保持爪43dによりブレードラバー23は各保持駒43に保持されるようになっている。なお、ラバーホルダ45には、過度な変形を規制する手段としてストッパ49が設けられている。
一方、ラバーホルダ45は、図7(a)に示すように、第1の形態とほぼ同様の構成になっている。つまり、第1の風受け面45cが払拭方向に傾斜して設けられる天壁部45aと、一方側には第2の風受け面45dが設けられる側壁部45bとを備え、第1の風受け面45cと第2の風受け面15dとは、円弧面46を介して連なっている。そして、図7(a)および(b)に示すように、支持ブロック41と先端部47との中間部44における円弧面46が、先端部47における円弧面48より曲率半径が大きくされている。
このように、ワイパブレード40では、中間部44で円弧面の曲率半径を大きくしたことにより、ワイパブレード10と同様に、車両11走行時の浮き上がりを防止することが可能となる。
本発明は上述の第1の実施の形態および第2の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第1の実施の形態においては、取付部18は車両前方側に配置されるが、取付部18を車両後方側に配置して、第1の実施の形態であれば取付部18が設けられている部分においても、先端部35に形成される円弧面36より曲率半径が大きい円弧面を設けてもよい。同様に、第2の実施の形態においても、支持ブロック41を車両後方側に配置して、第2の実施の形態であれば支持ブロック41が設けられている部分に、先端部47に形成される円弧面48より曲率半径が大きい円弧面を設けてもよい。
また、第1の実施の形態においては、風力抵抗のさらなる低減を図るために、カバー32においても先端部側31のカバー側円弧面33の曲率半径を大きくしているが、カバー32の円弧面の曲率半径は長手方向に沿って同一に形成してもよい。さらに、第1の実施の形態においては、ラバーホルダ15の先端部35とカバー32のラバーホルダ15との連結部とでは、円弧面の曲率半径を一致させているが、ラバーホルダ15とカバー32とが連結可能であれば、ラバーホルダ15の先端部35とカバー32のラバーホルダ15との連結部とで異なる曲率半径の円弧面を設けてもよい。さらに、第1の実施の形態においては、カバー32の先端部側31におけるカバー側円弧面33は、ラバーホルダ15の中間部14における円弧面16よりも、若干曲率半径が小さくされているが、円弧面16の曲率半径と一致させてもよいし、大きくしてもよい。
さらに、本発明は、タンデム式、対向払拭式等、様々な形式のワイパ装置に用いられるワイパブレードに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態であるワイパブレードを示す斜視図である。 (a)、(b)はそれぞれ図1に示す保持部の詳細を示す説明図である。 (a)〜(d)は、それぞれ図1に示すワイパブレードがウインドガラスに接する際のブレードラバーの形状の変化を示す説明図である。 図1に示すラバーホルダとカバーとの詳細を示す斜視図である。 (a)は図1のA−A線に沿う断面図、(b)は図1のB−B線に沿う断面図、(c)は図1のC−C線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施の形態であるワイパブレードを示す一部切り欠き正面図である。 (a)は図6のD−D線に沿う断面図であり、(b)は図6のE−E線に沿う断面図である。 従来のワイパブレードを示す図である。 図8のF−F線に沿う断面図である。
符号の説明
10 ワイパブレード
11 車両
12 ウインドガラス
13 ワイパアーム
14 ラバーホルダの取付部と先端部との中間部
15 ラバーホルダ
15a 天壁部
15b 側壁部
15c 第1の風受け面
15d 第2の風受け面
16 円弧面
18 取付部
23 ブレードラバー
31 カバーのラバーホルダとの連結部に比して先端部側
32 カバー
32a 天壁部
32b 側壁部
32c 第1のカバー側風受け面
32d 第2のカバー側風受け面
33 カバー側円弧面
35 ラバーホルダの先端部
36 円弧面
40 ワイパブレード
41 支持ブロック(取付部)
44 ラバーホルダの支持ブロックと先端部との中間部
45 ラバーホルダ
46 円弧面
47 ラバーホルダの先端部
48 円弧面

Claims (4)

  1. 車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、
    取付部において前記車両のワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、
    前記ラバーホルダに保持されるブレードラバーと、
    前記ラバーホルダの天壁部に設けられ、払拭方向に傾斜する第1の風受け面と、
    前記ラバーホルダの一方の側壁部に設けられ、円弧面を介して前記第1の風受け面に連なる第2の風受け面とを備え、
    前記ラバーホルダの先端部における前記円弧面の曲率半径よりも前記取付部と前記先端部との中間部における円弧面の曲率半径を大きくしたことを特徴とするワイパブレード。
  2. 車両のウインドガラスを払拭するワイパブレードであって、
    長手方向の両端部に一対の保持部を備え、取付部において前記車両のワイパアームに取り付けられるラバーホルダと、
    前記一対の保持部に係合し、前記ラバーホルダに2点保持されるブレードラバーと、
    それぞれ前記ラバーホルダの長手方向両端部に連結され、前記ブレードラバーを覆う一対のカバーと、
    前記ラバーホルダの天壁部に設けられ、払拭方向に傾斜する第1の風受け面と、
    前記ラバーホルダの一方の側壁部に設けられ、円弧面を介して前記第1の風受け面に連なる第2の風受け面とを備え、
    前記ラバーホルダの先端部における前記円弧面の曲率半径よりも前記取付部と前記先端部との中間部における円弧面の曲率半径を大きくしたことを特徴とするワイパブレード。
  3. 請求項2記載のワイパブレードであって、
    前記カバーの天壁部に設けられ、払拭方向に傾斜する第1のカバー側風受け面と、
    前記カバーの一方の側壁部に設けられ、カバー側円弧面を介して前記第1のカバー側風受け面に連なる第2のカバー風受け面とを備え、
    前記カバーの前記ラバーホルダとの連結部における前記カバー側円弧面の曲率半径よりも前記連結部に比してカバー先端部側における前記カバー側円弧面の曲率半径を大きくしたことを特徴とするワイパブレード。
  4. 請求項3記載のワイパブレードであって、
    前記ラバーホルダの先端部における前記円弧面の曲率半径と前記カバーの連結部における前記カバー側円弧面の曲率半径とを一致させることを特徴とするワイパブレード。
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