JP2001035612A - Ｆｐｃ／ｆｆｃコネクタ - Google Patents
Ｆｐｃ／ｆｆｃコネクタInfo
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- JP2001035612A JP2001035612A JP11210586A JP21058699A JP2001035612A JP 2001035612 A JP2001035612 A JP 2001035612A JP 11210586 A JP11210586 A JP 11210586A JP 21058699 A JP21058699 A JP 21058699A JP 2001035612 A JP2001035612 A JP 2001035612A
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- ffc
- insulator
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多極狭ピッチのＦＰＣ／ＦＦＣコネクタにお
いて、隣接する信号コンタクト間のクロストークを低減
できるコネクタを得る。 【構成】 一面に複数の信号線を有し、他面を共通アー
ス面としたＦＰＣ／ＦＦＣを用い、このＦＰＣ／ＦＦＣ
の信号線に接触するインシュレータの多数の信号コンタ
クト群を、互いに略平行をなす一対の平板状アース部材
で挟んだＦＰＣ／ＦＦＣコネクタ
いて、隣接する信号コンタクト間のクロストークを低減
できるコネクタを得る。 【構成】 一面に複数の信号線を有し、他面を共通アー
ス面としたＦＰＣ／ＦＦＣを用い、このＦＰＣ／ＦＦＣ
の信号線に接触するインシュレータの多数の信号コンタ
クト群を、互いに略平行をなす一対の平板状アース部材
で挟んだＦＰＣ／ＦＦＣコネクタ
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、特に高周波用に適したＦＰＣ／
ＦＦＣコネクタに関する。
ＦＦＣコネクタに関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】従来のＦＰＣ（フレキシブ
ルプリントサーキット）やＦＦＣ（フレキシブルフラッ
トケーブル）用のコネクタは、ＦＰＣ／ＦＦＣ上に整列
する多数の信号線に対応する多数の信号コンタクトをイ
ンシュレータに支持し、ＦＰＣをスライダに重ねインシ
ュレータに装着することで、多数の信号線と信号コンタ
クトの導通を得るという基本構成を有している。
ルプリントサーキット）やＦＦＣ（フレキシブルフラッ
トケーブル）用のコネクタは、ＦＰＣ／ＦＦＣ上に整列
する多数の信号線に対応する多数の信号コンタクトをイ
ンシュレータに支持し、ＦＰＣをスライダに重ねインシ
ュレータに装着することで、多数の信号線と信号コンタ
クトの導通を得るという基本構成を有している。
【０００３】このようなコネクタにおいては、多極化、
信号コンタクトの狭ピッチ化の進行に伴い、特に高周波
用において、隣接する信号コンタクト（信号線）間のク
ロストークが問題になる。クロストークは、理論上、隣
接するコンタクト間の電磁結合や静電結合値を小さくす
れば小さくなる。しかし、０．３ｍｍ程度の狭ピッチで
並ぶ信号コンタクト間のクロストークを如何にして小さ
くするかが課題であった。
信号コンタクトの狭ピッチ化の進行に伴い、特に高周波
用において、隣接する信号コンタクト（信号線）間のク
ロストークが問題になる。クロストークは、理論上、隣
接するコンタクト間の電磁結合や静電結合値を小さくす
れば小さくなる。しかし、０．３ｍｍ程度の狭ピッチで
並ぶ信号コンタクト間のクロストークを如何にして小さ
くするかが課題であった。
【０００４】高周波でのクロストークを低減するため、
ＦＰＣ／ＦＦＣの１回線の信号線として、ＦＰＣ／ＦＦ
Ｃの一面に信号導体を２本を単位として用意し、その２
本の信号導体の周囲を別にアースで囲い、さらにＦＰＣ
／ＦＦＣの他面にアースを施した構造のコネクタが知ら
れているが、このような構造のＦＰＣ／ＦＦＣは、ＦＰ
Ｃ／ＦＦＣだけでなく、そのコネクタも複雑な構造を余
儀なくされ、加工性、取扱性の点で課題を残している。
ＦＰＣ／ＦＦＣの１回線の信号線として、ＦＰＣ／ＦＦ
Ｃの一面に信号導体を２本を単位として用意し、その２
本の信号導体の周囲を別にアースで囲い、さらにＦＰＣ
／ＦＦＣの他面にアースを施した構造のコネクタが知ら
れているが、このような構造のＦＰＣ／ＦＦＣは、ＦＰ
Ｃ／ＦＦＣだけでなく、そのコネクタも複雑な構造を余
儀なくされ、加工性、取扱性の点で課題を残している。
【０００５】
【発明の目的】本発明は、従って、多極狭ピッチのＦＰ
Ｃ／ＦＦＣコネクタにおいて、隣接する信号コンタクト
（信号線）間のクロストークを低減できるコネクタを得
ることを目的とする。
Ｃ／ＦＦＣコネクタにおいて、隣接する信号コンタクト
（信号線）間のクロストークを低減できるコネクタを得
ることを目的とする。
【０００６】
【発明の概要】本発明者は、整列された信号コンタクト
群（ＦＰＣ／ＦＦＣの信号線）を、互いに平行をなす一
対の平板状アース部材で挟むことにより、信号コンタク
ト群と平板状アース部材間の特性インピーダンスを長さ
方向に均一にしてクロストークを低減できることを見出
した。すなわち、狭ピッチで並ぶ信号コンタクト（信号
線）を平板状アース部材で挟着することにより、該信号
コンタクト（信号線）と平板状アース部材間の電磁界を
密にし、隣接する信号線間の相互影響（クロストーク）
を低減することができる。
群（ＦＰＣ／ＦＦＣの信号線）を、互いに平行をなす一
対の平板状アース部材で挟むことにより、信号コンタク
ト群と平板状アース部材間の特性インピーダンスを長さ
方向に均一にしてクロストークを低減できることを見出
した。すなわち、狭ピッチで並ぶ信号コンタクト（信号
線）を平板状アース部材で挟着することにより、該信号
コンタクト（信号線）と平板状アース部材間の電磁界を
密にし、隣接する信号線間の相互影響（クロストーク）
を低減することができる。
【０００７】また、ＦＰＣ／ＦＦＣの信号線と信号コン
タクトとを物理的に結合するコネクタ部分では、一般的
に結合部分の立体的形状変化が避けられない。このた
め、信号線（信号コンタクト）の長さ方向にインピーダ
ンスを整合させたとしても、形状変化による電磁界分布
の変化が生じ、結果的に隣接した信号線間に相互影響を
及ぼす。しかし、整列された信号コンタクト群（ＦＰＣ
／ＦＦＣの信号線）を、互いに平行をなす一対の平板状
アース部材で挟む構造であれば、形状が変化した場所で
も、電磁界は平板状アース部材間の電磁界分布が強くな
り、それ以外の電磁界分布を小さくすることができるた
め、著しくクロストークを減少させることができた。
タクトとを物理的に結合するコネクタ部分では、一般的
に結合部分の立体的形状変化が避けられない。このた
め、信号線（信号コンタクト）の長さ方向にインピーダ
ンスを整合させたとしても、形状変化による電磁界分布
の変化が生じ、結果的に隣接した信号線間に相互影響を
及ぼす。しかし、整列された信号コンタクト群（ＦＰＣ
／ＦＦＣの信号線）を、互いに平行をなす一対の平板状
アース部材で挟む構造であれば、形状が変化した場所で
も、電磁界は平板状アース部材間の電磁界分布が強くな
り、それ以外の電磁界分布を小さくすることができるた
め、著しくクロストークを減少させることができた。
【０００８】本発明のコネクタは、ＦＰＣ／ＦＦＣとし
て、一面に複数の信号線を有し、他面に共通アース面を
形成したＦＰＣ／ＦＦＣを用いる。一面に複数の信号線
を有し、他面に共通アース面を形成したＦＰＣ／ＦＦＣ
は、特性インピーダンス（信号線の導体幅と共通アース
面の距離と、その間の誘電率によって一義的に決まる定
数）は長さ方向に渡って一定であり、ＦＰＣ／ＦＦＣの
途中で電磁界の反射はなく、隣接した信号線間の距離が
変化しても、信号線と共通アース面との距離は一定であ
るため、該信号線と共通アース面間の電磁界分布は一定
となり、隣接した信号線への電磁的影響は小さいという
特徴がある。
て、一面に複数の信号線を有し、他面に共通アース面を
形成したＦＰＣ／ＦＦＣを用いる。一面に複数の信号線
を有し、他面に共通アース面を形成したＦＰＣ／ＦＦＣ
は、特性インピーダンス（信号線の導体幅と共通アース
面の距離と、その間の誘電率によって一義的に決まる定
数）は長さ方向に渡って一定であり、ＦＰＣ／ＦＦＣの
途中で電磁界の反射はなく、隣接した信号線間の距離が
変化しても、信号線と共通アース面との距離は一定であ
るため、該信号線と共通アース面間の電磁界分布は一定
となり、隣接した信号線への電磁的影響は小さいという
特徴がある。
【０００９】これに対し、共通アース面を持たないＦＰ
Ｃ／ＦＦＣは、帰路回線が不明確で、線路長さ方向の特
性インピーダンスは一定でなく、さらに回路のインピー
ダンスとの整合を無視しているため、回路のインピーダ
ンスの不整合点で電磁界分布が乱れ、隣接した信号回路
に電磁界的影響を及ぼし、その結果クロストークが大き
くなる。また、先述の２本の単位導体（信号コンタク
ト）をアースで囲んだ構造のＦＰＣ／ＦＦＣは、何らか
の条件でケーブルの幅を調整するとき、単位導体間の距
離を変化せざるを得ず、結果的に特性インピーダンスを
一定に保持できなくなり、クロストークを増加させる。
Ｃ／ＦＦＣは、帰路回線が不明確で、線路長さ方向の特
性インピーダンスは一定でなく、さらに回路のインピー
ダンスとの整合を無視しているため、回路のインピーダ
ンスの不整合点で電磁界分布が乱れ、隣接した信号回路
に電磁界的影響を及ぼし、その結果クロストークが大き
くなる。また、先述の２本の単位導体（信号コンタク
ト）をアースで囲んだ構造のＦＰＣ／ＦＦＣは、何らか
の条件でケーブルの幅を調整するとき、単位導体間の距
離を変化せざるを得ず、結果的に特性インピーダンスを
一定に保持できなくなり、クロストークを増加させる。
【００１０】従って本発明によるＦＰＣ／ＦＦＣコネク
タは、一面に複数の信号線を有し、他面を共通アース面
としたＦＰＣ／ＦＦＣ；及びこのＦＰＣ／ＦＦＣの複数
の信号線に導通させる、基板上に半田付けされる整列さ
れた多数の信号コンタクト群を有するインシュレータ；
を備えたＦＰＣ／ＦＦＣコネクタにおいて、多数の信号
コンタクト群を挟む、互いに略平行をなす一対の平板状
アース部材を設けたことを特徴としている。一対の平板
状アース部材の間には、隣接する信号コンタクトの間に
位置し、平板状アース部材と略直交する中間アース部材
を位置させることが好ましい。
タは、一面に複数の信号線を有し、他面を共通アース面
としたＦＰＣ／ＦＦＣ；及びこのＦＰＣ／ＦＦＣの複数
の信号線に導通させる、基板上に半田付けされる整列さ
れた多数の信号コンタクト群を有するインシュレータ；
を備えたＦＰＣ／ＦＦＣコネクタにおいて、多数の信号
コンタクト群を挟む、互いに略平行をなす一対の平板状
アース部材を設けたことを特徴としている。一対の平板
状アース部材の間には、隣接する信号コンタクトの間に
位置し、平板状アース部材と略直交する中間アース部材
を位置させることが好ましい。
【００１１】さらに、コネクタ部の特性インピーダンス
をＦＰＣ／ＦＦＣの特性インピーダンスに整合させるに
は、一対の平板状アース部材と信号コンタクトとの距離
を可及的に小さくすることが望ましい。このため、一対
の平板状アース部材の一方は、インシュレータへの正規
装着位置で、複数の信号コンタクトとＦＰＣ／ＦＦＣの
信号線との接触圧力を得るスライダを利用して設けるこ
とが好ましい。すなわち、信号コンタクト群を挟む一対
の平板状アース部材は、インシュレータ側に設けたイン
シュレータアース部材と、スライダに設けた、該スライ
ダをインシュレータへ正規に装着した状態で、このイン
シュレータアース部材と略平行をなすスライダアース部
材とによって構成することが望ましい。
をＦＰＣ／ＦＦＣの特性インピーダンスに整合させるに
は、一対の平板状アース部材と信号コンタクトとの距離
を可及的に小さくすることが望ましい。このため、一対
の平板状アース部材の一方は、インシュレータへの正規
装着位置で、複数の信号コンタクトとＦＰＣ／ＦＦＣの
信号線との接触圧力を得るスライダを利用して設けるこ
とが好ましい。すなわち、信号コンタクト群を挟む一対
の平板状アース部材は、インシュレータ側に設けたイン
シュレータアース部材と、スライダに設けた、該スライ
ダをインシュレータへ正規に装着した状態で、このイン
シュレータアース部材と略平行をなすスライダアース部
材とによって構成することが望ましい。
【００１２】このようにインシュレータアース部材とス
ライダアース部材により一対の平板状アース部材を構成
することにより、ＦＰＣ／ＦＦＣの特性インピーダンス
とコネクタ部の特性インピーダンスを整合させるための
位置関係に自由度が得られるため、伝送上の反射が起き
にくく、従って電磁界の分布の乱れが生じないため、極
端な電界の放射を生じない。
ライダアース部材により一対の平板状アース部材を構成
することにより、ＦＰＣ／ＦＦＣの特性インピーダンス
とコネクタ部の特性インピーダンスを整合させるための
位置関係に自由度が得られるため、伝送上の反射が起き
にくく、従って電磁界の分布の乱れが生じないため、極
端な電界の放射を生じない。
【００１３】スライダアース部材は、例えばスライダ表
面に施した樹脂メッキや、同表面に沿わせた金属板
（箔）等の金属層によって形成することができる。
面に施した樹脂メッキや、同表面に沿わせた金属板
（箔）等の金属層によって形成することができる。
【００１４】インシュレータアース部材とスライダアー
ス部材とは、例えば、インシュレータアース部材を、イ
ンシュレータの外面を覆い基板上の接地ランドに半田付
けされた金属カバー部材から構成し、この金属カバー部
材に、スライダアース部材との接触部を形成することで
導通させることができる。
ス部材とは、例えば、インシュレータアース部材を、イ
ンシュレータの外面を覆い基板上の接地ランドに半田付
けされた金属カバー部材から構成し、この金属カバー部
材に、スライダアース部材との接触部を形成することで
導通させることができる。
【００１５】なお従来、電子機器内で発生した電気雑音
の外部への漏洩を防止し、外部の電磁界によって電子機
器に雑音を生じさせないことを目的としたＥＭＩ対策と
して、コネクタ全体をシールドするものがあるが、本発
明によるＦＰＣ／ＦＦＣコネクタとのは次の点で区別さ
れる。
の外部への漏洩を防止し、外部の電磁界によって電子機
器に雑音を生じさせないことを目的としたＥＭＩ対策と
して、コネクタ全体をシールドするものがあるが、本発
明によるＦＰＣ／ＦＦＣコネクタとのは次の点で区別さ
れる。
【００１６】すなわち、従来のＥＭＩ対策を施したコネ
クタは、ＦＰＣ／ＦＦＣとして信号コンタクトのみ、ま
たは先述の２本の単位導体（信号コンタクト）をアース
で囲んだ構造のものを用い、コネクタ全体を金属シール
ド板で覆っている。このコネクタでは、信号線と外側金
属板との距離に考慮が払われておらず、信号コンタクト
と金属シールド間の距離が大きく、特性インピーダンス
は小さい。このため、クロストーク対策は十分採られて
いるとはいえない。本発明のＦＰＣ／ＦＦＣコネクタで
は、常に信号コンタクト（信号線）とこれを挟む一対の
アース部材とが平行であるから、特性インピーダンスを
均一にすることが比較的容易にできる。
クタは、ＦＰＣ／ＦＦＣとして信号コンタクトのみ、ま
たは先述の２本の単位導体（信号コンタクト）をアース
で囲んだ構造のものを用い、コネクタ全体を金属シール
ド板で覆っている。このコネクタでは、信号線と外側金
属板との距離に考慮が払われておらず、信号コンタクト
と金属シールド間の距離が大きく、特性インピーダンス
は小さい。このため、クロストーク対策は十分採られて
いるとはいえない。本発明のＦＰＣ／ＦＦＣコネクタで
は、常に信号コンタクト（信号線）とこれを挟む一対の
アース部材とが平行であるから、特性インピーダンスを
均一にすることが比較的容易にできる。
【００１７】
【発明の実施形態】図１ないし図８は、本発明による高
周波用ＦＰＣ／ＦＦＣコネクタの第一の実施形態を示し
ている。基板Ｂ上に固定される合成樹脂製のインシュレ
ータ１０には、微小な間隔をおいて整列させた多数のコ
ンタクト支持溝１１と、これら信号コンタクト支持溝１
１に連通する一つのスライダ挿入溝（ＦＰＣ／ＦＦＣ挿
入溝）１２が形成されている。各信号コンタクト支持溝
１１にはそれぞれ、半田付け脚２０ａと、ＦＰＣ／ＦＦ
Ｃ接触脚２０ｂとを有する信号コンタクト２０が挿入さ
れており、半田付け脚２０ａは、基板Ｂ上に信号コンタ
クト支持溝１１と同間隔で整列させて形成したランドＬ
に半田付けされている。一方、ＦＰＣ／ＦＦＣ接触脚２
０ｂは、スライダ挿入溝１２内にその上側から弾性変形
可能に臨んでいる。
周波用ＦＰＣ／ＦＦＣコネクタの第一の実施形態を示し
ている。基板Ｂ上に固定される合成樹脂製のインシュレ
ータ１０には、微小な間隔をおいて整列させた多数のコ
ンタクト支持溝１１と、これら信号コンタクト支持溝１
１に連通する一つのスライダ挿入溝（ＦＰＣ／ＦＦＣ挿
入溝）１２が形成されている。各信号コンタクト支持溝
１１にはそれぞれ、半田付け脚２０ａと、ＦＰＣ／ＦＦ
Ｃ接触脚２０ｂとを有する信号コンタクト２０が挿入さ
れており、半田付け脚２０ａは、基板Ｂ上に信号コンタ
クト支持溝１１と同間隔で整列させて形成したランドＬ
に半田付けされている。一方、ＦＰＣ／ＦＦＣ接触脚２
０ｂは、スライダ挿入溝１２内にその上側から弾性変形
可能に臨んでいる。
【００１８】スライダ挿入溝１２に挿入されるＦＰＣ／
ＦＦＣ３０の表面（一面）上には、整列した信号線３１
が形成され、裏面（他面）には、その全面に、金属メッ
キ層４１に導通する共通アース面３３が形成されてい
る。図８は、本実施形態に用いるＦＰＣ／ＦＦＣ３０の
断面形状例を示すもので、３４は絶縁基板、３５は絶縁
皮膜を示す。
ＦＦＣ３０の表面（一面）上には、整列した信号線３１
が形成され、裏面（他面）には、その全面に、金属メッ
キ層４１に導通する共通アース面３３が形成されてい
る。図８は、本実施形態に用いるＦＰＣ／ＦＦＣ３０の
断面形状例を示すもので、３４は絶縁基板、３５は絶縁
皮膜を示す。
【００１９】インシュレータ１０のスライダ挿入溝１２
に、このＦＰＣ／ＦＦＣ３０と、その下面に重ねたスラ
イダ４０とを挿入すると、ＦＰＣ／ＦＦＣ接触脚２０ｂ
が弾性変形して、該ＦＰＣ／ＦＦＣ接触脚２０ｂと信号
線３１とが接触（導通）し、同時に、共通アース面３３
と金属メッキ層４１とが接触（導通）する。
に、このＦＰＣ／ＦＦＣ３０と、その下面に重ねたスラ
イダ４０とを挿入すると、ＦＰＣ／ＦＦＣ接触脚２０ｂ
が弾性変形して、該ＦＰＣ／ＦＦＣ接触脚２０ｂと信号
線３１とが接触（導通）し、同時に、共通アース面３３
と金属メッキ層４１とが接触（導通）する。
【００２０】本実施形態は、以上のスライダを用いたＦ
ＰＣ／ＦＦＣコネクタにおけるクロストークの問題を解
決するために、インシュレータ１０側に、金属カバー部
材（インシュレータアース部材）１３を設け、スライダ
４０側に金属メッキ層（スライダアース部材、平板状ア
ース部材）４１を設けている。金属カバー部材１３は、
インシュレータ１０の上面に沿うアース面（平板状アー
ス部材）１３ａと、インシュレータ１０の両縦壁に沿う
縦壁１３ｂとを有し、この縦壁１３ｂの下端部に形成し
た半田付け脚１３ｃが基板Ｂ上の接地ランドＥに半田付
けされている。アース面１３ａは、基板Ｂと平行をな
し、従って整列した信号コンタクト２０と平行をなして
いる。
ＰＣ／ＦＦＣコネクタにおけるクロストークの問題を解
決するために、インシュレータ１０側に、金属カバー部
材（インシュレータアース部材）１３を設け、スライダ
４０側に金属メッキ層（スライダアース部材、平板状ア
ース部材）４１を設けている。金属カバー部材１３は、
インシュレータ１０の上面に沿うアース面（平板状アー
ス部材）１３ａと、インシュレータ１０の両縦壁に沿う
縦壁１３ｂとを有し、この縦壁１３ｂの下端部に形成し
た半田付け脚１３ｃが基板Ｂ上の接地ランドＥに半田付
けされている。アース面１３ａは、基板Ｂと平行をな
し、従って整列した信号コンタクト２０と平行をなして
いる。
【００２１】金属メッキ層４１は、樹脂材料からなるス
ライダ４０の表面（上面、ＦＰＣ／ＦＦＣ３０を押圧す
る面）及び両側面に金属層を形成したもので、この金属
メッキ層４１の両端部（両端面）は、少なくとも、スラ
イダ４０をインシュレータ１０に対する正規位置（図１
ないし図３）に位置（挿入）させたときに、金属カバー
部材１３の縦壁１３ｂに形成した接触凹部１３ｄを介し
て、縦壁１３ｂ（接地ランドＥ）と導通する。勿論、金
属メッキ層４１は、常時接地させてもよい。
ライダ４０の表面（上面、ＦＰＣ／ＦＦＣ３０を押圧す
る面）及び両側面に金属層を形成したもので、この金属
メッキ層４１の両端部（両端面）は、少なくとも、スラ
イダ４０をインシュレータ１０に対する正規位置（図１
ないし図３）に位置（挿入）させたときに、金属カバー
部材１３の縦壁１３ｂに形成した接触凹部１３ｄを介し
て、縦壁１３ｂ（接地ランドＥ）と導通する。勿論、金
属メッキ層４１は、常時接地させてもよい。
【００２２】図７は、これら金属カバー部材１３と金属
メッキ層４１によって形成される平板状アース部材と、
信号コンタクト２０との位置関係を示している。金属メ
ッキ層４１とアース面１３ａは互いに平行をなしてお
り、この平行な金属メッキ層４１とアース面１３ａの間
に、整列状態の信号コンタクト２０が位置している。図
７では、インシュレータ１０、ＦＰＣ／ＦＦＣ３０、及
びスライダ４０の図示を省略している。
メッキ層４１によって形成される平板状アース部材と、
信号コンタクト２０との位置関係を示している。金属メ
ッキ層４１とアース面１３ａは互いに平行をなしてお
り、この平行な金属メッキ層４１とアース面１３ａの間
に、整列状態の信号コンタクト２０が位置している。図
７では、インシュレータ１０、ＦＰＣ／ＦＦＣ３０、及
びスライダ４０の図示を省略している。
【００２３】本発明者らの実験及び解析によれば、互い
に平行な平板状アース部材１３ａ、４１の間に整列した
多数の信号コンタクト２０を位置させると、隣接する信
号コンタクト２０間の電磁結合や静電結合値を小さく
し、クロストークを小さくすることができる。平行な平
板状アース部材の間隔、つまり信号コンタクト２０とア
ース面１３ａ、金属メッキ層４１の特性インピーダンス
は、ＦＰＣ／ＦＦＣ３０の特性インピーダンスと整合す
ることが好ましい。本実施形態では、特にスライダ４０
の表面に接地される金属メッキ層４１を形成したことに
より、ＦＰＣ／ＦＦＣ３０の特性インピーダンスと整合
するように、平板状アース部材と信号コンタクト間の距
離やその間の材質を調整することができ、クロストーク
低減の効果が得られる。
に平行な平板状アース部材１３ａ、４１の間に整列した
多数の信号コンタクト２０を位置させると、隣接する信
号コンタクト２０間の電磁結合や静電結合値を小さく
し、クロストークを小さくすることができる。平行な平
板状アース部材の間隔、つまり信号コンタクト２０とア
ース面１３ａ、金属メッキ層４１の特性インピーダンス
は、ＦＰＣ／ＦＦＣ３０の特性インピーダンスと整合す
ることが好ましい。本実施形態では、特にスライダ４０
の表面に接地される金属メッキ層４１を形成したことに
より、ＦＰＣ／ＦＦＣ３０の特性インピーダンスと整合
するように、平板状アース部材と信号コンタクト間の距
離やその間の材質を調整することができ、クロストーク
低減の効果が得られる。
【００２４】図９、図１０は、本発明によるＦＰＣ／Ｆ
ＦＣコネクタの別の実施形態を示している。この実施形
態は、インシュレータ１０内に、金属カバー部材１３の
アース面１３ａに導通しアース面１３ａと略直交して隣
接する信号コンタクト２０の間に伸びる中間アース部材
１４を介在させたものである。このようにさらに中間ア
ース部材１４を設ければ、より確実にクロストークを減
少させることができる。
ＦＣコネクタの別の実施形態を示している。この実施形
態は、インシュレータ１０内に、金属カバー部材１３の
アース面１３ａに導通しアース面１３ａと略直交して隣
接する信号コンタクト２０の間に伸びる中間アース部材
１４を介在させたものである。このようにさらに中間ア
ース部材１４を設ければ、より確実にクロストークを減
少させることができる。
【００２５】以上の実施形態では、スライダ４０の金属
層４１をメッキで形成したが、金属薄板をスライダ４０
の表面に貼り付けてもよいし、埋め込んでもよい。さら
に、インシュレータ１０に、スライダ４０の金属層４１
に対応する平板状アース部材を設けてもよい。またイン
シュレータ１０の金属カバー部材１３についても、アー
ス面１３ａに相当する金属薄板をインシュレータ１０内
に埋め込んで成形してもよい。
層４１をメッキで形成したが、金属薄板をスライダ４０
の表面に貼り付けてもよいし、埋め込んでもよい。さら
に、インシュレータ１０に、スライダ４０の金属層４１
に対応する平板状アース部材を設けてもよい。またイン
シュレータ１０の金属カバー部材１３についても、アー
ス面１３ａに相当する金属薄板をインシュレータ１０内
に埋め込んで成形してもよい。
【００２６】また図示実施形態のスライダ４０は、直進
タイプであるが、スライダとしては、直進タイプ以外の
回動タイプ等が知られている。本発明はスライダの進退
機構を問わず実現できることは明らかである。
タイプであるが、スライダとしては、直進タイプ以外の
回動タイプ等が知られている。本発明はスライダの進退
機構を問わず実現できることは明らかである。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、多極狭ピッチのＦＰＣ
／ＦＦＣコネクタにおいて、隣接する信号コンタクト間
のクロストークを低減でき、特に高周波用に適したコネ
クタを得ることができる。
／ＦＦＣコネクタにおいて、隣接する信号コンタクト間
のクロストークを低減でき、特に高周波用に適したコネ
クタを得ることができる。
【図１】本発明によるＦＰＣ／ＦＦＣコネクタの一実施
形態を示す平面図である。
形態を示す平面図である。
【図２】図１の正面図である。
【図３】図２のIIIーIII線に沿う断面図である。
【図４】図３とは異なる状態の図２のIIIーIII線に沿う
断面図である。
断面図である。
【図５】図１のＦＰＣ／ＦＦＣコネクタの一部を切り欠
いて示す斜視図である。
いて示す斜視図である。
【図６】同主にアース部材の関係を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図７】同じくアース部材の関係を示す断面図である。
【図８】本発明のＦＰＣ／ＦＦＣコネクタに用いるＦＰ
Ｃ／ＦＦＣの構造例を示す断面図である。
Ｃ／ＦＦＣの構造例を示す断面図である。
【図９】本発明によるＦＰＣ／ＦＦＣコネクタの別の実
施形態を示す断面図である。
施形態を示す断面図である。
【図１０】図８の実施形態の要部の分解斜視図である。
Ｂ 基板 Ｌ ランド Ｅ 接地ランド １０ インシュレータ １１ 信号コンタクト支持溝 １２ スライダ挿入溝（ＦＰＣ／ＦＦＣ挿入溝） １３ 金属カバー部材（インシュレータアース部材） １３ａ アース面（平板状アース部材） １３ｂ 縦壁 １３ｃ 半田付け脚 １３ｃ 接触凹部 １４ 中間アース部材 ２０ 信号コンタクト ２０ａ 半田付け脚 ２０ｂ ＦＰＣ／ＦＦＣ接触脚 ３０ ＦＰＣ／ＦＦＣ ３１ 信号線 ４０ スライダ ４１ 金属メッキ層（平板状アース部材、スライダアー
ス部材）
ス部材）
フロントページの続き Ｆターム(参考） 5E021 FA05 FA09 FB02 FB08 FC20 FC23 FC32 HB07 LA03 LA04 LA09 LA12 LA14 LA15 LA19 5E023 AA04 AA16 BB01 BB09 BB22 BB24 BB25 CC02 CC23 CC26 DD02 DD06 DD08 DD25 EE10 EE22 EE31 FF01 GG02 GG15 HH06 HH12 HH15 HH17
Claims (5)
- 【請求項１】 一面に複数の信号線を有し、他面を共通
アース面としたＦＰＣ／ＦＦＣ；及びこのＦＰＣ／ＦＦ
Ｃの複数の信号線に導通させる、基板上に半田付けされ
る整列された多数の信号コンタクト群を有するインシュ
レータ；を備えたＦＰＣ／ＦＦＣコネクタにおいて、 上記多数の信号コンタクト群を挟む、互いに略平行をな
す一対の平板状アース部材を設けたことを特徴とするＦ
ＰＣ／ＦＦＣコネクタ。 - 【請求項２】 請求項１記載のＦＰＣ／ＦＦＣコネクタ
において、一対の平板状アース部材の間に、隣接する信
号コンタクトの間に位置し、平板状アース部材と略直交
する中間アース部材を位置させたＦＰＣ／ＦＦＣコネク
タ。 - 【請求項３】 請求項１または２記載のＦＰＣ／ＦＦＣ
コネクタにおいて、さらに、インシュレータへの正規装
着位置で、上記複数の信号コンタクトとＦＰＣ／ＦＦＣ
の信号線との接触圧力を得るスライダを有し、 上記一対の平板状アース部材は、上記インシュレータ側
に設けたインシュレータアース部材と、上記スライダを
インシュレータへ正規に装着した状態で、このインシュ
レータアース部材と略平行をなす、該スライダに設けた
スライダアース部材とによって構成されているＦＰＣ／
ＦＦＣコネクタ。 - 【請求項４】 請求項３記載のコネクタにおいて、スラ
イダアース部材は、スライダ表面に形成した金属層によ
って構成されているＦＰＣ／ＦＦＣコネクタ。 - 【請求項５】 請求項３または４記載のコネクタにおい
て、インシュレータアース部材は、インシュレータの外
面を覆い基板上の接地ランドに半田付けされた金属カバ
ー部材からなり、この金属カバー部材に、スライダアー
ス部材との接触部が形成されている高周波ＦＰＣ／ＦＦ
Ｃコネクタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11210586A JP2001035612A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | Ｆｐｃ／ｆｆｃコネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11210586A JP2001035612A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | Ｆｐｃ／ｆｆｃコネクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001035612A true JP2001035612A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16591781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11210586A Pending JP2001035612A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | Ｆｐｃ／ｆｆｃコネクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001035612A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005109580A1 (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Iriso Electronics Co., Ltd. | コネクタ |
| JP2008004350A (ja) * | 2006-06-22 | 2008-01-10 | Hirose Electric Co Ltd | 電気コネクタ |
| JP2009123611A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Fujitsu Component Ltd | フレキシブル配線材用コネクタ装置 |
| CN110401081A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-11-01 | 上海徕木电子股份有限公司 | 一种转轴连接器 |
-
1999
- 1999-07-26 JP JP11210586A patent/JP2001035612A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005109580A1 (ja) * | 2004-05-07 | 2005-11-17 | Iriso Electronics Co., Ltd. | コネクタ |
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| JP4657160B2 (ja) * | 2006-06-22 | 2011-03-23 | ヒロセ電機株式会社 | 電気コネクタ |
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| CN110401081A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-11-01 | 上海徕木电子股份有限公司 | 一种转轴连接器 |
| CN110401081B (zh) * | 2019-03-28 | 2024-04-02 | 上海徕木电子股份有限公司 | 一种转轴连接器 |
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