JP2001352845A - 雪吊り駒と該駒用押上げ竿 - Google Patents

雪吊り駒と該駒用押上げ竿

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JP2001352845A
JP2001352845A JP2000178761A JP2000178761A JP2001352845A JP 2001352845 A JP2001352845 A JP 2001352845A JP 2000178761 A JP2000178761 A JP 2000178761A JP 2000178761 A JP2000178761 A JP 2000178761A JP 2001352845 A JP2001352845 A JP 2001352845A
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hanging piece
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Masaaki Takahashi
理明 高橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 縄やロープの挟持に供される操作部を押上げ
竿に分担させて、雪吊り駒の軽量化を図り、併せて、合
成繊維製のロープをも確実に固定できる雪吊り駒及び該
雪吊り駒用押上げ竿を提供すること。 【解決手段】 外形直方体状の縄受け1、該縄受け1に
スプリングを介在して所要の押圧力で出入自在に案内さ
れ、その後部を縄受け1の外面に突出し、後端に引掛け
部を設けてなる縄押え4とから成り、両者間に縄挿通口
を開口して成る雪吊り駒において、前記引掛け部の近傍
に引き紐10を係着して成る雪吊り駒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹木や庭木の枝や
葉群に負荷される雪荷重から枝や葉群を保護するもので
あって、主として果樹における雪吊り技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は雪吊り技術に関しては種々提
案済みである。果樹における枝吊りは、冬期間の雪荷重
対策のみならず、果物の実った時期に訪れる暴風雨によ
る落果防止対策のために、果樹園に配された支柱或いは
架線上から垂下される縄やロープに枝吊りを兼ねた雪吊
り駒を取り着けておくと、多数の果樹に短時間で枝吊り
をすることができる。したがって、取り着け及び回収が
容易な構造のものが要求される。ところで、従来から提
案されている回収用の雪吊り駒は、縄やロープを挟持す
る操作部をも含むものであるため、重量がかさみ、万一
の落下に伴う危険な面がある。また、暴風対策のロープ
は耐久性から合成繊維製のものであるため、雪吊り駒の
歯部が噛み込み難く、確実なロープ固定が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、縄やロープ
の挟持に供される操作部を押上げ竿に分担させて雪吊り
駒の軽量化を図り、併せて、合成繊維製ロープを確実に
固定できる雪吊り駒及び雪吊り駒用押上げ竿を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明の雪吊り駒は、
外形直方体状の縄受けと、該縄受けにスプリングを介在
して所要の押圧力で出入自在に案内され、その後部を縄
受けの外面に突出し、後端に引掛け部を設けてなる縄押
えとからなり、両者間に縄挿通口を開口して成る雪吊り
駒において、前記引掛け部近傍に引き紐を係着して成る
雪吊り駒。また、第2発明の雪吊り駒は、縄受けと、該
縄受けに弾発力を介在して所要の押圧力で出入自在に案
内され、その後部を縄受けの外面より突出させ、後端に
引掛け部を設けてなる縄押えとからなり、両者間に縄挿
通口を開口して成る雪吊り駒において、前記縄受けが縄
受け座と、縄受け座が摺動自在に案内される縄押え案内
とに分割されるとともに、両者間に圧縮スプリングが介
在され、縄受け座と縄押え間で形成される縄挿通口の開
口度が最小開口状態にストッパーで位置決めされ、該ス
トッパーの揺動端に引き紐が係着され、前記弾発力が縄
押えと縄押え案内間に介在されて成る。さらに、第3発
明の雪吊り駒は、第1発明の雪吊り駒において、縄受け
にフックを接合して成る。さらに、第4発明の雪吊り駒
は、第1発明又は第3発明の雪吊り駒において、縄受け
に縄巻き具を接合して成る。さらに、第5発明の雪吊り
具は、第2発明の雪吊り駒において、縄受け座にフック
を接して成る。さらに、第6発明の雪吊り具は、第2発
明又は第5発明の雪吊り駒において、縄受け座に縄巻き
具を接合して成る。さらに、第7発明の雪吊り駒は、第
4発明又は第6発明の雪吊り駒において、縄巻き具が、
両端にフック状の軸受を形成した正面二股状の軸受体
と、両軸受に円柱状の両端に突設した軸部を係着した縄
巻き体とから成る。また、第8発明の雪吊り駒用押上げ
竿は、上端部中心に嵌入孔が凹設され、周面に該嵌入孔
に向けて弾発力を付勢された係止ピンが出入自在に案内
されて成る竿本体と、該竿本体に着脱自在に嵌着する操
作部とから成り、操作部が、支持体の下面に回動自在に
抜け止め垂下され、その下部周面に横向き円形の凹部が
横設されて成る接合軸と、該接合軸の上端にピン接合す
る揺動レバーと、該レバーの揺動端に一端を接合し、他
端をピストンに接合してなる制御ワイヤーと、該ピスト
ンに、支持体に掘設したシリンダー内でスプリングの弾
発力を付勢してなるピストン昇降部と、支持体の上部で
横向きに凹設した雪吊り駒嵌入部と、該嵌入部に弾発力
を付勢されて出入する脱却ピンと、から成る。さらに、
第9発明の雪吊り駒用押上げ竿は、上端部中心に嵌入孔
が凹設され、周面に該嵌入孔に向けて弾発力を付勢され
た係止ピンが出入自在に案内されて成る竿本体と、該竿
本体に着脱自在に嵌着する操作部とから成り、操作部
が、支持体に縦設した摺動空間より、軸本体の下部を該
支持体外に垂下し、上部の膨径部において、該摺動空間
に軸本体を昇降自在に案内し、該軸本体には、一端を前
記膨径部の裏面に係着し、他端を摺動空間の内部底面に
着座したスプリングを外嵌し、その下部周面に横向き円
形の凹部が横設され、膨径部内部には、該膨径部中央上
面に向けて軸挿通孔を開口したシリンダーを内設し、該
シリンダーに軸を前記軸挿通孔より所要に突出するピス
トンを昇降自在に案内するとともに、該ピストンの下面
に一端を係着し他端をシリンダーの内部底面に座着した
スプリングを内蔵して成る接合軸と、支持体の上部で横
向きに凹設した雪吊り駒嵌入部と、該嵌入部に弾発力を
付勢されて突出する脱却ピンと、から成る。
【0005】
【発明の実施の形態】縄受けの後端に設ける引掛け部
は、フック状のものからピン状のものまで挙げられ、ま
た、縄受けと縄押さえ間或いは縄受け座と縄押さえ間に
形成される縄挿通口の歯部は、縦方向に配列される波形
の歯部から、横方向に配列される波形の歯部や、突起状
の歯部、或いは縦配列の波形と横配列の波形による歯部
なども提供される。さらに、縄巻き具は、軸受体に対し
て縄巻き体を非回転状態に係着するものから、軸受体に
対して縄巻き体を一定方向に回転状態に係着するととも
に、外面に縄滑り止めを配設したものなども挙げられ
る。さらに、雪吊り駒用押上げ竿におけるピストンに立
設する軸は、軸心回りに回動しないように、一定姿勢に
位置決めされた丸軸から角軸まで選択され、また、その
下降は案内される軸孔より脱却しないストロークが選択
され、支持体の雪吊り駒嵌入部に脱却ピンを突出させる
弾発力は、スプリングの引張り反力によるものから、圧
縮反力によるものまで選択される。
【0006】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明すると、
図1(a)に示すように、外形直方体状の縄受け1は、
平面矩形状の空間部2を上下に貫通し、空間部2には、
図1(b)に示すように右方の周壁を貫通した軸部3を
摺動自在に案内する縄押え4用の押圧盤5を案内し、押
圧盤5と右方の周壁間の軸部3にスプリング6を外嵌
し、空間部2の左方の内面と押圧盤5の押圧面には縦方
向と横方向に波形の歯部7を形成し、両歯部7、7間に
縄挿通口11を開口し、軸部3の後端には下にフック状
の引掛け部8を設け、引掛け部8の近傍に下端に指掛け
輪9を係着した所要長の引き紐10を係着して成る。
【0007】このようにして成る雪吊り駒aは、軽量な
枝支え具(図外)などに接合されて使用に供されるもの
で、後述の雪吊り駒用押上げ竿gに接合されて押上げら
れ、支柱や架線上から垂下される縄又はロープを介して
前記枝支え具で枝や葉群を支持する。回収には指掛け輪
9に指を掛けて引き紐10を引くことにより、スプリン
グ6に抗して縄押え4の押圧盤5を縄又はロープの挟持
から解放しつつ手元に引き下げる。
【0008】次に、図2に示した雪吊り駒bは、雪吊り
駒aにおける縄受け1の左方の周壁上面にフック12を
一体に接合(ネジ螺合又は接着剤による。)して成る。
【0009】この雪吊り駒bは枝支え具を使用すること
なく、単独で樹木の枝や葉群を支持できる。すなわち、
図9に示すように架線13から垂下されるロープ14を
縄挿通口11に挿通し、縄受け1を後述の雪吊り駒用押
上げ竿gに嵌着して押上げ、枝15をロープ14で下か
ら巻き上げるように雪吊り駒bを持ち上げ、枝15の上
部でロープ14にフック12を掛け、ロープ14を引き
込んで所要の張力で枝15を支持したら、押上げ竿gを
操作して縄押え4にスプリング6の弾発力を付勢し、縄
挿通口11に挿通したロープ14を、縄受け1の左方の
周壁内面に形成した歯部7と押圧盤5の押圧面に形成し
た歯部7とで挟持する。なお、雪吊り駒bを回収すると
きは、指掛け輪9を介して引き紐10を引き下げつつ両
歯部7、7によるロープ14への挟持を解放し、雪吊り
駒bをロープ14から滑り落として回収する。
【0010】次に、図3に示す雪吊り駒cについて説明
すると、図3(a)に示すように平面L形の縄受け座1
6と、縄受け座16が摺動自在に案内される縄押え案内
17と、縄押え案内17に摺動自在に案内される縄押え
4とから成り、図3(b)に示すように縄受け座16と
縄押え案内17間には横部材において、上下に圧縮スプ
リング18が介在され、縄受け座16は圧縮スプリング
18を圧縮した状態で縄押え案内17に対して、揺動軸
19に係合したL形のストッパー20でその前進端を不
退状に位置決めし、揺動軸19には捩りバネ21を外嵌
し、捩りバネ21の一端を縄押え案内17に係着し他端
をストッパー20に係着し、ストッパー20の揺動端に
は下端に指掛け輪9を係着した引き紐10を係着し、縄
押え4は縄押え案内17にその縦長角形断面の軸部3に
おいて摺動自在に案内されるとともに、押圧盤5に植設
した横ピン22を縄受け座16に開口した横溝23に案
内し、その内方端に押圧盤5を螺合し、軸部3の外方端
には鉤形の引掛け部8を形成し、押圧盤5と縄押え案内
17の右方の周壁間で軸部3にスプリング6を外嵌し、
縄受け座16の内面と押圧盤5の押圧面にはそれぞれ三
角山形の歯部7を形成して成る。
【0011】雪吊り駒cは、適宜な枝支え具(図外)な
どに接合されて使用されるもので、架線から垂下される
ロープを縄受け座16と縄押え案内17間に形成される
縄挿通口11に挿通し、縄押え案内17を雪吊り駒用押
上げ竿gに嵌着して押上げ、前記枝支え具で枝を支持
し、ロープに所要の張力を負荷した状態で押上げ竿gを
操作して引掛け部8を解放すると、スプリング6の弾発
力で縄押え4の押圧盤5はロープ側へ突出し、該ロープ
を縄受け座16の歯部7と押圧盤5の歯部7とで挟持
し、所定の張力で枝を支持できる。雪吊り駒cを回収す
るときは、指掛け輪9に指を掛け、引き紐10を引け
ば、ストッパー20が縄受け座16から外れ、圧縮スプ
リング18の反力によって縄受け座16が左方へ突出
し、両歯部7による挟持圧が解放され、回収される。
【0012】次に、図4に示す雪吊り駒dについて説明
すると、雪吊り駒cの縄受け座16の左方の周壁の上面
にフック12を一体に接合して成る。
【0013】この雪吊り駒dは前記枝支え具を必ずしも
必要としないで単独でも樹木の枝や葉群を支持できる。
すなわち、架線から垂下されるロープを縄挿通口11に
挿通し、縄押え案内17を雪吊り駒用押上げ竿gに嵌着
して押上げ、枝をロープで下から巻き上げるように雪吊
り駒dを持ち上げ、枝の上部でロープにフック12を掛
け、ロープを引き込んで所要の張力で枝を支持したら、
押上げ竿gを操作して引掛け部8を解放し、縄押え4に
スプリング6の弾発力を付勢し、縄挿通口11に挿通し
たロープを、縄受け座16の内面(左方の周壁の内面)
の歯部7と縄押え4の押圧盤5の歯部7とで挟持する。
なお、雪吊り駒dを回収するときは、縄受け座16から
ストッパー20を外し、両歯部7、7による挟持圧を解
放して回収できる。
【0014】図5に示す雪吊り駒eについて説明する
と、雪吊り駒bにおいて、縄受け1の左方の周壁の外面
に縄巻き具24を接合(一体或いは着脱自在に)したも
ので、縄巻き具24は、両端に上下の二面幅25を開口
したフック状の軸受26を形成した二股状の軸受体27
と、両軸受26の二面幅25に円柱部28の両端に突設
した角形の軸部29を非回転状態に係着した縄巻き体3
0とから成る。
【0015】雪吊り駒eは、図10に示すように架線1
3から垂下される合成繊維製のロープ14を縄巻き具2
4の縄巻き体30の円柱部28に数回巻き回した状態で
縄挿通口11に挿通し、縄受け1を雪吊り駒用押上げ竿
gに嵌着して押上げ、枝15をロープ14で下から巻き
上げるように雪吊り駒eを持ち上げ、枝15の上部でロ
ープ14にフック12を掛け、ロープ14を引き込んで
所要の張力で枝15を支持したら押上げ竿gを操作して
引掛け部8を解放し、縄押え4にスプリング6の弾発力
を付勢し、縄挿通口11に挿通したロープ14を縄受け
1の左方の周壁内面に形成した歯部7と押圧盤5の押圧
面に形成した歯部7とで挟持する。このとき雪吊り駒e
のロープ14は、縄巻き具24の円柱部28における摩
擦抵抗と、両歯部7、7における挟持圧による挟持抵抗
とによって保持されるから、合成繊維製のロープ14で
も確実に固定できる。
【0016】図6に示した雪吊り駒fについて説明する
と、雪吊り駒dにおいて、縄受け座16の左方の周壁外
面に前記と同様の縄巻き具24を接合したもので、合成
繊維製のロープを対象に使用されて枝や葉群を確実に固
定できる。なお、ロープを解放するときは、雪吊り駒e
の場合では指掛け輪9により引き紐10を引き込みつ
つ、縄押え4をスプリング6の弾発力に抗して引き抜
き、ロープへの挟持圧を解消して手元に回収する。雪吊
り駒fの場合では指掛け輪9により引き紐10を引き込
んでストッパー20を縄受け座16の周壁外面から外
し、圧縮スプリング18の弾発力により縄受け座16を
左方へ突出させて、ロープへの挟持圧を解消して手元に
回収する。
【0017】図7に示した雪吊り駒用押上げ竿gについ
て説明すると上端部中心に円形の嵌入孔31が凹設さ
れ、周面に嵌入孔31に向けてスプリング32による弾
発力を付勢された係止ピン33が出入自在に案内されて
成る竿本体34と、竿本体34に着脱自在に嵌着する操
作部35とから成り、操作部35が、支持体36の下面
に回動自在に抜け止め垂下され、その下部周面に横向き
円形の凹部37が横設され、凹部37に係止ピン33の
嵌着座38を嵌着してなる接合軸39と、接合軸39の
上端にピン接合する揺動レバー40と、レバー40の揺
動端に一端を接合し、他端を上下方向に昇降するピスト
ン41に接合して成る制御ワイヤー42と、ピストン4
1に、支持体36に掘設したシリンダー内でスプリング
43の弾発力を付勢してなるピストン昇降部44と、支
持体36の上部で横向きに凹設した雪吊り駒嵌入部45
と、嵌入部45にスプリング46の弾発力を付勢されて
突出する脱却ピン47と、から成る。そして、支持体3
6は組立ての都合上、駒嵌着部48と、駒嵌着部48を
ビス止めする胴部49と、胴部49にその下端で内嵌し
てビス止めされる軸接合部50と、駒嵌着部48と胴部
49間にフランジ51を挟持されて共締めされ、上端か
らピストン昇降部44を掘設して成るピストン案内部5
2とから成り、駒嵌着部48では、本図においては、雪
吊り駒bを雪吊り駒嵌入部45に嵌入した状態で示した
が雪吊り駒嵌入部45から嵌入方向の端部に向けて、上
端から雪吊り駒b(その他の各駒においても同じ)の軸
部3を挿通できる幅と深さの挿通溝53を掘設するとと
もに、挿通溝53に向けて底面からピストン41の軸5
4を出入する軸孔55を開口し、胴部49の内部に形成
する空室56では、それぞれ内周面に固定される押え金
57で制御ワイヤー42の支持筒の上下端を固定し、ワ
イヤー58を前記したようにそれぞれの各端に接合して
成り、軸接合部50では接合軸39を止め輪59で回転
自在に抜け止めして成る。また、ピストン41の軸54
の軸端には上端から左方に向けて、各種雪吊り駒a〜f
における引掛け部8を係止し易くするための下り勾配の
傾斜面60を形成して成る。
【0018】雪吊り駒用押上げ竿gは、雪吊り駒嵌入部
45に各種雪吊り駒a〜fを脱却ピン47を押圧して嵌
入し、かつ、引き紐10を引いて縄押え4をスプリング
6の弾発力に抗して引き込み、ピストン41の軸54の
傾斜面60を引掛け部8の前端に形成した傾斜面61に
沿わせることによって、ピストン41を制御ワイヤー4
2とは無関係に単独で降下(スプリング43の弾発力に
抗して)させ、引掛け部8にピストン41の軸54の突
端を係着し、縄押え4をその引き込み端で位置決めし、
縄挿通口11を最大限に開口した状態に保持する。
【0019】この状態で、図8に示す縄挿通口11に架
線から垂下されたロープを挿通し、所定に枝や葉群を支
持した後に、竿本体34を矢印に示すように回転すれば
制御ワイヤー42のワイヤー58によってピストン41
がスプリング43に抗して引き下げられ、軸54の軸端
が縄押え4の軸部3の引掛け部8から外れると、縄押え
4がスプリング6の弾発力によって突出し、両歯部7、
7でロープを挟持すると同時に、脱却ピン47がスプリ
ング46の弾発力によって雪吊り駒嵌入部45に向けて
突出し、雪吊り駒b(他の雪吊り駒においても同じ)は
雪吊り駒嵌入部45からはじき飛ばされ、雪吊り駒用押
上げ竿gは雪吊り駒bから分離される。
【0020】次に、雪吊り駒用押上げ竿hについて説明
すると、図11、図12に示すように、上部中心に円形
の嵌入孔31が凹設され、周面に嵌入孔31に向けてス
プリング32による弾発力を付勢された係止ピン33が
出入自在に案内されて成る竿本体34と、竿本体34に
着脱自在に嵌着する操作部35とから成り、操作部35
は、支持体36の内部に縦設した大径部70と小径部7
1から成る摺動空間72で軸本体73の下部を支持体3
6の下面より下へ垂下し、上部の膨径部74において摺
動空間72の大径部70に軸本体73を昇降自在に案内
し、軸本体73には一端を膨径部74の裏面に係着し他
端を摺動空間72の内部底面に着座したスプリング75
を外嵌し、その下部周面に横向き円形の凹部37が横設
され、膨径部74の内部には膨径部74の中央上面に向
けて軸挿通孔76を開口したシリンダー77を内設し、
シリンダー77にピストン41を昇降自在に案内すると
ともに、ピストンの上面に立設した軸54を軸挿通孔7
6及び軸挿通孔76に連通して後述の駒嵌着部48の挿
通溝53の底面に向けて開口した軸孔55に挿通し、そ
の長さはピストン41の上昇端で挿通溝53の底面より
所要に突出する長さが選択され、ピストン41の下面と
シリンダー77の内部底面間にはスプリング43を内蔵
して成る接合軸39と、支持体36の上部で横向きに凹
設した雪吊り駒嵌入部45を有して一体な駒嵌着部48
と、嵌入部45にスプリング46の弾発力を付勢されて
突出する脱却ピン47と、から成る。
【0021】駒嵌着部48は、本図においては雪吊り駒
bを雪吊り駒嵌入部45に嵌入した状態で示したが、雪
吊り駒嵌入部45から嵌入方向の端部に向けて、上端か
ら雪吊り駒b(その他の各駒においても同じ)の軸部3
を挿通できる幅と深さの挿通溝53を掘設して成る。ま
た、ピストン41の軸54の軸端には上端から左方に向
けて、各種雪吊り駒a〜fにおける引掛け部8を係止し
易くするための下り勾配の傾斜面60を形成して成る。
【0022】このようにして成る雪吊り駒用押上げ竿h
(以下、単に押上げ竿hとする。)は、雪吊り駒嵌入部
45に各種雪吊り駒a〜fを脱却ピン47を押圧して嵌
入し、かつ、引き紐10を引いて縄押え4をスプリング
6の弾発力に抗して引き込み、ピストン41の軸54の
傾斜面60を引掛け部8の前端に形成した傾斜面61に
沿わせることにより、ピストン41をスプリング43の
弾発力に抗して単独で降下させ、引掛け部8にピストン
41の軸54の突端を係着し、縄押え4をその引き込み
端で位置決めし、縄挿通口11を最大限に開口した状態
に保持する。
【0023】この状態で、図12に示す縄挿通口11に
架線から垂下されたロープを挿通し、該ロープで葉群を
下から巻き上げるように押上げ竿hを押し上げ、葉群の
上部でフック12をロープに係着し、ロープを引き込ん
で所要の支持荷重で葉群を支持した後、竿本体34を引
き下げると、接合軸39の膨径部74の底面が大径部1
0の内部底面に着座するまで降下し、同時にピストン4
1の軸54も引き下げられて軸54の軸端が縄押え4の
軸部3の引掛け部8から外れ、縄押え4がスプリング6
の弾発力によって突出し、両歯部7、7でロープを挟持
すると同時に、脱却ピン47がスプリング46の弾発力
によって雪吊り駒b(他の雪吊り駒においても同じ)を
雪吊り駒嵌入部45からはじき飛ばし、押上げ竿hから
雪吊り駒bは分離される。なお、竿本体34を操作部3
5から分離するときは、係止ピン33のツマミ62を引
いて嵌着座38を接合軸39の凹部37から外した状態
で竿本体34を引き抜けば簡単に分離できるから、竿本
体34に対して前記係止ピン33と凹部37の一連の接
合構造を介して各種の操作部35を接合できる。該接合
構造は竿本体34と操作部35とに互換性を保有させて
いる。なお、縄巻き具24に関し本実施例では雪吊り駒
bと雪吊り駒dに組み付けたものを説明したが、雪吊り
駒aや雪吊り駒cに接合して提供され得る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、支柱或いは架線上から
垂下される縄やロープに固定解放自在に取着される雪吊
り駒は、軽量な構造であるため万一落下しても危険がな
く、また、合成繊維製のロープを対象とするときは、縄
巻き具にロープを巻き回した状態で雪吊り駒でロープを
挟持するから、挟持部での噛合に滑りがなく、雪吊り駒
で雪荷重や暴風による枝や葉群の損傷を防止できるとと
もに、簡単に回収できる。さらに、雪吊り駒用押上げ竿
によれば、雪吊り駒の縄やロープを挟持するための操作
部を内蔵することにより、該雪吊り駒の軽量化を達成
し、竿本体と操作部との接合構造に互換性を保有するも
のとしたから、竿本体は一般の庭木の雪吊り駒を操作す
る操作部や、果樹専用の雪吊り駒における操作部に共用
でき、使用する側にとっても供給側にとっても経済的な
実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる雪吊り駒aの説明図。
【図2】本発明に係わる雪吊り駒bの斜視図。
【図3】本発明に係わる雪吊り駒cの説明図。
【図4】本発明に係わる雪吊り駒dの斜視図。
【図5】本発明に係わる雪吊り駒eの斜視図。
【図6】本発明に係わる雪吊り駒fの斜視図。
【図7】本発明に係わる雪吊り駒用押上げ竿gの使用状
態における要部縦断面図。
【図8】図7の平面図。
【図9】本発明の雪吊り駒bの使用状態の説明図。
【図10】本発明の雪吊り駒eの使用状態の説明図。
【図11】本発明に係わる雪吊り駒用押上げ竿hの使用
状態における要部縦断面図。
【図12】図11の平面図。
【符号の説明】
1 縄受け 2 空間部 3 軸部 4 縄押え 5 押圧盤 6 スプリング 7 歯部 8 引掛け部 9 指掛け輪 10 引き紐 11 縄挿通口 12 フック 13 架線 14 ロープ 15 枝 16 縄受け座 17 縄押え案内 18 圧縮スプリング 19 揺動軸 20 ストッパー 21 捩りバネ 22 横ピン 23 横溝 24 縄巻き具 25 二面幅 26 軸受 27 軸受体 28 円柱部 29 軸部 30 縄巻き体 31 嵌入孔 32 スプリング 33 係止ピン 34 竿本体 35 操作部 36 支持体 37 凹部 38 嵌着座 39 接合軸 40 揺動レバー 41 ピストン 42 制御ワイヤー 43 スプリング 44 ピストン昇降部 45 雪吊り駒嵌入部 46 スプリング 47 脱却ピン 48 駒嵌着部 49 胴部 50 軸接合部 51 フランジ 52 ピストン案内部 53 挿通溝 54 軸 55 軸孔 56 空室 57 押え金 58 ワイヤー 59 止め輪 60 傾斜面 61 傾斜面 62 ツマミ 70 大径部 71 小径部 72 摺動空間 73 軸本体 74 膨径部 75 スプリング 76 軸挿通孔 77 シリンダー a乃至f 雪吊り駒 g 雪吊り駒用押上げ竿 h 雪吊り駒用押上げ竿

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外形直方体状の縄受けと、該縄受けにス
    プリングを介在して所要の押圧力で出入自在に案内さ
    れ、その後部を縄受けの外面に突出し、後端に引掛け部
    を設けてなる縄押えとからなり、両者間に縄挿通口を開
    口して成る雪吊り駒において、前記引掛け部近傍に引き
    紐を係着して成る雪吊り駒。
  2. 【請求項2】 縄受けと、該縄受けに弾発力を介在して
    所要の押圧力で出入自在に案内され、その後部を縄受け
    の外面より突出させ、後端に引掛け部を設けてなる縄押
    えとからなり、両者間に縄挿通口を開口して成る雪吊り
    駒において、前記縄受けが縄受け座と、該縄受け座が摺
    動自在に案内される縄押え案内とに分割されるととも
    に、両者間に圧縮スプリングが介在され、縄受け座と縄
    押え間で形成する縄挿通口の開口度が最小開口状態にス
    トッパーで位置決めされ、該ストッパーの揺動端に引き
    縄が係着され、前記弾発力が縄押えと縄押え案内間に介
    在されて成る雪吊り駒。
  3. 【請求項3】 前記縄受けにフックを接合して成る請求
    項1記載の雪吊り駒。
  4. 【請求項4】 前記縄受けに縄巻き具を接合して成る請
    求項1又は3記載の雪吊り駒。
  5. 【請求項5】 前記縄受け座にフックを接合して成る請
    求項2記載の雪吊り具。
  6. 【請求項6】 前記縄受け座に縄巻き具を接合して成る
    請求項2又は5記載の雪吊り駒。
  7. 【請求項7】 前記縄巻き具が、両端にフック状の軸受
    を形成した二股状の軸受体と、両軸受に円柱部の両端に
    突設した軸部を係着した縄巻き体とから成る請求項4又
    は6記載の雪吊り具。
  8. 【請求項8】 上端部中心に嵌入孔が凹設され、周面に
    該嵌入孔に向けて弾発力を付勢された係止ピンが出入自
    在に案内されて成る竿本体と、該竿本体に着脱自在に嵌
    着する操作部とから成り、 操作部が、支持体の下面に回動自在に抜け止め垂下さ
    れ、その下部周面に横向き円形の凹部が横設されて成る
    接合軸と、 該接合軸の上端にピン接合する揺動レバーと、 該レバーの揺動端に一端を接合し他端をピストンに接合
    してなる制御ワイヤーと、 該ピストンに、支持体に掘設したシリンダー内でスプリ
    ングの弾発力を付勢してなるピストン昇降部と、 支持体の上部で横向に凹設した雪吊り駒嵌入部と、 該嵌入部に弾発力を付勢されて突出する脱却ピンと、か
    ら成る雪吊り駒用押上げ竿。
  9. 【請求項9】 上端部中心に嵌入孔が凹設され、周面に
    該嵌入孔に向けて弾発力を付勢された係止ピンが出入自
    在に案内されて成る竿本体と、該竿本体に着脱自在に嵌
    着する操作部とから成り、 操作部が、支持体に縦設した摺動空間で軸本体の下部を
    垂下し、上部の膨径部において該摺動空間に軸本体を昇
    降自在に案内し、該軸本体には一端を前記膨径部の裏面
    に係着し他端を摺動空間の内部底面に着座したスプリン
    グを外嵌し、その下部周面に横向き円形の凹部が横設さ
    れ、膨径部内部には中央上面に向けて軸挿通孔を開口し
    たシリンダーを内設し、該シリンダーに軸を前記軸挿通
    孔より所要に突出するピストンを昇降自在に案内すると
    ともに、該ピストンの下面に一端を係着し他端をシリン
    ダーの内部底面に座着したスプリングを内蔵して成る接
    合軸と、 支持体の上部で横向きに凹設した雪吊り駒嵌入部と、 該嵌入部に弾発力を付勢されて突出する脱却ピンと、か
    ら成る雪吊り駒用押上げ竿。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103461063A (zh) * 2013-09-11 2013-12-25 朱其能 一种防止椰子树类植物枝叶脱落的方法
KR101408291B1 (ko) 2012-06-18 2014-06-17 전승엽 과수나무용 가지 유인구
CN106718298A (zh) * 2016-12-27 2017-05-31 吴中区光福正宏园艺场 一种缠绕夹紧连接架
WO2021103031A1 (zh) * 2019-11-30 2021-06-03 陈响 一种柑橘种植用拉枝器

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