JP2007078378A - 力学量センサ及び電子機器並びに力学量センサの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラス基板とシリコン基板との間の接合面に対して十分な電流を均一に流して、接合強度を確保しながら反りをなくした状態で陽極接合された力学量センサを製造すること。
【解決手段】シリコン基板21に形成された凹部30内に検出部23を形成する検出部形成工程と、シリコン基板にスクライブラインに沿った溝部50を形成する溝部形成工程と、溝部内に収納されると共に溝部の深さより厚さの薄い接合用配線51を形成する配線形成工程と、接合用配線に電気的に接続された電圧印加領域を接合用配線が形成された同じ基板に形成する領域形成工程と、接合用配線を利用してシリコン基板とガラス基板20とを陽極接合して接合基板53を作製する基板接合工程と、接合基板を溝部に沿って切断し、個々の力学量センサに切り分ける切断工程とを備え、基板接合工程の際、電圧印加領域に所定の電圧を印加することで陽極接合を行う力学量センサの製造方法を提供する。
【選択図】 図22
Description
特許文献1に記載されている方法は、ガラス基板の表面(シリコン基板と接合する接合面とは反対側の面)に格子状の導電性薄膜を形成し、該導電性薄膜に電圧を印加する方法である。この方法によれば、各領域に均一に電流を流すことができ、均一な接合強度を得ることができる。
即ち、特許文献1に記載された方法では、各領域(各センサ周辺)に均一電流を流すことができる反面、導電性薄膜からガラス基板を通して、ガラス基板とシリコン基板との接合面まで電流を流してしまうので、ガラス基板の両面間で電圧降下が生じてしまうものであった。そのため、接合面に印加される電圧は、導電性薄膜に印加される電圧よりも小さくなる不都合があった。
また、コンタクト構造を設ける必要があるので、そのための工数が増加し、大きな領域を必要とするものであった。また、コンタクト構造に電流が集中するので、コンタクト構造に悪影響を与える恐れがあった。
パイレックス(登録商標)等のアルカリ金属が含まれるガラス基板を300℃以上に加熱すると、アルカリ金属イオンが流動性を有し、ガラス基板の電気抵抗が小さくなる。陽極接合は、この現象を利用して、シリコン基板とガラス基板との間に電流を流し、界面での電気化学的な反応により両者を接合する手法である。
ところが300℃付近の温度は、アルカリ金属イオンが流動性をもち始める温度の下限温度に近い温度であるので、電流が流れ難く、接合強度が弱くなり接合不良等が生じる可能性があった。
本発明の力学量センサの製造方法は、一対のガラス基板と、該一対のガラス基板の間に挟まれた状態で陽極接合により接合されたシリコン基板と、該シリコン基板と一対のガラス基板とで囲まれた密閉室と、該密閉室内に収容され外部から作用した力学量を検出する検出部とを備える力学量センサを製造する方法であって、前記シリコン基板に、複数の凹部を形成すると共に、これら各凹部内に前記検出部をそれぞれ形成する検出部形成工程と、前記シリコン基板又は前記一対のガラス基板のいずれかの接合面に、複数の前記凹部の周囲をそれぞれ囲むようにスクライブラインに沿った溝部を形成する溝部形成工程と、前記シリコン基板と前記一対のガラス基板とを重ね合わせたときに、前記溝部内に収納されると共に溝部の深さより厚さの薄い接合用配線を形成する配線形成工程と、前記接合用配線に電気的に接続された電圧印加領域を、該接合用配線が形成された同じ基板に形成する領域形成工程と、前記シリコン基板と前記一対のガラス基板とを重ね合わせた状態で、前記接合用配線を利用してシリコン基板と一対のガラス基板との間に電圧を印加して陽極接合し、複数の前記凹部と一対のガラス基板とで囲まれた複数の前記密閉室内にそれぞれ前記検出部が収容された接合基板を作製する基板接合工程と、前記接合基板を前記スクライブラインに沿って切断し、個々の前記力学量センサに切り分ける切断工程とを備え、前記基板接合工程の際、前記電圧印加領域に所定の電圧を印加することで前記陽極接合を行うことを特徴とするものである。
また、溝部形成工程により、シリコン基板又は一対のガラス基板のいずれかの接合面に、切断線であるスクライブラインに沿った、例えば格子状の溝部を形成する。つまり、一対のガラス基板で挟まれるシリコン基板の両面、又は、一対のガラス基板の片面(シリコン基板側の面)のいずれかに溝部を形成する。この際、シリコン基板に形成された複数の凹部の周囲、即ち、各検出部の周囲をそれぞれ囲むように形成する。
また、領域形成工程により、溝部を形成した同じ基板(シリコン基板又はガラス基板)に、接合用配線と電気的に接続された電圧印加領域を形成する。
なお、これら検出部形成工程、溝部形成工程、配線形成工程及び領域形成工程は、どの工程を先に行っても構わないし、同時に行っても構わない。
特に、接合用配線は、力学量センサを構成する複数の検出部及び凹部をそれぞれ囲むように形成された溝部内に収納されているので、電圧印加領域の一点に電圧を印加したとしても、各領域(各センサ)にそれぞれ均一に電流を流すことができる。そのため、電圧印加ポイントからの距離の違いによる電圧降下を防止でき、均一な接合強度を有する接合基板を得ることができる。
このように製造された力学量センサは、上述したように反りがなく、均一な接合強度で確実に接合されているので、高品質であり、信頼性に優れている。また、壊れ難いので、耐久性の向上化を図ることができる。
この際、接合用配線は、電圧印加領域から電圧印加用溝部に至る溝部内において、絶縁膜によってシリコン基板及びガラス基板のいずれに対しも電気的絶縁状態となっている。
また、陽極接合の使い分けを行うことも可能であるので、設計の自由度が向上する。また、陽極接合が不要な領域での電流の洩れをなくすことができるので、電圧降下をさらに防止でき、接合強度をより確実に確保することができる。
また、本発明に係る電子機器によれば、壊れ難く、高品質で信頼性に優れた力学量センサを有しているので、電子機器自体の品質及び信頼性が向上するとともに、耐久性を上げることができる。
なお、本実施形態では、電子機器を、デジタルカメラや携帯電話器等のカメラ機構を有する電子機器1として、また、力学量センサを、角速度を検出するジャイロセンサ2として以下に説明する。
上記電子機器1は、図1に示すように、手ぶれ補正機構となるカメラモジュール3と、上記ジャイロセンサ2を有するジャイロセンサモジュール4とを備えている。カメラモジュール3は、ジャイロセンサモジュール4から送られてきた角速度に基づいて、図示しないカメラレンズの補正量の算出を行うレンズ補正量算出回路5と、該レンズ補正量算出回路5で算出された補正量に基づいてX軸用レンズアクチュエータ6及びY軸用レンズアクチュエータ7を駆動するレンズ駆動回路8とを備えている。そして、両レンズアクチュエータ6、7が、それぞれカメラレンズをX方向及びY方向に適時変位させることで、手振れ補正等ができるようになっている。
なお、本実施形態においては、シリコン基板21として、シリコン支持層25(例えば、厚さ300〜800μm)と該シリコン支持層25上に形成された二酸化珪素(SiO2)のBOX層26(Buried Oxide)と、該BOX層26上に形成されたシリコン活性層27(例えば、厚さ5〜100μm)とを有するSOI(Silicon On Insulator)基板21を用いた例を説明する。
この4本のビーム31は、上面視四角形状に囲まれたフレーム33に基端側が支持されており、フレーム33の4つの各辺の中間位置からそれぞれ内側に向けて延びた状態とされている。
ここで、錘部32は、励振電極35によって密閉室22内で励振しているときに、外部から角速度を受けると4本のビーム31を回転中心としてX方向或いはY方向回りに捩れて変位し、ガラス基板20との距離が変化する。検出電極38は、この錘部32との距離変化を静電容量の変化として検出するようになっている。そして、検出電極38は、検出した静電容量の変化を、外部電極40を介してC−V変換回路9に出力する。
即ち、上述した錘部32、励振電極35及び検出電極38は、密閉室22内に収容された上記検出部23として機能する。
即ち、本実施形態のジャイロセンサ2の製造方法は、SOI基板21に複数の凹部30を形成すると共に、これら各凹部30内に複数の検出部23をそれぞれ形成する検出部形成工程と、SOI基板21又は一対のガラス基板20のいずれかの接合面に、複数の凹部30の周囲をそれぞれ囲むようにスクライブライン(切断線)に沿った溝部50を形成する溝部形成工程と、SOI基板21と一対のガラス基板20とを重ね合わせたときに、溝部50内に収納されると共に溝部50の深さより厚さの薄い接合用配線51を形成する配線形成工程と、接合用配線51に電気的に接続された電圧印加領域52を、接合用配線51が形成された同じ基板に形成する領域形成工程と、SOI基板21と一対のガラス基板20とを重ね合わせた状態で、接合用配線51を利用してSOI基板21と一対のガラス基板20との間に電圧を印加して陽極接合し、複数の凹部30と一対のガラス基板20とで囲まれた複数の密閉室22内にそれぞれ検出部23が収容された接合基板53を作製する基板接合工程と、接合基板53をスクライブラインに沿って切断し、個々のジャイロセンサ2に切り分ける切断工程とを備え、基板接合工程の際に、電圧印加領域52に所定の電圧を印加することで陽極接合を行う方法である。
これら各工程について、図5〜図23を参照しながら以下に詳細に説明する。なお、これら図5〜図23において、説明を理解し易くするため、1つのジャイロセンサ2の周辺部分のみを適時図示している。
また、検出部形成工程、溝部形成工程、配線形成工程及び領域形成工程を同時に行い、これらの工程を行っている際に、SOI基板21のシリコン活性層27側の上面に一方のガラス基板20を先に陽極接合する場合を例にして説明する。但し、SOI基板21の両面にガラス基板20を接合することを基板接合工程といい、この工程は、検出部形成工程、溝部形成工程、配線形成工程及び領域形成工程が終了した後に行うものである。即ち、本実施形態では、他方のガラス基板20を接合する時点を基板接合工程としている。
この際、ジャイロセンサ2がアレイ状に並んだ状態で作製されるようにパターニングを行う。そして、フォトレジスト膜をマスクとして、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)やDRIE(Deep Reactive Ion Etching)を行って、マスクされていないシリコン活性層27及びシリコン支持層25を選択的に除去する。
そして、図6に示すように、マスクとしていたフォトレジスト膜の除去を行う。これにより、シリコン活性層27及びシリコン支持層25に、フレーム33の両端部及び電極取出部36、39の両端部を形成することができる。
また、この時点で作製する凹部30は、錘部32が励振する際のギャップ(隙間)となるものである。この際、効果的に錘部32を振動させ、検出感度を向上させるにはガラス基板20と錘部32と静電容量が大きいほうが好ましい。そのため、ギャップは、1〜10μmの範囲内であることが好ましい。
また、図8(b)に示すように、SOI基板21の両面の一端側に電圧印加領域52となる段部52aを形成しておく。特に、溝部形成工程と同じタイミングでこの工程を行うことで、製造時間の短縮を図ることができる。
なお、接合用配線51は極端に薄くせずに、効率良く電圧を供給できる程度であれば良く、例えば、厚さ0.05μm以上であれば良い。また、0.3μm〜3μm程度であれば、パターニングも容易となる。更に、接合用配線51の太さ(幅)としては、効率良く電圧を供給できると共に容易にパターニングできる程度であれば良く、例えば、10μm以上であれば良い。また、後述する切断工程(ダイシング時)により切削される部分に含まれる程度の細い配線(例えば、50μm〜500μm)を形成すれば、チップサイズの大型化を防ぐことができる。
特に、BOX層26がエッチングストップとして働くので、ビーム31の厚さを精度良く加工することができる。その結果、バネ定数を高精度に決定することができ、良好な振動特性を得ることができる。
そして、図14に示すように、各貫通孔20aが電極取出部36、39の上部にそれぞれ位置するように、一方のガラス基板20とSOI基板21とを重ね合わせる。この際、図15及び図16に示すように、接合用配線51は溝部50の深さよりも浅いので、一方のガラス基板20に接触することはない。よって、一方のガラス基板20とSOI基板21との間に隙間を空けることなく重ね合わせることができ、以降の陽極接合の際に接合不良が発生することを防止することができる。
特に、接合用配線51は、各ジャイロセンサ2の凹部30をそれぞれ囲むように形成された溝部50内に収納されているので、電圧印加領域52の一点に電圧を印加したとしても、各領域(各ジャイロセンサ2)にそれぞれ均一に電流を流すことができる。そのため、電圧印加ポイントからの距離の違いによる電圧降下を防止でき、均一な接合強度を得ることができる。
よって、陽極接合の際に、ガラス基板20が300℃程度であってガラス基板20自体の電気抵抗が大きな状態であったとしても、接合面に十分な電流を流すことができ、接合強度を確実に得ることができる。
この基板接合工程を行うことで、300℃付近の低温でガラス基板20自体の電気抵抗が大きい場合であっても、一対のガラス基板20とSOI基板21との間の接合面に対して十分な電流を均一に流して、接合強度を確実に確保しながら反りをなくした接合基板53を作製することができる。
なお、この接合基板53は、SOI基板21に形成された複数の凹部30と一対のガラス基板20とで囲まれた複数の密閉室22内に検出部23がそれぞれ収容された状態、即ち、複数のジャイロセンサ2が設けられた状態となっている。
最後に接合基板53をスクライブラインに沿って、即ち、溝部50に沿って切断して、該接合基板53を個々に切り分ける切断工程を行う。これにより、図2に示す複数のジャイロセンサ2を一度に効率良く製造することができる。
そのため、この接合基板53を切断して得られた本実施形態のジャイロセンサ2は、反りがなく、均一な接合強度で確実に接合されているので、高品質であり、信頼性に優れている。また、壊れ難いので耐久性の向上化を図ることができる。
特に、本実施形態においては、SOI基板21に溝部50及び接合用配線51を形成するので、SOI基板21に凹部30や検出部23等を形成する際に、同じタイミングで作業を行うことができる。よって、製造工程を短縮することができ、製造時間及び製造コストを低減することができる。
まず、外部電極37及び電極取出部36を介して励振電極35に所定の電圧を印加して静電引力を発生させる。錘部32は、この静電容量を受けて、所定の入力波形で励振する。この際、錘部32の上下には励振用のギャップが確保されているので、錘部32は一対のガラス基板20に接触することなく確実に励振する。この励振状態において外部から角速度を受けると、錘部32は4本のビーム31を回転中心として、X方向或いはY方向回りに捩れて回転して変位する。これにより、錘部32と検出電極38との距離が変化する。検出電極38は、この距離変化を静電容量の変化として検出し、電極取出部39及び外部電極40を介してC−V変換回路9に出力する。
例えば、図24に示すように、ガラス基板20側に溝部50を形成し、該溝部50内に収容されるように、SOI基板21側に接合用配線51を形成しても構わない。この場合においても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、SOI基板21に溝部50及び接合用配線51を設け、電圧印加領域52を介してSOI基板21に正の電圧を印加したが、第2実施形態の力学量センサの製造方法では、溝部形成工程及び配線形成工程の際に、一対のガラス基板20側に溝部50及び接合用配線51を形成し、基板接合工程の際に、電圧印加領域52を介してガラス基板20に負の電圧を印加する点である。
次いで、配線形成工程の際に、図28及び図29に示すように、ガラス基板20に形成された溝部50内に接合用配線51を形成する。また、この配線形成工程と同様に、領域形成工程を行って、接合用配線51に電気的に接続される電圧印加領域52を段部52a上に形成する。
特に、ガラス基板20に負の電圧を印加することで、これらの作用効果に加え以下の作用効果を奏することができる。
第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、SOI基板21の接合面に凹部30の周囲を囲むように溝部50を設け、これら溝部50内に全て収容されるように接合用配線51を形成したが、第3実施形態の力学量センサの製造方法では、溝部50から分岐させた電圧印加用溝部60を溝部50の内側に形成すると共に、溝部50内において接合用配線51をSOI基板21から電気的に絶縁させた状態で形成する点である。
また、陽極接合の使い分けを行うことも可能であるので、設計の自由度を向上することができる。また、陽極接合が不要な領域での電流の洩れをなくすことができるので、電圧降下をさらに防止でき、接合強度をより確実に確保することができる。
また、本実施形態では、錘部を作製する際に、BOX層をエッチングストップとして用いるためSOI基板を利用したが、エッチングの際に所定の深さが得られるように反応速度等を調整できれば、SOI基板でなくても構わない。
また、貫通孔をテーパ状に形成したが、テーパ状に限られるものではない。
2 ジャイロセンサ(力学量センサ)
20 ガラス基板
21 SOI基板(シリコン基板)
22 密閉室
23 検出部
30 凹部
50 溝部
51 接合用配線
52 電圧印加領域
53 接合基板
60 電圧印加用溝部
61 絶縁膜(絶縁薄膜)
Claims (8)
- 一対のガラス基板と、該一対のガラス基板の間に挟まれた状態で陽極接合により接合されたシリコン基板と、該シリコン基板と一対のガラス基板とで囲まれた密閉室と、該密閉室内に収容され外部から作用した力学量を検出する検出部とを備える力学量センサを製造する方法であって、
前記シリコン基板に、複数の凹部を形成すると共に、これら各凹部内に前記検出部をそれぞれ形成する検出部形成工程と、
前記シリコン基板又は前記一対のガラス基板のいずれかの接合面に、複数の前記凹部の周囲をそれぞれ囲むようにスクライブラインに沿った溝部を形成する溝部形成工程と、
前記シリコン基板と前記一対のガラス基板とを重ね合わせたときに、前記溝部内に収納されると共に溝部の深さより厚さの薄い接合用配線を形成する配線形成工程と、
前記接合用配線に電気的に接続された電圧印加領域を、該接合用配線が形成された同じ基板に形成する領域形成工程と、
前記シリコン基板と前記一対のガラス基板とを重ね合わせた状態で、前記接合用配線を利用してシリコン基板と一対のガラス基板との間に電圧を印加して陽極接合し、複数の前記凹部と一対のガラス基板とで囲まれた複数の前記密閉室内にそれぞれ前記検出部が収容された接合基板を作製する基板接合工程と、
前記接合基板を前記スクライブラインに沿って切断し、個々の前記力学量センサに切り分ける切断工程とを備え、
前記基板接合工程の際、前記電圧印加領域に所定の電圧を印加することで前記陽極接合を行うことを特徴とする力学量センサの製造方法。 - 請求項1に記載の力学量センサの製造方法において、
前記溝部形成工程の際に、前記溝部の内側で前記凹部の周囲を囲むように該溝部から分岐させた電圧印加用溝部を形成し、
前記配線形成工程が、前記接合用配線を形成する前に、前記溝部内において接合用配線と前記シリコン基板又は前記ガラス基板との間を電気的に絶縁する絶縁膜を、シリコン基板又はガラス基板のいずれかに成膜する成膜工程とを有することを特徴とする力学量センサの製造方法。 - 請求項1又は2に記載の力学量センサの製造方法において、
前記溝部形成工程及び前記配線形成工程の際に、前記凹部及び前記接合用配線を前記スクライブラインよりも幅広に形成することを特徴とする力学量センサの製造方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の力学量センサの製造方法において、
前記配線形成工程の際に、前記接合用配線を前記電圧印加領域から離間するにしたがって断面積が大きくなるように形成することを特徴とする力学量センサの製造方法。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の力学量センサの製造方法において、
前記溝部形成工程及び前記配線形成工程の際に、前記一対のガラス基板側に前記溝部及び前記接合用配線を形成し、
前記基板接合工程の際に、前記電圧印加領域に負の電圧を印加することを特徴とする力学量センサの製造方法。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の力学量センサの製造方法において、
前記溝部形成工程の際に、前記溝部を前記シリコン基板に形成することを特徴とする力学量センサの製造方法。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の力学量センサの製造方法により製造されたことを特徴とする力学量センサ。
- 請求項7に記載の力学量センサを有することを特徴とする電子機器。
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