JP2010223693A - 微小デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】陽極接合の際、錘部がガラスストッパに接着せず、錘部がガラスストッパに接触した場合でも異物が発生しない微小デバイスを提供する。
【解決手段】可動部と、可動部の周囲に設けられ可動部を可動可能に支持するフレーム11と、を有するシリコン基板1と、可動部との間にギャップ5、6を設けるようにシリコン基板1のフレーム11に陽極接合されるガラス基板2、3と、を備える微小デバイスであって、フレーム11に陽極接合されるガラス基板2、3の接合面22、32の面粗度はRa=2nm以下であり、ガラス基板2、3のシリコン基板1側の表面において可動部に対向する対向面23、33の面粗度はRa=0.2乃至0.5μmであるようにした。
【選択図】図1

Description

本願発明は、微小デバイスおよびその製造方法に関するものである。
従来の加速度センサは図3に示されるように、フレーム41とフレーム41の略中央に位置する錘部42と錘部42をフレーム41の略中央に位置するように吊り下げ支持し錘部42の動きを検出する感応抵抗素子を具備する梁部43とを備えるシリコン基板44と、錘部42とギャップ47a、47bを設けた状態で対向するとともに陽極接合を用いてフレーム41の所望の位置に連結支持された平板状の上部ガラスストッパ45aおよび下部ガラスストッパ45bと、を備えている。また、ギャップ47a、47bは、それぞれ上部ガラスストッパ45aとシリコン基板44との間と、下部ガラスストッパ45bとシリコン基板44との間と、にギャップ形成用のAlからなるスペーサ46を挿入することで形成されている。
ここで、陽極接合とは、例えば上部ガラスストッパ45aをシリコン基板44のフレーム41の所望の位置に当接させ、ガラスストッパ45aに陰極導体板を当接させ、フレーム41を陽極、陰極導体板を陰極として、直流電圧を印加すると同時に300〜500℃程度の温度で加熱し、上部ガラスストッパ45aとフレーム41とを接続する方法である。
ところが、この陽極接合の際、直流電圧を印加するためフレーム41には電界が生じるが、このときフレーム41に連結された錘部42にも電界が発生する。この錘部42に生じる電界によって錘部42のシリコンイオンが上部ガラスストッパ45a、下部ガラスストッパ45bの方向に移動するためギャップ47a、47bの巾が小さければ錘部42と上部ガラスストッパ45a、下部ガラスストッパ45bとが接着するといった問題点があった。
そこで、特開2003−270262号公報(特許文献1)に示される加速度センサでは、上記従来の加速度センサの上部ガラスストッパ45aおよび下部ガラスストッパ45bの錘部42との対向面をサンドブラスト処理等の粗面化処理によって粗面化し、錘部と上部ガラスストッパ、下部ガラスストッパとが接着することを防いでいた。
特開2003−270262号公報
しかしながら、上記従来例である特許文献1に記載の加速度センサにあっては、粗面化処理の種類によっては、対向面は尖った形状の突起が多数形成されて粗面化されており、錘部がガラスストッパに接触した場合、尖った形状の突起が欠け落ちて異物となり、加速度センサの不良の原因となっていた。
本願発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、陽極接合の際、錘部がガラスストッパに接着せず、錘部がガラスストッパに接触した場合でも異物が発生しない微小デバイスを提供することである。
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明では、可動部と、可動部の周囲に設けられ可動部を可動可能に支持するフレームと、を有するシリコン基板と、可動部との間にギャップを設けるようにシリコン基板のフレームに陽極接合されるガラス基板と、を備える微小デバイスであって、フレームに陽極接合されるガラス基板の接合面の面粗度はRa=2nm以下であり、ガラス基板のシリコン基板側の表面において可動部に対向する対向面の面粗度はRa=0.2乃至0.5μmであるようにしている。
又、本願請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の微小デバイスの製造方法において、前記対向面は、サンドブラスト加工後にエッチングされて形成されることを特徴としている。
又、本願請求項3記載の発明では、上記請求項2記載の微小デバイスの製造方法において、前記エッチングはウェットエッチングであることを特徴としている。
又、本願請求項4記載の発明では、上記請求項3記載の微小デバイスの製造方法において、ウェットエッチングが施されたガラス基板の表面に、この表面から陽極接合の際に、アルカリ成分が析出することを抑制する表面処理を施すことを特徴としている。
又、本願請求項5記載の発明では、上記請求項4記載の微小デバイスの製造方法において、前記表面処理は、ドライエッチングであることを特徴としている。
又、本願請求項6記載の発明では、上記請求項2記載の微小デバイスの製造方法において、前記エッチングはドライエッチングであることを特徴としている。
又、本願請求項7記載の発明では、上記請求項1記載の微小デバイスの製造方法において、前記対向面は、サンドブラスト加工後に研磨されて形成されることを特徴としている。
又、本願請求項8記載の発明では、上記請求項1記載の微小デバイスまたは請求項2乃至7のいずれか一項に記載の微小デバイスの製造方法において、微小デバイスは加速度センサであることを特徴としている。
本願請求項1記載の発明の微小デバイスにおいては、フレームに陽極接合されるガラス基板の接合面の面粗度はRa=2nm以下であるので、フレームとガラス基板の接合面を陽極接合することができ、ガラス基板のシリコン基板側の表面において可動部に対向する対向面の面粗度Raは0.2μm以上であるので、陽極接合の際、可動部がガラス基板に接着することがない。また、対向面の面粗度Raは0.5μm以下であるので、可動部がガラス基板に接触したとしてもガラス基板の一部が欠け落ちて異物となることがなく微小デバイスの不良の原因となることがない。
又、本願請求項2記載の発明の微小デバイスにおいては、特に、対向面は、サンドブラスト加工後にエッチングされて形成されるので、エッチングにより対向面の面粗度Raを0.2乃至0.5μmにすることができる。
又、本願請求項3記載の発明の微小デバイスにおいては、特に、エッチングはウェットエッチングであるので、ウェットエッチングにより対向面の面粗度Raを0.2乃至0.5μmにすることができる。
又、本願請求項4記載の発明の微小デバイスにおいては、特に、ウェットエッチングが施されたガラス基板の表面に、この表面から陽極接合の際に、アルカリ成分が析出することを抑制する表面処理を施すので、アルカリ成分の析出が抑制され、アルカリ成分がシリコン基板に付着し微小デバイスの特性を悪化させることを防ぐことができる。
又、本願請求項5記載の発明の微小デバイスにおいては、特に、表面処理は、ドライエッチングであるので、ドライエッチングによって表面処理を施すことができる。
又、本願請求項6記載の発明の微小デバイスにおいては、特に、エッチングはドライエッチングであるので、ドライエッチングによって対向面の面粗度Raを0.2乃至0.5μmにすることができる。
又、本願請求項7記載の発明の微小デバイスにおいては、特に、対向面は、サンドブラスト加工後に研磨されて形成されるので、研磨処理によって対向面の面粗度Raを0.2乃至0.5μmにすることができる。
又、本願請求項8記載の発明の微小デバイスにおいては、特に、微小デバイスは加速度センサであるので、加速度センサのフレームとガラス基板の接合面を陽極接合することができ、陽極接合の際、可動部がガラス基板に接着せず、可動部がガラス基板に接触したとしてもガラス基板の一部が欠け落ちて異物となることがなく加速度センサの不良の原因となることがない。
本願発明の第1の実施形態である加速度センサを示し、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 本願発明の第1の実施形態である加速度センサのシリコン基板の製造過程を示す断面図である。 従来例である加速度センサの断面図である。
本願発明の微小デバイスは、加速度センサ、ジャイロセンサ、アクチュエータ、赤外線センサなどであり、以下の各実施形態では、微小デバイスとして加速度センサを用いて説明するが、微小デバイスが加速度センサに限定される趣旨ではない。
以下、本願発明の第1の実施形態の加速度センサについて図1を参照して説明する。本実施形態の加速度センサは、シリコン基板1の一表面側(図1(b)における上面側)に接合された第1のガラス基板2と前記一表面側とは反対側の他表面側(図1(b)における下面側)に接合された第2のガラス基板3とによって概略構成されている。シリコン基板1は矩形状に形成されており、枠状のフレーム11と、このフレーム11の内側に形成された開口12に配置されたおもり部13と、フレーム11とおもり部13とを接続する薄肉部14とを備えるように形成されている。フレーム11の外周はシリコン基板1の外周によって構成されており、フレーム11の内周の形状は矩形状であり、矩形状の内周の長辺の方向とシリコン基板1の長手方向とが一致するように形成されている。
シリコン基板1の前記一表面側において、薄肉部14は枠状のフレーム11の内周の2つの短辺のうちの一辺において2箇所設けられており、この2つの薄肉部14が撓むことによってフレーム11におもり部13が可動可能に支持され、開口12内におもり部13が位置している。すなわち、可動可能なおもり部13よって可動部が構成されている。
この薄肉部14の前記一表面側には4つ(1つの薄肉部14に2つ)のピエゾ抵抗15が形成され、これら4つのピエゾ抵抗15を用いてホイートストンブリッジ回路が構成され、加速度検出が行われる。また、シリコン基板1の前記一表面側には長手方向をシリコン基板1の長手方向と同じくする、直線矩形状に拡散配線16が薄肉部14からフレーム11にかけて延設されている。この拡散配線16の一端部は、薄肉部14に形成されたピエゾ抵抗15と接触し、ピエゾ抵抗15と接触した一端部と反対側の一端部がフレーム11であるシリコン基板1の長手方向の端部まで形成されている。
また、シリコン基板1の前記一表面側には開口12を除いて、その全面に、保護膜および内部応力コントロールのために絶縁膜(シリコン酸化膜)17が形成されている。この絶縁膜17の長手方向の端部には貫通孔が形成されており、この貫通孔と略同じ外形の凸部を備える電極18が貫通孔に挿入され、その凸部の先端がシリコン基板1の前記一表面側に形成された前記拡散配線16のピエゾ抵抗15と接触した一端部とは、反対側の一端部と接触しており、電極18の凸部と反対側の端部が絶縁膜17から露出している。
さらにシリコン基板1の前記一表面側において、絶縁膜17上にはアルミ膜19が2つ形成されている。アルミ膜は、シリコン基板1の4つの角部のうち、シリコン基板1の長手方向の端部であって電極18が形成された端部と反対側の端部における2つの角部に形成されている。アルミ膜19はその外形が矩形状に形成されており、それぞれ、その長手方向がシリコン基板1の長手方向と一致するように形成されている。
第1のガラス基板2は、矩形状に形成されており、その短手方向の長さが、シリコン基板1の短手方向の長さと略同じであり、長手方向の長さが、シリコン基板1の長手方向の長さより短くなるように形成されている。また、第1のガラス基板2のシリコン基板1の前記一表面側に接合される表面には、外周部を残して第1の凹部21が形成されている。
第1のガラス基板2は、シリコン基板1の前記一表面側にその外形が重なるように接合される。この際、第1のガラス基板2はアルミ膜19を介してシリコン基板1に陽極接合されるので、シリコン基板1のアルミ膜19が形成された2つの角部と第1のガラス基板2の4つの角部のうち第1のガラス基板2の長手方向における2つの角部が対応して接合される。ここにおいて、第1のガラス基板2の外周部の表面の所定箇所がアルミ膜19と接触し接合される第1の接合面22であり、この第1の接合面22の面粗度Raが2nm以下になるように形成されている。
第1のガラス基板2が接合されることによって、開口12が第1のガラス基板2によって覆われ、シリコン基板1のおもり部13の上方には第1のガラス基板2に形成された第1の凹部21が位置し、この第1の凹部21によっておもり部13と第1のガラス基板2との間に第1のギャップ5が形成される。ここで、第1のガラス基板2に形成された第1の凹部21の底面が、可動部であるおもり部13と対向しており、第1の凹部21の底面が第1の対向面23となっている。この第1の対向面23の面粗度Raは0.2乃至0.5μmになるように形成されている。
また、第1のガラス基板2の長手方向の長さは、シリコン基板1の長手方向の長さより短くなるように形成されているため、シリコン基板1に形成された電極18は第1のガラス基板2に覆われず、露出する構成となっている。
第2のガラス基板3は、その外形サイズがシリコン基板1と等しく形成されており、シリコン基板1の前記他表面側に接合される表面には外周部を残して第2の凹部31が形成されており、その外形が重なるようにシリコン基板1に接合される。このとき、第2のガラス基板3の外周部の表面がシリコン基板1と接合される第2の接合面32であり、この第2の接合面32の面粗度Raが2nm以下になるように形成されている。
第2のガラス基板3がシリコン基板1に接合された状態において、シリコン基板1のおもり部13の下方には第2のガラス基板3に形成された第2の凹部31が位置し、この第2の凹部31によっておもり部13と第2のガラス基板3との間にギャップ6が形成される。ここで、第2のガラス基板3に形成された第2の凹部31の底面が、可動部であるおもり部13と対向しており、第2の凹部31の底面が第2の対向面33となっている。この第2の対向面33の面粗度Raは0.2乃至0.5μmになるように形成されている。
上述の加速度センサに加速度が印加されると、薄肉部14に撓み応力が発生し、薄肉部14の前記一表面側に形成されたピエゾ抵抗15のピエゾ効果により応力に伴った抵抗値の変化が生じる。その結果、ホイートストンブリッジ回路には加速度に比例した電位差が出力され、この電位差出力を検出することにより加速度を検出する。
以下、本実施形態の加速度センサの製造方法について説明する。まず、シリコン基板1の製造方法について図2を用いて説明する。
図2(a)に示されるように、その一表面側(図2(a)における上面側)と前記一表面側と反対側である他表面側(図2(a)における下面側)とに絶縁膜17が形成されたシリコン基板1の前記一表面側の絶縁膜17の一部をフォトリソグラフィー工程によるウェットエッチングで除去した後、イオン注入工程および拡散工程によりピエゾ抵抗15および拡散配線16を形成する。
次に図2(b)に示されるように、シリコン基板1の前記一表面側に形成された絶縁膜17の一部をフォトリソグラフィー工程によるウェットエッチングで除去した後、電極18を形成するとともに、アルミ膜19を形成する。
次に図2(c)に示されるように、シリコン基板1の前記他表面側に形成された絶縁膜17の一部をフォトリソグラフィー工程によるウェットエッチングで除去した後、シリコン基板1に異方性エッチングを行い、凹所を形成する。
次に図2(d)に示されるように、シリコン基板1の前記一表面側に形成された絶縁膜17の一部をフォトリソグラフィー工程によるウェットエッチングで除去した後、シリコン基板1に異方性エッチングを行い、フレーム11、おもり部13、薄肉部14を形成し、シリコン基板1の前記他表面側に残った絶縁膜17を除去する。
次に第1のガラス基板2および第2のガラス基板3の製造方法について説明する。なお、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3は、その長手方向の長さが異なるが、その他の構成および製造方法は同じであるので、ここでは第1のガラス基板2の製造方法についてのみ説明し、第2のガラス基板3の構成および製造方法についての説明は省略する。
第1のガラス基板2のシリコン基板1に接合される一表面側には、外周部を残して第1の凹部21が形成されており、この第1の凹部21の底面である、第1の対向面23にサンドブラス加工が施された後、第1の対向面23に例えばCFガスによるドライエッチング処理を行うことによって第1の対向面23の面粗度Raを0.2乃至0.5μmにして、第1のガラス基板2が完成する。なお、サンドブラスト加工後にドライエッチング処理の変わりに第1の対向面23に研磨処理を施して第1の対向面23の面粗度Raを0.2乃至0.5μmとしてもよい。
上述した製造方法により形成された第1のガラス基板2および第2のガラス基板3を、上述の製造方法により形成されたシリコン基板1に陽極接合させ加速度センサは完成する。
以上、説明した本実施形態の加速度センサおよび加速度センサの製造方法によれば、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3の第1の接合面22および第2の接合面32の面粗度はRa=2nm以下であるので、シリコン基板1と第1のガラス基板2の第1の接合面22および、シリコン基板1と第2のガラス基板3の第2の接合面32とを陽極接合することができる。また、第1のガラス基板2の第1の対向面23および第2のガラス基板3の第2の対向面33にドライエッチング処理または研磨処理を施すことにより第1の対向面23および第2の対向面33の面粗度をRa=0.2乃至0.5μmに設定することができ、第1の対向面23および第2の対向面33の面粗度Raは0.2μm以上であるので、陽極接合の際、可動部が第1ガラス基板2の第1の対向面23または第2のガラス基板3の第2の対向面33に接着することがない。また、第1の対向面23および第2の対向面33の面粗度Raは0.5μm以下であるので、可動部が第1のガラス基板2の第1の対向面23または第2のガラス基板3の第2の対向面33に接触したとしても第1のガラス基板2または第2のガラス基板3の一部が欠け落ちて異物となることがなく加速度センサの不良の原因となることがない。
次に、本願発明の第2の実施形態の加速度センサについて説明する。なお、本実施形態の加速度センサは第1のガラス基板2および第2ガラス基板3の製造方法は上記第1の実施形態と異なるが、その他の加速度センサの構成およびシリコン基板1の製造方法は第1の実施形態と同様であるので。よって、同様の構成については同一の符号を付し、同様の構成およびシリコン基板1の製造方法の説明は省略する。
以下、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3の製造方法について説明する。なお、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3は、その長手方向の長さが異なるが、その他の構成および製造方法は同じであるので、ここでは第1のガラス基板2の製造方法についてのみ説明し、第2のガラス基板3の構成および製造方法についての説明は省略する。
第2のガラス基板3のシリコン基板1に接合される一表面側には、外周部を残して第1の凹部21が形成されており、この第1の凹部21の底面である、第1の対向面23にサンドブラス加工が施された後、第1の対向面23に例えばHFまたはBHF溶液によるウェットエッチング処理を行い、さらに第1の対向面に例えば、CFガスによるドライエッチング処理を施し、第1の対向面23の面粗度Raを0.2乃至0.5μmにして、第2のガラス基板3が完成する。
したがって、本実施形態の加速度センサおよび加速度センサの製造方法によれば、第1の対向面23および第2の対向面33にサンドブラスト加工後にウェットエッチング行うので、ウェットエッチングによって第1の対向面23および第2の対向面33の面粗度Raを0.2乃至0.5μmにすることができ、ウェットエッチング後に、第1の対向面23および第2の対向面33にドライエッチングを施すことによって、第1の対向面23および第2の対向面33からアルカリ成分の析出が抑制され、アルカリ成分がシリコン基板1に付着し加速度センサの特性を悪化させることを防ぐことができる。
1 シリコン基板
2 第1のガラス基板
3 第2のガラス基板
5 第1のギャップ
6 第2のギャップ
11 フレーム
12 開口
13 おもり部
14 薄肉部
15 ピエゾ抵抗
16 拡散配線
17 絶縁層
18 電極
19 アルミ膜
21 第1の凹部
22 第1の接合面
23 第1の対向面
31 第2の凹部
32 第2の接合面
33 第2の対向面

Claims (8)

  1. 可動部と、可動部の周囲に設けられ可動部を可動可能に支持するフレームと、を有するシリコン基板と、可動部との間にギャップを設けるようにシリコン基板のフレームに陽極接合されるガラス基板と、を備える微小デバイスであって、
    フレームに陽極接合されるガラス基板の接合面の面粗度はRa=2nm以下であり、ガラス基板のシリコン基板側の表面において可動部に対向する対向面の面粗度はRa=0.2乃至0.5μmであることを特徴とした微小デバイス。
  2. 前記対向面は、サンドブラスト加工後にエッチングされて形成されることを特徴とする請求項1に記載の微小デバイスの製造方法。
  3. 前記エッチングはウェットエッチングであることを特徴とする請求項2に記載の微小デバイスの製造方法。
  4. ウェットエッチングが施されたガラス基板の表面に、この表面から陽極接合の際に、アルカリ成分が析出することを抑制する表面処理を施すことを特徴とする請求項3に記載の微小デバイスの製造方法。
  5. 前記表面処理は、ドライエッチングであることを特徴とする請求項4に記載の微小デバイスの製造方法。
  6. 前記エッチングはドライエッチングであることを特徴とする請求項2に記載の微小デバイスの製造方法。
  7. 前記対向面は、サンドブラスト加工後に研磨されて形成されることを特徴とする請求項1に記載の微小デバイスの製造方法。
  8. 微小デバイスは加速度センサであることを特徴とする請求項1に記載の微小デバイスまたは請求項2乃至7のいずれか一項に記載の微小デバイスの製造方法。
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