JP2010236182A - 梁用配筋工法及びこの工法に用いる架台 - Google Patents

梁用配筋工法及びこの工法に用いる架台 Download PDF

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Abstract

【課題】作業工数の増大を防止できるようにする。
【解決手段】架台10の上端開放箇所10aを介して上方から投入した長尺の左右の上主筋25a,25aを、各架台10の左右の支柱11の対応する上主筋用引掛け具17に掛け渡し、下主筋配筋工程において、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した長尺の下主筋27をスターラップ26上に直接配置し、中間の上主筋配筋工程において、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した長尺の中間の上主筋25bをかんざし筋32上に直接配置する。スターラップ配筋工程において、必要本数のスターラップ26を一度に配置する。
【選択図】図8

Description

本発明は、打設するコクリート中に埋め込まれる予定の架台を用いて梁用配筋を行なう工法及び架台に関するものである。
従来、打設するコクリート中に埋め込まれる予定の架台を用いて梁用配筋を行なう工法及び架台には、特許文献1に記載のものがある。架台2は、図13(A)に示すように、アングル材等によって構成された略門形であって、両脚部2aの上下端部間に上主筋支持部2dと幅止めアングル2bを架設すると共に、上主筋支持部2dの両端に上主筋落下防止突起2cを設けてある。梁用配筋工法は、捨コンクリート1の上に架台2を所定間隔おきに立設し、同図(B)に示すように、架台2に上主筋3aを全本数載置した後、上主筋3aに数本のスターラップ4を巻き掛ける。このスターラップ4は、後の工程でカンザシ6に載置される下主筋3bの不測な転げ落ちや一定以上の移動を防止するためのものであるから、下主筋3bの配筋作業や梁長手方向における主筋の圧接作業に支障がないように、できるだけ大きな間隔をあけて配置される。
次に、同図(C)に示すように、基礎梁を横切る状態に配置され且つ両端側を一対のジャッキ5,5で上昇位置に支持されたカンザシ6に下主筋3bを載置し、この状態で、梁長手方向に隣接する上主筋3aどうし、下主筋3bどうしを夫々ガス圧接等により接続して所定長さを有する1本ものとした後、これらの上主筋3aと下主筋3bとにわたって残り本数のスターラップ4を巻き掛けて必要本数のスターラップ4とする。スターラップ4は、両端にフックを形成した上向き開口のコ字状を呈する第1部材4aと、両端を下方に折曲した水平直線状の第2部材4bとに分割した形状にしてある。
続けて、二人の作業員が前記ジャッキ5,5を同時に縮小操作して、当該ジャッキ5,5でカンザシ6を下降させることにより下主筋3bを徐々に下降させ、スターラップ4の第1部材4aに支持させる。最後に、同図(D)に示すように、カンザシ6及びジャッキ5,5を撤去した後、型枠の組立(図示略)、コンクリート打設等を行って、基礎梁7を構築することになる。架台2は基礎梁7のコンクリート中に埋め込まれる。
特開平6−146587号公報
ところで、従来の梁用配筋工法には,下記の問題点がある。
(1)架台2に載置した上主筋3aにスターラップ4を巻き掛けた後に、スターラップ4の内側に位置するカンザシ6の部分に下主筋3bを載置するためには、下主筋3bを隣接するスターラップ4,4の間を介して梁長手方向に向かって移動させつつスターラップ4の内側に差し込む必要がある。しかし、下主筋3bを梁長手方向に向かって移動させつつ差し込めるように下主筋3bを短尺にする必要があり、下主筋3bの差込み本数が増大すると共に梁長手方向に隣接する下主筋3bどうしの接合箇所が増加することになり、作業工数の増大を招くことになる。
(2)カンザシ6及びジャッキ5,5を準備し、二人の作業員がジャッキ5,5を同時に縮小操作してカンザシ6と共に下主筋3bを徐々に下降させ、下主筋3bをカンザシ6からスターラップ4の第1部材4aへ載せ変えた後に、カンザシ6及びジャッキ5,5を撤去するため、作業工数の増大を招くことになる。
(3)上主筋3aと下主筋3bとにわたって残り本数のスターラップ4を巻き掛けるときに、上主筋3a及び下主筋3bが邪魔となりスターラップ4の巻き掛けに多くの手間を必要とし、作業工数の増大を招くことになる。
本発明は、上記問題点を解決するために作業工数の増大を防止できる梁用配筋工法及びこの工法に用いる架台の提供を目的とする。
作業工数の増大を防止できるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、主筋とスターラップを用いて梁用配筋を行なう工法において、下側枠板上に、下端寄りどうしを連結部材で連結した左右の支柱における連結部材より上方箇所に下方から上方へ向かって順に幅止め筋用引掛け具、かんざし筋用引掛け具及び上主筋用引掛け具を備えてなる上端を開放した複数個の架台を、前後間隔を開けて起立状態で配置する架台配置工程と、各架台の上端開放箇所を介して上方から投入した左右の上主筋を、各架台の対応する支柱の上主筋用引掛け具に掛け渡し、各架台と各上主筋を結束する左右の上主筋配筋工程と、左右の上主筋に、上端開放三辺型スターラップの複数本を、吊り下げた状態で前後間隔を開けて配置するスターラップ配筋工程と、スターラップ上に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した複数本の下主筋を、左右間隔を開けて配置すると共に、スターラップと下主筋を結束する下主筋配筋工程と、各架台の左右の幅止め筋用引掛け具に幅止め筋を掛け渡す幅止め筋配筋工程と、複数本の幅止め筋上に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した左右の腹筋を配置する腹筋配筋工程と、各架台の左右のかんざし筋用引掛け具にかんざし筋を掛け渡すと共に、かんざし筋上に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した複数本の中間の上主筋を左右間隔を開けて配置する中間の上主筋配筋工程と、左右及び中間の上主筋上に、各スターラップに接近させて被せ筋を配置すると共に、各被せ筋と対応する上主筋を結束する被せ筋配筋工程とをこの順番で行うことを特徴とする梁用配筋工法である。
請求項1記載の本発明に係る梁用配筋工法にあっては、左右の上主筋配筋工程において、架台の上端開放箇所を介して上方から投入した長尺の左右の上主筋を、各架台の左右の支柱の対応する上主筋用引掛け具に掛け渡すことができ、また、下主筋配筋工程において、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した長尺の下主筋をスターラップ上に直接配置することができ、更に、中間の上主筋配筋工程において、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した長尺の中間の上主筋をかんざし筋上に直接配置することができる。また、本発明に係る梁用配筋工法は、スターラップ配筋工程において、必要本数の上端開放三辺型スターラップを一度に配置することができる。
簡単に増打筋を配筋できるようにするために請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記被せ筋配筋工程の後に、架台の左右の支柱に掛け渡して被せ筋より上方に増打用支持具を配置する増打用支持具配置工程と、増打用支持具上に、複数本の増打筋を左右間隔を開けて配置する増打筋配筋工程と、増打筋上に第2の被せ筋を配置し、第2の被せ筋と各増打筋を結束する第2の被せ筋配筋工程とをこの順番で行う請求項1記載の梁用配筋工法である。なお、本発明においては、請求項1記載の「被せ筋配筋工程」を「第2の被せ筋配筋工程」と峻別するために、「第1の被せ筋配筋工程」と称することになる。
請求項2記載の本発明に係る梁用配筋工法にあっては、架台の左右の支柱に掛け渡して配置した増打用支持具上に、長尺の複数本の増打筋を配置することができる。
二段の上主筋の配筋を行うときの作業工数の増大を防止できるようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記架台配置工程において、前記複数個の架台の各々ついて、左右の支柱に上下二段のかんざし筋用引掛け具を備えたものを用い、前記腹筋配筋工程と前記中間の上主筋配筋工程の中間で、各架台の左右の下段のかんざし筋用引掛け具に下段のかんざし筋を掛け渡すと共に、下段のかんざし筋上に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した複数本の下段の上主筋を左右間隔を開けて配置する下段の上主筋配筋工程を行ない、前記中間の上主筋配筋工程において、前記かんざし筋用引掛け具として上段のかんざし筋用引掛け具を用いて前記中間の上主筋を上段の上主筋とした請求項1又は2記載の梁用配筋工法である。なお、本発明においては、請求項1記載の「左右の上主筋配筋工程」と「中間の上主筋配筋工程」を「下段の上主筋配筋工程」と峻別するために、「上段の左右の上主筋配筋工程」と「上段の中間の上主筋配筋工程」と称することになる。
請求項3記載の本発明に係る梁用配筋工法にあっては、下段の上主筋配筋工程において、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した長尺の下段の上主筋を下段のかんざし筋上に直接配置することができる。
作業工数の増大を防止できるようにするために請求項4記載の本発明が採用した手段は、梁用配筋工法に用いる架台において、下端寄りどうしを連結部材で連結した左右の支柱と、左右の各支柱の連結部材より上方箇所に下方から上方へ向かって順に設けられた幅止め筋用引掛け具、かんざし筋用引掛け具及び上主筋用引掛け具とを備え、上端を開放したことを特徴とする梁用配筋工法に用いる架台である。
請求項4記載の本発明に係る梁用配筋工法に用いる架台は、左右の上主筋用引掛け具に、左右の支柱の上端開放箇所を介して上方から投入した長尺の左右の対応する上主筋を掛け渡すことができ、また、左右の上主筋に吊り下げた上端開放三辺型スターラップに、上端開放箇所を介して上方から投入した長尺の下主筋を配置することができ、更に、左右のかんざし筋用引掛け具に引っ掛けたかんざし筋に、左右の支柱の上端開放箇所を介して上方から投入した長尺の上主筋を配置することができる。
各引掛け具の高さ調整を容易にできるようにするために請求項5記載の本発明が採用した手段は、前記左右の支柱は、表面を雄螺子とした鉄筋で形成され、前記筋用引掛け具、前記かんざし筋用引掛け具及び前記上主筋用引掛け具の各々は、前記支柱を挿通させた筒部を備え、支柱の雄螺子に螺合した雌螺子で筒部を支持する請求項4記載の梁用配筋工法に用いる架台である。
請求項5記載の本発明に係る梁用配筋工法に用いる架台は、支柱の雄螺子に螺合した雌螺子の高さ位置を変更することで、雌螺子で支持させた筋用引掛け具、かんざし筋用引掛け具及び上主筋用引掛け具の高さ位置を変更できる。
請求項1記載の本発明に係る梁用配筋工法は、各架台の上端開放箇所を介して上方から長尺の左右の上主筋を投入することができると共に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して長尺の下主筋及び長尺の中間の上主筋を投入することができるため、主筋長手方向に隣接する上主筋どうし及び下主筋どうしの各接合箇所を従来に比べて減少させて作業工数の増大を防止することが可能となる。また、長尺の下主筋をスターラップ上に直接配置することができるため、従来のカンザシ及びジャッキを用いる必要がなくなり、作業工数の増大を防止することが可能となる。更に、下主筋を配筋する前に必要本数の上端開放三辺型スターラップを一度に配置することができるため、残り本数のスターラップを巻き掛ける従来に比べてスターラップの配置に多くの手間を必要とせず、作業工数の増大を防止することが可能となる。
請求項2記載の本発明に係る梁用配筋工法は、長尺の複数本の増打筋を増打用支持具上に配置することができるので、簡単に増打筋を配筋できる。
請求項3記載の本発明に係る梁用配筋工法は、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を利用して長尺の下段の上主筋を下段の下段のかんざし筋上に直接配置することができるため、主筋長手方向に隣接する上主筋どうしの接合箇所を減少させて作業工数の増大を防止することが可能となる。
請求項4記載の本発明に係る梁用配筋工法に用いる架台は、左右の支柱の上端開放箇所を介して上方から長尺の上主筋、下主筋を投入して配置させることができるため、従来の撤去するカンザシ及びジャッキを用いる必要がなくなり、作業工数の増大を防止することが可能となる。
請求項5記載の本発明に係る梁用配筋工法に用いる架台は、支柱の雄螺子に螺合した雌螺子の高さ位置を調整することで、筋用引掛け具、かんざし筋用引掛け具及び上主筋用引掛け具の高さ位置を容易に調整することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る架台を示すものであって、図(A)は架台10の正面図、図(B)は縦断面した左側面図、図(C)は幅止め筋用引掛け具14の平面図、図(D)は下段のかんざし筋用引掛け具15の平面図、図(E)は下段のかんざし筋用引掛け具16及び上主筋引掛け具17を一体化した状態の平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る梁用配筋工法において、下側枠板22上に配置した各架台10の上主筋用引掛け具17,17に上段の左右の上主筋25a,25aを掛け渡し、左右の上主筋25a,25aに複数本のスターラップ26を吊り下げ、複数本のスターラップ26の下辺部26aに複数本の下主筋27を配置した状態を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は中間省略して右側に縦断側面図を左側に左側面図を示している。 第1の実施の形態に係る梁用配筋工法において、図2に示す状態から、更に各架台10の左右の幅止め筋用引掛け具14,14に幅止め筋28を掛け渡し、幅止め筋28上に左右の腹筋29,29を配置した状態を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は中間省略して右側に縦断側面図を左側に左側面図を示している。 第1の実施の形態に係る梁用配筋工法において、図3に示す状態から、更に各架台10の左右の下段のかんざし筋用引掛け具15,15に下段のかんざし筋30を掛け渡し、下段のかんざし筋30上に下段の複数本の上主筋31を配置した状態を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は中間省略して右側に縦断側面図を左側に左側面図を示している。 第1の実施の形態に係る梁用配筋工法において、図4に示す状態から、更に各架台10の左右の上段のかんざし筋用引掛け具16,16に上段のかんざし筋32を掛け渡し、上段のかんざし筋32上に上段の複数本の中間の上主筋25b,25b…を配置し、上段の上主筋25a,25b…上に第1の被せ筋34を配置した状態を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は中間省略して右側に縦断側面図を左側に左側面図を示している。 第1の実施の形態に係る梁用配筋工法において、図5に示す状態から、更に各架台10の左右の支柱11,11に増打用支持具35を掛け渡す前の状態を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は増打用支持具35の平面図である。 第1の実施の形態に係る梁用配筋工法において、図6に示す状態から、更に増打用支持具35上に複数本の増打筋36を配置し、増打筋上36に第2の被せ筋37を配置した状態を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は中間省略して右側に縦断側面図を左側に左側面図を示している。 第1の実施の形態に係る梁用配筋工法で配筋した配筋構造の一部を示す斜視図である。 第1の実施の形態における別態様の架台の別態様を示すものであって、図(A)は架台40及び増打用支持具55の正面図、図(B)は架台40及び増打用支持具55の左側面図、図(C)は幅止め筋用引掛け具44の平面図、図(D)は下段のかんざし筋用引掛け具45の平面図、図(E)は下段のかんざし筋用引掛け具46及び上主筋引掛け具47を一体化した状態の平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る梁用配筋工法で得た梁配筋構造を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は中間省略して右側に縦断側面図を左側に左側面図を示している。 本発明の第3の実施の形態に係る梁用配筋工法で得た梁配筋構造を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は中間省略して右側に縦断側面図を左側に左側面図を示している。 本発明の第4の実施の形態に係る梁用配筋工法で得た梁配筋構造を示すものであって、図(A)は正面図、図(B)は中間省略して右側に縦断側面図を左側に左側面図を示している。 図(A)乃至(D)は、従来の梁用配筋工法の手順を順番に示す正面図である。
本発明に係る梁用配筋工法(以下、「本発明工法」と言う。)及び梁用配筋工法に用いる架台(以下、「本発明架台」と言う。)を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
[第1の実施の形態]
図1乃至図9は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。本発明架台10は、図1に示す如く、左右の支柱11,11と、左右の支柱11,11の下端寄りどうしを溶接等で連結するアングル材等からなる連結部材12と、各支柱11の連結部材12より上方箇所に下方から上方へ向かって順に設けられた幅止め筋用引掛け具14、下段のかんざし筋用引掛け具15、上段のかんざし筋用引掛け具16及び上主筋用引掛け具17と、各支柱11の下端に設けた脚部19とを備え、上端を開放10aしたものである。本発明架台10は、左右の脚部19,19を前後方向に長く形成することで、自立できるようにしてある。
前記幅止め筋用引掛け具14は、鉄素材から成形され、支柱11を挿通させる支柱挿通用筒部14aと、支柱挿通用筒部14aに溶接等で接合した筒状の引掛け部14bとからなる。前記下段のかんざし筋用引掛け具15は、鉄素材から成形され、支柱11を挿通させる支柱挿通用筒部15aと、支柱挿通用筒部15aに溶接等で接合して前後方向に沿って突出する棒状等の引掛け部15bとからなる。
前記上段のかんざし筋用引掛け具16は、鉄素材から成形され、支柱11を挿通させる支柱挿通用筒部16aと、支柱挿通用筒部16aに溶接等で接合して前後方向に沿って突出する棒状等の引掛け部16bとからなる。前記上主筋用引掛け具17は、鉄素材から成形され、支柱11を挿通させる支柱挿通用筒部17aと、支柱挿通用筒部17aに溶接等で接合して架台10の内側へ突設する棒状等の引掛け部17bとからなる。上段のかんざし筋用引掛け具16及び上主筋用引掛け具17は、本例では支柱挿通用筒部16a及び支柱挿通用筒部17aを一個の筒部材で形成して両者を一体化して扱い易くしてあるが、別体とすることもある。なお、上段のかんざし筋用引掛け具16は、図示は省略したが、支柱挿通用筒部16aの前後の各々から前後の引掛け部16b,16bを突設して、左右の何れにも配置できるように左右共用型とすることもある。
本発明架台10は、支柱11として表面に雄螺子を形成した鉄筋を用い、支柱11の雄螺子に螺合した雌螺子18で前記幅止め筋用引掛け具14の筒部14a、下段のかんざし筋用引掛け具15の筒部15a、上段のかんざし筋用引掛け具16及び上主筋用引掛け具17の一体化した筒部16a,17aの夫々を支持するようになっており、雌螺子18を回転させて高さ位置を変更することで、筋用引掛け具14、下段のかんざし筋用引掛け具15、上段のかんざし筋用引掛け具16及び上主筋用引掛け具17の高さ位置を個別に変更できるようにしてある。なお、本例では、雌螺子18と各引掛け具14(15,16.17)の筒部14a(15a,16a.17a)を分離してあるが、雌螺子18と各筒部14a(15a,16a.17a)を溶接等で接合して一体化(図示略)することも可能である。なお、本発明架台10は、下段のかんざし筋用引掛け具15を省略して上主筋用引掛け具17のみとし、一段の上主筋の配置に対応させるようにすることもある。
本発明架台10は、各支柱11の下端に溶接等で接合した前後方向へ延びる脚部19を介して高さ調節具20を備えている。高さ調節具20は、脚部19前後寄りに取着した二個一組のナット20c,20cと、各ナット20cに螺着して上下移動可能な高さ調整用ボルト20a,20aと、各ボルト20aの先端を回転自在に連結させた平板等かせなる接地部20bとからなり、高さ調整用ボルト20a,20aを回転させることで、架台10の高さ位置と、自立させたときの架台10の鉛直度を調整できるようにしてある。なお、本発明架台10は、高さ位置及び鉛直度の調整を必要とない施工現場の場合には、高さ調節具20を省略できる。
本発明架台10は、図6に示す如く、左右の支柱11,11の上端寄りに、増打用支持具35を掛け渡すことができるようになっている。増打用支持具35は、鉄素材からなり、支柱11を挿通させる左右の支柱挿通用筒部35a,35aに、平板等からなる連結部35bの両端を溶接等で接合して形成してある。
図9に示す別態様の本発明架台40は、左右の支柱41,41として表面に雄螺子を形成しない一般の鉄筋を用い、各支柱41に上下移動能に外嵌した幅止め筋用引掛け具44、下段のかんざし筋用引掛け具45、上段のかんざし筋用引掛け具46及び上主筋用引掛け具47の各筒部44a(45a,46a,47a)を、各筒部44a(45a,46a)に設けた取付けネジ44c(45c,46c)を緊締することで、所定高さ位置に固着できるようになっている。本例では、上段のかんざし筋用引掛け具46の筒部46aと上主筋用引掛け具47の筒部47aを接合して一体化し、一体化した筒部46aに取付けネジ46cを設けてある。なお、これら筒部46a及び筒部47aは、図示は省略したが、別体に形成して、上主筋用引掛け具47の筒部47aに取付けネジを設けることも可能である。取付けネジ44c(45c,46c)は、各筒部44a(45a,46a)に溶接等で接合したナット44d(45d,46d)等からなる雌螺子に螺着したボルトからなる。本発明架台40は、前記架台10(図1参照)と同様に、左右の支柱41,41の下端寄りどうしを連結部材42で連結すると共に、各支柱41の下端に高さ調節具20を設けてある。本発明架台40の左右の支柱41,41に掛け渡す増打用支持具55は、鉄素材からなり、支柱41を挿通させる左右の支柱挿通用筒部55a,55aに、平板等からなる連結部55bの両端を溶接等で接合して形成し、各支柱挿通用筒部55aに設けた取付けネジ55cを緊締することで、架台40の所定高さ位置に固着できるようになっている。取付けネジ55cは、筒部55aに溶接等で接合したナット55d等からなる雌螺子に螺着したボルトからなる。
前記本発明架台10を用いる本発明工法は、図2乃至図8に示す如く、下記の各工程を下記手順で行う。本実施の形態では、上段の上主筋25と下段の上主筋31からなる二段の上主筋を配筋すると共に、上端側に増打筋36を配筋するものである。
(架台配置工程)
本工程では、図2に示す如く、予め設けられている下側枠板22上に、上端を開放した複数個の架台10を、配筋設計に従う前後間隔L(例えば、L=1,000〜1,500mm)を開けて起立状態で配置する。各架台10は、図1の図(A)及び(B)に示す如く、連結部材12より上方箇所に下方から上方へ向かって順に、幅止め筋用引掛け具14、下段のかんざし筋用引掛け具15、並びに、一体化された上段のかんざし筋用引掛け具16及び上主筋用引掛け具17を一体化したものを、配筋設計に従って所定高さ位置に備えると共に、各支柱11の下端に脚部19を介して高さ調整具20を備えるようにする。各架台10は、配筋設計に従った左右幅寸法W(例えば、W=350〜1,800mm)と高さ寸法H(例えば、H=1,000〜3,000mm)に形成される。各架台10については、必要に応じて、各高さ調節具20を調整して、高さ位置と鉛直度の調整を行なう。
(上段の左右の上主筋配筋工程)
本工程では、図2及び図8に示す如く、各架台10の上端開放箇所10aを介して上方から投入した左右の上主筋25a,25aを、各架台10の対応する支柱11の上主筋用引掛け具17の引掛け部17bに掛け渡し(すなわち、左の上主筋25aは、左の上主筋用引掛け具17,17…に前後方向へ延びるように掛け渡し、右の上主筋25aは、右の上主筋用引掛け具17,17…に前後方向へ延びるように掛け渡しする)、各架台10と各上主筋25aを番線で結束(図示略)する。各架台10は、各上主筋25aと結束することで左右の上主筋25aと一体化し、後工程での位置ズレや転倒の防止を図ることができる。
(スターラップ配筋工程)
本工程では、図2及び図8に示す如く、左右の上主筋25a,25aに、上端開放三辺型スターラップ26(肋筋)の複数本を吊り下げ、配筋設計に従う前後間隔N(例えば、N=100〜200mm)を開けて配置する。スターラップ26は、配筋設計に従う大きさに鉄筋で形成され、下辺部26bの左右両端から側辺部26cを起立させると共に側辺部26cの上端側に係止部26dを曲成し、各係止部26dを対応する上主筋25aに係止して上端開放箇所26aを形成してある。
(下主筋配筋工程)
本工程では、図2及び図8に示す如く、各スターラップ26の下辺部26a上に、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した複数本の下主筋27を、左右間隔を開けて配置すると共に、各スターラップ26の係止部26dと下主筋27を番線で結束(図示略)する。
(幅止め筋配筋工程)
本工程では、図3及び図8に示す如く、各架台10の左右の幅止め筋用引掛け具14,14の引掛け部14b,14bに幅止め筋28を掛け渡す。幅止め筋28は、鉄筋から形成され、水平部28aの左右両端側に係止部28bを曲成し、各係止部28bを対応する幅止め筋用引掛け具14の筒状の引掛け部14bに上方から挿着して係止状態となる。
(腹筋配筋工程)
本工程では、図3及び図8に示す如く、複数本の幅止め筋28上の左右各々に、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した左右の腹筋29,29を配置する。各腹筋29とスターラップ26の番線による結束は、本工程で行なうか、後述する第1の被せ筋配筋工程における各被せ筋34と対応する上主筋25a,25bを番線で結束(図示略)した後で行なう。
(下段の上主筋配筋工程)
本工程では、図4及び図8に示す如く、各架台10の左右の下段のかんざし筋用引掛け具15,15に下段のかんざし筋30を掛け渡すと共に、下段のかんざし筋30上に、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した複数本の下段の上主筋31を左右間隔を開けて配置すると共に、必要に応じて下段の上主筋31と下段のかんざし筋30を番線で結束(図示略)する。下段のかんざし筋30は、鉄筋からなり、両端寄りを対応する下段のかんざし筋用引掛け具15の引掛け部15bに引っ掛けられるようにして配置される。
(上段の中間の上主筋配筋工程)
本工程では、図5及び図8に示す如く、各架台10の左右の上段のかんざし筋用引掛け具161,6に上段のかんざし筋32を掛け渡すと共に、かんざし筋32上に、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した複数本の中間の上主筋25bを左右間隔を開けて配置する。複数本の中間の上主筋25bは、前記左右の上主筋配筋工程で配置した左右の上主筋25a,25aと共に、上段の上配筋25を形成することになる。
(第1の被せ筋配筋工程)
本工程では、図5及び図8に示す如く、左右の上主筋25a,25a及び複数本の中間の上主筋25bからなる上段の上配筋25上に、各スターラップ26に接近させて各スターラップ26毎に第1の被せ筋34を配置すると共に、各被せ筋34と対応する上主筋25a,25bを番線で結束(図示略)する。各被せ筋34は、配筋設計に従う大きさに鉄筋で形成され、上辺部34aの左右両端から側辺部34bを垂れ下げると共に側辺部34bの下端側に係止部34cを曲成し、各係止部34cを対応する前記腹筋29に係止してある。なお、被せ筋34は、係止部34cを省略することもある。
(増打用支持具配置工程)
本工程では、図6、図7及び図8に示す如く、各架台10の左右の支柱11,11に増打用支持具35を掛け渡して、前記第1の被せ筋34より上方に増打用支持具35を配置する。増打用支持具35は、左右の各支柱挿通用筒部35aに支柱11を挿通させ、支柱11に螺着した雌螺子18で所定高さ位置に配置してある。
(増打筋配筋工程)
本工程では、前記増打用支持具35の連結部35a上に、複数本の増打筋36を左右間隔を開けて配置する。
(第2の被せ筋配筋工程)
本工程では、複数本の増打筋36上に第2の被せ筋37を配置し、第2の被せ筋37と各増打筋36を番線で結束(図示略)する。第2の被せ筋37は、配筋設計に従う大きさに鉄筋で形成され、上辺部37aの左右両端から側辺部37bを垂れ下げてある。なお、第2の被せ筋37は、図示は省略したが、前記第1の被せ筋34と同様に、側辺部37bの下端側に係止部を曲成し、各係止部を対応する前記腹筋29に係止させることもある。
(本発明工法の手順)
第1の実施の形態に係る本発明工法は、上述した架台配置工程、上段の左右の上主筋配筋工程、スターラップ配筋工程、下主筋配筋工程、幅止め筋配筋工程、腹筋配筋工程、下段の上主筋配筋工程、上段の中間の上主筋配筋工程、第1の被せ筋配筋工程、増打用支持具配置工程、増打筋配筋工程及び第2の被せ筋配筋工程の各工程をこの順番で行ない、図7に示す梁配筋構造を得る。図7の図(A)に示す如く、左右の枠板23,23の配置は、第2の被せ筋配筋工程の後で行なう場合と、架台配置工程の前(図示略)に行なう場合とがある。
本実施の形態に係る本発明工法は、上段の左右の上主筋配筋工程において、架台10の上端開放箇所10aを介して上方から投入した長尺の左右の上主筋25a,25aを、各架台10の左右の支柱11の対応する上主筋用引掛け具17に掛け渡すことができ、また、下主筋配筋工程において、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した長尺の下主筋27,27…をスターラップ26上に直接配置することができ、更に、下段の上主筋配筋工程において、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した長尺の下段の上主筋31,31…を下段のかんざし筋30上に直接配置することがで、また、上段の中間の上主筋配筋工程において、各架台10及び各スターラップ26の上端開放箇所10a,26aを介して上方から投入した長尺の中間の上主筋25b,25b…をかんざし筋32上に直接配置することができるため、主筋長手方向に隣接する上主筋どうし及び下主筋どうしの各接合箇所を従来に比べて減少させて作業工数の増大を防止することが可能となる。
また、本実施の形態に係る本発明工法は、長尺の下主筋27,27…をスターラップ上に直接配置することができるため、従来の撤去するカンザシ及びジャッキを用いる必要がなくなり、作業工数の増大を防止することが可能となる。更に、本発明工法は、下主筋27,27…を配筋する前に必要本数の上端開放三辺型スターラップ26,26…を一度に配置することができるため、残り本数のスターラップを巻き掛ける従来に比べてスターラップの配置に多くの手間を必要とせず、作業工数の増大を防止することが可能となる。また、本発明工法は、長尺の複数本の増打筋36,36…を増打用支持具35上に配置することができるので、簡単に増打筋36,36…を配筋できる。
[第2の実施の形態]
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る梁用配筋工法で得た梁配筋構造を示すものである。本実施の形態に係る梁用配筋工法は、前記第1の実施の形態に係る梁用配筋工法(図2〜図8参照)における増打筋36を省略するものである。本実施の形態に係る梁用配筋工法は、前記第1の実施の形態の増打用支持具配置工程、増打筋配筋工程及び第2の被せ筋配筋工程を省略し、上述した架台配置工程、上段の左右の上主筋配筋工程、スターラップ配筋工程、下主筋配筋工程、幅止め筋配筋工程、腹筋配筋工程、下段の上主筋配筋工程、上段の中間の上主筋配筋工程及び第1の被せ筋配筋工程の各工程をこの順番で行ない、図10に示す梁配筋構造を得るものである。左右の枠板23,23の配置は、第1の被せ筋配筋工程の後で行なう場合と、架台配置工程の前(図示略)に行なう場合とがある。
[第3の実施の形態]
図11は、本発明の第3の実施の形態に係る梁用配筋工法で得た梁配筋構造を示すものである。本実施の形態に係る梁用配筋工法は、前記第1の実施の形態に係る梁用配筋工法(図2〜図8参照)における下段の上主筋31を省略するものである。本実施の形態に係る梁用配筋工法は、前記第1の実施の形態の下段の上主筋配筋工程を省略し、上述した架台配置工程、上段の左右の上主筋配筋工程、スターラップ配筋工程、下主筋配筋工程、幅止め筋配筋工程、腹筋配筋工程、上段の中間の上主筋配筋工程、第1の被せ筋配筋工程、増打用支持具配置工程、増打筋配筋工程及び第2の被せ筋配筋工程の各工程をこの順番で行ない、図11に示す梁配筋構造を得ものである。左右の枠板23,23の配置は、第2の被せ筋配筋工程の後で行なう場合と、架台配置工程の前(図示略)に行なう場合とがある。
[第4の実施の形態]
図12は、本発明の第4の実施の形態に係る梁用配筋工法で得た梁配筋構造を示すものである。本実施の形態に係る梁用配筋工法は、前記第1の実施の形態に係る梁用配筋工法(図2〜図8参照)における下段の上主筋31及び増打筋36を省略するものである。本実施の形態に係る梁用配筋工法は、前記第1の実施の形態の下段の上主筋配筋工程、増打用支持具配置工程、増打筋配筋工程及び第2の被せ筋配筋工程を省略し、上述した架台配置工程、上段の左右の上主筋配筋工程、スターラップ配筋工程、下主筋配筋工程、幅止め筋配筋工程、腹筋配筋工程、上段の中間の上主筋配筋工程及び第1の被せ筋配筋工程の各工程をこの順番で行ない、図12に示す梁配筋構造を得るものである。左右の枠板23,23の配置は、第1の被せ筋配筋工程の後で行なう場合と、架台配置工程の前(図示略)に行なう場合とがある。
[その他の実施の形態]
前記第2乃至4の実施の形態に係る梁用配筋工法は、架台として図1に示す架台10を用いているが、図9に示す架台40を用いて作業することも可能である。更に、架台10,40としては、現場の状況に応じて、高さ調整具20を省略したものを用いることもある。
10…架台、10a…上端開放箇所、11…左右の支柱、12…連結部材、14…幅止め筋用引掛け具、15…下段のかんざし筋用引掛け具、16…上段のかんざし筋用引掛け具、17…上主筋用引掛け具、18…雌螺子、19…脚部、20…高さ調整具、22…下側枠板、23…左右の枠板、25…上段の上主筋、26…スターラップ(肋筋)、27…下主筋、28…幅止め筋、29…腹筋、30…下段のかんざし筋、31…下段の上主筋、32…上段のかんざし筋、34…第1の被せ筋、35…増打用支持具、36…増打筋、37…第2の被せ筋、40…架台、41…左右の支柱、42…連結部材、44…幅止め筋用引掛け具、45…下段のかんざし筋用引掛け具、46…上段のかんざし筋用引掛け具、47…上主筋用引掛け具、55…増打用支持具、H…架台の高さ寸法、L…架台の前後間隔、N…スターラップの前後間隔、W…架台の幅寸法、

Claims (5)

  1. 主筋とスターラップを用いて梁用配筋を行なう工法において、
    下側枠板上に、下端寄りどうしを連結部材で連結した左右の支柱における連結部材より上方箇所に下方から上方へ向かって順に幅止め筋用引掛け具、かんざし筋用引掛け具及び上主筋用引掛け具を備えてなる上端を開放した複数個の架台を、前後間隔を開けて起立状態で配置する架台配置工程と、
    各架台の上端開放箇所を介して上方から投入した左右の上主筋を、各架台の対応する支柱の上主筋用引掛け具に掛け渡し、各架台と各上主筋を結束する左右の上主筋配筋工程と、
    左右の上主筋に、上端開放三辺型スターラップの複数本を、吊り下げた状態で前後間隔を開けて配置するスターラップ配筋工程と、
    スターラップ上に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した複数本の下主筋を、左右間隔を開けて配置すると共に、スターラップと下主筋を結束する下主筋配筋工程と、
    各架台の左右の幅止め筋用引掛け具に幅止め筋を掛け渡す幅止め筋配筋工程と、
    複数本の幅止め筋上に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した左右の腹筋を配置する腹筋配筋工程と、
    各架台の左右のかんざし筋用引掛け具にかんざし筋を掛け渡すと共に、かんざし筋上に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した複数本の中間の上主筋を左右間隔を開けて配置する中間の上主筋配筋工程と、
    左右及び中間の上主筋上に、各スターラップに接近させて被せ筋を配置すると共に、各被せ筋と対応する上主筋を結束する被せ筋配筋工程とをこの順番で行うことを特徴とする梁用配筋工法。
  2. 前記被せ筋配筋工程の後に、
    架台の左右の支柱に掛け渡して被せ筋より上方に増打用支持具を配置する増打用支持具配置工程と、
    増打用支持具上に、複数本の増打筋を左右間隔を開けて配置する増打筋配筋工程と、
    増打筋上に第2の被せ筋を配置し、第2の被せ筋と各増打筋を結束する第2の被せ筋配筋工程とをこの順番で行う請求項1記載の梁用配筋工法。
  3. 前記架台配置工程において、前記複数個の架台の各々ついて、左右の支柱に上下二段のかんざし筋用引掛け具を備えたものを用い、
    前記腹筋配筋工程と前記中間の上主筋配筋工程の中間で、各架台の左右の下段のかんざし筋用引掛け具に下段のかんざし筋を掛け渡すと共に、下段のかんざし筋上に、各架台及び各スターラップの上端開放箇所を介して上方から投入した複数本の下段の上主筋を左右間隔を開けて配置する下段の上主筋配筋工程を行ない、
    前記中間の上主筋配筋工程において、前記かんざし筋用引掛け具として上段のかんざし筋用引掛け具を用いて前記中間の上主筋を上段の上主筋とした
    請求項1又は2記載の梁用配筋工法。
  4. 梁用配筋工法に用いる架台において、
    下端寄りどうしを連結部材で連結した左右の支柱と、左右の各支柱の連結部材より上方箇所に下方から上方へ向かって順に設けられた幅止め筋用引掛け具、かんざし筋用引掛け具及び上主筋用引掛け具とを備え、上端を開放したことを特徴とする梁用配筋工法に用いる架台。
  5. 前記左右の支柱は、表面を雄螺子とした鉄筋で形成され、
    前記筋用引掛け具、前記かんざし筋用引掛け具及び前記上主筋用引掛け具の各々は、前記支柱を挿通させた筒部を備え、支柱の雄螺子に螺合した雌螺子で筒部を支持する請求項4記載の梁用配筋工法に用いる架台。
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