JP2005322470A - コネクタ - Google Patents
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- H01R12/79—Coupling devices for flexible printed circuits, flat or ribbon cables or like structures connecting to rigid printed circuits or like structures
Abstract
【課題】ハウジング内に挿入された接続対象物を電磁波に対して確実に遮蔽することができ、しかも接続対象物を上下方向一方の向きで挿入するものと他方の向きで挿入するものをそれぞれ容易に製造することのできるコネクタを提供する。
【解決手段】グランド用のシェル30をハウジング10の上面、下面及び両側面を覆うように形成したので、ハウジング10内のケーブル1をハウジング10の上面、下面及び両側面の何れの方向に対しても電気的に遮蔽することができ、電磁波障害の防止効果を格段に向上させることができる。この場合、ハウジング10の上面側及び下面側にはシェル30の上面側及び下面側がそれぞれ配置されるので、グランド用接触部31をシェル30の下面側ではなく上面側に設けることもでき、例えばケーブル1を上下方向一方の向きで挿入するものと他方の向きで挿入するものをそれぞれ容易に製造することが可能である。
【選択図】図1
【解決手段】グランド用のシェル30をハウジング10の上面、下面及び両側面を覆うように形成したので、ハウジング10内のケーブル1をハウジング10の上面、下面及び両側面の何れの方向に対しても電気的に遮蔽することができ、電磁波障害の防止効果を格段に向上させることができる。この場合、ハウジング10の上面側及び下面側にはシェル30の上面側及び下面側がそれぞれ配置されるので、グランド用接触部31をシェル30の下面側ではなく上面側に設けることもでき、例えばケーブル1を上下方向一方の向きで挿入するものと他方の向きで挿入するものをそれぞれ容易に製造することが可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばフレキシブルフラットケーブル(FFC)またはフレキシブルプリント回路(FPC)等の接続対象物を回路基板と接続するためのコネクタに関するものである。
従来、この種のコネクタとしては、互いに幅方向に間隔をおいて配置された複数の信号線用の端子と、各端子を保持する絶縁性のハウジングと、ハウジングの上面及び左右両側面を覆う金属製のシェルとから構成され、シェルを回路基板のグランド部に接続するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、このコネクタに接続される接続対象物は、シート状に形成された絶縁性のケーブル本体の一方の面に互いに幅方向に間隔をおいて複数の信号線用導電部が設けられるとともに、ケーブル本体の他方の面にはグランド用の導電層を介して金属製の補強板が取付けられており、補強板によってグランド用導電部が形成されている。
前記コネクタでは、接続対象物を一端側から挿入すると、接続対象物の各信号線用導電部に各端子が下方から接触するとともに、接続対象物のグランド用導電部がシェルの上面側に接触し、接続対象物の各信号線用導電部及びグランド用導電部がそれぞれ回路基板に電気的に接続されるようになっている。
特開2003−272774号公報
しかしながら、前記コネクタでは、シェルがハウジングの上面及び左右両側面のみを覆うように形成されているため、ハウジングの下面側を電気的に遮蔽することができず、EMI(Electro Magnetic Interference:電磁波障害)対策が十分でないという問題点があった。また、前記コネクタのシェルはハウジングの下面側に対応する部分を有していないため、グランド用導電部をシェルの上面側にしか設けることができず、グランド用導電部を下向きにして接続対象物を挿入するように構成することができないという問題点もあった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハウジング内に挿入された接続対象物を電磁波に対して確実に遮蔽することができ、しかも接続対象物を上下方向一方の向きで挿入するものと他方の向きで挿入するものをそれぞれ容易に製造することのできるコネクタを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、互いに幅方向に間隔をおいて配置された複数の信号線用端子と、各端子を保持する絶縁性のハウジングと、ハウジングを覆う金属製のシェルとから構成され、接続対象物の一方の面に設けられた複数の信号線用導電部を各端子にそれぞれ接続するとともに、接続対象物の他方の面に設けられたグランド用導電部をシェルに接続するようにしたコネクタにおいて、前記シェルをハウジングの上面、下面及び両側面を覆うように形成し、シェルの上面側または下面側に接続対象物のグランド用導電部に接触するグランド用接触部を設けている。
これにより、ハウジングの上面、下面及び両側面がシェルによって覆われることから、ハウジング内の接続対象物がハウジングの上面、下面及び両側面の何れの方向に対しても電気的に遮蔽される。
本発明のコネクタによれば、ハウジング内の接続対象物をハウジングの上面、下面及び両側面の何れの方向に対しても電気的に遮蔽することができるので、電磁波障害の防止効果を格段に向上させることができ、例えばマイクロストリップライン構造を有するFFCまたはFPCとの接続に極めて有利である。
図1乃至図11は本発明の一実施形態を示すもので、図1はコネクタの正面側斜視図、図2はその背面側斜視図、図3はハウジングの正面側斜視図、図4はシェルの背面側斜視図、図5はコネクタの側面断面図、図6はケーブル挿入状態を示すコネクタの側面断面図、図7はコネクタの分解側面断面図、図8はフレキシブルフラットケーブルの平面図、図9はその一方の面側を示す要部平面図、図10はその他方の面側を示す要部平面図、図11はその側面断面図である。
このコネクタは、接続対象物としてのフレキシブルフラットケーブル1(以下、ケーブル1という。)の一端側を挿入可能なハウジング10と、ハウジング10内に互いに幅方向に間隔をおいて配置された複数の端子20と、ハウジングを覆うシェル30とから構成されている。
ケーブル1は、シート状に形成された絶縁性のケーブル本体2と、ケーブル本体2の一方の面に互いに幅方向に間隔をおいて設けられた複数の信号線用導電部3と、ケーブル本体2の他方の面に配置された補強板4と、補強板4とケーブル本体2との間に配置されたシート状の導電体5と、補強板4の一方の面に設けられたグランド用導電部6と、ケーブル本体2をその端部を除いて被覆するシールド部材7と、各信号線用導電部3をその先端側から所定長さLだけ除いた部分を覆う絶縁被覆8とからなる。この場合、導電体5の一端側は補強板4の一方の面側に折り返され、その折り返し部分によってグランド用導電部6が形成されている。また、シールド部材7は導電体5と導通している。
ハウジング10は合成樹脂の成型品からなり、前面側を開口した箱状に形成されている。即ち、ハウジング10は、上面部11、底面部12及び左右側面部13からなり、前面側開口部からケーブル1が挿入されるようになっている。ハウジング10の背面側には複数の端子孔14が互いに幅方向に等間隔で設けられ、各端子孔14には各端子20がそれぞれ保持されるようになっている。また、ハウジング10内には前後方向略中央部から前方に延びる複数の突片15が互いに幅方向に間隔をおいて設けられ、各突片15と底面部12との間はシェル30の一部が圧入される圧入部を形成している。
各端子20は導電性の金属板からなり、ハウジング10の各端子孔14にそれぞれ保持されている。各端子20は、互いに上下方向に間隔をおいて前方に二股状に延びる弾性片部21及び固定片部22を有し、その後端には図示しない基板に接続される基板接続部23が設けられている。
シェル30は導電性の金属からなり、ハウジング10の上面、下面及び両側面を覆うように横長の環状に形成されている。この場合、シェル30は、細長い板状部材を略長方形状に折り曲げ、その両端をハウジング10の下面中央部で突き合わせることによって形成される。シェル30の下面側は幅方向両端以外の部分がハウジング10の底面よりもやや上方に位置するように形成され、その幅方向複数箇所にはケーブル1のグランド用導電部6に接触するグランド用接触部31が設けられている。この場合、各グランド用接触部31はシェル30の下面側の一部を上方に切り起こすことによって形成され、各グランド用接触部31の間にはハウジング10の各突片15と底面部12との間に圧入される固定片32がそれぞれ設けられている。また、シェル30の幅方向両端には、図示しない基板に接続される基板接続部33がそれぞれ設けられている。
以上のように構成されたコネクタにおいては、図6に示すようにケーブル1の一端側をその一方の面(信号線用導電部3側の面)を上方に向けてハウジング10に前方から挿入すると、ケーブル1の各信号線用導電部3が各端子20の弾性片部21にそれぞれ接触し、ケーブル1のグランド用導電部6がシェル30の各グランド用接触部31に接触する。その際、ケーブル1との圧接により、各弾性片部21が上方に弾性変形し、各グランド用接触部31が下方に弾性変形する。これにより、ケーブル1の各信号線が各端子20を介して基板の信号線用導電部(図示せず)に導通し、ケーブル1のグランドがシェル30を介して基板のグランド用導電部(図示せず)に導通する。その際、ハウジング10の上面、下面及び両側面がシェル30によって覆われることから、ハウジング10内のケーブル1がハウジング10の上面、下面及び両側面の何れの方向に対しても電気的に遮蔽される。
このように、本実施形態のコネクタによれば、グランド用のシェル30をハウジング10の上面、下面及び両側面を覆うように形成したので、ハウジング10内のケーブル1をハウジング10の上面、下面及び両側面の何れの方向に対しても電気的に遮蔽することができ、電磁波障害の防止効果を格段に向上させることができる。
この場合、ハウジング10の上面側及び下面側にはシェル30の上面側及び下面側がそれぞれ配置されるので、グランド用接触部31をシェル30の下面側ではなく上面側に設けることもでき、例えばケーブル1を上下方向一方の向きで挿入するものと他方の向きで挿入するものをそれぞれ容易に製造することが可能である。
また、グランド用接触部31をシェル30の幅方向複数箇所に設けたので、シェル30をケーブル1のグランド用導電部6に複数箇所で接触させることができ、ケーブル1のグランド用導電部6とシェル30とを確実に導通させることができる。
更に、グランド用接触部31をシェル30の一部を切り起こすことによって形成したので、打ち抜き加工等によってグランド用接触部31をシェル30に容易に形成することができる。この場合、切り起こし部分の弾性によりグランド用接触部31をケーブル1に圧接させることができ、グランド用接触部31とケーブル1との接続信頼性を高めることができる。
また、ハウジング10の各突片15と底面部12との間にシェル30の固定片33を圧入することにより、シェル30をハウジング10に固定するようにしたので、複雑な構造を用いることなくシェル30をハウジング10に確実に組付けることができ、製造上極めて有利である。
尚、前記実施形態では、フレキシブルフラットケーブル1を接続する場合を示したが、フレキシブルプリント回路(FPC)を接続することも可能である。
1…フレキシブルフラットケーブル、3…信号線用導電部、6…グランド用導電部、10…ハウジング、15…突片、20…端子、30…シェル、31…グランド用接触部。
Claims (4)
- 互いに幅方向に間隔をおいて配置された複数の信号線用端子と、各端子を保持する絶縁性のハウジングと、ハウジングを覆う金属製のシェルとから構成され、接続対象物の一方の面に設けられた複数の信号線用導電部を各端子にそれぞれ接続するとともに、接続対象物の他方の面に設けられたグランド用導電部をシェルに接続するようにしたコネクタにおいて、
前記シェルをハウジングの上面、下面及び両側面を覆うように形成し、
シェルの上面側または下面側に接続対象物のグランド用導電部に接触するグランド用接触部を設けた
ことを特徴とするコネクタ。 - 前記グランド用接触部をシェルの幅方向複数箇所に形成した
ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 前記グランド用接触部をシェルの一部を切り起こすことによって形成した
ことを特徴とする請求項1または2記載のコネクタ。 - 前記ハウジングにシェルの一部が圧入される圧入部を設けた
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のコネクタ。
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A02 | Decision of refusal |
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