JP2009157305A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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利幸 河西
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Abstract

【課題】画素回路におけるトランジスタの数を低減しつつ電気光学素子の発光期間を調整する。
【解決手段】電気光学装置10は、駆動電流に応じた輝度で発光する電気光学素子11と、駆動電流を制御する駆動トランジスタTdrと、を各々が含む複数の画素回路Pと、高位側電源線108と、複数の画素回路Pのうち少なくとも2つの画素回路Pに接続された電位供給ライン120との間に設けられたトランジスタTrと、を備え、少なくとも2つの画素回路Pの各々においては、高位側電源線108からトランジスタTrおよび電位供給ライン120を介して駆動電流が電気光学素子11へ供給される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電気光学素子を利用した電気光学装置や電子機器に関する。
近年、有機EL(ElectroLuminescent)素子や発光ポリマー素子などと呼ばれる有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、以下「OLED」という)素子などの電気光学素子を駆動する回路を用いた画像表示装置が各種提案されている。このような画像表示装置においては、電気光学素子の発光が1垂直走査期間内にわたって維持されるため、動画を表示した際には、表示画像に動画ボケが発生して動画の表示画質が劣化するという問題がある。動画ボケを抑制するためには、1垂直走査期間内における電気光学素子の発光期間を短縮し、画像を一定期間だけ黒表示とすることが有効な手法の1つであることが知られている。特許文献1には、この動画ボケを抑制するための構成が開示されている。
図16は、特許文献1に開示された画素回路の構成を示す回路図である。図16に示すように、OLED素子は、電源電位VELが供給される電源線と接地電位GNDが供給される接地線との間に介挿される。駆動トランジスタTdは、駆動電流を制御するための手段であり、電源線とOLED素子との間に介挿される。駆動トランジスタTdのゲートとソースとの間には、容量素子Csが介挿される。駆動トランジスタTdのゲートと、OLED素子の階調に応じた電位(以下「データ電位」という)が供給されるデータラインとの間には、駆動トランジスタTdのゲートおよび容量素子Csに対してデータ電位を供給するか否かを切り替えるトランジスタT1が設けられる。また、駆動トランジスタTdからOLED素子の陽極に至る電流経路上のZ点から分岐して接地線(すなわちOLED素子の陰極)に接続されるバイパスラインBには、駆動電流がOLED素子に供給されないようにバイパスするか否かを切り替えるトランジスタT2が設けられる。
以上の構成において、第1に、トランジスタT1がオン状態に遷移するとともにトランジスタT2がオン状態に遷移する。そうすると、データラインからのデータ電位が駆動トランジスタTdのゲートに供給されるとともに容量素子Csに充電される。トランジスタT2がオン状態であるため、駆動トランジスタTdのゲートの電位に応じた駆動電流は、OLED素子には供給されずにバイパスラインBを介して接地線へ流れる。第2に、トランジスタT1がオフ状態に遷移するとともにトランジスタT2がオフ状態に遷移する。従って、駆動トランジスタTdのゲートの電位に応じた駆動電流がOLED素子に供給され、OLED素子はその駆動電流に応じた輝度で発光する。第3に、トランジスタT2がオン状態に遷移する。従って、駆動電流はOLED素子を流れずにバイパスラインBを介して接地線へ流れるから、OLED素子の発光輝度はゼロとなる。特許文献1の構成によれば、トランジスタT2がオン状態を維持する時間を制御することでOLED素子が発光する発光期間を調整できるから、1垂直走査期間内において画像を所定期間だけ黒表示とすることができる。これによって、動画ボケを抑制できる。
特開2004−29247号公報
しかしながら、特許文献1の構成においては、OLED素子の発光期間を調整するために画素ごとにトランジスタT2を設ける必要がある。このため、トランジスタT2を設けない構成と比べて、1画素あたりに必要とされるトランジスタの数が増大する。1画素あたりのトランジスタの数が増大すると、画素回路の開口率低下や歩留まり低下などの問題が生じてしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、画素回路におけるトランジスタの数を低減しつつ電気光学素子の発光期間を調整するという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、駆動電流に応じた輝度で発光する電気光学素子と、駆動電流を制御する駆動トランジスタと、を各々が含む複数の単位回路(例えば図4に示す画素回路Pを含む)と、定電位が供給される給電線(例えば図4に示す高位側電源線108および低位側電源線110を含む)と、複数の単位回路のうち少なくとも2つの単位回路に接続された電位供給ラインとの間に設けられた第1のスイッチング手段(例えば図4に示すトランジスタTrを含む)と、を備え、少なくとも2つの単位回路の各々においては、給電線から第1のスイッチング手段および電位供給ラインを介して駆動電流が電気光学素子へ供給される。
以上の態様によれば、複数の単位回路のうち少なくとも2つの単位回路においては、それらの単位回路における電気光学素子に対して駆動電流を供給するか否かを切り替える第1のスイッチング手段が共用されるから、1つの単位回路あたりに必要とされるトランジスタの数を低減できる。
本発明に係る電気光学装置において、単位回路における電気光学素子の階調に応じたデータ電位が供給されるデータ線と、データ電位をデータ線から単位回路内に供給し、駆動トランジスタのゲートにデータ電位に対応した電位を設定する第2のスイッチング手段(例えば図4に示すトランジスタTswを含む)と、を備え、少なくとも2つの単位回路のうち第1の単位回路および第2の単位回路において、第2のスイッチング手段は、走査信号が供給される走査線に共通に接続される。また、本発明に係る発光装置において、少なくとも2つの単位回路のうち第1の単位回路および第2の単位回路においては、駆動トランジスタのゲートの電位は、共通のデータ線から供給されるデータ信号に応じて設定される。
本発明に係る電気光学装置において、単位回路における前記電気光学素子の階調に応じたデータ電位が供給されるデータ線と、データ電位をデータ線から単位回路内に供給し、駆動トランジスタのゲートにデータ電位に対応した電位を設定する第2のスイッチング手段と、を備え、第1期間において第2のスイッチング手段はオン状態を維持し、第1期間(例えば図2に示す書込期間PWRTを含む)の始点と終点との間における時点から第1期間の経過後の時点までの第2期間(例えば図2に示す発光期間を含む)において第1スイッチング手段はオン状態を維持する。この態様によれば、第2期間の始点においても駆動トランジスタのゲートにはデータ電位が供給されるから、駆動トランジスタのゲートの電位はデータ電位に保持される。従って、第2期間が開始されて第1スイッチング手段がオン状態に遷移しても駆動トランジスタのゲートの電位が変動することを抑制できる。
本発明に係る電気光学装置において、少なくとも2つの単位回路は、それぞれ異なる発光色に対応する。この態様によれば、給電線から第1のスイッチング手段を介して当該少なくとも2つの単位回路の各々へ供給される駆動電流が均一化されるから、各発光色の発光強度が均一化される。
本発明に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。この電子機器の典型例は、発光装置を表示装置として利用した機器である。この種の機器としては、パーソナルコンピュータや携帯電話機などがある。もっとも、本発明に係る発光装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、光線の照射によって感光体ドラムなどの像担持体に潜像を形成する構成の画像形成装置(印刷装置)においては、像担持体を露光する手段(いわゆる露光ヘッド)として本発明の電気光学装置を採用することもできる。
<A:第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る電気光学装置10の構成を示すブロック図である。この電気光学装置10は、画像を表示するための手段として各種の電子機器に採用される装置であり、複数の画素回路Pが面状に配列された画素アレイ部100と、各画素回路Pを駆動する走査線駆動回路20およびデータ線駆動回路22と、電気光学装置10で利用される各種電位を生成する電位生成部24と、を有する。なお、図1においては、走査線駆動回路20とデータ線駆動回路22と電位生成部24とが別個の回路として図示されているが、これらの回路の一部または全部が単一の回路とされた構成も採用される。
図1に示すように、画素アレイ部100には、X方向に延在するm本の走査線102と、X方向に直交するY方向に延在するn本のデータ線104とが設けられる(mおよびnは自然数)。各画素回路Pは、走査線102とデータ線104との交差に対応する位置に配置される。従って、これらの画素回路Pは縦m行×横n列のマトリクス状に配列する。図1においては走査線102のみがX方向に延在しているが、図3および図4に示すように、各走査線102と対をなすm本の発光制御線106がX方向に延在する。
図1に示す走査線駆動回路20は、複数の画素回路Pを水平走査期間ごとに行単位で選択するための回路である。走査線駆動回路20は、1水平走査期間ごとに1行ずつ走査線102を選択するとともに、この選択に同期した発光制御信号を発光制御線106にそれぞれ供給する。具体的には、走査線駆動回路20は、m本の走査線102の各々に走査信号GWRT[1]〜GWRT[m]を出力する。また、走査線駆動回路20は、m本の発光制御線106の各々に発光制御信号GEL[1]〜GEL[m]を出力する。
図2は、走査線駆動回路20が生成する各信号の具体的な波形を示す図である。図2に示すように、走査信号GWRT[1]ないしGWRT[m]は、書込期間PWRT(水平走査期間1H)ごとに順番にローレベルとなる。すなわち、第i行目(i=1〜m)の走査線102に供給される走査信号GWRT[i]は、垂直走査期間(1V)のうち第i番目の書込期間PWRTにおいてローレベルを維持するとともにそれ以外の期間ではハイレベルを維持する。走査信号GWRT[i]のローレベルへの遷移は第i行の各画素回路Pの選択を意味する。なお、図2においては走査信号GWRT[i]の立ち上がりとその次行の走査信号GWRT[i+1]の立ち下がりとを同時とした場合が例示されているが、走査信号GWRT[i]の立ち上がりから所定の時間が経過したタイミングで次行の走査信号GWRT[i+1]が立ち下がる構成(つまり、各行の書込期間PWRTに間隔が設けられた構成)としてもよい。
また、図2に示すように、第i行目(i=1〜m)の発光制御線106に供給される発光制御信号GEL[i]は、走査信号GWRT[i]がハイレベルとなる書込期間PWRTの終点から、次に走査信号GWRT[i]がローレベルとなる書込期間PWRTの始点までの期間Paのうちの所定期間PEL(以下「発光期間PEL」という)においてローレベルとなり、それ以外の期間においてハイレベルとなる。図2に示す期間Paのうち発光期間PEL以外の期間POFFを消灯期間POFFと呼ぶ。
再び図1に戻って説明する。データ線駆動回路22は、各書込期間PWRTで走査線駆動回路20が選択した走査線102に対応する1行分のn個の画素回路Pの各々に対応するデータ電位VD[1]ないしVD[n]を生成して各データ線104に出力する。第i行が選択される書込期間PWRTにおいて第j列目(jは1≦j≦nを満たす整数)のデータ線104に出力されるデータ電位VD[j]は、第i行の第j列目に位置する画素回路Pに対して指定された階調に対応する電位となる。
電位生成部24は、電源の高位側の電位(電源電位)VELおよび低位側の電位(接地電位)VCTを生成する。電位生成部24で生成された電源電位VELは、高位側電源線108を介して各画素回路に共通に供給される。また、電位生成部24で生成された接地電位VCTは、低位側電源線110を介して各画素回路Pに共通に供給される。
図3は、第i行に属する複数(n個)の画素回路Pを簡略化して示したブロック図である。図3に示すように、X方向に隣接する2個の画素回路Pは組Cを構成する。本実施形態では、n/2個の組CがX方向に沿って配列する。図3に示すように、各組CごとにトランジスタTrが設けられる。さらに詳述すると、n/2個の組Cの各々について、高位側電源線108と、当該組Cにおける各画素回路Pに接続された電位供給ライン120との間には、両者の導通および非導通を切り替えるPチャネル型のトランジスタTrが介挿される。トランジスタTrのソースは高位側電源線108に接続されるとともにドレインは電位供給ライン120に接続される。第i行のn/2個のトランジスタTrのゲートは第i行目の発光制御線106に共通に接続され、発光制御信号GEL[i]がローレベルに遷移するとトランジスタTrがオン状態となる。これによって、高位側電源線108からトランジスタTrを介して、このトランジスタTrに対応する組Cに属する各画素回路Pへ電流が供給される。一方、発光制御信号GEL[i]がハイレベルに遷移するとトランジスタTrはオフ状態となって、このトランジスタTrに対応する組Cの各画素回路Pに対する電流の供給が遮断される。
図4は、第i行のn/2個の組Cのうちの1つの組Cについての詳細な電気的構成を示す回路図である。他の組Cについても図4に示す構成と同じである。図4に示す組Cは、第j列目の画素回路Pと第j+1列目の画素回路Pとで構成される。各画素回路Pは、Pチャネル型の駆動トランジスタTdrと、容量素子Chと、Pチャネル型のトランジスタTswと、電気光学素子11とを備える。電気光学素子11は、陽極と陰極との間に有機EL材料の発光層を介在させたOLED素子であって、高位側電源線108と低位側電源線110との間に介挿される。
駆動トランジスタTdrは、電気光学素子11へ供給される駆動電流をゲートの電位に応じて制御するための手段であり、高位側電源線108と電気光学素子11との間に介挿される。駆動トランジスタTdrのソースには、電位供給ライン120が接続される。容量素子Chの一方の電極は駆動トランジスタTdrのゲートに接続され、他方の電極は高位側電源線108に接続される。また、図4に示すように、第j列目の画素回路Pにおける駆動トランジスタのゲートと第j列目のデータ線104との間には、両者の導通および非導通を切り替えるためのトランジスタTswが介挿される。トランジスタTswは、データ電位VDを画素回路P内に供給し、駆動トランジスタTdrのゲートにデータ電位VDに対応した電位を設定するスイッチング手段である。トランジスタTswのゲートは走査線102に接続され、走査信号GWRT[i]がローレベルに遷移するとトランジスタTswがオン状態となって、データ線104からのデータ電位VDが駆動トランジスタTdrのゲートに供給される。一方、走査信号GWRT[i]がハイレベルに遷移するとトランジスタTswがオフ状態となって、駆動トランジスタTdrのゲートに対するデータ電位VDの供給が遮断される。
次に、図5ないし図7を参照しながら画素回路Pの具体的な動作について説明する。以下では、第i行に属する各画素回路Pの動作を、書込期間PWRTと発光期間PELと消灯期間POFFとに区分して説明する。
(a)書込期間PWRT
書込期間PWRTにおいては、図2に示すように、走査信号GWRT[i]がローレベルに遷移するとともに、発光制御信号GEL[i]はハイレベルを維持する。従って、図5に示すように、トランジスタTswはオン状態になり、トランジスタTrはオフ状態になる。これにより、各画素回路Pにおける駆動トランジスタTdrのゲートと、対応する各データ線104とが導通し、各画素回路Pにおける電気光学素子11の階調に応じたデータ電位VDが各駆動トランジスタTdrのゲートに供給されるとともに容量素子Chに充電される。また、トランジスタTrはオフ状態であるから、駆動電流は電気光学素子11には供給されず、電気光学素子11は発光しない。
(b)発光期間PEL
発光期間PELにおいては、図2に示すように、走査信号GWRT[i]がハイレベルに遷移するとともに、発光制御信号GEL[i]がローレベルに遷移する。従って、図6に示すように、トランジスタTswはオフ状態になり、トランジスタTrはオン状態になる。これにより、高位側電源線108からトランジスタTrおよび電位供給ライン120を介して各組Cの2個の電気光学素子11の各々へ駆動電流が流れる。発光期間PELにおける駆動トランジスタTdrのゲートの電位は、書込期間PWRTにおいて容量素子Chに充電された電位(すなわちデータ電位VD)に保持される。このため、発光期間PELにおいては、データ電位VDに応じた駆動電流が電気光学素子11へ供給される。従って、電気光学素子11はデータ電位VDに応じた輝度で発光する。
(c)消灯期間POFF
消灯期間POFFにおいては、図2に示すように、走査信号GWRT[i]がハイレベルを維持するとともに、発光制御信号GEL[i]がハイレベルに遷移する。従って、図7に示すように、トランジスタTswおよびトランジスタTrがともにオフ状態になる。これにより、各画素回路Pにおける電気光学素子11に対する駆動電流の供給が遮断されるから、消灯期間POFFにおいては各画素回路Pにおける電気光学素子11は発光しない。
本実施形態においては、トランジスタTrのオン状態およびオフ状態を切り替えることによって、各組Cに属する画素回路Pの電気光学素子11の発光期間PELを調整できる。これにより、1垂直走査期間内において画像を消灯期間POFFだけ黒表示とすることができるから、動画ボケを抑制できる。また、本実施形態においては、複数の画素回路Pの組CごとにトランジスタTrが設けられる。すなわち、各組CにおけるトランジスタTrは、当該組Cを構成する複数の画素回路Pで共用される。従って、本実施形態の構成によれば、図16の構成(以下「従来例」という)に比べて1画素あたりに必要なトランジスタの数を低減できる。より具体的には、従来例においては1画素あたりに必要なトランジスタの数は3個であるところ、本実施形態においては1つの組Cを構成する2個の画素回路PでトランジスタTrが共用されるから、1画素あたりに必要なトランジスタの数は2.5個で済む。
<B:第2実施形態>
本実施形態においては、X方向に隣接する3個の画素回路Pで1つの組Cを構成する点で第1実施形態と異なる。その他の構成は第1実施形態の構成と同じであるため重複する部分については説明を省略する。図8は、第i行に属する複数(n個)の画素回路Pを簡略化して示したブロック図である。図8に示す符号「R」、「G」、「B」は、各画素回路Pにおける電気光学素子11の発光色を示す。各画素回路Pは、「R」、「G」、「B」の何れかの色に対応する。本実施形態においては、図8に示すように、「R」、「G」、「B」の各色を発光色とする3個の画素回路Pが1つの組Cを構成して1つのトランジスタTrを共用する。そして、n/3個の組CがX方向に延在する。
本実施形態においては、n/3個の組Cごとに、当該組Cに属する3個の画素回路Pで共用されるトランジスタTrが設けられるとともに、画素レイアウトがRGBごとに構成されることになる。一般的に、RGBがひとつの表示単位として用いられるので、各RGBの画素レイアウトが均一になっていることは表示品質の点で好ましい。
<C:変形例>
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。また、以下に示す変形例のうちの2以上の変形例を組み合わせることもできる。
(1)変形例1
上述の各実施形態においては、X方向に隣接する複数の画素回路Pで組Cを構成したが、1つの組Cを構成する画素回路Pの組み合わせ(個数・配列)は任意である。例えば、Y方向に隣接する画素回路Pで組Cを構成することもできる。図9に示す構成においては、データ線104に共通に接続されてY方向に隣接する2個の画素回路Pが組Cを構成し、n個の組CがX方向に延在する。図9に示すように、n個の組Cの各々について、高位側電源線108と、当該組Cにおける各画素回路Pに接続された電位供給ライン120との間には、トランジスタTrが介挿される。すなわち、図9の構成によれば、各組CにおけるトランジスタTrは当該組Cを構成する2個の画素回路Pで共用されるから、従来例に比べて1画素あたりに必要なトランジスタの数を低減できる。
また、X方向およびY方向に隣接する複数の画素回路Pで組Cを構成することもできる。例えば図10に示す構成においては、X方向およびY方向に隣接する4個の画素回路Pが1つの組Cを構成して1つのトランジスタTrを共用する。図10の構成によれば、各組CにおけるトランジスタTrは当該組Cを構成する4個の画素回路Pで共用されるから、従来例に比べて1画素あたりに必要なトランジスタの数を低減できる。
(2)変形例2
上述の各実施形態において、図11に示すように、書込期間PWRTと発光期間PELとが所定期間△tだけオーバーラップする態様とすることもできる。さらに詳述すると、図11に示す態様においては、書込期間PWRTの始点と終点との間における時点t0から書込期間PWRTの経過後の時点t1までの発光期間PELにおいてトランジスタTrはオン状態を維持する。この態様によれば、発光期間PELが開始されてから△tだけ経過するまでは、駆動トランジスタTdrのゲートに対するデータ電位VDの供給が維持された状態で電気光学素子11に駆動電流が供給される。
例えば、図4に示す構成において、トランジスタTswがオフ状態に遷移して駆動トランジスタTdrのゲートが電気的なフローティング状態のときに発光期間PELが開始されてトランジスタTrがオン状態に遷移すると、高位側電源線108からの電流が駆動トランジスタTdrのソースへ向かって流れることによってソースの電位が変動する。ここで、駆動トランジスタTdrのソースとゲートとの間には寄生容量が存在するから、ソースの電位が変動すると、ゲートの電位はソースの電位の変動に伴って変動する。従って、電気光学素子11に供給される駆動電流が変動してしまう。図11に示す態様においては、発光期間PELが開始されてから△tだけ経過するまでは、駆動トランジスタTdrのゲートに対するデータ電位VDの供給が維持されるから、発光期間PELの開始時にトランジスタTrがオン状態に遷移することによって駆動トランジスタTdrのソースの電位が変動しても、駆動トランジスタTdrのゲートの電位はソースの電位の変動に伴って変動することはなく、ゲートの電位はデータ電位VDに保持される。従って、図11に示す態様によれば、電気光学素子11に供給される駆動電流を高い精度で目標値に設定できる。
(3)変形例3
上述の各実施形態においては、トランジスタTrは、複数の画素回路Pのうち少なくとも2つの画素回路Pと高位側電源線108との間に介挿される態様であるが、これに限らず、複数の画素回路Pのうち少なくとも2つの画素回路Pと低位側電源線110との間にトランジスタTrが介挿される態様とすることもできる。例えば図12に示す構成においては、1つの組Cを構成する2個の画素回路Pの各々における電気光学素子11の陰極に接続された電位供給ライン130と、低位側電源線110との間にトランジスタTrが介挿される。要するに、本発明の具体的な形態は、上述の各実施形態に限定されず、電気光学装置10は、複数の画素回路Pのうち少なくとも2つの画素回路Pに接続された電位供給ライン120または130と、定電位が供給される給電線との間に設けられたスイッチング手段を備える態様であればよい。
(4)変形例4
上述の各実施形態においては、トランジスタTrはPチャネル型のトランジスタで構成される態様であるが、これに限らず、Nチャネル型のトランジスタで構成することもできる。また、上述の各実施形態においては、トランジスタTswが駆動トランジスタTdrのゲートに直接接続され、トランジスタTswがオン状態となることにより、データ線104からのデータ電位VDが駆動トランジスタTdrのゲートに直接供給されるようにした。ただし、これに限らず、トランジスタTswと駆動トランジスタTdrのゲートとの間に容量素子等を配置して、駆動トランジスタTdrのゲートにデータ電位VDに対応した電位を間接的に供給してもよい。
(5)変形例5
上述の各実施形態においては、電気光学素子11の一例として、OLED素子を取り上げたが、無機発光ダイオードやLED(Light Emitting Diode)であってもよい。要は、駆動電流に応じた発光輝度で発光するのであれば、どのような素子であってもよい。
<D:応用例>
次に、本発明に係る電気光学装置10を利用した電子機器について説明する。図13は、以上に説明した何れかの形態に係る電気光学装置10を表示装置として採用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての発光装置10と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。この電気光学装置10は電気光学素子11にOLED素子を使用しているので、視野角が広く見易い画面を表示できる。
図14に、実施形態に係る電気光学装置10を適用した携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに表示装置としての電気光学装置10を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置10に表示される画面がスクロールされる。
図15に、実施形態に係る電気光学装置10を適用した携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001および電源スイッチ4002、ならびに表示装置としての電気光学装置10を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置10に表示される。
なお、本発明に係る電気光学装置が適用される電子機器としては、図13から図15に示したもののほか、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。また、本発明に係る電気光学装置の用途は画像の表示に限定されない。例えば、光書込み型のプリンタや電子複写機といった画像形成装置においては、用紙などの記録材に形成されるべき画像に応じて感光体を露光する書込みヘッドが使用されるが、この種の書込みヘッドとしても本発明の電気光学装置は利用される。本発明にいう電子回路とは、各実施形態のように表示装置の画素を構成する画素回路のほか、画像形成装置における露光の単位となる回路をも含む概念である。
本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 各信号の波形を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係る各画素回路を簡略化して示したブロック図である。 1つの組についての詳細な電気的構成を示す回路図である。 書込期間における画素回路の動作を説明するための回路図である。 発光期間における画素回路の動作を説明するための回路図である。 消灯期間における画素回路の動作を説明するための回路図である。 第2実施形態に係る各画素回路を簡略化して示したブロック図である。 本発明の変形例に係る各画素回路を簡略化して示したブロック図である。 本発明の変形例に係る各画素回路を簡略化して示したブロック図である。 本発明の変形例に係る発光装置における各信号の波形を示すタイミングチャートである。 本発明の変形例に係る各画素回路を簡略化して示したブロック図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。 従来の画素回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
10……電気光学装置、11……発光素子、20……走査線駆動回路、22……データ線駆動回路、24……電位生成部、102……走査線、104……データ線、106……発光制御線、108……高位側電源線、110……低位側電源線、120……電位供給ライン、130……電位供給ライン、C……組、P……画素回路、Tdr……駆動トランジスタ、Tr……トランジスタ、Tsw……トランジスタ。

Claims (6)

  1. 駆動電流に応じた輝度で発光する電気光学素子と、前記駆動電流を制御する駆動トランジスタと、を各々が含む複数の単位回路と、
    定電位が供給される給電線と、前記複数の単位回路のうち少なくとも2つの単位回路に接続された電位供給ラインとの間に設けられた第1のスイッチング手段と、を備え、
    前記少なくとも2つの単位回路の各々においては、
    前記給電線から前記第1のスイッチング手段および前記電位供給ラインを介して前記駆動電流が前記電気光学素子へ供給される
    電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記単位回路における前記電気光学素子の階調に応じたデータ電位が供給されるデータ線と、
    前記データ電位を前記データ線から前記単位回路内に供給し、前記駆動トランジスタのゲートに前記データ電位に対応した電位を設定する第2のスイッチング手段と、を備え、
    前記少なくとも2つの単位回路のうち第1の単位回路および第2の単位回路において、前記第2のスイッチング手段は、走査信号が供給される走査線に共通に接続される
    電気光学装置。
  3. 請求項1に記載の電気光学装置であって、
    前記少なくとも2つの単位回路のうち第1の単位回路および第2の単位回路においては、前記駆動トランジスタのゲートの電位は、共通のデータ線から供給されるデータ信号に応じて設定される
    電気光学装置。
  4. 請求項1記載の電気光学装置であって、
    前記単位回路における前記電気光学素子の階調に応じたデータ電位が供給されるデータ線と、
    前記データ電位を前記データ線から前記単位回路内に供給し、前記駆動トランジスタのゲートに前記データ電位に対応した電位を設定する第2のスイッチング手段と、を備え、
    第1期間において前記第2のスイッチング手段はオン状態を維持し、前記第1期間の始点と終点との間における時点から前記第1期間の経過後の時点までの第2期間において前記第1スイッチング手段はオン状態を維持する
    電気光学装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れかに記載の電気光学装置であって、
    前記少なくとも2つの単位回路は、それぞれ異なる色に対応する
    電気光学装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れかの電気光学装置を備えた電子機器。
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