JP2009165458A - 諸仕掛結びの緊締装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】釣針等に釣糸を結ぶ際に、指先とペンチを用いても強い緊締力は得られない。この発明は釣糸が千切れる程の引張力でも釣針等から抜けない結び目となると共に、作業後使用に供される釣糸の長尺部分には全く傷を生じないものである。
【構成】基台1の一方の筒体2中に、固定面体3と該面に平行で前後進する移動圧迫面体5を内在し、この固定面体3と移動圧迫面体5の間を釣糸6を通す透孔7が筒体2に有り移動圧迫面体5移動用の圧迫用ハンドル8を備えた釣糸圧迫保持機構9があって釣糸6の一端を固定する。基台1の他方には釣糸6の他端を巻取ドラム10の鍔の内側面11の釣糸端留12に係止させて巻付周面14に巻き付け、該周面を回動させるラチェット部15に係着の緊張用ハンドル16と、逆転防止歯車18と釣糸6の緊張開放用の爪外し杆17とを有した釣糸緊張機構19にて成る諸仕掛け結びの緊締装置。
【選択図】図1
【構成】基台1の一方の筒体2中に、固定面体3と該面に平行で前後進する移動圧迫面体5を内在し、この固定面体3と移動圧迫面体5の間を釣糸6を通す透孔7が筒体2に有り移動圧迫面体5移動用の圧迫用ハンドル8を備えた釣糸圧迫保持機構9があって釣糸6の一端を固定する。基台1の他方には釣糸6の他端を巻取ドラム10の鍔の内側面11の釣糸端留12に係止させて巻付周面14に巻き付け、該周面を回動させるラチェット部15に係着の緊張用ハンドル16と、逆転防止歯車18と釣糸6の緊張開放用の爪外し杆17とを有した釣糸緊張機構19にて成る諸仕掛け結びの緊締装置。
【選択図】図1
Description
この発明は、魚等の釣りに用いる釣針や諸仕掛けを、釣糸に結び付けた際に、その結び目が外れぬよう強く緊締する装置であって、特に、大きな釣針の緊締に効果を発揮する。
釣糸は、ラインとも言い釣竿から先の諸仕掛けを結び付けて用いるが、その用いる場所により材質が異なると共に、呼称もテグス又はハリスや道糸等のように異なる呼び方をするが、本発明では、総称である「釣糸」を用いて説明する。
そこで、釣針に釣糸を結び付ける際には大変な気を使って結び付けている。すなわち、針先が鋭く危険な故もあるが、食い付いた大魚が暴れることにより、結び目が抜けたり、切れたりして釣針と釣糸が分離してしまうからであり、そうならぬように緊締することが必須要件である。
そこで、釣針に釣糸を結び付ける際には大変な気を使って結び付けている。すなわち、針先が鋭く危険な故もあるが、食い付いた大魚が暴れることにより、結び目が抜けたり、切れたりして釣針と釣糸が分離してしまうからであり、そうならぬように緊締することが必須要件である。
特に、大きなマグロのような大魚を釣る場合は、魚に力が有って魚の暴れが激しく、釣糸自体の強さと共に、釣針から釣糸が外れぬように、確りと結ぶことが肝要である。
それ故、従来大魚用として、例えば2mm径のハリスに強化チューブを被せたものを、釣針に6回巻き付けた後に、ペンチで挟んで両手で引っ張って緊締していた。
釣糸自体は、ポリアミドなりポリフッ化ビニリデン等でなるモノフィラメントや、金属や炭素繊維を含むもの、更には撚り合わせたもの、被覆を施したもの等々と、相当に引っ張り力に対しては強化されたものが多々見受けられるようになっている。
それ故、従来大魚用として、例えば2mm径のハリスに強化チューブを被せたものを、釣針に6回巻き付けた後に、ペンチで挟んで両手で引っ張って緊締していた。
釣糸自体は、ポリアミドなりポリフッ化ビニリデン等でなるモノフィラメントや、金属や炭素繊維を含むもの、更には撚り合わせたもの、被覆を施したもの等々と、相当に引っ張り力に対しては強化されたものが多々見受けられるようになっている。
それ故、丈夫になった釣糸だから、釣針から外れないようにさえすればよいのである。
したがって、昔から巻き付け強化のために多くの工夫がなされている。その工夫の殆どが、釣針のチモトに近い釣糸を結ぶ部分の改良であり、また、その多くはその箇所を他所よりも細くしたり、狭く扁平にしたりして、巻き付けてできた結び目が、その巻き付け場所から抜け落ちないようにする釣針自体を改良した多くの提案が見受けられる。
したがって、昔から巻き付け強化のために多くの工夫がなされている。その工夫の殆どが、釣針のチモトに近い釣糸を結ぶ部分の改良であり、また、その多くはその箇所を他所よりも細くしたり、狭く扁平にしたりして、巻き付けてできた結び目が、その巻き付け場所から抜け落ちないようにする釣針自体を改良した多くの提案が見受けられる。
ところが、釣針の改良ではなく、釣針への結び方そのものについて工夫した提案や先願例は少なく、殆どが、釣り人自身の手指によって結び付けられているのが実態である。
釣針へ釣糸を結び付ける作業は、針先があるために危険であり面倒な作業である。そこで、少しでも容易化しようと釣針を直接手指では持たずに、釣針を支え固定しおく道具があるが、結ぶ動作自体は手指により結び付ける場合と全く同じである。
釣針へ釣糸を結び付ける作業は、針先があるために危険であり面倒な作業である。そこで、少しでも容易化しようと釣針を直接手指では持たずに、釣針を支え固定しおく道具があるが、結ぶ動作自体は手指により結び付ける場合と全く同じである。
例えば、代表的な簡単な手巻き道具として、釣針を2本の棒状の合せ目で挟む針挟みピンがあって、その釣針を挟んだ2本の棒の根元から、筒状の締め付筒をスライドさせ、釣針を挟持固定させた後に、釣糸を巻き付ける発明の名称「釣り針とハリスの結び目を締めるピン」がある(例えば、特許文献1参照。)。
また、結ぶ動作を手指によらないで特別の装置を用い、従来の結び器では締結後に残して使用に供されるハリス部分に傷が付き切れやすかった欠点を改善したものがある。
例えば、釣針のチモトを挟む溝のあるチモトセット台に対して、そのセットした釣針に向けて延設する曲折したハリス支持腕が、歯車を介して手動で回転して、このハリス支持腕の先端にあるハリスを、釣針に巻き付けて行く考案の名称「ハリ結び器」がある(例えば、特許文献2参照。)。
例えば、釣針のチモトを挟む溝のあるチモトセット台に対して、そのセットした釣針に向けて延設する曲折したハリス支持腕が、歯車を介して手動で回転して、このハリス支持腕の先端にあるハリスを、釣針に巻き付けて行く考案の名称「ハリ結び器」がある(例えば、特許文献2参照。)。
上記の2例は、器具なり装置を用いて釣針に釣糸を結び付ける代表的な少ない先願例であり両者共に、動かぬよう固定した釣針に対して釣糸を結び付ける方法である。
特開2003−210090号公報([0005]、図4) 実登第3086828号公報([0027]、図1〜図4)
上記の特許文献1は、手指で釣針を保持する代わりに針挟みピンを用いただけであり、釣針に対する釣糸を結び付ける締め付け力は、手指で巻き付ける従来の場合と比べても大した相違を見出すことはできない。更に、特許文献2のような器具を用いても、釣針はチモトセット台にある溝に挟み込むだけであって、その釣針に対してハリス支持腕が周囲を回転して巻き付けるだけだから、この場合も大して強く巻き付けられるとは思えない。
このように、小さな釣針を保持させたものに対して、如何ようにして巻き付けても、強力な緊締力は得られ難いものである。
加えて、何かで釣糸を強く圧接したり摺動させたりすると、従来の結び器では,締結後に残して使用に供される釣糸部分にも傷が付き、そこから切れやすくなる欠点を生じたから、使用に供する釣糸の必要な長さ部分には全く傷が付かぬようにしなければならない。
加えて、何かで釣糸を強く圧接したり摺動させたりすると、従来の結び器では,締結後に残して使用に供される釣糸部分にも傷が付き、そこから切れやすくなる欠点を生じたから、使用に供する釣糸の必要な長さ部分には全く傷が付かぬようにしなければならない。
この発明は、これらの欠点を解消して、採用する釣糸の引っ張り切断応力の範囲内ならば、すなわち、釣糸が引き千切れる直前までの引っ張り力でも、抜けることが絶対に起らない程の強い結び目となるよう工夫するのが目的である。
そこで、この目的を達成するための本発明装置の使用に際して必要な条件が一つある。それは、予め釣針やサルカン・フック等の諸仕掛類を、釣糸の一端近傍に手指にて結んで結び目を作った際に、その結び目から端まで10〜20cm程度の余裕部分が必要であることを前提とする。この余裕部分は緊締作業後に切断除去する。
先ず、この発明の基本的な構成と共に、主要な作用を図面に基づき説明する。ただし、同一機能を有する部分には、形状は異なっても同一符号を用いた。また、同等な部分が多数存在する場合には、幾つかを代表して符号を付した。
なお、図面はいずれも右利きの使用者用のものとして示してあるから、左利き用にはハンドル類を逆に配置するよう設計すればよいことは云うまでもない。
なお、図面はいずれも右利きの使用者用のものとして示してあるから、左利き用にはハンドル類を逆に配置するよう設計すればよいことは云うまでもない。
使用時状態として描いた図1、部分図である図2及び図7に示すように、長方形状とした基台1の一方端部近傍には、筒体2を、基台1上に2つの相対する脚体22を介して短辺方向へ水平状に横設させ、その筒体2内の軸線方向には、この軸線と直交する固定面体3と、この固定面体3に対して平行で、かつ、ネジ4を有して回転して前後進する移動圧迫面体5とを内在させて釣糸圧迫保持機構9とする。
加えて、この釣糸圧迫保持機構9には、筒体2の略中央部に、固定面体3と移動圧迫面体5との間を、釣糸6を貫通させるために相対した透孔7を設けると共に、移動圧迫面体5を回転移動させるためのクランク状の圧迫用ハンドル8を備えている。
当然、筒体2の両端部は、基台1から立設する脚体22によって支えられているし、固定面体3は、固定用ビス31にて筒体2とは固着状態にある。
当然、筒体2の両端部は、基台1から立設する脚体22によって支えられているし、固定面体3は、固定用ビス31にて筒体2とは固着状態にある。
また、筒体2を、図8に示すように、基台1面に対して垂直状に立設させ、圧迫用ハンドル8の把手をリング体とするもよい。当然この場合は、脚体22は不要となる代わりに直立した固定面体3の下端部を、基台1の裏面からボルト32にて締結したものとした。
当然ながら、固定面体3は筒体2と図示省略した固定用ビス31で固着状態にある。
当然ながら、固定面体3は筒体2と図示省略した固定用ビス31で固着状態にある。
基台1の他方には、前記釣糸圧迫保持機構9の筒体2に平行配置したドラム回転支承軸13に、或る幅を持った比較的大径の巻付周面14を有した巻取ドラム10を軸承させたものが、スライド台30を介して基台1から立設する片支持枠体33によって確り固定されている。そして、この巻取ドラム10の少なくとも片方の鍔の内側面11の1ヶ所には釣糸6の他端部や緊締済の釣針35を係止するための釣糸端留12を有したものとした。
この釣糸端留12は、三角板状物とし、その鋭角部に釣糸6の端部を引掛ける方法としてもよいが、図7に示すように画鋲に似た円板体の断面H状のものとする方が望ましい。
この釣糸端留12は、三角板状物とし、その鋭角部に釣糸6の端部を引掛ける方法としてもよいが、図7に示すように画鋲に似た円板体の断面H状のものとする方が望ましい。
なお、この巻取ドラム10を回転させるために、その片方の巻取ドラムの鍔34の外側面には直棒状の緊張用ハンドル16を設けているが、この緊張用ハンドル16の操作が直接ドラム回転支承軸13を回転させる構成とはなっていない。
すなわち、このドラム回転支承軸13自体は、回転する軸体ではなく、巻取ドラム10とその関連機構とを支えている静止棒体なのである。
すなわち、このドラム回転支承軸13自体は、回転する軸体ではなく、巻取ドラム10とその関連機構とを支えている静止棒体なのである。
そして、使用状態においては、採用する仕掛け(図1では釣針35)を、釣糸6の一端近傍に手指で結んで結び目36を生じさせた後に、この釣糸6の一端近傍を前記したように釣糸圧迫保持機構9にて保持固定させる。次に、その釣糸6の他端部を釣糸端留12に係止させ、その後に巻取ドラム10を回転させることになるが、両端を固定されている釣糸6は当然に直ぐ緊張状態になるから抵抗を生じ回転できなくなる。
この緊張機構の採用は、本発明の主要部の一つである。すなわち、緊張状態にある釣糸6により回転できなくなる巻取ドラム10を、より強い力で強引に回動させるために、図4乃至図6に示すような釣糸緊張機構19を設けた。
すなわち、巻取ドラム10の片方の巻取ドラムの鍔34の面部自体か、巻取ドラムの鍔34面に固設させる円板状体には、図4に示すような棘歯輪37を形成させるように多数の歯型を円状に連続配置させたものとする。図4では、棘歯輪37を片方の巻取ドラムの鍔34側面に直接設けたものとして描いた。
すなわち、巻取ドラム10の片方の巻取ドラムの鍔34の面部自体か、巻取ドラムの鍔34面に固設させる円板状体には、図4に示すような棘歯輪37を形成させるように多数の歯型を円状に連続配置させたものとする。図4では、棘歯輪37を片方の巻取ドラムの鍔34側面に直接設けたものとして描いた。
そして、この棘歯輪37に咬合する図5に示すような一対の、一端部で回動自在とする追爪38を、軸孔39を中心に相対する位置に、緊張用ハンドル16を周囲の一部に有するハンドル取付板40に重ね合せて固定した追爪取付板41に設けたものとしている。
しかも、追爪取付板41には細溝を設けて、その中にスプリングバネ42を有したものとした。このスプリングバネ42は、追爪38の長辺側面部を押圧するように配置されているから、このことによって、2箇所の追爪38の先端部は常に図5の矢印のように外方向へ向くように付勢されていることになる。
しかも、追爪取付板41には細溝を設けて、その中にスプリングバネ42を有したものとした。このスプリングバネ42は、追爪38の長辺側面部を押圧するように配置されているから、このことによって、2箇所の追爪38の先端部は常に図5の矢印のように外方向へ向くように付勢されていることになる。
図6は、図4と図5を合体して示したものである。すなわち、釣糸6を緊張させるための巻取ドラム10を回動させるラチェット部15を示したものである。
したがって、緊張用ハンドル16を図6の両矢印方向において、右方向へ引く時は、一対の追爪38が、それぞれ棘歯輪37に咬合しているから、巻取ドラムの鍔34を右の方へ回動又は回転させることとなる。
したがって、緊張用ハンドル16を図6の両矢印方向において、右方向へ引く時は、一対の追爪38が、それぞれ棘歯輪37に咬合しているから、巻取ドラムの鍔34を右の方へ回動又は回転させることとなる。
次に、緊張用ハンドル16を左方向へ回せば、後述する逆転防止歯車18によって巻取ドラム10は静止しているので、今度は一対の追爪38の先端は、スプリングバネ42の付勢力に抗して棘歯輪37の先端を次々と滑走通過して行き、緊張用ハンドル16の押動を止めることによって、再びいずれかの棘歯輪37に咬合することになる。これらの動作を繰り返し、釣糸6を緊張状態になるまでは軽く回転して巻き取れる。
そして、釣糸6が巻き取られ緊張状態になった時は、結び目36は当然緊締されることになるから釣糸6を手指で触れ、その緊張度を感じ取り、十分ならば釣糸6を装置から取り外すことにする。そこで、緊張用ハンドル16を設けた巻取ドラム10の反対側の側面には逆転防止歯車18が固設されている。加えて、巻取ドラム10の逆転防止並びに釣糸6の緊張を開放させるための爪外し杆17を備えた爪外し支持板43は、ドラム回転支承軸13に固定されているものとしていて、これらの部分全体を釣糸緊張機構19とした。
この釣糸緊張機構19の構成は、前述の棘歯輪37とは各歯の向きが上下反対となる図9にて点線で示すような全体として円板状の逆転防止歯車18が、巻取ドラム10の片側の鍔34に対してもビス43等で一体となるように固定したものとしている。
したがって、ドラム回転支承軸13に対しては回転自在である。
したがって、ドラム回転支承軸13に対しては回転自在である。
なお、この明細書においては、その作用の説明を、右利きの使用者が、この発明装置の釣糸圧迫保持機構9を向う側に、この釣糸緊張機構19を手前側として位置して操作するものとして説明している。すなわち、使用者は、己の前に本発明装置の基台1を、縦方向に配置して、釣糸圧迫保持機構9の在る方を向う側すなわち前方とし、釣糸緊張機構19を手前側すなわち後方として記述するものとする。
そこで、次に爪外しの手段を図1について見ると、スライド台30を介して基台1から立設する片支持枠体33に固定されたドラム回転支承軸13に対して確り固定され、しかも、釣糸圧迫保持機構9の在る前方へ向け、斜め上方に延設する爪外し支持板44を設けたものとしている。図10もスライド台30がないだけで同様である。
そして、その爪外し支持板44の上方先端部には、図7及び図9にも示したような爪外し支持軸45があり、該支持軸45を一端として、そこから逆方向である後方へ延設して逆転防止歯車18の最上端辺りの歯の一つに噛み合う逆転防止爪46と、更に延長した二股状腕47の先端にはL字状に屈折した短腕状の爪外し杆17を有したものを設けた。
すなわち、爪外し支持板44と二股状腕47とは、その爪外し杆17と共に自重にて常に逆転防止爪46が逆転防止歯車18の最上端辺りの歯の一つに噛み合うようになる。
したがって、釣糸6の緊張力に抗して緊張用ハンドル16を手前である後方へ引けば、巻取ドラム10は、図9にて右回転するに伴って逆転防止歯車18も逆転防止爪46を押し上げ噛み合いを外しながら右回転し、巻取ドラム10の回転を止めることによって、逆転防止爪46が逆転防止歯車18に噛み合い逆転を防止することになるのである。
したがって、釣糸6の緊張力に抗して緊張用ハンドル16を手前である後方へ引けば、巻取ドラム10は、図9にて右回転するに伴って逆転防止歯車18も逆転防止爪46を押し上げ噛み合いを外しながら右回転し、巻取ドラム10の回転を止めることによって、逆転防止爪46が逆転防止歯車18に噛み合い逆転を防止することになるのである。
操作の最後として釣糸6を取り外す時は、爪外し杆17を図9の矢印方向に指先にて押し上げれば、爪外し支持軸45を支点にして、梃子作用で容易に逆転防止爪46が逆転防止歯車18の噛み合いから外れ、巻取ドラム10は緊張していた釣糸6に引かれ、釣糸圧迫保持機構9の方である前方へ回動して釣糸6の緊張が解かれ緩むから、その後は釣糸6を本装置から取り外し、釣糸6の圧迫を受けた両端部近傍を切断して作業は完了となる。
なお、釣糸6の装着法として、図1のように巻取ドラム10に対し、上方から右巻きに巻きつけても、図示とは逆に下方から左巻きに巻きつけても構わないことは説明するまでもないことである。当然ながら下方から左巻きに巻きつける場合は、上述した釣糸緊張機構19に関するラチェット部15等は、全く逆向きにする必要がある。
以上詳記した釣糸緊張機構19と釣糸圧迫保持機構9とで構成したことを特徴として諸仕掛結びの緊締装置としたものを本発明の基本構成とする。
以上詳記した釣糸緊張機構19と釣糸圧迫保持機構9とで構成したことを特徴として諸仕掛結びの緊締装置としたものを本発明の基本構成とする。
また、上記基本構成に付加するものが幾つかある。先ず、仕掛として釣針35に釣糸6を結んだものに対しては、本発明装置で緊締中に万が一緊張した釣糸6が切れた場合、釣針35が釣糸緊張機構19の方へ素っ飛んで来て危険であるから、図1、図2、図8に見るように筒体2の両端近傍から筒体2とは回動自在で、相対して突出しお互いに内側へ湾曲した突出腕20の先端近傍に、筒体2と平行な釣針引掛け部21を設けたものとする。
なお、図10と図11に見るものは、両突出腕20を直状のものとし釣針引掛け部21を長尺なものとした例である。両者共に釣針35は、釣針引掛け部21に掛けて用いる。
なお、図10と図11に見るものは、両突出腕20を直状のものとし釣針引掛け部21を長尺なものとした例である。両者共に釣針35は、釣針引掛け部21に掛けて用いる。
本発明装置の使用開始時に、この釣針引掛け部21に、予め釣針35を引掛けておいてから釣糸6の端部近傍を圧迫保持するのである。勿論、筒体2を基台1面に対して垂直状に立設させたものについては、この釣針引掛け部21が図8に見るように立設する筒体2を挟んだ両位置から突出するような形になることは云うまでもない。
なお、通常はラインと称する釣糸6には、テンビンやよりもどしとも言うサルカン等の輪状仕掛類24の取り付けも行われる。その緊締作業の場合は、釣針35の時と同じように行っても構わないが、図3や図12及び図13に示したように、予め釣糸圧迫保持機構9の突出腕20を、筒体2を越えた向う側へ回転させてから行うようにすれば、釣針引掛け部21が邪魔にならずに作業ができる。
加えて、図1と図2に示すように、筒体2を水平状に横設させたものには、圧迫用ハンドル8とは反対側の脚体22から突き出た突出部分48と一体部分辺りに、固定して立設する直棒の先端部を水平状に屈折させた把握棒28を付加することが好ましい。
すなわち、使用時に使用者が図1の本装置の右側に居て、右手で手前へ緊張用ハンドル16を強く引くことになるが、その際に、この把握棒28を左手で握って腕を伸ばし張っていれば、装置全体が安定して力が入りやすくなるからである。
なお、把握棒28を図10及び図11に示すように単なる直棒の場合は、把握棒28を釣糸緊張機構19とは反対方向へやや傾斜させて設ける方が握りやすく力も入れやすい。
なお、把握棒28を図10及び図11に示すように単なる直棒の場合は、把握棒28を釣糸緊張機構19とは反対方向へやや傾斜させて設ける方が握りやすく力も入れやすい。
更に、筒体2を水平状にしたものは、筒体2の透孔7を避けた辺りか、又は下方の両脚体22間に、20号以下の小さい釣針35の場合や、サルカン等他の輪状仕掛類24に対する釣糸6の緊締用とするために、フック取付材23を設けて、そこに開口部を上方にしたフック25を設けたものとする。この場合、諸形状のフック状仕掛けに対応するため、大きさの異なる複数のフック25を設けるようにするもよい。図1及び図2のフック取付材23は補強を兼ねて板状としたもので、図10及び図11のそれは棒体として示した。
この場合も、筒体2を垂直状に立設させたものでは、図8に見るように筒体2の表面から直接、その高さ方向に適当数のフック25を突設させることになる。
当然ながら、フック25の筒体2への植設は、釣針引掛け部21の取り付け両腕の場合と共に、筒体2に内接している固定面体3の周側面上の一部分内とする。
当然ながら、フック25の筒体2への植設は、釣針引掛け部21の取り付け両腕の場合と共に、筒体2に内接している固定面体3の周側面上の一部分内とする。
フック25とは一般に先端部が曲がった鉤状のものを云うが、長めの閉環状のもので、しかも一部分が押し下げて開放されるサイドフック27と称するものがある。
そこで、閉環状である輪状仕掛類24の釣糸6への緊締時には、このサイドフック27を接続用に用いれば、その開放部分から装着し、そして開放部分を閉じることによって簡単には外れないようになり、作業時にはより安全性が向上することになる。
そこで、閉環状である輪状仕掛類24の釣糸6への緊締時には、このサイドフック27を接続用に用いれば、その開放部分から装着し、そして開放部分を閉じることによって簡単には外れないようになり、作業時にはより安全性が向上することになる。
図12に示したものが、このサイドフック27をその開放される一部分を上向きとして採用したものであり、フック取付材23から突出腕20を経てサイドフック取付軸26との2段の回動部を有したものである。
なお、基台1の後端短辺部に、大小幾つかの釣針保持部49を設けておけば、緊締を終えた釣糸6の釣針35を、この釣針保持部49に引掛けておけるから危険防止となり安心して作業ができるようになるし、また、釣糸緊張機構19を、基台1から直接立設させた図10に示したようなものでも本来の目的は叶えられるし、更に、ドラム回転支承軸13の保持を、片支持でなく両端支持としてもよいし、加えて、巻取ドラム10と移動圧迫面体5の回転力を、人力に頼らないよう緊張用ハンドル16や圧迫用ハンドル8に代えて、小型ギヤードモータを採用するようにしてもよいことは言うまでもなかろう。
この発明は、仕掛けを結んだ釣糸6の一端部を、筒体2の固定面体3と移動圧迫面体5との広い面積間で挟んで、圧迫用ハンドル8を回してネジ4締めするから、確実に圧迫固定することができるし、圧接面が平滑だから釣糸6が傷まず切断し難い。
そして、釣糸6の他端部は巻取ドラム10の鍔の内側面11に固定させ、その近傍に組み込まれたラチェット部15である釣糸緊張機構19の存在により、緊張用ハンドル16を操作すると、釣糸6はその長さ方向へ強引に引っ張られるから、そのことにより結び目36は強く締め付けられることとなる。
そして、釣糸6の他端部は巻取ドラム10の鍔の内側面11に固定させ、その近傍に組み込まれたラチェット部15である釣糸緊張機構19の存在により、緊張用ハンドル16を操作すると、釣糸6はその長さ方向へ強引に引っ張られるから、そのことにより結び目36は強く締め付けられることとなる。
すなわち、従来行われている釣糸6の巻き付け方法は、被巻き付け物体の軸線に対し、直交方向に力を加え巻き付けながら締め行くのに対し、本発明は、どのような結び方をした結び目36であっても、釣糸6はその長さ方向、すなわち、被巻き付け物体の軸線方向に強引に引っ張り、そのことにより結び目36が強く緊締されることとなるのである。
したがって、その緊締度は、手巻きや、従来の巻き装置では絶対得ることのできない程の強さを発揮できることになるのである。
したがって、その緊締度は、手巻きや、従来の巻き装置では絶対得ることのできない程の強さを発揮できることになるのである。
加えて、圧迫されて傷の付く釣糸6部分は、一端の近傍であって強く圧接される筒体2内の部分のみであり、この部分は本発明装置の使用後切断除去する。
他端においては、巻取ドラム10の鍔の内側面11の釣糸端留12部分であり、本発明装置使用後に切断除去する部分は、この釣糸端留12に係止した部分のみでよい。
勿論、釣糸端留12部分へ係止するものが、釣糸6でなく釣針35の場合は問題ない。
他端においては、巻取ドラム10の鍔の内側面11の釣糸端留12部分であり、本発明装置使用後に切断除去する部分は、この釣糸端留12に係止した部分のみでよい。
勿論、釣糸端留12部分へ係止するものが、釣糸6でなく釣針35の場合は問題ない。
しかも、巻取ドラム10の鍔の内側面11に固定させた釣糸端留12の形状が、断面H状の円板体としたものは、大きな釣針35をH状の真中へ引掛けても、釣糸端留12の縁である円板があるために、大きな釣針35は横倒しとならない。
したがって、危険な針先が横方向へ傾くことがないので安全であると共に、釣糸6を巻付周面14上に巻き付ける際に、釣糸6が釣針35の針先に触れる虞がなく安心である。
したがって、危険な針先が横方向へ傾くことがないので安全であると共に、釣糸6を巻付周面14上に巻き付ける際に、釣糸6が釣針35の針先に触れる虞がなく安心である。
すなわち、巻付周面14上に巻きつけられた釣糸6部分は、その本発明装置使用中、大径の巻付周面14上に巻きつけられた状態下で引っ張られるから、その引張力によって釣糸6は、巻付周面14上を全長に亘って多少は摺動するが、その引張力は巻きつけられた釣糸6の全長部分に均等分散される形となるので、この巻き付け部分の釣糸6には全く傷が付かないのである。
したがって、作業後に残して使用に供する釣糸6の長さを、予め巻付周面14上に巻き付くようにして作業に入ればよいのであり、如何なる長さにも対応が可能である。
したがって、作業後に残して使用に供する釣糸6の長さを、予め巻付周面14上に巻き付くようにして作業に入ればよいのであり、如何なる長さにも対応が可能である。
例えば、同じ理屈で釣糸6の両端を引っ張る装置として、旋盤等に用いられる長ネジを用い、送りハンドルで前後進させる簡単な機構が考えられるが、これでは結び目36は強く締結できても、作業後に残して使用に供する釣糸6の長さを十分に取るには、長ネジの長さが数mも必要であり、装置の設置上邪魔になりとても採用できるものではない。
本発明はこの点でも装置として設置場所を取らず好ましいものと云える。
本発明はこの点でも装置として設置場所を取らず好ましいものと云える。
また、釣針引掛け部21を設けたものは、仕掛けが釣針35の場合において、そこへ予め釣針35を引掛けておいてから使用操作をすれば、万が一緊張した釣糸6が切れた場合であっても、釣針35は釣針引掛け部21に留まるから危険性は全くなく、安心して作業が出来るようになる。
しかも、図2及び図8のように両突出腕20を互いに内側に湾曲させて、釣針引掛け部21を短くしたものは、20号を超えて150〜200号にも及ぶ例えばマグロ釣り用の大きな釣針35用には、釣針35の横移動を防ぎ、また、両側の突出腕20が壁となるから、大きな釣針35が、前述の釣糸端留12の場合と同様に釣針引掛け部21上にて横倒しのようになることをも防止できるので、より好ましいものとなる。
更に、水平状配設の筒体2は、筒体2の下方の両脚体22間にフック取付材23を設けて、開口部を上方にしたフック25を設けたものとしたものは、小さい釣針35やサルカンなど他の輪状仕掛類24の場合にはここに引掛けて使用することができるようになり、垂直状配設の筒体2の場合も効用は同じである。
加えて、普通のフック25に替えて、両脚体22間の棒体であるフック取付材23に突出腕20を介したサイドフック取付軸26に、サイドフック27を取り付けたものは、回転軸が2段階あるから、使用時にはサイドフック27が上方へ滑らかに湾曲し、釣糸6の結び目36が、筒体2の透孔7と同等の高さになると共に、筒体2の透孔7から作業に適した距離の位置となるので緊締作業がやりやすくなり、しかも、前述したように、サルカンなど他の輪状仕掛類24がサイドフック27から外れる虞がないから安全性が高まる。
加えて、筒体2の適所に、立設した把握棒28を有したものとすれば、使用時に右手で緊張用ハンドル16を引く時、この把握棒28を左手で握って腕を伸ばし張っていれば、装置全体が安定し、安心して緊張用ハンドル16を操作する右手に力を入りやすくなる。
なお、操作終了時には、逆転防止歯車18から爪外し杆17を押し上げて外すことで、釣糸6の緊張度が緩むから、容易に本装置から取り外すことができるようになる。
なお、操作終了時には、逆転防止歯車18から爪外し杆17を押し上げて外すことで、釣糸6の緊張度が緩むから、容易に本装置から取り外すことができるようになる。
更に加えて、釣糸緊張機構19を、基台1から直接設けるのでなく、図1に見るようにスライド台30を介したものとすれば、目的とする釣糸6の長さ等種類に応じて釣糸圧迫保持機構9との距離を、作業前に予め調整でき便利となる。
この発明を実施するための最良の形態としては、海水中にて使用する物を対象とするだけに、できるだけ材料として錆の生じ難いステンレス製とするのが最も好ましく、また、前述の釣針引掛け部21、フック25や、把握棒28を有したものとする。
更に、フック25の他に、両脚体22間の棒体であるフック取付材23に回転自在の両突出腕20を介したサイドフック取付軸26を設け、その中央部に回転自在なサイドフック27を取り付けたものとするが望ましい。
巻取ドラム10の鍔の内側面11の釣糸端留12は、断面H状の画鋲状体とし、大きな釣針35が横倒しとならないように、釣糸端留12の縁である円板の直径を、取り扱う釣針35の大きさに十分適応できるよう設計すべきであり、また大小2ヶ所設けてもよい。
把握棒28の形状は、単なる直棒でなく図1、図2及び図8に見るように先端部が水平状になるよう筒体2と平行状に屈折させた方が握りやすく力も入りやすい。
なお、各図示例のように、ラチェット部15や逆転防止歯車18のような咬合機構は、釣糸6が絡まぬように、できるだけ外観上表面に露出せぬよう組立て配置すべきである。
なお、各図示例のように、ラチェット部15や逆転防止歯車18のような咬合機構は、釣糸6が絡まぬように、できるだけ外観上表面に露出せぬよう組立て配置すべきである。
筒体2の固定面体3と移動圧迫面体5は、釣糸6を圧接する面部であるから、平滑面とすることが肝要である。一般的には、引っ張りに対して抵抗が高まるように、波型等の凹凸面とした方が好ましいと思われるが、実際は釣糸6の表面に傷を生じやすくなって、切断の原因となり好ましくないのである。巻付周面14も同様に滑らかな面とする。
そして、釣針引掛け部21は、前述した理由で図1と図2及び図8に見るように、筒体2を挟んだ両脇から、筒体2とは回動自在で相対して湾曲して突出する突出腕20の先端近傍に幅が狭い釣針引掛け部21を設けたものとする。
また、不使用時は自重でフック25に邪魔にならない位置に下がるよう設計するべきである。なお、フック25は様々な形式の仕掛があるから、それらに適用できるようなフック25を幾つか備えることが望ましい。
また、不使用時は自重でフック25に邪魔にならない位置に下がるよう設計するべきである。なお、フック25は様々な形式の仕掛があるから、それらに適用できるようなフック25を幾つか備えることが望ましい。
更には、釣糸緊張機構19はスライド台30を介したものとし、ハンドル取付板40と巻取ドラムの鍔34の間には、接触抵抗で緊張用ハンドル16の動きがきつくならぬよう平形のスラストベアーリングを挿入するのが望ましいと言えよう。
加えて、図示省略したが、緊張用ハンドル16が、釣糸圧迫保持機構9の方へ傾いていて、自重で自然に、更に前方へ倒れて行かないように、緊張用ハンドル16のあるハンドル取付板40の側面に突出ピンを植設し、この突出ピンが片支持枠体33の下方傾斜している前方縁辺部の適当位置に当接させて、それ以上は下降しないようにするがよい。
次は、右利き用とした実施例1について図に基づき述べる。図1は筒体2を基台1面に対して水平状に配設した例であり、その基台1は、全長を400mm、幅を110mm、高さを30mmとした。その上方に筒体2の中心軸の高さを120mmとして、直径27mm、長さを50mm、透孔7の直径を6mmとし、その筒体2の中に納まる大きさの固定面体3と、ネジ4にて回転する移動圧迫面体5を設けた。
なお、固定体面体3と移動圧迫面体5は、釣糸6を圧接する面だけに、釣糸6を傷めて切断させぬよう鏡面のように平滑に仕上げたものとしたい。したがって、例えば図2に示すような一体形の移動圧迫面体5とはせずに、該面部とネジ4辺りの材質とは異質なものとして分割し、適当な慣用手段にて両者を結合させたものとするもよい。
また、釣針引掛け部21は、図2に示したように大魚用として鈎部の大きな釣針35を掛けるものとし、直径を10mm、長さを9mmとして、突出腕20の長さを筒体2の中心軸から回動自在で内側に湾曲して77mm突出するように設けた。したがって、不使用時は自重でその侭垂れ下げておくか、図3のように筒体2の向う側へ回転させておく。
フック25は、図1と図2では補強を兼ねて方形板としたフック取付材23の中央部に1本だけの例で示したが、複数個を並べるとか上下に設けるなり適宜に設計すればよい。
フック25は、図1と図2では補強を兼ねて方形板としたフック取付材23の中央部に1本だけの例で示したが、複数個を並べるとか上下に設けるなり適宜に設計すればよい。
更に、固定用ビス31の位置や、圧迫用ハンドル8及びネジ4関係については、特別に説明する必要もないが、把握棒28の設置位置は、図1と図2に示したように、使用時に力の加わる筒体2の一端部である突出部分48辺りがよいと思われるが、加えて同時に基台1面に固定するよう延長したものとしてもよいだろう。
以上が実施例1の釣糸圧迫保持機構9である。
以上が実施例1の釣糸圧迫保持機構9である。
次に、釣糸緊張機構19について説明する。巻取ドラム10は巻取ドラムの鍔34の直径を120mmとし、幅を33mmとした周径が98mmの巻付周面14とし、ドラム回転支承軸13の高さを98mmとした。巻付周面14の周径が約100mmだから、釣糸6が3m.程なら10回巻き付ければよいことになる。したがって、巻付周面14の直径や幅を適当に設計すればよいのである。
前述した構成のラチェット部15は、ドラム回転支承軸13の中心からの長さを155mmとした緊張用ハンドル16を、巻取ドラム10の右側に、ラチェット部15が表出しないよう裏面側となるよう配し、直径54mmの逆転防止歯車18や爪外し杆17は左側に配設し、片支持枠体33にて幅118mm、高さ40mm、長さ140mmの平角筒状体としたスライド台30上面に溶接にて固着させた。
このスライド台30の側面には、図7に示すようなスライド台用固定ネジ29を有しており、適宜な位置に固定できるように、基台1の当該側面にはスライド台用固定ネジ29の先端が合致するよう図示省略した凹部を適当間隔で設けている。すなわち、この平角筒状体のスライド台30を基台1に挿通させて組立てたものとしている。
加えて、図3に示すように基台1の後端短辺部に、リング状とした大小2個の釣針保持部49を設けてもよい。
なお、上述の殆どの部分の材質にステンレスを採用した。
加えて、図3に示すように基台1の後端短辺部に、リング状とした大小2個の釣針保持部49を設けてもよい。
なお、上述の殆どの部分の材質にステンレスを採用した。
実施例2は、図8に示したように、基台1に対し垂直に立設する形式の釣糸圧迫保持機構9のことについてのものである。すなわち、実施例1の筒体2と同じものを直立させて直接基台1に固定し、脚体22を不要としたものであり、他の釣針引掛け部21、フック25や、把握棒28はそれなりの寸法とした点が変わるだけである。
ただし、圧迫用ハンドル8は、その把手を掌で掴む大きさのリング状のものとした。この方が上方から力を入れて回転させやすいからである。
ただし、圧迫用ハンドル8は、その把手を掌で掴む大きさのリング状のものとした。この方が上方から力を入れて回転させやすいからである。
実施例3は、図10及び図11に示したものであり、上記各実施例と異なる点は、突出腕20が直線状であり釣針引掛け部21が長いこと、把握棒28が単なる直棒体であり、フック取付材23が棒体であること、そして、釣糸緊張機構19にはスライド台30がなく直接基台1にボルトで固定させ、釣針保持部49がないものとしている点である。
実施例4は、図12に示したもので、採用したサイドフック27が、フック取付材23部とサイドフック取付軸26部の2ヶ所で回動自在として上方へ引き上げられて、筒体2の透孔7と同等の高さの位置になる際に、ほぼ透孔7から突出腕20の長さに相当する位置にサイドフック27が来ることから、用いるサイドフック27の大きさとの関連で、突出腕20を適切な長さに設定するものとする。
実施例5は、図13に示したもので、使用時にはフック25が矢印のように回動して上方へ引き上げられ、実施例4と同じように筒体2の透孔7と同等の高さの位置になるようにしたものである。すなわち、フック25を先端に有して二股杆50とした両端が、回動自在として透孔7を間にして筒体2に溶接等により固着させたものである。
このような構成にしたものは、前述のフック取付材23が不要となるし、フック25を使用しない時は自重により図示のように下がって邪魔にならない。
また、図示省略したが、図8に似せて筒体2の透孔7を避けた固定面体3が内在する辺りに直接螺合等の手段で植設するのもよいだろう。
なお、フック25に替えてサイドフック27を用いてもよいことは云うまでもない。
また、図示省略したが、図8に似せて筒体2の透孔7を避けた固定面体3が内在する辺りに直接螺合等の手段で植設するのもよいだろう。
なお、フック25に替えてサイドフック27を用いてもよいことは云うまでもない。
以上詳記のように、釣糸6を諸仕掛に強力に締結させることができ、しかも、締結作業後、使用に供する必要な長さの釣糸6部分には、全く傷の付く心配のない諸仕掛結びの緊締装置であるから安心して釣りを楽しむことができるようになる大変重宝な発明である。
1 基板 16 緊張用ハンドル
2 筒体 17 爪外し杆
3 固定面体 18 逆転防止歯車
4 ネジ 19 釣糸緊張機構
5 移動圧迫面体 20 突出腕
6 釣糸 21 釣針引掛け部
7 透孔 22 脚体
8 圧迫用ハンドル 23 フック取付材
9 釣糸圧迫保持機構 24 輪状仕掛類
10 巻取ドラム 25 フック
11 鍔の内側面 26 サイドフック取付軸
12 釣糸端留 27 サイドフック
13 ドラム回転支承軸 28 把握棒
14 巻付周面 29 スライド台用固定ネジ
15 ラチェット部 30 スライド台
2 筒体 17 爪外し杆
3 固定面体 18 逆転防止歯車
4 ネジ 19 釣糸緊張機構
5 移動圧迫面体 20 突出腕
6 釣糸 21 釣針引掛け部
7 透孔 22 脚体
8 圧迫用ハンドル 23 フック取付材
9 釣糸圧迫保持機構 24 輪状仕掛類
10 巻取ドラム 25 フック
11 鍔の内側面 26 サイドフック取付軸
12 釣糸端留 27 サイドフック
13 ドラム回転支承軸 28 把握棒
14 巻付周面 29 スライド台用固定ネジ
15 ラチェット部 30 スライド台
Claims (8)
- 基台(1)の一方端部に、筒体(2)があり、該筒体(2)内の軸線方向にはこの軸線と直交する固定面体(3)と、該固定面体(3)に対して平行で、ネジ(4)を有して回転して前後進する移動圧迫面体(5)とを内在させ、かつ、上記筒体(2)の略中央部には、上記固定面体(3)と上記移動圧迫面体(5)との間を、釣糸(6)を貫通させるために相対した透孔(7)を設けると共に、上記移動圧迫面体(5)を回転させるための圧迫用ハンドル(8)を備えた釣糸圧迫保持機構(9)があって、上記基台(1)の他方端部には、上記筒体(2)に対向して配置する巻取ドラム(10)の鍔の内側面(11)に釣糸端留(12)を有し、ドラム回転支承軸(13)を中心とし、上記釣糸圧迫保持機構(9)にて、上記釣糸(6)の一端近傍に採用する仕掛けを結んだ後に、その釣糸(6)の一端近傍部を圧迫保持固定した時に、上記釣糸(6)の他端部を上記釣糸端留(12)に係止させた後に、上記釣糸(6)を緊張させるため上記巻取ドラム(10)の巻付周面(14)に巻付けてから、上記巻取ドラム(10)を回動させるラチェット部(15)に係着する緊張用ハンドル(16)と、上記巻取ドラム(10)の逆転防止並びに上記釣糸(6)の緊張を開放させるための爪外し杆(17)とを備えた逆転防止歯車(18)を有した釣糸緊張機構(19)とにより構成したことを特徴とする諸仕掛け結びの緊締装置。
- 釣糸圧迫保持機構(9)の筒体(2)を、基台(1)面に対し水平状に横設させた請求項1記載の諸仕掛け結びの緊締装置。
- 釣糸圧迫保持機構(9)の筒体(2)を、基台(1)面に対し垂直状に立設させた請求項1記載の諸仕掛け結びの緊締装置。
- 釣糸圧迫保持機構(9)の筒体(2)を挟んで、該筒体(2)とは回動自在で、相対して突出する突出腕(20)の先端近傍に、上記筒体(2)と平行な釣針引掛け部(21)を設けた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の諸仕掛け結びの緊締装置。
- 釣糸圧迫保持機構(9)の筒体(2)の下方である両脚体(22)間に、フック取付材(23)を渡し、輪状仕掛類(24)を引掛けるため開口部を上方にしたフック(25)を設けた請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の諸仕掛け結びの緊締装置。
- 釣糸圧迫保持機構(9)の筒体(2)の下方である両脚体(22)間に、棒体のフック取付材(23)を渡し、更に該フック取付材(23)とは回動自在で、相対して突出する突出腕(20)の先端近傍に、上記筒体(2)と平行なサイドフック取付軸(26)を渡し、該サイドフック取付軸(26)に、回動自在で輪状仕掛類(24)を引掛けるため開口可能部を上方にしたサイドフック(27)を設けた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の諸仕掛け結びの緊締装置。
- 釣糸圧迫保持機構(9)の筒体(2)に添う近傍に、固定して立設する把握棒(28)を付加した請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の諸仕掛け結びの緊締装置。
- 釣糸緊張機構(19)を、基台(1)の長さ方向へ移動して固定し得るように、スライド台用固定ネジ(29)を有したスライド台(30)上に配置した請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の諸仕掛け結びの緊締装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008035298A JP2009165458A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 諸仕掛結びの緊締装置 |
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ID=40967388
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JP (1) | JP2009165458A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200478624Y1 (ko) | 2014-02-13 | 2015-10-28 | 삼성중공업(주) | 피아노선 고정 치구 |
US9185894B1 (en) * | 2015-05-12 | 2015-11-17 | Abdulrahman KH. Almubaelesh | Automatic fish hook tying device |
CN117303191A (zh) * | 2023-11-29 | 2023-12-29 | 河南蒲瑞精密机械有限公司 | 一种卷扬式起重机吊钩及使用方法 |
-
2008
- 2008-01-18 JP JP2008035298A patent/JP2009165458A/ja active Pending
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