JP6770250B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、内部に挿入した平板状の信号伝送媒体の端末部分を、シェル部材の一部によってコンタクト部材に接触状態とすることで電気的な接続を行うようにした電気コネクタに関する。
一般に、種々の電気・電子機器等において、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等の細長板状の各種平板状の信号伝送媒体(以降、平板状信号伝送媒体という)の端末部分を、配線回路基板の主面上に実装された電気コネクタ(例えばリセプタクルコネクタ)に差し込んで嵌合状態とすることで電気的な接続を行うことが広く行われている。より具体的には、この種の電気コネクタでは、絶縁性部材からなるハウジングに複数のコンタクト部材が多極状に配列されているとともに、それらのコンタクト部材と、当該コンタクト部材に対面するように配置されたシェル部材との間に平板状信号伝送媒体の端末部分が挿入される構成になされている。そして、平板状信号伝送媒体の端末部分が、電気コネクタの内部に挿入されると、その平板状信号伝送媒体の一方側の表面(上側表面)に対して、上述したシェル部材に設けられたシェル押え部材が押圧状態で接触し、そのシェル押え部材の押圧力によって平板状信号伝送媒体の端末部分の他方側の表面(下側表面)が、コンタクト部材の接点部に対して上方から接触状態になされ、それによって電気的な接続が行われるようになっている。
しかしながら、このような構成を備えた従来の電気コネクタにおいては、シェル押え部材が平板状信号伝送媒体を押圧するにあたっての押さえ代(高さ)が必要となることから、その押さえ代分だけ、平板状信号伝送媒体の厚さ方向における電気コネクタの高さが増大する傾向がある。従って、電気コネクタの低背化が難しいという問題がある。
また、たとえ低背化を行った場合においても、低背化した分だけシェル押え部材の弾性量または撓み量が減少してしまい、平板状信号伝送媒体に対する押圧力が弱まってコンタクト部材に平板状信号伝送媒体が十分に押し付けられない傾向となることから、コンタクト部材の接点部における電気的な接触圧力の確保が難しくなるおそれがある。さらに、平板状信号伝送媒体の位置ズレに対するコンタクト部材の接点部の追従性が低下する傾向を生じて、電気的な接続信頼性に問題を生じることに加え、低背化のためにハウジングを薄肉化した場合にあっては、電気コネクタの強度が問題になるおそれもある。
特開2013−239294号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、低背化を容易に行うことができるとともに、コンタクト部材に対する平板状信号伝送媒体の電気的な接続性を良好に維持することができるようにした電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明にかかる電気コネクタにおいては、絶縁性部材からなる絶縁ハウジングに装着された導電性部材からなるシェル部材と、前記絶縁ハウジング配列された複数のコンタクト部材との間に、平板状信号伝送媒体の端末部分が挿入されるものであって、前記シェル部材と前記コンタクト部材との間に挿入された状態にある前記平板状信号伝送媒体の端末部分の一方表面に対して、前記シェル部材に設けられたシェル押え部材が押圧状態で接触し、そのシェル押え部材の押圧力によって、前記平板状信号伝送媒体の端末部分の他方表面が、前記コンタクト部材に設けられた接点部に接触状態になされて電気的な接続が行われる構成になされた電気コネクタにおいて、前記シェル押え部材の一部であって、前記コンタクト部材の接点部に対して前記平板状信号伝送媒体の厚さ方向に対向する領域に、前記平板状信号伝送媒体が挿入されていない状態において前記コンタクト部材の接点部を収容可能とする凹部が設けられているとともに、前記シェル押え部材における前記凹部を除く他の部位に、挿入された状態にある前記平板状信号伝送媒体の端末部分に当接する押圧部が設けられた構成が採用されている。
このような構成を有する請求項1記載の電気コネクタによれば、平板状信号伝送媒体が挿入されていない初期状態において、コンタクト部材の接点部がシェル押え部材の凹部に収容された状態になされ、その収容分だけ電気コネクタの高さが減じられることから低背化が可能となる。また、電気コネクタの低背化を行った場合においても、シェル押え部材のスパン長が十分に維持されることから、当該シェル押え部材の弾性量または撓み量が減少することなく確保されることとなり、挿入された状態にある平板状信号伝送媒体がコンタクト部材の接点部に対して必要な押圧力で押し付けられ、コンタクト部材の接点部における電気的な接触圧力の良好に確保される。さらに、シェル押え部材の弾性量または撓み量が十分に確保されることから、平板状信号伝送媒体が挿入される際の位置ズレに対するコンタクト部材の接点部の追従性が良好に維持され、電気的な接続信頼性が高められることに加え、低背化のためにハウジングの薄肉化を回避することが可能となることから、電気コネクタの強度が良好に維持される。
また、請求項2記載の電気コネクタにおける前記シェル押え部材の凹部は、前記シェル押え部材を貫通する穴部又は切欠き部、或いは前記シェル押え部材の表面に設けられた窪み部からなることが可能である。
また、請求項3記載の電気コネクタにおける前記シェル押え部材の押圧部は、前記凹部に対して、前記コンタクト部材の配列方向、又はそれに直交する方向に隣り合った位置に設けられていることが可能である。
さらに、請求項4記載の電気コネクタにおいては、回路基板に実装された状態で使用されるものであって、前記シェル部材には、前記回路基板に接合される基板接続部が設けられていることが可能である。
さらにまた、請求項5記載の電気コネクタにおいては、前記平板状信号伝送媒体が前記コンタクト部材の接点部に接触した状態において、前記コンタクト部材の他の部分が、前記回路基板の表面に当接していることが望ましい。
このような構成を有する請求項5記載の電気コネクタによれば、コンタクト部材が回路基板に支持された状態になされることから、その回路基板に支持されたコンタクト部材が、平板状信号伝送媒体に対して良好な接触状態になされる。
また、請求項6記載の電気コネクタにおいては、前記シェル押え部材及びコンタクト部材の少なくとも一方が、前記平板状信号伝送媒体の厚さ方向に弾性変位可能な部材から構成されていることが望ましい。
このような構成を有する請求項6記載の電気コネクタによれば、シェル押え部材とコンタクト部材との間に挿入された平板状信号伝送媒体が、シェル押え部及びコンタクト部材の一方又は双方の弾性力によって良好な電気的接続状態になされる。
上述したように本発明は、平板状信号伝送媒体の端末部分を押圧してコンタクト部材側に接触させるシェル押え部材の一部に、コンタクト部材の接点部を収容可能とする凹部を設けるとともに、シェル押え部材の他の部位に平板状信号伝送媒体の端末部分に当接する押圧部を設け、平板状信号伝送媒体が挿入されていない状態においてコンタクト部材の接点部をシェル押え部材の凹部に収容し、そのコンタクト部材の接点部を収容した分だけ電気コネクタの高さを減じるとともに、シェル押え部材の弾性量または撓み量を十分に確保するように構成したものであるから、簡易な構成で、電気コネクタの低背化を容易に行うことができるとともに、コンタクト部材の接点部に対する平板状信号伝送媒体の電気的な接続性を良好に維持することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるリセプタクルコネクタを、前方側の斜め上方から表した外観斜視説明図である。 図1に示されたリセプタクルコネクタを、後方側の斜め上方から表した外観斜視説明図である。 図1及び図2に示したリセプタクルコネクタを表した平面説明図である。 図1〜図3に示したリセプタクルコネクタを表した正面説明図である。 図1〜図4に示したリセプタクルコネクタを表した側面説明図である。 図1〜図5に示したリセプタクルコネクタを表した底面説明図である。 図4中の VII − VII 線に沿った横断面説明図である。 図1〜図7に示したリセプタクルコネクタに使用されている絶縁ハウジングの単体を表した外観斜視説明図である。 図8に示した絶縁ハウジングの平面説明図である。 図1〜図7に示したリセプタクルコネクタに使用されている導電コンタクト部材の単体を表した外観斜視説明図である。 図10に示した導電コンタクト部材の側面説明図である。 図10及び図11に示した導電コンタクト部材の平面説明図である。 図1〜図7に示したリセプタクルコネクタに使用されているシェル体の単体を表した外観斜視説明図である。 図13に示したシェル体の平面説明図である。 図13及び図14に示したシェル体の正面説明図である。 図13〜図15に示したシェル体の側面説明図である。 図1〜図7に示したリセプタクルコネクタに挿入される平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)の一例を上方側から表した外観斜視説明図である。 図17に示した平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)を下方側から表した外観斜視説明図である。 図1〜図7に示したリセプタクルコネクタに対して、図17及び図18に示した平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)を対向配置した状態を表した外観斜視説明図である。 図19の対向状態から平板状信号伝送媒体(FPC,FFC)を挿入して嵌合させた状態を表した外観斜視説明図である。 図20の嵌合状態にあるリセプタクルコネクタを表した正面説明図である。 図21中の XXII − XXII 線に沿った横断面説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかるリセプタクルコネクタを、前方側の斜め上方から表した外観斜視説明図である。 図23に示した第2の実施形態にかかるリセプタクルコネクタの図7に相当する横断面説明図である。 本発明の第3の実施形態にかかるリセプタクルコネクタを、前方側の斜め上方から表した外観斜視説明図である。 図25に示した第3の実施形態にかかるリセプタクルコネクタの図7に相当する横断面説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[リセプタクルコネクタの全体構成について]
図1〜図16に示された本発明の一実施形態にかかるリセプタクルコネクタ10は、図示を省略した印刷配線回路基板の主面上に形成された配線パターンに半田接続により実装状態で使用されるものであって、図17及び図18に示されているようなフレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)や、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等からなる平板状信号伝送媒体PSの端末部分が、図19〜図22のように略水平方向に差し込まれて嵌合状態になされ、それによって平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSが、印刷配線回路基板に対して電気的に接続されるようになっている。
以下において、リセプタクルコネクタ10が実装される印刷配線回路基板の主面の延在方向を「水平方向」とし、その印刷配線回路基板の表面に垂直な方向を「コネクタ高さ方向」とする。このときのリセプタクルコネクタ10には、後述するように平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSの端末部分が差し込まれる細長状の開口部が設けられているが、その細長状の開口部の延在方向を「コネクタ長手方向」とする。また、当該細長状の開口部が設けられている側の端部分を「前端部分」、板状信号伝送媒体PSが差し込まれていく奥側の端部分を「後端部分」とし、リセプタクルコネクタ10に対して板状信号伝送媒体PSを差し込む方向が、リセプタクルコネクタ10の「前方側」から「後方側」に向かう方向となり、それら「前方側」又は「後方側」に向かう方向を「コネクタ前後方向」とする。
[平板状信号伝送媒体について]
なお、リセプタクルコネクタ10の内部に挿入された平板状信号伝送媒体(FPC,FFC)PSは、上述した「コネクタ長手方向」を「板幅方向」とした状態で嵌合されるが、当該平板状信号伝送媒体PSには、その「板幅方向」に沿って、複数本の信号線及びグランド線(シールド線)が多極状をなすように配列されている。それらの信号線及びグランド線は、可撓性を有する絶縁被覆材の内部に配列されているが、本実施形態における絶縁性の被覆部材(以降、絶縁被覆部材)としては、信号線及びグランド線上に下層を構成するように貼着された絶縁性カバーフィルムが用いられており、その絶縁性カバーフィルム上からはシールドテープが上層を構成するように積層された構造になされている。
上述した平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSの端末部分における「板幅方向」の略中央部分には、当該平板状信号伝送媒体PSの差し込み方向の先端縁から、当該平板状信号伝送媒体PSの差し込み方向に沿って細長の溝状に切り込まれた切欠き部PS1が形成されている。そして、リセプタクルコネクタ10の内部に平板状信号伝送媒体PSが挿入された際に、当該平板状信号伝送媒体PSの切欠き部PS1の内部に、後述するリセプタクルコネクタ10の基板接続脚部12bが収容され、それによって「板幅方向」の位置決めが行われるようになっている。また、この平板状信号伝送媒体PSの端末部分における「板幅方向」の両側端縁部分には、「板幅方向」の外方側に向かって張り出す一対の突出部PS2,PS2が設けられており、リセプタクルコネクタ10に平板状信号伝送媒体PSが挿入された際に、それらの突出部PS2,PS2がリセプタクルコネクタ10の一部に当接して、「前後方向」の位置決めが行われるようになっている。
[絶縁ハウジングについて]
一方、リセプタクルコネクタ10は、特に図8及び図9に示されているような合成樹脂等の絶縁材料によって形成された絶縁ハウジング11を有している。この絶縁ハウジング11は、「コネクタ長手方向」に細長状に延在する板状部材から形成されており、印刷配線回路基板の主面上にリセプタクルコネクタ10が実装された際に、当該絶縁ハウジング11の底面が、印刷配線回路基板の主面に対して上方から接触した状態に配置されるようになっている。
[シェル体について]
このような絶縁ハウジング11には、特に図13〜図16に示されているような薄厚の板状をなす金属製の導電性部材からなるシェル部材としてのシェル体12が、絶縁ハウジング11の上方側の外表面を覆うように配置されている。このシェル体12の「コネクタ長手方向」の両端部分には、爪状をなす固定片12a,12aが下方側に折り曲げられた状態に設けられており、それらの固定片12a,12aが、絶縁ハウジング11の「コネクタ長手方向」の両端部分に設けられた固定受け部11a,11aに対して上方側から圧入されることによって、シェル体12の全体が絶縁ハウジング11に固定状態になされている。
このようなシェル体12と絶縁ハウジング11との間には、図1に示すように、前述した平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSが差し込まれる媒体挿入空間が形成されている。すなわち、このシェル体12の前端側の端縁部と、その下方に配置された絶縁ハウジング11の表面との間には、「コネクタ長手方向」に沿って細長状に延在する挿入開口部10aが形成されており、その挿入開口部10aを通して、平板状信号伝送媒体PSの端末部分が、リセプタクルコネクタ10の内部の媒体挿入空間に挿入され、或いは媒体挿入空間から抜去されるようになっている。
また、上述したシェル体12の外周側部分には、図2に示すように複数体の基板接続脚部12b,12b,・・・が、絶縁ハウジング11の外周端縁から外方に突出するように設けられている。それらの各基板接続脚部12bは、絶縁ハウジング11の上面位置から下方に向かって階段状をなすようにして突出しており、それらの各基板接続脚部12bの突出側部分に形成された平板状部が、印刷配線回路基板(図示省略)上に形成された接地(シールド)用の印刷配線パターン(導電路)に半田接合されて電気的に接続され、そのシェル体12のシールド作用によって、外部からの電磁波ノイズの遮断等が行われる構成になされている。
[コンタクト部材について]
さらに、上述した絶縁ハウジング11には、互いに略同一形状を有する複数体の導電コンタクト部材13,13,・・・が、「コネクタ長手方向」に沿って適宜のピッチ間隔で多極状をなすように配列されている。それらの各導電コンタクト部材13は、薄厚の板状金属材をプレス加工することにより形成されており、各々の導電コンタクト部材13が、「コネクタ前後方向」に延在するように配置されている。
このような各導電コンタクト部材13における後端側部分(図7及び図11の右方側部分)に設けられた固定基部13aには、略水平に開放溝状をなして延在する圧入取付け溝13bが、前方側から後方側に向かって切り欠かれるようにして形成されている。そして、そのような各導電コンタクト部材13の圧入取付け溝13bが、絶縁ハウジング11の後端部分(図7の右端部分)に対して、前方側(図7の左方側)に向かって圧入されることで各導電コンタクト部材13の固定が行われている。
また、上述した各導電コンタクト部材13の固定基部13aからは、後方側(図7及び図11の右方側)に向かって基板接続脚部13cが、下方へ向かう階段状をなすように突出している。その基板接続脚部13cは、図示を省略した印刷配線回路基板上に形成された信号伝送用の印刷配線パターン(導電路)上に半田接合されることによって電気的に接続されるが、このときの半田接合は、配列方向の全てのものに対して一括して行われる。
さらに、上述した各導電コンタクト部材13の固定基部13aから前方側(図7及び図11の左方側)に向かって、弾性変位可能なビーム状部材からなる弾性ビーム13dが片持ち状をなすように延出している。この弾性ビーム13dの下端縁は、上述した絶縁ハウジング11の底面から露出した状態に配置されており、リセプタクルコネクタ10の実装時に印刷配線回路基板(図示省略)の主面上に接触した状態に配置されるようになっている。
このような弾性ビーム13dの前端部分(図7及び図11の左端部分)には、上方に向かって突出する凸状部分からなる接点部13eが設けられている。その導電コンタクト部材13の接点部13eは、リセプタクルコネクタ10の内部に平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSが挿入された際に、当該平板状信号伝送媒体PSの下面側に形成されている信号伝送用の印刷配線パターン(導電路)に対して下方側から弾性的に接触される配置関係になされており、平板状信号伝送媒体PSから、各導電コンタクト部材13の接点部13e及び上述した基板接続脚部13cを介して、印刷配線回路基板に至る信号伝送回路が形成されるようになっている。
また、前述したようにリセプタクルコネクタ10の内部に挿入された平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSが、各導電コンタクト部材13の接点部13eに当接した状態にあっては、各導電コンタクト部材13の弾性ビーム13dの下端縁が、略図示を省略した印刷配線回路基板に対して圧接した状態になされる。その結果、導電コンタクト部材13が印刷配線回路基板に支持された状態になされ、当該印刷配線回路基板に支持された導電コンタクト部材13が、平板状信号伝送媒体PSに対して良好な接触状態に維持されるようになっている。
[シェル押え部材について]
前述したようにシェル体12は、平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSが差し込まれる媒体挿入空間の上側の壁面を構成するように配置されているが、その媒体挿入空間の上部側に配置されたシェル体12の一部には、弾性変位可能な舌片状部分からなる一対のシェル押え部材12c,12cが、「コネクタ長手方向」に並列した状態で設けられている。これらの各シェル押え部材12cは、シェル体12の上壁部分の一部を平面略矩形状の片持ち状部材をなすように切欠き形成されたものであって、前述した挿入開口部10aの近傍位置から後方側(図7の右方側)に向かって、斜め下方に傾斜するように延出している。
これらの各シェル押え部材12cは、平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSの端末部分が媒体挿入空間の内部に挿入された際に、当該平板状信号伝送媒体PSの一方側(上方側)の表面に対して上方側から接触する配置関係になされている。すなわち、前述したような舌片状部分からなる各シェル押え部材12cの後方側(図7の右方側)延出側部分は、平板状信号伝送媒体PSの端末部分の上面に対して押圧状態で弾性的に接触する配置関係になされており、当該シェル押え部材12cからの下方向への弾性的な付勢力によって、平板状信号伝送媒体PSの下面が、その下方側に配置されている導電コンタクト部材13に向かって押し付けられる構成になされている。その結果、前述した平板状信号伝送媒体PSの下面側に形成されている信号伝送用の印刷配線パターン(導電路)が、各導電コンタクト部材13の接点部13eに対して上方側から接触され、それによって電気的な接続が行われる構成になされている。
一方、上述したようなシェル押え部材12cにおける一部の領域、より具体的には、導電コンタクト部材13の接点部13eに対して平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSの厚さ方向の上方側から対向している領域には、導電コンタクト部材13の接点部13eを、平板状信号伝送媒体(FPC、FFC等)が挿入されていない初期状態において、収容可能とする複数体の凹部12d,12d,・・・が設けられている。これらの各凹部12dは、舌片状部材からなるシェル押え部材12cを上下方向に貫通する穴から形成されており、平面視において前後方向に長径を有する細長穴形状を有している。
このように複数体の凹部12d,12d,・・・の各々は、導電コンタクト部材13に対向した位置に設けられており、それら複数体の凹部12d,12d,・・・は、導電コンタクト部材13と同様に「コネクタ長手方向」に沿って所定の間隔をなして並列した状態に配置されている。そして、リセプタクルコネクタ10の内部に平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSが挿入されていない初期状態においては、シェル押え部材12c側の各凹部12dの内部に、前述した導電コンタクト部材13の接点部13eの各々が収容される構成になされている。そして、そのように導電コンタクト部材13の接点部13eが凹部12dに収容されている分だけ、リセプタクルコネクタ10のコネクタ高さが低減される構成になされている。
ここで、上述したようにシェル押え部材12cの凹部12dは、平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSの厚さ方向(上下方向)において、導電コンタクト部材13の接点部13eの上方に対向する領域に配置されているが、そのシェル押え部材12cの下面における凹部12dを除いた他の部位には、図13に示すように、平板状信号伝送媒体PSの上面に当接する押圧部12eが形成されている。この押圧部12eは、上述した凹部12dに対して「コネクタ長手方向」及び「前後方向」に隣り合う領域に設けられており、このシェル押え部材12cに設けられた押圧部12eによって、平板状信号伝送媒体PSの端末部分のうち、導電コンタクト部材13の接点部13eの上方位置を除く部位が下方に向かって押圧される構成になされている。
このような構成を備えた本発明にかかる実施形態によれば、リセプタクルコネクタ10に対して平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSが挿入されていない初期状態において、導電コンタクト部材13の接点部13eがシェル押え部材12cの凹部12dに収容された状態になされることから、その収容分だけリセプタクルコネクタ10の高さが減じられ、低背化が可能となる。
また、リセプタクルコネクタ10の低背化を行った場合においても、シェル押え部材12cのスパン長が十分に維持されることから、当該シェル押え部材12cの弾性量または撓み量が減少することなく確保されることとなり、平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSがコンタクト部材13の接点部13eに対して必要な押圧力で押し付けられ、コンタクト部材13の接点部13eにおける電気的な接触圧力が良好に確保される。さらに、シェル押え部材12cの弾性量または撓み量が十分に確保されることから、平板状信号伝送媒体PSの位置ズレに対するコンタクト部材13の接点部13eの追従性が良好に維持され、電気的な接続信頼性が高められることに加え、低背化のために絶縁ハウジング11の薄肉化を回避することが可能となることから、電気コネクタの強度が良好に維持される。
一方、上述した実施形態と同一の部材に対して同一の符号を付した図23及び図24にかかる第2の実施形態では、シェル押え部材12cに設けられた凹部12d’が、コネクタ後方側に向かって開放状態になされた切欠き部から形成されている。また、図25及び図26にかかる第3の実施形態においては、シェル押え部材12cに設けられた凹部12d”が、シェル押え部材12cの下面側に凹設された窪み部から形成されている。このような他の実施形態においても、上述した実施形態とほぼ同様な作用・効果が得られる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した各実施形態においては、シェル押え部材12cと導電コンタクト部材13との間に挿入された平板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)PSが、シェル押え部12dの弾性力によって電気的な接続状態になされているが、導電コンタクト部材13の弾性力又は双方の弾性力によって電気的な接続状態とすることもできる。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である
10 リセプタクルコネクタ
10a 挿入開口部
11 絶縁ハウジング
11a 固定受け部
12 シェル体
12a 固定片
12b 基板接続脚部
12c シェル押え部材
12d 凹部
12e 押圧部
13 導電コンタクト部材
13a 固定基部
13b 圧入取付け溝
13c 基板接続脚部
13d 弾性ビーム
13e 接点部
PS 板状信号伝送媒体(FPC,FFC等)
PS1 切欠き部
PS2 突出部

Claims (6)

  1. 絶縁性部材からなる絶縁ハウジングに装着された導電性部材からなるシェル部材と、前記絶縁ハウジング配列された複数のコンタクト部材との間に、平板状信号伝送媒体の端末部分が挿入されるものであって、
    前記シェル部材と前記コンタクト部材との間に挿入された状態にある前記平板状信号伝送媒体の端末部分の一方表面に対して、前記シェル部材に設けられたシェル押え部材が押圧状態で接触し、そのシェル押え部材の押圧力によって、前記平板状信号伝送媒体の端末部分の他方表面が、前記コンタクト部材に設けられた接点部に接触状態になされて電気的な接続が行われる構成になされた電気コネクタにおいて、
    前記シェル押え部材の一部であって、前記コンタクト部材の接点部に対して前記平板状信号伝送媒体の厚さ方向に対向する領域に、前記平板状信号伝送媒体が挿入されていない状態において前記コンタクト部材の接点部を収容可能とする凹部が設けられているとともに、
    前記シェル押え部材における前記凹部を除く他の部位に、挿入された状態にある前記平板状信号伝送媒体の端末部分に当接する押圧部が設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記シェル押え部材の凹部は、前記シェル押え部材を貫通する穴部又は切欠き部、或いは前記シェル押え部材の表面に設けられた窪み部からなることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記シェル押え部材の押圧部は、前記凹部に対して、前記コンタクト部材の配列方向、又はそれに直交する方向に隣り合った位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 回路基板に実装された状態で使用されるものであって、
    前記シェル部材には、前記回路基板に接合される基板接続部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  5. 前記平板状信号伝送媒体が前記コンタクト部材の接点部に接触した状態において、前記コンタクト部材の他の部分が、前記回路基板の表面に当接していることを特徴とする請求項4記載の電気コネクタ。
  6. 前記シェル押え部材及びコンタクト部材の少なくとも一方が、前記平板状信号伝送媒体の厚さ方向に弾性変位可能な部材から構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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