JP2010238371A - 回路基板用電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】組立時そして組立後においても不使用時にはシールド板に応力が生じないようにして、ハウジングへのシールド板の取付けが容易で、加熱されてもハウジングやシールド板が変形しにくい回路基板用電気コネクタを提供する。
【解決手段】コネクタは、信号端子と、平型導体の挿抜方向に延びる上腕部31を有するグランド端子30と、複数の信号端子およびグランド端子30を含む端子群を配列保持するハウジング10と、平型導体を挿入可能とする開位置から平型導体と端子群との接圧を高める閉位置へ向け移動可能な可動部材40と、端子配列範囲にわたりハウジング10の少なくとも一部を覆うようにハウジング10に取り付けられるシールド板50とを備え、グランド端子30は、可動部材40が閉位置にあるときに、可動部材40のカム部42Cに押されて弾性変位した上腕部がシールド板50と接触する。
【選択図】図3

Description

本発明は、回路基板に取り付けられる電気コネクタに関する。
回路基板に取り付けられる電気コネクタには、ハウジングにシールド用の金属板部材が取り付けられたものが多く存在する。このコネクタは回路基板上に配され、前面から該回路基板の面に平行な方向で平型導体が接続される。この種のコネクタとしては、例えば、特許文献1に開示されるコネクタが知られている。
特許文献1には、シールド板がハウジングの上面から後面を覆うように該ハウジングに嵌合して取り付けられている回路基板用コネクタが開示されている。該コネクタでは、信号端子および接地端子(グランド端子)から成る端子群がハウジングによって配列保持されており、シールド板に形成された突起あるいは爪部がハウジングの対応部分に形成された凹部あるいは孔部に嵌合することにより該シールド板がハウジングに取り付けられている。また、シールド板がハウジングに取り付けられた状態において、該シールド板におけるハウジングの上面を覆う部分あるいは後面を覆う部分の一部を切り起こして形成された接触片が接地端子と弾性接触している。
特開平11−204204
しかしながら、特許文献1のコネクタは、該コネクタの組立時、接地端子との安定した電気的な導通を確保できる程度の大きい接圧をもってシールド板の接触片を該接地端子と弾性接触させながら、すなわち弾性変位させながら、該シールド板をハウジングへ取り付ける必要がある。したがって、上記接地端子からの反力を受けながらシールド板の取付けを行わなければならないので、組立作業中にシールド板の位置がずれやすく、コネクタの組立てが容易ではない。近年、コネクタは低背化される傾向にあり、シールド板も薄型化されることが多く、特にそのような薄いシールド板が、取付時において、上記接地端子からの反力を受けて位置ずれしやすい。また、上記シールド板と接地端子との接圧は該シールド板および該接地端子に削れ等の損傷をもたらす原因となり得る。
また、コネクタが組み立てられた後においても、上記シールド板の接触片が弾性変位していることとなりシールド板本体にも常に応力が生じている。該応力はシールド板とハウジングとの取付部分を介して該ハウジングへ伝達されている。このようにハウジングに応力が生じている状態で、回路基板へのリフロー実装時にコネクタが加熱されると、該ハウジングは熱により変形しやすくなっていて反りが生ずる。また、シールド板自体も加熱されることにより熱変形してしまう。
このようなハウジングやシールド板の変形は、該シールド板の接触片と接地端子との接圧の過不足によって悪影響をもたらすおそれがある。
このような事情に鑑みて、本発明は、組立時そして組立後においても不使用時にはシールド板に応力が生じないようにして、ハウジングへのシールド板の取付けが容易で、加熱されてもハウジングやシールド板が変形しにくい回路基板用電気コネクタを提供することを目的とする。
本発明に係る回路基板用電気コネクタは、回路基板上に配されるとともに平型導体が挿入され該平型導体と回路基板とを電気的に接続する回路基板用電気コネクタであって、金属製の信号端子と、平型導体の挿抜方向に延びる可動腕部を有する金属製のグランド端子と、複数の信号端子およびグランド端子を含む端子群を配列保持する電気絶縁体のハウジングと、コネクタの開口部へ平型導体を挿入可能とする開位置から該平型導体と上記端子群との接圧を高める閉位置へ向け移動可能な可動部材と、端子配列範囲にわたりハウジングの少なくとも一部を覆うように該ハウジングに取り付けられるシールド板とを備えている。
かかる回路基板用電気コネクタにおいて、本発明では、上記可動部材は、上記閉位置への移動時にグランド端子の可動腕部を押して弾性変位させるカム部を有しており、上記グランド端子は、上記可動部材が閉位置にあるときに、上記カム部に押されて弾性変位した可動腕部がシールド板と接触することを特徴としている。
コネクタの開口部へ挿入された平型導体と端子群との接圧を高めるべく可動部材を閉位置へ向けて移動させたときに、グランド端子の可動腕部は可動部材のカム部に押されて弾性変位する。そして、可動部材が閉位置にあるとき、上記カム部に押されて弾性変位した可動腕部がシールド板との電気的な導通を安定的に確保できる程度の大きい接圧をもって該シールド板と接触する。換言すると、可動部材が開位置にあるときには、グランド端子の可動腕部は、シールド板と接触しないか、あるいは、シールド板と電気的な導通が安定的には得られない程度の微小な接圧をもって接触しており、該シールド板に応力が生じないか、あるいは、微小な程度の応力が生じる。通常、コネクタの組立時においては、可動部材は開位置にある。したがって、本発明によれば、コネクタ組立時、シールド板はグランド端子からの反力を全く受けないか、あるいは微小な程度でしか受けないので、該シールド板に大きい応力が生じることない。したがって、コネクタの組立作業中、シールド板は、該シールド板の位置がほとんどずれることなく、ハウジングに取り付けられる。
また、リフロー実装時、該コネクタには平型導体が接続されておらず、可動部材は開位置にある。したがって、シールド板に応力が全くかかっていないか、あるいは微小な程度でしかかからないので、該シールド板そして該シールド板が取り付けられたハウジングが加熱によって変形することがほとんどない。
可動部材のカム部の一形態として、該カム部は、グランド端子の可動腕部の下方に位置しており、可動部材が閉位置への移動するときに該可動腕部を押し上げて該可動腕部を弾性変位させるようにしてもよい。上記カム部をこのような形態にすることにより、該カム部に押し上げられて弾性変位した腕部は閉位置にてシールド板と接触する。
グランド端子の可動腕部は、シールド板との接触部位が突部として形成されていることが好ましい。このように、可動腕部に突部を形成することにより、可動腕部の弾性変位量が小さくても該可動腕部とシールド板を接触させることができる。また、グランド端子の腕部とシールド板との接触は局部的であるが、該可動腕部とシールド板とを確実に接触させることができる。
複数のグランド端子のうち少なくとも一部のグランド端子は、シールド板と一体となって一部材として形成されていてもよい。グランド端子とシールド板とを一体化することにより、部品点数を減らすことができ、その分、部品の管理が容易となり、また、製造コストを削減できる。
ハウジングは、前方に開口し回路基板に平行な方向で平型導体が挿入される開口部を有しており、シールド板は、ハウジングの上部を覆うように該ハウジングに取り付けられており、グランド端子は、可動腕部の下方で該可動腕部に平行な方向に延びハウジングに固定される固定腕部と、該可動腕部と固定腕部とを長手方向中間位置で連結する連結部とをさらに有しており、上記可動腕部は、平型導体を上方から押圧する押圧部を上記連結部よりも前端側に有するとともに、可動部材のカム部からの上方へ向けた力を受ける受圧部を上記連結部よりも後端側に有しており、上記可動部材のカム部は、可動腕部の受圧部の下方に位置しており、上記可動腕部は、上記可動部材が閉位置へ向けて移動したときに、受圧部がカム部に押し上げられて上記連結部を支点として梃子状に弾性変位することにより押圧部が下方へ変位し、上記可動部材が閉位置にあるときに、該押圧部が平型導体を上方から押圧するとともに、連結部よりも後端側の上縁部がシールド板と接触することとしてもよい。
以上のように、本発明では、可動部材が閉位置にあるときに、グランド端子の可動腕部がシールド板との電気的な導通を安定的に確保できる程度の大きい接圧をもって該シールド板に接触するようにし、該可動部材が開位置にあるときには、該グランド端子の可動腕部とシールド板とが接触しないか、微小な接圧をもって接触するようにしたので、コネクタ組立時、シールド板に大きい応力を生じさせることなく該シールド板をハウジングに取り付けることができ、コネクタを容易に組み立てることができる。
また、リフロー実装時においても、シールド板に大きい応力が生じないので、該シールド板そして該シールド板が取り付けられたハウジングが加熱によって変形することがない。したがって、可動部材を閉位置へ移動させたときにグランド端子の腕部とシールド板との良好な接触状態を確保できる。
第一実施形態に係る回路基板用電気コネクタと平型導体を示す斜視図である。 二種の信号端子が配列された図1のコネクタについて、端子配列方向に見た断面図であり、(A)は一種の信号端子の位置、(B)は他種の信号端子の位置でそれぞれ断面され、可動部材が開位置の状態で示されている。 図1のコネクタについて、グランド端子の位置にて端子配列方向に見た断面図であり、(A)は可動部材が開位置にある状態、(B)は可動部材が閉位置の状態で示されている。 図1のコネクタのシールド板を示す斜視図である。 第二実施形態におけるコネクタについて、グランド端子の位置にて端子配列方向に見た断面図であり、(A)は可動部材が開位置にある状態、(B)は可動部材が閉位置の状態で示されている。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の一本実施形態のコネクタと、これに接続されるべき平型導体とを示す斜視図である。
図1において、符号1は本実施形態のコネクタであり、符号Fはコネクタ1に接続される平型導体である。コネクタ1は、電気絶縁材で作られたハウジング10と、該ハウジング10により保持されている金属板製の複数の信号端子20およびグランド端子30(以下、適宜「端子20,30」と総称する)と、接続される平型導体Fを端子20,30に押圧する可動部材40と、ハウジング10に取り付けられる金属板製のシールド板50とを有している。該コネクタ1は、高さが約1mm程度の薄型のコネクタである。
平型導体Fは、例えば、可撓性シートの下面に各端子20,30と接触する対応回路部が形成されており、コネクタ1に挿入される部分となる先端部分の上面に補強シートF1が取り付けられている。この平型導体は、補強シートF1が設けられている部分の側縁にコネクタのロック突部と係止して該平型導体の抜けを防止するための被係止部としての係止凹部F2が形成されている。
ハウジング10は、例えば、金属板の平坦な板面を維持したまま形状づけられた二種の複数の信号端子20(20Aおよび20B)およびグランド端子30をその板面で直角な方向に所定間隔で配列し保持している。このハウジング10は、上記二種の信号端子20A,20Bおよびグランド端子30のそれぞれの位置で該信号端子20A,20Bおよびグランド端子30の板面に平行な面での断面を示す図2(A),(B)および図3に見られるように、前後方向(図2(A),(B)および図3にて左右方向)に貫通する空間が形成されており、上壁12そして下壁13を有している。上壁12は後部域(図2(A),(B)および図3にて右部域)が切欠かれていて上方に開放された空間14をなしていて、この空間14に後述の可動部材40が配されている。本実施形態では、ハウジング10における前方側(図2(A),(B)および図3にて左方)の開口部から平型導体Fを受け入れるようになっている。
図2(A),(B)および図3に見られるように、ハウジング10の上壁12と下壁13のそれぞれの内面には、前後方向に貫通して延びる端子挿入溝15,16が形成されている。この端子挿入溝15,16の溝幅(図2(A),(B)および図3にて紙面に直角方向での溝内幅)は、端子20,30の板厚とほぼ同じで、端子20,30を挿入かつ支持可能な寸法となっている。上記端子挿入溝15,16は、端子配列方向で同一位置にある上下一組の端子挿入溝15,16で一つの端子20,30を支持する。二種の信号端子20A,20Bおよびグランド端子30は、例えば、信号端子20A,20Bの配列中にグランド端子30が混在するように配列されている。図2(A),(B)に見られるように、一種の信号端子20Aそして他種の端子20Bは、端子挿入溝15,16に対して、それぞれ右方からそして左方から圧入されている。また、図3に見られるように、グランド端子30は、端子挿入溝15,16に対して右方から圧入されている。端子20,30をより確実に保持するために、端子挿入開始側で下壁13の端部を肉薄としてここに端子20,30を固定せしめる固定部16A,16Bが形成されている。
図2(A),(B)に見られるように、二種の信号端子20A,20Bは横H字状をなし、上腕部21A,21B、下腕部22A,22B、両腕を連結する連結部23A,23Bをそれぞれ有している。上腕部21A,21Bは、前端側(図にて左端側)に突起状の押圧部24A,24B、後端側に凹状あるいは没入型の受圧部25A,25Bを有している。該受圧部25A,25Bは後述の可動部材40のカム部から上方に向けた力を受ける部位であり、かかる力を受けると、上腕部21A,21Bは弾性を有する上記連結部23A,23Bを支点として梃子状に傾くように弾性変位し、押圧部24A,24Bを下方に変位せしめて、該押圧部24A,24Bで平型導体を下方へ圧するようになっている。一種の信号端子20Aの上腕部21Aは他方の信号端子20Bの上腕部21Bよりも前方に向け長く延びており、したがって、押圧部24Aは押圧部24Bよりも前方に位置している。これに対し、受圧部25A,25Bは前後方向で同一位置にある。上記上腕部21A,21Bは、連結部23A,23B近くでの上縁で端子挿入溝15の底面に圧せられて圧入状態となってはいるものの、上記連結部23A,23Bを支点にて傾けるように、上記端子挿入溝15と対向溝内面との間に僅かな隙間を形成している。
下腕部22A,22Bは、下壁13の端子挿入溝16に収められる。一種の信号端子20Aでは、下腕部22Aは、連結部23Aよりも前方に延びる部分が前端側でもち上がっており上下方向での弾性を有し、前端に突状の接触部26Aを有し、連結部23Aよりも後方に延びる部分が後端側に接続部27Aと被固定部28Aを有している。接続部27Aはハウジング外に延出していて下縁が回路基板に接する位置にあり、該回路基板の対応回路部との半田接続に供する。被固定部28Aはこの接続部27Aの内縁をなすように溝状に形成されていて上記ハウジング10の下壁13の固定部16Aに嵌着される。接続部27Aと連結部23Aとの間の部分の上縁には係止凸部29Aが形成され、その前方位置に該係止凸部29Aの前縁とともに可動部材40のカム部の回動時に該カム部を支持する凹状の支持部29A−1が形成されている。
他方の信号端子20Bでは、下腕部22Bは連結部23Bよりも前方に延びる部分の前端がハウジング外にあって接続部27Bと被固定部28Bを有している。上記一種の端子20Aに対し、接続部27Bと被固定部28Bは設けられている位置が逆で前端ではあるが、その形そして機能は上記一方の信号端子20Aの場合と同じであり、接続部27Bは回路基板に半田接続され、被固定部28Bはハウジング10の下壁13の固定部16Bに嵌着固定される。上記下腕部22Bは、連結部23Bと接続部27Bとの間において、前後方向で押圧部24Bとほぼ同位置に、突状の接触部26Bが設けられている。さらに、下腕部22Bは、連結部23Bよりも後方に延びる部分の直状上縁に、可動部材40のカム部の回動時に該カム部を支持する支持部29Bが形成されている。
平型導体を信号端子20A,20Bの接触部26A,26Bに向け押しつけるために、上腕部21A,21Bの押圧部24A,24Bを下方に変位させるように、受圧部25A,25Bを上方にもち上げるための可動部材40は、本実施形態では、ハウジングと同様の電気絶縁材で作られていて、操作部41と、カム部42A,42Bとを有している。上記可動部材40は、ハウジング10の後部における空間14に配されていて、端子配列方向で各信号端子20A,20Bに対応する位置に、これらの信号端子20A,20Bの上腕部21A,21Bの後部の進入を許容するスリット状の溝部41A,41Bが形成されており、それらの溝部41A,41B内に溝内壁面を連結するように島状のカム部42A,42Bが設けられている。該カム部42A,42Bは、本実施形態では、可動部材40が図2(A),(B)の開位置にあるときに、横長な長円形の島状をなし、該カム部42A,42Bと上記溝部41A,41Bの溝底41A−1,41B−1との間で上記上腕部21A,21Bの後部を溝部41A,41B内に受け入れている。上記可動部材40はカム部42A,42Bを中心に回動自在となっており、図2(A),(B)に示す縦長の姿勢をとる開位置から時計方向に90°回転して横長の姿勢をとる閉位置の間で往復回動操作を受ける。図2(A),(B)に示される開位置の姿勢で、上記可動部材40は、ハウジングの空間14から上方に延出する部分が操作部41となっていて、この操作部41で回動のための操作力を受ける。カム部42A,42Bは信号端子20A,20Bの支持部29A−1,29Bで支持された状態で閉位置への回動時に、横長な状態から縦長な状態になり、その上縁で信号端子20A,20Bの受圧部25A,25Bを上方へもち上げる。かくして、信号端子20A,20Bの上腕部21A,21Bは上述のように連結部23A,23Bを支点として梃子状に傾くように弾性変位し、押圧部24A,24Bで平型導体を下方に圧して、該平型導体と信号端子20A,20Bの接触部26A,26Bとの接圧を高める。
グランド端子30は、図3(A),(B)に見られるように、対応するハウジング10の端子挿入溝15,16へ後方から挿入されて、ここで保持される。グランド端子30は、図2(A)の信号端子20Aとかなり類似していて横H状をなしていて、上腕部31、下腕部32そして連結部33を有している。上腕部31は、信号端子20Aと同様に、弾性変位可能な可動腕部として形成されており、前端側に押圧部34、後端側に受圧部35を有している。該上腕部31は、前後方向で連結部33と受圧部35との間の部分の上縁に突状の接触突部36を有している。下腕部32は、信号端子20Aと同様に、ハウジング10に固定される固定腕部として形成されており、前端側にグランド接触部37そして後端側に接続部38および被固定部38Aを有しており、接続部38と連結部33との間の部分の上縁には係止凸部39が形成され、その前方位置に可動部材40のカム部を支持する凹状の支持部39Aが形成されている。図3(A)に示されるように、可動部材40が開位置にあるときは、グランド端子30の接触突部36とシールド板50との間には隙間が形成されており、該接触突部とシールド板50とは接触していない。
図2(A)と図3(A),(B)とを比較するとよく判るように、ハウジング10の上壁12は、端子配列方向でグランド端子30の位置における後端部が、同方向で信号端子20Aの位置における後端部よりも若干前方に位置している。これは、図3(A),(B)に示されるように、接触突部36を収容する空間を上壁12の後方に設けるためである。
本実施形態では、グランド端子は、後端側に接続部および被固定部を有していることとしたが、これに代えて、信号端子20Bと同様に、接続部および被固定部を前端側に有していてもよい。
可動部材40は、図3(A),(B)に見られるように、上腕部31の後部の進入を許容する溝部41Cが形成されていて、この溝部41Cに島状のカム部42Cが設けられている。該可動部材40は、開位置において、カム部42Cと溝部41Cの溝底41C−1との間で上腕部31の後部を溝部41C内に受け入れている。図3(A)に示されるように、溝部41Cは開位置おける前方側が上方へ向けて若干広がっており、可動部材40がグランド端子30の接触突部36と干渉しないようになっている。カム部42Cの形状は、信号端子20A,20Bのカム部42A,42Bと同じである。かくして、図3(B)に示されるように、可動部材40が閉位置へ回動すると、信号端子20A,20Bの場合と同様、上腕部31は連結部33を支点として梃子状に傾くように弾性変位し、押圧部34が下方へ変位する。この結果、図3(B)に示されているように、グランド端子30の接触突部36はシールド板50と接触し、該グランド端子30とシールド板50とが電気的に導通する。該接触突部36とシールド板50との接触により生じる接圧は、少なくとも約0.15〜0.5N程度である。
本実施形態では、グランド端子30におけるシールド板50との接触部位に接触突部36が形成されているので、グランド端子30の上腕部31の弾性変位量が小さくてもグランド端子30とシールド板50とを接触させることができる。また、グランド端子30とシールド板50との接触は局部的であるが、グランド端子30とシールド板50とを確実に接触させることができる。
ハウジング10に取りつけられるシールド板50は、図4に見られるように、一枚の金属板を外形づけた後に屈曲加工して作られている。該シールド板50は、ハウジング10の上面に密着する平坦面を有する上部シールド部52とハウジング10の側部に位置する側部シールド部53とを備えたシールド部51と、該側部シールド部53から端子配列方向内側に屈曲された半田固定部54と、該半田固定部54から上方に屈曲されて上記側部シールド部53と平行、すなわち端子20,30と平行な板面を有する係止部55とを一部材として一体に有している。
上記上部シールド部52は平坦面で長方形をなしていて、長手方向(端子配列方向)中央部で後縁に半円状と直状の内縁をもつ取付切欠部52Aが形成されている。この取付切欠部52Aは、上部シールド部52の前後方向の幅に比して小さく該上部シールド部52の強度を低下させる程でもシールド効果を低下させる程でもない小域に形成されている。この取付切欠部52Aの後部をなす直状内縁には、係止突起52A−1が設けられている。
側部シールド部53は、前後方向で上部シールド部52の側端の一部と連結されている前部53Aとこれから後方に延びる後部53Bとを有している。前部53Aは上記上部シールド部52との境界で屈曲されて下方に延びている。後部53Bは前部53Aの面をそのまま後方に延長して形成され腕状をなしている。上記前部53Aの下縁には切込み溝53A−1が形成されていて、該切込み溝53A−1より後方部分が端子配列方向内側に屈曲されており、上部シールド部52と平行な面の部分をなす半田固定部54が形成されている。該半田固定部54は底面が回路基板の面と接面可能となっており、回路基板の対応部と半田固定される。上記前部53Aは、上記切込み溝53A−1よりも前方の下縁部で上記後部53Bと同一面をなした脚部53A−2を有している。該脚部53A−2はその下端縁が回路基板上に位置するようになっていて上記半田固定部54と同様に回路基板との固定を補助する他の半田固定部を形成する。回路基板との半田固定は、上記半田固定部54又は脚部53A−2のいずれか一方のみでも良い。上記側部シールド部53の後部53Bには、その後端側下縁が段状に切取られていて軸支持部53B−1を形成している。この軸支持部53B−1は、後述の可動部材40が端子配列方向両端に回動軸を有しているときに、この軸支持部53B−1に該回動軸を収めて、これを回動支持する。
係止部55は、前端側の下縁部分で上記半田固定部54と屈曲域を介してつながっているが、上縁には上方に突出しているロック突部56が形成されている。該ロック突部56は、図1に示されるコネクタ1に接続される平型導体Fに形成されている被係止部としての係止凹部F2に突入して、平型導体Fの抜けを防止するためのものである。
かかるシールド板50を取り付ける観点から、上記ハウジング10について再度説明する。図1に見られるように、ハウジング10には、シールド板50の係止部55を挿入するシールド板保持溝17と、上部シールド部52の取付切欠部52Aとの係止のための突部18とを有している。
上記シールド板保持溝17は、端子配列範囲、換言すれば端子挿入溝15,16は形成されている範囲の外側にあって、端子挿入溝15,16で保持される端子20,30の板と平行な面に上記係止部55の板面が位置するように形成されている。上記ハウジング10の上面に設けられた突部18は、前方からシールド板50がハウジング10に取り付けられたときに、シールド板50の取付切欠部52Aが嵌着する位置に設けられており、取付切欠部52Aの内縁に形成された係止突起52A−1が該突部18の側面に喰い込むようになっている。これによって、端子配列方向に長い上部シールド部52はハウジング10の上面からの上方への浮き上がりが防止される。
上記シールド板50がハウジング10へ取り付けられるときには、係止部55はハウジング10のシールド板保持溝17へ前方から挿入されて、ここで保持される。
このような本実施形態のコネクタは、次の要領で使用され機能する。
(1)先ず、コネクタの組立てに際しては、可動部材40とシールド板50が取り付けられていない状態で、図2(A)に見られる信号端子20Aを右方から端子挿入溝15,16へ挿入し被固定部28Aでハウジング10の固定部16Aへ固定すると共に、図2(B)に見られる信号端子20Bを左方から端子挿入溝15,16へ挿入し被固定部28Bでハウジング10の固定部16Bへ固定する。また、図3に見られるグランド端子30を右方から端子挿入溝15,16へ挿入し被固定部38Aでハウジング10の固定部16Aへ固定する。本実施形態では、端子20,30は、信号端子20A,20Bの配列中にグランド端子30が混在するように配列されるが、要求に応じてこれとは異なる順序で配列するようにしてもよい。
(2)次に、可動部材40を、図2(A),(B)そして図3(A)に示される開位置の状態で後方から取り付ける。該可動部材40のカム部42A,42B,42Cは、端子20,30の支持部29A−1,29B,39Aに接して位置するようになる。
(3)しかる後、シールド板50をハウジング10へ前方から取り付ける。該シールド板50のシールド部51を成す上部シールド部52と側部シールド部53はハウジング10の上面そして側面にそれぞれ接面して位置し、係止部55はシールド板保持溝17内に挿入される。上記上部シールド部52はその取付切欠部52Aがハウジング10の上面の突部18に嵌まり、取付切欠部52Aの内縁の係止突起52A−1が該突部18の側面に喰い込んで上記上部シールド部52の位置がしっかりと固定される。一方、シールド板保持溝17内に挿入された係止部55は、シールド板保持溝17に対し圧入され保持される。
ハウジング10へのシールド板50の取付時において、可動部材40は開位置にあり、グランド端子30の上腕部31が該可動部材40のカム部42Cによってもち上げられていない。したがって、シールド板50の取付時に、該上腕部31の上縁に形成された接触突部36がシールド板40に接触することはなく、該シールド板50に応力が生じることはない。
(4)このようにして組み立てられたコネクタ1は、使用に際して、所定の回路基板上に配される。コネクタ1が回路基板上に配されると、端子20,30の接続部27A,27B,38、シールド板50の半田固定部54、さらには、脚部53A−2は回路基板の対応部と接面する。しかる後、この対応部との半田付けが行なわれ、信号端子20A,20Bは対応回路と電気的に接続されるとともに固定され、グランド端子30は対応回路部と接地されるとともに固定され、シールド板50の半田固定部54そして脚部53A−2は回路基板に固定される。
(5)しかる後、図1に示される平型導体Fをコネクタ1へ挿入し、可動部材40を閉位置へ回動する。この閉位置への回動により可動部材40のカム部42A,42B,42Cは縦長状態となって信号端子20A,20Bの受圧部25A,25Bそしてグランド端子30の受圧部35を上方に圧し、既述の梃子の原理により、信号端子20A,20Bの上腕部21A,21Bそしてグランド端子30の上腕部31は前端の押圧部24A,24B,34が下方に変位するように傾き、これらの押圧部24A,24B,34が平型導体Fを下方へ圧する。下方へ圧せられた平型導体Fは信号端子20A,20Bの接触部26A,26Bそしてグランド端子30のグランド接触部37との接圧を高める。また、可動部材40の閉位置への回動時にグランド端子30の上腕部31が受圧部35で可動部材40のカム部42Cによってもち上げられる結果、可動部材40が閉位置にあるとき、図3(B)に示されているように、上記上腕部31の接触突部36がシールド板50と接触する。また、平型導体Fの係止凹部F2には係止部55のロック突部56が突入して平型導体Fの抜けが防止される。
本実施形態に係るコネクタ1では、可動部材40が開位置にあるとき、グランド端子30とシールド板50とが接触しないので、コネクタ組立時、該シールド板50をハウジング10に取り付ける際に該シールド板50はグランド端子30からの反力を受けず、該シールド板50に応力が生じることがない。したがって、組立作業中にシールド板50の位置がずれることはなく、シールド板50の取付け、ひいてはコネクタ1の組立てを容易に行うことができる。また、グランド端子30と該シールド板50とが接触しないので、組立作業中に該グランド端子30およびシールド板50が削れ等によって損傷することを回避できる。
また、コネクタ1が組み立てられた後において、回路基板への該コネクタ1のリフロー実装時、該コネクタ1には平型導体Fが接続されておらず、可動部材40は開位置にある。したがって、該リフロー実装時において、グランド端子30はシールド板50と接触していないので、該シールド板50に応力が生じることはなく、この結果、シールド板50そして該シールド板50が取り付けられたハウジング10が加熱によって変形することがない。したがって、コネクタ1と平型導体Fとの接続時、すなわち可動部材40を閉位置へ移動させたとき、グランド端子30とシールド板50との良好な接触状態を確保できる。
本実施形態では、グランド端子におけるシールド板との接触部位に接触突部を設けたが、グランド端子の上腕部の弾性変位量を十分に確保できる場合には、上記接触部位に接触突部を設けず、グランド端子の上腕部の上縁とシールド板とが接触するようにしてもよい。
また、端子配列方向におけるグランド端子の位置にてシールド板の後端側部分、すなわちハウジングの上壁の後端部よりも後方へ延びている部分を下方に向けて屈曲させてグランド端子との接触部を形成し、該接触部とグランド端子とが接触するようにしてもよい。この場合、可動部材が開位置にあるときに該接触部とグランド端子との接触状態を確保できるならば、グランド端子に接触突部が設けられていてもよいし、設けられていなくてもよい。
本実施形態では、グランド端子とシールド板とは別部材として形成されたが、変形例として、複数のグランド端子のうち少なくとも一部のグランド端子とシールド板とを一体として一部材で形成してもよい。例えば、シールド板において係止部が設けられている部分をグランド端子とロック突部とを一体にした形状に形成して、ロック突部による平型導体の抜け防止の機能とグランド端子による接地の機能の両方をもたせることも可能である。このように、グランド端子とシールド板とを一体として一部材で形成することにより、部品点数を減らすことができ、その分、部品の管理が容易となり、また、製造コストを削減できる。かかる変形例では、複数のグランド端子のうち、シールド板と一体とされないグランド端子は、既述の実施形態と同様に、信号端子の配列に混在するように設けられる。
本実施形態では、コネクタ組立時そして可動部材が開位置にあるとき、グランド端子とシールド端子とが接触しないこととしたが、これに代えて、電気的な導通が安定的には得られない程度の若干の接圧をもってグランド端子とシールド端子とが接触することとしてもよい。このように、若干の接圧が生じていても、コネクタの組立作業中、シールド板の位置はほとんどずれることがない。また、シールド板に応力が微小な程度でしかかからないので、リフロー実装時、該シールド板そして該シールド板が取り付けられたハウジングが加熱によって変形することがほとんどない。
本実施形態では、信号端子およびグランド端子は、金属板の平坦な板面を維持して形成されたいわゆるプレス打ち抜き端子であることとしたが、これに代えて、板面を屈曲させて弾性を設けるいわゆる曲げ端子として信号端子およびグランド端子を形成してもよい。
本実施形態では、平型導体Fと信号端子20A,20Bとの電気的な接続は、該平型導体Fの下面に設けられた対応回路部と該信号端子20A,20Bの接触部26A,26Bとの接触(以下「下接点接続」という)によりなされているが、接続の形態はこれに限られない。
例えば、平型導体Fの上面に対応回路部を設けて該対応回路部と信号端子20A,20Bの押圧部24A,24Bとの接触(以下「上接点接続」という)によりなされていてもよく、また、平型導体Fの上面および下面に対応回路部を設けて、上接点接続および下接点接続の両方によりなされていてもよい。また、該上接点接続および該下接点接続が端子配列方向で交互になされていてもよい。
本実施形態では、信号端子20A、グランド端子30、可動部材40、信号端子20B、シールド板50の順での取付けにより、コネクタ1を組み立てたが、コネクタ1の組立ての順序はこれに限られない。
コネクタ1の組立ては、例えば、信号端子20Aおよびグランド端子30を同時に取り付けた後、可動部材40、信号端子20B、シールド板50の順で行ってもよく、また、シールド板50、信号端子20Aおよびグランド端子30、可動部材40、信号端子20Bの順序で行ってもよい。
本実施形態に係るコネクタは、回路基板に平行な方向で平型導体が挿入されるが、本発明が適用されるコネクタは、これに限られず、例えば、ハウジングが上方に開口する開口部を有していて、平型導体が回路基板に直角な方向で該開口部へ上方から挿入されるようになっている、いわゆる縦型(バーチカルタイプ)のコネクタであってもよい。
<第二実施形態>
第一実施形態で説明したコネクタは、信号端子およびグランド端子が上腕部と下腕部とを有し、両腕部がその長手方向中間位置で連結部により連結され、該連結部よりも前方で両腕部間に平型導体を受け入れ、連結部より後方で可動部材の作用によって上腕部を傾けることにより上腕部前端部で平型導体を下腕部前端の接触部へ押圧する、いわゆるバックフリップ型の端子を有するコネクタに取り付けられる形式のコネクタであった。これに対し、本実施形態では、本発明がフロントフリップ型の端子を有するコネクタとしても適用できることを示している。本実施形態に係るコネクタは、端子の形状および可動部材が前端側で回動自在に設けられている点で第一実施形態のコネクタと異なっているので、該端子および可動部材を中心に説明する。
図5は、本実施形態に係るコネクタのグランド端子の位置での断面図であり、(A)は可動部材が開位置、(B)は可動部材が閉位置にある状態を示している。本実施形態のコネクタは、ハウジング60,信号端子(図示せず),グランド端子70,可動部材80,シールド板90を有している。
ハウジング60は、端子配列範囲において後壁61および下壁62を有している。該後壁より前方の領域は上方に開放された空間63をなしており、この空間63に可動部材80が配されている。後壁61および下壁62の内面には端子配列方向に直角な方向に延びるL字状の端子挿入溝64が形成されている。後壁61は下側部分には前後方向に貫通する孔部65が形成されている。ハウジング60には、該ハウジング60の上面を覆うシールド板90が取り付けられている。
グランド端子70は、上腕部71、下腕部72そして両腕部を連結する連結部73を有している。該連結部73は、第一実施形態とは異なり、上腕部71と下腕部72とを両者の後部にて連結している。上腕部71は、前端側に可動部材80の軸部を回動案内する逆U字形状の回動案内部71Aと、前後方向中間位置にて上縁から突出する接触突部71Bとを有している。下腕部72は、前端側に接続部72Aおよび被固定部72Bを有している。また、グランド端子70は、該下腕部72において連結部73と連結する基部72Cから分枝して前方へ延びる可撓な分枝腕部72Dを有している。該分枝腕部72Dの前端は、上腕部71の回動案内部71Aよりも後方に位置しており、該前端には上方へ突出する接触部72Eが形成されている。また、基部72Cから後方へ向けてハウジング60の孔部65内へ延びる突出部72Fが設けられており、該突出部72Fの上縁には該孔部65の内壁面に喰い込む突起状の圧入部72F−1が形成されている。
上記グランド端子70は、ハウジング60の端子保持溝64に対し、左方から圧入され、下腕部72および連結部73が該端子保持溝に支持される。また、下壁62の肉薄の左端部に被固定部72Bが嵌着するとともに、ハウジング60の孔部65にグランド端子70の突出部72Fが圧入されて該孔部65の内壁面に圧入部72F−1が喰い込むことにより、該グランド端子70はより確実に保持される。図5(A)によく見られるように、可動部材80が開位置にある状態において、接触突部71Bはシールド板90との間に隙間を形成して位置しており、該シールド板90と接触していない。
本実施形態では、グランド端子は、接続部および被固定部が前端側に設けられていることとしたが、これに代えて、該接続部および被固定部が後端側でハウジング外に延びて設けられてもよい。
本実施形態における信号端子(図示せず)は、グランド端子70とほぼ同様の形状をなしており、上腕部に接触突部が形成されていない点で、グランド端子70と相違する。
本実施形態において、信号端子およびグランド端子70は、例えば、該信号端子の配列中にグランド端子70が混在するように配列されている。
可動部材80は、第一実施形態における可動部材40と基本的な構造は同じであり、回動のための操作力を受ける操作部81と、回動中心に位置する軸部82とを有している。上記可動部材80は、ハウジング60の空間63に配されていて、図5(A),(B)に示す縦長の姿勢をとる開位置から反時計方向に約90°回転して横長の姿勢をとる閉位置の間で、軸部82を中心に回動自在となっている。図5(A),(B)に示される開位置の姿勢で、上記可動部材40は、ハウジングの空間63から上方に延出する部分が操作部81となっていて、この操作部81で回動のための操作力を受ける。
上記可動部材80は、端子配列方向で各グランド端子70に対応する位置に、グランド端子70の上腕部71の回動支持部71Aの進入を許容するスリット状の溝部81Aが形成されており、それらの溝部81A内に溝内壁面を連結するように島状の軸部82が設けられている。該軸部82の端子配列方向に直角な断面は、可動部材80が開位置にある状態にて、円形の下部を切り欠いた形状をなしており、図5(A),(B)によく見られるように、グランド端子70の回動案内部71Aに案内されながら回動する。また、端子配列方向で各信号端子に対応する位置においても、可動部材80は、信号端子の上腕部の回動支持部の進入を許容するスリット状の溝部が形成されており、それらの溝部内に溝内壁面を連結するように島状の軸部が設けられている。
可動部材80が閉位置へ向けて回動すると、該可動部材80はその回動中において可動部材80の角部81Bで平型導体Fを最大の接圧をもって下方へ押圧し、このとき、平型導体Fからの反力によって軸部82がグランド端子70の回動案内部71Aを上方へ押し上げる。この結果、グランド端子70の上腕部71が上方へ弾性変形し、該上腕部71の上縁に形成された接触突部71Bがシールド板90に接触する。さらに、可動部材80が回動して閉位置に至ったとき、角部81Bによる最大の接圧での平型導体の押圧は解除されるが、図5(B)に示されるように、該図5(B)における可動部材80の下面により平型導体が接圧をもって押圧される状態が維持されることにより、上腕部71の接触突部71Bがシールド板90に接触してグランド端子70とシールド板90とが電気的に導通した状態が維持される。
本実施形態に係るコネクタ1’においても、可動部材80が開位置にあるとき、グランド端子70とシールド板90とが接触しないので、コネクタ組立時、該シールド板90に応力が生じることがなく、シールド板90の取付け、ひいてはコネクタ1’の組立てを容易に行うことができる。また、回路基板への該コネクタ1’のリフロー実装時においても、該シールド板90に応力が生じることはなく、シールド板90そしてハウジング60が加熱によって変形することがない。したがって、コネクタ1’と平型導体Fとの接続時、すなわち可動部材80を閉位置へ移動させたとき、グランド端子70とシールド板90との良好な接触状態を確保できる。
また、本実施形態においても、第一実施形態にて説明した変形例を適用することが可能である。
1,1’ コネクタ 34 押圧部
10,60 ハウジング 35 受圧部
20,20A,20B 信号端子 36,71B 接触突部
30,70 グランド端子 40,80 可動部材
31,71 上腕部(可動腕部) 42C カム部
32,72 下腕部(固定腕部) 50,90 シールド板
33,73 連結部

Claims (5)

  1. 回路基板上に配されるとともに平型導体が挿入され該平型導体と回路基板とを電気的に接続する回路基板用電気コネクタであって、金属製の信号端子と、平型導体の挿抜方向に延びる可動腕部を有する金属製のグランド端子と、複数の信号端子およびグランド端子を含む端子群を配列保持する電気絶縁体のハウジングと、コネクタの開口部へ平型導体を挿入可能とする開位置から該平型導体と上記端子群との接圧を高める閉位置へ向け移動可能な可動部材と、端子配列範囲にわたりハウジングの少なくとも一部を覆うように該ハウジングに取り付けられるシールド板と、を備える回路基板用電気コネクタにおいて、上記可動部材は、上記閉位置への移動時にグランド端子の可動腕部を押して弾性変位させるカム部を有しており、上記グランド端子は、上記可動部材が閉位置にあるときに、上記カム部に押されて弾性変位した可動腕部がシールド板と接触することを特徴とする回路基板用電気コネクタ。
  2. 可動部材のカム部は、グランド端子の可動腕部の下方に位置しており、可動部材が閉位置への移動するときに該可動腕部を押し上げて該可動腕部を弾性変位させることとする請求項1に記載の回路基板用電気コネクタ。
  3. グランド端子の可動腕部は、シールド板との接触部位が突部として形成されていることとする請求項1または請求項2に記載の回路基板用電気コネクタ。
  4. 複数のグランド端子のうち少なくとも一部のグランド端子は、シールド板と一体となって一部材として形成されていることとする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の回路基板用電気コネクタ。
  5. ハウジングは、前方に開口し回路基板に平行な方向で平型導体が挿入される開口部を有しており、シールド板は、ハウジングの上部を覆うように該ハウジングに取り付けられており、グランド端子は、可動腕部の下方で該可動腕部に平行な方向に延びハウジングに固定される固定腕部と、該可動腕部と固定腕部とを長手方向中間位置で連結する連結部とをさらに有しており、上記可動腕部は、平型導体を上方から押圧する押圧部を上記連結部よりも前端側に有するとともに、可動部材のカム部からの上方へ向けた力を受ける受圧部を上記連結部よりも後端側に有しており、上記可動部材のカム部は、可動腕部の受圧部の下方に位置しており、上記可動腕部は、上記可動部材が閉位置へ向けて移動したときに、受圧部がカム部に押し上げられて上記連結部を支点として梃子状に弾性変位することにより押圧部が下方へ変位し、上記可動部材が閉位置にあるときに、該押圧部が平型導体を上方から押圧するとともに、連結部よりも後端側の上縁部がシールド板と接触することとする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の回路基板用電気コネクタ。
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