JP2010234719A - 積層体およびそれを用いたチューブ容器 - Google Patents
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Abstract
積層体とその積層体により製造されるチューブ容器に関し、表面に印刷された文字や絵柄を立体的に表現する積層体、および、それを用いた高意匠性を有するチューブ容器を提供する。
【解決手段】
少なくとも、樹脂からなる立体装飾樹脂層、容器の地色印刷が施された表面印刷投影層、ヒートシール性樹脂からなる内面樹脂層が順に積層してなる積層体であって、文字、絵柄が立体装飾樹脂層の表面に印刷され、かつ立体装飾樹脂層の厚みが100μm〜300μmであることを特徴とする積層体を作製し、積層体の文字、絵柄印刷面が外側、内面樹脂層が内側となるように、両端部を重ね合わせて溶着された筒状のチューブ容器の胴部に、肩部及び口部からなる頭部を接合してチューブ容器を作製する。
【選択図】 図1
Description
しかし、特許文献1に記載のチューブ容器の胴部を構成する積層材は、チタン顔料添加の着色合成樹脂層が隠蔽層の役割を果たすので、チタン顔料と着色材が発現する白を基調とした色彩が容器胴部の地色となり、文字や絵柄の印刷を施した場合であっても、積層材を用いてチューブ容器を作製した際に意匠性が高いとは言いがたい。
一方で地色を所望の色柄に印刷する場合は、表面印刷層として積層材の最表面に地色を印刷するが、印刷機に通す際に搬送ローラーが接するミミ部には印刷ができないことや、積層材を筒貼りして胴部を形成する際に積層材の両端の最外層合成樹脂層と最内層合成樹脂層を溶着して貼り合せるため、貼り合せ部の表面には地色印刷を施すことができず、ミミ部、貼り合せ部には印刷抜けが生じることとなり、積層材を用いてチューブ容器を作製した際に意匠性が低下する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の積層体において、表面印刷投影層が、立体装飾樹脂層側から、基材、基材上に印刷された透明および/または半透明な容器の地色である中間印刷層、及び金属箔層の順で積層されてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の積層体において、表面印刷投影層が、立体装飾樹脂層側から、無機酸化物蒸着フィルム、この蒸着フィルムの蒸着面に印刷された不透明な容器の地色である中間印刷層からなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3に記載の積層体において、立体装飾樹脂層上の表面印刷投影層とは異なる面に、表面樹脂層が形成され、表面樹脂層上に文字、絵柄が印刷されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4に記載の積層体の文字、絵柄印刷面が外側、内面樹脂層が内側となるように、両端部を重ね合わせて溶着された筒状のチューブ容器の胴部に、肩部及び口部からなる頭部を接合して作製されるチューブ容器に関するものである。
請求項6に記載の発明は、基材の一方の面に透明および/または半透明な容器の地色を印刷して中間印刷層を形成し、中間印刷層上に金属箔を貼り合せて金属箔層を形成して表面印刷投影層を形成する工程、表面印刷投影層中の金属箔層上にヒートシール性樹脂を積層して内面樹脂層を形成する工程、表面印刷投影層中の基材上に樹脂を積層して立体装飾樹脂層を形成する工程、さらに、立体装飾樹脂層上に文字、絵柄を印刷する工程からなり、請求項1、2の積層体を製造する積層体の製造方法に関するものである。
請求項7に記載の発明は、無機酸化物蒸着フィルムの蒸着面上に不透明な容器の地色を印刷して中間印刷層を形成して表面印刷投影層を形成する工程、表面印刷投影層中の中間印刷層上にヒートシール性樹脂を積層して内面樹脂層を形成する工程、表面印刷投影層中の蒸着フィルム上に樹脂を積層して立体装飾樹脂層を形成する工程、さらに、立体装飾樹脂層上に文字、絵柄を印刷する工程からなり、請求項1、3の積層体を製造する積層体の製造方法に関するものである。
請求項8に記載の発明は、表面印刷投影層を形成する工程、表面印刷投影層の一方の面にヒートシール性樹脂を積層して内面樹脂層を形成する工程、表面印刷投影層の他方の面に樹脂を積層して立体装飾樹脂層を形成する工程、立体装飾樹脂層上に樹脂を積層して表面樹脂層を形成する工程、さらに、表面樹脂層上に文字、絵柄を印刷する工程からなり、請求項4の積層体を製造する積層体の製造方法に関するものである。
請求項9に記載の発明は、請求項6乃至8に記載の積層体の製造方法において、グラビア印刷法により中間印刷層を形成することを特徴とする。
また、積層体の表面にでない中間印刷層でチューブ容器胴部の地色を印刷するため、印刷機に通す際のミミ部や積層体を筒状に形成して貼り合せる場合の貼り合せ部においても、印刷抜けを生じることがない。さらに、表面に文字や絵柄を印刷した積層体を筒状に貼り合せるだけで、チューブ胴部を形成でき、貼り合せの後に新たな加工が必要ないので、生産性が高く、低コストで、高意匠性のチューブ容器を製造することができる。
本発明の積層体を用いてパウチ等の包装容器を作製した場合には、表面に印刷された文字や絵柄を立体的に演出でき、高意匠性を与えることができる。
図1(a)に本発明に係る積層体の一例の構成を示す。最終的に図3のチューブ容器16を作製した際の容器外側となる側から順に、立体装飾樹脂層3、表面印刷投影層4、内面樹脂層5で構成され、表面印刷投影層4は立体装飾樹脂層3と接する側から順に、基材6、透明および/または半透明な中間印刷層7、金属箔層8で構成される。また、図1(b)に示すように、立体装飾樹脂層3上に表面樹脂層11を設けてもよい。立体装飾樹脂層3または表面樹脂層11には文字や絵柄などの表面印刷2が施される。
図2(a)は、本発明に係る積層体の別の実施形態を示す。最終的に図3のチューブ容器16を作製した際の容器外側となる側から順に、立体装飾樹脂層3、表面印刷投影層41、内面樹脂層5で構成され、表面印刷投影層41は立体装飾樹脂層3と接する側から順に、無機酸化物蒸着フィルム9、不透明な中間印刷層10で構成される。また、図2(b)に示すように立体装飾樹脂層3上に表面樹脂層11を設けてもよい。図1の積層体と同様に、立体装飾樹脂層3または表面樹脂層11には文字や絵柄などの表面印刷2が施される。
内面樹脂層としては、熱によって溶融して、立体装飾樹脂層あるいは表面樹脂層と相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等の1種ないしそれ以上からなる樹脂およびそのフィルムないしシートを使用し、内面樹脂層を形成することができる。本発明においては、前記のような樹脂の中でも、特に、線状低密度ポリエチレンを使用することが好ましい。線状低密度ポリエチレンは、粘着性を有することから破断の伝搬が少なく耐衝撃性を向上させるという利点がある。また、内面樹脂層は常時内容物に接触していることから、耐環境ストレスクラッキング性の劣化を防止するためにも有効である。
内面樹脂層の厚みは100〜210μmが好ましい。
立体装飾樹脂層上に表面樹脂層を設ける場合は、立体装飾樹脂層と表面樹脂層の厚さの総和が100〜300μmとなることが好ましく、そのため、立体装飾樹脂層の厚みは、100〜260μmがより望ましい。
表面樹脂層を設けることにより、表面印刷を施す際の印刷適性が向上する。また、積層体の表面の滑り性が良好となるために、充填機に容器を供給する際又は充填機から排出する際に滑りが悪く詰まるなどの問題がなくなり、充填機適性が向上する。
次に、表面印刷投影層の金属箔層側に樹脂フィルムをウエットラミネ−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネ−ション法により貼り合せるか、溶融押出し法により樹脂層を積層して、内面樹脂層を形成する。次に、表面印刷投影層の他方の面である基材側に立体装飾樹脂層を形成する。立体装飾樹脂層の形成には、上述した内面樹脂層の形成方法を用いることができる。
押し出しラミネ−トする際の接着性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポエイソブチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいはそれらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、その他等を使用することができる。また、本発明において、ドライラミネ−トする際の接着剤層を構成する接着剤としては、具体的には、ドライラミネ−ト等において使用される2液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエ−テルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、エボキシ系接着剤、ゴム系接着剤、その他等を使用することができる。
図2(a)に示す内面樹脂層5、及び立体装飾樹脂層3は、図1(a)に示す積層体に使用するのと同様のものを用いることができる。また、図2(b)に示す積層体は、立体装飾樹脂層3上に、図1(b)に示す積層体と同様に表面樹脂層11を設けたものである。
立体装飾樹脂層上に表面樹脂層を設ける場合は、立体装飾樹脂層と表面樹脂層の厚さの総和が100〜300μmとなることが好ましく、そのため、立体装飾樹脂層の厚みは、100〜260μmがより望ましい。
また、中間印刷層で容器の地色を印刷するため、図1の積層体で説明したように積層体の両端の貼り合わせ部に着色されていても筒貼りして胴部を形成でき、印刷抜けのないチューブ容器を作製できる。
また、本発明の積層体を用いてパウチ等の包装容器を作製することもでき、表面に印刷された文字や絵柄を立体的に演出し、高意匠性を与えることができる。
以下の手順により本発明の積層体及びチューブ容器を作製した。
(1)表面印刷投影層の基材となる厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に、グラビア印刷法により、一部にグラデーション模様を含む薄緑色の半透明なチューブ容器地色を印刷し中間印刷層を設けた。さらに、この印刷面上に2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ15μmのアルミ箔をラミネートし金属箔層として、金属箔を用いた表面印刷投影層を形成した。
(2)次に、上記アルミ箔上に2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ130μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートし、内面樹脂層を形成した。
(3)次に、表面印刷投影層の基材のポリエチレンテレフタレートフィルムの他方の面に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚み130μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートし、立体装飾樹脂層を形成した。
(4)次に、立体装飾樹脂層上に、活版印刷法により、チューブ内容物である歯磨きのネームとキャッチコピーデザインを内面樹脂層との貼り合せ予定部分である端部を除いて印刷し、本発明の積層体を作製した。
(5)次に、表面印刷側が外側になるように、積層体の端部で、立体装飾樹脂層と内面樹脂層を重ね合わせ、対向面をヒートシールして筒状胴部を構成した。
(6)最後に、筒状胴部の一方の開口部に高密度ポリエチレンを射出成型し、肩部、口部からなる頭部を接合して本発明のチューブ容器を作製した。
以下の手順により本発明の積層体及びチューブ容器を作製した。
(1)表面印刷投影層の基材となる厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に、グラビア印刷法により、一部にグラデーション模様を含む薄ピンク色の半透明なチューブ容器地色を印刷し中間印刷層を設けた。さらに、この印刷面上に2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ15μmのアルミ箔をラミネートし金属箔層を形成した。
(2)次に、アルミ箔上に2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ130μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートし、内面樹脂層を形成した。
(3)次に、表面印刷投影層の基材のポリエチレンテレフタレートフィルムの他方の面に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ200μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートし、立体装飾樹脂層を形成した。
(4)次に、立体装飾樹脂層上に、溶融押し出し法により、線状低密度ポリエチレン樹脂を厚さ30μmに積層し、表面樹脂層を形成した。
(5)次に、表面樹脂層上に、活版印刷法により、チューブ内容物であるクリームのネームと背景デザインを内面樹脂層との貼り合せ予定部分である端部を除いて印刷し、本発明の積層体を作製した。
(6)次に、表面印刷側が外側になるように、積層体の端部で、表面樹脂層と内面樹脂層を重ね合わせ、対向面をヒートシールして筒状胴部を構成した。
(7)最後に、筒状胴部の一方の開口部に高密度ポリエチレンを射出成型し、肩部、口部からなる頭部を接合して本発明のチューブ容器を作製した。
以下の手順により本発明の積層体及びチューブ容器を作製した。
(1)厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに酸化珪素の蒸着膜が厚さ100Åで設けられている酸化珪素蒸着フィルムを無機酸化物蒸着フィルムとして用い、この蒸着面上に、グラビア印刷法により、一部にグラデーション模様を含む青色の不透明なチューブ容器地色を印刷し中間印刷層を設けた。
(2)次に、中間印刷層の印刷面上に2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ130μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートし内面樹脂層を形成した。
(3)次に、無機酸化物蒸着フィルムの基材側に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ130μm線状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートし、立体装飾樹脂層を形成した。
(4)次に、立体装飾樹脂層上に、活版印刷法により、チューブ内容物であるクリームのネームと地紋絵柄を内面樹脂層との貼り合せ予定部分である端部を除いて印刷し、本発明の積層体を作製した。
(5)次に、表面印刷側が外側になるように、積層体の端部で、立体装飾樹脂層と内面樹脂層を重ね合わせ、対向面をヒートシールして筒状胴部を構成した。
(6)最後に、筒状胴部の一方の開口部に高密度ポリエチレンを射出成型し、肩部、口部からなる頭部を接合して本発明のチューブ容器を作製した。
以下の手順により本発明の積層体及びチューブ容器を作製した。
(1)厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに酸化珪素の蒸着膜が厚さ100Åで設けられている酸化珪素蒸着フィルムを無機酸化物蒸着フィルムとして用い、この蒸着面上に、グラビア印刷法により、一部にグラデーション模様を含む赤色の不透明なチューブ容器地色を印刷し中間印刷層を設けた。
(2)次に、中間印刷層の印刷面上に2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ130μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートし内面樹脂層を形成した。
(3)次に、無機酸化物蒸着フィルムの基材側に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネート用接着剤を介して厚さ200μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをラミネートし、立体装飾樹脂層を形成した。
(4)次に、立体装飾樹脂層上に、溶融押し出し法により、線状低密度ポリエチレン樹脂を厚さ30μmに積層し、表面樹脂層を形成した。
(5)次に、表面樹脂層上に、活版印刷法により、チューブ内容物である調味料のネームと地紋絵柄を内面樹脂層との貼り合せ予定部分である端部を除いて印刷し、本発明の積層体を作製した。
(6)次に、表面印刷側が外側になるように、積層体の端部で、表面樹脂層と内面樹脂層を重ね合わせ、対向面をヒートシールして筒状胴部を構成した。
(7)最後に、筒状胴部の一方の開口部に高密度ポリエチレンを射出成型し、肩部、口部からなる頭部を接合して本発明のチューブ容器を作製した。
実施例1における本発明の積層体を用いて外形寸法が長さ190mm、幅180mm、底部ガセット部の折り込み長さ35mmのスタンディングパウチを作製した。
(1)前後2面の壁面フィルムの間に底部フィルムを内側に折り返して挟み、両側縁部をヒートシールした。
(2)内容物としてグラニュー糖500gを充填した後、上部開口部のヒートシールし密封した。
実施例1における、立体装飾樹脂層を溶融押し出し法により、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン樹脂で形成した以外、実施例1と同様にチューブ容器を作製した。
実施例4における、立体装飾樹脂層を厚さ280μmの線状低密度ポリエチレンフィルムで形成した以外、実施例4と同様にチューブ容器を作製した。
実施例1〜5および比較例1、2で製造したチューブ容器、スタンディングパウチについて、目視により評価を行ったところ、実施例1〜4のチューブ容器、実施例5のスタンディングパウチについては、表面の文字や絵柄が立体的に見え、意匠性が高いものであった。一方で、比較例1、2のチューブ容器では、表面の文字や絵柄は立体的に見えることはなかった。
本発明の積層体を用いてパウチ等の包装容器を作製した場合には、表面に印刷された文字や絵柄を立体的に表現でき、高意匠性を与えることができる。
2 表面印刷
3 立体装飾樹脂層
4 表面印刷投影層
41 表面印刷投影層
5 内面樹脂層
6 基材
7 中間印刷層(透明/半透明)
8 金属箔層
9 無機酸化物蒸着フィルム層
10 中間印刷層(不透明)
11 表面樹脂層
12 胴部
13 肩部
14 口部
15 頭部
16 チューブ容器
Claims (9)
- 少なくとも、樹脂からなる立体装飾樹脂層、容器の地色印刷が施された表面印刷投影層、ヒートシール性樹脂からなる内面樹脂層が順に積層してなる積層体であって、文字、絵柄が立体装飾樹脂層の表面に印刷され、かつ立体装飾樹脂層の厚みが100μm〜300μmであることを特徴とする積層体。
- 表面印刷投影層が、立体装飾樹脂層側から、基材、基材上に印刷された透明および/または半透明な容器の地色である中間印刷層、及び金属箔層の順で積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
- 表面印刷投影層が、立体装飾樹脂層側から、無機酸化物蒸着フィルム、この蒸着フィルムの蒸着面に印刷された不透明な容器の地色である中間印刷層からなることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
- 立体装飾樹脂層上の表面印刷投影層とは異なる面に、表面樹脂層が形成され、表面樹脂層上に文字、絵柄が印刷されたことを特徴とする請求項1乃至3に記載の積層体。
- 請求項1乃至4の積層体の文字、絵柄印刷面が外側、内面樹脂層が内側となるように、両端部を重ね合わせて溶着された筒状のチューブ容器の胴部に、肩部及び口部からなる頭部を接合して作製されるチューブ容器。
- 基材の一方の面に透明および/または半透明な容器の地色を印刷して中間印刷層を形成し、中間印刷層上に金属箔を貼り合せて金属箔層を形成して表面印刷投影層を形成する工程、表面印刷投影層中の金属箔層上にヒートシール性樹脂を積層して内面樹脂層を形成する工程、表面印刷投影層中の基材上に樹脂を積層して立体装飾樹脂層を形成する工程、さらに、立体装飾樹脂層上に文字、絵柄を印刷する工程からなり、請求項1、2の積層体を製造する積層体の製造方法。
- 無機酸化物蒸着フィルムの蒸着面上に不透明な容器の地色を印刷して中間印刷層を形成して表面印刷投影層を形成する工程、表面印刷投影層中の中間印刷層上にヒートシール性樹脂を積層して内面樹脂層を形成する工程、表面印刷投影層中の蒸着フィルム上に樹脂を積層して立体装飾樹脂層を形成する工程、さらに、立体装飾樹脂層上に文字、絵柄を印刷する工程からなり、請求項1、3の積層体を製造する積層体の製造方法。
- 表面印刷投影層を形成する工程、表面印刷投影層の一方の面にヒートシール性樹脂を積層して内面樹脂層を形成する工程、表面印刷投影層の他方の面に樹脂を積層して立体装飾樹脂層を形成する工程、立体装飾樹脂層上に樹脂を積層して表面樹脂層を形成する工程、さらに、表面樹脂層上に文字、絵柄を印刷する工程からなり、請求項4の積層体を製造する積層体の製造方法。
- グラビア印刷法により中間印刷層を形成することを特徴とする請求項6乃至8に記載の積層体の製造方法。
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