JP6403941B2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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本発明は、洗浄液を噴射するノズルを備えた車両用ワイパ装置に関する。
車両用ワイパ装置では、ワイパアームに取付けられたウォッシャノズルからワイパブレードの払拭進行方向の前方側に洗浄液を供給(噴射)するものがある(例えば、下記特許文献1参照)。これにより、洗浄液をウィンドシールドガラスの払拭面に効率よく供給できる。
特開2002−308064号公報
しかしながら、上記車両用ワイパ装置では、ウォッシャノズルから供給(噴射)される洗浄液が、ワイパアームとワイパブレードとの間を流れる気流によって所定の位置に着水できない可能性がある。また、ワイパブレードがワイパアームに対して払拭進行方向の前方側にずれて配置される場合には、ワイパブレードを超えるように洗浄液を払拭面に着水させる必要がある。このため、上記気流によって仮に洗浄液がワイパブレードを超えずにワイパブレードに干渉すると、洗浄液が飛散する恐れがある。
本発明は、上記事実を考慮し、ワイパブレードの払拭進行方向の前方側へ洗浄液を的確に供給できる車両用ワイパ装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用ワイパ装置は、停止位置と反転位置との間で往復回動されるワイパアームと、前記ワイパアームの先端側に連結され、前記ワイパアームの往復回動に伴い前記停止位置から回動方向一方側へ回動され且つ前記反転位置から回動方向他方側へ回動されて払拭面を払拭するワイパブレードと、前記ワイパアームにおける前記ワイパブレードとの連結部よりも基端側に設けられ、前記ワイパアームから前記ワイパブレード側へ延出されると共に、前記ワイパブレードに対して前記回動方向一方側及び前記回動方向他方側に配置され且つ前記ワイパブレードの前記ワイパアームに対する前記回動方向一方側及び前記回動方向他方側への相対移動を規制する一対の規制部を備えた規制部材と、前記規制部材に設けられ、前記ワイパアームに配策されたホースの一端部が接続され、前記ホースによって送給される洗浄液を前記ワイパブレードの側方に供給するノズルと、を備え、前記ノズルは、前記ワイパブレードの前記回動方向一方側の側方に洗浄液を供給する第1ノズルと、前記ワイパブレードの前記回動方向他方側の側方に洗浄液を供給する第2ノズルとを含んで構成されており、前記ホースは、前記第1ノズルに接続される第1ホースと、前記第2ノズルに接続される第2ホースとを有し、前記第1ノズルにおける洗浄液を噴出する第1ノズル側噴出孔が、前記ワイパブレードに対して前記回動方向一方側に配置された前記規制部に設けられ、前記第2ノズルにおける洗浄液を噴出する第2ノズル側噴出孔が、前記ワイパブレードに対して前記回動方向他方側に配置された前記規制部に設けられ、前記規制部材は、前記第1ノズルにおける前記第1ホースとの接続部分と前記回動方向一方側の前記規制部に設けられた前記第1ノズル側噴出孔とを連通する第1流路と、前記第2ノズルにおける前記第2ホースとの接続部分と前記回動方向他方側の前記規制部に設けられた前記第2ノズル側噴出孔とを連通する第2流路と、を有している。
上記構成の車両用ワイパ装置によれば、ワイパアームの先端側にワイパブレードが連結されている。これにより、ワイパアームの往復回動に伴いワイパブレードが停止位置と反転位置との間で往復回動される。そして、ワイパブレードが往復回動する際の停止位置から反転位置へ向かう方向が回動方向一方側とされ、反転位置から停止位置へ向かう方向が回動方向他方側とされている。
一方、ワイパアームには、ワイパブレードとの連結部よりも基端側において、規制部材が設けられており、規制部材はワイパアームからワイパブレード側へ延出されている。この規制部材は、ワイパブレードに対して回動方向一方側及び回動方向他方側に配置された規制部を有しており、ワイパブレードのワイパアームに対する回動方向一方側及び回動方向他方側への相対移動が規制部によって規制されている。これにより、ワイパブレードが往復回動する際にワイパブレードにおける回動方向一方側及び回動方向他方側への振れ(振動)を抑制又は防止できる。
ここで、規制部材にはノズルが設けられており、ノズルにはワイパアームに配策されたホースの一端部が接続されている。そして、ノズルによって、少なくともワイパブレードの回動方向一方側の側方に洗浄液が供給される。このため、規制部材を活用して、例えばノズルの噴射孔をワイパブレードの側方に配置できる。そして、規制部材が設けられたワイパアームとワイパブレードとの間の部位では、気流の流れが規制部材によって遮られるため、ノズルから供給(噴射)される洗浄液に対する気流の影響を低減できる。その結果、ワイパブレードが停止位置から回動方向一方側へ回動されるときにノズルによってワイパブレードの回動方向一方側に洗浄液を供給することで、ワイパブレードに対して払拭進行方向の前方側に洗浄液を的確に供給できる。
しかも、ワイパアームにおけるワイパブレードとの連結部よりも基端側に規制部材が設けられているため、ワイパブレードにおけるワイパアーム基端側の部分に対して、払拭進行方向の前方側に洗浄液を的確に供給できる。
また、ノズルは、第1ノズルと第2ノズルとを含んで構成されている。この第1ノズルには第1ホースが接続されており、第1ノズルによって、ワイパブレードの回動方向一方側の側方に洗浄液が供給される。一方、第2ノズルには第2ホースが接続されており、第2ノズルによって、ワイパブレードの回動方向他方側の側方に洗浄液が供給される。このノズルにおける洗浄液を噴出する噴出孔が規制部に形成されているため、ワイパアームに対して回動方向一方側へオフセットして配置された該ワイパブレードの側方に噴射孔を配置して、該噴射孔から当該ワイパブレードの側方に洗浄液を供給できる。
また、本発明の車両用ワイパ装置は、前記ノズルが前記規制部材と一体に形成されている。
上記構成の車両用ワイパ装置によれば、例えば、樹脂材等で規制部材及びノズルを一体に成形することで、ノズルを規制部材と別体で構成する場合と比べて、部品点数の増加を抑制でき、組付工数を低減できる。
また、本発明の車両用ワイパ装置は、少なくとも前記停止位置と前記反転位置との間の回動方向中央位置では、前記ワイパブレードの回動方向に対応して、前記ワイパブレードの回動方向と同一方向側の前記第1ノズル又は前記第2ノズルから択一的に洗浄液が供給される。
上記構成の車両用ワイパ装置によれば、少なくとも停止位置と反転位置との間の回動方向中央位置では、ワイパブレードの回動方向に対応して、ワイパブレードの回動方向と同一方向側の第1ノズル又は第2ノズルから択一的に洗浄液が供給される。すなわち、少なくとも回動方向中央位置では、回動方向一方側へ回動されるワイパブレードに対して第1ノズルから洗浄液が供給されて、回動方向他方側へ回動されるワイパブレードに対して第2ノズルから洗浄液が供給される。
このため、回動方向中央位置では、ワイパブレードの払拭進行方向の前方側に洗浄液が供給されるため、供給された洗浄液がワイパブレードによって直ちに払拭される。その結果、例えばワイパブレードの洗浄液の拭き残しによって視界が妨げられることを防止できる。
また、本発明の車両用ワイパ装置は、前記払拭面に対して直交する方向から見て、前記規制部が前記ワイパアームに対して前記回動方向一方側へオフセットして配置されている。
上記構成の車両用ワイパ装置によれば、払拭面に対して直交する方向から見て、規制部がワイパアームに対して回動方向一方側へオフセットして配置されているため、ワイパアームに対して回動方向一方側へオフセットして配置されたワイパブレードに対応して規制部を配置できる。
第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の要部を示すワイパアームの長手方向から見た断面図(図3の1−1線断面図)である。 第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の全体を示す払拭面の外側から見た平面図である。 図2に示されるワイパブレードがワイパアームに連結された状態を示す斜視図である。 図3に示されるワイパアームを示す払拭面の内側から見た裏面図である。 図2に示される車両用ワイパ装置の電気的構成を示す回路図である。 図2に示される車両用ワイパ装置の切替タイミングを示すタイミングチャートである。 (A)は、図2に示されるワイパブレードが回動方向一方側へ回動されている途中の状態を示す図2に対応する平面図であり、(B)は、図2に示されるワイパブレードが回動方向他方側へ回動されている途中の状態を示す図2に対応する平面図である。 第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置の要部を示すワイパアームの長手方向から見た断面図(図9の8−8線断面図)である。 図8に示されるワイパアームを示す払拭面の内側から見た裏面図である。
(第1の実施の態様)
以下、図1〜図7を用いて第1の実施の形態に係る車両用ワイパ装置10について説明する。図2に示されるように、車両用ワイパ装置10は、略長尺状のワイパアーム12と、車両(自動車)のウィンドシールドガラスWGを払拭するワイパブレード30と、ワイパブレード30の振れ(振動)を抑制する「規制部材」としてのステー70と、を含んで構成されている。また、車両用ワイパ装置10は、ワイパアーム12の先端部に設けられた第1メインノズル50及び第2メインノズル60と、ステー70に設けられた「第1ノズル」として第1サブノズル80(図4参照)及び「第2ノズル」として第2サブノズル90(図4参照)と、含んで構成されている。以下、各構成について説明する。
(ワイパアーム12について)
図2に示されるように、ワイパアーム12は、ワイパアーム12の基端部分を構成するアームヘッド14と、ワイパアーム12の長手方向中間部を構成するリテーナ18と、ワイパアーム12の先端部分を構成するアームピース20及びアーム側連結部材22と、を含んで構成されている。
アームヘッド14は、略矩形柱状に形成されており、例えばアルミダイキャスト製とされている。このアームヘッド14の基端部には、固定部16が形成されており、固定部16には、略円柱形状のピボット軸17の先端部が締結固定されている。このピボット軸17は、車両のフレーム等に固定されたピボットホルダ(図示省略)に回動自在に支持されると共に、リンク機構を介してワイパモータWM(図5参照)に連結されている。そして、ワイパモータWMの駆動力によってピボット軸17が往復回動することで、ワイパアーム12が、停止位置(図2に示される位置)と反転位置(図2の1点鎖線参照)との間を往復回動するようになっている。なお、ワイパアーム12が、停止位置から反転位置へ向かう方向(図2の矢印A方向)が回動方向一方側とされており、反転位置から停止位置へ向かう方向(図2の矢印B方向)が回動方向他方側とされている。
図3にも示されるように、リテーナ18は、略長尺状に形成されると共に、その長手方向から見た断面視で、車両のウィンドシールドガラスWG側(図3の矢印F方向側)へ開放された略U字形を成している。リテーナ18の基端部は、リテーナ18の幅方向を軸方向にしてアームヘッド14の先端部に回動可能に支持されており、リテーナ18はアームヘッド14の先端部からワイパアーム12の先端側へ延びている。また、リテーナ18(又はアームピース20)とアームヘッド14との間には、引張コイルスプリング等の付勢部材(図示省略)が架け渡されており、付勢部材によってリテーナ18がウィンドシールドガラスWG側へ付勢されている。
アームピース20は断面略矩形状を成す長尺棒状に形成されている。アームピース20の基端部は、リテーナ18の先端部にカシメ固定されており、アームピース20はリテーナ18の先端部からワイパアーム12の先端側へ延びている。
アーム側連結部材22は、ウィンドシールドガラスWG側へ開放された断面略U字形状を成す略長尺状に形成されており、アーム側連結部材22の基端部が、アームピース20の先端部にカシメ固定されている。図3に示されるように、アーム側連結部材22の先端部には、その側壁において、後述するクリップ48を固定するための固定溝22Aが形成されており(図3では、一方の固定溝22Aのみ図示されている)、固定溝22Aはアーム側連結部材22の先端側へ開放されている。また、アーム側連結部材22の先端部には、その上壁において、後述するクリップ48を固定するための略矩形状の固定孔22Bが貫通形成されている。
さらに、図2に示されるように、ウィンドシールドガラスWGの払拭面Sに対して直交する方向から見て、アーム側連結部材22の長手方向中間部が、略クランク状に屈曲されており、アーム側連結部材22の先端部がアーム側連結部材22の基端部よりもワイパアーム12の回動方向一方側に配置されている。
(ワイパブレード30について)
図2及び図3に示されるように、ワイパブレード30は、略長尺状に形成されると共に、ワイパアーム12と長手方向に並んで配置されており、ワイパブレード30の長手方向中央部が、後述する連結レバー46を介してワイパアーム12のアーム側連結部材22の先端部に連結されている。これにより、払拭面Sに対して直交する方向から見て、ワイパブレード30が、ワイパアーム12(のアーム側連結部材22を除く部分)に対して、回動方向一方側に配置されている。
図1に示されるように、ワイパブレード30は、ウィンドシールドガラスWGの払拭面Sを払拭するブレードラバー32と、ワイパアーム12からの押付力を分散するバッキング40と、ブレードラバー32を保持する保持ケース42と、を含んで構成されている。
ブレードラバー32は略長尺状に形成されている。また、ブレードラバー32における上部(ウィンドシールドガラスWGとは反対側の部分)は基部34とされており、この基部34には、ブレードラバー32の幅方向外側(図1の矢印A方向及び矢印B方向)へ開放された一対の溝部34Aが形成されている。これにより、基部34は、ブレードラバー32の幅方向外側へ開放された断面略H形状に形成されている。
また、ブレードラバー32は払拭部36を備えており、払拭部36は基部34に対して下方側(ウィンドシールドガラスWG側)に設けられている。払拭部36は断面略三角形状に形成されており、払拭部36の幅寸法がウィンドシールドガラスWG側へ向かうに従い小さくなるように設定されている。そして、払拭部36の上部における幅方向中央部が、略矩形板状の連結部38によって基部34の幅方向中央部に結合されている。また、払拭部36の先端部(下端部)には、ウィンドシールドガラスWGの払拭面Sを払拭するリップ36Aが形成されており、リップ36Aは、一定の幅寸法で払拭部36の幅方向中央部からウィンドシールドガラスWG側へ突出されている。
バッキング40は、バネ板材によって構成されると共に、略長尺板状に形成されている。バッキング40は、板厚方向を上下方向(払拭面Sに対して直交する方向)にして、基部34の上面に配置されている。バッキング40は、その自然状態において、長手方向中央部がウィンドシールドガラスWGとは反対側へ凸となるように若干湾曲されている。そして、バッキング40のバネ力によってブレードラバー32がウィンドシールドガラスWGの払拭面Sに追従すると共に、ワイパアーム12からの押付力をブレードラバー32の長手方向に分散させるように構成されている。
保持ケース42は長尺状に形成されている。また、保持ケース42における長手方向断面形状は略一様であり、保持ケース42は、長手方向から見た断面視でウィンドシールドガラスWG側へ開放された偏平の略C字形を成している。また、保持ケース42は、開放された端部を互いに突き合わせるようにして配置されて、ブレードラバー32の基部34及びバッキング40を保持している。具体的には、側断面視で、基部34の上部及びバッキング40が保持ケース42内に配置されて、保持ケース42の開放端部が、基部34の溝部34A内に係合されている。これにより、バッキング40及び基部34の上部が、保持ケース42によって覆われた状態で保持ケース42に保持されている。
また、保持ケース42には、フィン44が一体に形成されており、フィン44は保持ケース42から上方側へ突出されている。このフィン44の上面44Aは保持ケース42の幅方向における回動方向一方側(図1の矢印A方向側)へ向かうに従いウィンドシールドガラスWGから離間する方向へ傾斜されている。
そして、図3に示されるように、ワイパブレード30の長手方向中央部には、連結レバー46が設けられている。連結レバー46は、略矩形柱状に形成されて、ワイパブレード30の長手方向に沿って配置されている。この連結レバー46の長手方向中間部には、ウィンドシールドガラスWG側の部分において、図示しない保持爪が形成されている。そして、ワイパブレード30の長手方向中央部の位置において、バッキング40と連結レバー46との長手方向の相対移動が阻止されており、ブレードラバー32の基部34及びバッキング40が連結レバー46内に収容された状態で保持爪によって保持されている。
連結レバー46における長手方向中央部よりもワイパアーム12の基端側(図3の矢印C方向側)の部分には、クリップ48が設けられている。このクリップ48はウィンドシールドガラスWG(図3の矢印F方向側)側へ開放された断面略U字形状に形成されて、連結レバー46の当該基端側の部分を上方側から覆っている。また、クリップ48の先端部は、連結レバー46の幅方向を軸方向にして連結レバー46に回動可能に支持されている。
クリップ48は、前述したアーム側連結部材22における先端部の内側に配置されて、アーム側連結部材22に固定されている。具体的には、アーム側連結部材22の固定溝22Aと嵌合される一対の嵌合突起48Aがクリップ48に形成されており、これにより、ワイパブレード30のワイパアーム12に対する上下方向の相対移動が制限されている。さらに、クリップ48には、アーム側連結部材22の固定孔22Bと嵌合される嵌合フック48Bが形成されている。この嵌合フック48Bは、上下方向に弾性変形可能に構成されており、嵌合フック48Bのフック部がアーム側連結部材22の固定孔22B内に嵌合されている。これにより、ワイパブレード30のワイパアーム12に対するワイパアーム12の長手方向の相対移動が制限されている。
また、前述した連結レバー46における長手方向中央部よりもワイパアーム12の先端側(図3の矢印D方向側)の部分には、傾斜面46Aが形成されている。この傾斜面46Aは、連結レバー46の幅方向における回動方向一方側へ向かうに従いウィンドシールドガラスWGから離間する方向へ傾斜されて、保持ケース42のフィン44の上面44Aと滑らかに接続されている。
(第1メインノズル50及び第2メインノズル60について)
図4に示されるように、第1メインノズル50は、アーム側連結部材22の先端部に設けられている。第1メインノズル50は、第1メインノズル本体52を備えており、第1メインノズル本体52はアーム側連結部材22における回動方向一方側(図4の矢印A方向側)の側壁の外側に固定されている。また、第1メインノズル本体52には、略円筒形状の第1メインノズル接続部54が一体に形成されており、第1メインノズル接続部54はアーム側連結部材22の内側に配置されている。
さらに、第1メインノズル本体52には、3箇所の第1メインノズル噴射孔56a,56b,56cが形成されており、第1メインノズル噴射孔56a〜56cはワイパアーム12の長手方向に並んで配置されている。各第1メインノズル噴射孔56a〜56cは第1メインノズル接続部54と連通されており、第1メインノズル接続部54に供給された洗浄液が、第1メインノズル噴射孔56a〜56cによってワイパブレード30の回動方向一方側に供給(噴射)されるようになっている。具体的には、3箇所の第1メインノズル噴射孔56a〜56cの内の外側に配置された2箇所の第1メインノズル噴射孔56a,56cからワイパブレード30の長手方向外側且つ回動方向一方側へ洗浄液が噴射されるようになっている(図4に示される矢印参照)。一方、3箇所の第1メインノズル噴射孔56a〜56cの内の中央に配置された第1メインノズル噴射孔56bからワイパブレード30の回動方向一方側へ洗浄液が噴射されるようになっている(図4に示される矢印参照)。
第2メインノズル60は、アーム側連結部材22の先端部で且つ第1メインノズル50の側方に設けられている。そして、第2メインノズル60は、アーム側連結部材22の幅方向において第1メインノズル50と左右対称に構成されている。すなわち、第2メインノズル60は、アーム側連結部材22における回動方向他方側(図4の矢印B方向側)の側壁の外側に固定された第2メインノズル本体62を備えており、第2メインノズル本体62には、3箇所の第2メインノズル噴射孔66a,66b,66cが形成されている。また、第2メインノズル本体62には、略円筒形状の第2メインノズル接続部64が一体に形成されており、第2メインノズル接続部64はアーム側連結部材22の内側に配置されている。
さらに、第2メインノズル接続部64と各第2メインノズル噴射孔66a〜66cとは連通されており、第2メインノズル接続部64に供給された洗浄液が、第2メインノズル噴射孔66a〜66cによってワイパブレード30の回動方向他方側の側方に供給されるようになっている。具体的には、3箇所の第2メインノズル噴射孔66a〜66cの内の外側に配置された2箇所の第2メインノズル噴射孔66a,66cからワイパブレード30の長手方向外側且つ回動方向他方側へ洗浄液が噴射されるようになっている(図4に示される矢印参照)。一方、3箇所の第2メインノズル噴射孔66a,66cの内の中央に配置された第2メインノズル噴射孔66bからワイパブレード30の回動方向他方側へ洗浄液が噴射されるようになっている(図4に示される矢印参照)。
(ステー70について)
図2及び図3に示されるように、ステー70は、リテーナ18の長手方向中間部に設けられている。すなわち、ステー70は、アーム側連結部材22よりもワイパアーム12の基端側に設けられている。そして、ステー70は、ワイパブレード30の長手方向一端部(ワイパブレード30におけるワイパアーム12の基端側の端部)30Aに対応して配置されている。図1に示されるように、このステー70は、ワイパアーム12の長手方向から見て略L字形ブロック状に形成されている。そして、ステー70の基端部が、リテーナ18の内側に配置されると共に、スナップフィット結合等によってリテーナ18に固定されており、ステー70は、当該基端部からワイパアーム12の回動方向一方側(すなわちワイパブレード30側)へ延出されている。
ステー70は、略矩形板状を成す一対の規制部72A,72Bを有している。この規制部72A,72Bは、板厚方向をリテーナ18の幅方向にしてステー70の先端部(ワイパアーム12の回動方向一方側の端部)からウィンドシールドガラスWG側へ突出されると共に、ワイパブレード30の長手方向一端部30Aを幅方向に挟むように僅かな隙間を有して配置されている。すなわち、規制部72A,72Bはワイパブレード30の長手方向一端部30Aに対して回動方向一方側及び回動方向他方側に配置されている。これにより、ワイパブレード30の長手方向一端部30Aが規制部72A,72B(ワイパアーム12)に対して回動方向一方側及び回動方向他方側へ相対移動することが規制されている。なお、ワイパブレード30の規制部72A,72Bに対する上下方向(払拭面Sに対して直交する方向)の相対移動は上記僅かな隙間によって許容されている。
(第1サブノズル80及び第2サブノズル90について)
図4に示されるように、第1サブノズル80及び第2サブノズル90は、ステー70に一体に形成されている。第1サブノズル80は、略円筒形状の一対の第1サブノズル接続部82A,82Bを備えており、第1サブノズル接続部82A,82Bは、リテーナ18の内側に収容されると共に、軸方向をワイパアーム12の長手方向にしてステー70からワイパアーム12の長手方向外側へそれぞれ突出されている。図1にも示されるように、第1サブノズル80は第1サブノズル噴射孔84を備えており、第1サブノズル噴射孔84は、ワイパブレード30に対して回動方向一方側に配置された規制部72Aの下端部(払拭面S側の端部)に形成されている。さらに、ステー70には、一対の第1サブノズル接続部82A,82B同士を連通する第1サブノズル連通路86が形成されると共に、第1サブノズル連通路86と第1サブノズル噴射孔84との間を連通する第1サブノズル分岐路88が形成されている。これにより、一対の第1サブノズル接続部82A,82Bと第1サブノズル噴射孔84とは、それぞれ連通されている。
さらに、図4に示されるように、ステー70に対してワイパアーム12の先端側に配置された第1サブノズル接続部82Aは、「第1ホース」としての第1先端側ホース74を介して第1メインノズル50の第1メインノズル接続部54と接続されている。また、ステー70に対してワイパアーム12の基端側に配置された第1サブノズル接続部82Bは、「第1ホース」としての第1基端側ホース75を介して、車両の第1ウォッシャポンプ(図示省略)と接続されている。これにより、車両のウォッシャタンク(図示省略)から第1ウォッシャポンプによって圧送された洗浄液が第1サブノズル80及び第1メインノズル50に供給されるようになっている。
一方、第2サブノズル90は、略円筒形状の一対の第2サブノズル接続部92A,92Bを備えている。この第2サブノズル接続部92A,92Bは、第1サブノズル接続部82A,82Bの側方で且つリテーナ18の内側に収容されると共に、軸方向をワイパアーム12の長手方向にしてステー70からワイパアーム12の長手方向外側へそれぞれ突出されている。
図1にも示されるように、第2サブノズル90は第2サブノズル噴射孔94を備えており、第2サブノズル噴射孔94は、ワイパブレード30に対して回動方向他方側に配置された規制部72Bの下端部(払拭面S側の端部)に形成されている。
さらに、ステー70には、一対の第2サブノズル接続部92A,92B同士を連通する第2サブノズル連通路96が形成されると共に、第2サブノズル連通路96と第2サブノズル噴射孔94との間を連通する第2サブノズル分岐路98が形成されている。これにより、一対の第2サブノズル接続部92A,92Bと第2サブノズル噴射孔94とは、それぞれ連通されている。
図4に示されるように、ステー70に対してワイパアーム12の先端側に配置された第2サブノズル接続部92Aは、「第2ホース」としての第2先端側ホース76を介して第2メインノズル60の第2メインノズル接続部64と接続されている。また、ステー70に対してワイパアーム12の基端側に配置された第2サブノズル接続部92Bは、「第2ホース」としての第2基端側ホース77を介して、車両の第2ウォッシャポンプ(図示省略)と接続されている。これにより、車両のウォッシャタンクから第2ウォッシャポンプによって圧送された洗浄液が第2サブノズル90及び第2メインノズル60に供給されるようになっている。
次に、上記のように構成された車両用ワイパ装置10の電気的構成について図5を用いて説明する。
車両用ワイパ装置10は、ワイパスイッチsw1及びワイパモータWMを備えている。そして、ワイパスイッチsw1がONされることで、ワイパモータWMが駆動されて、ピボット軸17が回動されるようになっている。このワイパスイッチsw1は、「+B端子」、「S端子」、「+1端子」、「+2端子」を有しており、「+B端子」は車両のバッテリーに接続されている。
ワイパモータWMは、車両用ワイパ装置10を高速で作動させる高速モード及び車両用ワイパ装置10を低速で作動させる低速モードに対応させるために、高速用ブラシ、低速用ブラシ、及び低速と高速とに共通して使用される共通ブラシを有している。そして、ワイパモータWMの低速用ブラシに接続される正極端子がワイパスイッチsw1の「+1端子」に接続されており、ワイパモータWMの高速用ブラシに接続される正極端子が、ワイパスイッチsw1の「+2端子」に接続されている。また、ワイパモータWMの共通ブラシに接続される負極端子はGND接地されている。
ワイパモータWMには、ワイパブレード30の払拭位置に対応してカムスイッチcswが設けられており、ワイパブレード30が停止位置以外に配置された状態でワイパスイッチsw1がOFFされても、カムスイッチcswによってワイパブレード30が停止位置に戻るように構成されている。
カムスイッチcswは、「a接点」、「b接点」、「c接点」、「d接点」、及びカムプレートcpを有している。「a接点」はワイパスイッチsw1の「+B端子」に接続されており、「b接点」はワイパモータWMの負極端子と共にGND接地されている。また、「c接点」はワイパスイッチsw1の「S端子」に接続されており、「d接点」は、後述するウォッシャシステムのリレーのコイルLに接続されている。
カムプレートcpは、ワイパモータWMの出力軸に連結されたウォームホイール(図示省略)と一体回転するように構成されており、カムプレートcpが一回転されることで、ワイパブレード30が、停止位置と反転位置との間を一往復するようになっている。なお、図5では、ワイパブレード30が停止位置に配置された状態を示している。そして、カムプレートcpが回転することで、カムプレートcpによって「c接点」が「b接点」又は「a接点」の何れか一方に接続されるようになっている。具体的には、ワイパブレード30が停止位置以外にあるときは、「c接点」が「a接点」と接続されるようになっている。これにより、ワイパブレード30が停止位置以外にあるときにワイパスイッチsw1がOFFされても、カムスイッチcswを介してワイパモータWMに電流が供給されるようになっている。そして、ワイパブレード30が停止位置に回動されると、「c接点」が「b接点」に接続されるようになっている。これにより、ワイパモータWMの低速用ブラシと共通ブラシがGND電位で閉回路となって、ワイパモータWMが停止位置で停止されるように構成されている。
また、車両用ワイパ装置10はウォッシャシステムを備えており、ウォッシャシステムは、第1ウォッシャポンプを駆動する第1ウォッシャポンプモータPM1と、第2ウォッシャポンプを駆動する第2ウォッシャポンプモータPM2と、を有している。第1ウォッシャポンプモータPM1及び第2ウォッシャポンプモータPM2のそれぞれの一端はウォッシャスイッチsw2を介してGND接地されている。また、第1ウォッシャポンプモータPM1及び第2ウォッシャポンプモータPM2の他端の何れか一方が、ウォッシャリレーの切替接点によって車両のバッテリーに接続されるようになっている。
また、第1ウォッシャポンプモータPM1及び第2ウォッシャポンプモータPM2とウォッシャスイッチsw2との間には、ウォッシャ連動回路を介してワイパスイッチsw1が接続されている。これにより、ウォッシャスイッチsw2がONされると、ウォッシャ連動回路内のワイパリレーによってワイパが作動されるようになっている。
そして、カムプレートcpが「d接点」と接続されるか否かに基づいてウォッシャシステムのウォッシャリレーのコイルLが作動されて、第1ウォッシャポンプモータPM1及び第2ウォッシャポンプモータPM2の何れか一方に択一的に電流が供給されるようになっている。
具体的には、図6のタイミングチャートに示されるように、車両のイグニッションスイッチ(IG SW)がONされている状態で、ウォッシャスイッチsw2がONされると、ウォッシャリレーによって第1ウォッシャポンプモータPM1がONされる。そして、ウォッシャ連動回路内のワイパリレーによってワイパモータWMがONされて、ワイパブレード30が停止位置から反転位置へ回動される。なお、図6では、ワイパブレード30が回動方向一方側に回動されている状態を「OPEN」として記載され、ワイパブレード30が回動方向他方側に回動されている状態を「CLOSE」として記載されている。
そして、ワイパブレード30が反転位置(「OPEN」から「CLOSE」に切替わる位置)に到達する手前の位置で、ウォッシャリレーによって第1ウォッシャポンプモータPM1の駆動から第2ウォッシャポンプモータPM2の駆動へ切替わるように設定されている。以下、この切替わる位置を「上切替位置」と称し、このときのワイパブレードの30位置は図2の一点鎖線で示される位置に対応している。
一方、ワイパブレード30が反転位置から停止位置へ回動されると、ワイパブレード30が停止位置(「CLOSE」から「OPEN」に切替わる位置)に到達する手前の位置で、ウォッシャリレーによって第2ウォッシャポンプモータPM2の駆動から第1ウォッシャポンプモータPM1の駆動へ切替わるように設定されている。以下、この切替わる位置を「下切替位置」と称し、このときのワイパブレード30の位置は図2の一点鎖線で示される位置に対応している。
すなわち、図7(A)に示されるように、ワイパアーム12が回動方向一方側へ回動されて上切替位置に到達するまでは、第1メインノズル50及び第1サブノズル80から洗浄液が供給される。そして、反転位置の手前の上切替位置において、第1ウォッシャポンプモータPM1の駆動から第2ウォッシャポンプモータPM2の駆動に切替わり、第2メインノズル60及び第2サブノズル90から洗浄液が供給されるように構成されている。
一方、図7(B)に示されるように、反転位置からワイパアーム12が回動方向他方側へ回動されて下切替位置に到達するまでは、第2メインノズル60及び第2サブノズル90から洗浄液が供給される。そして、停止位置の手前の下切替位置において、第2ウォッシャポンプモータPM2の駆動から第2ウォッシャポンプモータPM2の駆動へ切り替わり、第1メインノズル50及び第1サブノズル80から洗浄液が供給されるように構成されている。
そして、上切替位置と下切替位置との間の領域が、中央払拭領域CA(図2参照)とされており、中央払拭領域CAにおける回動方向の中央位置(停止位置及び反転位置から等距離に離間された位置)が回動方向中央位置CL(図2参照)とされている。
なお、上記構成において、第1サブノズル噴射孔84が本発明における「第1ノズル側噴出孔」に相当し、第2サブノズル噴射孔94が本発明における「第2ノズル側噴出孔」に相当する。また、第1サブノズル連通路86及び第1サブノズル分岐路88が本発明における「第1流路」に相当し、第2サブノズル連通路96及び第2サブノズル分岐路98が本発明における「第2流路」に相当する。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両用ワイパ装置10では、ワイパアーム12のアーム側連結部材22よりも基端側にステー70が設けられており、ステー70はワイパアーム12からワイパブレード30側(回動方向一方側)へ延出されている。そして、ステー70における一対の規制部72A,72Bが、ワイパブレード30の長手方向一端部30Aを幅方向に挟みこむように配置されている。これにより、ワイパブレード30のワイパアーム12に対する回動方向一方側及び回動方向他方側への相対移動が規制される。したがって、ワイパブレード30が往復回動する際にワイパブレード30における回動方向一方側及び回動方向他方側の振れ(振動)を抑制又は防止できる。
また、洗浄液をウィンドシールドガラスWGの払拭面Sに供給して、ワイパブレード30によって払拭面Sを払拭する際には、ウォッシャスイッチsw2をONにする。ウォッシャスイッチsw2がONされると、ウォッシャスイッチsw2に連動してワイパスイッチsw1がONされて、ワイパアーム12と共にワイパブレード30が停止位置から回動方向一方側へ回動される。このときには、第1ウォッシャポンプモータPM1が駆動されて、第1メインノズル50及び第1サブノズル80からワイパブレード30に対して回動方向一方側へ洗浄液が供給される。そして、上切替位置において、第1ウォッシャポンプモータPM1の駆動から第2ウォッシャポンプモータPM2の駆動へ切替わり、第2メインノズル60及び第2サブノズル90から洗浄液が供給される。
ワイパブレード30が上切替位置から回動方向一方側へさらに回動されると、ワイパブレード30が、反転位置において反転されて、回動方向他方側へ回動される。このときには、第2メインノズル60及び第2サブノズル90からワイパブレード30に対して回動方向他方側へ洗浄液が供給されている。そして、下切替位置において、第2ウォッシャポンプモータPM2の駆動から第1ウォッシャポンプモータPM1の駆動へ切替わり、第1メインノズル50及び第1サブノズル80から洗浄液が供給される。
ワイパブレード30が下切替位置から回動方向他方側へさらに回動されると、ワイパブレード30は、停止位置において反転されて、回動方向一方側へ回動される。以下、上記ワイパブレード30の往復回動が、設定された所定の回数繰り返される。
ここで、ステー70の規制部72A,72Bには、第1サブノズル80(の第1サブノズル噴射孔84)及び第2サブノズル90(の第2サブノズル噴射孔94)が設けられている。このため、ステー70を活用して、第1サブノズル噴射孔84及び第2サブノズル噴射孔94をワイパブレード30の側方に配置できる。また、ワイパアーム12に配策された第1基端側ホース75の一端部が第1サブノズル80に接続されると共に、第2基端側ホース77の一端部が第2サブノズル90に接続されている。このため、第1基端側ホース75によって圧送された洗浄液が、第1サブノズル噴射孔84によってワイパブレード30の回動方向一方側に供給(噴射)される。また、第2基端側ホース77によって圧送された洗浄液が、第2サブノズル噴射孔94によってワイパブレード30の回動方向他方側に供給(噴射)される。そして、ステー70が設けられたワイパアーム12とワイパブレード30との間の部位では、気流の流れがワイパブレード30(及びステー70)によって遮られ、洗浄液の噴射軌跡を気流が横切らないため、第1サブノズル80及び第2サブノズル90から供給(噴射)される洗浄液に対する気流の影響を大幅に低減できる。その結果、ワイパブレード30に対して払拭進行方向の前方側へ洗浄液を的確に供給(噴射)できる。
しかも、ステー70が、ワイパアーム12におけるアーム側連結部材22よりも基端側に設けられているため、ワイパブレード30の長手方向一端部30Aに対して、払拭進行方向の前方側へ洗浄液を的確に供給できる。
特に、ワイパブレード30の払拭姿勢が変化することで、第1メインノズル50(第2メインノズル60)の第1メインノズル噴射孔56a〜56c(第2メインノズル噴射孔66a〜66c)から噴射された洗浄液が、気流によってワイパブレード30の長手方向他端部(先端部)側に吹き上げられてしまう。このため、当該洗浄液が、ワイパブレード30の長手方向一端部30A付近に行き渡り難くなっている。
これに対して、第1メインノズル50及び第2メインノズル60に加えて、ステー70に第1サブノズル80及び第2サブノズル90を設けることで、第1サブノズル80及び第2サブノズル90からもワイパブレード30の長手方向一端部30A付近に洗浄液が供給される。これにより、ワイパブレード30の長手方向一端部30Aに対して洗浄液を効果的に供給でき、ワイパブレード30の長手方向一端部30A付近への洗浄液供給不足を解消できる。
また、第1サブノズル80及び第2サブノズル90はステー70と一体に形成されている。このため、第1サブノズル80及び第2サブノズル90をステー70とは別体で設ける場合と比べて、部品点数の増加を抑制でき、組付工数を低減できる。
さらに、停止位置と反転位置との間の中央払拭領域CAでは、ワイパブレード30の回動方向に対応して、ワイパブレード30の回動方向と同一方向側のノズル(第1メインノズル50及び第1サブノズル80、又は第2メインノズル60及び第2サブノズル90)から択一的に洗浄液が供給される。すなわち、少なくとも回動方向中央位置CLでは、回動方向一方側へ回動されるワイパブレード30に対して第1メインノズル50及び第1サブノズル80から洗浄液が供給されて、回動方向他方側へ回動されるワイパブレード30に対して第2メインノズル60及び第2サブノズル90から洗浄液が供給される。このため、回動方向中央位置CLでは、ワイパブレード30の払拭進行方向の前方側に洗浄液が供給されるため、供給された洗浄液がワイパブレード30によって直ちに払拭される。その結果、例えばワイパブレード30の洗浄液の拭き残しによって視界が妨げられることを防止できる。
また、ワイパブレード30が回動方向一方側へ回動されているときの反転位置手前の上切替位置では、洗浄液がワイパブレード30の回動方向他方側へ供給されるので、洗浄液の無駄を抑制しつつ反転位置では洗浄液がワイパブレード30によってスプレーアウトしてしまうことが防止される。
同様に、ワイパブレード30が回動方向他方側へ回動されているときの停止位置手前の下切替位置でも、洗浄液がワイパブレード30の回動方向一方側へ供給されるので、洗浄液の無駄を抑制できる。
また、ウィンドシールドガラスWGの払拭面Sに対して直交する方向から見て、ステー70がワイパアーム12からワイパブレード30側へ延出されて、ステー70の一対の規制部72A,72Bがワイパアーム12に対して回動方向一方側へオフセットして配置されている。このため、ワイパアーム12に対して回動方向一方側へオフセットして配置されたワイパブレード30に対応して規制部72A,72Bを配置できる。
また、第1サブノズル80(第2サブノズル90)の第1サブノズル噴射孔84(第2サブノズル噴射孔94)が規制部72A(72B)に形成されている。このため、ワイパアーム12とオフセットして配置されたワイパブレード30の側方に第1サブノズル噴射孔84及び第2サブノズル噴射孔94を配置して、第1サブノズル噴射孔84及び第2サブノズル噴射孔94からワイパブレード30の側方に洗浄液を供給できる。
(第2の実施の形態)
図8及び図9を用いて第2の実施の形態に係る車両用ワイパ装置100について説明する。車両用ワイパ装置100は、第1の実施の形態の車両用ワイパ装置10と以下に示す点を除いて同様に構成されている。なお、車両用ワイパ装置100における車両用ワイパ装置10と同様に構成されている部材には、同一の符号を付している。
すなわち、車両用ワイパ装置100では、ワイパアーム12のアーム側連結部材22の長手方向中間部が屈曲されていない。これにより、ウィンドシールドガラスWGの払拭面Sに対して直交する方向から見て、ワイパブレード30がワイパアーム12に対して回動方向一方側へオフセットされておらず、ワイパブレード30がワイパアーム12の真下(ウィンドシールドガラスWG側)に配置されている。
そして、ステー70は、ワイパアーム12のリテーナ18の内側に配置されており、ステー70の一対の規制部72A,72Bはステー70からウィンドシールドガラスWG側へ突出されている。これにより、ワイパブレード30における長手方向一端部30Aのワイパアーム12に対する回動方向一方側及び回動方向他方側への相対移動が規制されている。
さらに、第1サブノズル噴射孔84は、ワイパブレード30に対して回動方向一方側の規制部72Aの下端部に設けられており、第2サブノズル噴射孔94は、ワイパブレード30に対して回動方向他方側の規制部72Bの下端部に設けられている。これにより、第2の実施の形態においても、ワイパブレード30の幅方向の側方に第1サブノズル噴射孔84及び第2サブノズル噴射孔94が配置されているため、第1サブノズル噴射孔84及び第2サブノズル噴射孔94から供給(噴射)される洗浄液に対する気流の影響を低減できる。したがって、第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、車両用ワイパ装置10,100は第1メインノズル50、第2メインノズル60、及びステー70を備えており、ステー70には、第1サブノズル80及び第2サブノズル90が一体に形成されている。これに代えて、車両用ワイパ装置10,100において、第2メインノズル60及び第2サブノズル90を省略してもよい。すなわち、車両用ワイパ装置10,100において、ワイパブレード30が回動方向一方側へ回動されるときに、第1メインノズル噴射孔56a〜56c及び第1サブノズル噴射孔84から洗浄液が供給(噴射)されるように構成してもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、ステー70に第1サブノズル80及び第2サブノズル90が一体に形成されている。これに代えて、第1サブノズル80及び第2サブノズル90をステー70と別体に構成して、第1サブノズル80及び第2サブノズル90をステー70に取付けるように構成してもよい。
さらに、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、第1サブノズル噴射孔84(第2サブノズル噴射孔94)が、規制部72A(72B)の下端部に形成されているが、第1サブノズル噴射孔84(第2サブノズル噴射孔94)の位置は任意に設定できる。例えば、第1サブノズル噴射孔84(第2サブノズル噴射孔94)を規制部72A(72B)のステー70からの突出方向中間部に形成してもよい。
さらに、ワイパアーム12に沿って配策された各ホース74〜77の見栄えを向上させるため、リテーナ18等の開口を閉塞する断面U字状に形成されたカバーを装着しても良い。このとき、カバーはステー70を露出可能とする。
10・・・車両用ワイパ装置、12・・・ワイパアーム、30・・・ワイパブレード、70・・・ステー(規制部材)、72A・・・規制部、72B・・・規制部、75・・・第1基端側ホース(ホース、第1ホース)、77・・・第2基端側ホース(ホース、第2ホース)、80・・・第1サブノズル(ノズル、第1ノズル)、90・・・第2サブノズル(ノズル、第2ノズル)、100・・・車両用ワイパ装置、CL・・・回動方向中央位置、S・・・払拭面

Claims (4)

  1. 停止位置と反転位置との間で往復回動されるワイパアームと、
    前記ワイパアームの先端側に連結され、前記ワイパアームの往復回動に伴い前記停止位置から回動方向一方側へ回動され且つ前記反転位置から回動方向他方側へ回動されて払拭面を払拭するワイパブレードと、
    前記ワイパアームにおける前記ワイパブレードとの連結部よりも基端側に設けられ、前記ワイパアームから前記ワイパブレード側へ延出されると共に、前記ワイパブレードに対して前記回動方向一方側及び前記回動方向他方側に配置され且つ前記ワイパブレードの前記ワイパアームに対する前記回動方向一方側及び前記回動方向他方側への相対移動を規制する一対の規制部を備えた規制部材と、
    前記規制部材に設けられ、前記ワイパアームに配策されたホースの一端部が接続され、前記ホースによって送給される洗浄液を前記ワイパブレードの側方に供給するノズルと、
    を備え、
    前記ノズルは、前記ワイパブレードの前記回動方向一方側の側方に洗浄液を供給する第1ノズルと、前記ワイパブレードの前記回動方向他方側の側方に洗浄液を供給する第2ノズルとを含んで構成されており、
    前記ホースは、前記第1ノズルに接続される第1ホースと、前記第2ノズルに接続される第2ホースとを有し、
    前記第1ノズルにおける洗浄液を噴出する第1ノズル側噴出孔が、前記ワイパブレードに対して前記回動方向一方側に配置された前記規制部に設けられ、前記第2ノズルにおける洗浄液を噴出する第2ノズル側噴出孔が、前記ワイパブレードに対して前記回動方向他方側に配置された前記規制部に設けられ、
    前記規制部材は、前記第1ノズルにおける前記第1ホースとの接続部分と前記回動方向一方側の前記規制部に設けられた前記第1ノズル側噴出孔とを連通する第1流路と、前記第2ノズルにおける前記第2ホースとの接続部分と前記回動方向他方側の前記規制部に設けられた前記第2ノズル側噴出孔とを連通する第2流路と、を有する車両用ワイパ装置。
  2. 前記ノズルが前記規制部材と一体に形成された請求項1に記載の車両用ワイパ装置。
  3. 少なくとも前記停止位置と前記反転位置との間の回動方向中央位置では、前記ワイパブレードの回動方向に対応して、前記ワイパブレードの回動方向と同一方向側の前記第1ノズル又は前記第2ノズルから択一的に洗浄液が供給される請求項1又は請求項2に記載の車両用ワイパ装置。
  4. 前記払拭面に対して直交する方向から見て、前記規制部が前記ワイパアームに対して前記回動方向一方側へオフセットして配置された請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用ワイパ装置。
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