JP2010262251A - 単位回路の駆動方法、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

単位回路の駆動方法、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 有機EL装置の画像表示において黒浮きさせない。
【解決手段】単位回路(P)は、駆動電流を有機EL素子(8)に供給する駆動トランジスター(Tdr)のゲートに、データ電位を供給する第1工程と、駆動トランジスター及び有機EL素子間を導通状態にするか否かを司る発光制御トランジスター(Tel)をオン状態とする第2工程と、前記第1工程の後、かつ、少なくとも前記第2工程の開始時点又は当該時点後の一定の期間、駆動トランジスター及び発光制御トランジスター間を電気的に接続する配線上のノード(Zx)を基準電位に定める第3工程と、によって駆動される。このうち第3工程には、放電制御トランジスター(Tgp)を導通状態とする工程が含まれ、これにより、前記ノード(Zx)周りの電荷や、有機EL素子の陽極側の電荷は放電される。
【選択図】図4

Description

本発明は、有機EL(electro luminescent)素子等の発光素子を含む単位回路の駆動方法、及び、当該単位回路を含む電気光学装置の駆動方法に関する。
薄型で軽量な発光源として、OLED(organic light emitting diode)、即ち有機EL素子がある。有機EL素子は、有機材料を含む少なくとも一層の有機薄膜を画素電極と対向電極とで挟んだ構造を有する。このうち画素電極は例えば陽極として、対向電極は陰極として機能する。両者間に電流が流されると、前記有機薄膜で電子及び正孔間の再結合が生じ、これにより、当該有機薄膜ないしは有機EL素子は発光する。
かかる有機EL素子、ないしはこれを備えた画像表示装置としては、例えば特許文献1及び2に開示されているようなものが知られている。
特開2007−156640号公報
ところで、上述のような有機EL素子は、適当な構成をもつ駆動回路によって駆動される。駆動回路としては例えば、駆動トランジスターのゲート電位に応じてそのソース・ドレイン間に流れる電流を有機EL素子に供給するものがある。この場合、そのゲート電位の調整を通じて、有機EL素子の発光輝度の調整等が可能になる。
もっとも、このような駆動回路には様々な解決すべき課題がある。例えば、当該駆動トランジスターの閾値電圧のバラツキにより発光輝度がばらつき、その結果表示画像の品質が低下する、等々である。前述の特許文献1は、この問題の解決を目指して、閾値電圧の補償動作を簡易な構成で行う表示装置を開示する。
しかしながら、解決すべき課題は閾値補償電圧のバラツキに限らない。そのほかにも、画像品質を低下させる原因はいろいろあり、例えば、前記駆動トランジスターのリーク電流等が有機EL素子に流れ込むことによって、当該有機EL素子が本来表示すべき階調よりも高い階調で発光してしまうおそれがある。これはコントラスト比の低下等をもたらす。ある有機EL素子が黒色表示を行うべき場合にこのような現象が生じると、問題は特に明らかとなる。前述の特許文献1では、例えばその図2に示されるように、有機EL素子と駆動トランジスターとが直接的に接続されるようになっているので、このような問題を有効に解決するものではない。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決することの可能な単位回路の駆動方法、電気光学装置及び電子機器を提供することを課題とする。
また、本発明は、かかる態様の単位回路の駆動方法、電気光学装置、あるいは電子機器に関連する課題を解決可能な、単位回路の駆動方法、電気光学装置、あるいは電子機器を提供することをも課題とする。
本発明に係る単位回路の駆動方法は、上述した課題を解決するため、駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路を駆動するための単位回路の駆動方法であって、前記駆動電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスターのゲートに、データ電位を供給する第1工程と、前記駆動トランジスター及び前記発光素子間を導通状態にするか否かを司る発光制御トランジスターをオン状態とする第2工程と、前記第1工程の後、かつ、少なくとも前記第2工程の開始時点又は当該時点後の一定の期間、前記駆動トランジスター及び前記発光制御トランジスター間を電気的に接続する配線上の第1ノードを基準電位に定める第3工程と、を含む。
本発明によれば、駆動トランジスターのゲートへのデータ電位のいわゆる書込動作の後に、発光制御トランジスターがオン状態とされることによって、発光素子が発光する。この発光制御トランジスターの存在により、駆動トランジスターと発光素子とは直接的に接続はされないことになるので、当該発光素子に常時、駆動トランジスターのリーク電流等が流れ込むといったことが防止される。
そして、本発明では特に、この発光制御トランジスターがオン状態とされる第2工程と同期するように、駆動トランジスター及び発光制御トランジスター間を電気的に接続する配線上の第1ノードを基準電位に定める。これにより、基準電位(の供給線)と、発光素子及び駆動トランジスターのドレインとはいわば短絡されることとなって、前記第1ノードに蓄積されていた電荷や、発光素子の寄生容量に蓄積されていた電荷は放電されることになり、また同様に、駆動トランジスターのリーク電流は基準電位に向かって流れ出すことになる。
このようにして、本発明によれば、第3工程によって発光素子の寄生容量の電荷等、発光素子周囲の電荷がいわば一掃されるようになっているから、そのような意図せぬ電荷が発光素子に流れ込むといったおそれが殆どない。
この発明の単位回路の駆動方法では、前記第3工程は、前記第2工程の開始時点前の一定の期間においても、前記第1ノードを前記基準電位に定める工程を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、前記第3工程は、前記第2工程の開始時点前の一定の期間においても行われるようになっている。この場合、前述した「第2工程」の規定ぶりから、発光制御トランジスターはオフ状態にあることが前提とされているから、基準電位(の供給線)と発光素子との短絡は生じないが、前記第1ノードとの短絡は生じる。したがって、本態様によれば、当該第1ノードに蓄積されていた電荷が放電され、あるいは駆動トランジスターのリーク電流が基準電位に向かって流れ出す。その上で、この第3工程は、前述の通り、第2工程開始時点ないしその“後”の一定の期間にわたっても行われることになる。
このように、本態様によれば、前述した本発明に係る作用効果がより実効的に奏されることになる。
また、本発明の単位回路の駆動方法では、前記第3工程は、前記第1ノード及び前記基準電位の供給線間に設けられた放電制御トランジスターをオン状態とする工程を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、前記第1ノードを好適に基準電位に設定することが可能である。
なお、本態様では、第1ノードに基準電位を供給するか否かに関し、放電制御トランジスターのオン状態・オフ状態間の遷移が利用されることになるから、典型的には、当該放電制御トランジスターのゲートに適当な期間ないし間隔でハイレベル・ローレベル間を遷移するパルス状の制御信号が供給されることになる。
このことと、前記第3工程が、前述のように「第2工程の開始時点後」、あるいは「第2工程の開始時点前」に行われるということとの間には、例えば以下のような関係を想定することができる。
以下、仮に放電制御トランジスターがn型であることを前提とすると、例えば第1に、前記制御信号が、第2工程の開始時点前一定の時点でローレベルからハイレベルに遷移し、第2工程の開始時点においてもそのハイレベルを維持し、第2工程の開始時点後一定の時点でそのハイレベルからローレベルに遷移する、という関係(いわば連続型)を考えることができる。
あるいは第2に、前記制御信号が、第2工程の開始時点前一定の時点で、ローレベルからハイレベルに遷移し、未だ第2工程の開始前においていったんそのハイレベルからローレベルに遷移した後、第2工程の開始時点を迎える、続いて同様に、第2工程の開始時点後一定の時点でローレベルからハイレベルに遷移し、一定時間経過後にハイレベルからローレベルに遷移する、という関係(いわば分断型)を考えることができる。
また、本発明の単位回路の駆動方法では、前記第1工程の前に、前記駆動トランジスターのゲートに、その第1電極が電気的に接続された容量素子の、当該第1電極と対向する第2電極に、初期化電位を供給する初期化工程と、前記第2電極を前記初期化電位に維持したまま、前記駆動トランジスターのゲートとドレインとを電気的に接続することによって、当該駆動トランジスターの閾値電圧のバラツキを補償する補償工程と、を更に含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、駆動トランジスターの閾値電圧のバラツキについての補償動作が行われることになる。つまり、本態様によれば、この閾値電圧補償に係る効果とともに、前述した本発明に係る効果を同時に享受することが可能である。
この態様では、前記初期化工程は、前記第2電極及び初期化電位の供給線間に設けられた第1トランジスター、並びに、前記第1電極及び前記放電制御トランジスター間に設けられた第2トランジスター、を共にオン状態とするとともに、前記放電制御トランジスターをオン状態とする工程を含み、前記補償工程は、当該工程の後、前記放電制御トランジスターのみをオフ状態とする工程を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述した初期化工程及び補償工程が好適に行われる。特に、すぐ後に述べる態様に比べて、本態様では、第1及び第2トランジスター並びに放電制御トランジスターが同時にオン状態となることから、「初期化」が、いわば徹底して、あるいはより確実に行われ得るという利点が得られる。
なお、本態様がより具体化された形態については、後述する実施形態中、「第1実施形態」として説明される。
また、本態様の上述の規定からわかるように、本態様は、第1ノードを基準電位に定めるための手段としての「放電制御トランジスター」を含む態様を前提とする。
あるいは、「初期化工程」及び「補償工程」が行われる態様では、前記初期化工程は、前記第2電極及び初期化電位の供給線間に設けられた第1トランジスターをオン状態とする工程を含み、前記補償工程は、前記第1トランジスターのオン状態を維持したまま、前記第1電極及び前記放電制御トランジスター間に設けられた第2トランジスターをオン状態とする工程を含む、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述した初期化工程及び補償工程が好適に行われる。特に、すぐ前に述べた態様に比べて、本態様では、第1及び第2トランジスターの駆動順序に工夫を加えることによって、初期化及び閾値補償が行われるようになっており、前記態様の初期化工程におけるように、基準電位の供給線に向かって比較的大きな電流が流れるといった事象が発生することがないから、消費電力が大きくなる懸念が殆どないという利点が得られる。
また、同じ理由から、本態様では、基準電位の供給線の電位を安定化させることができ、当該供給線と前記第1ノードとの電位差をほぼ常に大きく確保しておくことが可能である。このことは、前述した本発明に係る作用、即ち当該第1ノードに蓄積された電荷等の放電、がよりよく行われる可能性を高める。
なお、本態様がより具体化された形態については、後述する実施形態中、「第2実施形態」として説明される。
前記「初期化工程」が行われる態様では、前記初期化電位は、前記基準電位とは異なる電位である、ように構成してもよい。
この態様によれば、初期化電位と基準電位という使用目的の異なる両者に関し、その目的に応じた好適な、具体的な電位の値がそれぞれ設定され得ることになる。なお、「初期化電位」は、初期化工程後の第1工程において、駆動トランジスターのゲートの基準の電位(つまり、データ電位書込に際しての基準の電位)として機能することが目的とされており、「基準電位」は、冒頭から述べているように、第1ノード等の放電を実現するための電位として機能することが目的とされている。
この態様では、前記基準電位は、前記初期化電位よりも低い電位である、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述した、本発明に係る放電効果をより高めることが可能になる。
本発明の好適な態様に係る駆動方法は、前記第1工程の前に、前記第1電極及び前記第1ノード間に設けられた第2トランジスターと前記放電制御トランジスターとを共にオン状態とする初期化工程と、前記第2トランジスターをオン状態とするとともに前記放電制御トランジスターをオフ状態とすることによって、前記駆動トランジスターの閾値電圧のバラツキを補償する補償工程とを更に含み、前記初期化工程において、前記基準電位の供給線の電位を、当該基準電位よりも高い電位に設定する。以上の態様においては、初期化工程において、基準電位の供給線の電位が、当該基準電位よりも高い電位に設定されるから、供給線の電位が初期化工程でも基準電位に固定される構成と比較して、初期化工程にて駆動トランジスターと放電制御トランジスターとを介して流れる電流が低減される。したがって、電気光学装置の消費電力を削減することが可能である。
一方、本発明の電気光学装置は、上記課題を解決するために、複数の走査線及び複数のデータ線の交差に対応して設けられた複数の単位回路を含む電気光学装置であって、前記複数の単位回路の各々は、駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子と、前記データ線を介して供給されるデータ電位がゲートに供給されることに応じて前記駆動電流を出力する駆動トランジスターと、前記発光素子及び前記駆動トランジスター間を導通状態にするか否かを司る発光制御トランジスターと、一端が前記駆動トランジスター及び前記発光制御トランジスター間の配線上の第1ノードに接続され、他端が基準電位の供給線に接続されたスイッチング素子と、を含み、前記第1ノードに存在する電荷を放電するように、前記複数の単位回路の各々に含まれる前記発光制御トランジスター及び前記スイッチング素子を駆動する駆動回路、を備える。
本発明によれば、駆動回路が、第1ノードに存在する電荷が放電されるように、発光制御トランジスター及びスイッチング素子を駆動することから、前述した本発明に係る「単位回路の駆動方法」によって奏された作用効果と同様の作用効果が奏される。逆に言えば、この「単位回路の駆動方法」は、本発明に係る「単位回路」を駆動するための好適な方法を提供するものといえる。
この発明の電気光学装置では、前記駆動回路は、前記駆動トランジスターのゲートに前記データ電位が供給された後、前記発光素子及び前記駆動トランジスター間を導通状態にするように前記発光制御トランジスターを駆動し、それと同時に又はその後の一定の期間、前記スイッチング素子を導通状態とするように当該スイッチング素子を駆動する、ように構成してもよい。
この態様によれば、前述した本発明に係る「単位回路の駆動方法」を実質的に含んでなるので、それによって奏された作用効果と同様の作用効果が奏される。
また、本発明の電気光学装置では、前記単位回路は更に、前記データ線と第2ノードとの間に設けられたデータ電位書込用トランジスターと、前記第2ノードと初期化電位の供給線との間に設けられた第1トランジスターと、前記第1ノードと、前記駆動トランジスターのゲートに電気的に接続された第3ノードとの間に設けられた第2トランジスターと、一方の電極が前記第3ノードに電気的に接続され、他方の電極が前記駆動トランジスターのソースに電気的に接続された電源線に接続された第1容量素子と、一方の電極が前記第2ノードに電気的に接続され、他方の電極が前記電源線に接続された第2容量素子と、第1電極が前記前記第3ノードに電気的に接続され、第2電極が前記第2ノードに電気的に接続された第3容量素子と、ように構成してもよい。
この態様は、データ線と駆動トランジスターのゲートとの連絡をとる好適な構成(特に、第3容量素子)や、駆動トランジスターのゲート及びドレイン間を接続する好適な構成(特に、第2トランジスター)等を備えることから、当該ゲートの初期化、あるいは当該駆動トランジスターの閾値電圧の補償動作等が好適に行われうる。
なお、本態様がより具体化された形態については、後述する実施形態において改めて説明される。
また、本発明の電子機器は、上記課題を解決するために、上述した各種の電気光学装置を備える。
本発明の電子機器は、上述した各種の電気光学装置を含んでなるので、第1ノードに蓄積された電荷が放電されることにより、意図せぬ電荷が発光素子に流れ込むといったおそれが殆どない。したがって、本発明によれば、コントラスト比がよく維持された、黒浮きしない高品質な画像を表示することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置を示すブロック図である。 図1の電気光学装置を構成する画素回路の詳細を示す回路図である。 図2の画素回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図3の「Tdrドレイン放電」及び「有機EL素子アノード放電」の各動作における電荷の流れを視覚的に表現する説明図である。 図4の放電動作が行われる場合における、図2のノード(Zy)の電位の変動の様子を視覚的に表現する説明図である。 図4の対比例であって、図4の放電動作が行われない場合における、図2のノード(Zy)の電位の変動の様子を視覚的に表現する説明図である。 図3と同趣旨の図であって、本発明の第2実施形態に係るタイミングチャートである。 図7のタイミングチャートに従った動作が行われる場合における駆動トランジスターのゲートの電位の変動の様子を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る電気光学装置を示すブロック図である。 図9の電気光学装置を構成する単位回路の詳細を示す回路図である。 図3と同趣旨の図であって、本発明の第3実施形態に係るタイミングチャートである。 発光制御信号(GEL[i])の立上り時点と放電制御信号(GP[i])の立上り時点及び立下り時点の関係を説明するための説明図である。 発光制御信号(GEL[i])の立上り時点と放電制御信号(GP[i])の立上り時点及び立下り時点の関係の変形例(その1)を説明するための説明図である。 発光制御信号(GEL[i])の立上り時点と放電制御信号(GP[i])の立上り時点及び立下り時点の関係の変形例(その2)を説明するための説明図である。 発光制御信号(GEL[i])の立上り時点と放電制御信号(GP[i])の立上り時点及び立下り時点の関係の変形例(その3)を説明するための説明図である。 本発明に係る電気光学装置を適用した電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る電気光学装置を適用した他の電子機器を示す斜視図である。 本発明に係る電気光学装置を適用したさらに他の電子機器を示す斜視図である。
<第1実施形態>
以下では、本発明に係る第1の実施の形態について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、ここに言及した図1及び図2に加え、以下で参照する各図面においては、各部の寸法の比率が実際のものとは適宜に異ならせてある場合がある。
有機EL装置100は、図1に示すように、素子基板7と、この素子基板7上に形成される各種の要素とを備えている。各種の要素とは、有機EL素子8、走査線3及びデータ線6、電源線113、走査線駆動回路103、並びにデータ線駆動回路106である。
有機EL素子(発光素子)8は、図1に示すように、素子基板7上に複数備えられる。それら複数の有機EL素子8はN行×M列のマトリクス状に配列されている(N,Mは自然数)。有機EL素子8の各々は、陽極としての画素電極、発光機能層及び陰極としての対向電極から構成されている。
画像表示領域7aは、素子基板7上、これら複数の有機EL素子8が配列されている領域である。画像表示領域7aでは、各有機EL素子8の個別の発光及び非発光に基づき、所望の画像が表示され得る。なお、以下では、素子基板7の面のうち、この画像表示領域7aを除く領域を、「周辺領域」と呼ぶ。
走査線3及びデータ線6は、それぞれ、マトリクス状に配列された有機EL素子8の各行及び各列に対応するように配列されている。より詳しくは、走査線3は、図1に示すように、図中左右方向に沿って延び、かつ、周辺領域上に形成されている走査線駆動回路103に接続されている。一方、データ線6は、図中上下方向に沿って延び、かつ、周辺領域上に形成されているデータ線駆動回路106に接続されている。なお、電源線113が、データ線6と並行するように配列されている。この電源線113には、高電源電位Velが供給される。
前記のうち走査線駆動回路103は、走査線3のそれぞれを順番に選択するための回路である。また、データ線駆動回路106は、走査線駆動回路103によって選択された走査線3に対応する各有機EL素子8に向けて、各データ線6を通じてデータ信号を供給するための回路である。
各走査線3及び各データ線6の各交点の近傍には、前述の有機EL素子8等を含む単位回路(画素回路)Pが設けられている。
単位回路Pは、図2に示すように、前述の有機EL素子8を含むほか、駆動トランジスターTdr、発光制御トランジスターTel、放電制御トランジスターTgp、第1〜第3トランジスターTr1〜Tr3、及び第1〜第3容量素子C1〜C3を含む。
なお、図1では便宜的に1本の配線として図示された走査線3は、図2に示すように実際には4本の配線を含む。各配線には走査線駆動回路103から所定の信号が供給される。より詳細には、これら各配線には、それぞれ、走査信号GWRT[i]、第1補償制御信号GINI1[i]、第2補償制御信号GINI2[i]、発光制御信号GEL[i]、及び放電制御信号GP[i]が供給される。このうち第1及び第2補償制御信号GINI1[i]及びGINI2[i]は、図2に示すように相互共通(ないしは相互共用)である。これら各信号の具体的な意義やこれに応じた単位回路Pの動作については後述する。なお、ここで使われた符号iは、前記マトリクス状配列の中の行番号を意味する(図1参照。1本の走査線3が4本の配線からなるので、全走査線3に含まれる配線数は結局、4N本である。)。
駆動トランジスターTdrはpチャネル型であり、電源線113から有機EL素子8の画素電極に至る経路上にある。この駆動トランジスターTdrのソース(S)は電源線113に接続される。
この駆動トランジスターTdrは、ソース(S)とドレイン(D)との導通状態(ソース−ドレイン間の抵抗値)がゲート電位Vgに応じて変化することで当該ゲート電位Vgに応じた駆動電流Ielを生成する手段である。なお、ゲート電位Vgは、データ線6を通じて供給されるデータ信号Dataの大きさに応じる。
こうして、有機EL素子8は、駆動トランジスターTdrの導通状態、ないしはデータ信号Dataに応じて駆動される。
発光制御トランジスターTelは、nチャネル型であり、駆動トランジスターTdrと有機EL素子8の画素電極との間にある。この発光制御トランジスターTelのゲートには、前記発光制御信号GEL[i]が供給される。発光制御信号GEL[i]がハイレベルに遷移すると発光制御トランジスターTelがオン状態に変化して有機EL素子8に対する駆動電流Ielの供給が可能となる。これにより、有機EL素子8は駆動電流Ielに応じた階調(輝度)で発光する。これに対して、発光制御信号GEL[i]がローレベルである場合には発光制御トランジスターTelがオフ状態を維持するから、駆動電流Ielの経路が遮断されて有機EL素子8は消灯する。
なお、有機EL素子8の画素電極は、前記駆動トランジスターTdrを介して前述した高電源電位Velが供給される電源線113に接続され、その対向電極は低電源電位VCTが供給される電位線(不図示)に接続される。
放電制御トランジスターTgpはnチャネル型であり、図2に示すように、そのドレインは駆動トランジスターTdr及び発光制御トランジスターTel間を繋ぐ配線上のノードZxに接続され、そのソースは基準電位GNDが供給される電位線(不図示)に接続される。この放電制御トランジスターTgpのゲートには、前記放電制御信号GP[i]が供給される。放電制御信号GP[i]がハイレベルに遷移すると放電制御トランジスターTgpがオン状態に変化して、前記ノードZxと基準電位GNDが供給される電位線間を導通状態にする。
この放電制御トランジスターTgpに関する作用効果については、後に改めて説明する。
第1〜第3容量素子C1〜C3は、いずれも、2つの電極間に誘電体が介挿された素子である。それぞれの容量値は、Ch1,Ch2及びCcである。
第1容量素子C1の一方の電極及び第2容量素子C2の一方の電極(いずれも図中上方の電極)は電源線113に接続される。また、第1容量素子C1の他方の電極は第3容量素子C3の一方の電極(図中右方の電極)に接続され、第2容量素子C2の他方の電極は第3容量素子C3の他方の電極(図中左方の電極)に接続される。
第1トランジスターTr1は、ノードZ1とデータ線6との間に介在して両者の電気的な接続を制御するスイッチング素子である。第1トランジスターTr1のゲートには前記の走査信号GWRT[i]が供給される。
第2トランジスターTr2は、ノードZ1と初期化電位VSTが供給される電位線との間に設けられ両者の電気的な接続を制御するスイッチング素子である。第2トランジスターTr2のゲートには前記の第1補償制御信号GINI1[i]が供給される。
第3トランジスターTr3は、ノードZ2と駆動トランジスターTdrのドレインとの間に設けられ両者の電気的な接続を制御するスイッチング素子である。第3トランジスターTr3のゲートには前記の第2補償制御信号GINI2[i]が供給される。なお、この第2補償制御信号GINI2[i]と、前述した第1補償制御信号GINI1[i]は、既述のように相互に共用関係にある。つまり、これら第1及び第2補償制御信号GINI1[i]及びGINI2[i]は、別々の信号ではなくて、同一の信号である。
次に、以上のような構成をもつ有機EL装置100、特に単位回路Pの動作ないし作用及び効果について、既に参照した図1及び図2に加えて、図3乃至図6を参照しながら説明する。
〔i〕初期化(リセット期間): まず、第1及び第2補償制御信号GINI1[i]及びGINI2[i]が、図3に示すようにともにハイレベルとなる。これにより、第2トランジスターTr2がオン状態となり、初期化電位VSTの供給線とノードZ1とが導通状態となる。また、これに同期して、放電制御信号GP[i]がハイレベルとなって、放電制御トランジスターTgpがオン状態となり、かつ、第3トランジスターTr3が第2補償制御信号GINI2[i]がハイレベルとなることによりオン状態となることから、基準電位GNDの供給線とノードZ2とが導通状態となる。
以上により、駆動トランジスターTdrのゲート電位Vg、あるいは第3容量素子C3の初期化が行われる。
〔ii〕補償: 次に、放電制御信号GP[i]が、図3に示すようにローレベルとなる。これにより、放電制御トランジスターTgpがオフ状態となり、駆動トランジスターTdrのゲートとドレインが短絡される。すなわち、駆動トランジスターTdrはダイオード接続され、そのゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vthに漸近する。したがって、ゲート電位Vgは、Vg=Vel−Vthに漸近する。なお、この一連の過程中、第1容量素子C1は閾値電圧Vthを保持する。なお、ここでVthは駆動トランジスターTdrの閾値電圧である。
〔iii〕データ書込: 次に、第1及び第2補償制御信号GINI1[i]及びGINI2[i]がローレベルに遷移して第2・第3トランジスターTr2・Tr3がオフ状態となる一方、走査信号GWRT[i]がハイレベルとなることで、第1トランジスターTr1がONとなる。この際、適当な電位(データ電位)をもつデータ信号がデータ線6を通じて供給されると、それに応じて第3容量素子の電極(図2中左方の電極)の電位が変動し、さらにそれに伴って駆動トランジスターTdrのゲート電位Vgが変動する。ここで「適当な電位」というのは、当該の有機EL素子8の発光階調に加えて、第1・第3容量素子C1・C3による分圧等の影響を勘案した上で設定される電位であることを含意する。結局、ゲート電位Vgは、このようなデータ信号の大きさに応じて変動する。
なお、図3においては、このデータ書込動作において、走査信号GWRT[i]がハイレベルとなるのに同期して、放電制御信号GP[i]がハイレベルとなっているが、この点については後述する。
〔iv〕放電: 次に、走査信号GWRT[i]がローレベルに遷移して第1トランジスターTr1がオフ状態となる一方、放電制御信号GP[i]が、図3に示すようにハイレベルとなる。これにより、放電制御トランジスターTgpがオン状態となり、基準電位GNDと駆動トランジスターTdrのドレインとが導通状態となる。これによって、ノードZxと基準電位GNDの供給線とは導通状態となり、駆動トランジスターTdrのドレインに蓄積されていた電荷が放電されることになる(図4中矢印Ar1、及び、波線で示されたコンデンサーUC1参照)。
続いて、放電制御トランジスターTgpのオン状態が維持されたまま、発光制御信号GEL[i]がハイレベルとなり、発光制御トランジスターTelがオン状態となる。これにより、有機EL素子8と基準電位GNDの供給線とは短絡されることになるから、有機EL素子8と発光制御トランジスターTelとの間のノードZyに存在する電荷や有機EL素子8の陽極側の電荷、あるいは有機EL素子8に寄生する寄生容量UC2に蓄積されていた電荷が放電されることになる(図4中矢印Ar2参照)。
〔v〕駆動: 次に、発光制御信号GEL[i]のハイレベルが維持されたまま、放電制御信号GP[i]がローレベルに遷移する。これにより、有機EL素子8には、ゲート電位Vgに応じた大きさの駆動電流Ielが駆動トランジスターTdrから供給されることになり、当該有機EL素子8は発光する。
以上の〔i〕〜〔v〕までの各動作は、図1に示す全有機EL素子8ないし全単位回路Pに関して行われるが、その際、当該の各動作は、i=1,2,…,Nという順番に従って行われる。すなわち、はじめに第1行目に対応する単位回路Pにつき前記〔i〕から〔v〕までの動作が行われた後は、第2行目,…,第N行目に対応する単位回路Pという順番で、前記〔i〕から〔v〕までの動作が行われる。
「1フレーム」は、第1行目から第N行目までの各単位回路Pに関する前記動作が1回完了するまでの時間として定義される。
以上の各動作のうち、特に〔iv〕放電動作が行われる場合におけるノードZy(既述のように、これは有機EL素子8と発光制御トランジスターTelとの間のノードである。)の電位の変動の様子を視覚的に表現すると、図5に示すようになる。
まず、前フレームの終了時において、ノードZyはある一定の電位となっている。このような状態において、上述した〔iv〕放電動作が行われると、ノードZyは理論的には完全に基準電位GNDに一致する。つまり、ノードZyに余分な電荷の蓄積がない状態になることになる。
かかる状態から更に、上述の〔v〕駆動動作が行われると、有機EL素子8には駆動トランジスターTdrで生成された電流が供給されることになる。図5の場合では、「黒表示」を行う場合が例示されているが、この場合でも、有機EL素子8に電流が流れることに変わりない。その原因は、駆動トランジスターTdrのリーク電流や有機EL素子8の寄生容量UC2に蓄えられた電荷等である(図中下向きの矢印参照)。したがって、ノードZyの電位は、図5に示すように表示期間中、次第に上昇していく。もっとも、第1実施形態では、前述の〔iv〕放電動作が先んじて行われることで、ノードZyの電位が十分に低下している。したがって、その電位が、有機EL素子8の発光電圧の下限を超えるようなものに到達するという事態は極めて生じにくくなっている。
後は、前述のように以上の繰り返しとなる。
以上に述べたような有機EL装置100ないし単位回路Pによれば、次のような効果が奏される。
(1) まず、第1実施形態によれば、真の黒色表示を行いたい場合に有機EL素子8に意図せぬ電流が流れ込むことによってコントラスト低下が起きるという、いわゆる黒浮き現象を生じさせるおそれが極めて低い。これは、前述のように、〔iv〕放電動作によって、駆動トランジスターTdrのドレイン(あるいはノードZx)ないしはノードZyや、有機EL素子8の寄生容量UC2に蓄積されていた電荷が、有機EL素子8の発光前に放電されることによっている。そのより詳細な機序については図5を参照して説明した。
このような効果は、前述の図5と図6とを対比するとより明瞭に把握される。すなわち、図6は、〔iv〕放電動作を行わない場合におけるノードZyの電位の変動の様子を示しているが、この場合は、「黒表示」の開始時点直前において、ノードZyの電位が一定程度以上の値を維持したままの状態にあるから、黒表示期間中、その電位が有機EL素子8の発光電圧の下限を超えるようなものに到達してしまうおそれが極めて高い。そうすると、有機EL素子8が意図せぬ発光を行うことになり、前述した黒浮き現象が生じてしまう(図6の最右方参照)。
このような対比から明らかなように、第1実施形態によれば、このような不具合を被るおそれは極めて低いのである。
(2) また、第1実施形態によれば、図3に示した、〔i〕初期化から〔v〕駆動までの一単位の期間中、放電制御信号GP[i]が規則的にハイレベルになるようになっているから、走査線駆動回路103の構成を簡易化することができる。
<第2実施形態>
以下では、本発明に係る第2実施形態について図7及び図8を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、第1補償制御信号GINI1[i]と第2補償制御信号GINI2[i]とが相互独立となって、その各々が上記第1実施形態とは異なる挙動を示す点について特徴があり、それ以外の点については、上記第1実施形態の構成及び動作ないし作用等と同様である。したがって、以下では、前記相違点について主に説明を行うこととし、それ以外の点についての説明は適宜簡略化し、あるいは省略する。
この第2実施形態では、まず、第1及び第2補償制御信号GINI1[i]及びGINI2[i]が相互独立の信号となることから、上記第1実施形態とは異なって、図1では便宜的に1本の配線として図示された走査線3は、5本の配線を含む(不図示)。また、これに伴って、走査線駆動回路103も、第1補償制御信号GINI1[i]と、第2補償制御信号GINI2[i]とを別々に、前記5本の配線のうちの2本の配線に供給する。
これを前提に、第2実施形態では、主に、上記第1実施形態における〔i〕初期化動作と〔ii〕補償動作とが変更を受ける。以下、これを〔i’〕及び〔ii’〕と称して説明する。
〔i’〕初期化(リセット期間): まず、第1補償制御信号GINI1[i]が、図7に示すようにハイレベルとなる。これにより、第2トランジスターTr2がオン状態となり、初期化電位VSTの供給線とノードZ1とが導通状態となる。この場合、第2補償制御信号GINI2[i]がローレベルを維持したままであることが、第1実施形態とは異なる点である。
単位回路Pは、先に述べたように初期化動作から駆動動作までの各動作を繰り返し行うから、この〔i’〕初期化動作は、最後の〔v〕の駆動動作が終わった後に行われる。したがって、初期化を実行するにあたって、駆動トランジスターTdrのゲート電位Vgは、〔ii〕の補償動作及び〔iii〕のデータ書込動作によって(特に後者におけるデータ信号の書込に応じて)変動している。
これを前提に、前述のように、第2トランジスターTr2がオン状態となって、初期化電位VSTの供給線と、ノードZ1、即ち第3容量素子C3の他方の電極(図2中左方の電極)とが導通状態となると、ゲート電位Vgは、〔ii〕の補償動作時のゲート電位(より正確には、当該の初期化動作の直前に行われた補償動作によって達成されたゲート電位)、即ちVg=Vel−Vthに近い値になる。
〔ii’〕補償: 次に、第1補償制御信号GINI1[i]がハイレベルを維持したまま、第2補償制御信号GINI2[i]が、図7に示すようにハイレベルとなる。これにより、第3トランジスターTr3がオン状態となり、駆動トランジスターTdrのゲートとドレインが短絡される。すなわち、駆動トランジスターTdrはダイオード接続され、そのゲート・ソース間電圧が閾値電圧Vthに漸近する。したがって、ゲート電位Vgは、Vg=Vel−Vthに漸近する。なお、この一連の過程中、第1容量素子C1は閾値電圧Vthを保持する。
以後、〔iii〕データ書込動作、〔iv〕放電動作、及び〔v〕駆動動作は、基本的に上記第1実施形態と同じである。特に、この第2実施形態でも、本発明一般に関する特徴である〔iv〕放電動作、即ち有機EL素子8の発光前に放電制御トランジスターTgpがオン状態となってノードZxの放電が行われ、また、有機EL素子8の発光直後も放電制御トランジスターTgpのオン状態が維持されて、有機EL素子8の寄生容量UC2の放電が行われることに変わりない。
以上のような各動作によって、駆動トランジスターTdrのゲート電位Vgは、例えば図8に示すように変動する。
図8の上段は、もともと黒表示を行っていた単位回路Pが、前記〔i’〕〔ii’〕、そして〔iii〕から〔v〕の各動作を通じて白表示を行おうとする場合における駆動トランジスターTdrのゲート電位Vgの変動の様子である。黒表示を行う場合は、駆動電流Ielを極小とするため、ゲート電位Vgは相対的に高い。これが、前述した〔i’〕の初期化動作の前の状態である。
この状態で、この〔i’〕の初期化動作が行われると、前述のように、第3容量素子C3の他方の電極(図2中左方の電極)の電位が初期化電位VSTと同電位となるので、容量カップリングによって、ゲート電位Vgは、Vel−Vthに一致するか又はそれに近くなるまで落ちる。
前記〔ii’〕の補償動作は、この傾向をいわばさらに強化する作用を果たす。このことは、閾値電圧の補償がよりよく行われることを意味する。また、前記〔i’〕〔ii’〕、そして〔iii〕から〔v〕までの各動作は繰り返し行われるが、その都度の補償期間(即ち、1フレーム毎の補償期間)は短くとも、以上のような〔i’〕及び〔ii’〕の動作がたびたび行われることによって、十分な補償期間を確保することができ、その結果、十分に実効的な閾値電圧の補償が行われ得ることになる。
次いで、前記〔iii〕データ書込動作が行われると、ゲート電位Vgは、白表示を行うための電位をもつ。図8の上段では、その電位が(Vdata−VST)×Cc/(Cc+Ch1)と表わされている。ここで、Vdataは、白表示を行うため、データ線6を介して供給されてくるデータ電位である。
なお、図8の下段は、前記とは逆に、もともと白表示を行っていた単位回路Pが、前記〔i’〕〔ii’〕、そして〔iii〕から〔v〕の各動作を通じて黒表示を行おうとする場合における駆動トランジスターTdrのゲート電位Vgの変動の様子である。白表示を行う場合は、駆動電流Ielを極大とするため、ゲート電位Vgは相対的に低い。
このように、出発点の電位の高低及びその後のゲート電位Vgは前記の場合と逆に次第に上昇していく、という相違点はあるものの、ゲート電位Vgの変動の様子は、基本的に、上述した黒表示→白表示の場合と同じである。
後は、このような動作が繰り返し行われる結果、駆動トランジスターTdrのゲート電位Vgは、第3容量素子C3の図2中左側の電極に供給される電位が初期化電位VSTかデータ電位Vdataかに応じ、当該第3容量素子C3の容量カップリング作用によって変動する。そして、前者の場合に、ゲート電位Vgは速やかに補償後電位に復帰する。第2実施形態においては、そのような意味において「初期化」が実施される。
このような第2実施形態によっても、上述のように〔iv〕放電動作が行われることに変わりはないから、上記第1実施形態によって奏された作用効果と本質的に異ならない作用効果が奏されることは明白である。
しかも、第2実施形態では、これに加えて以下のような効果も奏される。
すなわち、まず、上述のように、第1補償制御信号GINI1[i]が、第2補償制御信号GINI2[i]よりも一足早くハイレベルとなり、第2トランジスターTr2のみがオン状態とされることで、容量カップリングによる初期化が行われるようになっているため、〔i’〕の初期化動作において、無駄に電流が流れるということがないから、消費電力が大きくなる懸念が殆どない。
この点、第1実施形態においては、〔i〕の初期化動作において、放電制御トランジスターTgpがオン状態とされることから、電源線113と基準電位GNDの供給線との間に比較的大きな電流が流れるおそれがある点と異なる。
また、これに関連して、第2実施形態では、基準電位GNDの供給線の電位変動が生じにくい状況となっているといえるから、その電位変動を原因とした輝度ムラの発生等が抑制されるという効果も得られる。
さらに、第2実施形態では、これに関連して、〔iv〕放電動作の効果(即ち、ノードZx,Zyの電位低下効果)がより実効的に奏される可能性を高める。というのも、第1実施形態では、上述のように基準電位GNDの供給線に比較的大きな電流が流れるためにその電位が上昇するおそれがあり、そうすると、基準電位GNDの供給線とノードZx,Zyとの電位差を狭めてしまうおそれが生じて、〔iv〕放電動作の効果を思ったほど享受できない場合が生じ得ないではないが、第2実施形態では、そもそも、〔i’〕初期化動作において基準電位GNDの供給線を用いることがなく、そのような懸念がないからである。
なお、基準電位GNDは放電に使用する電位であり、低い方が放電効果がより実効的に奏される可能性を高めることができる。一方、初期化電位VSTはデータ書込みの基準となる電位である(前述した、図8の上段に示す「(Vdata−VST)×Cc/(Cc+Ch1)」参照)。このように基準電位GNDと初期化電位VSTは使用目的が異なるため、異なる電位であることが望ましい。
仮に基準電位GNDと初期化電位VSTを、どちらか一方、例えば「GND」に合わせてしまう場合、放電効果は得られるが、白を表示するためにはデータ電位(Vdata)をVSTより小さくする必要があり、データ電位にマイナスの電位を使用しなければならないことになる。すると、電圧生成回路が複雑になってしまう等の不都合が生じる。
この点、基準電位GNDと初期化電位VSTとが異なる電位であれば、両者の目的に沿った具体的な電位を定めることができるから、このような不都合を被るおそれがないのである。
以上のように、第2実施形態では、第1実施形態と対比して、各種の効果が享受可能となってはいるが、「初期化」それ自体の効果を重視するなら、容量カップリング作用によるのではなく、初期化電位VST、ないし基準電位GNDの供給線との導通状態を実現する第1実施形態の方が、より確実であるということはいえる。
このように第1及び第2実施形態においては、その各々に固有の作用効果がある。両者の相違について一概に善悪を決することは容易ではなく、どちらの形態を選ぶかは、最終的には、その他の様々な要因との兼ね合い等の関係から決められる。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態に係る有機EL装置101のブロック図である。図9に示すように、有機EL装置101は、第1実施形態の有機EL装置100に電位生成回路109を追加すると共に、基準電位GNDの供給線をN本の供給線115に置換した構成である。
N本の供給線115は、有機EL素子8の各行に対応するように図中左右方向に延びる。電位生成回路109は、電源線113に供給される高電源電位Velを生成するほか、放電用電位VX[1]〜VX[N]を生成してN本の供給線115に供給する。放電用電位VX[i]は第i行の供給線115に供給される。なお、高電源電位Velを生成する回路と放電用電位VX[1]〜VX[N]を生成する回路とを別個に実装してもよい。
各単位回路Pにおいては、図10に示すように、ノードZx(駆動トランジスターTdr及び発光制御トランジスターTel間を繋ぐ配線上)と供給線115との間に放電制御トランジスターTgpが介在する。
図11に示すように、走査線駆動回路103が生成する各信号の波形は第1実施形態と同様である。電位生成回路109は、駆動トランジスターTdrのゲート電位Vgの初期化のために放電制御信号GP[i]がハイレベルに設定される期間(すなわち、第i行について初期化が実行されるリセット期間)にて放電用電位VX[i]を所定の電位VHに設定し、当該期間の経過後に放電用電位VX[i]を基準電位GNDに設定および維持する。図11に示すように、電位VHは、基準電位GNDよりも高い電位である。
前述の〔i〕の初期化が実行される期間では、第1実施形態と同様に、放電制御トランジスターTgpと第3トランジスターTr3とがオン状態に制御されるから、供給線115とノードZ2(駆動トランジスターTdrのゲート)とが導通状態となる。したがって、ノードZ2の電位(ゲート電位Vg)は、放電用電位VX[i]の電位VHに応じた電位に設定される。〔i〕の初期化時に駆動トランジスターTdrがオン状態となるように、電位VHは、高電源電位Velよりも駆動トランジスターTdrの閾値電圧Vthだけ低い電位(Vel−Vth)を下回るように設定される(すなわち、GND<VH<Vel−Vth)。
他方、駆動トランジスターTdrのドレインの電荷やノードZyの電荷が放電される期間(前述した〔iv〕の放電のために放電制御信号GP[i]がハイレベルに設定される期間)では、放電用電位VX[i]は基準電位GNDに設定される。したがって、〔iv〕の放電の動作は第1実施形態と同様である。
〔iv〕の放電時に電荷を有効に放電するためには基準電位GNDを充分に低い電位に設定することが望ましい。しかし、供給線115の電位を基準電位GNDに固定した構成(例えば第1実施形態)のもとで基準電位GNDを充分に低下させると、電源線113(高電源電位Vel)と供給線115との間の電圧が増加するから、初期化時に、電源線113から駆動トランジスターTdrと放電制御トランジスターTgpとを経由して供給線115に至る経路に大きい電流が流れ、この結果として消費電力が増大するという問題がある。第3実施形態においては、〔i〕の初期化時に、供給線115の電位が、基準電位GNDよりも高い電位VHに設定されるから、初期化時に電源線113から供給線115に流れる電流は、供給線115の電位を基準電位GNDに固定した構成と比較して低減される。したがって、効果的な放電のために基準電位GNDを充分に低い電位に設定した場合でも、有機EL装置101の消費電力を削減することが可能である。
また、供給線115には抵抗が付随するから、〔i〕の初期化のときに給電線115に大電流が流れると、給電線115の基準電位GND(ひいては駆動トランジスターTdrのドレインの電位)が上昇する。この結果、〔iv〕の放電を有効に実行できない可能性がある。さらに、初期化時の電流に起因した基準電位GNDの上昇量は、単位回路Pの位置に応じて(すなわち、基準電位GNDの供給源から各単位回路Pまでの経路の抵抗値に応じて)相違するから、各有機EL素子8の輝度にバラツキ(輝度ムラ)が発生するという問題もある。第3実施形態においては、〔i〕の初期化のときに電源線113から供給線115に流れる電流が低減されるから、初期化時の電流に起因した、〔iv〕の放電の効果の低下や各有機EL素子8の輝度のバラツキを、有効に低減できるという利点もある。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明に係る有機EL装置ないし画素回路は、上述した形態に限定されることはなく、各種の変形が可能である。
上記第1及び第2実施形態においては、図3あるいは図7に示すように、放電制御信号GP[i]が、発光制御信号GEL[i]の立上り時点を跨ぐようなパルス幅をもつパルス信号である場合について説明した。すなわち、図12に改めて示すように、放電制御信号GP[i]の立上り時点T1と立下り時点T3との間に挟まれるように、発光制御信号GEL[i]の立上り時点T2は存在する(なお、図12は、図3から両信号(GP[i],GEL[i])に係る部分だけを抜き出して図示したものである。)。
しかしながら、本発明は、このような形態に限定されない。
例えば、図13に示すように、放電制御信号GP[i]の立上り時点T1は、発光制御信号GEL[i]の立上り時点T2に一致してもよい。この場合でも、有機EL素子8と基準電位GNDの供給線との短絡、あるいは、ノードZxと当該供給線との短絡は、上記各実施形態と同様に生じることから、それらによって奏された作用効果と同様の作用効果が奏されることに変わりはないからである。
あるいはまた、場合によっては、放電制御信号GP[i]の立上り時点T1と発光制御信号GEL[i]の立上り時点T2との間隔と、発光制御信号GEL[i]の立上り時点T2と放電制御信号GP[i]の立下り時点T3との間隔とが、図12に示すように一致している必要はなく、図14に示すように、これら両間隔が異なっていてもよい。
さらには、図15に示すように、発光制御信号GEL[i]の立上り時点T2の前に、立上り時点T1及び立下り時点T3(この場合は、T1<T2,T3<T2)をもつ1発目のパルス信号たる放電制御信号GP[i]が生成されるとともに、発光制御信号GEL[i]の立上り時点T2の後に、立上り時点T4及び立下り時点T5をもつ2発目のパルス信号たる放電制御信号GP[i]が生成される、といった態様が採用されてもよい。
加えて、以下の点は既に図3及び図7の対比からも明らかであるが、パルス状の放電制御信号GP[i]は、上述のように発光制御信号GEL[i]の立上り時点との関わり合いにおいてのみ生成されてもよいし(図7参照。あるいは図13乃至図15も参照)、あるいは、所定の間隔でもって連続的に生成されてもよい(図3参照。あるいは図12も参照)。後者の場合、信号生成方法の単純化が期待できることにより、走査線駆動回路103の構成の簡易化が実現可能であるという効果が得られることについては既に述べた。また、この場合、単位回路Pの構成如何によっては、いわばその余分の信号(図3又は図12でいえば2番目のパルス信号)を、他の回路要素の制御や他の制御信号の生成の便宜のため等に用いることが考えられてもよい。
いずれにせよ、本発明は、上述した各種の態様をその範囲内に含む。
<応用>
次に、上記実施形態に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。
図16は、上記実施形態に係る電気光学装置1を画像表示装置に利用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての電気光学装置1と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。
図17に、上記実施形態に係る電気光学装置1を適用した携帯電話機を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての電気光学装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
図18に、上記実施形態に係る電気光学装置1を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistant)を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての電気光学装置1を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置1に表示される。
本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図16から図18に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
100……有機EL装置、103……走査線駆動回路、106……データ線駆動回路、P……単位回路(画素回路)、8……有機EL素子、3……走査線、6……データ線、113……電源線、Tr1〜Tr3……第1〜第3トランジスター、C1〜C3……第1〜第3容量素子、Tdr……駆動トランジスター、Tel……発光制御トランジスター、Tgp……放電制御トランジスター、Zx…ノード(第1ノード)、Z1…ノード(第2ノード)、Z2……ノード(第3ノード)

Claims (13)

  1. 駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子を備えた単位回路を駆動するための単位回路の駆動方法であって、
    前記駆動電流を前記発光素子に供給する駆動トランジスターのゲートに、データ電位を供給する第1工程と、
    前記駆動トランジスター及び前記発光素子間を導通状態にするか否かを司る発光制御トランジスターをオン状態とする第2工程と、
    前記第1工程の後、かつ、少なくとも前記第2工程の開始時点又は当該時点後の一定の期間、前記駆動トランジスター及び前記発光制御トランジスター間を電気的に接続する配線上の第1ノードを基準電位に定める第3工程と、
    を含むことを特徴とする単位回路の駆動方法。
  2. 前記第3工程は、
    前記第2工程の開始時点前の一定の期間においても、
    前記第1ノードを前記基準電位に定める工程を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の単位回路の駆動方法。
  3. 前記第3工程は、
    前記第1ノード及び前記基準電位の供給線間に設けられた放電制御トランジスターをオン状態とする工程を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の単位回路の駆動方法。
  4. 前記第1工程の前に、
    前記駆動トランジスターのゲートに、その第1電極が電気的に接続された容量素子の、当該第1電極と対向する第2電極に、初期化電位を供給する初期化工程と、
    前記第2電極を前記初期化電位に維持したまま、前記駆動トランジスターのゲートとドレインとを電気的に接続することによって、当該駆動トランジスターの閾値電圧のバラツキを補償する補償工程と、
    を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の単位回路の駆動方法。
  5. 前記初期化工程は、
    前記第2電極及び初期化電位の供給線間に設けられた第1トランジスター、並びに、前記第1電極及び前記放電制御トランジスター間に設けられた第2トランジスター、を共にオン状態とするとともに、前記放電制御トランジスターをオン状態とする工程を含み、
    前記補償工程は、
    当該工程の後、前記放電制御トランジスターのみをオフ状態とする工程を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の単位回路の駆動方法。
  6. 前記初期化工程は、
    前記第2電極及び初期化電位の供給線間に設けられた第1トランジスターをオン状態とする工程を含み、
    前記補償工程は、
    前記第1トランジスターのオン状態を維持したまま、前記第1電極及び前記放電制御トランジスター間に設けられた第2トランジスターをオン状態とする工程を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載の単位回路の駆動方法。
  7. 前記初期化電位は、前記基準電位とは異なる電位である、
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の単位回路の駆動方法。
  8. 前記基準電位は、前記初期化電位よりも低い電位である、
    ことを特徴とする請求項7に記載の単位回路の駆動方法。
  9. 前記第1工程の前に、
    前記第1電極及び前記第1ノード間に設けられた第2トランジスターと前記放電制御トランジスターとを共にオン状態とする初期化工程と、
    前記第2トランジスターをオン状態とするとともに前記放電制御トランジスターをオフ状態とすることによって、前記駆動トランジスターの閾値電圧のバラツキを補償する補償工程と
    を更に含み、
    前記初期化工程において、前記基準電位の供給線の電位を、当該基準電位よりも高い電位に設定する
    請求項3に記載の単位回路の駆動方法。
  10. 複数の走査線及び複数のデータ線の交差に対応して設けられた複数の単位回路を含む電気光学装置であって、
    前記複数の単位回路の各々は、
    駆動電流の大きさに応じた光量で発光する発光素子と、
    前記データ線を介して供給されるデータ電位がゲートに供給されることに応じて前記駆動電流を出力する駆動トランジスターと、
    前記発光素子及び前記駆動トランジスター間を導通状態にするか否かを司る発光制御トランジスターと、
    一端が前記駆動トランジスター及び前記発光制御トランジスター間の配線上の第1ノードに接続され、他端が基準電位の供給線に接続されたスイッチング素子と、
    を含み、
    前記第1ノードに存在する電荷を放電するように、前記複数の単位回路の各々に含まれる前記発光制御トランジスター及び前記スイッチング素子を駆動する駆動回路、
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  11. 前記駆動回路は、
    前記駆動トランジスターのゲートに前記データ電位が供給された後、
    前記発光素子及び前記駆動トランジスター間を導通状態にするように前記発光制御トランジスターを駆動し、
    それと同時に又はその後の一定の期間、前記スイッチング素子を導通状態とするように当該スイッチング素子を駆動する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の電気光学装置。
  12. 前記単位回路は更に、
    前記データ線と第2ノードとの間に設けられたデータ電位書込用トランジスターと、
    前記第2ノードと初期化電位の供給線との間に設けられた第1トランジスターと、
    前記第1ノードと、前記駆動トランジスターのゲートに電気的に接続された第3ノードとの間に設けられた第2トランジスターと、
    一方の電極が前記第3ノードに電気的に接続され、他方の電極が前記駆動トランジスターのソースに電気的に接続された電源線に接続された第1容量素子と、
    一方の電極が前記第2ノードに電気的に接続され、他方の電極が前記電源線に接続された第2容量素子と、
    第1電極が前記前記第3ノードに電気的に接続され、第2電極が前記第2ノードに電気的に接続された第3容量素子と、
    を含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の電気光学装置。
  13. 請求項10乃至12のいずれか一項に記載の電気光学装置を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
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