JP2018037190A - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

平型導体用電気コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】抜け防止を確実とする係止金具を有する平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】係止金具40が上腕部に上縁膨出部41A−4と、上腕部の前部上縁に係止部41A−3を有し、ハウジング10は、端子配列方向で係止金具の位置で係止金具の上縁もち上がり部を収容する後方空間17Aと、加圧部材の一部を収容する前方空間15とを有し、係止部41A−3は、前後方向で前方空間の範囲に位置し、上下方向では、加圧部材20が開位置のときにハウジングの上壁11よりも下方に位置し、加圧部材20が閉位置のときには、加圧部材のカム部により係止金具の上腕部の上腕前部がもち上げられて、係止部41A−3が上壁11の厚み範囲を含む位置に至り、上壁に対し後方に向け当接しもしくは当接可能に位置し、係止金具40は、ハウジング10に対し後方から上壁と下壁の間に圧入されてハウジングへ取り付けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、平型導体用電気コネクタ、特に平型導体の抜けを防止する係止金具を備えた平型導体用電気コネクタに関する。
この種のコネクタは、FPC等の平型導体が挿入され接続される。該平型導体は、一般に、コネクタと電気的に接続される接続部分を有する前端部の側縁に耳状あるいは孔状の被係止部が形成されていて、コネクタに設けられた係止金具の係止突部が上記被係止部に係止して、平型導体の不用意な抜けを防止している。
特許文献1,2に開示されている係止金具は、ハウジングの下壁で支持される下腕部と、上壁に沿って位置する上腕部と、下腕部と上腕部をそれらの中間位置で連結する連結部とを有し、上腕部が連結部よりも後方の上腕後部の後端に係止突部を形成している。上記上腕部は、連結部よりも前方の上腕前部に、可動な加圧部材の操作により該加圧部材のカム部を可動に支持して該カム部から上方へ向け力を受けるカム係合部を有していて、その力により上腕前部が上方にもち上げられたとき、梃子の原理により上腕後部が下方に変位して、上記係止突部が下方へ変位して平型導体の被係止部に係止するようになっている。
特許文献1そして特許文献2のいずれの場合も、係止金具保持のためにハウジングに形成された金具溝には島状の固定部が連結部に対して前方あるいは後方の位置に設けられ、下腕部が該固定部と底壁の間に圧入されることで、下腕部に設けられた突起が固定部に喰い込んで係止金具の抜けが防止されている。
特許文献1の場合は、係止金具が所定位置にまで圧入されたときには、ハウジングの金具溝内に設けられた固定部が連結部の直後方に位置している。したがって、係止金具はハウジングの金具溝へ前方から圧入される。それ故、圧入時には、上腕部の上腕後部の後端に設けられた係止突部が島状の固定部とハウジングの上壁との間を通過しなくてはならない。そのため、上記係止突部はあまり大きくできない。その一方で、上腕部の上腕前部は、特に圧入時の制約がないために、係止金具には、ハウジングの上壁に加圧部材を収めるために形成された切欠部の前端縁に当接可能な段状の係止部が上記上腕前部の上縁に形成されている。平型導体が不用意に大きな抜出力を受けても、係止金具はその係止部が切欠部の前端縁に当接してこれに抗することができる。
これに対して、特許文献2の場合は、金具溝内の固定部が連結部の直前方に位置している。したがって、係止金具は金具溝へ後方から圧入される。その結果、特許文献1の場合とは反対に、上腕前部の上縁に段状の係止部を設けることができないが、上腕後部の係止突部は大きくすることができ、平型導体に対する係止が確実に行われる。
特許第4429246号 特開2004−221067
特許文献1によれば、係止金具の抜け防止を図る段状の係止部が設けられるが、平型導体の抜け防止を図る係止突部があまり大きくできず、係止金具本来の役目が十分に果たせないことがある。特許文献1の係止金具に対し平型導体の不用意な抜出力が大きく作用すると、上腕後部はもともと可撓性があるので、上記係止突部へ抜出力の分力を受けて該上腕後部が上方に撓んで、係止突部が平型導体の被係止部から外れてしまう虞れがある。
また、特許文献2にあっては、係止突部が大きくできるので、該係止突部が平型導体の被係止部と十分に係止できる。しかし、それ故に、平型導体に不用意な抜出力が大きく作用しても、下腕部に突起が設けられていてハウジングの固定部に喰い込んで、該下腕部は抜出方向に移動することはないが、係止金具の上腕部には段状の係止部が設けられていないので、上腕部のみが抜出方向に移動しようとして連結部をその方向に塑性変形させてしまう虞れがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、ハウジングに対し後方から圧入され、係止突部を十分に大きくして平型導体の抜け防止を確実に行え、しかも、段状の係止部が設けられていて、コネクタ使用時には、該係止部がハウジングと係止し、平型導体に抜出方向に力を受けても係止金具の抜けが確実に防止できる係止金具を有する平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、平型導体の前端側に設けられた接続部分が前方へ向け挿入される受入部が形成されたハウジングと、金属板製でその平坦面に直角な方向で上記ハウジングに形成された端子溝で配列保持される複数の端子と、複数の端子と並列に配されハウジングの金具溝で保持される係止金具と、ハウジングまたは該ハウジングに取り付けられた部材により可動に支持されて、上記平型導体と端子との接圧を高める加圧部材とを備えている。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、係止金具は、ハウジングの底壁に支持される支持部と、底壁と平行なハウジングの上壁に沿って位置する上腕部と、支持部と上腕部とを連結する連結部とを有していて、上腕部が連結部より後方の上腕後部の後端部に平型導体と係止する係止突出部を、そして連結部より前方の上腕前部に加圧部材のカム部と係合するカム係合部とを備え、上記係止金具が上腕部の後部上縁の一部に形成された上縁もち上がり部を有するとともに、上腕部の前部上縁に係止部を有しており、ハウジングは、端子配列方向で上記係止金具の位置に上壁の後部で上記係止金具の上縁もち上がり部を収容する後方空間と、上壁の前部が切り欠かれて加圧部材の一部を収容する前方空間とを有し、係止部は、上下方向で、加圧部材が開位置にあるときにハウジングの上壁よりも下方に位置し、加圧部材が閉位置にきたときには、加圧部材に設けられたカム部により上記係止金具の上腕部の上腕前部がもち上げられて、上記係止部が上記上壁の厚み範囲を含む位置に至り、該上壁に対し後方に向け当接しもしくは当接可能に位置し、上記係止金具は、ハウジングに対し後方から上記上壁と下壁の間に圧入されて該ハウジングへ取り付け可能となっていることを特徴としている。
このような構成の本発明によれば、係止部が自由状態(加圧部材が開位置)のときハウジングの上壁よりも下方に位置しているので、係止金具は後方からハウジングへ圧入可能となり、それ故に、平型導体と係止する係止突部を大きくできるとともに、使用時(加圧部材が閉位置)には、加圧部材のカム部の作用で上腕前部がもち上がり、上腕部の前部上縁に設けられた係止部がハウジングの前方空間の縁部をなす上壁の前端縁と係止可能となり、係止金具はハウジングと係止することで抜けが防止される。また、上腕部の後部上縁に上縁もち上がり部を有しているので、上腕後部の下縁における係止突部を大きくして係止能力を向上させることができる。
本発明は、上述の構成中、上述構成の係止部に代え、係止部を次のように構成することでも、係止金具の抜けの防止を図ることができる。すなわち、上記係止金具が上腕部の後部上縁に形成された上縁もち上がり部を有するとともに、上腕部に加圧部材と係止する係止部を有しており、係止部が、前後方向で上記カム部と係合するカム係合部で形成され、
上記カム係合部が上記カム部に対し後方に向け当接しもしくは当接可能に位置していることである。こうすることで係止金具は加圧部材と係止して抜けが防止される。
本発明において、ハウジングは、金具溝内に連結部よりも前方に位置する固定部を有し、ハウジングに対して後方から係止金具を圧入取付けしたときに、係止金具の支持部で連結部よりも前方の支持部の上縁が、上記固定部に喰い込む突起を有していることが好ましい。このようにすることで、係止金具を後方からハウジングへ圧入することが可能となり、突起が固定部に喰い込むこととなり、係止金具の保持が強固となる。
本発明において、係止金具は、支持部で連結部よりも後方の支持後部の後端に、回路基板へ半田固定される、固定接続部を有しているようにすることができる。かかる形態では、固定接続部が回路基板へ半田固定されることで、係止金具の保持力が強固となり、平
型導体への係止力が向上する。さらには、該係止金具を電気的に導通する端子としても使用することが可能となる。
係止金具の上縁もち上がり部は、該係止金具の上腕後部の上縁に形成された上縁膨出部とすることができる。この上縁膨出部の形成により、上腕後部の上下方向幅が大きくなり、係止突部を補強できる。
本発明は、以上のように、平型導体の抜けを防止する係止金具を、ハウジングに対して後方から圧入される形式にして、平型導体の被係止部と係止する係止突部を大きくすることができるとともに、係止金具のハウジングへの圧入時に何ら影響のないように、上腕前部上縁における係止部をハウジングの上壁よりも下方に位置させて設け、コネクタの使用時に上腕前部が加圧部材のカム部の作用によって上方にもち上げられることで上記係止部が上壁の位置まで移動して上壁の前方空間の前端縁をなすハウジングの上壁と係止することで、該係止金具が平型導体に引かれても抜けるということがなくなる。
また、係止金具が上記係止部を有することなく、係止部がカム係合部で形成され、加圧部材が閉位置にきたときに、カム係合部が加圧部材のカム部に対し後方に向け当接もしくは当接可能にしておけば、係止金具の抜け防止が確実に行われる。
本発明の一実施形態としてのコネクタと、該コネクタに挿入される平型導体とを、該平型導体の挿入前の状態で示す斜視図である。 図1のコネクタと平型導体を、コネクタを係止金具位置で破断して示す斜視図であり、(A)は平型導体の挿入前、(B)は挿入後を示す。 図1のコネクタの平型導体挿入前の断面図であり、(A)は断面が端子位置、(B)は断面が係止金具位置である。 図1のコネクタの平型導体挿入後の断面図であり、(A)は断面が端子位置、(B)は断面が係止金具位置である。 本発明の変形例のコネクタを係止金具位置での断面図として示し、(A)は平型導体の挿入前、(B)は平型導体の挿入後である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は回路基板に取り付けられる本実施形態の平型導体用電気コネクタ(以下、「コネクタ」という)であり、図示しない回路基板上に配される。
コネクタ1は、電気絶縁材のハウジング10と、該ハウジング10に対し回動自在な加圧部材20と、ハウジング10により保持された金属板製の端子30そして係止金具40とを有している。上記ハウジング10は、上壁11、底壁12、側壁13を有する略直方体外形をなしていて、平型導体Fが挿入される後部側(図1にて左部側)に、後方へ向け開口して平型導体Fの前端部を受け入れる受入部14が上記上壁11、底壁12そして側壁13により囲まれるようにして形成されている。また、上記ハウジング10の前部側には、両方の側壁13を結ぶ方向となるコネクタ幅方向で、該両方の側壁13の間で、端子30の配列範囲を含む領域に上壁11を切り欠くことで加圧部材20の一部を収容する前方空間15が上方そして前方に向け開口して形成されている。
上記平型導体Fは、本実施形態では、前端部(図1にて右端部)F1の下面に上記端子30に対する接続部分としての回路部(図示せず)が形成され、該前端部F1の直後方で両方の側縁に、後述する係止金具の係止突部が進入して係止する係止凹部F2が形成されている。
上記ハウジング10は、受入部14を形成する上壁11と底壁12とは、コネクタ幅方向で所定間隔をもって、端子30の挿入のための端子溝16が形成されている。該端子溝16は、図3(A)にも見られるように、上記上壁11の下面に形成された上溝16Aと、底壁12の上面に形成された下溝16Bとが上下方向に対向して対をなすように有している。上溝16Aは、ハウジング10の前部に端子配列範囲を含んで前方空間15が形成されていてこの端子配列範囲には上壁11が不存在である関係上、前後方向で中間位置にまでしか及んでいないのに対し、下溝16Bは、ハウジング10のほぼ前端にまで延びている底壁12の前後方向全域に形成されている。底壁12の前端はテーパ状に肉薄となっていて端子30の固定のための固定部12Aをなしている。
上記ハウジング10は、図2(A),(B)、図3(B)に見られるように、上記端子溝16の配列範囲外、すなわちコネクタ幅方向で該配列範囲両端に位置する端子溝16の外側に、係止金具40のための金具溝17が形成されている。該金具溝17は、端子溝16の場合同様、上壁11に形成された上溝17A、底壁12に形成された下溝17Bを有している。該ハウジング10の後部は、後述の係止金具40の後部上縁にもち上がり部分が設けられている関係上、該係止金具40の後部上縁を収めるために、上記金具溝17の上溝17Aは上方に開口する切欠溝状の後方空間17A−1を上壁11に有している。該後方空間17A−1は、上下に貫通する空間として形成せずとも、上壁11の下面に段状部を形成しその段状部の肉薄部における凹部としてもよい。ハウジング10の上壁11は、端子配列方向で上記上溝17Aの位置において、後部で上記後方空間17A−1が形成されている点で端子溝16とは異なるが、前部では加圧部材20のためのコネクタ幅方向に延びて前方空間15が形成されている点で端子溝16の位置における上壁11と同じで、該上壁11は前方へは前後方向で中間位置にまでしか及んでいない。該上壁11は前方空間15の最後部に位置する該上壁11の端縁が後述の係止金具40の係止部41A−3に係止する係止縁部11Aを形成している。該係止縁部11Aは、上下に貫通する前方空間15の最後部に形成せずとも、上壁11の下面に段状部を形成しその段状部の前縁で形成してもよい。
上記ハウジング10の底壁12は、端子配列方向で下溝17Bの位置にて、後端部に切欠部17B−1を有していて、該切欠部17B−1で後述の係止金具40の接続部を収容している。
上記金具溝17内には、ハウジング10の前方空間15の直後方位置に、上壁11と底壁12との間で、係止金具40を固定するための固定部17Cが島状をなして金具溝17の対向溝内面同士を連結するようにして形成されている。
ハウジング10の前方空間15に一部が収容されて回動可能な加圧部材20は、ハウジング10と同様の電気絶縁材製であり、図1にてコネクタ幅方向で前方空間15の全幅にわたる幅を有し、図2(A)に見られる開位置と、図2(B)に見られる閉位置との間で回動可能となっている。
加圧部材20は、図2(A)そして図3(A),(B)に見られる開位置では、ハウジング10の前方空間15から上方に向け突出した縦姿勢をとり、図2(B)に見られる閉位置では横姿勢をとる。
加圧部材20は、図3(A),(B)に見られる開位置の縦姿勢にて、下部に端子30の進入を許容する端子進入溝21と係止金具40の進入を許容する金具進入溝22とが、前後そして下方に向け開口して形成されており、端子進入溝21内には島状の端子用カム部23、金具進入溝22内には金具用カム部24がそれぞれ溝の対向溝内面を連結するようにして設けられている。
上記端子進入溝21そして金具進入溝22が形成されている下部に対し上方に向け突出しハウジング10の前方空間15外に位置する該加圧部材20の上部は、該加圧部材20の回動操作のための操作部25を形成している。
上記加圧部材20の端子用カム部23は、図3(A)の姿勢にて、左部をなす軸部23Aと該軸部23Aから右方に延びる腕部23Bとを有している。該軸部23Aはその外周の大部分を円周面としており、その中心位置に該加圧部材20の回動軸線が位置している。腕部23Bは、その右下部分が円弧状をなしており、図3(A)にて端子用カム部23における上記軸部23Aの左端から腕部23Bの右端までの距離が後述の端子30の上腕部と下腕部の間隔よりも大きくなっていて、図3(A)の開位置の姿勢では、上記端子用カム部23の腕部23Bと端子30との間に隙間が形成されているが、図4(A)の閉位置では腕部23Bが端子の下腕部に当接して、端子用カム部23が全体として縦長となり端子の上腕部を上方へ押圧するようになる。この端子30については再度後述する。
一方、上記加圧部材20の金具用カム部24は、図3(B)の姿勢にて、断面が略逆三角形をなし、横方向に延びる第一平坦面24Aと、該平坦面24Aの右端から垂下する第二平坦面24Bと、該第二平坦面24Bから面取部24Cを経て左上方へ傾斜する第三平坦面24Dと、上記第三平坦面24Dと上記第一平坦面24Aの左端とを結ぶ丸味をもつ加圧面24Eとを有している。該金具用カム部24の回動中心は、上記端子用カム部23の回動中心と同一軸線上に位置している。かかる金具用カム部24は、図3(B)の開位置の姿勢において、上記第一平坦面24Aと、面取部24Cとの間の縦方向距離よりも第二平坦部24Bと加圧面24Eとの間の横方向距離が大きい。したがって図3(B)の姿勢では、上記第一平坦面24Aは係止金具40の上腕部と接触した状態で、面取部24Cは係止金具40の下腕部と軽く接触している程度であるが、図4(B)の開位置では、第二平坦部24Bが係止金具40の下腕部と強く当接することで、加圧面24Eが係止金具の上腕部を上方へ強く押し上げるようになる。この係止金具40については再度後述する。
端子30は、金属板製で、図3(A)に見られるごとく、紙面に平行な平坦面をもって形成されており、ハウジング10の上壁11の下面に形成された上溝16A内に位置する上腕部31と、底壁12の上面に形成された下溝16B内に位置する下腕部32と、上腕部31と下腕部32とを前後方向でそれらの中間位置にて連結する連結部33とを有している。
上腕部31は、その前端部の下縁に上記加圧部材20の端子用カム部23のうちの軸部23Aを収め、加圧部材20が閉位置にきたときに該軸部23Aから上方への力を受ける受圧部31Aが略半円状の凹部として形成されている。また、上記上腕部31の後端の下縁には、下方に向けた突起状の押圧部31Bが設けられている。
下腕部32は、ハウジング10の前端位置まで延びていて、ハウジング10の底壁12の前端に形成された固定部12Aの前方で下方に突出して回路基板(図示せず)との半田接続に供する接続部32Aを有し、該接続部32Aの後縁に溝状の被固定部32Bが形成されている。該被固定部32Bが前方から上記固定部12Aへ嵌着され、端子30の固定が図られる。上記下腕部32の後端には、前後方向で上腕部31の押圧部31Bと対応する位置に、上方に向く突起状の接触部32Cが上記押圧部31Bと上下方向で対向して設けられている。上記押圧部31Bと接触部32Cとの間隔は、平型導体Fの厚みにほぼ等しい。
上記上腕部31と下腕部32はいずれも比較的高い剛性を有し、これに対して連結部33は剛性が低く可撓性を有している。したがって、上記上腕部31の受圧部31Aが閉位置の加圧部材20の端子用カム部23から上方への力を受けると、該上腕部31は連結部33での撓みにより該連結部33の位置を支点として梃子状に動く。すなわち、上記上腕部31の前端の受圧部31Aが上方へ移動し、後端の押圧部31Bが下方へ移動する。
係止金具40は、端子30と同様に、金属板製で、図2(A),(B)そして図3(B)に見られるごとく、金属板の平坦面をそのまま維持して形成されており、ハウジング10の上壁11の下面に形成された上溝17Aに位置する上腕部41と、底壁12の上面に形成された下溝17Bに位置する下腕部42と、上腕部41と下腕部42とをそれらの前後方向中間位置にて連結する連結部43をと有している。下腕部42はハウジング10の底壁12により支持されるという機能をもつ支持部となっている。したがってこの支持部は下腕部42のような形状となっている必要はなく底壁12により支持されていれば他の形状であってもよい。
上腕部41は、連結部43よりも前方に位置する上腕前部41Aの下縁に、上記加圧部材20の金具用カム部24の加圧面24Eの受入れを可能とする凹状のカム係合部41A−1が形成され、該カム係合部41A−1よりも前方の前端部に、図3(B)にて、加圧部材20の金具用カム部24の第一平坦面24Aに当接する突状の当接部41A−2が設けられている。また、上腕前部41Aは、その前部上縁に、ハウジング10の前方空間15内に位置し段状をなして突出する係止部41A−3を有している。この係止部41A−3の上縁は、加圧部材20が開位置にある図3(B)にて、上下方向でハウジング10の上壁11の下面とほぼ同じ位置もしくは若干低い位置にある。上記係止部41A−3の上縁は、加圧部材20が開位置にあるときには、上下方向で、上記上壁11の下面とほぼ同じもしくは若干低い位置にあるが、加圧部材20が閉位置にきたときには、上記上腕部41がカム係合部41Aで金具用カム部24により上方にもち上げられて、上記上壁11の下面よりも上方に位置するようになる。その結果、仮に、係止金具40が後方に引かれて移動しても、上記係止部41A−3の段部が上壁11の前方空間15の後縁11Aと後方に向け係止し、該係止金具40の抜けが確実に防止される。
上記上腕部41は連結部43の位置よりも後方の上腕後部41Bが上腕前部41Aに比し幅(上下方向寸法)を大きくして形成されていて、該上腕部41の上腕後部41Bの上縁には、図3(B)にて、ハウジング10の上壁11の後部に形成された切欠溝状の後方空間17A−1に進入して位置するもち上がり部としての上縁膨出部41A−4が設けられている。該上縁膨出部41A−4は、本実施形態では、後部に緩い傾斜そして前部に急な傾斜をなす略三角形状をなしているが、この形状に限定されず、どのような形状でもよい。さらに、上記上腕後部41Bは、その後端に、下方に向け突出する係止突出部41A−5が設けられている。該係止突出部41A−5は、平型導体Fの係止凹部F2内に進入して平型導体Fの抜けを防止するようになっており、該係止突出部41A−5の前縁が平型導体Fの挿入方向に対して直角で、後縁が後方に向け傾斜する斜縁となっている。該係止突出部41A−5の下端と後述の下腕部42との間隔が平型導体Fの厚みよりも小さくなっている。上記もち上がり部は、図示した上縁膨出部41A−4の形態に限定されず、上腕後部41Bの上縁が下縁とともに後方に向け上方へ傾いている形状とすることができる。こうすれば、下縁が上方に位置する分、下方へ突出する係止突部41A−5は上下方向に大きな寸法のものとすることができ、それにより、平型導体Fの係止凹部F2との係止深さが大きくなり、係止がさらに確実となる。
ハウジング10の底壁12により支持される支持部として機能する上記下腕部42は、連結部43の位置よりも前方に位置する下腕前部42Aが下腕後部42Bの幅(上下方向寸法)よりも大きくなっていて、該下腕前部42Aの上縁は前後方向に延びる直線状をなし、図3(B)にて該下腕前部42Aの上縁42A−1に対し加圧部材20の金具用カム部24の面取部24Cが当接している。
また、上記下腕前部42Aには、連結部43に近い位置に、ハウジング10の固定部17Cの下面に喰い込む突起42A−2が設けられている。
さらに、支持部として機能する下腕部42は、連結部43の位置よりも後方で支持後部を形成する下腕後部42Bの後端に、下方へ向き突出する固定接続部42B−1が設けられている。該固定接続部42B−1はその下端縁が回路基板へ半田固定されるようになっている。
このように構成される本実施形態のコネクタにあっては、次の要領で各部材がハウジング10へ組み込まれ、そして使用される。
各部材の組込みに関しては、先ず、ハウジング10へ端子30と係止金具40を組み込む。端子30は、ハウジング10の端子溝16へハウジング10の前方から後方へ向けて挿入される。端子30の上腕部31は端子溝16の上溝16Aにそして下腕部32は端子溝16の下溝16Bに収まり、下腕部32の前端に形成された溝状の被固定部32Bに対しハウジング10の底壁12の前端をなす固定部12Aが圧入されて、端子30の抜けが防止される。
これに対し係止金具40は、ハウジング10の金具溝17へハウジング10の後方から前方へ向け挿入される。該係止金具40には、上腕前部41Aに突状の係止部41A−3が設けられているが、この係止部41A−3の上縁はハウジング10の上壁11の下面とほぼ同じか若干低く位置しているので、係止金具は難なく挿入される。上腕部41は金具溝17の上溝17Aにそして支持部たる下腕部42は下溝17Bに収まる。該下腕部42の下腕前部42Aの上縁に設けられた突起42A−2がハウジング10の固定部17Cの下面に喰い込み、係止金具40の抜け防止がなされる。この係止金具40がハウジング10に組み込まれた時点で、上腕後部41Bの上縁膨出部41A−4はハウジング10の上壁11の後方空間17A−1内に収まる。
このように、ハウジング10への端子30そして係止金具40の組込み後に、加圧部材20が組み込まれる。加圧部材20は、組込みに際し、該加圧部材20の開位置と同じ垂立状態(図3(A),(B)に示されるのと同じ姿勢)のもとで、ハウジング10の前方から後方へ向けハウジング19の前方空間15内へ挿入される。その際、端子30の上腕部31の前部は加圧部材20の端子進入溝21へ進入し、係止金具40の上腕前部41Aは加圧部材20の金具進入溝22へ進入する。
加圧部材20の挿入時において、加圧部材20が垂立姿勢にあっても、進入時に加圧部材20の端子用カム部23の軸部23Aが端子30の上腕部31の前端と干渉するが、該端子30は連結部33における弾性変位により該連結部33を支点として梃子状に傾けるので、上記前端は上方にもち上がり、上記軸部23Aが端子30の上腕部31に形成された受圧部31A内の定位置に収まる。一方、係止金具40は上記垂立姿勢の加圧部材20と何ら干渉しないので、加圧部材20が円滑に定位まで挿入される。かくして、加圧部材20は、軸部23Aを中心として図3の開位置と図4の閉位置との間で回動可能となる。
このようにして各部材の組込みにより完成した本実施形態のコネクタは、次のようにして使用される。
先ず、コネクタ1が回路基板(図示せず)に取り付けられる。その際、端子30の接続部32Aが回路基板の対応回路部へ、係止金具40の固定接続部42B−1が対応固定部へ、それぞれ半田接続される。該係止金具40はこの固定接続部42B−1での回路基板との半田接続により、係止金具40の回路基板への固定を図る。
このように、回路基板に取り付けられたコネクタ1は、平型導体Fの挿入接続に先立ち、加圧部材20が図3(A),(B)の開位置にもたらされ、平型導体Fの挿入を可能としておく。
加圧部材20が開位置にある状態で、平型導体Fの前端部F1をハウジング10の後方から該ハウジング10の受入部14へ挿入する。
端子30に対しては、該端子30の上腕部31の押圧部31Bと下腕部32の接触部32Cとの間隔が平型導体Fの厚みとほぼ等しいので、該平型導体Fは難なく押圧部31Bと接触部32Cの間を通過して受入部14の所定位置まで挿入される。次に、係止金具40に対しては、該係止金具40の上腕部41の係止突出部41A−5が下方に大きく突出していて、該係止突出部41A−5と支持部たる下腕部42との間が平型導体Fの厚みよりも小さい間隔となっているので、平型導体Fの前端縁が上記係止突出部41A−5の後縁をなす斜縁に当接し、該斜縁での当接力の上方向分力で上腕後部41Bを連結部43を支点として傾斜させることにより、該係止突出部41A−5をもち上げ、該平型導体Fの前端部F1のさらなる進入を可能とし、平型導体Fは、上記所定位置まで挿入される。この所定位置では、平型導体Fの係止凹部F2が上記係止突出部41A−5の位置にまで達していて、上記上方向分力が解除されて、係止突出部41A−5は当初の位置に復帰して該係止凹部F2内へ突入する。かくして、平型導体Fは係止突出部41A−5と係止凹部F2の縁部との係止により、抜けが防止される。その際、係止突出部41A−5が設けられている上腕後部41Bは、幅広に形成されて剛性が高いのに加え、上縁膨出部41A−4が設けられているので、さらに剛性を高め、上記係止突出部41A−5が平型導体Fに対する係止能力を一段と高める。
このように平型導体Fが所定位置まで挿入されると、加圧部材20はその操作部25での操作力を受けて回動し、図4(A),(B)に見られる閉位置へもたらされる。この加圧部材20は閉位置へもたらされると、ハウジング10との間に設けられた解除自在なロック手段(図示せず)によりロックされて上記閉位置を維持する。
加圧部材20が回動されて閉位置にもたらされると、加圧部材20の端子用カム部23と金具用カム部24が上記加圧部材20の回動角だけ回動する。
上記端子用カム部23は、その軸部23Aのまわりに回動し、図4(A)のように、腕部23Bが下方に向け移動して縦姿勢をとるようになる。その結果、該腕部23Bの先端部が端子30の下腕部32の前部上縁を圧することで、端子用カム部23自体が上方にもち上がり、そのもち上がり分だけ端子30の上腕部31の前部を受圧部31Aで上方へ押し上げる。その結果、連結部33の位置を支点とし、上腕部31の後部を下方に向け傾けることとなる。したがって、上腕部31の後端に設けられた押圧部31Bは下方に変位(移動)して平型導体Fを接触部32Cへ圧し、その接圧を高める。
一方、金具用カム部24は、上記端子用カム部23の回動に伴って回動し、図4(B)に見られるように、該金具用カム部24はその加圧面24Eが係止金具40のカム係合部41A−1内へ移動し、第一平坦面24Aが係止金具40の下腕前部42Aの上縁42A−1に達し、縦姿勢をとるようになる。その結果、係止金具40の上腕前部41Aは、端子の上腕部31の前部と同様の原理で、金具用カム部24によりもち上げられ、これに対し、上腕後部41Bは後方へ向け下方に傾斜する。したがって、上腕前部41Aの上縁に設けられた段状の係止部41A−3は、上下方向で、ハウジング10の上壁11の下面よりも上方に位置するようになり、係止金具40が後方に引かれて移動しようとしても、段状の該係止部41A−3が上壁11の前端面に形成された係止縁部11Aに係止して、係止金具40の後方への移動を阻止する。さらに、係止金具40の上腕後部41Bが下方に傾斜する結果、係止突出部41A−5は下方に移動して平型導体Fの係止凹部F2内へ大きく突入する。したがって、平型導体Fの後方へ抜けを確実に防止する。なお、上記係止金具40の係止部41A−3はハウジング10の係止縁部11Aに、当初から当接して係止状態にあっても、当初は該係止縁部11Aとの間に隙間を形成していて、係止金具40が後方へ引かれたときに上記係止縁部11Aに当接して係止状態になるようにしてもよい。
かくして、本実施形態では、平型導体Fに不用意な抜出力が大きく作用しても、係止金具40は、その突起42Aがハウジング10の固定部17Cに喰い込んでいるのに加え、段状の係止部41A−3が、ハウジング10の上壁11に当接するので、後方への移動が確実に阻止され、かかる係止金具40がその係止突出部41A−5で平型導体Fとその係止凹部F2にて係止するので、平型導体Fの抜けも確実に阻止される。
本発明は、図1ないし図4に図示の形態に限定されず、変形が可能である。例えば、係止金具40は、図2(A),(B)そして図3(B)によく見られるように、突起42A−2が固定部17Cに喰い込むことによる抜け防止に加え、上腕前部41Aの上縁に段状の係止部41A−3を設けて該係止部41A−3がハウジング10の上壁11と係止することで、係止金具40の後方への抜けをさらに強力に阻止していたが、これに代えて、あるいはこれに加えて、係止金具40を加圧部材20と係止させることで抜けを強力に阻止することも可能である。例えば、図5(A)のように、係止金具40のカム係合部41A−1を深い凹部として形成し、これに伴い加圧部材20の金具用カム部24の加圧面24Eも上記カム係合部41A−1に適合して形成すれば、加圧部材20が閉位置にきたとき、図5(B)のように、上記加圧面24Eがカム係合部41A−1に対し深く係合するので、係止金具40が抜出方向に強く引かれても、加圧面24Eの肩面(図5(B)にて頂部の右肩部分)にて上記カム係合部41A−1と係止して、抜けが防止される。その際、図5(B)のように、係止金具40の上腕前部41Aが前端に向け上方へ傾くように変位するので、そのときに、上腕前部41Aの上縁がハウジング10の上壁11の前端に当接もしくは近接するようにしておけば、上腕前部41Aがさらに上方へ変位してカム係合部41A−1が金具用カム部24の加圧面24Eから外れてしまうことがなく、係止金具40の抜け防止がなされる姿勢を確実に維持する。
1 コネクタ 24 カム部
10 ハウジング 30 端子
11 上壁 40 係止金具
12 底壁 41 上腕部
15 前方空間 41A−1 カム係合部
16 端子溝 41A−3 係止部
17 金具溝 41A−4 上縁膨出部
20 加圧部材 41A−5 係止突出部

Claims (5)

  1. 平型導体の前端側に設けられた接続部分が前方へ向け挿入される受入部が形成されたハウジングと、金属板製でその平坦面に直角な方向で上記ハウジングに形成された端子溝で配列保持される複数の端子と、複数の端子と並列に配されハウジングの金具溝で保持される係止金具と、ハウジングまたは該ハウジングに取り付けられた部材により可動に支持されて、上記平型導体と端子との接圧を高める加圧部材とを備える平型導体用電気コネクタにおいて、
    係止金具は、ハウジングの底壁に支持される支持部と、底壁と平行なハウジングの上壁に沿って位置する上腕部と、支持部と上腕部とを連結する連結部とを有していて、上腕部が連結部より後方の上腕後部の後端部に平型導体と係止する係止突出部を、そして連結部より前方の上腕前部に加圧部材のカム部と係合するカム係合部とを備え、
    上記係止金具が上腕部の後部上縁の一部に形成された上縁もち上がり部を有するとともに、上腕部の前部上縁に係止部を有しており、
    ハウジングは、端子配列方向で上記係止金具の位置で上壁の後部で上記係止金具の上縁もち上がり部を収容する後方空間と、上壁の前部が切り欠かれて加圧部材の一部を収容する前方空間とを有し、
    係止部は、上下方向で、加圧部材が開位置にあるときにハウジングの上壁よりも下方に位置し、加圧部材が閉位置にきたときには、加圧部材に設けられたカム部により上記係止金具の上腕部の上腕前部がもち上げられて、上記係止部が上記上壁の厚み範囲を含む位置に至り、該上壁に対し後方に向け当接しもしくは当接可能に位置し、
    上記係止金具は、ハウジングに対し後方から上記上壁と下壁の間に圧入されて該ハウジングへ取り付け可能となっていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 平型導体の前端側に設けられた接続部分が前方へ向け挿入される受入部が形成されたハウジングと、金属板製でその平坦面に直角な方向で上記ハウジングに形成された端子溝で配列保持される複数の端子と、複数の端子と並列に配されハウジングの金具溝で保持される係止金具と、ハウジングまたは該ハウジングに取り付けられた部材により可動に支持されて、上記平型導体と端子との接圧を高める加圧部材とを備える平型導体用電気コネクタにおいて、
    係止金具は、ハウジングの底壁に支持される支持部と、底壁と平行なハウジングの上壁に沿って位置する上腕部と、支持部と上腕部とを連結する連結部とを有していて、上腕部が連結部より後方の上腕後部の後端部に平型導体と係止する係止突出部を、そして連結部より前方の上腕前部に加圧部材のカム部と係合するカム係合部とを備え、
    上記係止金具が上腕部の後部上縁の一部に形成された上縁もち上がり部を有するとともに、上腕部に加圧部材と係止する係止部を有しており、
    ハウジングは、端子配列方向で上記係止金具の位置で上壁の後部が切り欠かれて上記係止金具の上縁もち上がり部を収容する後方空間と、上壁の前部が切り欠かれて加圧部材の一部を収容する前方空間とを有し、
    係止部は、前後方向で上記カム部と係合するカム係合部で形成され、上記カム係合部が上記カム部に対し後方に向け当接しもしくは当接可能に位置し、
    上記係止金具は、ハウジングに対し後方から上記上壁と下壁の間に圧入されて該ハウジングへ取り付け可能となっていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  3. ハウジングは、金具溝内に連結部よりも前方に位置する固定部を有し、ハウジングに対して後方から係止金具を圧入取付けしたときに、係止金具の支持部で連結部よりも前方の支持部の上縁が、上記固定部に喰い込む突起を有していることとする請求項1または請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
  4. 係止金具は、支持部で連結部よりも後方の支持後部の後端に、回路基板へ半田固定される、固定接続部を有していることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
  5. 係止金具の上縁もち上がり部は、上腕後部の上縁に形成された上縁膨出部であることとする請求項1または請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
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