JP2010224390A - 単位回路、並びに単位回路及び電気光学装置の駆動方法 - Google Patents

単位回路、並びに単位回路及び電気光学装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 移動度補償を実効的に行う。
【解決手段】〔第1工程〕駆動電流を有機EL素子(8)に供給するための駆動トランジスタ(Tdr)のソースに第1電源電位を供給する、〔第2工程〕駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第2トランジスタ(Tr2)を第1期間だけ導通状態にして、容量素子(C1)に所定の電荷を蓄える、〔第3工程〕駆動トランジスタのソースに、第1電源電位に代えて、それよりも高い第2電源電位を供給する、〔第4工程〕第2トランジスタを第2期間(好適には第1期間よりも短い)だけ導通状態にする、〔第5工程〕駆動トランジスタのゲートに前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する、〔第6工程〕発光制御トランジスタ(Tel)を導通状態として、データ電位に応じた駆動電流を、有機EL素子に供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機EL(electro luminescent)素子等の発光素子を含む単位回路、並びに単位回路及び当該単位回路を含む電気光学装置の駆動方法に関する。
薄型で軽量な発光源として、OLED(organic light emitting diode)、即ち有機EL素子がある。有機EL素子は、有機材料を含む少なくとも一層の有機薄膜を画素電極と対向電極とで挟んだ構造を有する。このうち画素電極は例えば陽極として、対向電極は陰極として機能する。両者間に電流が流されると、前記有機薄膜で電子及び正孔間の再結合が生じ、これにより、当該有機薄膜ないしは有機EL素子は発光する。
かかる有機EL素子、ないしはこれを備えた画像表示装置としては、例えば特許文献1に開示されているようなものが知られている。
特開2007−310311号公報
ところで、上述のような有機EL素子は、適当な構成をもつ駆動回路によって駆動される。駆動回路としては例えば、駆動トランジスタのゲート電位に応じてそのソース・ドレイン間に流れる電流を有機EL素子に供給するものがある。この場合、そのゲート電位の調整を通じて、有機EL素子の発光輝度の調整等が可能になる。
もっとも、このような駆動回路には様々な解決すべき課題がある。例えば、その1つに、前記駆動トランジスタの移動度、あるいは閾値電圧等の各種特性のバラツキがある。前述した画像表示装置は通常、多数の有機EL素子、及びそれら各々に付随する前記駆動トランジスタを含む駆動回路を備えるが、製造プロセス上の各種パラメータのバラツキ等が要因となって、これら複数の駆動トランジスタの各々の特性がばらつけば、各有機EL素子の発光輝度の調整等にもバラツキが生じることになり、その結果、表示画像の品質向上の障害となる。
前記の特許文献1は、このような問題に対処する技術を開示し、閾値電圧の補正を行うことに加えて(特許文献1の〔請求項1〕参照)、駆動トランジスタのゲートに、「駆動用トランジスタの移動度に対する補正を信号電位に加える」ことによって、移動度のバラツキに対処する技術を開示する(特許文献1の〔請求項2〕)。
しかしながら、この特許文献1における移動度補償も問題の完全な解消を実現するわけではない。このことは、同文献の〔請求項2〕にいう「第1及び第2のタイミングの間の期間を『適切に』設定」という表現からも推察される。ちなみに、この「第1及び第2のタイミング」間の設定に関し、特許文献1が具体的に開示する手法は、「映像信号電位の立ち上がりに傾斜をつけることで、移動度補正期間を…映像信号電位に自動的に追随させ」るというものであるが(特許文献1の〔0032〕)、前記期間の設定がこれによって安定的に行われるかどうかについては、全く問題がないとはいえない。なお、特許文献1では電源電位に関する「第1電位」及び「第2電位」の切替えが行われるが、これはもっぱら閾値電圧補償のために用いられることが前提とされているため、それらの電位間の関係が一定程度制約され得る点において、後述する本発明の観点からは相違点と認識される。また、このような供給電源電位の切替えは、例えば装置全体の消費電力の増大をもたらさないか、等々の問題を生じさせる可能性もある。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決することの可能な単位回路、並びに単位回路及び電気光学装置の駆動方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、かかる態様の単位回路、並びに単位回路及び電気光学装置の駆動方法に関連する課題を解決可能な、単位回路、並びに単位回路及び電気光学装置の駆動方法を提供することをも課題とする。
本発明に係る単位回路の駆動方法は、上述した課題を解決するため、駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路を駆動するための単位回路の駆動方法であって、前記駆動電流を前記発光素子に供給するための駆動トランジスタのソースに第1電源電位を供給する第1工程と、当該第1工程の後、前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第1スイッチング素子を第1期間だけ導通状態にして、当該駆動トランジスタのゲート及びソースに電気的に接続された容量素子に所定の電荷を蓄える第2工程と、当該第2工程の後、前記駆動トランジスタのソースに、前記第1電源電位に代えて、当該第1電源電位よりも高い第2電源電位を供給する第3工程と、当該第3工程の後、前記第1スイッチング素子を第2期間だけ導通状態にする第4工程と、前記駆動トランジスタのゲートに前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第5工程と、前記駆動トランジスタのドレイン及び前記発光素子に電気的に接続された第2スイッチング素子を導通状態として、前記データ電位に応じた前記駆動電流を、当該発光素子に供給する第6工程と、を含む。
本発明によれば、まず、前述の第2工程によって、閾値電圧補償が行われる。この場合、前記「所定の電荷」は、当該駆動トランジスタの閾値電圧に概ね対応する。
そして、本発明では特に、この閾値電圧補償動作を前提にして、第1電源電位に代えた第2電源電位の利用(前記第3工程)、及び、その第2電源電位の利用状況下における、駆動トランジスタのダイオード接続の実現(前記第4工程)が行われる。これによると、駆動トランジスタのゲート電位は、第2電源電位と第1電源電位との差に応じ、かつ、当該駆動トランジスタの移動度特性に応じて、上昇する。すなわち、移動度が大きければ当該上昇分は大きく、その逆に、移動度が小さければ小さくなる。これによって、本発明に係る単位回路が仮に複数あるとすれば、それら各単位回路に含まれる各駆動トランジスタ間の移動度のバラツキは補償されることになる。ちなみに、第2電源電位は第1電源電位よりも高い電位であるが、その程度(即ち、両者間の、より具体的な関係)については、本発明において特別な限定を要求しない。つまり、“第2電源電位は第1電源電位よりも高い”という条件さえ満たされていればよい。
このようにして、本発明によれば、閾値電圧補償が行われるとともに、移動度補償も好適に行われる。しかも、かかる効果は、上述したような極めて簡易な構成を前提とした上で享受可能である。
なお、前記の「第1期間」及び「第2期間」の関係について、本発明は基本的には限定しないが、好ましくは、前者が閾値電圧補償に、後者が移動度補償に関与することに鑑みて、第1期間は、第2期間よりも長く(更に好ましくは、十分に長く)設定されるとよい。
この発明の単位回路の駆動方法では、前記単位回路は、前記第1及び第2電源電位をそれぞれ供給するための第1及び第2電源線と、前記第1電源線と前記駆動トランジスタのソースとに電気的に接続された第3スイッチング素子と、前記第2電源線と前記駆動トランジスタのソースとに電気的に接続された第4スイッチング素子と、を含み、前記第1工程は、前記第3スイッチング素子を導通状態にする工程を含み、前記第3工程は、前記第4スイッチング素子を導通状態にする工程を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、第1及び第2電源電位それぞれのために、第1及び第2電源線が用意されるので、例えば第1及び第2電源電位を供給するために1本の電源線を共用して使うなどといった場合に比べて、例えば消費電力の増大がもたらされるといった不具合を被るおそれが極めて低減される。
また、本発明の単位回路の駆動方法では、前記単位回路は、前記第1スイッチング素子とは並列関係となるように、前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第5スイッチング素子と、当該第5スイッチング素子の一端に電気的に接続された移動度補償トランジスタと、を含み、前記第4工程に代えて、前記第5スイッチング素子を第3期間だけ導通状態にするとともに、当該第3期間中、前記移動度補償トランジスタのゲートに前記データ電位に応じたパルス幅をもつ移動度補償制御信号を供給する第7工程、を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述した第4工程、即ち第1スイッチング素子を導通状態とすることによって、移動度補償動作を行うのに代えて、第5スイッチング素子を導通状態とすることによって、それを行うようなことになる(この場合好ましくは、第1スイッチング素子は非導通状態とされる。)。そして、この第5スイッチング素子の一端には移動度補償トランジスタが接続されており、そのゲートには、データ電位に応じたパルス幅をもつ移動度補償制御信号が供給される。したがって、本態様によれば、移動度補償が、データ電位の大きさに依存するかたちで行われることになる。
一般に、移動度補償の結果享受される効果は、発光素子が如何なる階調で発光するかによって異なることが知られているから、前述したような移動度補償が行われることによれば、発光階調の相違に関わることなく移動度補償効果を享受することができる。あるいは同じことであるが、本態様によれば、発光素子がどのような階調で発光するとしても、ほぼ常に、十分な移動度補償効果を享受することができる。
なお、本態様にいう「第3期間」の長さは特に限定されないが、前記「パルス幅」として予測される最長のものに対応するように定められると好適である。より一般的にいえば、この「第3期間」は、本発明に含まれる発光素子において表示すべき発光階調に応じて定められるとよい。
この態様では、前記第3及び第4スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御する制御信号は、前記第1スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御する制御信号と共用される、ように構成してもよい。
この態様は、前述した第1及び第2電源線を含む態様と、移動度補償トランジスタを含む態様とが並存する形態を前提とする。そして、この場合において、本態様によれば、第1及び第2電源電位の実質的な切替えに関与する第3及び第4スイッチング素子の制御信号と、閾値電圧補償動作に関与する第1スイッチング素子の制御信号とが共用されるようになっているので、これら各々に別々の制御信号を供給するなどといった場合に比べて、制御方法の簡略化、装置構成・回路規模の簡易化・縮小化等を実現することができる。
なお、本態様は、例えば、第3及び第1スイッチング素子に、全く同じ制御信号を使い、第4スイッチング素子に、その制御信号を反転した制御信号を使う、といった場合を含む。本態様にいう「共用」には、このような態様が含まれる。
一方、本発明に係る単位回路は、上記課題を解決するため、駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路であって、ゲートに与えられるデータ電位に応じた前記駆動電流を前記発光素子に供給するための駆動トランジスタと、前記駆動トランジスタのゲート及びソースに電気的に接続された容量素子と、前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第6スイッチング素子と、前記駆動トランジスタのソースに、第1電源電位及び当該第1電源電位よりも高い第2電源電位を相補的に供給する電源供給手段と、前記第6スイッチング素子とは並列関係となるように、前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第7スイッチング素子と、当該第7スイッチング素子の一端に電気的に接続され、前記データ電位に応じたパルス幅をもつ移動度補償制御信号がゲートに与えられることで、その動作態様が制御される移動度補償トランジスタと、を備える。
本発明によれば、上述した本発明に係る「単位回路の駆動方法」に関して述べたような動作機序により、それによって奏された作用効果と同様の作用効果が奏される。
一方、本発明に係る電気光学装置の駆動方法は、上記課題を解決するため、駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路が、マトリクス状配列に従って複数配列された構成を備える電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動方法であって、前記駆動電流を前記発光素子に供給するための駆動トランジスタのソースに第1電源電位を供給する第1工程と、当該第1工程の後、前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続され、前記マトリクス状配列中のある行に属する第1スイッチング素子を第1期間だけ導通状態にする第2工程と、当該第2工程の後、前記駆動トランジスタのソースに、前記第1電源電位に代えて、当該第1電源電位よりも高い第2電源電位を供給する第3工程と、当該第3工程の後、前記第1スイッチング素子を第2期間だけ導通状態にする第4工程と、前記駆動トランジスタのゲートに前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第5工程と、前記駆動トランジスタのドレイン及び前記発光素子に電気的に接続され、前記ある行に属する第2スイッチング素子を導通状態として、前記データ電位に応じた前記駆動電流を、当該発光素子に供給する第6工程と、を含む。
本発明によれば、上述した本発明に係る「単位回路の駆動方法」を実質的に含んでいるので、それによって奏された作用効果と同様の作用効果が奏される。
なお、本発明においては、単位回路がマトリクス状に配列されていること、並びに、そのマトリクス状配列に含まれる第1及び第2スイッチング素子のうち、ある行に属する一群のスイッチング素子について、一斉に導通及び非導通状態間の遷移が行われること、が前提されている。このようなことは、以下に述べる各種態様に含まれる各要素(例えば、第3スイッチング素子等々)ついて同様にあてはまる場合がある。
この発明に係る電気光学装置の駆動方法では、前記電気光学装置は、前記マトリクス状配列中の各列に沿って延びる、前記第1及び第2電源電位をそれぞれ供給するための第1及び第2電源線と、前記単位回路毎に設けられ、かつ、前記第1電源線と前記駆動トランジスタのソースとに電気的に接続された第3スイッチング素子と、前記単位回路毎に設けられ、かつ、前記第2電源線と前記駆動トランジスタのソースとに電気的に接続された第4スイッチング素子と、を含み、前記マトリクス状配列中の各行を一単位として、前記第1工程は、前記第3スイッチング素子を導通状態にする工程を含み、前記第3工程は、前記第4スイッチング素子を導通状態にする工程を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、上述した本発明に係る「単位回路の駆動方法」のうち、第1及び第2電源線等を含んでなる態様を実質的に含んでいるので、それによって奏された作用効果と同様の作用効果が奏される。
また、本発明に係る電気光学装置の駆動方法では、前記単位回路の各々は、前記第1スイッチング素子とは並列関係となるように、前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第5スイッチング素子と、当該第5スイッチング素子の一端に電気的に接続された移動度補償トランジスタと、を含み、前記第4工程に代えて、前記第5スイッチング素子を第3期間だけ導通状態にするとともに、当該第3期間中、前記移動度補償トランジスタのゲートに前記データ電位に応じたパルス幅をもつ移動度補償制御信号を供給する第7工程、を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、上述した本発明に係る「単位回路の駆動方法」のうち、移動度補償トランジスタ等を含んでなる態様を実質的に含んでいるので、それによって奏された作用効果と同様の作用効果が奏される。
この態様では、前記電気光学装置は、前記マトリクス状配列中の各列に沿って延びる、第1及び第2データ線と、前記第5工程において前記第1データ線に前記データ電位を供給するデータ線駆動回路と、を含み、前記第7工程では、前記データ線駆動回路が、前記第2データ線に前記移動度補償制御信号を供給する工程、を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、データ線駆動回路が効率的に利用される。すなわち、前述のように、移動度補償制御信号のパルス幅はデータ電位に応じることから、これとデータ電位とが1個のまとまりのあるデータ線駆動回路によって生成・供給されるのであれば、効率的である。これにより、本態様によれば、制御方法の簡略化、装置構成・回路規模の簡易化・縮小化等を実現することができる。
また、本発明の電気光学装置の駆動方法では、前記電気光学装置は、前記マトリクス状配列中の各行に沿って延びる、複数の走査線と、これら複数の走査線の各々に固有の制御信号を供給する走査線駆動回路と、を含み、前記第1、第2、第3、第6、及び第7工程の少なくとも2つ以上の工程では、前記走査線駆動回路が、当該工程に対応する前記第3、第1、第4、第2、及び第5スイッチング素子に電気的に接続された前記走査線に前記制御信号を供給する工程、を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、走査線駆動回路が効率的に利用される。すなわち、本態様では、より具体的には例えば、第2工程と第6工程とにおいて行われる第1及び第2スイッチング素子の導通・非導通状態間の遷移に係る制御信号が、1個のまとまりのある走査線駆動回路によって生成・供給されることになるので、効率的である。これにより、本態様によれば、制御方法の簡略化、装置構成・回路規模の簡易化・縮小化等を実現することができる。
この態様では、前記第3及び第4スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御するための制御信号は、前記第1スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御するための制御信号と共用される、ように構成してもよい。
この態様によれば、まず、上述した本発明に係る「単位回路の駆動方法」のうち、第3・第4スイッチング素子と第1スイッチング素子とに使われる制御信号の「共用」が行われる態様を実質的に含んでいるので、それによって奏された作用効果と同様の作用効果が奏される。
そしてこの際、本態様では特に、直前に述べた態様によって奏された効果に加えて、制御信号の共用化に伴う走査線の共用化も可能になるという効果が享受される。つまり、本態様では、前述のように、第3・第4スイッチング素子と第1スイッチング素子とに使われる制御信号が共用化されることから、例えば、第3及び第1スイッチング素子に1本の走査線をあて、第4スイッチング素子に別の1本の走査線をあてる、などということが可能になる(前述した、“反転”制御信号を利用する例に関する説明参照。)。これによれば、これら各スイッチング素子に個別に走査線を設ける場合に比べて、走査線の本数を減らすことができる。
また、「走査線駆動回路」を含む態様では、前記マトリクス状配列中のある行に属する前記第1スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御するための制御信号は、前記ある行の隣に位置する行に属する前記第5スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御するための制御信号と共用される、ように構成してもよい。
この態様によれば、マトリクス状配列中、隣接する各行間で制御信号の共用化が図られているので、前述した、制御方法の簡略化、装置構成・回路規模の簡易化・縮小化等をより実効的に実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る有機EL装置を示す平面図である。 図1の有機EL装置を構成する単位回路の詳細を示す回路図である。 図2の単位回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る単位回路の詳細を示す回路図である。 図4の単位回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係る単位回路の詳細を示す回路図である。 図6の単位回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1及び第3実施形態の組み合わせに係る単位回路の詳細を示す回路図である。 図8の単位回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態の変形例に係る単位回路の詳細を示す回路図である。 図10の単位回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明に係る有機EL装置を適用した電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る有機EL装置を適用した他の電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る有機EL装置を適用したさらに他の電子機器を示す斜視図である。
<第1実施形態>
以下では、本発明に係る第1の実施の形態について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、ここに言及した図1及び図2に加え、以下で参照する各図面においては、各部の寸法の比率が実際のものとは適宜に異ならせてある場合がある。
有機EL装置100は、図1に示すように、素子基板7と、この素子基板7上に形成される各種の要素とを備えている。各種の要素とは、有機EL素子8、走査線3及びデータ線6、電源線113、走査線駆動回路103、データ線駆動回路106、並びに制御回路CU等である。
有機EL素子(発光素子)8は、図1に示すように、素子基板7上に複数備えられる。それら複数の有機EL素子8はN行×M列のマトリクス状に配列されている(N,Mは自然数)。有機EL素子8の各々は、陽極としての画素電極、発光機能層及び陰極としての対向電極から構成されている。
画像表示領域7aは、素子基板7上、これら複数の有機EL素子8が配列されている領域である。画像表示領域7aでは、各有機EL素子8の個別の発光及び非発光に基づき、所望の画像が表示され得る。なお、以下では、素子基板7の面のうち、この画像表示領域7aを除く領域を、「周辺領域」と呼ぶ。
走査線3及びデータ線6は、それぞれ、マトリクス状に配列された有機EL素子8の各行及び各列に対応するように配列されている。より詳しくは、走査線3は、図1に示すように、図中左右方向に沿って延び、かつ、周辺領域上に形成されている走査線駆動回路103に接続されている。一方、データ線6は、図中上下方向に沿って延び、かつ、周辺領域上に形成されているデータ線駆動回路106に接続されている。電源線113は、このデータ線6と並行するように配列されている。この電源線113には、電源回路CELが接続されている。この電源回路CELは、高電源電位VEL2、低電源電位VEL1(<VEL2)を電源線113に供給するが、この点については改めて後に述べる。
前記のうち走査線駆動回路103は、走査線3のそれぞれを順番に選択するための回路である。また、データ線駆動回路106は、走査線駆動回路103によって選択された走査線3に対応する各有機EL素子8に向けて、各データ線6を通じてデータ信号を供給するための回路である。
制御回路CUは、これら走査線駆動回路103及びデータ線駆動回路106を制御して、走査線3の選択順序、あるいはデータ信号の供給タイミング等を決定する。
各走査線3及び各データ線6の各交点の近傍には、前述の有機EL素子8等を含む単位回路(画素回路)P1が設けられている。
単位回路P1は、図2に示すように、前述の有機EL素子8を含むほか、駆動トランジスタTdr、発光制御トランジスタTel、第1・第2トランジスタTr1・Tr2、及び第1・第2容量素子C1・C2を含む。
なお、図1では便宜的に1本の配線として図示された走査線3は、図2に示すように実際には3本の配線を含む。各配線には走査線駆動回路103から所定の信号が供給される。より詳細には、これら各配線には、それぞれ、走査信号GWRT[i]、リセット信号RST[i]、及び発光制御信号GEL[i]が供給される。これら各信号の具体的な意義やこれに応じた単位回路P1の動作については後述する。なお、ここで使われた符号iは、前記マトリクス状配列の中の行番号を意味する(図1参照。1本の走査線3が3本の配線からなるので、全走査線3に含まれる配線数は結局、3N本である。)。
駆動トランジスタTdrはpチャネル型であり、電源線113から有機EL素子8の画素電極に至る経路上にある。この駆動トランジスタTdrのソース(S)は電源線113に接続される。
この駆動トランジスタTdrは、ソース(S)とドレイン(D)との導通状態(ソース−ドレイン間の抵抗値)がゲート電位Vgに応じて変化することで当該ゲート電位Vgに応じた駆動電流Ielを生成する手段である。なお、ゲート電位Vgは、データ線6を通じて供給されるデータ信号Dataの大きさに応じる。
こうして、有機EL素子8は、駆動トランジスタTdrの導通状態、ないしはデータ信号Dataに応じて駆動される。
発光制御トランジスタTelは、pチャネル型であり、駆動トランジスタTdrと有機EL素子8の画素電極との間にある。この発光制御トランジスタTelのゲートには、前記発光制御信号GEL[i]が供給される。この発光制御信号GEL[i]がローレベルに遷移すると発光制御トランジスタTelがオン状態に変化して有機EL素子8に対する駆動電流Ielの供給が可能となる。これにより、有機EL素子8は駆動電流Ielに応じた階調(輝度)で発光する。これに対して、発光制御信号GEL[i]がハイレベルである場合には発光制御トランジスタTelがオフ状態を維持するから、駆動電流Ielの経路が遮断されて有機EL素子8は消灯する。
なお、有機EL素子8の画素電極は、前記駆動トランジスタTdrを介して前述した電源電位VEL1又はVEL2が供給される電源線113に接続され、その対向電極は基準電位VCTが供給される電位線(不図示)に接続される。
第1・第2容量素子C1・C2は、いずれも、2つの電極間に誘電体が介挿された素子である。それぞれの容量値は、Ch1及びCcである。
第1容量素子C1の一方の電極(図中上方の電極)は電源線113に接続され、その他方の電極はノードZ1に接続される。
一方、第2容量素子C2の一方の電極(図中右方の電極)はノードZ1に接続され、その他方の電極は第1トランジスタTr1を介してデータ線6に接続される。
第1トランジスタTr1は、ノードZ1とデータ線6との間に介在して両者の電気的な導通を制御するスイッチング素子である。第1トランジスタTr1のゲートには前記の走査信号GWRT[i]が供給される。
第2トランジスタTr2は、ノードZ1と駆動トランジスタTdrのドレインとの間に設けられ両者の電気的な導通を制御するスイッチング素子である。第2トランジスタTr2のゲートには前記のリセット信号RST[i]が供給される。
なお、第1及び第2トランジスタTr1及びTr2のいずれもpチャネル型である。
また、これら第1及び第2トランジスタTr1及びTr2は、それぞれ、本発明にいう「第2スイッチング素子」及び「第1スイッチング素子」の一具体例に該当する。
次に、以上のような構成をもつ有機EL装置100、特に単位回路P1の動作ないし作用及び効果について、既に参照した図1及び図2に加えて図3を参照しながら説明する。
〔i〕閾値電圧補償: まず、電源回路CELは、電源線113に低電源電位VEL1を供給する。また、これと同期して、データ線6には初期化電位VSTが供給されるとともに、走査信号GWRT[i]が図3に示すようにローレベルとなって第1トランジスタTr1がONとなる。これにより、第1トランジスタTr1側に位置する第2容量素子C2の電極は初期化電位VSTに固定される。
以上を前提に、リセット信号RST[i]が、図3に示すようにローレベルとなる。これにより、第2トランジスタTr2がオン状態となり、駆動トランジスタTdrのゲートとドレインが短絡される。すなわち、駆動トランジスタTdrはダイオード接続され、そのゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vthに漸近する。したがって、ゲート電位Vgは、Vg=VEL1−Vthに漸近する。なお、この一連の過程中、第1容量素子C1は閾値電圧Vthを保持する。
このような動作は、各単位回路P1に含まれる駆動トランジスタTdr間でみられる閾値電圧Vthのバラツキを補償する。なお、第1実施形態では、このような閾値電圧補償動作は、ゲート電位Vgが完全にVEL1−Vthに一致ないし一定程度近づく時点、あるいはそれを見込んだ所定の経過時間をもって打ち切られる。すなわち、そのような時点において、リセット信号RST[i]は再びハイレベルに遷移し、その後に、電源回路CELは、電源線113に高電源電位VEL2を供給するようになる(図3参照)。
〔ii〕移動度補償: 次に、電源線113に高電源電位VEL2が供給されるようになった後、好適にはそれから一定の時間の経過の後、リセット信号RST[i]が、再びローレベルに遷移する。このローレベルを維持する期間は、少なくとも前記の〔i〕閾値電圧補償動作におけるそれよりも短く、比ゆ的に言えばいわば一瞬ともいえる期間である。なお、第1トランジスタTr1側に位置する第2容量素子C2の電極の初期化電位VSTへの固定は継続される(図3参照)。
これによると、駆動トランジスタTdrのソース及び第1容量素子C1の図中上方の電極に、高電源電位VEL2が供給されると同時に、駆動トランジスタTdrは再びダイオード接続されることになる。この際、電源電位の変動分ΔVEL=VEL2−VEL1に応じて、駆動トランジスタTdrには一定量の電流が流れ、また、ゲート電位Vgは上昇する。また、より重要なことに、この上昇分は、当該駆動トランジスタTdrのもつ移動度特性にも応じる。すなわち、移動度が大きければ当該上昇分は大きく、その逆に、移動度が小さければ小さくなる。
以上のように、この〔ii〕における動作では、各単位回路P1に含まれる各駆動トランジスタTdrの移動度補償が行われることになる。
なお、前記のΔVELの大きさは、様々な事情を勘案して決定可能であるが、上述したようなΔVELの機能に鑑み、実験的、経験的、理論的に予め推測される駆動トランジスタTdrの移動度特性のバラツキの程度等が参照されることによって、当該ΔVELが設定されると好適である。
〔iii〕データ書込: 次に、リセット信号RST[i]がハイレベルに遷移して第2トランジスタTr2がオフ状態となる一方、走査信号GWRT[i]のローレベル及び第1トランジスタTr1のON状態はなお継続される。ただし、この際、データ線6には初期化電位VSTに代えて、適当な電位(データ電位)をもつデータ信号Dataが供給される。そうすると、それに応じて第2容量素子C2の電極(図2中左方の電極)の電位が変動し、さらにそれに伴って駆動トランジスタTdrのゲート電位Vgが変動する。ここで「適当な電位」というのは、当該の有機EL素子8の発光階調に加えて、第1・第2容量素子C1・C2による分圧等の影響を勘案した上で設定される電位であることを含意する。結局、ゲート電位Vgは、データ信号の大きさに応じて変動する。
〔iv〕駆動: 走査信号GWRT[i]がハイレベルに遷移して第1トランジスタTr1がオフ状態となる一方、発光制御信号GEL[i]がローレベルとなることで、発光制御トランジスタTelがオン状態となる。これにより、有機EL素子8には、ゲート電位Vgに応じた大きさの駆動電流Ielが駆動トランジスタTdrから供給されることになり、当該有機EL素子8は発光する。
以上の〔i〕〜〔iv〕までの各動作は、図1に示す全有機EL素子8ないし全単位回路P1に関して行われるが、その際、その各動作は、i=1,2,…,Nという順番に従って行われる。すなわち、はじめに第1行目に対応する単位回路Pにつき前記〔i〕から〔iv〕までの動作が行われた後は、第2行目,…,第N行目に対応する単位回路Pという順番で、前記〔i〕から〔iv〕までの動作が行われる。
以上に述べたような有機EL装置100ないし単位回路P1によれば、次のような効果が奏される。すなわち、第1実施形態によれば、前記〔i〕及び〔ii〕の動作によって、各単位回路P1に含まれる各駆動トランジスタTdrに関する閾値電圧及び移動度のバラツキが好適に補償される。この際特に、後者に関しては、高電源電位VEL2と低電源電位VEL1との差ΔVEL、及び、閾値電圧補償動作の後の短時間のダイオード接続(第2トランジスタTr2の導通)の利用によって、移動度補償が行われるようになっているので、例えば移動度補償を行うために特別な制御シーケンスを考えたり、あるいは、それに適した回路構成等を用意する必要がない。つまり、第1実施形態では、より簡易な構成によって、移動度補償が実現される。
ちなみに、第1実施形態において、高電源電位VEL2と低電源電位VEL1との間には、前述のように、VEL2>VEL1が成立すべきであるが、本発明においては、その程度(即ち、両者間の、より具体的な関係)について特に限定する必要がない。
<第2実施形態>
以下では、本発明に係る第2の実施の形態について図4及び図5を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、第1実施形態と比べて、移動度補償用トランジスタTmob等が設けられている点について相違するが、その他の点については第1実施形態とほぼ同様である。したがって、以下では、その相違点について主に説明を加え、その他の点についての説明は、適宜簡略化し、又は省略する。
第2実施形態の単位回路P2は、図4に示すように、第1実施形態の単位回路P1に含まれる要素に加えて、移動度補償用トランジスタTmob、第3トランジスタTr3及び移動度補償用データ線601を含む。
第3トランジスタTr3は、ノードZ1と駆動トランジスタTdrのドレインとの間に設けられ両者の電気的な導通を制御するスイッチング素子である。第3トランジスタTr3のゲートには前記のセレクタ信号SEL[i]が供給される。なお、このセレクタ信号SEL[i]の供給のため、第1実施形態とは異なって、1本の走査線3が4本の配線を含むことになる。また、この第3トランジスタTr3は、本発明にいう「第5スイッチング素子」の一具体例に該当する。
移動度補償トランジスタTmobは、第3トランジスタTr3の一端とノードZ1との間に介在する。この移動度補償トランジスタTmobのゲートには、移動度補償制御信号SigR(以下単に「補償信号SigR」と略す。)が供給される。補償信号SigRは、図5に示すように、所定のパルス幅pwをもつパルス信号であるが、このパルス幅pwは、データ線6に供給されてくるデータ信号Dataに応じて、ないしはデータ電位に応じて適宜変化する。
これら第3トランジスタTr3及び移動度補償トランジスタTmobは、図4に示すとおり、第2トランジスタTr2との関係において、これと並列関係にある。
移動度補償用データ線601は、この補償信号SigRを供給するための信号線である。移動度補償用データ線601は、その1本1本が、各データ線6と対となるように、かつ、各データ線6に並行して配列されるように設置される。この移動度補償用データ線601は、データ線6とともに、データ線駆動回路106に電気的に接続される(図1参照。ただし、図1において移動度補償用データ線601は不図示)。
次に、以上のような構成をもつ単位回路P2の動作ないし作用及び効果について、既に参照した図4及び図5を参照しながら説明する。
まず、第2実施形態においても、第1実施形態において説明した〔i〕の閾値電圧補償動作は全く同様に行われる(図5参照)。第2実施形態では、この後の移動度補償動作に特徴がある。
〔ii〕移動度補償: 第2実施形態では、電源線113に高電源電位VEL2が供給されるようになった後、好適にはそれから一定の時間の経過の後、リセット信号RST[i]はハイレベルを維持したまま、セレクタ信号SEL[i]がローレベルに遷移する。このローレベルを維持する期間は、前記パルス幅pwとして予測される最長のものに対応するように定められると好適である。つまり、仮に、最長パルス幅が“pwmax”と表現されるとするなら、当該期間の長さは、このpwmax以下となるように設定されて好適である。
次に、この期間中を狙って、移動度補償用データ線601に、補償信号SigRが供給される。この補償信号SigRのパルス幅pwは、後の〔iii〕データ書込動作において、データ線6に供給が予定されているデータ信号Dataの電位(データ電位)に応じる。データ電位は、典型的には所定数の段階をもつので、その場合、パルス幅pwはその段階ごとに定められうる。あるいはパルス幅pwは、全段階数を所定数のグループに分けた場合における当該グループの1個1個に対応するように定められてもよい。いずれにせよ、このパルス幅pwはデータ電位の大きさに応じるので、データ線駆動回路106内における補償信号SigRの生成は比較的容易である。
移動度補償トランジスタTmobは、このような性格をもつパルス信号たる補償信号SigRをゲートに受けることにより、主に、その導通状態を維持する時間を変化させる。その変化の程度は、前記パルス幅pwの大きさに応じる。つまり、駆動トランジスタTdrのドレインとノードZ1との間に流れる電流(特に、その流れる時間)は、前記パルス幅pwの大きさに応じて変化する。このようにして、当該パルス幅pwは、主に、移動度補償動作が実行される時間についての調整役を果たす。
以上によると、駆動トランジスタTdrのソース及び第1容量素子C1の図中上方の電極に、高電源電位VEL2が供給されると同時に、駆動トランジスタTdrは、移動度補償トランジスタTmob及び第3トランジスタTr3を介して、ダイオード接続されることになる。この際、電源電位の変動分ΔVEL=VEL2−VEL1に応じ、かつ、前記パルス幅pwの大きさに応じて、駆動トランジスタTdrには一定量の電流が流れ、また、ゲート電位Vgは上昇する。
このようにして、この〔ii〕における動作によっても、前記〔ii〕と同様、各単位回路P2に含まれる各駆動トランジスタTdrの移動度補償が行われることになる。そして、この場合においては特に、移動度補償の程度が、移動度補償トランジスタTmob、ないしは補償信号SigRによって調整されるようになっているので、有機EL素子8の発光階調に応じた移動度補償が行われることになる。
この後の動作は、上記第1実施形態と同様である。すなわち、前記〔iii〕のデータ書込動作が行われ、更にその後、前記〔iv〕の駆動が行われる(図5参照)。
以上に述べたような、第2実施形態に係る単位回路P2によれば、次のような効果が奏される。
まず、この第2実施形態においても、上記第1実施形態によって奏された作用効果と本質的に異ならない作用効果が奏されることは明白である。すなわち、第2実施形態でも、閾値電圧及び移動度のバラツキが好適に補償される。
そして、第2実施形態では、これに加えて、有機EL素子8の発光階調に応じた移動度補償が行われることから、その補償の実効性が極めて高まるという効果も得られる。これは、前述のように、〔ii〕の移動度補償動作において、図4のノードZ1及び駆動トランジスタTdrのドレイン間に流れる電流が補償信号SigRのパルス幅pwの大きさによって調整されるようになっており、更に、このパルス幅pwはデータ電位に応じて調整されるようになっているためである。
一般に、上記第1実施形態のように、移動度補償動作が全有機EL素子8に関していわば一律的に行われるような態様によると、有機EL素子8がある階調で発光する場合には移動度バラツキを実効的に抑制可能であるが、他の階調ではそうではないという結果が得られる可能性が知られている。この点、前述したような移動度補償が行われることによれば、発光階調の相違に関わることなく移動度補償効果を享受することができる。あるいは同じことであるが、第2実施形態によれば、有機EL素子8がどのような階調で発光するとしても、ほぼ常に、十分な移動度補償効果を享受することができる。
<第3実施形態>
以下では、本発明に係る第3の実施の形態について図6及び図7を参照しながら説明する。なお、この第3実施形態は、第2実施形態と比べて、第2電源線113N等が設けられている点について相違するが、その他の点については第2実施形態とほぼ同様である。したがって、以下では、その相違点について主に説明を加え、その他の点についての説明は、適宜簡略化し、又は省略する。
第3実施形態の単位回路P3は、図6に示すように、第2実施形態の単位回路P2に含まれる要素に加えて、第2電源線113N、第2電源用トランジスタTrD2、第1電源用トランジスタTrD1を含む。なお、上記第1及び第2実施形態においては、符号113が付された要素を単に「電源線」と呼んでいたが、第3実施形態では、上述のように第2電源線113Nが加えられていることとの関係で、これを「第1電源線113」と呼ぶことにする。
第2電源線113Nは、常に、第1及び第2実施形態における低電源電位VEL1に設定される。他方、第1電源線113は、常に、高電源電位VEL2に設定される。
また、第2電源用トランジスタTrD2は、第2電源線113Nと駆動トランジスタTdrのソースとの間に設けられ両者の電気的な導通を制御するスイッチング素子である。第2電源用トランジスタTrD2のゲートには前記のリセット信号RST[i]が供給される。同様にして、第1電源用トランジスタTrD1は、第1電源線113と駆動トランジスタTdrのソースとの間に設けられ両者の電気的な導通を制御するスイッチング素子である。第1電源用トランジスタTrD1のゲートには前記のリセット信号RST[i]を反転させた反転リセット信号/RST[i]が供給される。
なお、上記のうち、第1及び第2電源用トランジスタTrD1及びTrD2は、それぞれ、本発明にいう「第4スイッチング素子」及び「第3スイッチング素子」の一具体例に該当する。
このような構成によると、前記〔i〕の閾値電圧補償動作において、リセット信号RST[i]がローレベルに遷移している間は、第2電源用トランジスタTrD2が導通状態となるから、駆動トランジスタTdrのソースには、低電源電位VEL1が供給されることになる。他方、この〔i〕閾値電圧補償動作以外の時間においては、リセット信号RST[i]はハイレベルを維持するので、第2電源用トランジスタTrD2は非導通状態となるとともに、反転リセット信号/RST[i]がゲートに供給される第1電源用トランジスタTrD1は導通状態となり、駆動トランジスタTdrのソースには、高電源電位VEL2が供給されることになる(以上については、図7参照)。
このような、第3実施形態に係る単位回路P3によっても、上記第1及び第2実施形態によって奏された作用効果と本質的に異ならない作用効果が奏されることは明白である。
そして、この第3実施形態においては特に、電源線として、高電源電位VEL2及び低電源電位VEL1それぞれのための第1及び第2電源線113及び113Nが備えられているため、上記第1及び第2実施形態のように、1本の電源線113を共用するための両電源電位(VEL2,VEL1)間の切替えが不要となっていることから、当該切替えに伴う消費電力の増大等といった不具合を被るおそれがないという効果も得られる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明に係る電気光学装置は、上述した形態に限定されることはなく、各種の変形が可能である。
(1) 上記各実施形態は、相互に排斥する関係にあるわけではなく、適宜に組み合わせ可能である。例えば図8及び図9に示すように、第1実施形態として説明した第2トランジスタTr2を用いた移動度補償動作を行うものと、第3実施形態として説明した第1及び第2電源線113及び113Nによって高電源電位VEL2及び低電源電位VEL1を供給するものとを併用することが可能である。
各トランジスタの動作態様は、図9に示すとおり、上記第1及び第2実施形態の場合と本質的に異ならない。ただし、この場合、第3実施形態とは異なって、第1及び第2電源用トランジスタTrD1及びTrD2にはそれぞれ、使用する電源電位を切り替えるための電位切替信号DSE及びその反転信号/DSEが供給される。
このような形態によっても、上記実施形態によって奏された作用効果と同様の作用効果が奏されることは明白である。また、この形態によれば特に、第1実施形態における簡易性、第3実施形態における電源電位切替え不要、の2つの効果が享受可能である。
(2) 上記第2及び第3実施形態では、閾値電圧補償動作のために第2トランジスタTr2が利用され、移動度補償動作のために第3トランジスタTr3が利用されるとともに、これらそれぞれのために、かつ、各単位回路の別に対応するように、別個の制御信号(RST及びSEL)が利用されるようになっているが、本発明は、かかる形態に限定されない。
例えば、これら両制御信号のうち一方は、図1に示すようなマトリクス状配列中の隣接する行に属する単位回路のために使用される当該両制御信号の他方と共用されるようになっていてもよい。
より具体的には、次のようである(以下、便宜上、第2実施形態を前提に説明する。)。すなわち、各単位回路P2は前述のように前記〔i〕〜〔iv〕の動作を繰り返すことになるが、いま第i行目に位置する単位回路P2が、〔ii〕移動度償動作を行っているときには、それに含まれる第3トランジスタTr3を導通状態とするため、セレクタ信号SEL[i]はローレベルとなっている。このセレクタ信号SEL[i]は、第(i+1)行目に位置する単位回路P2のためのリセット信号RST[i+1]として利用することが可能である。以上により結局、第i行目に属する単位回路P2において〔ii〕移動度補償動作が行われているときには、第(i+1)行目に属する単位回路P2は、それを追いかけるようにして〔i〕閾値電圧補償動作を開始する、ということになる。
このような形態によれば、隣接する各行間で制御信号の共用化が図られることになるので、制御方法の簡略化、装置構成・回路規模の簡易化・縮小化等をより実効的に実現することができる。
(3) 上記第1実施形態をはじめとする各実施形態では、閾値電圧補償動作及び移動度補償動作が行われる間、第1トランジスタTr1側に位置する第2容量素子C2の電極を初期化電位VSTに維持するため、データ線6にその初期化電位VSTを供給するとともに、第1トランジスタTr1をON状態にすることがなされているが、本発明は、かかる形態に限定されない。
例えば、図10及び図11に示すような構成及び動作方法を採用することができる。
まず、この図10においては、図2との対比において、第1トランジスタTr1と第2容量素子C2との間に、初期化トランジスタTiniが接続されている点で相違する。この初期化トランジスタTiniのドレインには初期化電位VSTが供給され、そのゲートには、第2リセット信号RST2が供給される。初期化トランジスタTiniは、第2リセット信号RST2のハイレベル・ローレベル間の遷移に応じて、導通状態・非導通状態間を遷移する。
このような構成によれば、図11に示すように、第2リセット信号RST2のローレベルとなる期間を適当に調整することにより、第1実施形態と同様に、第1トランジスタTr1側に位置する第2容量素子C2の電極を初期化電位VSTに固定することが可能である。
また、この図11においては、走査信号GWRT[i]は、リセット信号RST及び第2リセット信号RST2がハイレベルに遷移した後、即ち閾値補償動作及び移動度補償動作が完了した後はじめて、ローレベルになればよい。データ線6には、この期間においてデータ電位が供給される。
このように、図10及び図11の形態では、データ線6に初期化電位VSTを供給する必要がない。
<応用>
次に、上記実施形態に係る有機EL装置100を適用した電子機器について説明する。
図12は、上記実施形態に係る有機EL装置100を画像表示装置に利用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての有機EL装置100と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。
図13に、上記実施形態に係る有機EL装置100を適用した携帯電話機を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての有機EL装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、有機EL装置100に表示される画面がスクロールされる。
図14に、上記実施形態に係る有機EL装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての有機EL装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が有機EL装置100に表示される。
本発明に係る有機EL装置が適用される電子機器としては、図12から図14に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
100……有機EL装置、103……走査線駆動回路、106……データ線駆動回路、7……素子基板、3……走査線、6……データ線、601……移動度補償用データ線、113……電源線(又は第1電源線)、113N……第2電源線、P1,P2,P3,P4……単位回路、8……有機EL素子、VEL2……高電源電位、VEL1……低電源電位、Iel……駆動電流、Tdr……駆動トランジスタ、Tel……発光制御トランジスタ、Tr1〜Tr3……第1〜第3トランジスタ、Tmob……移動度補償トランジスタ、TrD1,TrD2……第1,第2電源用トランジスタ、C1,C3……第1,第2容量素子、GWRT[i]……走査信号、GEL[i]……発光制御信号、RST[i]……リセット信号、SEL[i]……セレクタ信号、SigR……移動度補償制御信号(略称「補償信号」)、pw……パルス幅

Claims (12)

  1. 駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路を駆動するための単位回路の駆動方法であって、
    前記駆動電流を前記発光素子に供給するための駆動トランジスタのソースに第1電源電位を供給する第1工程と、
    当該第1工程の後、前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第1スイッチング素子を第1期間だけ導通状態にして、当該駆動トランジスタのゲート及びソースに電気的に接続された容量素子に所定の電荷を蓄える第2工程と、
    当該第2工程の後、前記駆動トランジスタのソースに、前記第1電源電位に代えて、当該第1電源電位よりも高い第2電源電位を供給する第3工程と、
    当該第3工程の後、前記第1スイッチング素子を第2期間だけ導通状態にする第4工程と、
    前記駆動トランジスタのゲートに前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第5工程と、
    前記駆動トランジスタのドレイン及び前記発光素子に電気的に接続された第2スイッチング素子を導通状態として、前記データ電位に応じた前記駆動電流を、当該発光素子に供給する第6工程と、
    を含むことを特徴とする単位回路の駆動方法。
  2. 前記単位回路は、
    前記第1及び第2電源電位をそれぞれ供給するための第1及び第2電源線と、
    前記第1電源線と前記駆動トランジスタのソースとに電気的に接続された第3スイッチング素子と、
    前記第2電源線と前記駆動トランジスタのソースとに電気的に接続された第4スイッチング素子と、
    を含み、
    前記第1工程は、前記第3スイッチング素子を導通状態にする工程を含み、
    前記第3工程は、前記第4スイッチング素子を導通状態にする工程を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の単位回路の駆動方法。
  3. 前記単位回路は、
    前記第1スイッチング素子とは並列関係となるように、
    前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第5スイッチング素子と、
    当該第5スイッチング素子の一端に電気的に接続された移動度補償トランジスタと、
    を含み、
    前記第4工程に代えて、
    前記第5スイッチング素子を第3期間だけ導通状態にするとともに、当該第3期間中、前記移動度補償トランジスタのゲートに前記データ電位に応じたパルス幅をもつ移動度補償制御信号を供給する第7工程、
    を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の単位回路の駆動方法。
  4. 前記第3及び第4スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御する制御信号は、
    前記第1スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御する制御信号と共用される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の単位回路の駆動方法。
  5. 駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路であって、
    ゲートに与えられるデータ電位に応じた前記駆動電流を前記発光素子に供給するための駆動トランジスタと、
    前記駆動トランジスタのゲート及びソースに電気的に接続された容量素子と、
    前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第6スイッチング素子と、
    前記駆動トランジスタのソースに、第1電源電位及び当該第1電源電位よりも高い第2電源電位を相補的に供給する電源供給手段と、
    前記第6スイッチング素子とは並列関係となるように、
    前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第7スイッチング素子と、
    当該第7スイッチング素子の一端に電気的に接続され、前記データ電位に応じたパルス幅をもつ移動度補償制御信号がゲートに与えられることで、その動作態様が制御される移動度補償トランジスタと、
    を備えることを特徴とする単位回路。
  6. 駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路が、マトリクス状配列に従って複数配列された構成を備える電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動方法であって、
    前記駆動電流を前記発光素子に供給するための駆動トランジスタのソースに第1電源電位を供給する第1工程と、
    当該第1工程の後、前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続され、前記マトリクス状配列中のある行に属する第1スイッチング素子を第1期間だけ導通状態にする第2工程と、
    当該第2工程の後、前記駆動トランジスタのソースに、前記第1電源電位に代えて、当該第1電源電位よりも高い第2電源電位を供給する第3工程と、
    当該第3工程の後、前記第1スイッチング素子を第2期間だけ導通状態にする第4工程と、
    前記駆動トランジスタのゲートに前記駆動電流の大きさを規定するデータ電位を供給する第5工程と、
    前記駆動トランジスタのドレイン及び前記発光素子に電気的に接続され、前記ある行に属する第2スイッチング素子を導通状態として、前記データ電位に応じた前記駆動電流を、当該発光素子に供給する第6工程と、
    を含むことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  7. 前記電気光学装置は、
    前記マトリクス状配列中の各列に沿って延びる、前記第1及び第2電源電位をそれぞれ供給するための第1及び第2電源線と、
    前記単位回路毎に設けられ、かつ、前記第1電源線と前記駆動トランジスタのソースとに電気的に接続された第3スイッチング素子と、
    前記単位回路毎に設けられ、かつ、前記第2電源線と前記駆動トランジスタのソースとに電気的に接続された第4スイッチング素子と、
    を含み、
    前記マトリクス状配列中の各行を一単位として、
    前記第1工程は、前記第3スイッチング素子を導通状態にする工程を含み、
    前記第3工程は、前記第4スイッチング素子を導通状態にする工程を含む、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気光学装置の駆動方法。
  8. 前記単位回路の各々は、
    前記第1スイッチング素子とは並列関係となるように、
    前記駆動トランジスタのゲート及びドレインに電気的に接続された第5スイッチング素子と、
    当該第5スイッチング素子の一端に電気的に接続された移動度補償トランジスタと、
    を含み、
    前記第4工程に代えて、
    前記第5スイッチング素子を第3期間だけ導通状態にするとともに、当該第3期間中、前記移動度補償トランジスタのゲートに前記データ電位に応じたパルス幅をもつ移動度補償制御信号を供給する第7工程、
    を含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の電気光学装置の駆動方法。
  9. 前記電気光学装置は、
    前記マトリクス状配列中の各列に沿って延びる、第1及び第2データ線と、
    前記第5工程において前記第1データ線に前記データ電位を供給するデータ線駆動回路と、
    を含み、
    前記第7工程では、
    前記データ線駆動回路が、前記第2データ線に前記移動度補償制御信号を供給する工程、
    を含むことを特徴とする請求項8に記載の電気光学装置の駆動方法。
  10. 前記電気光学装置は、
    前記マトリクス状配列中の各行に沿って延びる、複数の走査線と、
    これら複数の走査線の各々に固有の制御信号を供給する走査線駆動回路と、
    を含み、
    前記第1、第2、第3、第6、及び第7工程の少なくとも2つ以上の工程では、
    前記走査線駆動回路が、当該工程に対応する前記第3、第1、第4、第2、及び第5スイッチング素子に電気的に接続された前記走査線に前記制御信号を供給する工程、
    を含むことを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載の電気光学装置の駆動方法。
  11. 前記第3及び第4スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御するための制御信号は、
    前記第1スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御するための制御信号と共用される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の電気光学装置の駆動方法。
  12. 前記マトリクス状配列中のある行に属する前記第1スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御するための制御信号は、
    前記ある行の隣に位置する行に属する前記第5スイッチング素子の導通及び非導通状態間の遷移を制御するための制御信号と共用される、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の電気光学装置の駆動方法。
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