JP2010220025A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関し、複数の光源の光度を短時間に個別に調整する。
【解決手段】共通の画像読取領域を複数の光源321,322で照明するとともに、それら複数の光源からの照明光に対する反射光の寄与率が互いに異なる複数の反射板361,362を備え、初期状態における各光源ごとのシェーディングカーブと、初期状態における複数の反射板それぞれの反射光量を記憶しておき、経時状態ではそれら複数の反射板それぞれの反射光量を測定することによって各光源ごとの光度変化を算出して各光源ごとの光度を調整する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
画像読取領域を照射しその画像読取領域と通過中の用紙上の画像からの反射光を受光してその画像を表わす画像信号を生成することが行なわれている。
ここで、特許文献1には、端部に白基準を設け、撮像用光電変換部(CCD等)の出力変動を検出し、変換後のゲインまたは光源の光量を補正することが提案されている。
また、特許文献2には、端部の白基準の読取値を基に変動を調べ、原稿幅の白基準板から得たシェーディング補正データを補正することが提案されている。
さらに、特許文献3には、原稿を照明する複数のランプを個別に順次点灯させ、照明された白基準板の読取値を基にランプの異常情報を生成することが提案されている。
特開昭57−081775号公報 特開平08−336047号公報 特開2006−304186号公報
本発明は、複数の光源を同時に発光させた場合であっても、班補正(シェーディング補正)が可能な画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の画像読取装置は、
共通の画像読取領域を照明する複数の光源と、
前記画像読取領域からの反射光を受光して画像信号を生成する光電変換器と、
前記複数の光源により照明され該複数の光源からの照明光を前記光電変換器に向けて反射する、該複数の光源の数以上の数の反射板i(i=a,b,…)であって、前記複数の光源j(j=1,2,…)から発せられ該反射板iで反射して前記光電変換器に向かう光の該反射板iでの反射率Gi,jの、該複数の光源jについての組合わせ{Gi,j;j=1,2…}が反射板i(i=a,b,…)ごとに異なる複数の反射板と、
初期状態t=0における、前記複数の光源jを別々に発光させ前記反射板iそれぞれで反射した反射光を前記光電変換器で受光して得た信号強度Vi,j,t=0を各反射板iごとかつ各光源jごとに記憶しておく記憶部と、
前記記憶部に記憶された信号強度{Vi,j,t=0;i=a,b,…,j=1,2,…}と、前記複数の光源を同時に発光させたときの各反射板iからの反射光を前記光電変換器で受光して得た各反射板iごとの信号強度{V;i=1,2…}とに基づいて、前記複数の光源から発せられる光の、各光源ごとの光度変化を算出する算出部と、
前記算出部で算出された前記複数の光源の光度変化を各光源ごとに補償して該複数の光源それぞれから初期状態における光度と同一光度の光がそれぞれ発せられるように該複数の光源の発光を制御する発光制御部とを備えたことを特徴とする画像読取装置である。
また請求項2の画像読取装置は、
共通の画像読取領域を照明する複数の光源と、
前記画像読取領域からの反射光を受光して画像信号を生成する光電変換器と、
前記複数の光源により照明され該複数の光源からの照明光を前記光電変換器に向けて反射する、該複数の光源の数以上の数の反射板i(i=a,b,…)であって、前記複数の光源j(j=1,2,…)から発せられ該反射板iで反射して前記光電変換器に向かう光の該反射板iでの反射率Gi,jの、該複数の光源jについての組合わせ{Gi,j;j=1,2…}が反射板i(i=a,b,…)ごとに異なる複数の反射板と、
初期状態t=0における、前記画像読取領域に一様な反射体を置いて前記複数の光源jを別々に発光させ該反射体で反射させて前記光電変換器で受光したときの、該画像読取領域に亘る各光源jごとの信号強度分布を記憶しておくとともに、該初期状態における、該複数の光源jを別々に発光させ前記反射板iそれぞれで反射した反射光を前記光電変換器で受光して得た信号強度Vi,j,t=0を各反射板iごとかつ各光源jごとに記憶しておく記憶部と、
前記記憶部に記憶された信号強度{Vi,j,t=0;i=a,b,…,j=1,2,…}と、前記複数の光源を同時に発光させたときの各反射板iからの反射光を前記光電変換器で受光して得た各反射板iごとの信号強度{V;i=1,2…}とに基づいて、前記複数の光源から発せられる光の、各光源ごとの光度変化を算出する算出部と、
前記記憶部に記憶された、初期状態における各光源jごとの信号強度部分布を、前記算出部で算出された前記複数の光源の光度変化に基づく重みで重み付け加算することにより前記複数の光源を同時に発光させたときの前記画像読取領域に亘る信号強度分布を算出する分布算出部と、
前記分布算出部により算出された信号強度分布に基づいて、前記光電変換器での受光により得られた画像信号を補正する信号補正部とを有する画像読取装置である。
また、請求項3の画像読取装置は、請求項1又は2記載の画像読取装置において、前記画像読取領域が主走査方向に延びた領域であり、前記複数の光源が、前記画像読取領域と平行に延び該画像読取領域を該画像読取領域の法線方向に対し両側から斜めに照明する2本の棒状の光源であって、前記光電変換器が、前記画像読取領域から該画像読取領域の法線方向に反射する反射光を受光する画像読取装置である。
また、請求項4の画像読取装置は、請求項3記載の画像読取装置において、前記反射板が、前記画像読取領域の、主走査方向に隣接した位置に配置されている画像読取装置である。
また、請求項5の画像読取装置は、請求項3又は4記載の画像読取装置において、用紙が前記画像読取領域を副走査方向に通過する間、前記光電変換器に、該用紙の、該画像読取領域通過中の部分からの反射光を繰り返し受光させることにより該用紙上の画像を表わす画像信号を生成させる読取制御部を備えた画像読取装置である。
さらに、請求項6の画像読取装置は、請求項3又は4記載の画像読取装置であって、前記画像読取領域に配置され反射の基準となる基準板を備えた画像読取装置である。
また、請求項7の画像形成装置は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段により搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像が形成された後の用紙上の画像を読み取って該画像を表わす画像信号を生成する、本発明のいずれかの態様の画像読取装置とを備えた画像形成装置である。
請求項1〜2の画像読取装置および請求項7の画像形成装置によれば、複数の光源を同時に点灯した状態であっても、高精度な斑補正が行なわれる。
請求項3の画像読取装置によれば、画像読取領域の法線方向に対し両側から斜めに照明しない場合に比較して、副走査方向に走行する用紙上の画像を読み取るのに適した画像読取装置となる。
請求項4の画像読取装置によれば、画像読取領域に画像読取対象の用紙が存在していても光量調整用の測定で可能である。
請求項5の画像読取装置によれば、用紙の、画像読取領域通過中の部分から反射光を繰り返し受光させる構成を有しない場合と比較し、コンパクトかつ低コストが実現できる。
請求項6の画像読取装置によれば、基準板を有しない場合と比較し、安定した斑補正(シェーディング補正)を行なうことができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、画像形成装置の概要を示す図である。
この図1には、用紙搬送部10と、画像形成部20と、画像読取部30を有する画像形成装置1が示されている。この画像形成装置1は、さらに、読取制御部40と、画像処理部50と、画質制御部60と、用紙収容部70を有する。
画像形成部20は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応する各画像形成ユニット21Y、21M、21C、21Kと、中間転写体22と、二次転写部24と、定着器25とを有する。尚、ここでは、図面の煩雑化を避けるために、画像形成ユニット21Yを構成する構成要素のみに符号を付して説明するが、残りの画像形成ユニット21M、21C、21Kの構成についても、取扱うトナーの色が異なること以外、この画像形成ユニット21Yの構成と同じである。
画像形成ユニット21Yは、電子写真方式によりトナー像を形成する。この画像形成ユニット21Yは、感光体211、帯電部212、露光部213、現像部214、および一次転写部215等を有する。画像形成ユニット21Yおよび画像形成ユニット21M、21C、21Kは、中間転写体22上にY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を転写(一次転写)する。
代表的に画像形成ユニット21を取り挙げて説明を続ける。感光体211は、矢印A方向に予め定められた速度で回転するドラム状の部材である。帯電部212は、感光体211の表面を所定の電位に帯電させる。露光部213は、帯電した感光体211にビーム(図中の符号Bm)を照射して静電潜像を形成する。現像部214は、感光体211に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する。一次転写部215は、感光体211に形成されたトナー像を中間転写体22に転写する。この一次転写部215には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっており、これにより感光体211上のトナー像が中間転写体22に順次静電吸引され、中間転写体22上に各色のトナー像が重ねられたカラーのトナー像が形成される。
中間転写体22は、複数のロールによって張架され図に示す矢印B方向に回転可能に構成されたベルト状の部材である。ここで、中間転写体22を張架しているロールには、図示しないモータにより駆動されて中間転写体22を回転させる駆動ロール221、中間転写体22に対して一定の張力を与えると共に中間転写体22の蛇行を防止する機能を備えたテンションロール222、中間転写体22を支持するアイドルロール223、およびバックアップロール242が有る。
用紙搬送部10には、用紙収容部70に収容された用紙Pを予め定めたタイミングで繰り出して搬送するピックアップロール11、ピックアップロール11により繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール12、搬送ロール12により搬送されてきた用紙Pを二次転写部24による二次転写位置へと送り込む搬送シュート234、および二次転写後の用紙Pを定着器25へと搬送する搬送ベルト235が備えられている。
二次転写部24には、中間転写体22のトナー像保持面側に圧接配置される二次転写ロール241と、中間転写体22の裏面側に配置されて二次転写ロール241の対向電極をなすバックアップロール242が備えられている。また、この二次転写部24には、この二次転写ロール241に付着した汚れを除去するブラシロール244が二次転写ロール241に接触して配置されている。さらに、バックアップロール242に接触して二次転写バイアスを印加する金属製の給電ロール243が配置されている。
また、中間転写体22の回転方向についての二次転写ロール241の下流側には、二次転写後の中間転写体22の表面をクリーニングするベルトクリーナ224が設けられている。一方、二次転写ロール241の上流側には、画質調整を行なうための、中間転写体22上の画像の濃度を測定する画像濃度センサ225が配設されている。
さらに、画像形成ユニット21Yの上流側には、各画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kにおける画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)226が配置されている。この基準センサ226は、中間転写体22の裏側に設けられたマークを認識して基準信号を発生する。各画像形成ユニット21Y,21M,21C,21Kは、その基準信号を基にした各タイミングで画像形成を開始する。
定着器25には、用紙Pを加熱及び加圧するためのロール部材が備えられており、用紙Pに転写されたトナー像をその用紙P上に定着させる。
定着器25でトナー像の定着を受けた用紙Pは、この画像形成部20よりも用紙搬送方向下流側に置かれた画像読取部30を通過して、この画像形成装置1の外部に送り出される。その用紙Pが画像読取部30を通過している途中で画像読取部30によりその用紙P上の定着トナー像が読み取られて画像信号が生成される。この画像読取部30の詳細は後述する。この画像読取部30で得られた画像信号は、読取制御部40および画像処理部50に入力される。読取制御部40についての詳細説明も後に譲る。画像処理部50では、画像読取部30での画像読取りに起因する画像信号の斑(いわゆるシェーディング)の補正が行なわれ、さらにその補正後の画像信号から特徴量の抽出が行なわれる。この特徴量としては、例えばその画像全体の平均色(色空間上の座標)などを採用することができる。この特徴量は画質制御部60に入力される。
ここでは、一例として、同一の絵柄の画像が連続して多数枚形成され、画質制御部60では画像ごとの特徴量の変動の有無を監視し、特徴量が変動したらその特徴量を元に戻すべく、この画像形成装置1の各部を調整する。この調整の手段としては、例えば帯電部212による感光体211の帯電電位の調整、露光部213におけるビームBmの光量の調整、現像部214における現像バイアス電位の調整など、各種の調整手段が知られている。この調整手段は、本実施形態の着目する点ではなく、ここではこれ以上の詳細説明は省略する。
尚、ここでは、画像信号から特徴量を抽出して画質の制御を行なう例について説明したが、画質制御に代えて、あるいは画質制御を行なうとともに、後の利用のために特徴量の履歴や画像信号自身を記憶する構成であってもよい。
次に画像形成部30および読取制御部40を構成する画像読取装置について説明する。
ここでは、本発明の実施形態の説明の前に、その実施形態と比較すべき比較例について説明する。
図2、図3は、比較例としての画像読取装置の読取光学系を示す、それぞれ正面図、側面図である。
この図2、図3には、画像読取部30(図1参照)を通過している途中の用紙Pも示されている。この用紙Pは、この画像読取部30を、図3に示す矢印A方向に通過する。
ここでは、通過中の用紙Pから画像を読み取る領域を画像読取領域と読んでいる。この画像読取領域は主走査方向(図2の左右方向、図3では紙面に垂直な方向)に延びた長尺な領域である。この画像読取領域の直下には、主白基準板31が配置されている。この主白基準板31は、通常は図2、図3に示すように画像読取領域よりも下がった位置に置かれているが、主白基準板31を読み取って白一色の画像を表わす画像信号を生成する場面があり、その場面では主白基準板31は画像読取領域まで上昇し、用紙Pのない状態でその主白基準板31の読取りが行なわれる。
また、画像読取領域を挟んだ副走査方向(図3に示す矢印A方向と同じ)上流側および下流側には、画像読取領域を見降ろすように2本の棒状の光源321,322が配置され、それら2本の光源321,322は共通の画像読取領域をそれぞれ斜めに照明する。
また、画像読取領域からの、その画像読取領域の法線方向(ここでは垂直方向)への反射光を読み取るようにイメージセンサ33が配置されている。このイメージセンサ33は、多数の受光素子が一次元的に配列されたものであり、画像読取領域からの垂直方向への反射光はミラー34で反射することにより向きを変え、レンズ35でイメージセンサ33上に画像読取領域の一次元画像が結線される。尚、図2には分かり易さのため、ミラー34での反射を無視したときのレンズ35およびイメージセンサ33も示されている。
さらに画像読取領域の主走査方向に隣接した位置には副白基準板36が配置されている。2本の光源321,322はこの副白基準板36も照明する。その副白基準板36の垂直方向への反射光もイメージセンサ33で読み取られる。この副白基準板36からの反射光は、用紙Pの通過中においても、その用紙上の画像と同時に読み取ることができる。
この画像読取装置30では、用紙Pの通過中に、イメージセンサ33上に結像した一次元画像を、図1に示す読取制御部40からの指示に基づいて繰り返し読み取ることにより用紙P上の二次元的に広がる画像の画像信号が生成される。またその読み取りの際、副白基準板36からの反射光も同時に読み取られる。
2本の光源321,322からの反射光を読み取るにあたり、用紙Pの画像読取領域通過中の部分が仮に完全に均一(例えば真っ白)であっても、2本の光源321,322の照明斑やレンズ35の周辺光量の影響などによりイメージセンサ33で得られる画像信号は一様な値とはならない。そこでここでは、以下のようにしてその一様でない斑をあらかじめ計測しておいて、画像を読み取って得た画像信号からこの斑を取り除くように補正が行なわれる。この補正は、シェーディング補正と呼ばれている。
すなわち、ここでは用紙Pが無い状態において主白基準板31を画像読取領域まで上昇させ、2本の光源321,322でその画像読取領域にある主白基準板31を照明し、イメージセンサ33でその白一色の一次元画像を表わす画像信号を得る。この画像信号により表わされる主走査方向のカーブをシェーディングカーブと呼ぶ。このシェーディングカーブは、図1に示す画像処理部50内に記憶される。次に、用紙P上の画像を読み取る場面では、その用紙P上の画像をイメージセンサ33で読み取って得た画像信号が画像処理部50に入力され、画像処理部50では、記憶しておいたシェーディングカーブを基に用紙上に一様な画像が形成されていた場合に一様な画像信号となるように、その画像信号にシェーディング補正が施される。
また、2本の光源321,322の光度は、電源電圧の変動や周囲の温湿度環境、光源321,322の経時変化などによって変動する。そこで、ここでは、用紙Pの画像を読み取る際に副白基準板36の反射光量を読み取り、読取制御部40では、その副白基準板36からの反射光量が初期状態において読み取って記憶しておいた反射光量と同一になるように、すなわち2本の光源321,322の光度が一定に保たれるように、それらの光源321,322への供給電力を制御する。
ここで、図2、図3に示す比較例の場合、光源321,322の光度の変動が2本の光源321,322の間で互いに異なった変動量だけ変動した場合に問題が生じる。以下、この問題について説明する。
図4は、初期状態における2本の光源それぞれのシェーディングカーブ、および、それら2本の光源を同時に点灯したときのシェーディングカーブの一例を示す模式図である。
ここでは、2本の光源321,322のうちの一方の光源をランプA、他方の光源をランプBと称する。
ランプAのシェーディングカーブは、一点鎖線の曲線Aで示され、ランプBのシェーディングカーブは破線の曲線Bで示される。ここでは曲線Aと曲線Bは互いに異なっている。ランプAとランプBの双方を同時に点灯したときのシェーディングカーブは、実線で示す曲線A+Bとなる。この曲線A+Bは、曲線Aと曲線Bとを足し合わせたものとなる。副白基準板36(図2、図3参照)は、曲線A+B上の隅の一点の光量を監視していることになる。図1に示す画像処理部50では、この曲線A+Bからなるシェーディングカーブを記憶しておき、用紙上の画像を読み取って得られた画像信号にシェーディング補正が施される。
図5は、一方の光源の光度が低下した状態のシェーディングカーブを示す図である。
ここでは、ランプAの光度は変化がなく、ランプBのみ光度が低下したものとする。この場合、この図5において曲線Aは図4に示す初期状態の曲線Aと同一であり、曲線Bは、図4に示す初期状態の曲線Bと比べ、その曲線の形状は同一であるが、光度が下がった分、下に寄せて示してある。図5の曲線A+Bは、曲線Aと、光度が低下したランプBの曲線Bとを足し合わせた曲線である。この図5には、分かり易さのため、図4に示す初期状態における、ランプAとランプBの双方を同時に点灯したときのシェーディングカーブ(曲線A+B(初期))も示してある。この図5の状況が生じると副白基準板からの反射光量は、ランプBの光度低下に起因して低下する。そこで、読取制御部40(図1参照)ではこの反射光量の低下を検出し、副白基準板から初期の反射光量と同一の反射光量が検出されるようにランプA,Bの光量調整が行なわれる。ここで、読取制御部40では2つのランプA,Bのうちのどちらのランプの光量が低下したのか分からないため、双方のランプA,Bの光度が同程度に変化した場合と同じ制御を行ない、双方のランプA,Bの光度を同時に調整することになる。
図6は、光度調整後のシェーディングカーブを示した図である。
ランプA,Bの双方の光度を同程度に調整すると、図5に示す実線の曲線A+Bがその形状のまま、副白基準板からの反射光量が初期状態における反射光量と同一になるまで持ち上げられることになる。
しかしながらランプAの曲線AとランプBの曲線Bとの間の差異に起因して、光量調整後のシェーディングカーブは初期のシェーディングカーブと異なってしまっている。このような状況が発生すると、用紙上の画像を読み取る際は、曲線A+B(補正後)のように斑がある照明を受けて画像信号を生成し、その画像信号に施すべきシェーディング補正は記憶しておいた曲線A+B(初期)に基づいて行なわれることとなり、高精度なシェーディング補正が行なわれずにシェーディング補正後の画像信号に斑が残ってしまう結果となる。
これを避けるためには、頻繁に主白基準板31を使ってシェーディングカーブを測定し直せばよいが、シェーディングカーブを再測定するには画像形成を停止して用紙Pの搬送を停止させる必要を生じ、画像形成の生産性の低下につながることになる。あるいは、ランプAとランプBのそれぞれについて光度を測定して保持しておき、光量が変動したときにランプAとランプBを別々に点灯させて光度が変動したランプを特定してそのランプについて補正することも考えられるが、ランプAとランプBを1つずつ順次に点灯させていたのでは、各ランプが点灯してから安定的に発光するまでに時間がかかるため光度調整に時間がかかり、やはり画像形成の生産性の低下につながることになる。
そこで次に、この問題を解決した本発明の実施形態としての画像読取装置について説明する。
図7、図8は、本発明の一実施形態としての画像読取装置の読取光学系を示す、それぞれ正面図、側面図である。
図7、図8は、前述した比較例における、それぞれ図2、図3に対応する図であり、図2、図3に示す比較例と同一の構成部分については同一の符号を付して示し、重複説明は省略して相違点のみ説明する。
図2、図3に示す比較例では、副白基準板36は1枚のみ備えられていたが、図7、図8に示す実施形態では、画像読取領域の主走査方向にそれぞれ隣接した主走査方向両側に1つずつ合計2枚の副白基準板361,362が備えられている。これら2枚の副白基準板361,362のいずれにも2本の光源321,322からの光が照射されるが、一方の副白基準板361は、一方の光源321の側に傾いており、もう一方の副白基準板362は、もう一方の光源322の側に傾いている。こうすることにより、一方の副白基準板361は、2本の光源321,322のうちの一方の光源321からの照射光をイメージセンサ33に向けて相対的に強く反射し、もう一方の光源322の照明光は相対的に弱く反射する。したがってイメージセンサ33での受光光量でみると、副白基準板361については光源321の照明光の影響の方が大きいことになる。これと同様に、もう一方の副白基準板362は、2本の光源321,322のうちのもう一方の光源322の照明光をイメージセンサ33に向けて相対的に強く反射し光源321の照明光は相対的に弱く反射する。これをイメージセンサ33での受光光量でみると、副白基準板362については光源322の照明光の影響の方が大きいことになる。
このように2枚の副白基準板361,362について、2本の光源321,322からの照明光についてのイメージセンサ33での受光光量に対する寄与率を互いに異ならせておくことにより、以下に示すように、2本の光源321,322の光度の変動を各光源321,322に分けて算出することが可能となる。
ここでは、以下の2つの前提条件が置かれている。ただし、これら2つの前提条件は実際の画像読取装置において十分な高精度で成り立つ前提条件である。
前提条件:
(1)光源の光度変動は軸方向に一定である。
(光度が変化しても、その分布プロファイルは相似形である)
(2)主白基準板および2枚の副白基準板の各反射率は、光源の光度によらず、各基準板ごとにそれぞれ一定であり、光源の光度Iとその反射光によるイメージセンサの照度Eは比例する。さらに、イメージセンサの照度Eとイメージセンサの出力vは比例する。従って、光源の光度Iとイメージセンサの出力vは比例する。
このとき、次式が成り立つ。
=Ga,1+Ga,2
=Gb,1+Gb,2
ここに、
:2本の光源のうちの一方の光源(光源1)の光度
:2本の光源のうちのもう一方の光源(光源2)の光度
:2枚の副白基準板のうちの一方の副白基準板(副白基準板a)からの反射光によるイメージセンサの出力値
:2枚の副白基準板のうちのもう一方の副白基準板(副白基準板b)からの反射光によるイメージセンサの出力値
i,j:副白基準板i(i∈{a,b})からの反射光のイメージセンサの出力値vの光源j(j∈{1,2})の光度Iに対する比例定数
初期状態におけるそれぞれの光源1,2の光度をI1,t=0,I2,t=0とすると、初期状態に各光源1,2をそれぞれ単体で点灯させて主白基準板で反射させることにより、次式を得る。
・光源1のみ点灯:va,1,t=0=Ga,11,t=0
b,1,t=0=Gb,11,t=0
・光源2のみ点灯:va,2,t=0=Ga,22,t=0
b,2,t=0=Gb,22,t=0
初期状態から時間を経た後の状態(経時状態)における個々の光源の光度の、初期状態に対する比率を、
(=I/I1,t=0
(=I/I2,t=0
とすると、
=Ga,11,t=0+Ga,22,t=0=ra,1,t=0+ra,2,t=0
=Gb,11,t=0+Gb,22,t=0=rb,1,t=0+rb,2,t=0
となる。v,v,va,1,t=0,va,2,t=0,vb,1,t=0,vb,2,t=0は既知であることから、上式からr,rを得ることができ、これを用いて各光源ごとの光度変化を知ることができる。
尚、上記は単一色についての演算を示したものであり、R,G,B3色についての画像信号を得るカラーイメージセンサを用いた場合、各色ごとのセンサ出力値v,v,vのそれぞれについて対応する波長域の光源変化を求めることができる。
また、上記の演算式は、光源、副白基準板ともに2つずつの場合の演算式であるが、もっと多数の光源を備えた場合、それぞれの光源からの照明光に対するイメージセンサに向けての反射の寄与率が互いに異なるように配置した、光源と同数の副白基準板を備えることにより、光源の数と同数の式からなる連立方程式が得られ、上記と同様に各光源ごとの光度変化を算出することができる。さらに、副白基準板を光源の数よりも多い数配置すると、平均演算により、より高精度な演算が可能となる。
以上の論理を踏まえ、図7、図8に示す実施形態では、初期状態において、2本の光源321,322を1本ずつ点灯させ、2つの副白基準板361,362からの反射光をイメージセンサ33で受光して、各光源321,322ごと、かつ各副白基準板361,362ごとの受光光量を表わす値を読取部制御40に記憶しておく。尚、画像処理部50には従来例と同様にしてシェーディング補正用のシェーディングカーブとして、2本の光源321,322それぞれの単独のシェーディングカーブから算出した、それら2本の光源321,322の双方を同時に点灯した場合のシェーディングカーブ、又は、それら2本の光源321,322の双方を実際に同時に点灯して求めたシェーディングカーブを記憶しておく。読取制御部40では、上記のように、初期状態における2本の光源それぞれのシェーディングカーブと、2枚の副白基準板それぞれについての受光光量の値を記憶しておくことにより、後はイメージセンサ33で経時時点における2枚の副白基準板についての受光光量を求めるだけで、上記の演算により各光源321,322それぞれの光度変化が算出され、各光源321,322の各光度が初期状態における各光度に等しくなるように各光源321,322ごとに調整が行なわれる。こうすることにより、画像処理部50に記憶しておいた、初期状態における、2本の光源321,322を同時に点灯したときのシェーディングカーブと同一のシェーディングカーブに調整され、画像処理部50では、その初期のシェーディングカーブに基づいて高精度なシェーディング補正が可能となる。
ここでも、比較例(図2,図3参照)で模式図(図4〜図6参照)を使って説明したことと同様に、模式図を使って説明する。
図9は、初期状態における2本の光源それぞれのシェーディングカーブ、および、それら2本の光源を同時に点灯したときのシェーディングカーブの一例を示す模式図である。
ここでも、2本の光源321,322のうちの一方の光源をランプA、他方の光源をランプBと称する。
ランプAのシェーディングカーブは、一点鎖線の曲線Aで示され、ランプBのシェーディングカーブは破線の曲線Bで示される。曲線Aと曲線Bは互いに異なる曲線となっている。ランプAとランプBの双方を同時に点灯したときのシェーディングカーブは、実線で示す曲線A+Bとなる。この曲線A+Bは、曲線Aと曲線Bとを足し合わせたものとなる。ここまでは、比較例(図2,図3参照)についての模式図である図4と同じである。図4との相違点は、2つの副白基準板361,362(図7,図8参照)で曲線A+B上の両側の隅の光量を監視している点である。
ここで、上述した通り、2つの副白基準板は、ランプAからの照明光とランプBからの照明光についてイメージセンサ33(図7,図8参照)での受光光量に対する寄与率が互いに異なっている。
図10は、一方の光源の光度が低下した状態のシェーディングカーブを示す図である。
ここでは、ランプAの光度は変化がなく、ランプBのみ光度が低下したものとする。この場合、この図10における曲線Aは図9に示す初期状態の曲線Aと同一であり、曲線Bは、図9に示す初期状態の曲線Bと比べ、その曲線の形状は同一であるが、光度が下がった分、下に寄せて示してある。図10の曲線A+Bは、曲線Aと、光度が低下したランプBの曲線Bとを足し合わせた曲線である。この図10には、分かり易さのため、図9に示す初期状態における、ランプAとランプBの双方を同時に点灯したときのシェーディングカーブ(曲線A+B(初期))も示してある。この図10の状況が生じると副白基準板からの反射光量は、ランプBの光度低下に起因して低下する。ただし、上述の通り、2つの副白基準板はランプAとランプBの寄与率が互いに異なる基準板であり、したがって上述の演算により、ランプAの光度は変化せず、ランプBの光度が低下したこと、および低下のレベルを知ることができる。したがってランプAとランプBの光度を個々に調整することができる。
図11は、光度調整後のシェーディングカーブを示した図である。
上述の演算により、ランプBの光度が低下したことが分かるので、ランプBの光度が初期状態の光度と同じ光度となるまでランプBへの供給電力を増加させる。こうすることにより、ランプBのシェーディングカーブは初期状態におけるランプBのシェーディングカーブと同じカーブになり、したがってランプAとランプBの双方を合わせたシェーディングカーブも初期状態におけるシェーディングカーブと同じカーブとなる。したがって、初期状態におけるシェーディングカーブを記憶しておくことにより、高精度なシェーディング補正が可能となる。
ただし、ここまで説明してきた実施形態の場合、各光源321,322への供給電力を微調整する機能を有する電源設備が必要となり、供給電力調整機能を持たない場合、あるいは供給電力調整機能を持っていてもその調整可能範囲を越えて調整する必要を生じた場合には、対処不能である。
そこで次に、光源の光量調整が不能な場合にも対処可能なシェーディング補正方法について説明する。
以下では、上記の実施形態とはシェーディング補正方法が異なる実施形態を説明するが、シェーディング補正方法以外は上記の実施形態と同一であり、シェーディング補正方法以外についての説明は省略する。
ここでは、初期状態において、2つの光源321,322を別々に点灯させ別々にシェーディングカーブ(図4に示す曲線Aと曲線B)を測定して記憶しておく。また、これとともに初期状態における2つの副白基準板361,362の反射光量を測定して記憶しておく。その後、用紙P上の画像を読み取って画像信号を生成するにあたり、2つの副白基準板361,362の各反射光量も読み取り、前述の実施形態と同じ演算により各光源ごとの光度の変化量を検出する。画像を読み取って得た画像信号にシェーディング補正を施すにあたっては、各光源321,322の2つのシェーディングカーブ(図4の曲線Aと曲線B)を各光源ごとの光度の変化量に応じた倍率を掛けて合成することにより1つのシェーディングカーブを生成し、その生成したシェーディングカーブに基づいてシェーディング補正を行なう。この方法によっても、初期状態がそのまま維持された場合と同程度に高精度なシェーディング補正が可能となる。
この実施形態について再び図9,図10の模式図を参照しながら説明する。
図9は初期状態であり、前述の実施形態の場合と同じである。
図10は、ランプBの光度が低下した状態であり、これも前述の実施形態の場合と同じである。
ただし、前述の実施形態の場合は、図11に示すように、ランプBへの供給電力を調整することによってランプBのシェーディングカーブを初期状態のシェーディングカーブに戻し、これによって2つのランプA,Bを点灯したときのシェーディングカーブも初期状態のシェーディングカーブに戻したが、ここでの実施形態ではシェーディングカーブ自体を補正することはしない。ここでは、ランプAの初期状態のシェーディングカーブとランプBの初期状態のシェーディングカーブが別々に記憶されており、2つの副白基準板を用いた上述の演算によりランプBの光度低下比率が分かるため、演算により図10に実線で示すような、ランプAとランプBの双方を点灯したときの現状のシェーディングカーブを求めることができる。そこで、用紙から読み取って得た画像信号を、演算で求めた現状のシェーディングカーブに基づいて補正する。こうすることにより、シェーディングカーブ自体は初期状態におけるシェーディングカーブとは異なっていても、高精度にシェーディング補正を行なうことができる。
尚、ここでは、画像形成装置に組み込まれた画像読取装置について説明したが、本発明の画像読取装置は、画像形成装置に組み込まれたものでなく、独立した装置としても構成可能である。
また、ここでは、画像読取領域を2本の光源で照明し、2枚の副白基準板を備えた例について説明したが、光源の数は3本以上であってもよく、副白基準板も光源の数と同数以上であればよい。
さらにここでは、画像読取領域が主走査方向に延び副走査方向に用紙が搬送される例を示したが、本発明の画像読取装置は画像読取領域が二次元的に広がる領域であって、その二次元的に広がる画像読取領域を複数の光源で照明し、その画像読取領域の周囲に上記の実施形態にいう副白基準板に相当する反射板を複数配置し、その画像読取領域に置かれた画像を二次元イメージセンサで二次元的に読み取る構成の画像読取装置にも適用可能である。
画像形成装置の概要を示す図である。 比較例としての画像読取装置の読取光学系を示す正面図である。 比較例としての画像読取装置の読取光学系を示す側面図である。 初期状態における2本の光源それぞれのシェーディングカーブ、および、それら2本の光源を同時に点灯したときのシェーディングカーブの一例を示す模式図である。 一方の光源の光度が低下した状態のシェーディングカーブを示す図である。 光度調整後のシェーディングカーブを示した図である。 実施形態としての画像読取装置の読取光学系を示す正面図である。 実施形態としての画像読取装置の読取光学系を示す側面図である。 初期状態における2本の光源それぞれのシェーディングカーブ、および、それら2本の光源を同時に点灯したときのシェーディングカーブの一例を示す模式図である。 一方の光源の光度が低下した状態のシェーディングカーブを示す図である。 光度調整後のシェーディングカーブを示した図である。
1 画像形成装置
10 用紙搬送部
20 画像形成部
21Y,21M,21C,21K 画像形成ユニット
22 中間転写体
24 二次転写部
25 定着器
30 画像読取部
31 主白基準板
33 イメージセンサ
34 ミラー
35 レンズ
36,361,362 副白基準板
40 読取制御部
50 画像処理部
60 画質制御部
70 用紙収容部
321,322 光源

Claims (7)

  1. 共通の画像読取領域を照明する複数の光源と、
    前記画像読取領域からの反射光を受光して画像信号を生成する光電変換器と、
    前記複数の光源により照明され該複数の光源からの照明光を前記光電変換器に向けて反射する、該複数の光源の数以上の数の反射板i(i=a,b,…)であって、前記複数の光源j(j=1,2,…)から発せられ該反射板iで反射して前記光電変換器に向かう光の該反射板iでの反射率Gi,jの、該複数の光源jについての組合わせ{Gi,j;j=1,2…}が反射板i(i=a,b,…)ごとに異なる複数の反射板と、
    初期状態t=0における、前記複数の光源jを別々に発光させ前記反射板iそれぞれで反射した反射光を前記光電変換器で受光して得た信号強度Vi,j,t=0を各反射板iごとかつ各光源jごとに記憶しておく記憶部と、
    前記記憶部に記憶された信号強度{Vi,j,t=0;i=a,b,…,j=1,2,…}と、前記複数の光源を同時に発光させたときの各反射板iからの反射光を前記光電変換器で受光して得た各反射板iごとの信号強度{V;i=1,2…}とに基づいて、前記複数の光源から発せられる光の、各光源ごとの光度変化を算出する算出部と、
    前記算出部で算出された前記複数の光源の光度変化を各光源ごとに補償して該複数の光源それぞれから初期状態における光度と同一光度の光がそれぞれ発せられるように該複数の光源の発光を制御する発光制御部とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 共通の画像読取領域を照明する複数の光源と、
    前記画像読取領域からの反射光を受光して画像信号を生成する光電変換器と、
    前記複数の光源により照明され該複数の光源からの照明光を前記光電変換器に向けて反射する、該複数の光源の数以上の数の反射板i(i=a,b,…)であって、前記複数の光源j(j=1,2,…)から発せられ該反射板iで反射して前記光電変換器に向かう光の該反射板iでの反射率Gi,jの、該複数の光源jについての組合わせ{Gi,j;j=1,2…}が反射板i(i=a,b,…)ごとに異なる複数の反射板と、
    初期状態t=0における、前記画像読取領域に一様な反射体を置いて前記複数の光源jを別々に発光させ該反射体で反射させて前記光電変換器で受光したときの、該画像読取領域に亘る各光源jごとの信号強度分布を記憶しておくとともに、該初期状態における、該複数の光源jを別々に発光させ前記反射板iそれぞれで反射した反射光を前記光電変換器で受光して得た信号強度Vi,j,t=0を各反射板iごとかつ各光源jごとに記憶しておく記憶部と、
    前記記憶部に記憶された信号強度{Vi,j,t=0;i=a,b,…,j=1,2,…}と、前記複数の光源を同時に発光させたときの各反射板iからの反射光を前記光電変換器で受光して得た各反射板iごとの信号強度{V;i=1,2…}とに基づいて、前記複数の光源から発せられる光の、各光源ごとの光度変化を算出する算出部と、
    前記記憶部に記憶された、初期状態における各光源jごとの信号強度部分布を、前記算出部で算出された前記複数の光源の光度変化に基づく重みで重み付け加算することにより前記複数の光源を同時に発光させたときの前記画像読取領域に亘る信号強度分布を算出する分布算出部と、
    前記分布算出部により算出された信号強度分布に基づいて、前記光電変換器での受光により得られた画像信号を補正する信号補正部とを有することを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記画像読取領域が主走査方向に延びた領域であり、
    前記複数の光源が、前記画像読取領域と平行に延び該画像読取領域を該画像読取領域の法線方向に対し両側から斜めに照明する2本の棒状の光源であって、
    前記光電変換器は、前記画像読取領域から該画像読取領域の法線方向に反射する反射光を受光するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記反射板が、前記画像読取領域の、主走査方向に隣接した位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
  5. 用紙が前記画像読取領域を副走査方向に通過する間、前記光電変換器に、該用紙の、該画像読取領域通過中の部分からの反射光を繰り返し受光させることにより該用紙上の画像を表わす画像信号を生成させる読取制御部を備えたことを特徴とする請求項3又は4記載の画像読取装置。
  6. 前記画像読取領域に配置され反射の基準となる基準板を備えたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の画像読取装置。
  7. 用紙を搬送する用紙搬送手段と、
    前記用紙搬送手段により搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像が形成された後の用紙上の画像を読み取って該画像を表わす画像信号を生成する請求項1から6のうちのいずれか1項記載の画像読取装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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