JP2019051854A - ワイパ装置 - Google Patents

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田村 和久
Kazuhisa Tamura
和久 田村
智章 細部
Tomoaki Hosobe
智章 細部
忠典 松本
Tadanori Matsumoto
忠典 松本
齊藤 肇
Hajime Saito
肇 齊藤
岡部 浩司
Koji Okabe
浩司 岡部
雄太 ▲高▼橋
雄太 ▲高▼橋
Yuta Takahashi
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Abstract

【課題】デザイン重視のワイパブレードを採用しつつ、水引現象の発生を効果的に抑える。【解決手段】ワイパアームは、ワイパブレード40に対して走行風Wが当たる側の前方壁32aと、走行風Wが当たる側とは反対側で、前方壁32aよりもワイパブレード40の近くの後方壁32bと、前方壁32aと後方壁32bとを連結する天井壁32cと、を有し、後方壁32bとフロントウィンドシールド11との離間距離H1の方が、前方壁32aとフロントウィンドシールド11との離間距離H2よりも短い。DR側ワイパ装置20を走行風Wが流れてくる方向から見ると、後方壁32bでワイパブレード40が部分的に隠される。ワイパブレード40に当たる走行風Wの量を減らし、ワイパブレード40の下流側での負圧の発生を抑え、デザイン重視のワイパブレード40であっても水引現象の発生を効果的に抑制できる。【選択図】図4

Description

本発明は、払拭面を払拭するワイパブレードと、先端部がワイパブレードに装着され、基端部が揺動軸に固定されるワイパアームと、を備えたワイパ装置に関する。
従来、自動車等の車両には、払拭面に付着した雨水等の付着物を払拭するワイパ装置が搭載されている。このような自動車等の車両に搭載されるワイパ装置には、例えば、特許文献1に記載されたワイパ装置がある。
特許文献1に記載されたワイパ装置は、ワイパブレードおよびワイパアームを備えている。ワイパブレードは、払拭面上を摺接するブレードラバーと、ブレードラバーを保持するラバーホルダとを備え、ワイパブレードは、ワイパアームの先端部に揺動自在に装着されている。ワイパアームは、断面が略U字形状に形成されたリテーナを備え、リテーナは、走行風が流れる方向に沿ってワイパブレードと並べられている。具体的には、走行風が流れる方向の上流側にリテーナが配置され、走行風が流れる方向の下流側にワイパブレードが配置されている。
特開2009−202698号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパ装置では、リテーナと払拭面との間に、比較的大きな隙間が形成されている。具体的には、ワイパ装置を走行風が流れてくる方向から見たときに、ワイパブレードがリテーナによって隠されること無く、ワイパブレードの略全体が見える程の隙間が形成されている。よって、ワイパブレードにはより多くの走行風が勢い良く当たることになる。特に、特許文献1に記載されているように、フィンを備えたデザイン重視のワイパブレードを用いると、以下に示されるような問題を生じ得る。
すなわち、ワイパブレードを構成するブレードホルダおよびカバーには、一般的なトーナメント型のブレードホルダに比して、走行風が通過し得る孔や穴が形成されていない。よって、図6に示されるように、殆どの走行風WがフィンFを乗り越えてフィンFの下流側(図中右側)に流れることになる。これにより、ワイパブレードBRの下流側に渦Eが発生して、フィンFの下流側が負圧(図中網掛部分)となる。すると、ワイパブレードBRが下反転位置へ移動する際に、その前の上反転位置への移動により集められた雨水WAが、破線矢印に示されるようにフィンFの下流側に引き込まれてしまう。
より具体的には、図7の破線矢印に示されるように、ワイパブレードBRの下反転位置への移動に伴い、上反転位置の近傍に集められた雨水WAが重力で下方に移動し、かつワイパブレードBRに引き寄せられる。よって、折角綺麗に払拭された払拭面G上の、特に、運転者の視線の先にある領域EPが再び濡れてしまう。このような、所謂「水引現象」は、デザイン重視としたワイパブレードであっても、発生しないようにするのが望ましい。
本発明の目的は、デザイン重視のワイパブレードを採用しつつ、水引現象の発生を効果的に抑えることができるワイパ装置を提供することにある。
本発明の一態様では、払拭面を払拭するワイパブレードと、先端部が前記ワイパブレードに装着され、基端部が揺動軸に固定されるワイパアームと、を備えたワイパ装置であって、前記ワイパアームは、前記ワイパブレードに対して走行風が当たる側に設けられた第1壁部と、前記走行風が当たる側とは反対側に設けられ、前記第1壁部よりも前記ワイパブレードの近くに設けられた第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部とを連結する連結壁部と、を有し、前記第2壁部と前記払拭面との離間距離の方が、前記第1壁部と前記払拭面との離間距離よりも短くなっている。
本発明の他の態様では、前記払拭面に対する前記ワイパブレードの高さ寸法が、前記第2壁部と前記払拭面との離間距離よりも大きく、かつ前記第1壁部と前記払拭面との離間距離よりも小さくなっている。
本発明の他の態様では、前記ワイパブレードの前記払拭面側とは反対側に、前記走行風を受けて前記ワイパブレードを前記払拭面に押さえ付けるフィン部が設けられている。
本発明の他の態様では、前記ワイパ装置を、前記走行風が流れてくる方向から見たときに、前記ワイパブレードと前記第2壁部とが重なっている。
本発明の他の態様では、前記ワイパアームは、前記揺動軸に固定されるアームヘッドと、前記ワイパブレードが装着されるアームピースと、前記アームヘッドと前記アームピースとの間に設けられ、前記第1壁部,前記第2壁部および前記連結壁部を備えたアームシャンクと、を備えている。
本発明の他の態様では、前記ワイパ装置を、前記走行風が流れてくる方向から見たときに、前記ワイパブレードと前記アームピースとの間に、前記走行風が通過する走行風通路が設けられている。
本発明によれば、ワイパアームは、ワイパブレードに対して走行風が当たる側に設けられた第1壁部と、走行風が当たる側とは反対側に設けられ、第1壁部よりもワイパブレードの近くに設けられた第2壁部と、第1壁部と第2壁部とを連結する連結壁部と、を有し、第2壁部と払拭面との離間距離の方が、第1壁部と払拭面との離間距離よりも短くなっている。
これにより、ワイパ装置を走行風が流れてくる方向から見たときに、ワイパブレードの近くにある第2壁部で、ワイパブレードを部分的に隠せるようになる。したがって、ワイパブレードに直接当たる走行風の量を減らして、ワイパブレードの下流側での負圧の発生を抑えることが可能となる。よって、デザイン重視のワイパブレードであっても、水引現象の発生を効果的に抑えることが可能となる。
本発明に係るワイパ装置が搭載された車両の概要図である。 DR側ワイパ装置をフィン部側から見た斜視図である。 DR側ワイパ装置をリップ部側から見た斜視図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 DR側ワイパ装置が下反転位置にあるときの走行風の流れ具合を説明する説明図である。 従前のワイパ装置の負圧の発生具合を説明する説明図である。 従前のワイパ装置の水引現象を説明する説明図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るワイパ装置が搭載された車両の概要図を、図2はDR側ワイパ装置をフィン部側から見た斜視図を、図3はDR側ワイパ装置をリップ部側から見た斜視図を、図4は図2のA−A線に沿う断面図を、図5はDR側ワイパ装置が下反転位置にあるときの走行風の流れ具合を説明する説明図をそれぞれ示している。
図1に示されるように、自動車等の車両10の前方側には、フロントウィンドシールド(払拭面)11が設けられている。フロントウィンドシールド11上には、フロントウィンドシールド11に付着した雨水や埃等を払拭するために、DR側(運転席側)ワイパ装置20とAS側(助手席側)ワイパ装置60とが設けられている。ここで、DR側ワイパ装置20およびAS側ワイパ装置60は、何れも略同様に形成され、DR側ワイパ装置20が、本発明におけるワイパ装置を構成している。
そして、これらのワイパ装置20,60の基端部は、車両10に回動自在に設けられた一対のピボット軸(揺動軸)12a,12bに固定されている。つまり、一対のピボット軸12a,12bを同期して揺動させることで、一対のワイパ装置20,60は、フロントウィンドシールド11上を揺動する。ここで、本実施の形態の一対のワイパ装置20,60の払拭パターンは、所謂タンデム型となっている。
車両10のバルクヘッド(図示せず)の近傍で、かつ一対のピボット軸12a,12bの間には、一対のワイパ装置20,60の駆動源となるワイパモータ13が搭載されている。ワイパモータ13は、小型でありながら大きな出力が可能な減速機構付きのモータ装置であって、出力軸13aが一方向に回転するようになっている。ここで、ワイパモータ13には、ブラシ付きのワイパモータやブラシレスのワイパモータを用いることができる。
そして、一対のピボット軸12a,12bと出力軸13aとの間には、出力軸13aの回転運動を、一対のピボット軸12a,12bの揺動運動に変換するためのリンク機構14が設けられている。これにより、一対のワイパ装置20,60は、フロントウィンドシールド11上の下反転位置LRPと上反転位置URPとの間に形成されるそれぞれの払拭範囲11a,11bを、それぞれ同期して同一方向に往復払拭動作する。
図2に示されるように、DR側ワイパ装置20は、ワイパアーム30およびワイパブレード40を備えている。そして、ワイパアーム30の先端部(図中左側)に、ワイパブレード40が揺動自在に装着されている。一方、ワイパアーム30の基端部(図中右側)は、ピボット軸12a(図1参照)に固定ナット等によって固定される。
また、図2に示されるように、ワイパアーム30は、アームヘッド31と、アームシャンク32と、アームピース33と、を備えている。これらのアームヘッド31,アームシャンク32およびアームピース33は、それぞれ互いに連結されて一体となっている。
アームヘッド31は、アルミ材料を鋳造成形等することで略棒状に形成され、その基端部(図中右側)が、ピボット軸12a(図1参照)に固定される。一方、アームヘッド31の先端部(図中左側)には、アームシャンク32の基端部が、ピン31aを介して回動自在に連結されている。これにより、アームシャンク32,アームピース33およびワイパブレード40が、フロントウィンドシールド11に対してロックバック可能となっている。
ここで、アームヘッド31の裏側およびアームシャンク32の裏側には、双方を跨ぐようにして引っ張りスプリング(図示せず)が装着されている。そして、この引っ張りスプリングのばね力により、ワイパブレード40のブレードラバー50が、フロントウィンドシールド11に弾性接触されている。これにより、ブレードラバー50がフロントウィンドシールド11上を摺接して、フロントウィンドシールド11が綺麗に払拭される。
図2ないし図4に示すように、アームシャンク32は、鋼板をプレス成形等することで断面が略U字形状に形成され、かつ略真っ直ぐの棒状に形成されている。そして、アームシャンク32の先端部には、アームピース33の基端部が、かしめ固定等により強固に固定されている。アームピース33は、アームシャンク32よりも肉厚の鋼板をプレス成形等することで略S字形状に形成されている。アームピース33の先端部には、U字状フック(図示せず)が一体に設けられ、このU字状フックにワイパブレード40が揺動自在に装着されている。このように、アームシャンク32は、アームヘッド31とアームピース33との間に設けられている。
アームシャンク32には、DR側ワイパ装置20をピボット軸12a(図1参照)に固定した状態で、図4に示されるように、ワイパブレード40に対して走行風Wが当たる側(図中左側)に前方壁(第1壁部)32aが設けられている。また、走行風Wが当たる側とは反対側(図中右側)には、後方壁(第2壁部)32bが設けられている。そして、これらの前方壁32aおよび後方壁32bは、それぞれフロントウィンドシールド11に向けて延在されるとともに、互いに平行となっている。なお、後方壁32bの方が、前方壁32aよりもワイパブレード40の近くに配置されている。
前方壁32aおよび後方壁32bのフロントウィンドシールド11側とは反対側(図中上側)には、天井壁(連結壁部)32cが設けられている。そして、天井壁32cは、前方壁32aと後方壁32bとを連結しており、天井壁32cと前方壁32aとのなす角度および天井壁32cと後方壁32bとのなす角度は、それぞれ略直角(略90度)となっている。
また、アームシャンク32の長手方向と直交する方向に沿う天井壁32cの長さ寸法L1と、前方壁32aの天井壁32cからフロントウィンドシールド11に向かう方向の長さ寸法L2は、それぞれ略同じ長さ寸法に設定されている(L1=L2)。
また、後方壁32bの天井壁32cからフロントウィンドシールド11に向かう方向の長さ寸法L3は、前方壁32aの長さ寸法L2の略1.5倍(L3≒1.5×L2)に設定され、後方壁32bの長さ寸法L3の方が、前方壁32aの長さ寸法L2よりも長くなっている(L3>L2)。
そして、天井壁32cは、アームシャンク32の長手方向と直交する方向(図中左右方向)に、フロントウィンドシールド11に対して略平行となるように延在されている。したがって、後方壁32bとフロントウィンドシールド11との離間距離H1の方が、前方壁32aとフロントウィンドシールド11との離間距離H2よりも短くなっている(H1<H2)。
また、図2および図3に示されるように、アームシャンク32およびワイパブレード40は、それぞれ略平行となるように配置されている。そして、図4に示されるように、DR側ワイパ装置20を走行風Wが流れてくる方向(図中左側)から見たときに、アームシャンク32によってワイパブレード40の一部が隠されている。
具体的には、フロントウィンドシールド11に対するワイパブレード40の高さ寸法H3は、後方壁32bとフロントウィンドシールド11との離間距離H1よりも大きく、前方壁32aとフロントウィンドシールド11との離間距離H2よりも小さくなっている(H1<H3<H2)。
これにより、DR側ワイパ装置20を走行風Wが流れてくる方向から見ると、前方壁32aよりもワイパブレード40の近くに配置された後方壁32bが、ワイパブレード40の一部(ワイパブレード40のフィン部42a側)と重なっている。
このとき、ワイパブレード40の一部は、当該ワイパブレード40により近い後方壁32bにより隠されている(後方壁32bと重なっている)ので、図4の破線で示される走行風Wの量をより少なくすることができる。具体的には、アームシャンク32の後方壁32bと、ワイパブレード40との離間距離L4は、アームシャンク32の幅寸法、つまり天井壁32cの長さ寸法L1よりも小さくなっている(L4<L1)。
したがって、破線で示される走行風Wの通路(後方壁32bとフロントウィンドシールド11との間および後方壁32bとワイパブレード40との間)が比較的狭くなって、その結果、破線で示される走行風Wの量を少なくすることができる。これにより、ワイパブレード40の後方側(下流側)への走行風Wの流れ込みを抑制して、当該部分での負圧の発生(図6参照)が抑えられ、ひいては水引現象の発生が抑制される。
特に、図1および図2に示される網掛け部分の領域EPは、運転者の視線の先であって、水引現象をより確実に抑制すべき部分となっている。本実施の形態では、特に、この領域EPにおける水引現象の発生を、より確実に抑えられるようになっている。
図2ないし図4に示されるように、ワイパブレード40は、アームピース33のU字状フック(図示せず)に揺動自在に装着される連結部材41と、連結部材41の長手方向両側にそれぞれ配置された一対のホルダ42と、連結部材41および一対のホルダ42により保持されるブレードラバー50と、一対のホルダ42の長手方向端部に装着される一対のキャップ43と、を備えている。
連結部材41および一対のキャップ43は、プラスチック等の樹脂材料によって形成され、一対のホルダ42およびブレードラバー50は、ゴム等の弾性材料によって形成されている。そして、連結部材41および一対のホルダ42はブレードラバー50を保持し、一対のキャップ43は連結部材41に対する一対のホルダ42の抜け止めを行っている。
ホルダ42にはフィン部42aが一体に設けられている。具体的には、フィン部42aは、ワイパブレード40を形成するホルダ42のフロントウィンドシールド11側とは反対側に、突出するようにして設けられている。そして、フィン部42aは、走行風Wを受けて、ホルダ42(ワイパブレード40)をフロントウィンドシールド11に向けて押さえ付ける(押圧する)ようになっている。これにより、高速走行時等におけるワイパブレード40の浮き上がりが抑えられて、フロントウィンドシールド11上に拭き残し等が発生しないようにしている。
そして、ホルダ42には、走行風Wが通過し得る穴や孔が何も設けられていない。したがって、ワイパブレード40の見栄えを良好にしつつ、フィン部42aによるダウンフォースを発生させ易くしている。言い換えれば、ワイパブレード40は、デザイン重視のワイパブレードとなっている。
連結部材41には、アームピース33のU字状フックが装着されるフック装着部材41a(図2参照)が、揺動自在に設けられている。また、連結部材41の長手方向両側には、ブレードラバー50のラバー本体51を保持する保持爪41b(図3参照)がそれぞれ設けられている。なお、ホルダ42には、その長手方向全域に亘って一対の保持腕42b(図4参照)が設けられている。そして、これらの保持腕42bは、図4に示されるように、ラバー本体51を保持している。
なお、ホルダ42は、その長手方向全域でラバー本体51を保持しているが、ゴム製であり十分な柔軟性を有している。したがって、ホルダ42は、ブレードラバー50の弾性変形に容易に追従可能となっている。よって、ブレードラバー50は、フロントウィンドシールド11の曲率半径に倣って容易に弾性変形されるので、十分な払拭性能を発揮することができる。
連結部材41および一対のホルダ42により保持されるブレードラバー50は、図4に示されるように、ラバー本体51と、ネック部52と、リップ部53とを備えている。ラバー本体51の長手方向と直交する方向(図中左右方向)の両側には、ブレードラバー50をフロントウィンドシールド11の曲率半径に合わせて弓なりに弾性変形させる一対のバーティブラSPが対向配置されている。これにより、ブレードラバー50のリップ部53における長手方向全域が、所定の曲率半径のフロントウィンドシールド11に接触される。
ネック部52は、ラバー本体51とリップ部53との間に設けられ、ネック部52の肉厚寸法は、リップ部53の肉厚寸法よりも小さく設定されている。これにより、ネック部52は、その剛性が下げられて十分な柔軟性を有している。したがって、リップ部53は、上反転位置URPおよび下反転位置LRP(図1参照)への移動時において、その移動方向に容易に傾斜できるようになっている。よって、リップ部53の先端部分に配置された角部が、フロントウィンドシールド11に接触されて、当該フロントウィンドシールド11が綺麗に払拭される。
図2および図3に示されるように、DR側ワイパ装置20を、走行風Wが流れてくる方向から見たときに、ワイパブレード40とアームピース33との間には、走行風W(破線矢印)が通過する走行風通路WPが形成されている。これにより、図5に示されるように、DR側ワイパ装置20が下反転位置LRPの近傍にあるときに、走行風Wが走行風通路WP(図2および図3参照)を通過する。
したがって、DR側ワイパ装置20が下反転位置LRPの近傍にある場合において、DR側ワイパ装置20の作動抵抗の増大を抑えることができる。よって、ワイパモータ13に対する過負荷が防止される。
なお、DR側ワイパ装置20が下反転位置LRPの近傍にある場合には、既に水引現象が抑えられた後となっている。したがって、ワイパブレード40における走行風Wの下流側は、雨水が存在すること無く綺麗に払拭された状態となっている。よって、図5に示されるように、走行風Wが走行風通路WPを勢い良く通過して、ワイパブレード40の下流側に負圧が発生したとしても、何ら問題を生じることが無い。
このように、DR側ワイパ装置20が下反転位置LRPの近傍にある場合に、走行風Wを走行風通路WPに積極的に通過させるようにして、走行風WによるDR側ワイパ装置20の作動抵抗の増大を抑えている。したがって、車両10が走行中であったとしても、DR側ワイパ装置20を所定の停止位置に確実に停止させることが可能である。
なお、DR側ワイパ装置20が上反転位置URPの近傍にある場合(図1参照)には、走行風Wは走行風通路WPを斜めに通過するため、その時の走行風Wの走行風通路WPに対する通過量は、図5の場合(下反転位置LRPの近傍にある場合で、真正面から走行風Wが走行風通路WPを通過する場合)に比して十分に少ない状態となっている。しかも、払拭した後の雨水は、重力等により下方に移動されて、図1の破線で囲った部分(アームシャンク32寄りの部分)に集められている。
したがって、ワイパブレード40におけるアームピース33の近傍には、雨水が殆ど存在していない。よって、アームピース33の部分に走行風通路WPを設けることは、水引現象を抑える機能を殆ど低下させることが無く、何ら問題を生じることは無い。
以上詳述したように、本実施の形態に係るDR側ワイパ装置20によれば、ワイパアーム30は、ワイパブレード40に対して走行風Wが当たる側に設けられた前方壁32aと、走行風Wが当たる側とは反対側に設けられ、前方壁32aよりもワイパブレード40の近くに設けられた後方壁32bと、前方壁32aと後方壁32bとを連結する天井壁32cと、を有し、後方壁32bとフロントウィンドシールド11との離間距離H1の方が、前方壁32aとフロントウィンドシールド11との離間距離H2よりも短くなっている。
これにより、DR側ワイパ装置20を走行風Wが流れてくる方向から見たときに、ワイパブレード40の近くにある後方壁32bで、ワイパブレード40を部分的に隠せるようになる。したがって、ワイパブレード40に直接当たる走行風Wの量を減らして、ワイパブレード40の下流側での負圧の発生を抑えることが可能となる。よって、デザイン重視のワイパブレード40であっても、水引現象の発生を効果的に抑えることが可能となる。
また、本実施の形態に係るDR側ワイパ装置20によれば、フロントウィンドシールド11に対するワイパブレード40の高さ寸法H3が、後方壁32bとフロントウィンドシールド11との離間距離H1よりも大きく、かつ前方壁32aとフロントウィンドシールド11との離間距離H2よりも小さくなっている。
したがって、DR側ワイパ装置20を走行風Wが流れてくる方向から見たときに、ワイパブレード40をアームシャンク32から突出させること無く、アームシャンク32の後方に隠すように配置することができる。よって、ワイパブレード40の下流側での負圧の発生をより確実に抑えて、水引現象の発生をより効果的に抑えることができる。
さらに、本実施の形態に係るDR側ワイパ装置20によれば、ワイパブレード40のフロントウィンドシールド11側とは反対側に、走行風Wを受けてワイパブレード40をフロントウィンドシールド11に押さえ付けるフィン部42aが設けられている。
したがって、ワイパブレード40をデザイン重視の形状として見栄えを向上させることができ、かつ高速走行時における払拭性能の向上を図ることができる。
また、本実施の形態に係るDR側ワイパ装置20によれば、DR側ワイパ装置20を、走行風Wが流れてくる方向から見たときに、ワイパブレード40と後方壁32bとが重なっている。
したがって、ワイパブレード40の一部を、当該ワイパブレード40により近い後方壁32bで隠すことができ、図4の破線で示される走行風Wの量をより少なくすることができる。よって、ワイパブレード40の下流側での負圧の発生をさらに確実に抑えて、水引現象の発生をさらに効果的に抑えることができる。
さらに、本実施の形態に係るDR側ワイパ装置20によれば、ワイパアーム30は、ピボット軸12aに固定されるアームヘッド31と、ワイパブレード40が装着されるアームピース33と、アームヘッド31とアームピース33との間に設けられ、前方壁32a,後方壁32bおよび天井壁32cを備えたアームシャンク32と、を備えている。
したがって、汎用のワイパアームと同様の構成で、水引現象の発生を抑えることができ、ひいては、既存の車両に取り付けられた既存のDR側ワイパ装置から、本実施の形態に係るDR側ワイパ装置20に、見栄えを大きく変えること無く容易に交換(性能アップ)することができる。
また、本実施の形態に係るDR側ワイパ装置20によれば、DR側ワイパ装置20を、走行風Wが流れてくる方向から見たときに、ワイパブレード40とアームピース33との間に、走行風Wが通過する走行風通路WPが設けられている。
したがって、DR側ワイパ装置20が下反転位置LRPの近傍にある場合において、走行風Wを走行風通路WPに積極的に通過させることができ、ひいてはDR側ワイパ装置20の作動抵抗の増大を抑えることができる。よって、車両10が走行中であったとしても、DR側ワイパ装置20を所定の停止位置に確実に停止させることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、自動車等の車両10のフロントウィンドシールド11(図1参照)を払拭するワイパ装置であるものを示したが、本発明はこれに限らず、航空機、鉄道車両、建設機械等のワイパ装置にも適用することができる。
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
10 車両
11 フロントウィンドシールド(払拭面)
11a,11b 払拭範囲
12a,12b ピボット軸(揺動軸)
13 ワイパモータ
13a 出力軸
14 リンク機構
20 DR側ワイパ装置(ワイパ装置)
30 ワイパアーム
31 アームヘッド
31a ピン
32 アームシャンク
32a 前方壁(第1壁部)
32b 後方壁(第2壁部)
32c 天井壁(連結壁部)
33 アームピース
40 ワイパブレード
41 連結部材
41a フック装着部材
41b 保持爪
42 ホルダ
42a フィン部
42b 保持腕
43 キャップ
50 ブレードラバー
51 ラバー本体
52 ネック部
53 リップ部
60 AS側ワイパ装置
EP 領域
H1 後方壁とフロントウィンドシールドとの離間距離
H2 前方壁とフロントウィンドシールドとの離間距離
H3 フロントウィンドシールドに対するワイパブレードの高さ寸法
LRP 下反転位置
SP バーティブラ
URP 上反転位置
W 走行風
WP 走行風通路

Claims (6)

  1. 払拭面を払拭するワイパブレードと、
    先端部が前記ワイパブレードに装着され、基端部が揺動軸に固定されるワイパアームと、
    を備えたワイパ装置であって、
    前記ワイパアームは、
    前記ワイパブレードに対して走行風が当たる側に設けられた第1壁部と、
    前記走行風が当たる側とは反対側に設けられ、前記第1壁部よりも前記ワイパブレードの近くに設けられた第2壁部と、
    前記第1壁部と前記第2壁部とを連結する連結壁部と、
    を有し、
    前記第2壁部と前記払拭面との離間距離の方が、
    前記第1壁部と前記払拭面との離間距離よりも短くなっている、
    ワイパ装置。
  2. 請求項1記載のワイパ装置において、
    前記払拭面に対する前記ワイパブレードの高さ寸法が、
    前記第2壁部と前記払拭面との離間距離よりも大きく、かつ前記第1壁部と前記払拭面との離間距離よりも小さくなっている、
    ワイパ装置。
  3. 請求項1または2記載のワイパ装置において、
    前記ワイパブレードの前記払拭面側とは反対側に、
    前記走行風を受けて前記ワイパブレードを前記払拭面に押さえ付けるフィン部が設けられている、
    ワイパ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパ装置において、
    前記ワイパ装置を、前記走行風が流れてくる方向から見たときに、
    前記ワイパブレードと前記第2壁部とが重なっている、
    ワイパ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパ装置において、
    前記ワイパアームは、
    前記揺動軸に固定されるアームヘッドと、
    前記ワイパブレードが装着されるアームピースと、
    前記アームヘッドと前記アームピースとの間に設けられ、前記第1壁部,前記第2壁部および前記連結壁部を備えたアームシャンクと、
    を備えている、
    ワイパ装置。
  6. 請求項5記載のワイパ装置において、
    前記ワイパ装置を、前記走行風が流れてくる方向から見たときに、
    前記ワイパブレードと前記アームピースとの間に、前記走行風が通過する走行風通路が設けられている、
    ワイパ装置。
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