JP2010239870A - 伐採木引張ロープ取付用具 - Google Patents

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Fuminori Nishiyama
文典 西山
Kazuyoshi Touge
和芳 峠
Kazushi Hara
一志 原
Hiromichi Maehara
博道 前原
Akio Sato
昭夫 佐藤
Yukihiko Nakagawa
幸彦 中川
Kenji Kaneda
賢治 兼田
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Abstract

【課題】樹木に昇ることなく地上からの作業のみで簡易かつ確実に伐採木用のロープをその樹木に掛け止めることができ、伐採木の高い位置にも容易に掛け止める。
【解決手段】フック(5)、レバー(6)と支持部(7)が設けられ、支持部(7)で回動自在に支持された円弧捕獲部(2)と、フック(5)が着脱自在に係合し得るように形成された係合部材(10)と、円弧捕獲部(2)を回動させるレバー(6)に結び付けられた、操作ロープを兼ねる倒木用ロープ(4)と、先端部に円弧捕獲部(2)等を保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための操作棒(3)と、操作棒(3)を円弧捕獲部(2)から切り離すための着脱機構(8)とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、樹木を伐採する際に、その伐採木が安全な方向へ倒れるよう引っ張るために、ロープと共にその伐採木に掛け止めることができる伐採木引張ロープ取付用具に関する。
山間部における送電線の周囲で樹木が大きく伸び、送電線に届きそうになることがある。このような樹木は送電線に届く前に、その樹木(伐採木)を伐採して事故を未然に防いでいる。特に送電線に接近している樹木を伐採する際には、伐採木の適当な箇所に引張ロープを固縛して伐倒方向へ引っ張って倒している。
このロープを引っ張りながら伐採木を伐採することで、伐採木の倒れる方向をコントロールしている。これにより伐採した伐採木が送電線やその他の構造物に転倒して接触することを防止すると共に作業員の安全を確保している。ここで従来このロープの固縛等は、梯子又は昇柱機を使用して作業員が木に昇って行っていた。
しかし、伐採木にロープを結び付ける作業は高所作業であるため危険を伴うことがあり、特に偏心木等に昇るためには相当の熟練を要する。また、作業者の体重によって伐採木が折れてしまう危険性もある。このため伐採木にロープを取り付ける技術としては、例えば特許文献1の実開昭61−66464号公報「樹木伐採用ロープ取付け具」のように、操作棒接続部と、これに一体化され側方に突き出した固定部材、および固定部材に回動自在に軸着された可動部材とから成り、上記可動部材の軸着部から先端部までの間をわん曲しそのわん曲部と上記固定部材とによりロープ束つかみ部を形成し、上記可動部材の軸着部から下方の部分を接続部から次第に離れ固定部材先端方向に接近する方向に屈曲してロープ束つかみ部の開閉レバーを形成した樹木伐採用ロープ取付け具が提案されている。
実開昭61−66464号公報
上記特許文献1の「樹木伐採用ロープ取付け具」は、ロープを樹木の枝木に取り付ける構成であり、樹木の幹のような太い部分に取り付けることができないという問題を有していた。
また、この「樹木伐採用ロープ取付け具」は、ロープを引っ張った時に樹木に偏心過重が掛かって不具合が生じ、樹木を所定の方向へ正確に倒すことができないという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、樹木に昇ることなく地上からの作業のみで簡易かつ確実に伐採木用のロープをその樹木に掛け止めることができ、伐採木の高い位置にも容易に掛け止めることができる伐採木引張ロープ取付用具を提供することにある。
第一の本発明によれば、伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(1)であって、前記伐採木(t)に引っ掛けるために略円弧形状に形成された部材の、その一端に抜け止め用のフック(5)、その他端にレバー(6)、該レバー(6)に隣接する位置に支持部(7)がそれぞれ設けられ、該支持部(7)で回動自在に支持された円弧捕獲部(2)と、前記支持部(7)に設けられた、前記フック(5)が着脱自在に係合し得るように形成された係合部材(10)と、前記支持部(7)において前記円弧捕獲部(2)を回動させるレバー(6)に結び付けられた、操作ロープを兼ねる倒木用ロープ(4)と、前記円弧捕獲部(2)と前記係合部材(10)を、先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための操作棒(3)と、前記円弧捕獲部(2)と前記操作棒(3)とに設けられた、該円弧捕獲部(2)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該円弧捕獲部(2)から操作棒(3)を切り離すための着脱機構(8)と、を備えた、ことを特徴とする伐採木引張ロープ取付用具が提供される。
例えば、前記円弧捕獲部(2)を回動自在に支持する支持部(7)は、前記レバー(6)を引っ張ることにより、該円弧捕獲部(2)のフック(5)を前記係合部材(10)に係合させる一方向のみ回動し、逆方向への回動は規制するラチェット機構から成るものである。
前記円弧捕獲部(2)は、その全体で形成される平面域が、前記操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度(r)に傾斜した状態で連結されていることが好ましい。
第二の本発明は、伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(21)であって、前記伐採木(t)に引っ掛けるために略鉤状に形成された鉤状捕獲部(22)と、前記鉤状捕獲部(22)の根元部(24)に設けられた、該鉤状捕獲部(22)の開放端に向けて開閉自在に可動すると共に、常時閉止するように弾性部材で自動復帰する略棒状の閉止部材(23)と、前記鉤状捕獲部(22)の根元部(24)に結び付けられた倒木用ロープ(4)と、前記鉤状捕獲部(22)を、先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための操作棒(3)と、前記鉤状捕獲部(22)の根元部(24)と前記操作棒(3)とに設けられた、該鉤状捕獲部(22)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該鉤状捕獲部(22)と操作棒(3)とを切り離すための着脱機構(8)と、を備えたものである。
前記鉤状捕獲部(22)は、その全体で形成される平面域が、前記操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度に傾斜した状態で連結されていることが好ましい。
また、第三の本発明は、伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(31)であって、一端に湾曲部(32)を、他端に直線状の当接部(33)を有し、その中間で連結された略円弧形状に形成された第一捕獲部(34)と、一端に湾曲部(32)を、他端に直線状の当接部(33)を有し、その中間で連結された略円弧形状に形成された第二捕獲部(35)と、前記第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)とを、各湾曲部(32)の先端同士を向き合わせると共に、それぞれの湾曲部(32)と当接部(33)との連結された中間部分を、第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)との向き合う方向それぞれへの一方向の回動は可能にし、逆方向への回動を規制するラチェット機構をから成る中間支持部(37)においてそれぞれ支持し、各中間支持部(37)を略U字状の部材の両先端側に取り付けて成る略U字状連結部(36)と、前記略U字状連結部(36)に結び付けられた倒木用ロープ(4)と、前記第一、第二捕獲部(34,35)を先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまでこの捕獲部(34,35)を持ち上げるための操作棒(3)と、前記第一、第二捕獲部(34,35)と前記操作棒(3)に設けられた、該第一、第二捕獲部(34,35)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該第一、第二捕獲部(34,35)と操作棒(3)とを切り離すための着脱機構(8)と、を備えたものである。
前記第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)は、その全体で形成される平面域が、前記操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度に傾斜した状態で連結されていることが好ましい。
第四の本発明は、伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(41)であって、前記伐採木(t)に引っ掛けるために略鉤状に形成された鉤状捕獲部(42)と、前記鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)と先端部(42b)にそれぞれ側方へ突出するように設けられた、棒状の根元支持棒(43)と先端支持棒(44)と、前記根元支持棒(43)先端において一端が首振り自在に可動すると共に、その一端が先端支持棒(44)先端の係合部(45)に常時閉止するように弾性部材で、その他端が前記根元支持棒(43)先端に取り付けられた、略棒状の開閉フック(46)と、前記鉤状捕獲部(42)の根元部(44)側に結び付けられた倒木用ロープ(4)と、前記鉤状捕獲部(42)と開閉フック(46)を、先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための操作棒(3)と、前記鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)側と前記操作棒(3)とに設けられた、該鉤状捕獲部(42)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該鉤状捕獲部(42)と操作棒(3)とを切り離すための着脱機構(8)と、を備えたものである。
前記開閉フック(42)は、根元支持棒(43)先端において一端が首振り自在に可動すると共に、その一端が先端支持棒(44)先端の係合部(45)に常時閉止するように弾性部材で、その他端が根元支持棒(43)先端に取り付けられた逆配置の構成でもよい。
前記操作棒(3)は、連結式又は繰り出し式により伸縮自在な棹である。
第一の本発明の構成では、倒木用ロープ(4)が結び付けられた円弧捕獲部(2)を操作棒(3)の先端に取り付け、これを伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げることで、作業者が伐採木(t)に昇ることなく地上からの作業のみで倒木用ロープ(4)を伐採木(t)の幹に容易かつ確実に掛け止めることができる。次に、円弧捕獲部(2)を伐採木(t)に引っ掛けた後は、操作棒(3)を作業者の手元方向へ引くことにより、円弧捕獲部(2)から操作棒(3)を容易に切り離すことができ、その後、円弧捕獲部(2)につながっている倒木用ロープ(4)のみを作業者の手元方向へ引き、伐採時に安全な方向へ伐採木(t)を誘導することができる。本発明は、倒木用ロープ(4)を用い、レバー(6)を引いて円弧捕獲部(2)を係合部材(10)に係合させ、伐採木(t)に包むように掛け止める構成であるから、倒木用ロープ(4)を引く際に円弧捕獲部(2)が伐採木(t)から不用意に外れることがなく安全に作業することができる。
第二の本発明の構成では、伐採木(t)に閉止部材(23)を当てるだけで、この閉止部材(23)が鉤状捕獲部(22)の湾曲部側へ回動し、鉤状捕獲部(22)が開放され、伐採木(t)をこの閉止部材(23)と鉤状捕獲部(22)との開放された間から差し込んで包むように掛け止めることができる。この閉止部材(23)は自動復帰する構造であるから、鉤状捕獲部(22)を伐採木(t)に迅速に掛け止めることができる。この閉止部材(23)により、鉤状捕獲部(22)が伐採木(t)から不用意に外れることもない。
第三の本発明の構成では、第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)の両当接部(33)を、伐採木(t)に押し当てるだけで、両捕獲部(34,35)がこの伐採木(t)を包むように回動し、両捕獲部(34,35)の先端が交差し、更に両当接部(33)を押していくと、伐採木(t)を完全に捉えることができる。また、この発明では、両捕獲部(34,35)の両先端を大きく開放することができる構成であるから、太い幹の伐採木(t)でも容易に掛け止めることができる。
第四の本発明の構成では、鉤状捕獲部(42)が伐採木(t)から不用意に外れないようにする開閉フック(46)は、根元支持棒(43)と先端支持棒(44)の立ち上げた部分で開閉する構造であるから、この立体的な空間内で伐採木(t)を捉えることができる。そこで、太い幹の伐採木(t)にも容易に掛け止めることができる。
円弧捕獲部(2)、鉤状捕獲部(22)、第一、第二捕獲部(34,35)又は鉤状捕獲部(42)は、その全体で形成される平面域が、操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度に傾斜した状態で連結されているために、このように円弧捕獲部(2)等を樹木(t)に容易に掛け止めることができる。
操作棒(3)が伸縮自在になり、その長さを延長することにより、その先端部の円弧捕獲部(2)、鉤状捕獲部(22)、第一、第二捕獲部(34,35)又は鉤状捕獲部(42)を伐採木(t)の所望の高さまで容易に持ち上げることができ、また不使用時にはコンパクトにこれを収納することができる。
本発明の伐採木引張ロープ取付用具は、伐採する伐採木が安全な方向へ倒れるよう引っ張るロープと共に、その伐採木に取り付ける用具である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1の伐採木引張ロープ取付用具を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は操作棒から円弧捕獲部を切り離した状態の正面図である。
実施例1の伐採木引張ロープ取付用具(1)は、伐採木(t)を伐採するときに引っ掛けて使用する円弧捕獲部(2)と、先端でこの円弧捕獲部(2)を保持する操作棒(3)と、この円弧捕獲部(2)側に結び付けられる倒木用ロープ(4)とを備えたロープ取付用具である。このロープ取付用具(1)の円弧捕獲部(2)を伐採木(t)に掛け止め、伐採木(t)が安全な方向へ倒れるように、ロープ(4)の他端を引っ張るようになっている。
円弧捕獲部(2)は、金属又は合成樹脂製の棒材を曲げた部材であり、伐採木(t)に掛け止める部分である。この円弧捕獲部(2)は一端に抜け止め用のフック(5)を有し、他端にレバー(6)が設けられた略円弧形状に形成された部材である。このレバー(6)に隣接する位置に支持部(7)を有する。この支持部(7)を支点にして、円弧捕獲部(2)は一定方向に回動自在に支持されている。また、この支持部(7)は、後述する着脱機構(8)の一部を構成する挿入穴(9)が形成されている。
この支持部(7)のラチェット機構により、円弧捕獲部(2)が一定方向に回動自在に支持されている。即ち、円弧捕獲部(2)のフック(5)は、係合部材(10)に係合させる一方向のみ回動し、その逆方向への回動は規制され、レバー(6)を引っ張ることにより、係合部材(10)に容易に係合させることができる。
円弧捕獲部(2)は、図1(b)に示すように、その全体で形成される平面域が、操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度(r)に傾斜した状態で連結することが好ましい。例えば、傾斜角度(r)を15度〜30度程度、更に大きく70度傾斜した状態で配置するために、支持部(7)に曲折箇所を設ける。この傾斜角度(r)は、伐採木(t)の高さ、幹の太さにより決定される。このように円弧捕獲部(2)を、操作棒(3)先端の支持部(7)に傾斜して配置することにより、円弧捕獲部(2)を樹木(t)に掛け止めやすくなる。
係合部材(10)は、フック(5)が着脱自在に係合し得るように支持部(7)に設けられた部材である。例えば、この係合部材(10)は、図1(b)の側面図に示すように、円弧捕獲部(2)のフック(5)が、通過できる程度の隙間を有する細長いリング状の部材である。この係合部材(10)の隙間に、フック(5)を通過させ、このフック(5)の返し部分を係合部材(10)に引っ掛ける。そこで、これらの一連の動作を円滑にするために、係合部材(10)はある程度撓むような弾力性を有する部材が好ましい。または、支持部(7)に板ばねを介して係合部材(10)を取り付けることも可能である(図示していない)。
円弧捕獲部(2)を回動させるレバー(6)には、倒木用ロープ(4)が結び付けられている。この倒木用ロープ(4)は、倒木する際に引っ張るときに用いるものであるが、レバー(6)を操作する操作ロープを兼ねる。支持部(7)には倒木用ロープ(4)の方向性をある程度規制する鉤状のガイド(11)を設けている。このガイド(11)は、レバー(6)に結びつけた倒木用ロープ(4)を、後述する操作棒(3)の長手方向へ案内する機能を有する。
操作棒(3)は、円弧捕獲部(2)と係合部材(10)とを備えた支持部(7)を、先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための棹である。この操作棒(3)は、グラスファイバーやプラスチック樹脂製の中空円柱を連結式により伸縮自在に構成したものである。操作棒(3)は、連結式以外に釣竿のような繰り出し式により伸縮自在な棹にすることもできる。この操作棒(3)は、その長さを延長することにより、その先端部の円弧捕獲部(2)を伐採木(t)の所望の高さまで容易に持ち上げるだけでなく、不使用時にはコンパクトにこれを収納することができる。
操作棒(3)の先端には突出部(12)が形成され、この突出部(12)に支持部(7)の挿入穴(9)が着脱自在に嵌挿される。この突出部(12)と支持部(7)の挿入穴(9)からなる着脱機構(8)によって、円弧捕獲部(2)と係合部材(10)とは、操作棒(3)に容易に取り付け、取り外しできる。
この着脱機構(8)は、円弧捕獲部(2)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、この円弧捕獲部(2)から操作棒(3)を容易に切り離す部材である。操作棒(3)は、円弧捕獲部(2)を伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げる際には使用するが、円弧捕獲部(2)を伐採木(t)に掛け止めた後は、逆にこの操作棒(3)は作業の邪魔になる。そこで、本発明ではこの操作棒(3)は円弧捕獲部(2)と切り離すことができるようにした。
図2は実施例1のロープ取付用具を伐採木に掛け止める状態を示す斜視図であり、(a)は掛け止める状態、(b)は倒木用ロープを引っ張る状態である。図3は実施例1の円弧捕獲部を伐採木に掛け止める状態を示す説明図であり、(a)は差し込む状態、(b)はフックを係合部材に近づける状態、(c)はフックを係合部材に係合させた状態、(d)は着脱機構で操作棒を切り離した状態である。
実施例1の伐採木引張ロープ取付用具(1)を用いて、樹木(t)を伐採する方法を説明する。先ず、図2(a)、図3(a)に示すように、操作棒(3)に着脱機構(8)部分で円弧捕獲部(2)の支持部(7)を連結し、この操作棒(3)を用いて円弧捕獲部(2)を伐採木(t)の所定位置に差し込む。
次に、図3(b)、(c)に示すように、倒木用ロープ(4)を作業者の手元方向へ引くことにより、レバー(6)が支持部(7)を中心にして回動し、その反対側の円弧捕獲部(2)のフック(5)が係合部材(10)に近づく。更に、この倒木用ロープ(4)を引くと、フック(5)を係合部材(10)に係合させることができる。伐採木(t)は円弧捕獲部(2)と係合部材(10)により掛け止められる
最後に、図2(b)、図3(d)に示すように、操作棒(3)のみを作業者の手元方向へ引くことにより、着脱機構(8)部分で円弧捕獲部(2)から操作棒(3)を切り離すことができ、その後、円弧捕獲部(2)につながっている倒木用ロープ(4)のみを作業者の手元方向へ引き、伐採時に安全な方向へ伐採木(t)を誘導することができる。このときは、円弧捕獲部(2)を係合部材(10)に係合させ、伐採木(t)に包むように掛け止められているので、倒木用ロープ(4)を引く際に円弧捕獲部(2)が伐採木(t)から不用意に外れることがない。
一方、他の作業者は倒木用ロープ(4)の引っ張り方向とは反対の方向から伐採木(t)の根本付近を切断する。これにより切断された伐採木(t)を倒木用ロープ(4)の引っ張る方向へ倒すことができる。最後に倒れた伐採木(t)から円弧捕獲部(2)を取り外し、その伐採木(t)を撤去し、一連の作業を完了する。
図4は実施例2の伐採木引張ロープ取付用具を示す正面図である。なお、操作棒(3)と着脱機構(8)の構造は実施例1に示す構成のものと同様なので説明を省略する。
実施例2の伐採木引張ロープ取付用具(21)は、伐採木(t)に引っ掛ける鉤状捕獲部(22)と、自動復帰する略棒状の閉止部材(23)と、倒木用ロープ(4)とを備えたロープ取付用具である。実施例2の鉤状捕獲部(22)は、伐採木(t)に掛け止める部分で、金属又は合成樹脂製の棒材を略鉤状に曲げた部材である。この鉤状捕獲部(22)は、太い幹の伐採木(t)を捉えられるように、ある程度の大きさが必要である。
実施例2の伐採木引張ロープ取付用具(21)の鉤状捕獲部(22)も、その全体で形成される平面域が、操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度に傾斜した状態で連結することが好ましい。例えば根元部(24)に曲折箇所を設ける。これは引張ロープ取付用具(21)の鉤状捕獲部(22)を樹木(t)に掛け止めやすくするためである。
鉤状捕獲部(22)の根元部(24)に略棒状の閉止部材(23)を設けた。この略棒状の閉止部材(23)は、鉤状捕獲部(22)の開放端に向けて開閉自在に可動すると共に、常時閉止するように板ばねのような弾性部材(図示していない)で自動復帰するようになっている。この閉止部材(23)は自動復帰する構造であるから、鉤状捕獲部(22)を伐採木(t)に迅速に掛け止めることができる。この閉止部材(23)により、鉤状捕獲部(22)が伐採木(t)から不用意に外れることもない。
更に、鉤状捕獲部(22)の根元部(24)には倒木用ロープ(4)が結び付けられている。この根元部(24)に、着脱機構(8)の一部を構成する挿入穴(9)が形成されている。この挿入穴(9)に、操作棒(3)先端の突出部(12)が着脱自在に嵌挿される。
図5は実施例2の鉤状捕獲部を伐採木に掛け止める状態を示す説明図であり、(a)は伐採木に閉止部材部分を当てながら差し込む状態、(b)は伐採木を鉤状捕獲部で捉えた状態、(c)は閉止部材が閉止し、操作棒を着脱機構で切り離した状態である。図6は実施例2のロープ取付用具を伐採木に掛け止める状態を示す斜視図であ。
実施例2の伐採木引張ロープ取付用具(21)を用いて、樹木(t)を伐採する方法を説明する。図5(a)、(b)に示すように、先ず、伐採木(t)に閉止部材(23)部分を当て、そのまま押していく。この閉止部材(23)は鉤状捕獲部(22)の湾曲部側へ回動し、鉤状捕獲部(22)が開放され、伐採木(t)をこの閉止部材(23)と鉤状捕獲部(22)との開放された間から差し込む。
次に、図5(c)に示すように、閉止部材(23)が閉止して、この閉止部材(23)と鉤状捕獲部(22)とで伐採木(t)を完全に捉えたら、操作棒(3)のみを作業者の手元方向へ引き、鉤状捕獲部(22)から着脱機構(8)で操作棒(3)を切り離す。その後、鉤状捕獲部(22)につながっている倒木用ロープ(4)のみを作業者の手元方向へ引く。その後の作業は実施例1のものと同様に行なう。
図7は実施例3の伐採木引張ロープ取付用具を示す正面図である。なお、操作棒(3)と着脱機構(8)の構造は実施例1に示す構成のものと同様なので説明を省略する。
実施例3の伐採木引張ロープ取付用具(31)は、湾曲部(32)と直線状の当接部(33)を有する第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)とを、向き合わせると共に、それぞれの向き合う方向へ回動して伐採木(t)に掛け止めるように構成したロープ取付用具である。第一捕獲部(34)は、一端に湾曲部(32)を、他端に直線状の当接部(33)を有し、その中間で連結された略円弧形状に形成された部材である。第二捕獲部(35)もこれを同様な形状に成り、一端に湾曲部(32)を、他端に直線状の当接部(33)を有し、その中間で連結された略円弧形状に形成された部材である。
これらの第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)とは、略U字状連結部(36)に各湾曲部(32)の先端同士を向き合わせて回動自在に配置されている。第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)について、それぞれの湾曲部(32)と当接部(33)との連結された中間部分は、第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)との向き合う方向それぞれへの一方向のみ回動するが、逆方向への回動を規制するラチェット機構により、それぞれ支持されている。略U字状連結部(36)は、各中間支持部(37)を略U字状部材の両先端側に取り付けたものである。
この実施例3の伐採木引張ロープ取付用具(31)の構成では、両捕獲部(34,35)の両先端を大きく開放できるから、太い幹の伐採木(t)でも容易に掛け止めることができる。
更に、第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)の略U字状連結部(36)には倒木用ロープ(4)が結び付けられている。この略U字状連結部(36)に、着脱機構(8)の一部を構成する挿入穴(9)が形成されている。この挿入穴(9)に、操作棒(3)先端の突出部(12)が着脱自在に嵌挿される。
実施例3の伐採木引張ロープ取付用具(31)の第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)も、その全体で形成される平面域が、操作棒(3)の軸方向により形成される平面域に対して、所定の角度に傾斜した状態で連結することが好ましい。例えば略U字状連結部(36)に曲折箇所を設ける。これは引張ロープ取付用具(31)の第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)を樹木(t)に掛け止めやすくするためである。
図8は実施例3の第一・第二捕獲部を伐採木に掛け止める状態を示す説明図であり、(a)は第一・第二捕獲部の両当接部を伐採木に押し当てる状態、(b)は第一・第二捕獲部が回動して閉じていく状態、(c)は第一・第二捕獲部が閉じた状態、(d)は第一・第二捕獲部が閉じ、着脱機構で操作棒を切り離した状態である。図9は実施例3のロープ取付用具を伐採木に掛け止める状態を示す全体斜視図であ。
実施例3の伐採木引張ロープ取付用具(31)を用いて、樹木(t)を伐採する方法を説明する。図8(a)に示すように、先ず、伐採木(t)に第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)の両当接部(33)を押し当てる。そのまま押していくと、図8(b)に示すように、両捕獲部(34,35)がこの伐採木(t)を包むように回動し、両捕獲部(34,35)の先端が交差する。更に、両当接部(33)を押していくと、図7(c)に示すように、伐採木(t)を完全に捉えることができる。
次に、図8(d)に示すように、両捕獲部(34,35)が閉止して、伐採木(t)を完全に捉えたら、操作棒(3)のみを作業者の手元方向へ引き、両捕獲部(34,35)から操作棒(3)を切り離す。その後、略U字状連結部(36)につながっている倒木用ロープ(4)のみを作業者の手元方向へ引く。その後の作業は実施例1のものと同様に行なう。
図10は実施例4の伐採木引張ロープ取付用具を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
実施例4の伐採木引張ロープ取付用具(41)は、伐採木(t)に引っ掛けるために略鉤状に形成された鉤状捕獲部(42)と、図10(b),(c)に示すように、この鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)と先端部(42b)それぞれに側方へ突出するように棒状の根元支持棒(43)と先端支持棒(44)を設けたロープ取付用具である。これらの先端支持棒(44)先端の係合部(45)に向けて開閉自在に可動すると共に、この係合部(45)に閉止する開閉フック(46)を根元支持棒(43)に設けた。
実施例4の鉤状捕獲部(42)と共に設けられている開閉フック(46)は、図10(c)に示すように、根元支持棒(43)先端において一端が首振り自在に可動すると共に、その一端が先端支持棒(44)先端の係合部(45)に常時閉止するように板ばねのような弾性部材(図示していない)で、その他端が根元支持棒(43)先端に取り付けられた略棒状の部材である。この開閉フック(46)は、鉤状捕獲部(42)が伐採木(t)から不用意に外れないようにするものである。この開閉フック(46)は根元支持棒(43)と先端支持棒(44)の立ち上げた部分で開閉する構造であるから、この立体的な空間内で伐採木(t)を捉える構成であり、太い幹の伐採木(t)にも容易に掛け止めることができる。
係合部(45)は、開閉フック(46)の先端を着脱自在に止められるように、この開閉フック(46)先端が嵌める程度の隙間を有する部材である。更に、この隙間に抜け止めを構成することができる(図示していない)。この抜け止めは、例えば隙間内の両壁を狭まるように可動自在に構成し、この壁を板ばね、コイルばね等で押圧する構成にすることができる。
更に、鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)側には倒木用ロープ(4)が結び付けられている。この根元部(42a)に連続した着脱機構(8)の一部に挿入穴(9)が形成されている。この挿入穴(9)に、操作棒(3)先端の突出部(12)が着脱自在に嵌挿される。
図11は実施例4の鉤状捕獲部を伐採木に掛け止める状態を示す説明斜視図であり、(a)は伐採木に開閉フックを当てる前の状態、(b)は伐採木に開閉フックを当てながら差し込む状態、(c)は開閉フックが閉止し、操作棒を押し上げ、かつ回転させて鉤状捕獲部を伐採木に掛け止める状態、(d)は操作棒を着脱機構で切り離した状態である。
実施例4の伐採木引張ロープ取付用具(41)を用いて、樹木(t)を伐採する方法を説明する。図11(a)から(b)に示すように、先ず、伐採木(t)に開閉フック(46)部分を当て、そのまま押していく。この開閉フック(46)の先端が先端支持棒(44)の係合部(45)から離脱し、鉤状捕獲部(42)が開放され、伐採木(t)をこの開閉フック(46)と鉤状捕獲部(42)との開放された間から差し込む。
次に、図11(c)に示すように、開閉フック(46)が閉止して、この開閉フック(46)、根元支持棒(43)と先端支持棒(44)と鉤状捕獲部(42)とで伐採木(t)を完全に捉えたら、操作棒(3)を押し上げ、かつ回転させて鉤状捕獲部(42)を伐採木(t)に掛け止める。図示例では時計回りに回転させている。
最後に、図11(d)に示すように、操作棒(3)のみを作業者の手元方向へ引き、鉤状捕獲部(42)から着脱機構(8)で操作棒(3)を切り離す。その後、鉤状捕獲部(42)につながっている倒木用ロープ(4)のみを作業者の手元方向へ引く。その後の作業は実施例1のものと同様に行なう。
図示例では、開閉フック(46)について、根元部(42a)の根元支持棒(43)が回動中心になっている。この配置を逆にして、開閉フック(46)を、根元支持棒(43)先端において一端が首振り自在に可動すると共に、その一端が先端支持棒(44)先端の係合部(45)に常時閉止するように弾性部材で、その他端が根元支持棒(43)先端に取り付けられたものでもよい。
なお、本発明は上述した発明の実施の形態に限定されず、伐採木(t)に昇ることなく地上からの作業のみで簡易かつ確実に倒木用ロープ(4)をその伐採木(t)に掛け止めることができ、更に幹の太い伐採木(t)、あるいは伐採木(t)の高い位置にも容易に掛け止めることができる構成であれば、図示したような構成に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の伐採木引張ロープ取付用具は、電力事業者の使用に限定されず、伐採木を伐採する場面全般に有効に利用することができる。
実施例1の伐採木引張ロープ取付用具を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は操作棒から円弧捕獲部を切り離した状態の正面図である。 実施例1のロープ取付用具を伐採木に掛け止める状態を示す斜視図であり、(a)は掛け止める状態、(b)は倒木用ロープを引っ張る状態である。 実施例1の円弧捕獲部を伐採木に掛け止める状態を示す説明図であり、(a)は差し込む状態、(b)はフックを係合部材に近づける状態、(c)はフックを係合部材に係合させた状態、(d)は着脱機構で操作棒を切り離した状態である。 実施例2の伐採木引張ロープ取付用具を示す正面図である。 実施例2の鉤状捕獲部を伐採木に掛け止める状態を示す説明図であり、(a)は伐採木に閉止部材部分を当てながら差し込む状態、(b)は伐採木を鉤状捕獲部で捉えた状態、(c)は閉止部材が閉止し、操作棒を着脱機構で切り離した状態である。 実施例2のロープ取付用具を伐採木に掛け止める状態を示す全体斜視図であ。 実施例3の伐採木引張ロープ取付用具を示す正面図である。 実施例3の第一・第二捕獲部を伐採木に掛け止める状態を示す説明図であり、(a)は第一・第二捕獲部の両当接部を伐採木に押し当てる状態、(b)は第一・第二捕獲部が回動して閉じていく状態、(c)は第一・第二捕獲部が閉じた状態、(d)は第一・第二捕獲部が閉じ、着脱機構で操作棒を切り離した状態である。 実施例3のロープ取付用具を伐採木に掛け止める状態を示す斜視図であ。 実施例4の伐採木引張ロープ取付用具を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 実施例4の鉤状捕獲部を伐採木に掛け止める状態を示す説明斜視図であり、(a)は伐採木に開閉フックを当てる前の状態、(b)は伐採木に開閉フックを当てながら差し込む状態、(c)は開閉フックが閉止し、操作棒を押し上げ、かつ回転させて鉤状捕獲部を伐採木に掛け止める状態、(d)は操作棒を着脱機構で切り離した状態である。
1,21,31,41 伐採木引張ロープ取付用具
2 円弧捕獲部
3 操作棒
4 倒木用ロープ
5 フック
6 レバー
7 支持部
8 着脱機構
10 係合部材
22 鉤状捕獲部
23 閉止部材
24 根元部
32 湾曲部
33 当接部
34 第一捕獲部
35 第二捕獲部
36 略U字状連結部
37 中間支持部
42 鉤状捕獲部
42a 根元部
42b 先端部
43 根元支持棒
44 先端支持棒
45 係合部
46 開閉フック
t 伐採木(樹木)

Claims (10)

  1. 伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(1)であって、
    前記伐採木(t)に引っ掛けるために略円弧形状に形成された部材の、その一端に抜け止め用のフック(5)、その他端にレバー(6)、該レバー(6)に隣接する位置に支持部(7)がそれぞれ設けられ、該支持部(7)で回動自在に支持された円弧捕獲部(2)と、
    前記支持部(7)に設けられた、前記フック(5)が着脱自在に係合し得るように形成された係合部材(10)と、
    前記支持部(7)において前記円弧捕獲部(2)を回動させるレバー(6)に結び付けられた、操作ロープを兼ねる倒木用ロープ(4)と、
    前記円弧捕獲部(2)と前記係合部材(10)を、先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための操作棒(3)と、
    前記円弧捕獲部(2)と前記操作棒(3)とに設けられた、該円弧捕獲部(2)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該円弧捕獲部(2)から操作棒(3)を切り離すための着脱機構(8)と、を備えた、ことを特徴とする伐採木引張ロープ取付用具。
  2. 前記円弧捕獲部(2)を回動自在に支持する支持部(7)は、前記レバー(6)を引っ張ることにより、該円弧捕獲部(2)のフック(5)を前記係合部材(10)に係合させる一方向のみ回動し、逆方向への回動は規制するラチェット機構から成る、ことを特徴とする請求項1の伐採木引張ロープ取付用具。
  3. 前記円弧捕獲部(2)は、その全体で形成される平面域が、前記操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度(r)に傾斜した状態で連結されている、ことを特徴とする請求項1又は2の伐採木引張ロープ取付用具。
  4. 伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(21)であって、
    前記伐採木(t)に引っ掛けるために略鉤状に形成された鉤状捕獲部(22)と、
    前記鉤状捕獲部(22)の根元部(24)に設けられた、該鉤状捕獲部(22)の開放端に向けて開閉自在に可動すると共に、常時閉止するように弾性部材で自動復帰する略棒状の閉止部材(23)と、
    前記鉤状捕獲部(22)の根元部(24)に結び付けられた倒木用ロープ(4)と、
    前記鉤状捕獲部(22)を、先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための操作棒(3)と、
    前記鉤状捕獲部(22)の根元部(24)と前記操作棒(3)とに設けられた、該鉤状捕獲部(22)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該鉤状捕獲部(22)と操作棒(3)とを切り離すための着脱機構(8)と、を備えた、ことを特徴とする伐採木引張ロープ取付用具。
  5. 前記鉤状捕獲部(22)は、その全体で形成される平面域が、前記操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度に傾斜した状態で連結されている、ことを特徴とする請求項4の伐採木引張ロープ取付用具。
  6. 伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(31)であって、
    一端に湾曲部(32)を、他端に直線状の当接部(33)を有し、その中間で連結された略円弧形状に形成された第一捕獲部(34)と、
    一端に湾曲部(32)を、他端に直線状の当接部(33)を有し、その中間で連結された略円弧形状に形成された第二捕獲部(35)と、
    前記第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)とを、各湾曲部(32)の先端同士を向き合わせると共に、それぞれの湾曲部(32)と当接部(33)との連結された中間部分を、第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)との向き合う方向それぞれへの一方向のみ回動し、逆方向への回動を規制するラチェット機構をから成る中間支持部(37)においてそれぞれ支持し、各中間支持部(37)を略U字状の部材の両先端側に取り付けて成る略U字状連結部(36)と、
    前記略U字状連結部(36)に結び付けられた倒木用ロープ(4)と、
    前記第一、第二捕獲部(34,35)を先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまでこの捕獲部(34,35)を持ち上げるための操作棒(3)と、
    前記第一、第二捕獲部(34,35)と前記操作棒(3)に設けられた、該第一、第二捕獲部(34,35)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該第一、第二捕獲部(34,35)と操作棒(3)とを切り離すための着脱機構(8)と、を備えた、ことを特徴とする伐採木引張ロープ取付用具。
  7. 前記第一捕獲部(34)と第二捕獲部(35)は、その全体で形成される平面域が、前記操作棒(3)の軸方向に含まれる平面域に対して、所定の角度に傾斜した状態で連結されている、ことを特徴とする請求項6の伐採木引張ロープ取付用具。
  8. 伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(41)であって、
    前記伐採木(t)に引っ掛けるために略鉤状に形成された鉤状捕獲部(42)と、
    前記鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)と先端部(42b)にそれぞれ側方へ突出するように設けられた、棒状の根元支持棒(43)と先端支持棒(44)と、
    前記根元支持棒(43)先端において一端が首振り自在に可動すると共に、その一端が先端支持棒(44)先端の係合部(45)に常時閉止するように弾性部材で、その他端が前記根元支持棒(43)先端に取り付けられた、略棒状の開閉フック(46)と、
    前記鉤状捕獲部(22)の根元部(44)側に結び付けられた倒木用ロープ(4)と、
    前記鉤状捕獲部(42)と開閉フック(46)を、先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための操作棒(3)と、
    前記鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)側と前記操作棒(3)とに設けられた、該鉤状捕獲部(42)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該鉤状捕獲部(42)と操作棒(3)とを切り離すための着脱機構(8)と、を備えた、ことを特徴とする伐採木引張ロープ取付用具。
  9. 伐採する伐採木(t)が安全な方向へ倒れるようにロープ(4)で引っ張るために、そのロープ(4)と共に伐採木(t)に掛け止める伐採木引張ロープ取付用具(41)であって、
    前記伐採木(t)に引っ掛けるために略鉤状に形成された鉤状捕獲部(42)と、
    前記鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)と先端部(42b)にそれぞれ側方へ突出するように設けられた、棒状の根元支持棒(43)と先端支持棒(44)と、
    前記先端支持棒の先端において一端が首振り自在に可動すると共に、その一端が根元支持棒の先端の係合部に常時閉止するように弾性部材で、その他端が前記先端支持棒の先端に取り付けられた、略棒状の開閉フックと、
    前記鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)側に結び付けられた倒木用ロープ(4)と、
    前記鉤状捕獲部(42)と開閉フック(46)を、先端部に保持して伐採木(t)の所望の高さまで持ち上げるための操作棒(3)と、
    前記鉤状捕獲部(42)の根元部(42a)側と前記操作棒(3)とに設けられた、該鉤状捕獲部(42)を伐採木(t)に引っ掛けた際に、該鉤状捕獲部(42)と操作棒(3)とを切り離すための着脱機構(8)と、を備えた、ことを特徴とする伐採木引張ロープ取付用具。
  10. 前記操作棒(3)は、連結式又は繰り出し式により伸縮自在な棹である、ことを特徴とする請求項1,4,6,8又は9の伐採木引張ロープ取付用具。
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