JP2010233054A - 音響制御装置、音響信号処理装置及びプログラム - Google Patents

音響制御装置、音響信号処理装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 チャンネルストリップに設けたエンコーダをより効率的に利用できるようにする。
【解決手段】 ミキサの操作パネル100において、chストリップ110にchエンコーダ111を設け、ディスプレイ150に、DSPの1つの信号処理chについてのパラメータと対応する操作子161,162の画像を配置したGUI画面160を表示させ、GUI画面160上で上記操作子の画像によりその操作子と対応するパラメータの選択を受け付け、その選択を受け付けた場合に、各chストリップ110のchエンコーダ111に、そのchストリップ110でパラメータの編集操作を受け付ける信号処理chにおける、上記選択を受け付けた項目のパラメータを割り当て、chエンコーダ111の操作に応じて、そのエンコーダに割り当てられているパラメータの値を変更するようにした。
【選択図】 図2

Description

複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段が音響信号の処理に用いるパラメータの値を、ユーザの操作に従って編集する音響制御装置、上記のような音響信号処理手段と音響制御装置とを備えた音響信号処理装置、およびコンピュータに適当なハードウェアを制御させて上記のような音響信号処理装置として機能させるためのプログラムに関する。
従来から、デジタルミキサ等の音響信号処理装置において、操作パネル上のチャンネルストリップ内に設けたエンコーダに、所定のリストから選択したパラメータを割り当て、エンコーダを、その割り当てたパラメータの値を編集するための操作子として使用できるようにすることが行われている。
このような音響信号処理装置においては、1つのエンコーダを用いて種々のパラメータの値を編集することができるため、少ない数の操作子を効率よく利用して多数のパラメータを編集することができる。
このような音響信号処理装置については、例えば特許文献1及び非特許文献1に記載されている。
「DIGITAL PRODUCTION CONSOLE DM2000 Version2 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2004年,p.18,19,60−63
特開2003−5750号公報
ところで、上述したような従来の音響信号処理装置においては、エンコーダへのパラメータの割り当てのための操作は、予めパラメータが対応付けられた割り当て指示用の操作子を操作したり、パラメータのリストから割り当てるパラメータの項目を選択したりするものであった。
しかし、割り当て指示用の操作子を用いる場合、エンコーダに割り当てることができるパラメータの項目がその操作子の数までに限られるという問題があった。また、リストを用いる場合には、パラメータの割り当ての際にリストからの選択という面倒な操作が必要で、迅速な割り当て操作が困難であった。さらに、割り当てができるパラメータは、リストに登録されている範囲に限られるし、選択肢を増やすために多数のパラメータをリストに登録すると、その中から迅速に割り当てたいパラメータを選択することが一層困難になってしまうという問題があった。
上記の割り当て指示用の操作子の一部について、対応付けるパラメータの項目をリストから選択できるようにすることも行われているが、このような対応も、上記の問題を一部分は改善するとしても、本質的に解決できるものではなかった。
また、このような問題は、音響信号処理装置内部の信号処理部が信号処理に使用するパラメータを音響信号処理装置自身が備える操作パネル上の操作子により編集する場合だけでなく、DAW(デジタルオーディオワークステーション)アプリケーションやミキシングエンジン等の音響信号処理手段が信号処理に使用するパラメータの値を外部のフィジカルコントローラ等の制御装置を用いて編集する場合にも同様に発生するものである。
この発明は、このような問題を解決し、複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段が音響信号の処理に用いるパラメータの値を編集する場合に、チャンネルストリップに設けたエンコーダをより効率的に利用できるようにすることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段が上記音響信号の処理に用いるパラメータの値をユーザの操作に従って編集する音響制御装置において、各々1つの信号処理チャンネルにおけるパラメータの値の編集操作を受け付けるための複数の操作子を集めて配置した複数のチャンネルストリップと、表示器と、上記チャンネルストリップに含まれる、操作部を有するエンコーダと、上記表示器に、1つの信号処理チャンネルについてのパラメータと対応する操作子の画像を配置した画面を表示させる表示制御手段と、上記画面上で上記操作子の画像によりその操作子と対応するパラメータの選択を受け付ける選択受付手段と、上記選択受付手段が上記操作子の選択を受け付けた場合に、上記各チャンネルストリップの上記エンコーダに、そのチャンネルストリップでパラメータの編集操作を受け付ける信号処理チャンネルにおける、上記選択受付手段が選択を受け付けた項目のパラメータを割り当てる割当手段と、上記エンコーダの操作に応じて、そのエンコーダに割り当てられているパラメータの値を変更するパラメータ編集手段とを設けたものである。
このような音響制御装置において、ユーザの操作に応じて、上記音響信号処理手段が上記音響信号の処理に用いるパラメータの値を保存する保存手段と、ユーザの操作に応じて、上記保存手段が保存したパラメータの値を呼び出して上記音響信号処理手段による音響信号の処理に反映される状態にする呼出手段とを設け、上記保存手段が、上記パラメータの値に加えて、上記割当手段による上記エンコーダへのパラメータの割り当て内容も保存し、上記呼出手段が、上記パラメータの値に加えて、上記保存手段が保存したパラメータの割当内容も呼び出して上記エンコーダへのパラメータの割り当てに反映させるようにするとよい。
さらに、上記各チャンネルストリップに、それぞれ上記エンコーダを複数設け、ユーザの操作に応じて、上記複数のエンコーダのうちいずれに上記割当手段による割り当てを行うかを決定する割当先決定手段を設け、上記割当手段を、上記各チャンネルストリップについて、上記複数のエンコーダのうち上記割当先決定手段により決定されたエンコーダに対して、そのチャンネルストリップでパラメータの編集操作を受け付ける信号処理チャンネルにおける、上記選択受付手段が選択を受け付けた項目のパラメータの割り当てを行う手段とするとよい。
さらに、上記割当手段を、上記各エンコーダに対して新たな項目のパラメータを割り当てる際に、それまでの割り当て内容を保持したまま新たなパラメータの割り当てを行う手段とし、ユーザの操作に応じて、上記割当手段により上記各エンコーダに割り当てられているパラメータのうち、いずれか一項目のパラメータを選択するパラメータ選択手段を設け、上記パラメータ編集手段を、上記エンコーダの操作に応じて、そのエンコーダに割り当てられているパラメータのうち、上記パラメータ選択手段が選択した項目のパラメータの値を変更する手段とするとよい。
さらに、パラメータが割り当てられていない状態で上記エンコーダが操作された場合にその旨の警告を行う警告手段を設けるとよい。
さらに、上記表示器に積層したタッチパネルを設け、上記選択受付手段を、上記画面上の操作子の画像と対応する位置へのタッチを上記タッチパネルで検出することにより、上記パラメータの選択を受け付ける手段とするとよい。
また、この発明の音響信号処理装置は、複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段と、その音響信号処理手段が上記音響信号の処理に用いるパラメータの値をユーザの操作に従って編集する上記のいずれかの音響制御装置とを備えたものである。
また、この発明のプログラムは、コンピュータに、各々1つの信号処理チャンネルにおけるパラメータの値の編集操作を受け付けるための複数の操作子を集めて配置した複数のチャンネルストリップと、表示器と、上記チャンネルストリップに含まれる、操作部を有するエンコーダとを有する装置を制御させて、その装置を、上記のいずれかの音響制御装置として機能させるためのプログラムである。
以上のようなこの発明の音響制御装置及び音響信号処理装置によれば、複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段が音響信号の処理に用いるパラメータの値を編集する場合に、チャンネルストリップに設けたエンコーダをより効率的に利用することができる。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータに適当なハードウェアを制御させて上記のような音響制御装置として機能させ、同様な効果を得ることができる。
この発明の音響制御装置の機能を備えた音響信号処理装置の実施形態であるデジタルミキサのハードウェア構成を示す図である。 図1に示したミキサの操作パネルの概略構成図である。 図2に示した操作パネルに設けるchエンコーダの概略構成図である。 図2に示したGUI画面上のいずれかの操作子の位置にタッチ操作があった場合に、図1に示したミキサのCPUが実行する処理のフローチャートである。 図4の処理で使用する割り当て確認ダイアログの表示例を示す図である。
同じくリスト登録ダイアログの表示例を示す図である。 図2に示した割当切り換えキーが操作された場合に図1に示したミキサのCPUが実行する処理のフローチャートである。 同じくchエンコーダ及び共通エンコーダのいずれかが操作された場合の処理のフローチャートである。 図1に示したミキサにおけるシーンの保存と呼出の動作について説明するための図である。 この発明の変形例で使用するエンコーダ選択ダイアログの表示例を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、図1に、この発明の音響制御装置の機能を備えた音響信号処理装置の実施形態であり、この発明の音響信号処理装置の実施形態でもあるデジタルミキサ(以下単に「ミキサ」という)のハードウェア構成を示す。
図1に示すように、ミキサ10は、CPU11,ROM12,RAM13,通信インタフェース(I/F)14,操作検出回路15,表示制御回路16,信号入出力部17,信号処理部(DSP)18を備え、これらがシステムバス19によって接続されている。また、操作検出回路15には操作子21が、表示制御回路16には表示器22が、それぞれ接続されている。
そして、CPU11は、ミキサ10の動作を制御する制御手段であり、ROM12に記憶された所要の制御プログラムを実行することにより、操作検出回路15を介した操作子21の操作内容検出、表示制御回路16を介した表示器22の表示制御、通信I/F14を介した外部装置との通信の制御、信号入出力部17における音響信号の入出力制御、DSP18における音響信号処理の制御等の種々の制御を行うことができる。
ROM12は、CPU11が実行する制御プログラム等を記憶する、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
RAM13は、一時的に記憶すべきデータを記憶したり、CPU11のワークメモリとして使用したりする記憶手段である。
通信I/F14は、外部装置と通信を行うためのインタフェースである。このI/Fには、マウス等のポインティングデバイスや、キーボード等の文字入力装置を接続したり、ネットワークに接続して他の装置との間で音響信号を送受信できるようにしたりすることが考えられる。通信I/F14としては、接続が想定される外部装置の種類に応じて、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394、イーサネット(登録商標)等の適当な規格のインタフェースを設ければよい。
操作検出回路15は、操作子21における操作を検出するための回路である。操作子21は、ミキサ10に対する操作を受け付けるためのものである。このミキサ10は、操作し21として、図2を用いて後述するように、DSP18が信号処理に用いる種々のパラメータの値を編集できるよう、操作パネル100上に、多数の各種キー、ボタン、スライダ、ロータリーエンコーダや、表示器22を構成する液晶ディスプレイ(LCD)によるディスプレイ150に積層したタッチパネル等を備える。
表示制御回路16は、CPU11からの指示に従って表示器22における表示を制御するための回路である。表示器22は、GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)や、ミキサ10における設定状態、ミキサ10において処理中の音響信号の特性などを表示するための表示手段であり、各種の発光ダイオード(LED)やLCD等により構成される。
信号入出力部17は、DSP18で処理すべき音響信号の入力を受け付け、また処理後の音響信号を出力するためのインタフェースである。そして、この信号入出力部17には、A/D変換回路を備えたアナログ入力端子,D/A変換回路を備えたアナログ出力端子,デジタル入出力用のデジタル入力端子及びデジタル出力端子を適宜組み合わせて複数設けている。
DSP18は、信号処理回路を含み、信号入出力部17から入力する音響信号に対し、カレントメモリに記憶してある各種パラメータの現在値に従って、複数の信号処理チャンネル(ch)でミキシング、イコライジング等の各種信号処理を施して信号入出力部17に出力する信号処理手段である。カレントメモリの記憶領域は、RAM13あるいはDSP18自身に備えるメモリに用意することが考えられる。
以上のような構成を有するミキサ10において、特徴的な点は、操作パネルに設けたchストリップが有するエンコーダに、そのエンコーダを用いて値を編集するパラメータを割り当てる機能である。そこで、以下、この点について詳しく説明する。
まず、図2にミキサ10が有する操作パネルの概略構成を示す。なお、図2には、上記のエンコーダへのパラメータの割り当て機能に関連する構成要素のみを示した。
図2に示すように、ミキサ10の操作パネル100には、複数のchストリップ110,エンコーダ選択キー131,132,割当内容表示器133,134,割当切り換えキー135,136,共通エンコーダ140,ディスプレイ150,画面選択キー群170,レイヤ選択キー群180を設けている。
このうちchストリップ110は、DSP18におけるいずれかの信号処理chと対応付け、そのchの信号処理に使用するパラメータの値の編集操作を受け付けるための操作子を集めた操作子群である。図2の例では、入力chセクション121に16のchストリップ110を、出力chセクション122に8のchストリップ110を設けている。
そして、レイヤ選択キー群180のキーを操作することにより、これらのchストリップ110に、DSP18における信号処理chを割り当てることができる。例えば、48ある入力chのうち1〜16番目、17〜32番目、および33〜48番目のいずれかのレイヤを入力chセクション121の16のchストリップ110に各々割り当て、24ある出力chのうち1〜8番目、9〜16番目、および17〜24番目のいずれかのレイヤを出力chセクション122の8のchストリップ110に各々割り当てる、という具合である。なお、入力chセクション121と出力chセクション122とでは、独立にレイヤの割り当てを行うことができる。
また、各chストリップ110は、2つのchエンコーダ111,112,SELキー113,ONキー114,フェーダ115を有する。
このうちchエンコーダ111,112はそれぞれ、図3に示すように、操作部としてつまみAを有し、矢印X方向の回転操作と矢印Y方向の押下操作の2通りの操作が可能なエンコーダである。そして、後述のように、chエンコーダ111,112にはそれぞれ独立に任意の項目のパラメータを割り当て、chストリップ110と対応するchの、割り当てた項目のパラメータの値を設定するための操作子として用いることができる。なお、押下操作も可能な構成としたのは、パネル上ではキーでオンオフの設定を受け付けるようなパラメータを割り当てた場合でも、違和感なく操作できるようにするためである。
SELキー113は、chストリップ110と対応するchの選択を受け付けるための操作子である。CPU11は、SELキー113が押下された場合、そのSELキー113が属するchストリップ110と対応するchを選択し、ディスプレイ150に、そのchのパラメータの設定に関する画面を表示させる。
ONキー114は、chの出力オンオフの設定を受け付けるための操作子である。
フェーダ115は、つまみの移動量を検出するエンコーダであり、chの出力レベルの設定を受け付けるための操作子である。
次に、エンコーダ選択キー131,132は、それぞれchエンコーダ111,112に対応付けて設けたキーであり、それぞれ、パラメータの割り当て先として対応するchエンコーダを選択するための操作子である。
割当内容表示器133,134は、それぞれchエンコーダ111,112に対応付けて設けた小型のLCDによる表示器であり、対応するchエンコーダにどの項目のパラメータが割り当てられているかを表示するための表示手段である。
割当切り換えキー135,136は、後述する割り当てリストを用いてchエンコーダ111,112にパラメータの割り当てを行う場合に、その割当内容をリストに従って切り換えるための操作子である。
また、共通エンコーダ140は、chストリップ110とは別に設けたエンコーダであり、chエンコーダ111,112と同様、回転操作と押下操作が可能な構成である。そして、後述するように、chストリップ110と信号処理chとの対応関係とは関係なく、任意のchの任意のパラメータを割り当てて、そのパラメータの値を設定するための操作子として用いることができる。
次に、ディスプレイ150は、LCDであり、CPU11からの指示に応じて種々のGUI画面を表示することができる。図2の例では、ここで説明するパラメータ割り当て機能に関連する画面として、SELキー113の押下に応じて選択された信号処理chについてのパラメータと対応する操作子の画像を配置したGUI画面160を示している。
このGUI画面160は、1番目の入力chに関する画面であり、このうち、例えば操作子161は、コンプレッサのゲインのパラメータの値を設定するための操作子を示す。操作子162は、パンのパラメータの値を設定するための操作子を示す。また、操作子161,162の画像は、それぞれマーク161a,162aにより対応するパラメータの現在値を表示する表示部としても機能している。
そして、エンコーダ選択キー131又は132を押下しながらGUI画面160上のいずれかの操作子の画像と対応する部分をタッチすることにより、ユーザは、その操作子と対応するパラメータを、押下したエンコーダ選択キーと対応する、各chストリップ110のchエンコーダ111又は112に割り当てることができる。この場合、どの信号処理chのパラメータがどのchストリップ110のchエンコーダに割り当てられるかは、上述のように、レイヤにより定められる、chストリップ110と信号処理chとの対応関係に従う。
図2の例では、操作子161と対応するコンプレッサのゲインのパラメータがchエンコーダ111に割り当てられており、割当内容表示器133には、その旨の「Cp.Gain」の表示がなされている。同様に、操作子162と対応するパンのパラメータがchエンコーダ112に割り当てられており、割当内容表示器134には、その旨の「Pan」の表示がなされている。
また、エンコーダ選択キーを押下せずにGUI画面160上のいずれかの操作子の画像と対応する部分をタッチすることにより、ユーザは、その操作子と対応するパラメータを、共通エンコーダ140に割り当てることができる。またこの場合、chの割り当てもGUI画面の内容に従う。すなわち、図2の状態で操作子161にタッチした場合、GUI画面160に表示中の1番目の入力chに関する、コンプレッサのゲインのパラメータを共通エンコーダ140に割り当てることになる。
なお、各信号処理chにおいて設定可能なパラメータは多岐に亘るため、1画面内に全てのパラメータと対応する操作子の画像を配置することは困難である。そこで、ミキサ10においては、関連するパラメータ毎に操作子をまとめて画面を設計し、画面選択キー群170のキーにより、どの操作子を含むGUI画面をディスプレイ150に表示させるかを選択できるようにしている。
以上からわかるように、ミキサ10においては、エンコーダ選択キー131又は132を押下しながらGUI画面160上の所望のパラメータと対応する操作子の画像にタッチするだけで、chエンコーダ111及び112にそのパラメータを割り当てることができるので、非常に簡単な操作で、幅広い選択肢のパラメータの割り当てを行うことができる。
ただし、この割り当ては、割り当て対象となっている全てのchストリップ110に対して一律に行うため、割り当てるパラメータは、割り当て対象となっているchストリップ110と対応する全ての信号処理chが共通に有するパラメータのみとしている。例えば、入力chセクション121と出力chセクション122の双方を一括して割り当て対象とする場合には、入力chには存在するが出力chには存在しない、AUXバスへのセンドレベルのパラメータは、割り当ての対象から除外される。しかし、入力chセクション121のみを割り当ての対象とする場合には、全ての入力chについて共通に存在するAUXバスへのセンドレベルのパラメータは、割り当ての対象となり得る。
次に、以上説明してきたchエンコーダ111,112へのパラメータの割り当て及びそれに付随する機能を実現するためにCPU11が実行する処理について説明する。
まず、図4に、GUI画面160上のいずれかの操作子の位置にタッチ操作があった場合にCPU11が実行する処理のフローチャートを示す。
CPU11は、GUI画面160上のいずれかの操作子の位置へのタッチ操作を、ディスプレイ150に積層したタッチセンサにより検出すると、図4のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、タッチされた操作子と対応するパラメータの項目を特定する(S11)。パラメータの項目とは、パラメータを特定するための識別子のうち、そのパラメータが属する信号処理chの識別子以外のものを指す。また、表示中のGUI画面160の画面データに、この特定に必要な情報を含めておくことができる。
CPU11は次に、操作検出時にいずれかのエンコーダ選択キーが押下中であったか否か判断する(S12)。そして、押下中であった場合には、そのキーと対応するchエンコーダへのパラメータの割り当てを行うべく、ステップS13以降に進む。なお、複数のエンコーダ選択キーが押下中であった場合には、先着優先等、何らかの規則で選択した1つのエンコーダ選択キーについてのみ、押下が有効であると取り扱う。
そして、ステップS11で特定したパラメータが、割り当てを行う範囲(例えば入力chセクション121と出力chセクション122)のchストリップ110と対応する全てのchに共通に存在するパラメータであるか否か判断する(S13)。この判断に用いる情報としては、パラメータの項目毎に、そのパラメータが存在する範囲(信号処理ch)の情報を、テーブルとしてミキサ10に記憶させておけばよい。
ステップS13でYESの場合、CPU11は次に、図5に示す割り当て確認ダイアログ210をディスプレイにポップアップ表示させ、ユーザの指示を受け付ける(S14)。
この割り当て確認ダイアログ210は、ユーザの指示通りパラメータをchエンコーダに割り当ててよいか否かの選択と、その割り当てを、直接行うか、リストを用いて行うかの選択とを受け付けるためのGUI画面である。このための選択肢としては、直接割り当てを示すOKボタン211と、割り当て中止を示すキャンセルボタン212と、リストを用いた割り当てを示すリスト登録ボタン213とを用意している。
CPU11は、ステップS15で、これらのいずれのボタンが押下されたかに応じて、ユーザの指示を判別する。そして、指示が直接割り当てであれば、割り当てを行う範囲の各chストリップ110の、押下されているエンコーダ選択キー131又は132と対応するchエンコーダに、そのchストリップ110と対応付けられているchの、ステップS11で特定した項目のパラメータを割り当てる(S16)。その後、割当内容の変更に応じて割当内容表示器133又は134の表示を更新して(S17)、処理を終了する。
また、ステップS13でNO又はステップS15で中止の指示があった場合には、割り当ては行わないため、そのまま処理を終了する。
また、ステップS15で指示がリストを用いた割り当てであれば、CPU11は次に、図6に示すリスト登録ダイアログ220をディスプレイにポップアップ表示させ、ユーザの指示を受け付ける(S18)。
このリスト登録ダイアログ220は、押下されているエンコーダ選択キーと対応するchエンコーダについて、ステップS11で特定したパラメータの項目を割り当てリストに登録してよいか否か、あるいは登録と同時に割り当ても行うかの選択を受け付けるためのGUI画面である。このための選択肢としては、リストへの登録のみを示すOKボタン223と、登録中止を示すキャンセルボタン224と、登録と同時に割り当ても行うことを示す割り当てボタン225とを用意している。
なお、割り当てリストとは、chエンコーダの行(1項目のパラメータを割り当てる単位)毎に、その行のchエンコーダに割り当てるパラメータの項目の候補を予め登録しておくリストであり、その内容は、例えばリスト表示部221に表示されるようなものである。カーソル222は、この割り当てリストに新たなパラメータの項目を追加する場合にその追加がなされる位置を示す。
そして、図2に示した割当切り換えキー135,136を、エンコーダ選択キーを押下しながら操作することにより、chエンコーダに割り当てるパラメータの項目を、リストの正順又は逆順で切り換えることができる。
次に、CPU11は、ステップS19で、リスト登録ダイアログ220のいずれのボタンが押下されたかに応じて、ユーザの指示を判別する。そして、指示が登録のみ又は割り当ても行うであれば、まずは、押下されているエンコーダ選択キーと対応するchエンコーダの割り当てリストに、ステップS11で特定したパラメータの項目を追加登録する(S20)。この登録は、元の登録内容を残したまま、リストの末尾に行えばよい。
リスト登録ダイアログ220での指示内容が登録のみであった場合には、以上で処理を終了する(S21)。この場合、chエンコーダへのパラメータの割り当て内容は変化しない。
一方、指示内容が割り当ても行うであった場合には、ステップS22に進む。そして、押下されているエンコーダ選択キーと対応する割り当てリストにおいて、ステップS11で特定したパラメータの項目、すなわちステップS20で登録した項目を選択状態にする(S22)。その後、ステップS16に進んで、その選択状態にした項目のパラメータをchエンコーダに割り当てると共に、割り当て内容の変更に応じた割当内容表示器の表示更新を行って(S17)、処理を終了する。
これらの処理により、GUI画面160に対するタッチ操作及びエンコーダ選択キー131又は132に対する押下操作に応じた、chエンコーダ111又は112へのパラメータの割り当て又はパラメータの割り当てリストへのパラメータ項目の登録を行うことができる。
一方、ステップS12でエンコーダ選択キーが押下されていなかった場合には、CPU11は、GUI画面160へのタッチ操作は共通エンコーダ140へのパラメータの割り当て操作であると解釈する。そして、共通エンコーダ140に、ディスプレイ150に表示中のGUI画面160と対応するchの、ステップS11で特定した項目のパラメータ、すなわち、GUI画面160上でタッチされた操作子と対応するパラメータを割り当てる(S23)。この場合、割当内容表示器の表示を変更する必要はないので、そのまま処理を終了する。
以上の処理により、GUI画面160に対するタッチ操作に応じた、共通エンコーダ140へのパラメータの割り当てを行うことができる。
次に、図7に、割当切り換えキー135又は136が操作された場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、割当切り換えキー135又は136の押下操作を検出すると、図7のフローチャートに示す処理を開始する。
そしてまず、操作検出時にいずれかのエンコーダ選択キーが押下中であったか否か判断する(S31)。そして、押下中であった場合には、そのキーと対応するchエンコーダへのパラメータの割り当てを、図6を用いて説明した割り当てリストを用いて更新すべく、ステップS32以降に進む。なお、複数のエンコーダ選択キーが押下中であった場合には、先着優先等、何らかの規則で選択した1つのキーについてのみ、押下が有効であると取り扱う。
そして、押下されているエンコーダ選択キーと対応する割り当てリストにおいて、割当切り換えキー135又は136の操作に応じて、現在選択状態になっている項目の前又は次に登録されているパラメータの項目を選択状態にする(S32)。そして、割り当てを行う範囲の各chストリップ110の、押下されているエンコーダ選択キー131又は132と対応するchエンコーダに、そのchストリップ110と対応付けられているchの、ステップS32で選択状態にした項目のパラメータを割り当てる(S33)。その後、割り当ての変更に応じて割当内容表示器133又は134の表示を更新して(S34)、処理を終了する。
一方、ステップS31でエンコーダ選択キーが押下されていなかった場合には、どのchエンコーダも選択されていないとして、割り当てを変更せずにそのまま処理を終了する。
以上の処理により、割当切り換えキー135又は136及びエンコーダ選択キー131又は132に対する押下操作に応じて、chエンコーダへ111又は112へのパラメータの割り当て内容を、割り当てリストに従って更新することができる。
このような機能を設けておけば、比較的よくchエンコーダに割り当てる項目を割り当てリストに登録しておくことにより、以後、GUI画面160の種類を変更したり、画面内から所望のパラメータと対応する操作子を探したりすることなく、簡単な操作でパラメータの割り当てを行うことができるので、一層高い操作性を得ることができる。
次に、図8に、chエンコーダ111,112及び共通エンコーダ140のいずれかが操作された場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、何れかのchストリップ110のchエンコーダ111,112あるいは共通エンコーダ140の操作を検出すると、図8のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、操作されたエンコーダにパラメータの割り当てがある場合には(S41のYES)、そのエンコーダに割り当てられているパラメータの値を、エンコーダの操作内容(回転カウント数や押下/解放)に応じて変更し(S42)、処理を終了する。割り当てがなかった場合には、その旨の警告をディスプレイ150に表示させて(S43)、処理を終了する。
ミキサ10の起動時などには、まだ割り当てがなされていないことがあり得る。あるいは、割り当てを解除する操作を行った場合にも、割り当てがなされていない状態に戻ることになる。このような状態では、エンコーダを操作しても何の意味もないため、以上の処理によりユーザに警告を行って、無駄な操作を防止するようにしたものである。
次に、図9を用いて、ミキサ10におけるシーンの保存と呼出の動作について説明する。
ミキサ10においては、カレントメモリに、DSP18が信号処理に用いる各種パラメータの値に加え、少なくともchエンコーダ111,112へのパラメータの割り当て内容を記憶している。これに加えて、割り当てリストの内容や、共通エンコーダ140への割り当て内容も記憶してもよい。
そして、カレントメモリの内容をシーンメモリにシーンとして保存(ストア)する際、これらの割り当て内容も、パラメータの値と共に保存する。そして、シーンを呼び出す(リコール)際には、保存しておいた割り当て内容の情報もカレントメモリに読み出し、各エンコーダへのパラメータの割り当てに反映させる。
エンコーダへのパラメータの割り当て内容は、ミキサ10の利用シーンに応じて定められることが多いと考えられるため、利用シーンと密接に関わるパラメータの値と共に保存し、また呼び出せるようにすることにより、再度の割り当て操作の手間なく利用シーンに合った割り当てが可能となり、操作の手間を軽減することができる。
もちろん、シーンのリコール時に割り当て内容を呼び出すか否かを、ユーザが設定できるようにしてもよい。
以上で実施形態の説明を終了するが、装置の構成や具体的な処理内容、画面の表示内容、操作パネルの構成、操作方法等が上述の実施形態で説明したものに限られないことはもちろんである。
例えば、上述した実施形態では、chエンコーダの行毎に対応するエンコーダ選択キーを設ける例について説明したが、複数行について1つのエンコーダ選択キーを設けるようにしてもよい。この場合、chエンコーダにパラメータを割り当てたり割り当てリストにパラメータの項目を登録したりする前に、押下されたエンコーダ選択キーと対応するchエンコーダのうちどの行のchエンコーダについて割り当てや登録を行うのかの選択を受け付け、選択された対象に対して、割り当てや登録を行えばよい。
図10に、この受付のためのエンコーダ選択ダイアログの例を示す。
この図に示すエンコーダ選択ダイアログ230には、chエンコーダ111を選択するためのエンコーダ選択ボタン231と、chエンコーダ112を選択するためのエンコーダ選択ボタン232とを設けている。また、図の例では、chエンコーダ111,112と形状は異なるが同じくエンコーダであるフェーダ115も割り当て先として選択できるようにし、これを選択するためのフェーダ選択ボタン233も設けている。
そして、これらのボタンにより割り当てや登録の対象を選択した後、OKボタン234を押下することにより、選択を確定することができる。キャンセルボタン235が押下された場合には、割り当てや登録を中止する。
また、上述した実施形態では、図6を用いて説明した割り当てテーブルを、chエンコーダの行毎に設ける例について説明したが、複数の行について共通の割り当てテーブルを設けるようにしてもよい。この場合、隣接した行のchエンコーダには、割り当てテーブル上で隣接した位置に登録されている項目のパラメータを割り当てるとよい。例えば、テーブルの内容が図6に示すものである場合、chエンコーダ111に「Aux 5」を割り当てる場合には、chエンコーダ112には「Pan」を割り当てる等である。
また、この状況で割り当て切り換えキーが操作された場合には、選択項目を1つずつずらして割り当てを行単位のスクロールのように変化させることも考えられるし、共通の割り当てテーブルを使用する行数分ずつずらして割り当てをページ切り換えのように変化させることも考えられる。
また、GUI画面160中での操作子の選択についても、画面へのタッチではなく、マウスのクリック等によりポインティングデバイスを用いて行えるようにしてもよい。
また、全てのchストリップ110について共通のエンコーダ選択キー131,132や割当切り換えキー135,136を用いるのではなく、chストリップのセクション毎に、例えば入力chセクション121と出力chセクション122について、別々のエンコーダ選択キーや割当切り換えキーを設け、セクション毎に独立してchエンコーダへのパラメータの割り当てを行うことができるようにしてもよい。
また、chエンコーダの形状や数も、上述した実施形態のものに限られないことはもちろんである。
また、以上の実施形態で説明した各機能は、ミキサ10の本体に備える操作子により操作を受け付け、表示器により表示を行う場合だけでなく、フィジカルコントローラのようなリモートコントローラを用いてミキサ10のDSP18が使用するパラメータの値を編集する場合にも適用可能である。この場合、例えば、画面の表示やパラメータの設定指示に必要なプログラムやデータをミキサ10が記憶しておき、リモートコントローラからの要求に応じて、それらのデータをリモートコントローラに提供し、リモートコントローラの表示器に画面を表示させて操作を受け付ければよい。
さらに、以上の実施形態で説明した各機能は、ミキサ以外であっても、シンセサイザやシーケンサ、編集機能付きのレコーダ等が備える、複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する任意の音響信号処理手段が音響信号の処理に用いるパラメータの値を編集する装置について適用可能である。
また、この発明のプログラムは、コンピュータに所要のハードウェアを制御させて音響制御装置として機能させ、上述したような機能を実現させるためのプログラムであり、予めROMやHDD等に記憶させておくほか、CD−ROMあるいはフレキシブルディスク等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供し、そのメモリからこのプログラムをRAMに読み出させてCPUに実行させたり、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムをHDD等の記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させたりしても、同様の効果を得ることができる。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明の音響制御装置、音響信号処理装置及びプログラムによれば、複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段が音響信号の処理に用いるパラメータの値を編集する場合に、チャンネルストリップに設けたエンコーダをより効率的に利用することができる。
従って、この発明を適用することにより、音響制御装置の操作性を向上させることができる。
10…ミキサ、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…通信I/F、15…操作検出回路、16…表示制御回路、17…信号入出力部、18…DSP、19…システムバス、21…操作子、22…表示器、100…操作パネル、110…chストリップ、111,112…chエンコーダ、115…フェーダ、131,132…エンコーダ選択キー、133,134…割当内容表示器、135,136…割当切り換えキー、140…共通エンコーダ、150…ディスプレイ、160…GUI画面、170…画面選択キー群、180…レイヤ選択キー群

Claims (8)

  1. 複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段が前記音響信号の処理に用いるパラメータの値をユーザの操作に従って編集する音響制御装置であって、
    各々1つの信号処理チャンネルにおけるパラメータの値の編集操作を受け付けるための複数の操作子を集めて配置した複数のチャンネルストリップと、
    表示器と、
    前記チャンネルストリップに含まれる、操作部を有するエンコーダと、
    前記表示器に、1つの信号処理チャンネルについてのパラメータと対応する操作子の画像を配置した画面を表示させる表示制御手段と、
    前記画面上で前記操作子の画像により該操作子と対応するパラメータの選択を受け付ける選択受付手段と、
    前記選択受付手段が前記操作子の選択を受け付けた場合に、前記各チャンネルストリップの前記エンコーダに、該チャンネルストリップでパラメータの編集操作を受け付ける信号処理チャンネルにおける、前記選択受付手段が選択を受け付けた項目のパラメータを割り当てる割当手段と、
    前記エンコーダの操作に応じて、該エンコーダに割り当てられているパラメータの値を変更するパラメータ編集手段とを有することを特徴とする音響制御装置。
  2. 請求項1に記載の音響制御装置であって、
    ユーザの操作に応じて、前記音響信号処理手段が前記音響信号の処理に用いるパラメータの値を保存する保存手段と、
    ユーザの操作に応じて、前記保存手段が保存したパラメータの値を呼び出して前記音響信号処理手段による音響信号の処理に反映される状態にする呼出手段とを有し、
    前記保存手段が、前記パラメータの値に加えて、前記割当手段による前記エンコーダへのパラメータの割り当て内容も保存し、
    前記呼出手段が、前記パラメータの値に加えて、前記保存手段が保存したパラメータの割当内容も呼び出して前記エンコーダへのパラメータの割り当てに反映させることを特徴とする音響制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の音響制御装置であって、
    前記各チャンネルストリップは、それぞれ前記エンコーダを複数有し、
    ユーザの操作に応じて、前記複数のエンコーダのうちいずれに前記割当手段による割り当てを行うかを決定する割当先決定手段を有し、
    前記割当手段が、前記各チャンネルストリップについて、前記複数のエンコーダのうち前記割当先決定手段により決定されたエンコーダに対して、該チャンネルストリップでパラメータの編集操作を受け付ける信号処理チャンネルにおける、前記選択受付手段が選択を受け付けた項目のパラメータの割り当てを行う手段であることを特徴とする音響制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音響制御装置であって、
    前記割当手段は、前記各エンコーダに対して新たな項目のパラメータを割り当てる際に、それまでの割り当て内容を保持したまま新たなパラメータの割り当てを行う手段であり、
    ユーザの操作に応じて、前記割当手段により前記各エンコーダに割り当てられているパラメータのうち、いずれか一項目のパラメータを選択するパラメータ選択手段を有し、
    前記パラメータ編集手段は、前記エンコーダの操作に応じて、該エンコーダに割り当てられているパラメータのうち、前記パラメータ選択手段が選択した項目のパラメータの値を変更する手段であることを特徴とする音響制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の音響制御装置であって、
    パラメータが割り当てられていない状態で前記エンコーダが操作された場合にその旨の警告を行う警告手段を有することを特徴とする音響制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の音響制御装置であって、
    前記表示器に積層したタッチパネルを有し、
    前記選択受付手段は、前記画面上の操作子の画像と対応する位置へのタッチを前記タッチパネルで検出することにより、前記パラメータの選択を受け付ける手段であることを特徴とする音響制御装置。
  7. 複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段と、
    該音響信号処理手段が前記音響信号の処理に用いるパラメータの値をユーザの操作に従って編集する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の音響制御装置とを備えた音響信号処理装置。
  8. コンピュータに、各々1つの信号処理チャンネルにおけるパラメータの値の編集操作を受け付けるための複数の操作子を集めて配置した複数のチャンネルストリップと、表示器と、前記チャンネルストリップに含まれる、操作部を有するエンコーダとを有する装置を制御させて、該装置を、複数の信号処理チャンネルで音響信号を処理する音響信号処理手段が前記音響信号の処理に用いるパラメータの値をユーザの操作に従って編集する音響制御装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記表示器に、1つの信号処理チャンネルについてのパラメータと対応する操作子の画像を配置した画面を表示させる表示制御手段と、
    前記画面上で前記操作子の画像により該操作子と対応するパラメータの選択を受け付ける選択受付手段と、
    前記選択受付手段が前記操作子の選択を受け付けた場合に、前記各チャンネルストリップの前記エンコーダに、該チャンネルストリップでパラメータの編集操作を受け付ける信号処理チャンネルにおける、前記選択受付手段が選択を受け付けた項目のパラメータを割り当てる割当手段と、
    前記エンコーダの操作に応じて、該エンコーダに割り当てられているパラメータの値を変更するパラメータ編集手段として機能させるためのプログラム。
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