JP2010222094A - フック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ロープの端部をフック装置側に固定して巻き上げ及び巻き下げを行うことができるとともに、吊り下げられたときの傾きを抑制することが可能なフック装置を提供することを目的とする。
【解決手段】フック装置1は、フック10が固定された一対の本体板11,12(本体部)と、一対の本体板11,12に設けられ、機体側シーブ102から延びるロープRが掛け回されるフック側シーブ13と、ロープRの端部をロープソケット14を介して本体板11,12に固定するためのソケット用回動軸24(固定部)と、ソケット用回動軸24からロープソケット14を介して機体側シーブ102に向かって延びるロープRが、フック側シーブ13のシーブ用回動軸23(回転中心軸)から離れる方向に相対移動することを規制するガイド15(第1ガイド部)と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、クレーン作業に使用されるフック装置に関する。
従来、クレーン作業に使用されるフック装置として、特許文献1に記載のものが知られている。
このフック装置は、ホイール式クレーンに搭載されたものである。このホイール式クレーンにおいては、当該フック装置を吊り下げるためのロープを巻き上げることで、当該フック装置を水平に近い所定の角度まで傾けてブームの先端に格納することが可能である。
具体的には、特許文献1の図3及び図4に示すように、フック装置としての主フック(10)の巻き上げ時に、主フック上面(10a)が主フック格納金具(3)の当り面(11b)に当接し、フック上面(10a)と当り面(11b)とが密着した状態から、主フック巻上げ力が格納金具(3)に押し上げ回動力として加えられるように構成されている。
登録実用新案第2585904号公報
しかしながら、上述したような従来のフック装置では、図8に示すように、ロープRの端部をフック装置200側の固定部200aに固定した場合(即ち、フック装置200側のロープRの掛け数が奇数となる場合)は、当該固定部200aに作用する力により、掛け数が偶数となるように吊られた状態に比べて、フック装置200が傾くという問題があった。
この場合、フック装置200を巻き上げるときに、当該フック装置200と格納金具201との適切な連結が妨げられるため、フック装置200又は格納金具201の破損や、格納されたフック装置200の位置ずれが起こりやすくなり問題となる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、ロープの端部をフック装置側に固定して巻き上げ及び巻き下げを行った場合(即ち、奇数掛けでの使用時)、傾きを抑制することが可能なフック装置を提供することを目的とする。
本発明に係るフック装置における第1の特徴は、機体側に設けられた機体側シーブを介して、巻き上げ及び巻き下げ可能に吊り下ろされるフック装置において、フックが固定された本体部と、当該本体部に設けられ、機体側から延びるロープが掛け回されるフック側シーブと、前記ロープの端部を前記本体部に固定するための固定部と、前記固定部から前記機体側シーブに向かって延びる前記ロープが、前記フック側シーブの中心から離れる方向に相対移動することを規制する第1ガイド部と、を備えることである。
この構成によると、固定部から機体側シーブに向かって延びるロープの、フック側シーブの中心から離れる方向への移動が、第1ガイド部により規制される。これにより、固定部に対して、フック装置を傾斜させる方向に力が作用することを抑制することができる。
したがって、ロープの端部をフック装置側の固定部に固定して巻き上げ及び巻き下げを行った場合、吊り下げられたフック装置の傾きを抑制することが可能になる。
また、本発明に係るフック装置における第2の特徴は、前記固定部から前記機体側シーブに向かって延びる前記ロープが、前記フック側シーブの中心に近づく方向に相対移動することを規制する第2ガイド部を備えることである。
この構成によると、第2ガイド部により、固定部から機体側シーブに向かって延びるロープが、フック側シーブの中心に近づく方向へ移動することが規制されるので、第2ガイド部とともに前記第1ガイド部を備えることで、ロープを所定の範囲内で確実に保持することが可能になる。これにより、ロープが所定の位置から外れてしまうことなどを防止することができる。
また、本発明に係るフック装置における第3の特徴は、前記第1ガイド部は、凹状の屈曲面を有し、当該屈曲面の谷部を前記ロープに当接させて、前記ロープの移動を規制することである。
この構成によると、凹状の屈曲面によりロープを安定して支持することができる。
また、本発明に係るフック装置における第4の特徴は、前記第1ガイド部は、前記フック側シーブの回転軸と平行な軸回りに回動可能に前記本体部に設けられており、回動方向における所定の位置で前記本体部に対して固定することが可能であることである。
この構成によると、第1ガイド部を回動させることにより、ロープの端部を本体部に対して固定するためのスペースを確保することができるため、ロープの端部を容易に本体部に対して固定することができる。
また、本発明に係るフック装置における第5の特徴は、前記本体部は、一対の板状部材を有して構成されており、前記第1ガイド部は、当該一対の板状部材に挟まれた空間に設けられていることである。
この構成によると、一対の板状部材に挟まれた空間から第1ガイド部がはみ出ることで、フック装置の昇降動作や格納動作の際に、当該第1ガイド部が、フック装置の周りに存在する他の部材等と干渉してしまうことを防止できる。
本発明によれば、ロープの端部をフック装置側の固定部に固定して巻き上げ及び巻き下げを行った場合、吊り下げられたフック装置の傾きを抑制することが可能になる。
本発明の実施形態に係るフック装置を示す図。 図1に示すフック装置を矢印A方向から見た図。 図1に示すフック装置の拡大図。 図2に示すフック装置の拡大図。 図1に示すフック装置におけるガイドを示す図。 従来のフック装置を示す図。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
<フック装置1の吊り下げ状態の概要>
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るフック装置1は、クレーンのブーム101の先端から吊り下げられる。ブーム101の先端(機体側)には、機体側シーブ102が設けられ、フック装置1には、フック側シーブ13が設けられている。クレーンの上部旋回体(図示せず)にはウインチが設けられており、当該ウインチから延びるロープRが当該機体側シーブ102及びフック側シーブ13に掛け回されて、当該ロープRの端部がフック装置1に固定されている。また、ブーム101の先端にはフック装置1を格納するための格納金具103が回動自在に吊り下げられている。
そして、ウインチでロープRを巻き上げることにより、フック装置1を上昇させ、当該フック装置1の上端部を、格納金具103に連結させる。更に、ウインチでロープRを巻き上げることにより、フック装置1は、格納金具103とともに、当該格納金具103の回動軸103aを中心に、フック装置1の本体板11,12(本体部)の長手方向がブーム101の軸方向と略平行になる位置まで揺動する。これにより、フック装置1がブーム101の先端に格納される。
以下の説明においては、フック装置1の本体板11,12の長手方向(図1及び図2における矢印X方向)を「装置上下方向」、フック側シーブ13の回動軸と平行な方向(図2における矢印Z方向)を「装置幅方向」、装置上下方向と垂直で、且つ、装置幅方向と垂直な方向(図1における矢印Y方向)を「装置前後方向」という。尚、装置上下方向において、矢印X1で示す方向を上方、矢印X2で示す方向を下方、装置前後方向において、矢印Y1で示す方向を前方、矢印Y2で示す方向を後方とする。
<フック装置1の概略構成>
図1及び図2に示すように、このフック装置1は、フック10と、一対の本体板11,12と、フック側シーブ13と、ロープRを本体板11,12に固定するためのソケット用回動軸24(固定部)と、本体板11,12に対して回動自在に設けられたガイド15(第1ガイド部)とを備えている。
一対の本体板11,12は、互いに平行に配置されており、互いに複数のボルトで所定の間隔を空けて固定されている。そして、当該一対の本体板11,12の間で、フック10の基端を回動自在に挟み込んでいる。即ち、一対の本体板11,12には、装置幅方向Zと平行に延びるフック用回動軸20の両端が回動自在に固定されており、当該フック用回動軸20の中央から、フック10が吊り下げられている。当該フック用回動軸20は、本体板11,12の下端近傍部における装置前後方向Y中央に配置されている。また、フック10は、フック用回動軸20と直交する方向に延びる軸回りに回動自在となるように、フック用回動軸20に対して設けられている。
尚、本体板11,12の長手方向が鉛直方向を向いた姿勢で、フック装置1を上昇させることにより、当該フック装置1を格納金具103と適切に連結し、当該フック装置1を所定の位置に格納することができる。
次に、各部の構成の詳細を、図3及び図4を用いて説明する。尚、図3においては、本体板11を一部切り欠いて示す。
<フック側シーブ13の構成>
一対の本体板11,12の間には、フック側シーブ13が回動自在に挟み込まれている。即ち、フック側シーブ13のシーブ用回動軸23の両端が一対の本体板11,12に固定されている。このシーブ用回動軸23は、装置前後方向Yにおける、本体板11,12の中央に、フック用回動軸20と平行に配置されている。
フック側シーブ13は、3つのシーブ13a,13b,13cを有して構成され、シーブ13aに、機体側から延びるロープR(図において一点鎖線で示す)が掛け回されている。また、当該フック側シーブ13は、装置幅方向Zにおいて、一方の本体板12に近接した位置に設けられている。即ち、フック側シーブ13は、装置幅方向Zにおいて、当該フック側シーブ13の中心位置が、一対の本体板11,12の中央位置からずれて、一方の本体板12に近づくように配置されている。
<ロープ端部の固定部の構成>
一対の本体板11,12には、ロープソケット14を回動自在に取り付けるためのソケット用回動軸24の両端が固定されている。このソケット用回動軸24は、装置上下方向Xにおけるシーブ用回動軸23とフック用回動軸20との中間で、且つ、装置前後方向Yの中央から前方にずれた位置に、装置幅方向Zと平行に配置されている。
また、一方の本体板11には、ソケット用回動軸24を支持するためのブラケット16が固定されている。当該ブラケット16は、本体板11に固定された連結板16aと、連結板16aに固定されて本体板11と平行に連結板16aよりも上方に延びる支持板16bとからなる。支持板16bには、ソケット用回動軸24が挿入される貫通孔が形成されている。また、支持板16bは、装置幅方向Zにおいて、フック側シーブ13が配置される範囲とは異なる位置(即ち、上方にフック側シーブ13が存在しない位置)に配置されている。具体的には、支持板16bは、ソケット用回動軸24における本体板11の近傍を支持するように配置されている。
ロープソケット14は、下端部が二股に分かれており、当該二股部分をそれぞれ貫通する貫通孔が形成されている。そして、ロープソケット14は、当該二股部分をそれぞれ貫通する貫通孔と、支持板16bの貫通孔とが同軸となるように、支持板16bを当該二股部分で挟んで配置されている。そして、ロープソケット14の二股部分の貫通孔及び支持板16bの貫通孔をソケット用回動軸24が貫通している。
ロープソケット14には、ロープRの先端部が固定されている。具体的には、ロープソケット14には、下端部に近づくほど径が大きくなる貫通孔が形成されており、当該貫通孔の小径側からロープRの先端を挿入し、当該貫通孔内で、当該ロープRを先細り形状の楔体に巻きつけて、小径側からロープRの先端が延出される。この場合、楔体が当該貫通孔の小径側に押し込まれることにより、ロープソケット14からのロープRの抜けが防止される。
<ガイド15の構成>
ガイド15の構成を、図3〜図5を用いて説明する。
図5はガイド15の形状を示す図である。図5(a)は、ガイド15のワイヤー押さえ部54を上方から見た図である。図5(b)は、図3に示すガイド15を抜き出して示す図である。図5(c)は、図4に示すガイド15を抜き出して示す図である。
図3及び図4に示すように、一対の本体板11,12には、ガイド15を回動自在に取り付けるためのガイド用回動軸25の両端が固定されている。このガイド用回動軸25は、装置前後方向Yにおいて、ソケット用回動軸24よりも、本体板11,12の前方の縁部に近い位置に、装置幅方向Zと平行に配置されている。
図4に示すように、ガイド15は、装置幅方向Zから見て概略弓形状に形成されており、一対の本体板11,12の間において、ガイド用回動軸25を中心に回動自在に設けられている。尚、後述するように、ガイド15は複数の部材により構成されるが、当該複数の部材は、それぞれ、溶接により互いに接合されている。
図5に示すように、ガイド15は、ガイド用回動軸25が挿通される円筒状の基端円筒軸部51と、当該基端円筒軸部51に一端を固定されフック側シーブ13を径方向外側から覆うシーブカバー部52と、シーブカバー部52の他端において基端円筒軸部51と平行に設けられた中間円筒軸部53と、当該中間円筒軸部53から延びるワイヤー押さえ部54とを有している。
シーブカバー部52は、基端円筒軸部51と中間円筒軸部53との間を連結するように配置された第1連結板52aと、当該第1連結板52aの縁部に連結する円弧状の板状カバー52bと、第1連結板52aの縁部に沿うように基端円筒軸部51と板状カバー52bとの間を連結する第2連結板52cとを有している。
第1連結板52aは、基端円筒軸部51の軸と垂直に配置されている。また、第1連結板52aと板状カバー52bとは互いに直交するように配置されている。また、第2連結板52cは、基端円筒軸部51と平行に配置され、且つ、第1連結板52a及び板状カバー52bと直交するように配置されている。
そして、ガイド15を基端円筒軸部51を中心に回動させ、装置幅方向Zから見て中間円筒軸部53と基端円筒軸部51とを結ぶ直線が、本体板11,12の長手方向と平行になったとき(以下、この位置を「ガイド固定位置」という)に、板状カバー52bは、フック側シーブ13の外周に沿う位置に配置される。
ワイヤー押さえ部54は、U字状に湾曲した板からなるU字板54aと、当該U字板54aと中間円筒軸部53とを連結する第3連結板54bと、当該第3連結板54bの両側に設けられた一対の補強板54cとを有している。
第3連結板54bは、中間円筒軸部53の軸と直交するように、当該中間円筒軸部53の一端近傍の外周面に固定されている。
U字板54aは、ガイド15がガイド固定位置にあるときに、ブラケット16の支持板16bの真上(装置前後方向Y及び装置幅方向Zにおいて支持板16bと同位置)に位置するように、第3連結板54bの先端に設けられている。尚、当該U字板54aは、ガイド15がガイド固定位置にあるとき、当該U字板54aにおけるU字状の溝が、上方(X1方向)に行くにつれやや前方(Y1方向)に傾くように第3連結板54bに固定されている。
尚、ガイド15がガイド固定位置にあるときに、当該U字状の溝が装置上下方向Xと平行に延びるように、U字板54aが配置されていてもよい。
一対の補強板54cは、第3連結板54bと直交するように配置され、U字板54a、第3連結板54b、及び中間円筒軸部53のそれぞれと連結する。
また、本体板11,12には、ガイド15がガイド固定位置にあるときに、中間円筒軸部53の軸穴と同軸となるガイド固定用貫通孔11a,12aが形成されている(図4参照)。
当該ガイド固定用貫通孔11a,12a及び中間円筒軸部53の軸穴に固定ピン60を挿入することで、ガイド15が本体板11,12に対して回動しないように固定することができる。
尚、本実施形態においては、本体板11の装置幅方向Z中央側を向く面にロック部材61が着脱自在に取り付けられている。当該ロック部材61は、ガイド15の補強板54cに前方から当接する位置に、本体板11を貫通するボルト62の軸をねじ込むことにより、本体板11に対して固定されている。これにより、ガイド15における中間円筒軸部53よりも先端側(即ち、U字板54aに近い位置)を、前方からロック部材61で支持することができる。
フック装置1を用いた作業時において、ガイド15はガイド固定位置に配置され、当該ガイド固定用貫通孔11a,12a及び中間円筒軸部53の軸穴に固定ピン60が挿入されるとともに、ロック部材61が本体板11に取り付けられた状態で保持される。
一方、ロープRをフック装置1に取り付ける際、又は、ロープRをフック装置1から取り外す際には、固定ピン60及びロック部材61を取り外し、ガイド15を回動可能とする。これにより、図3にて二点差線で示すように、ガイド15をシーブ用回動軸23から離れるように回動することで、フック装置1におけるブラケット16の上方を広く開放することができる。これにより、フック装置1へのロープソケット14の着脱を容易に行うことが可能になる。
<ガイド15によるロープRの支持>
ガイド15がガイド固定位置で固定されたとき、ガイド15は、ロープRにおけるロープソケット14から機体側シーブ102に延びる部分(図3及び図4において符号Raで示す部分。以下、ロープ端近傍部Raという)を支持する。
具体的には、ガイド15は、U字板54aの凹状のU字面(屈曲面)Sの底面(谷部)で、ロープ端近傍部Raに当接し、当該ロープ端近傍部Raの前方(Y1方向)への移動を拘束する。即ち、ガイド15がガイド固定位置で固定されることにより、ソケット用回動軸24を回動中心とした、シーブ用回動軸23から離れる方向への、ロープ端近傍部Raの回動(図3において矢印R1で示す方向への回動)が拘束される。
尚、当該ロープ端近傍部Raの、後方(Y2方向)への移動、即ち、ソケット用回動軸24を回動中心とした図3における矢印R2で示す方向への回動は、一対の本体板11,12を挟みこんで固定するためのボルトの軸17(第2ガイド部)により拘束される。
(本実施形態の効果)
(1)
以上説明したように、本実施形態に係るフック装置1は、クレーンのブーム101(機体側)に設けられた機体側シーブ102を介して、巻き上げ及び巻き下げ可能に吊り下ろされている。
当該フック装置1は、フック10が固定された一対の本体板11,12(本体部)と、一対の本体板11,12に設けられ、機体側シーブ102から延びるロープRが掛け回されるフック側シーブ13と、ロープRの端部をロープソケット14を介して本体板11,12に固定するためのソケット用回動軸24(固定部)と、ソケット用回動軸24からロープソケット14を介して機体側シーブ102に向かって延びるロープRが、フック側シーブ13のシーブ用回動軸23(回転中心軸)から離れる方向に相対移動することを規制するガイド15(第1ガイド部)と、を備える。
この構成によると、ソケット用回動軸24からロープソケット14を介して機体側シーブ102に向かって延びるロープRの、シーブ用回動軸23から離れる方向への移動が、ガイド15により規制される。これにより、ソケット用回動軸24に対して、フック装置1を傾斜させる方向に力が作用することを抑制することができる。
この場合、本体板11の長手方向と鉛直方向とが略平行になるようにフック装置1の姿勢を保つことができるため、当該フック装置1を巻き上げて、格納金具103との適切な連結を行うことができる。結果として、フック装置1又は格納金具103の破損や、格納されたフック装置1の位置ずれを防止することができる。
(2)
また、フック装置1は、ソケット用回動軸24から機体側シーブ102に向かって延びるロープRが、フック側シーブ13のシーブ用回動軸23に近づく方向に相対移動することを規制するボルト軸17(第2ガイド部)を備える。
この構成によると、ソケット用回動軸24からロープソケット14を介して機体側シーブ102に向かって延びるロープRが、シーブ用回動軸23に近づく方向へ移動することを防ぐことができるので、ロープRの移動を所定の範囲内で確実に規制することが可能である。
尚、本実施形態においては、U字板54aとボルト軸17とで囲まれた領域を通過するように配置されたロープRが、U字板54aとボルト軸17との隙間を通って当該領域から外れない程度に、ボルト軸17とU字板54aとが近接するように設けられている。これにより、ロープRの移動をU字板54aとボルト軸17とで確実に規制することができる。
また、ボルト軸17は、一対の本体板11,12を固定するためのボルトの軸であるため、別途ロープRの移動を規制するための部材を設置する必要はない。そのため、フック装置1を簡易な構成とすることができる。
(3)
また、フック装置1におけるガイド15(第1ガイド部)は、U字状に屈曲した凹状のU字面S(屈曲面)を有し、当該U字面Sの底面(谷部)をロープRに当接させて、ロープRの移動を規制する。
この構成によると、ロープRが装置幅方向Zにずれることを規制することができ、当該ロープRを安定して支持することができる。
尚、U字板54aのU字面SでロープRの移動を規制する場合に限らず、例えば、U字板54aに変えてV字状に屈曲した板を用い、当該板のV字面でロープRの移動を規制してもよい。
(4)
フック装置1におけるガイド15(第1ガイド部)は、シーブ用回動軸23と平行なガイド用回動軸25回りに回動可能に一対の本体板11,12に設けられている。
そして、ガイド15は、回動方向におけるガイド固定位置(所定の位置)で一対の本体板11,12に対して固定することが可能である。
この構成によると、ガイド15を回動させて、ガイド固定位置とは異なる位置に移動させることで、ブラケット16の上方を広く開放することができる。これにより、ロープRの端部に設けられたロープソケット14を容易に本体板11,12に対して固定することができる。
(5)
フック装置1は、フック10の基端を挟むように設けられた一対の本体板11,12(板状部材)を有して構成されている。尚、本体板11,12には、フック10の基端がフック用回動軸20を介して固定されている。
そして、ガイド固定位置にあるガイド15(第1ガイド部)は、当該一対の本体板11,12に挟まれた空間に設けられている。尚、フック側シーブ13、ロープソケット14、ブラケット16、及びフック装置1側のロープRの端部などについても、一対の本体板11,12に挟まれた空間に設けられている。
即ち、装置幅方向Zから見て、ガイド固定位置にあるガイド15、フック側シーブ13、ロープソケット14、ブラケット16、及びフック装置1側のロープRの端部などは、本体板11,12に覆われている。
この構成によると、ガイド15、フック側シーブ13、ロープソケット14、ブラケット16、及びフック装置1側のロープRの端部などが、本体板11,12一対の本体板11,12に挟まれた空間からはみ出ることで、フック装置1の昇降動作や格納動作の際に、フック装置1の周りに存在する他の部材等と干渉してしまうことを防止できる。例えば、ロープソケット14が、本体板11,12の側面からはみ出す事で、吊り荷に引っかかって破損したり、ガイド15が本体板11,12の上方にはみ出ることで格納金具103とフック装置1との連結が妨げられてしまうことを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
本発明は、クレーン作業時に荷を昇降するためのフック装置として利用することができる。
1 フック装置
10 フック
11,12 本体板(本体部)
13 フック側シーブ
14 ロープソケット
17 ボルト軸(第2ガイド部)
24 ソケット用回動軸(固定部)
15 ガイド(第1ガイド部)
101 ブーム
102 機体側シーブ

Claims (5)

  1. 機体側に設けられた機体側シーブを介して、巻き上げ及び巻き下げ可能に吊り下ろされるフック装置において、
    フックが固定された本体部と、
    当該本体部に設けられ、機体側から延びるロープが掛け回されるフック側シーブと、
    前記ロープの端部を前記本体部に固定するための固定部と、
    前記固定部から前記機体側シーブに向かって延びる前記ロープが、前記フック側シーブの中心から離れる方向に相対移動することを規制する第1ガイド部と、
    を備えるフック装置。
  2. 前記固定部から前記機体側シーブに向かって延びる前記ロープが、前記フック側シーブの中心に近づく方向に相対移動することを規制する第2ガイド部を備える、
    請求項1に記載のフック装置。
  3. 前記第1ガイド部は、凹状の屈曲面を有し、当該屈曲面の谷部を前記ロープに当接させて、前記ロープの移動を規制する
    請求項1又は2に記載のフック装置。
  4. 前記第1ガイド部は、前記フック側シーブの回転軸と平行な軸回りに回動可能に前記本体部に設けられており、回動方向における所定の位置で前記本体部に対して固定することが可能である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のフック装置。
  5. 前記本体部は、一対の板状部材を有して構成されており、
    前記第1ガイド部は、当該一対の板状部材に挟まれた空間に設けられている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のフック装置。
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