JP2010234886A - 乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】側面衝突時の乗員の衝突側への移動を迅速に抑制できる乗員保護装置を提供すること。
【解決手段】乗員保護装置S1は、着座した乗員Pの肘を上面側で受け止め可能な肘受け部10と、衝突時の乗員Pの衝突側への移動を抑制不能な位置に配置された肘受け部10を保持して、作動時、衝突時に乗員Pの衝突側への移動を肘受け部10によって抑制可能な抑制位置ESまで、肘受け部10を移動可能な駆動機構M1と、を備える。駆動機構M1の肘受け部10を移動させる駆動源は、衝突を検知可能な制御装置に作動を制御されるマイクロガスジェネレータを使用したアクチュエータ19、から構成されている。
【選択図】図5
【解決手段】乗員保護装置S1は、着座した乗員Pの肘を上面側で受け止め可能な肘受け部10と、衝突時の乗員Pの衝突側への移動を抑制不能な位置に配置された肘受け部10を保持して、作動時、衝突時に乗員Pの衝突側への移動を肘受け部10によって抑制可能な抑制位置ESまで、肘受け部10を移動可能な駆動機構M1と、を備える。駆動機構M1の肘受け部10を移動させる駆動源は、衝突を検知可能な制御装置に作動を制御されるマイクロガスジェネレータを使用したアクチュエータ19、から構成されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両の側面衝突時に、シートに着座した乗員の衝突側への移動を抑制可能な乗員保護装置に関する。
従来、この種の乗員保護装置として、車両の側面衝突時に、車両の左右方向の中央に配置されるコンソールボックスを、シリンダの駆動力を利用して上昇させ、シートに着座した乗員の衝突側への移動をコンソールボックスによって抑制するものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。駆動用のシリンダは、内部のガスに点火して発生した作動用ガスにより、コンソールボックスを上昇させるように、ピストンロッドを突出させていた。そして、この乗員保護装置では、乗員を受け止める部材が、気体を充填させて膨らむ袋状のエアバッグに比べて、形状を保持しやすい固体状のコンソールボックスであり、乗員を安定して受け止めることができた。
しかし、従来の乗員保護装置では、小物を収納するコンソールボックスを、モータ駆動によって前進させ、その後、乗員の着座するシートの座部付近から、乗員の衝突側への倒れ込みを防止可能に上半身の肋骨付近の高い位置まで、ガス点火により作動されるシリンダを利用して上昇させており、作動時の移動変位量が大きく、側面衝突時に迅速に乗員の移動を抑制する点に改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、側面衝突時の乗員の衝突側への移動を迅速に抑制できる乗員保護装置を提供することを目的とする。
本発明に係る乗員保護装置は、車両の側面衝突時に、シートに着座した乗員の衝突側への移動を抑制可能な乗員保護装置であって、
着座した乗員の肘を上面側で受け止め可能な肘受け部と、
衝突時の乗員の衝突側への移動を抑制不能な位置に配置された肘受け部を保持して、作動時、衝突時に乗員の衝突側への移動を肘受け部によって抑制可能な抑制位置まで、肘受け部を移動可能な駆動機構と、
を備えて構成されるとともに、
駆動機構の肘受け部を移動させる駆動源が、衝突を検知可能な制御装置に作動を制御されるマイクロガスジェネレータを使用したアクチュエータ、から構成されていることを特徴とする。
着座した乗員の肘を上面側で受け止め可能な肘受け部と、
衝突時の乗員の衝突側への移動を抑制不能な位置に配置された肘受け部を保持して、作動時、衝突時に乗員の衝突側への移動を肘受け部によって抑制可能な抑制位置まで、肘受け部を移動可能な駆動機構と、
を備えて構成されるとともに、
駆動機構の肘受け部を移動させる駆動源が、衝突を検知可能な制御装置に作動を制御されるマイクロガスジェネレータを使用したアクチュエータ、から構成されていることを特徴とする。
本発明に係る乗員保護装置では、車両の側面衝突時に、制御装置によってアクチュエータが作動されれば、肘受け部を、衝突時の乗員の衝突側への移動を抑制不能な位置から、衝突時に乗員の衝突側への移動を抑制可能な抑制位置まで、移動させて、肘受け部により、衝突側に移動しようとする乗員を受け止めて保護することができる。そして、乗員を受け止める部材が、乗員の載せる肘を上面側で受け止め可能に使用される肘受け部であり、従来装置のような、乗員の臀部が位置するシートの座部の側方に配置されているコンソールボックスに比べて、乗員の臀部より高い位置の乗員の肘付近に、肘受け部は、配置されている。そのため、その高さ付近から、衝突時の乗員の衝突側への移動を抑制可能な抑制位置(例えば、乗員の肋骨付近)まで、肘受け部を、単に、上昇させたり、あるいは、回転させたり等して、移動させるだけであり、その変位量を少なくできて、肘受け部を素早く抑制位置に配置させることができ、その結果、迅速に抑制位置に配置させた肘受け部により、乗員を受け止めて保護できる。
勿論、肘受け部を移動させる駆動機構の駆動源が、マイクロガスジェネレータを使用したアクチュエータとしており、作動時に、迅速に、肘受け部を抑制位置まで移動させることができる。
したがって、本発明に係る乗員保護装置は、側面衝突時の乗員の衝突側への移動を抑制可能な抑制位置に、素早く、肘受け部を配置でき、そして、その肘受け部によって乗員を受け止めることができることから、側面衝突時の乗員の衝突側への移動を迅速に抑制できる。
本発明に係る乗員保護装置の肘受け部としては、シートに配置された可倒式のアームレストやコンソールボックスの上面部位を利用することができる。
そして、例えば、肘受け部が、車両の左右のシートの間に配設されて、上面に乗員の肘を載せ可能なコンソールボックスから構成される場合には、
駆動機構は、
アクチュエータの作動時、抑制位置より下方に配置されているコンソールボックスを、抑制位置まで上昇可能に構成するとともに、
操作スイッチの操作により正転若しくは逆転されるモータの駆動によってコンソールボックスの高さ位置を調整可能な昇降機構、
を設けて配設することが望ましい。
駆動機構は、
アクチュエータの作動時、抑制位置より下方に配置されているコンソールボックスを、抑制位置まで上昇可能に構成するとともに、
操作スイッチの操作により正転若しくは逆転されるモータの駆動によってコンソールボックスの高さ位置を調整可能な昇降機構、
を設けて配設することが望ましい。
このような構成では、操作スイッチの操作により、昇降機構のモータを正転若しくは逆転させれば、コンソールボックスを上下動させて上面側の肘受け部の高さを調整することができて、肘受け部を、乗員の好みの高さ位置に配置させることができて、便利に使用できる。そして勿論、この乗員保護装置では、駆動機構のアクチュエータが作動されれば、抑制位置より下方に配置されているコンソールボックスを、迅速に、抑制位置まで上昇させることができて、側面衝突時の乗員を的確に保護できる。
さらにこの場合、制御装置は、アクチュエータとモータとの作動を制御可能として、
車両の衝突を予知した際、モータを駆動させて、昇降機構の作動時における最上昇位置とし、かつ、抑制位置より低い位置とした衝突待機位置まで、肘受け部を上昇移動させるとともに、
車両の衝突を予知した後において、実際の衝突を回避したことを検知した際、モータを駆動させて肘受け部を復帰させ、若しくは、車両の実際の衝突を検知した際、アクチュエータを作動させるように、構成することが望ましい。
車両の衝突を予知した際、モータを駆動させて、昇降機構の作動時における最上昇位置とし、かつ、抑制位置より低い位置とした衝突待機位置まで、肘受け部を上昇移動させるとともに、
車両の衝突を予知した後において、実際の衝突を回避したことを検知した際、モータを駆動させて肘受け部を復帰させ、若しくは、車両の実際の衝突を検知した際、アクチュエータを作動させるように、構成することが望ましい。
このような構成では、制御装置が、車両の側面衝突を予知した際に、予め、昇降機構のモータを駆動させて、高さ調整範囲内の最も高い最上昇位置である衝突待機位置に、肘受け部を配置させ、その後、制御装置が、実際の衝突を回避したことを検知した際、昇降機構のモータを駆動させて肘受け部を復帰させ、つぎの車両の側面衝突の予知時まで、通常使用状態として、操作スイッチの操作によるモータ駆動を優先させることができる。そして、制御装置が、車両の側面衝突を予知した後に実際の側面衝突を検知すれば、アクチュエータを作動させて、肘受け部を衝突待機位置より高い抑制位置に配置させることができる。この作動時、アクチュエータは、肘受け部を、モータ駆動時の高さ範囲内の最も高い衝突待機位置から抑制位置までの短い距離を、上昇移動させるだけであり、極めて迅速に、肘受け部を抑制位置に配置させることができる。したがって、上記のような構成であれば、側面衝突を予知しても、実際の側面衝突が起きなければ、肘受け部を復帰させて、つぎの側面衝突まで、肘受け部の高さ調整を可能にして使用でき、かつ、実際の側面衝突時には、一層迅速に、肘受け部を抑制位置に配置させることができる。
そして、上記の肘受け部をコンソールボックスに設けた乗員保護装置において、制御装置が、車両の側面衝突を予知せずに車両の側面衝突を検知した際、アクチュエータだけを作動させて、肘受け部を抑制位置へ上昇移動させるように、構成されていれば、モータ駆動による肘受け部の衝突待機位置への配置を待たずに、迅速に、肘受け部を抑制位置に配置させることができるため、車速が速い状態で車両が側面衝突しても、迅速に、着座した乗員を保護することができる。
また、例えば、肘受け部が、車両のシートにおける車両の左右方向の中央側に配置されるアームレストから構成される場合には、
駆動機構は、アクチュエータの作動時、アームレストの元部側から先端部側にかけて前記シートの背もたれ部の側面に沿わせた抑制不能の位置から、アームレストの元部側から先端部側を前方に延ばした抑制位置まで、アームレストの元部側を回転中心として、先端部側を回転させるように、構成し
駆動機構におけるアームレストの元部側の保持部位を、操作スイッチの操作により正転若しくは逆転されるモータの駆動によって、高さ位置を調整可能な昇降機構により、支持して、シートに配設することが望ましい。
駆動機構は、アクチュエータの作動時、アームレストの元部側から先端部側にかけて前記シートの背もたれ部の側面に沿わせた抑制不能の位置から、アームレストの元部側から先端部側を前方に延ばした抑制位置まで、アームレストの元部側を回転中心として、先端部側を回転させるように、構成し
駆動機構におけるアームレストの元部側の保持部位を、操作スイッチの操作により正転若しくは逆転されるモータの駆動によって、高さ位置を調整可能な昇降機構により、支持して、シートに配設することが望ましい。
このような構成では、操作スイッチの操作により、昇降機構のモータを正転若しくは逆転させれば、肘受け部としてのアームレストを上下動させて高さを調整することができて、アームレストを、乗員の好みの高さ位置に配置させることができ、便利に使用するができる。勿論、アームレストが、乗員の車内移動等を考慮して、その元部側から先端部側にかけてシートの背もたれ部の側面に沿うように畳まれた位置(この位置では、アームレストは側面衝突時の乗員の衝突側への移動を抑制できない抑制不能の位置となる)に配置されている状態で、車両の側面衝突があれば、衝突を検知した制御装置がアクチュエータを作動させることから、アームレストの元部側を回転中心として先端部側を回転させて、アームレストを、迅速に、抑制不能位置から、アームレストの元部側から先端部側を前方に延ばした抑制位置に、回転移動させることができ、アームレストにより、側面衝突時に移動する乗員を、的確に受け止めて保護することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の乗員保護装置S1は、図1〜3に示すように、乗員の車両の左右のシート3,3の間に配設されるコンソールボックス(センターコンソールボックス)11を備え、コンソールボックス11の箱状のボックス本体12の上方を開き可能に塞ぐ蓋部13の上面13a側を、着座した乗員Pの載せる肘PEを受け止め可能な肘受け部10として構成されている。
そして、第1実施形態の乗員保護装置S1は、コンソールボックス11を上昇させるアクチュエータ19を有した駆動機構M1と、アクチュエータ19の作動を制御する制御装置5と、を備えて構成されている。駆動機構M1は、車両のフロア1に固定される取付ベース14と、取付ベース14に取り付けられてコンソールボックス11を上昇可能に支持するハウジング15と、アクチュエータ19と、操作スイッチ25の操作によるモータ26の駆動により、コンソールボックス11に肘PEを載せる高さを調整可能な昇降機構U1と、を備えて構成されている。なお、制御装置5は、アクチュエータ19と昇降機構U1のモータ26との作動を制御可能に構成されている。
ハウジング15は、取付ベース14に取り付けられるアウタケース16と、アウタケース16内に配設されて、駆動機構M1の作動時にコンソールボックス11とともに、上昇するインナケース17と、を備えて構成されている。アウタケース16は、取付ベース14に結合される長方形板状の底壁16aと、底壁16aの外周縁から上方に延びる四角筒形状の周壁16bと、を備え、底壁16aの中央上面に、アクチュエータ19を配設させている。また、底壁16aには、アクチュエータ19の作動時に、コンソールボックス11の肘受け部10を配置させる高さ位置を、的確に、抑制位置ESに配置させて停止させるように、ストッパ機構22を構成する複数の可撓性を有したワイヤ23の元部23aが、連結されている。ワイヤ23は、先端部23bをボックス本体12の底壁12aに連結させている。さらに、周壁16bには、インナケース17の底壁17aを支持するフランジ部16cが突設させている。
なお、肘受け部10を停止させる抑制位置ESは、車両が側面衝突(以下、本明細書では、単に側突とする)する時、肘受け部10が衝突側(衝撃IPの作用している側)ISへ移動する乗員Pを受け止めることができる位置であって、シート3の座部3aに着座した乗員Pの臀部PBより高くして、乗員Pの肘PEや肋骨PR付近から肩部PSまでの上半身PUのエリアとしている。第1実施形態の場合、抑制位置ESは、肩部PSより僅かに低い肋骨PR付近とし、かつ、ストッパ機構22のワイヤ23が伸びた際のワイヤ23の元部23aから先端部23bまでの長さ寸法L分(図5参照)、ボックス本体12の底壁12aがアウタケース16の底壁16aから上方に離れた位置の肘受け部10の配置位置としている。
インナケース17は、周壁16bのフランジ部16cの上面側に支持される長方形板状の底壁17aと、底壁17aの外周縁から上方に延びる周壁17cと、を備えて構成されている。底壁17aには、各ワイヤ23を挿通させる挿通孔17bが形成されている。そして、周壁17cには、昇降機構U1の第2従動軸34を回動可能に上下で支持する軸受部38,39が、コンソールボックス11のボックス本体12の前後両側に、配設されている。第1実施形態の場合、インナケース17は、周壁17cの軸受部38,39、第2従動軸34、第2従動軸34の雄ねじ35に噛合してボックス本体12に連結される連結片40、を介在させて、コンソールボックス11を支持している。
アクチュエータ19は、駆動機構M1の駆動源となるもので、アウタケース16とインナケース17との底壁16a,17a間に配設され、作動時に、作動片20を瞬時に上方へ突出させることができるように、内部に、マイクロガスジェネレータ(MGG)を設けて構成されている。MGGは、制御装置5からの作動信号を入力させると、内部のスクイブを点火させて、充填していたガス発生剤を燃焼させ、作動用ガスとしての燃焼ガスを急激に供給して、作動片20を上昇させる。そして、作動片20の上昇時、ハウジング15におけるインナケース17の周壁17cをアウタケース16の周壁16bに摺動させつつ、インナケース17内に支持したコンソールボックス11ごと、インナケース17を上昇させ、コンソールボックス11の上面13a側の肘受け部10を、ストッパ機構22により位置規制される抑制位置ESまで、上昇移動させることとなる。
昇降機構U1は、ハウジング15に設けた操作スイッチ25の操作によって駆動軸26aを回動させるモータ26、第1従動軸28、第2従動軸34、及び、連結片40、を備えて構成され、操作スイッチ25の操作部25aの操作に伴うモータ26の駆動軸26aの正転若しくは逆転により、コンソールボックス11の肘受け部10の高さを上下移動させて、肘受け部10の高さ位置を調整可能に構成されている。
具体的に説明すれば、モータ26は、インナケース17の底壁17a上に、駆動軸26aを前後方向に沿わせて固定され、モータ26の駆動軸26aの前方に延びる先端には、歯車(ピニオン)27が固着されている。第1従動軸28は、軸方向を前後方向に沿わせるように、底壁17aに設けられた軸受部32に回動可能に支持されて配設され、前後方向の中央には、歯車27に噛合する歯車29が設けられ、前後両端には、歯車(傘歯車)30を固着させている。第2従動軸34は、インナケース17内のボックス本体12の前後に、軸方向を上下方向に沿わせるように、周壁17cの上下に設けられた軸受部38,39に回動可能に支持されて配設されている。前後の各第2従動軸34は、下端に、第1従動軸28の歯車30に噛合する歯車(傘歯車)36が固着されるとともに、軸受部38,39間に外周面に雄ねじ35を螺刻させている。連結片40は、ボックス本体12の底壁12a近傍から前後両側に突設されるとともに、第2従動軸34の雄ねじ35に噛合する雌ねじ41を設けて、前後の第2従動軸34を挿通させている。
この昇降機構U1では、例えば、モータ26が駆動軸26aを正転させれば、噛合する歯車27,29により、第1従動軸28が正転し、第1従動軸28が正転すれば、噛合する歯車30,36により、前後の第2従動軸34が正転することから、雌ねじ41を雄ねじ35に噛合させている連結片40が、第2従動軸34の正転によって、上昇し、コンソールボックス11の肘受け部10を上昇させることとなる。そして、モータ26の駆動軸26aが逆転すれば、上記と逆に、第1従動軸28と第2従動軸34とが逆転して、連結片40がコンソールボックス11の肘受け部10とともに、下降することとなる。
なお、モータ26は、ハウジング15の後面側に設けられた操作スイッチ25の操作部25aを上方移動させれば、肘受け部10を上昇させるように、駆動軸26aを正転させ、操作部25aを下方移動させれば、肘受け部10を下降させるように、駆動軸26aを逆転させることとなり、操作部25aを操作前の原位置に復帰させれば、肘受け部10を所定高さに配置させた状態で、モータ26の作動が停止されることとなる。
そして、昇降機構U1の操作スイッチ25の操作による肘受け部10の高さ調整は、図2の実線で示す最も低い最降下位置EDから、図3〜5に示す最上昇位置(衝突待機位置でもある)EWまで、の移動範囲CRで、上下移動可能となる。なお、最降下位置EDは、インナケース17の底壁17aをアウタケース16のフランジ部16cに当接させた状態で、連結片40が下方側の軸受部38に当接させた際の肘受け部10の配置位置としている。また、衝突待機位置EWは、抑制位置ESより低い位置として、第1実施形態の場合、インナケース17の底壁17aをアウタケース16のフランジ部16cに当接させた状態で、連結片40が上方側の軸受部39に当接させた際の肘受け部10の配置位置としている。
制御装置5は、モータ26とアクチュエータ19との作動を制御するもので、接近する障害物との車両の側突を予知できるように、接近する障害物を検知可能に車両の所定位置に配置されるミリ波レーダ等からなる側突予知センサ6と、車両の減速度を検知して車両の側突を検知可能な加速度センサ等からなる側突検知センサ7と、からの信号を入力するように、構成されている。
そして、制御装置5によるモータ26の作動制御では、側突予知センサ6からの信号に基づき、車両の衝突を予知すれば、駆動軸26aを正転させるようにモータ26を駆動させて、昇降機構U1の作動時における最上昇位置となる衝突待機位置EWまで、肘受け部10を上昇移動させる。また、制御装置5は、衝突待機位置EWまで肘受け部10を上昇移動させた後、所定時間経過しても、側突検知センサ7からの側突検知の信号の入力が無ければ、すなわち、車両が実際の側突を回避できたことを検知すれば、駆動軸26aを逆転させるようにモータ26を駆動させ、肘受け部10を、下降移動させて、モータ26の正転駆動前の位置に復帰させる。なお、操作スイッチ25によって昇降機構U1のモータ26が駆動されて、既に、肘受け部10が最上昇位置となる衝突待機位置EWに配置されている場合には、制御装置5は、側突予知センサ6からの信号に基づき、車両の側突を予知しても、モータ26を正転駆動させることなく、モータ26の駆動を停止させ、さらに、側突を回避しても、モータ26の駆動を停止させ、肘受け部10を最上昇位置となる衝突待機位置EWに停止させるように配置させておくこととなる。
また、制御装置5によるアクチュエータ19の作動制御は、肘受け部10を衝突待機位置EWに配置させた後、側突検知センサ7からの信号に基づき、車両の側突を検知すれば、制御装置5は、アクチュエータ19を作動させて、肘受け部10を抑制位置ESに配置させる。
さらに、実施形態の場合、側突予知センサ6からの車両の側突を予知する検知信号を入力することなく、側突検知センサ7の信号から車両の側突を検知した際、制御装置5は、昇降機構U1のモータ26を駆動させることなく、アクチュエータ19だけを作動させて、コンソールボックス11ごと、インナケース17を上昇させ、ストッパ機構22の伸びたワイヤ23がコンソールボックス11の上昇を止めるまで、換言すれば、肘受け部10を、抑制位置ESに配置させるまで、上昇移動させることとなる。なお、この肘受け部10の抑制位置ESへの上昇移動は、アクチュエータ19の作動前に、衝突待機位置EWより下方、例えば、図4の実線に示す最降下位置EDと衝突待機位置EWとの中間位置EC、あるいは、最降下位置EDに配置されていても、アクチュエータ19が作動されれば、ボックス本体12の底壁12aをストッパ機構22のワイヤ23の長さ寸法L分、単に、ボックス本体12を上昇させるだけであり、アクチュエータ19の作動前のコンソールボックス11の配置位置に無関係に、必ず、肘受け部10を抑制位置ESに配置させることができる。
以上のように、実施形態の乗員保護装置S1では、通常使用時、シート3に着座した乗員Pが操作スイッチ25の操作部25aを操作して、モータ26を駆動させて駆動軸26aを正転若しくは逆転させれば、昇降機構U1の第1従動軸28や第2従動軸34が正転若しくは逆転して、第2従動軸34の雄ねじ35に雌ねじ41を噛合させた連結片40が、コンソールボックス11とともに昇降して、肘受け部10が、高さを変えて、乗員Pの好みの高さ位置に配置されることとなる(図3,4参照)。
そして、制御装置5が側突予知センサ6からの信号に基づき車両の側突を予知した際には、制御装置5は、駆動軸26aを正転させるようにモータ26を駆動させて、昇降機構U1の作動時における最上昇位置、すなわち、抑制位置ESより低い位置とした衝突待機位置EWまで、肘受け部10を上昇移動させる。その後、制御装置5は、側突検知センサ7からの信号が無く、実際の側突を回避したことを検知した際、駆動軸26aを逆転させるようにモータ26を駆動させて肘受け部10を復帰させ、つぎの車両の側突の予知時まで、通常使用状態として、操作スイッチ25の操作によるモータ26駆動を優先させることとなる。
また、制御装置5は、車両の側突を予知した後に、側突検知センサ7からの信号に基づいて、実際の側突を検知すれば、アクチュエータ19を作動させて、肘受け部10を衝突待機位置EWより高い抑制位置ESに配置させることとなる(図5参照)。この作動時、アクチュエータ19は、モータ26の駆動時の移動範囲(最降下位置EDから衝突待機位置EWまで)CRを越えた抑制位置ESまで、肘受け部10を上昇させることから、肘受け部10が、衝撃IPの作用した衝突側ISへ移動する乗員Pの肋骨PR付近を受け止めて、乗員Pの衝突側ISへの移動を抑制することができる(図6参照)。
すなわち、この第1実施形態の乗員保護装置S1では、車両の側突時に、制御装置5によってアクチュエータ19が作動されれば、肘受け部10を、側突時の乗員Pの衝突側ISへの移動を抑制不能な位置(衝突待機位置EWや中間位置EC等)から、側突時に乗員Pの衝突側ISへの移動を抑制可能な抑制位置ESまで、移動させて、肘受け部10により、衝突側ISに移動しようとする乗員Pを受け止めて保護することができる。そして、乗員Pを受け止める部材が、乗員Pの載せる肘PEを上面13a側で受け止め可能に使用される肘受け部10であり、従来装置のような、乗員Pの臀部PBが位置するシート3の座部3aの側方に配置されているコンソールボックスに比べて、乗員Pの臀部PB(図1,6参照)より高い位置(衝突待機位置EWや中間位置EC等)の乗員Pの肘PE付近に、肘受け部10は配設されている。そのため、その高さ付近から、側突時の乗員Pの衝突側ISへの移動を抑制可能な抑制位置ESまで、肘受け部10を、単に、上昇移動させるだけであり、その変位量を少なくできて、肘受け部10を素早く抑制位置ESに配置させることができ、その結果、迅速に抑制位置ESに配置させた肘受け部10により、乗員Pを受け止めて保護できる。
勿論、肘受け部10を移動させる駆動機構M1の駆動源が、マイクロガスジェネレータを使用したアクチュエータ19としており、作動時に、迅速に、肘受け部10を抑制位置ESまで移動させることができる。
したがって、第1実施形態の乗員保護装置S1は、側突時の乗員Pの衝突側への移動を抑制可能な抑制位置ESに、素早く、肘受け部10を配置でき、そして、その肘受け部10によって乗員Pを受け止めることができることから、側突時の乗員Pの衝突側ISへの移動を迅速に抑制できる。
そして、第1実施形態の場合には、肘受け部10が、車両の左右のシート3,3の間に配設されて、上面13aに乗員Pの肘PEを載せ可能なコンソールボックス11から構成されている。また、駆動機構M1が、アクチュエータ19の作動時、抑制位置ESより下方の衝突待機位置EWや中間位置ECに配置されているコンソールボックス11を、抑制位置ESまで上昇可能に構成されるとともに、操作スイッチ25の操作により正転若しくは逆転されるモータ26の駆動によってコンソールボックス11の高さ位置を調整可能な昇降機構U1を備えて構成されている。
そのため、この第1実施形態の乗員保護装置S1では、操作スイッチ25の操作により、昇降機構U1のモータ26を正転若しくは逆転させれば、コンソールボックス11を上下動させて上面13a側の肘受け部10の高さを調整することができて、肘受け部10を、乗員の好みの高さ位置に配置させることができ、便利に使用することができる。そして勿論、この乗員保護装置S2では、駆動機構M1のアクチュエータ19が作動されれば、抑制位置ESより下方に配置されているコンソールボックス11を、迅速に、抑制位置ESまで上昇させることができて、コンソールボックス11により、側突時に移動する乗員Pを的確に受け止めて保護することができる。
さらに、第1実施形態では、制御装置5が、アクチュエータ19とモータ26との作動を制御可能として、
車両の側突を予知した際、モータ26を駆動させて、昇降機構U1の作動時における最上昇位置とし、かつ、抑制位置ESより低い位置とした衝突待機位置EWまで、肘受け部10を上昇移動させるとともに、車両の側突を予知した後において、実際の衝突を回避したことを検知した際、モータ26を駆動させて肘受け部10を復帰させ、若しくは、車両の実際の側突を検知した際、アクチュエータ19を作動させるように、構成されている。
車両の側突を予知した際、モータ26を駆動させて、昇降機構U1の作動時における最上昇位置とし、かつ、抑制位置ESより低い位置とした衝突待機位置EWまで、肘受け部10を上昇移動させるとともに、車両の側突を予知した後において、実際の衝突を回避したことを検知した際、モータ26を駆動させて肘受け部10を復帰させ、若しくは、車両の実際の側突を検知した際、アクチュエータ19を作動させるように、構成されている。
そのため、制御装置5が、車両の側突を予知した際に、予め、昇降機構U1のモータ26を駆動させて、高さ調整範囲内の最も高い最上昇位置である衝突待機位置EWに、肘受け部10を配置させ、その後、制御装置5が、実際の側突を回避したことを検知した際、昇降機構U1のモータ26を駆動させて肘受け部10を復帰させ、つぎの車両の側突の予知時まで、通常使用状態として、操作スイッチ25の操作によるモータ26駆動を優先させることができる。そして、制御装置5が、車両の側突を予知した後に実際の側突を検知すれば、アクチュエータ19を作動させて、肘受け部10を衝突待機位置EWより高い抑制位置ESに配置させることができる。この作動時、アクチュエータ19は、肘受け部10を、モータ駆動時の高さ範囲内の最も高い衝突待機位置EWから抑制位置ESまでの短い距離を、上昇移動させるだけであり、極めて迅速に、肘受け部10を抑制位置ESに配置させることができる。したがって、上記のような構成であれば、側突を予知しても、実際の側突が起きなければ、肘受け部10を復帰させて、つぎの側突まで、肘受け部10の高さ調整を可能にして使用でき、かつ、実際の側突時には、一層迅速に、肘受け部10を抑制位置ESに配置させることができる。
さらに、第1実施形態では、制御装置5が、車両の側突を予知せずに車両の側突を検知した際、アクチュエータ19だけを作動させて、肘受け部10を抑制位置ESへ上昇移動させるように、構成されている。そのため、第1実施形態の乗員保護装置S1では、モータ26駆動による肘受け部10の衝突待機位置EWへの配置を待たずに、迅速に、肘受け部10を抑制位置ESに配置させることができるため、車速が速い状態で車両が側突しても、迅速に、着座した乗員Pを保護することができる。
第1実施形態の乗員保護装置S1では、乗員Pの肘PEを受け止め、かつ、側突時の衝突側(衝撃IPの作用する側)ISに移動する肘受け部10として、コンソールボックス11の蓋部13の上面13a側とした場合を示したが、図7〜11に示す第2実施形態の乗員保護装置S2のように構成してもよい。
この第2実施形態の乗員保護装置S2では、側突時に乗員Pを受け止める肘受け部50が、車両のシート3における車両の左右方向の中央側に配置されるアームレスト51から構成されている。このアームレスト51は、シート3の背もたれ部3bの車両中央側となる側面3cに配設されている。そして、この第2実施形態の乗員保護装置S2は、アームレスト51を回転移動させるアクチュエータ59を有した駆動機構M2、駆動機構M2ごとアームレスト51を、昇降させる昇降機構U2、及び、アクチュエータ59の作動を制御する制御装置45と、を備えて構成されている。
昇降機構U2は、図8に示すように、シート3の背もたれ部3bに配設されているシートフレーム3dに固定されたコ字形の支持ブラケット68、支持ブラケット68の下方側の横板68bに固定されるモータ66、モータ66の駆動軸66aに直列的に連結されて、背もたれ部3bの側面3cの上下に延びる方向に軸方向を沿わせて配設されるねじ棒67、及び、駆動機構M2を配設させた保持部55から延びる連結片70、を備えて構成されている。ねじ棒67は、下端側を駆動軸66aに連結させ、上端側を支持ブラケット68の上方側の横板68aに回動可能に軸支させている。モータ66は、シート3の座部3aの側面に配置された操作スイッチ65の操作部65aの操作により、駆動軸66aを正転若しくは逆転させて、ねじ棒67を回動させることとなる。そして、ねじ棒67の雄ねじ67aに噛合する雌ねじ71が連結片70に形成されており、ねじ棒67が正転すれば、連結片70が保持部55ごと上昇し、ねじ棒67が逆転すれば、連結片70が保持部55ごと下降することとなる。
そのため、昇降機構U2は、図8,11に示すように、操作スイッチ65の操作部65aを操作すれば、モータ66の正転若しくは逆転により、保持部55に保持されたアームレスト(肘受け部50)51を、上下動させて、乗員Pの好みの高さ位置に配置させることができる。なお、連結片70は、ねじ棒67の回動時に、共回りしないように、支持ブラケット68の縦板68cに位置規制され、そして、ねじ棒67の回動に伴い、縦板68cに摺動しつつ、上下動することとなる。
駆動機構M2は、連結片70を設けた保持部55のケース56内に、アクチュエータ59を配設させて構成され、アクチュエータ59から延びる作動軸60に、アームレスト51の元部52を支持する支持片61を、固着させている。アクチュエータ59は、MGGとクラッチ機構とが内蔵されて、MGGの作動時、作動軸60を回転させるように、構成されている。なお、アクチュエータ59のクラッチ機構は、乗員Pの操作によって、先端部53側を元部52側から上方に向けるように畳んだ収納位置と、上面51aに肘PEを載せることができるように、先端部53側を元部52側から前方に延ばした使用位置と、に自由に、アームレスト51を回動可能な可倒式とするために、配設されている。
そして、制御装置45は、車両の減速度を検知して車両の側突を検知可能な加速度センサ等からなる側突検知センサ47と、アームレスト51の配置位置を検知可能なポテンショメータ等の位置センサ46と、からの信号を入力して、アクチュエータ59の作動を制御するように、構成されている。詳しく述べれば、位置センサ46は、ケース56に設けられて、アームレスト51が、元部52側から先端部53側にかけてシート3の背もたれ部3bの側面3cに沿うような収納位置に畳まれている際、そのアームレスト51の配置位置を検知して、制御装置45にその検知信号を出力する。そして、制御装置45は、その配置位置では、アームレスト(肘受け部50)51によって、側突時の乗員Pを受け止められないことから、アームレスト51が抑制不能位置EFに配置されていると判断し、その状態で、側突検知センサ47から車両の側突時の信号を入力すれば、アクチュエータ59を作動させることとなり、その際、作動軸60が、支持片61とともに回転し、先端部53側を元部52側から前方に延びて側突時に移動する乗員Pの肋骨PR付近を受け止め可能な抑制位置ESに、アームレスト51を前方回転させることとなる(図7,9のA,B参照)。
なお、支持片61の周囲には、アームレスト51の抑制位置ESへの配置時に、アームレスト51の回転を止めるストッパ機構62として、支持片61に当接するストッパ板63が、配設されている。ストッパ板63は、ケース56から延びるように配設されている(図9のA,B参照)。
以上のように、この第2実施形態の乗員保護装置S2では、操作スイッチ65の操作部65aの操作により、昇降機構U2のモータ66の駆動軸66aを正転若しくは逆転させれば、駆動軸66aに連なるねじ棒67が回動し、ねじ棒67に噛合している連結片70が、保持部55とともに、上下動することから、図11に示すように、保持部55から延びる肘受け部50としてのアームレスト51が、上下動して、その高さを調整することができて、アームレスト51を、乗員Pの好みの高さ位置に配置させることができ、便利に使用することができる。
そして、アームレスト51が、乗員Pの車内移動等を考慮して、その元部52側から先端部53側にかけてシート3の背もたれ部3bの側面3cに沿うように畳まれた収納位置(この位置では、アームレスト51は側突時の乗員Pの衝突側ISへの移動を抑制できない抑制不能位置EFとなる)に配置されている状態を位置センサ46の信号により検知しており、かつ、側突検知センサ47からの信号によって側突を検知した際、制御装置45は、アクチュエータ59を作動させる。アクチュエータ59が作動されれば、図9のA,Bに示すように、作動軸60とともにアームレスト51の元部52側を保持している支持片61が回転し、アームレスト51の元部52側を回転中心として先端部53側を前方回転させて、アームレスト51を、迅速に、抑制不能位置EFから、アームレスト51の元部52側から先端部53側を前方に延ばした抑制位置ESに、回転移動させることができる。その結果、肘受け部50としてのアームレスト51が、図10に示すように、衝突側ISに移動しようとする乗員Pを、迅速に受け止めて、保護することができる。
なお、第1,2実施形態では、昇降機構U1,U2として、雄ねじ35を設けた第2従動軸34やねじ棒67を回転させて、それらに噛合する連結片40,70とともに、コンソールボックス11やアームレスト51を昇降させる構成を示したが、モータ26,66の駆動により、コンソールボックス11やアームレスト51を昇降できれば、カム機構、リンク機構、ラックピニオンやウォーム等を含めた歯車機構、あるいは、チェーンやベルト等の種々の機構を、単独で、あるいは、併用して、昇降機構を構成することができる。
3 シート
3b 背もたれ部
3c 側面
5,45 制御装置
6 側突予知センサ
7,47 側突検知センサ
10,50 肘受け部
11 コンソールボックス
19,59 アクチュエータ
25,65 操作スイッチ
26,66 モータ
51 アームレスト
52 元部
53 先端部
55 (保持部位)保持部
P 乗員
PR 肋骨
PE 肘
ES (肘受け部の)抑制位置
EW (肘受け部の)衝突待機位置
ED (肘受け部の)最降下位置
EC (肘受け部の)中間位置
EF (肘受け部の)抑制不能位置
CR (コンソールボックスの)移動範囲
M1 駆動機構
M2 駆動機構
U1 昇降機構
U2 昇降機構
S1 乗員保護装置
S2 乗員保護装置。
3b 背もたれ部
3c 側面
5,45 制御装置
6 側突予知センサ
7,47 側突検知センサ
10,50 肘受け部
11 コンソールボックス
19,59 アクチュエータ
25,65 操作スイッチ
26,66 モータ
51 アームレスト
52 元部
53 先端部
55 (保持部位)保持部
P 乗員
PR 肋骨
PE 肘
ES (肘受け部の)抑制位置
EW (肘受け部の)衝突待機位置
ED (肘受け部の)最降下位置
EC (肘受け部の)中間位置
EF (肘受け部の)抑制不能位置
CR (コンソールボックスの)移動範囲
M1 駆動機構
M2 駆動機構
U1 昇降機構
U2 昇降機構
S1 乗員保護装置
S2 乗員保護装置。
Claims (5)
- 車両の側面衝突時に、シートに着座した乗員の衝突側への移動を抑制可能な乗員保護装置であって、
着座した乗員の肘を上面側で受け止め可能な肘受け部と、
衝突時の乗員の衝突側への移動を抑制不能な位置に配置された前記肘受け部を保持して、作動時、衝突時に乗員の衝突側への移動を前記肘受け部によって抑制可能な抑制位置まで、前記肘受け部を移動可能な駆動機構と、
を備えて構成されるとともに、
前記駆動機構の前記肘受け部を移動させる駆動源が、衝突を検知可能な制御装置に作動を制御されるマイクロガスジェネレータを使用したアクチュエータ、から構成されていることを特徴とする乗員保護装置。 - 前記肘受け部が、車両の左右のシートの間に配設されて、上面に乗員の肘を載せ可能なコンソールボックスから構成され、
前記駆動機構が、
前記アクチュエータの作動時、抑制位置より下方に配置されている前記コンソールボックスを、抑制位置まで上昇可能に構成されるとともに、
操作スイッチの操作により正転若しくは逆転されるモータの駆動によって前記コンソールボックスの高さ位置を調整可能な昇降機構、
を備えて配設されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。 - 前記制御装置が、
前記アクチュエータと前記モータとの作動を制御可能として、
車両の衝突を予知した際、前記モータを駆動させて、前記昇降機構の作動時における最上昇位置とし、かつ、抑制位置より低い位置とした衝突待機位置まで、前記肘受け部を上昇移動させるとともに、
車両の衝突を予知した後において、実際の衝突を回避したことを検知した際、前記モータを駆動させて前記肘受け部を復帰させ、若しくは、車両の実際の衝突を検知した際、前記アクチュエータを作動させるように、構成されていることを特徴とする請求項2に記載の乗員保護装置。 - 前記制御装置が、車両の衝突を予知せずに車両の衝突を検知した際、前記アクチュエータだけを作動させて、前記肘受け部を抑制位置へ上昇移動させるように、構成されていることを特徴とする請求項3に記載の乗員保護装置。
- 前記肘受け部が、車両のシートにおける車両の左右方向の中央側に配置されるアームレストから構成され、
前記駆動機構が、前記アクチュエータの作動時、前記アームレストの元部側から先端部側にかけて前記シートの背もたれ部の側面に沿わせた抑制不能の位置から、前記アームレストの元部側から先端部側を前方に延ばした抑制位置まで、前記アームレストの元部側を回転中心として、前記先端部側を回転させるように、構成され、
前記駆動機構における前記アームレストの元部側の保持部位が、操作スイッチの操作により正転若しくは逆転されるモータの駆動によって、高さ位置を調整可能な昇降機構により、支持されて、前記シートに配設されていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009083166A JP2010234886A (ja) | 2009-03-30 | 2009-03-30 | 乗員保護装置 |
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Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2009
- 2009-03-30 JP JP2009083166A patent/JP2010234886A/ja not_active Withdrawn
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