JP2004112045A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体上の印刷画像を当該記録媒体の搬送速度の変動に応じたタイミングでスキャンし、当該スキャンデータと元データとのマッチング評価を精度良く実行可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】電源投入時の装置各部における初期処理(ステップ100)実行後、PC側からジョブ情報を受信すると、受信したジョブ情報を解析して印刷データを生成し、生成した印刷データに基づいて画像形成動作を実行する(ステップ104〜108)。
画像形成が完了すると、記録用紙の搬送速度を検出し、検出した記録用紙の搬送速度に対応するスキャンタイミングを設定して、設定されたスキャンタイミングで記録用紙上の形成画像をスキャンする(ステップ112〜116)。
記録用紙上の形成画像のスキャンが終了すると、当該スキャンデータと元データとのマッチング判定を行なう(ステップ120)。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に係り、特に、記録媒体上に形成された画像情報の正当性を評価する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、プリンタ、複写機等の画像形成装置、特に電子写真方式の高速プリンタでは、印刷すべき情報が正確に記録用紙に印刷されていることが非常に重要であるため、記録用紙の重送検知、スキュー検知、記録用紙の折れ検知などの様々な検知装置を備えたものがよく知られている。ところが、これらの検知装置は、記録用紙が2枚重なって送り出されていないか、又、記録用紙上に印刷されたデータがズレていないか、又、記録用紙が折れていないか等の2次的なエラー項目を検知しているのみであって、記録用紙に印刷されたデータ自体の正当性を検知するものではなかった。
【0003】
そこで、近年では、記録用紙に印刷されたデータをCCDカメラ等によって画像データとして取り込み、記録用紙に印刷されたデータの正当性を評価する技術が提案されている。このような技術では、記録用紙に印刷されたデータをOCR機能によって画像データとして取り込み(スキャンし)、元データとの整合性を評価している。
【0004】
ところが、このような技術では、OCR機能におけるスキャン位置を予め適切に設定する必要があり、このスキャン位置以外での印刷時エラー(印字抜けや印字汚れ等)の検出が困難であった。
【0005】
この問題点を解消するものとして、印刷された記録用紙の全面を光学的に読取ることで得た画像情報と元データとをマッチング評価することで、記録用紙の印刷結果の正当性を保証する技術が提案されている。
【0006】
しかしながら、特に高速プリンタ等に上記の技術を適用する場合、当該プリンタ内各部では記録用紙の搬送速度が等しくない場合が多く、特に大きいサイズの記録用紙では、印刷された画像の読取り中に記録用紙の搬送速度が加速或いは減速してしまうことで記録用紙上の印刷画像を適切にスキャンすることができず、元データとのマッチング評価を適切に行なうことが困難となることがある。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決すべく成されたもので、記録媒体上の印刷画像を当該記録媒体の搬送速度の変動に応じたタイミングでスキャンし、当該スキャンデータと元データとのマッチング評価を精度良く実行可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため第1の発明は、入力された画像データに基づく画像を所定の記録媒体に形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像形成がなされた前記記録媒体を順次搬送する搬送手段と、前記搬送手段により順次搬送される前記記録媒体上の形成画像を所定のスキャンタイミングによりスキャンする画像スキャン手段と、前記画像スキャン手段によるスキャン結果に基づいて、前記記録媒体上の形成画像と前記画像データとの整合性を評価する評価手段と、前記搬送手段により搬送される前記記録媒体の搬送速度値を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段により検出した前記記録媒体の搬送速度値に基づいて、前記画像スキャン手段により前記記録媒体上の形成画像を適切にスキャンすることができるように、当該画像スキャン手段のスキャンタイミングを設定する設定手段と、を有している。
【0009】
画像形成手段は、入力された画像データに基づく画像を所定の記録媒体に形成する。また、搬送手段は、画像形成手段により画像形成がなされた記録媒体を順次搬送する。また、画像スキャン手段は、記搬送手段により順次搬送される記録媒体上の形成画像を所定のスキャンタイミングによりスキャンする。また、評価手段は、画像スキャン手段によるスキャン結果に基づいて、記録媒体上の形成画像と前記画像データとの整合性を評価する。一方で、速度検出手段は、搬送手段により搬送される記録媒体の搬送速度値を検出する。ここでは、記録媒体に対して接触又は非接触によってその搬送速度を検出する。また、設定手段は、速度検出手段により検出した記録媒体の搬送速度値に基づいて、画像スキャン手段により記録媒体上の形成画像を適切にスキャンすることができるように、当該画像スキャン手段のスキャンタイミングを設定する。これにより、記録媒体の搬送速度に変動が生じた場合においても、記録媒体上の形成画像を適切にスキャンすることができるので、評価手段による記録媒体上の形成画像と元の入力画像データとの整合性評価を精度良く実行することができる。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、前記速度検出手段は、前記画像スキャン手段の近傍で、前記搬送手段により搬送される前記記録媒体上の複数箇所における搬送速度値を検出することを特徴としている。
【0011】
速度検出手段は、画像スキャン手段の近傍で、搬送手段により搬送される記録媒体上の複数箇所における搬送速度値を検出することで、記録媒体全体における搬送速度値を検出することができ、記録媒体の搬送速度値を精度良く検出することができる。
【0012】
第3の発明は、上記第1の発明において、前記画像スキャン手段は、前記搬送手段により順次搬送される前記記録媒体上の複数箇所において、当該記録媒体上の形成画像を所定のスキャンタイミングによりスキャンすることを特徴としている。
【0013】
画像スキャン手段は、搬送手段により順次搬送される記録媒体上の複数箇所において、当該記録媒体上の形成画像を所定のスキャンタイミングによりスキャンすることで、記録媒体上の形成画像を精度良くスキャンすることができる。
【0014】
第4の発明は、上記第1の発明において、予め前記記録媒体表面に前記搬送手段による搬送移動量を検出するための検出用マークを設けると共に、前記検出用マークを検出するマーク検出手段を更に備え、前記速度検出手段は、前記マーク検出手段による検出結果に基づいて、前記搬送手段により搬送される前記記録媒体の搬送速度値を検出することを特徴としている。
【0015】
マーク検出手段は、予め記録媒体表面に設けられた、搬送手段による搬送移動量を検出するための検出用マークを検出する。なお、この検出用マークとしては、例えば、肉眼では不可視の透明なインクやトナーによって、記録媒体表面全体に所定間隔のラダーパターンを印刷したものが好ましい。また、速度検出手段は、マーク検出手段による検出結果に基づいて(例えば、上記ラダーパターンの検出間隔に基づいて)、搬送手段により搬送される記録媒体の搬送速度値を検出することで、記録媒体の搬送速度値を精度良く検出することができる。
【0016】
第5の発明は、上記第1の発明において、予め作成した、前記搬送手段により順次搬送される前記記録媒体の搬送速度値と、当該記録媒体上の形成画像に対する前記画像スキャン手段によるスキャン結果との対応関係を示すテーブル情報を記憶する記憶手段を更に備え、前記速度検出手段は、前記記憶手段に記憶されたテーブル情報に基づいて、前記搬送手段により搬送される前記記録媒体の搬送速度値を検出することを特徴としている。
【0017】
記憶手段は、予め作成した、搬送手段により順次搬送される記録媒体の搬送速度値と、当該記録媒体上の形成画像に対する画像スキャン手段によるスキャン結果との対応関係を示すテーブル情報を記憶する。また、速度検出手段は、記憶手段に記憶されたテーブル情報に基づいて、搬送手段により搬送される記録媒体の搬送速度値を検出することで、記録媒体の搬送速度値を物理的に検出することなく推定することができるので、速度検出手段として物理的な速度検出機構を設ける必要がなく装置コストを抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1には、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10の概略構成が示されている。
【0020】
図1に示すように、この画像形成装置10は、図示しない駆動モータによって図1の矢印▲1▼方向に所定速度で等速回転する、画像担持体としての感光ドラム12を、カラー印刷画像信号を構成するシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の各色画像信号に対応して4つ備えている(感光ドラム12C、12M、12Y、12K)。
【0021】
各色の感光ドラム12の下方には、各感光ドラム12に対して上記カラー印刷画像信号を構成する各色画像信号に基づいて変調されたレーザ光を各々出射するためのレーザ走査装置11が設けられている。このレーザ走査装置11から出射されたレーザ光は、図示しないレーザ光同期検出機構による走査タイミングの同期制御の下、各色の感光ドラム12の表面(以下、ドラム表面と称する。)における露光走査位置13C、13M、13Y、13Kにおいて、各色の感光ドラム12の回転軸方向(主走査方向)に沿って繰り返し偏向走査されるようになっている。なお、このときの各色に対応するレーザ光の光路をそれぞれ点線15C、15M、15Y、15Kで示す。
【0022】
ブラック色画像信号に対応する感光ドラム12Kに対して、図1の矢印▲1▼で示すドラム回転方向に沿って露光走査位置13Kのわずか上流側には帯電器14Kが設けられており、ドラム表面を一様に帯電させるようになっている。これにより、帯電器14Kによって一様に帯電されたドラム表面に対して、レーザ光の走査がなされることにより、画像部分以外の帯電電荷を除去して、画像部分に電荷を残した静電潜像を形成するようになっている。
【0023】
また、図1の矢印▲1▼で示すドラム回転方向に沿って露光走査位置13Kのわずか下流側の、感光ドラム12K近傍には、現像位置17Kでドラム表面に当接するように、現像器16Kが設けられている。この現像器16Kには、静電潜像と逆極性に帯電したトナーが充填されており、ドラム表面に形成された静電潜像に対して、ブラック色に着色した帯電微粒子であるトナーを、静電的に付着させて可視像(トナー画像)を形成するようになっている。
【0024】
また、感光ドラム12Kの回転方向(図1の矢印▲1▼方向)に沿って現像位置17Kのさらに下流側には1次転写器20Kが設けられており、この1次転写器20Kと感光体ドラム12Kとによって、中間転写体としての中間転写ベルト18が挟持されている。この1次転写器20Kでは、上記トナーと逆極性の電荷を中間転写ベルト18に与え、その静電力によって、ドラム表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト18上に転写するようになっている。
【0025】
この中間転写ベルト18は、そのベルト面に内接して複数設けられた支持ローラ18Bによって支持されており、同様にベルト面に内接して設けられた、図示しない駆動モータによって回転駆動する駆動ローラ18Aによって、図1の矢印▲2▼方向に所望の速度で順次搬送されるようになっている。
【0026】
また、シアン色画像信号に対応する感光ドラム12C、マゼンタ色画像信号に対応する感光ドラム12M、及びイエロー色画像信号に対応する感光ドラム12Yは、上記ブラック色画像信号に対応する感光ドラム12Kと同様に、中間転写ベルト18の搬送方向(図1の矢印▲2▼方向)に沿って感光ドラム12Kの設置位置から下流側へ順に並べて設置されている。なお、各色画像信号に対応する感光ドラム12C、12M、12Yに対しては各々、ブラック色画像信号に対応する感光ドラム12Kと同様に、帯電器14C、14M、14Yと、現像器16C、16M、16Yと、1次転写器20C、20M、20Yとが設けられている。
【0027】
これにより、カラー画像の印刷時では、中間転写ベルト18が図1の矢印▲2▼方向に順次搬送されることよって、Y、M、C、Kの4色のトナー画像を中間転写ベルト18上に順に重ね合わせて転写し、多重トナー画像を形成することができる。
【0028】
また、上記レーザ走査装置11の下方には、複数種類の記録用紙Pを各々積層して保持すると共に、選択的に給紙排出可能な用紙トレイ22が設けられている。用紙トレイ22に積層された記録用紙Pは、複数箇所に設けられた搬送ローラ24に挟持されつつ、所定の用紙搬送路T上に1枚づつ送り出され、図1の矢印▲3▼方向へ順次搬送されるようになっている。
【0029】
記録用紙Pが順次搬送される用紙搬送路T上の所定位置には、中間転写ベルト18上に転写されたトナー画像を、記録用紙Pに転写(2次転写)するための2次転写器26が設けられている。
【0030】
この2次転写器26は、中間転写ベルト18の支持ローラ18Bの1つと対向して配置されており、図示しないクラッチ部によって支持ローラ18Bから離脱可能に構成されている。すなわち、トナー画像の2次転写時には、この2次転写器22と支持ローラ18Bとによって中間転写ベルト18を挟持するように、2次転写器22が移動するようになっている。2次転写時では、用紙搬送路T上を2次転写器26と支持ローラ18Bとの挟持部まで搬送された記録用紙Pが2次転写器26によってトナーと逆極性に帯電されることによって、中間転写ベルト18上のトナー画像が記録用紙P上に2次転写される。
【0031】
また、用紙搬送路T上において、2次転写器26から図1の矢印▲3▼方向のさらに下流側には、定着器28が配設されている。この定着器28はヒートロール28A及び加圧ロール28Bを備えており、順次搬送される記録用紙Pをヒートロール28A及び加圧ロール28Bによって挟持して図1の矢印▲3▼方向へ搬送しつつ、熱及び圧力を加えることにより中間転写ベルト18から2次転写されたトナー像を記録用紙Pに融着するようになっている。また、定着器28でトナー画像が定着された記録用紙Pは、さらに、搬送ローラ24に挟持されつつ、用紙搬送路T上を図1の矢印▲4▼方向へ搬送される。
【0032】
また、定着器28の下流側には、用紙搬送路T上を搬送される記録用紙Pを、検出ローラ34Aとニップローラ34Bとによりニップ部Nで挟持するように構成されたエンコーダ34が設けられている。
【0033】
定着器28を通過した記録用紙Pは、搬送ローラ38によって図1の矢印▲4▼方向のさらに下流側へ搬送され、上記ニップ部Nへ搬送される。搬送された記録用紙Pがニップ部Nを通過する際に、エンコーダ34では、その通過に伴って回転する検出ローラ34Aの回転量に応じたパルス出力をするようになっている。この出力パルスは記録用紙Pの搬送速度に対応しているため、この出力パルスに基づいて上記ニップ部Nにおける記録用紙Pの搬送速度を検出することができる。
【0034】
また、上記ニップ部Nを通過した記録用紙Pは、搬送ローラ40によって図1の矢印▲4▼方向のさらに下流側へ搬送され、さらに下流側に配設された複数個の搬送ローラ24によって用紙排出部29から画像形成装置10外部へ排出されるようになっている。
【0035】
なお、搬送ローラ40は、搬送ローラ38よりその回転速度を高く設定されているため、ここで搬送される記録用紙Pには加速度が付与され、その搬送速度は変化することになる。
【0036】
また、エンコーダ34から図1の矢印▲4▼方向のさらに下流側には、当該エンコーダ34から所定の間隔(例えば、20mm程度以内の間隔)をもって画像検出部30が配設されている。また、画像検出部30の近傍には光源32が配設されており、当該光源32から照射された光は、所定の光路Lを通って画像検出部30の受光部で受光されるようになっている。
【0037】
画像検出部30は、光源32から記録用紙Pの画像形成面の所定位置(スキャン位置)32Aに対して光を照射し、その反射光を受光することで、用紙搬送路T上を搬送される記録用紙P上の形成画像を、上記エンコーダ34により検出された記録用紙Pの搬送速度に応じた所定のタイミングでスキャンするようになっている。
【0038】
図2には、画像形成装置10の制御系の概略構成が示されている。
【0039】
この画像形成装置10は、上述の装置各部の制御を統括して行う主制御部としてのCPU50、及び各種パラメータ等の制御データや制御プログラムを記憶する内部メモリ52を備えており、バス56を介して相互に接続されている。また、上記バス56には、通信制御部58、ジョブ制御部54、及び印刷処理制御部60が接続されている。
【0040】
通信制御部58は、通信インターフェース(IF)58Aを介して接続された一般的な構成のパーソナルコンピュータ(PC)等との間で、形成すべき画像を示すデータ(画像データ)及び当該画像データの形成動作に関わる各種設定情報(出力部数や記録用紙サイズ等の指定する情報等)を含むジョブ情報等の各種データを相互にやり取りするためのものである。
【0041】
ジョブ制御部54は、CPU50の制御下で、通信IF58Aを介してPCから送信されるジョブ情報を解析し、画像データに基づく画像を記録用紙上に形成するための印刷データを生成するものである。
【0042】
印刷処理制御部60は、CPU50の制御下において、ジョブ制御部54で生成された印刷データに基づく画像形成動作を行なうべく、各色の感光ドラム12C、12M、12Y、12K、帯電器14C、14M、14Y、14K、現像器16C、16M、16Y、16K、1次転写器20C、20M、20Y、20K、レーザ走査装置11、中間転写ベルト18、2次転写器26、定着器28、搬送ロール24、38、40等の装置各部を、所定の制御方法によって駆動制御するものである。
【0043】
また、本第1の実施形態に係る画像形成装置10では、上記バス56に接続された画像処理制御部62を備えており、この画像処理制御部62には、画像検出部30、光源32、及びエンコーダ34が接続されている。
【0044】
この画像処理制御部62は、エンコーダ34から入力されるパルス信号によって記録用紙Pの搬送速度を検出すると共に、検出した搬送速度に対応した所定のスキャン間隔で、記録用紙P上に形成された画像をスキャンするように画像検出部30を制御するためのものである。なお、画像処理制御部62では、画像スキャン時における光源32の点灯制御を行なうようになっている。
【0045】
画像処理制御部62では、スキャンされた画像データ(スキャンデータ)と、ジョブ情報に含まれる画像データ(元データ)とのマッチング評価を行ない、元データが記録用紙上に正しく形成されているか否かを判別することができるようになっている。
【0046】
次に、本第1の実施形態の作用について説明する。
【0047】
本第1の実施形態に係る画像形成装置10では、電源が投入されると、CPU50による制御によって、図3に示す処理ルーチンが実行される。
【0048】
まず、ステップ100では、装置各部を初期化するための初期処理を行なう。この初期処理では、画像形成装置10の各部のウォームアップ動作等が行なわれる。
【0049】
次のステップ102では、電源がオンの状態であるか否かを判断し、否定判断の場合にはステップ122へ進み、画像形成装置10各部の停止動作等を行なう終了処理を実行して本処理ルーチンを終了し、一方、肯定判断の場合には、ステップ104へ進む。
【0050】
ここで、PC側からジョブ情報を受信すると、ステップ104で肯定判断されてステップ106へ進み、受信したジョブ情報を解析して印刷データを生成して、ステップ108へ進む。
【0051】
ステップ108では、生成した印刷データに基づいて画像形成動作を実行して、ステップ110へ進む。
【0052】
画像形成が完了すると、ステップ110で肯定判断されてステップ112へ進み、記録用紙の搬送速度を検出する。ここでは、エンコーダ34からの出力パルスに基づいて、記録用紙Pの搬送速度を検出する。
【0053】
次のステップ114では、検出した記録用紙Pの搬送速度に対応するスキャンタイミングを設定して、ステップ116へ進み、画像検出部30によって、設定されたスキャンタイミングで記録用紙P上の形成画像をスキャンする。なお、画像検出部30によるスキャン中において、エンコーダ34と画像検出部30との配置関係により、搬送される記録用紙Pの後端の一部についてはその搬送速度の検出が途絶えることになるが、通常、記録用紙の端部(数ミリの空白部分)は印刷不可領域で画像は形成されないことが多いため、画像検出部30によるスキャンによって得られるスキャンデータへの影響は、特に問題がないことが多い。
【0054】
スキャン対象の記録用紙Pの終端が上記スキャン位置32Aを通過して、スキャンが終了すると、ステップ118で肯定判断されて、ステップ120へ進み、スキャンデータと元データとのマッチング判定を行なう。なお、この判定結果はPC側へ報知するようにしてもよい。
【0055】
以上のように、本第1の実施形態に係る画像形成装置10によれば、記録用紙の搬送速度に対応した適切なタイミングでスキャンすることで、記録用紙上に形成された画像を適切に取り込み、元データとのマッチング判定を行なうことができるので、記録用紙に形成された画像の正当性を適切に検証することができる。
【0056】
次に、上述の第1の実施形態の第1変形例について説明する。
【0057】
図4には、本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る画像形成装置10Aの概略構成の一部が示されている。この画像形成装置10Aは、図1に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と基本的には同一構成であるが、用紙搬送路Tの定着器28より下流側における構成が異なっている。なお、この画像形成装置10Aにおいて、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0058】
図4に示すように、この画像形成装置10Aでは、用紙搬送路Tのエンコーダ34及び画像検出部30より下流側でかつ画像検出部30から所定間隔(例えば、20mm程度以内の間隔)離れた位置に、用紙搬送路T上を搬送される記録用紙Pを、エンコーダ34と同様に検出ローラ70Aとニップローラ70Bとによりニップ部Nで挟持するように構成されたエンコーダ70がさらに設けられている。
【0059】
定着器28を通過した記録用紙Pは、搬送ローラ38によって図4の矢印▲4▼方向のさらに下流側へ搬送される。搬送された記録用紙Pがニップ部Nを通過する際に、エンコーダ34では、その通過に伴って回転する検出ローラ34Aの回転量に応じたパルス出力をすると共に、搬送された記録用紙Pがニップ部Nを通過する際に、エンコーダ70では、その通過に伴って回転する検出ローラ70Aの回転量に応じたパルス出力をするようになっている。これらの出力パルスは記録用紙Pの搬送速度に対応しているため、各出力パルスに基づいて上記ニップ部N及びニップ部Nにおける記録用紙Pの搬送速度を検出することで、記録用紙全面に対しての搬送速度を検出することができる。
【0060】
図5には、画像形成装置10Aの制御系の概略構成が示されている。
【0061】
この画像形成装置10Aの制御系では、図2に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と基本的には同一構成であるが、画像形成装置10の制御系の画像処理制御部62に関わる構成が異なっている。なお、この画像形成装置10Aの制御系において、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0062】
この画像形成装置10Aが備える画像処理制御部62Aには、画像検出部30、光源32、エンコーダ34、及びエンコーダ70が接続されている。
【0063】
この画像処理制御部62Aでは、エンコーダ34及びエンコーダ70から入力される各パルス信号によって記録用紙Pの搬送速度を検出するようになっている。ここでは、エンコーダ34からの出力パルスに基づいて得られる速度値及びエンコーダ70からの出力パルスに基づいて得られる速度値のうちの大きい方の速度値(同値の場合には、何れか一方の速度値)を検出速度値として採用する。
【0064】
画像検出部30は、ここで採用された検出速度値に対応した所定のスキャン間隔で、記録用紙P上に形成された画像をスキャンするように制御される。
【0065】
なお、検出速度値の採用方法の他の例として、記録用紙Pがニップ部Nを通過してから所定時間はエンコーダ34からの出力パルスに基づいて得られる速度値を採用し、上記所定時間経過後はエンコーダ70からの出力パルスに基づいて得られる速度値を採用するようにしてもよい。この場合、例えば、記録用紙Pの前半部分に対してエンコーダ34による速度検出がなされ、記録用紙Pの後半部分に対してエンコーダ70による速度検出がなされるように設定することができる。
【0066】
また、検出速度値の採用方法のさらに他の例として、予め、記録用紙の有無を判別する用紙検出センサをエンコーダ34及びエンコーダ70の各配設位置にそれぞれ対応させて設けておき、エンコーダ34に対応する用紙検出センサによる用紙検出がなされている場合には、エンコーダ34からの出力パルスに基づいて得られる速度値を採用し、さらに記録用紙が搬送されてエンコーダ70に対応する用紙検出センサによる用紙検出がなされた場合に、エンコーダ70からの出力パルスに基づいて得られる速度値を採用するようにしてもよい。
【0067】
本第1の実施形態の第1変形例に係る画像形成装置10Aでは、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同様に、電源投入後、CPU50による制御によって、図3に示す処理ルーチンが実行されるため、その作用についての説明は省略するが、図3に示す処理ルーチンのステップ112における用紙搬送速度の検出処理では、上述のようにエンコーダ34及びエンコーダ70による速度検出がなされる。
【0068】
以上のように、本第1の実施形態の第1変形例に係る画像形成装置10Aによれば、記録用紙の搬送速度に対応した適切なタイミングでスキャンすることで、記録用紙上に形成された画像を適切に取り込み、元データとのマッチング判定を行なうことができるので、記録用紙に形成された画像の正当性を適切に検証することができる。
【0069】
次に、上述の第1の実施形態の第2変形例について説明する。
【0070】
図6には、本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る画像形成装置10Bの概略構成の一部が示されている。この画像形成装置10Bは、図1に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と基本的には同一構成であるが、用紙搬送路Tの定着器28より下流側における構成が異なっている。なお、この画像形成装置10Bにおいて、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0071】
図6に示すように、この画像形成装置10Bでは、エンコーダ34に替えて、用紙搬送路T上を搬送される記録用紙Pの裏面側に、当該記録用紙Pの搬送速度を非接触で検出する非接触型速度計測部72が設けられている。この非接触型速度計測部72としては、例えば、記録用紙Pの裏面側において画像検出部30によるスキャン位置32Aに対応する位置(速度計測位置)72AにレーザビームLBを照射することで、スキャン位置32Aを通過する記録用紙Pの搬送速度を検出するレーザドップラー速度計を採用することができる。これにより、スキャン位置32Aにおける記録用紙Pの搬送速度を精度良く検出することができる。
【0072】
図7には、画像形成装置10Bの制御系の概略構成が示されている。
【0073】
この画像形成装置10Bの制御系では、図2に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と基本的には同一構成であるが、画像形成装置10の制御系の画像処理制御部62に関わる構成が異なっている。なお、この画像形成装置10Bの制御系において、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0074】
この画像形成装置10Bが備える画像処理制御部62Bには、画像検出部30、光源32、及び非接触型速度計計測部72が接続されている。
【0075】
この画像処理制御部62Bは、非接触型速度計計測部72を駆動するためのコントローラ回路を含んで構成されており、記録用紙Pの裏面側から上記速度計測位置72AにレーザビームLBを照射するように非接触型速度計計測部72を制御して、スキャン位置32Aを通過する記録用紙Pの搬送速度を検出すると共に、検出した搬送速度値に対応した所定のスキャン間隔で、記録用紙P上に形成された画像をスキャンするように画像検出部30を制御する。
【0076】
本第1の実施形態の第2変形例に係る画像形成装置10Bでは、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同様に、電源投入後、CPU50による制御によって、図3に示す処理ルーチンが実行されるため、その作用についての説明は省略するが、図3に示す処理ルーチンのステップ112における用紙搬送速度の検出処理では、上述のように非接触型速度計測部72による速度検出がなされる。
【0077】
以上のように、本第1の実施形態の第2変形例に係る画像形成装置10Bによれば、記録用紙の搬送速度に対応した適切なタイミングでスキャンすることで、記録用紙上に形成された画像を適切に取り込み、元データとのマッチング判定を行なうことができるので、記録用紙に形成された画像の正当性を適切に検証することができる。
【0078】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0079】
図8には、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置10Cの概略構成の一部が示されている。この画像形成装置10Cは、図1に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と基本的には同一構成であるが、用紙搬送路Tの定着器28より下流側における構成が異なっている。なお、この画像形成装置10Cにおいて、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0080】
図8に示すように、この画像形成装置10Cでは、エンコーダ34から図8の矢印▲4▼方向の上流側に、当該エンコーダ34から所定の間隔(例えば、20mm程度以内の間隔)をもって画像検出部74がさらに配設されている。また、画像検出部74の近傍には光源76が配設されており、当該光源76から照射された光は、所定の光路L1を通って画像検出部74の受光部で受光されるようになっている。
【0081】
画像検出部74は、光源76から記録用紙Pの画像形成面の所定位置(スキャン位置)76Aに対して光を照射し、その反射光を受光することで、用紙搬送路T上を搬送される記録用紙P上の形成画像を、上記エンコーダ34により検出された記録用紙Pの搬送速度に応じた所定のタイミングでスキャンするようになっている。ここでは、記録用紙Pの前半部分を画像検出部30によりスキャンし、記録用紙Pの後半部分を画像検出部74によりスキャンするようになっている。これにより、記録用紙Pの全面に対して適切なスキャンを行なうことができる。
【0082】
図9には、画像形成装置10Cの制御系の概略構成が示されている。
【0083】
この画像形成装置10Cの制御系では、図2に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と基本的には同一構成であるが、画像形成装置10の制御系の画像処理制御部62に関わる構成が異なっている。なお、この画像形成装置10Cの制御系において、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0084】
この画像形成装置10Cが備える画像処理制御部62Cには、画像検出部30、光源32、及びエンコーダ34に加え、画像検出部74及び光源76が接続されている。
【0085】
この画像処理制御部62Cは、エンコーダ34から入力されるパルス信号によって記録用紙Pの搬送速度を検出すると共に、検出した搬送速度に対応した所定のスキャン間隔で、記録用紙P上に形成された画像をスキャンするように画像検出部30及び画像検出部74を制御する。なお、画像処理制御部62Cでは、画像検出部30による画像スキャン時における光源32の点灯制御、及び画像検出部74による画像スキャン時における光源76の点灯制御を行なうようになっている。
【0086】
本第2の実施形態に係る画像形成装置10Cでは、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同様に、電源投入後、CPU50による制御によって、図3に示す処理ルーチンが実行されるため、その作用についての説明は省略するが、図3に示す処理ルーチンのステップ114におけるスキャンタイミングの設定処理では、エンコーダ34による検出速度値に対応して、画像検出部30及び画像検出部74のスキャンタイミングの設定がなされ、ステップ116における記録用紙P上の形成画像のスキャン処理では、上述のように画像検出部30及び画像検出部74によるスキャンが実行される。
【0087】
以上のように、本第2の実施形態に係る画像形成装置10Cによれば、記録用紙の搬送速度に対応した適切なタイミングでスキャンすることで、記録用紙上に形成された画像を適切に取り込み、元データとのマッチング判定を行なうことができるので、記録用紙に形成された画像の正当性を適切に検証することができる。
【0088】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0089】
図10には、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置10Dの概略構成の一部が示されている。この画像形成装置10Dは、図1に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と基本的には同一構成であるが、用紙搬送路Tの定着器28より下流側における構成が異なっている。なお、この画像形成装置10Dにおいて、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0090】
図10に示すように、この画像形成装置10Dでは、エンコーダ34に替えて、記録用紙Pの表側の面(画像が形成される側の面)に予め肉眼では不可視のインク(又はトナー等)によって印刷された記録用紙の搬送移動量検出用のマーク(例えば、用紙全面に所定間隔のラダーパターンを印刷したもの)を検出する不可視情報検出部78が、画像検出部30から図10の矢印▲4▼方向の上流側に所定の間隔(例えば、20mm程度以内の間隔)をもって設けられている。これにより、上記マークの検出タイミングに基づいて、記録用紙Pの搬送速度を非接触で検出することができる。
【0091】
なお、図11には、上述の画像形成装置10Dに対する変形例としての画像形成装置10Eの概略構成の一部が示されている。この画像形成装置10Eでは、上述の画像形成装置10Dにおける不可視情報検出部78が、用紙搬送路T上を搬送される記録用紙Pの裏面側に、画像検出部30によるスキャン位置32Aに対応するように配設されている。この場合の不可視情報検出部78では、記録用紙Pの裏側の面(画像が形成される側とは反対の面)に予め肉眼では不可視のインク(又はトナー等)によって印刷された記録用紙の搬送移動量検出用のマーク(例えば、用紙全面に所定間隔のラダーパターンを印刷したもの)を検出するようになっている。これにより、スキャン位置32Aにおける記録用紙Pの搬送速度を精度良く検出することができる。
【0092】
図12には、画像形成装置10D(10E)の制御系の概略構成が示されている。
【0093】
この画像形成装置10D(10E)の制御系では、図2に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と基本的には同一構成であるが、画像形成装置10の制御系の画像処理制御部62に関わる構成が異なっている。なお、この画像形成装置10D(10E)の制御系において、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0094】
この画像形成装置10D(10E)が備える画像処理制御部62Dには、画像検出部30、光源32、及び不可視情報検出部78が接続されている。
【0095】
この画像処理制御部62Dは、搬送される記録用紙Pに印刷されたマークを不可視情報検出部78によって検出し、その検出タイミングに基づいて記録用紙Pの搬送速度を検出すると共に、検出した搬送速度値に対応した所定のスキャン間隔で、記録用紙P上に形成された画像をスキャンするように画像検出部30を制御する。
【0096】
本第3の実施形態に係る画像形成装置10D(10E)では、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同様に、電源投入後、CPU50による制御によって、図3に示す処理ルーチンが実行されるため、その作用についての説明は省略するが、図3に示す処理ルーチンのステップ112における用紙搬送速度の検出処理では、上述のように不可視情報検出部78による速度検出がなされる。
【0097】
以上のように、本第3の実施形態に係る画像形成装置10D(10E)によれば、記録用紙の搬送速度に対応した適切なタイミングでスキャンすることで、記録用紙上に形成された画像を適切に取り込み、元データとのマッチング判定を行なうことができるので、記録用紙に形成された画像の正当性を適切に検証することができる。
【0098】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0099】
図13には、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置10Fの概略構成の一部が示されている。この画像形成装置10Fは、図1に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と基本的には同一構成であるが、用紙搬送路Tの定着器28より下流側における構成が異なっており、画像形成装置10におけるエンコーダ34を取り除いた構成とされている。なお、この画像形成装置10Fにおけるその他の構成については、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同一であるため、その説明を省略する。
【0100】
図14には、画像形成装置10Fの制御系の概略構成が示されている。
【0101】
この画像形成装置10Fの制御系では、図2に示される上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と基本的には同一構成であるが、画像形成装置10の制御系の画像処理制御部62に関わる構成が異なっている。なお、この画像形成装置10Fの制御系において、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10の制御系と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0102】
この画像形成装置10Fが備える画像処理制御部62Fには、画像検出部30及び光源32のみが接続されている。
【0103】
また、内部メモリ52には、記録用紙Pの搬送速度を検出するために用いる速度検出用サンプルデータが予め格納されている。この速度検出用サンプルデータは、記録用紙Pと同じ用紙の全面に所定間隔のラダーパターンを印刷したサンプル用紙を数十枚から数百枚用いて、これらのサンプル用紙の搬送時において画像検出部30により検出されるスキャンデータとそのときの搬送速度との対応関係を記述したものである。
【0104】
この画像処理制御部62Fは、内部メモリ52に格納されている速度検出用サンプルデータを参照して記録用紙Pの搬送速度を推定すると共に、推定した搬送速度値に対応する所定のスキャン間隔で、記録用紙P上に形成された画像をスキャンするように画像検出部30を制御する。これにより、記録用紙Pの搬送速度を検出するための特別な検出機構を設けることなく、記録用紙Pの搬送速度変動に適切に対応した形成画像スキャンを実行することができる。
【0105】
本第4の実施形態に係る画像形成装置10Fでは、上述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同様に、電源投入後、CPU50による制御によって、図3に示す処理ルーチンが実行されるため、その作用についての説明は省略するが、図3に示す処理ルーチンのステップ112における用紙搬送速度の検出処理では、上述のように内部メモリ52に格納されている速度検出用サンプルデータに基づいて記録用紙Pの搬送速度の推定がなされることで用紙搬送速度の検出がなされる。
【0106】
以上のように、本第4の実施形態に係る画像形成装置10Fによれば、記録用紙の搬送速度に対応した適切なタイミングでスキャンすることで、記録用紙上に形成された画像を適切に取り込み、元データとのマッチング判定を行なうことができるので、記録用紙に形成された画像の正当性を適切に検証することができる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、速度検出手段により検出した記録媒体の搬送速度値に基づいて、画像スキャン手段により記録媒体上の形成画像を適切にスキャンすることができるように、当該画像スキャン手段のスキャンタイミングを設定するようにしたので、記録媒体上の印刷画像を当該記録媒体の搬送速度の変動に応じたタイミングでスキャンし、当該スキャンデータと元データとのマッチング評価を精度良く実行可能な画像形成装置を提供できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の制御系の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る装置制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る画像形成装置の概略構成の一部を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の第1変形例に係る画像形成装置の制御系の概略構成を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る画像形成装置の概略構成の一部を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る画像形成装置の制御系の概略構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の概略構成の一部を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の制御系の概略構成を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の概略構成の一部を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の変形例の概略構成の一部を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の制御系の概略構成を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の概略構成の一部を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の制御系の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
10、10A〜10F  画像形成装置
24  搬送ローラ
30  画像検出部
32  光源
34  エンコーダ
38  搬送ローラ
40  搬送ローラ
50  CPU
52  内部メモリ
62、62A〜62F  画像処理制御部
70  エンコーダ
72  非接触型速度計測部
74  画像検出部
76  光源
78  不可視情報検出部

Claims (5)

  1. 入力された画像データに基づく画像を所定の記録媒体に形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像形成がなされた前記記録媒体を順次搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により順次搬送される前記記録媒体上の形成画像を所定のスキャンタイミングによりスキャンする画像スキャン手段と、
    前記画像スキャン手段によるスキャン結果に基づいて、前記記録媒体上の形成画像と前記画像データとの整合性を評価する評価手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記記録媒体の搬送速度値を検出する速度検出手段と、
    前記速度検出手段により検出した前記記録媒体の搬送速度値に基づいて、前記画像スキャン手段により前記記録媒体上の形成画像を適切にスキャンすることができるように、当該画像スキャン手段のスキャンタイミングを設定する設定手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記速度検出手段は、前記画像スキャン手段の近傍で、前記搬送手段により搬送される前記記録媒体上の複数箇所における搬送速度値を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像スキャン手段は、前記搬送手段により順次搬送される前記記録媒体上の複数箇所において、当該記録媒体上の形成画像を所定のスキャンタイミングによりスキャンすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 予め前記記録媒体表面に前記搬送手段による搬送移動量を検出するための検出用マークを設けると共に、
    前記検出用マークを検出するマーク検出手段を更に備え、
    前記速度検出手段は、前記マーク検出手段による検出結果に基づいて、前記搬送手段により搬送される前記記録媒体の搬送速度値を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 予め作成した、前記搬送手段により順次搬送される前記記録媒体の搬送速度値と、当該記録媒体上の形成画像に対する前記画像スキャン手段によるスキャン結果との対応関係を示すテーブル情報を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記速度検出手段は、前記記憶手段に記憶されたテーブル情報に基づいて、前記搬送手段により搬送される前記記録媒体の搬送速度値を検出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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