JP2010219156A - 磁壁移動素子、及び、磁気ランダムアクセスメモリ - Google Patents

磁壁移動素子、及び、磁気ランダムアクセスメモリ Download PDF

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哲広 鈴木
Kiyokazu Nagahara
聖万 永原
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Abstract

【課題】磁壁移動素子の磁化状態の初期化を、簡易に且つ確実に実施すること。
【解決手段】磁壁移動素子は、磁壁移動層、第1磁化固定層、及び第2磁化固定層を備える。磁壁移動層は、第1領域と第2領域との間に磁壁を有する。第1磁化固定層は、磁壁移動層の第1領域の磁化方向を第1方向に固定し、第2磁化固定層は、磁壁移動層の第2領域の磁化方向を第1方向と逆の第2方向に固定する。第1磁化固定層は、奇数層の磁性体層が順番に反強磁性結合した積層構造を含み、その端部の磁性体層が上記第1領域と接触する。第2磁化固定層は、偶数層の磁性体層が順番に反強磁性結合した積層構造を含み、その端部の磁性体層が上記第2領域と接触する。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁壁移動素子、及び、磁壁移動型の磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)に関する。
MRAMは、磁化記録層の磁化方向に基づいてデータを不揮発的に記憶する不揮発性メモリである。MRAMは、高速書き込みや書き込み回数に制限が無い等の特徴を有する。そのため、MRAMは、次世代の不揮発性メモリとして期待されており、その開発が精力的に進められている。
近年提案されている有力なMRAMの書き込み方式の一つは、スピン注入(spin momentum transfer)方式である。スピン注入磁化反転では、スピン偏極電流が書き込み電流として磁化記録層に注入され、それにより磁化記録層の磁化方向が反転する。従来良く知られている電流誘起磁界を印加することによる磁化反転では、メモリセルのサイズが小さくなると共に磁化反転に必要な電流が増大する。それに対し、スピン注入磁化反転では、メモリセルのサイズが小さくなると共に磁化反転に必要な電流が減少する。従って、スピン注入方式は、大容量のMRAMを実現するための有力な方法であると考えられている。
更に、スピン注入方式の一種として、「磁壁移動(Domain Wall Motion)方式」も知られている。磁壁移動方式によれば、磁壁を有する磁化記録層の面内方向にスピン偏極電流を流すことにより、その磁壁を磁化記録層中で移動させ、これにより磁化記録層中の磁化方向を反転させることができる。磁壁が移動する磁化記録層は、以下「磁壁移動層」と参照される。また、磁壁移動層を有し、MRAMのメモリセルとして用いられる素子は、以下「磁壁移動素子」と参照される。磁壁移動型のMRAMは、低電流、大容量、高速動作の観点から有望である。このような磁壁移動型のMRAMは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2007−103663号公報
磁壁移動素子を実現するためには、磁壁移動層中で磁壁が移動する領域の両側に、磁壁移動を止めるための磁化固定領域を形成する必要がある。磁化固定領域とは、磁化方向が実質的に一方向に固定された磁性体領域のことである。そして、磁壁移動領域の両側に形成される2つの磁化固定領域における磁化方向は、互いに正反対である必要がある。
典型的には、2つの磁化固定領域のそれぞれの磁化方向を固定するための磁性体が別途設けられる。例えば、磁壁移動層中の第1の磁化固定領域に接触するように第1の磁性体が形成され、第2の磁化固定領域に接触するように第2の磁性体が形成される。ここで、第1の磁性体は、第2の磁性体よりも厚く形成される。次に、所定方向の強い磁場が全体に印加される。その結果、磁壁移動層、第1の磁性体及び第2の磁性体の磁化方向が、全て所定方向となる。その後、厚い第1の磁性体の磁化方向は反転しないが、薄い第2の磁性体の磁化方向が反転するような強さの逆方向の磁場が印加される。その結果、第2の磁性体とそれに接触する第2の磁化固定領域の磁化方向が逆方向となる。また、このとき、磁壁移動層中の第2の磁化固定領域の端部に、磁壁が形成される。このように、第1の磁性体と第2の磁性体を逆方向に着磁することによって、磁壁移動層中に磁化方向が正反対の2つの磁化固定領域を形成し、且つ、磁壁移動層に磁壁を導入することができる。このような処理は、「磁化状態の初期化」と呼ばれる。
しかしながら、上記初期化方法では、磁場印加工程(着磁工程)を2回実施する必要がある。このことは、初期化の複雑化と製造コストの増大を招く。更に、2回目の磁場印加工程においては、第1の磁性体の磁化方向を反転させることなく、第2の磁性体の磁化方向だけを反転させる必要がある。そのためには、それぞれの磁性体の製造ばらつきを抑え、且つ、印加磁場を高精度に制御する必要がある。磁性体膜厚や印加磁場に関するマージンが小さい場合、磁化状態の初期化が正常に行われず、結果として磁壁移動層への磁壁導入が失敗する可能性が高くなる。
本発明の1つの目的は、磁壁移動素子の磁化状態の初期化を、簡易に且つ確実に実施することができる技術を提供することにある。
本発明の1つの観点において、磁壁移動素子が提供される。その磁壁移動素子は、磁壁移動層、第1磁化固定層、及び第2磁化固定層を備える。磁壁移動層は、第1領域と第2領域との間に磁壁を有する磁性体層である。第1磁化固定層は、磁壁移動層の第1領域の磁化方向を第1方向に固定し、第2磁化固定層は、磁壁移動層の第2領域の磁化方向を第1方向と逆の第2方向に固定する。
第1磁化固定層は、N1層の磁性体層とN1−1層の非磁性体層とが交互に積層された積層構造を含む。ここで、N1は、3以上の奇数である。N1層の磁性体層のうち第1番目の磁性体層は、上記第1領域に接触し、且つ、第1方向の磁化を有する。N1層の磁性体層のうち第i番目(i=1〜N1−1)の磁性体層と第i+1番目の磁性体層とは、N1−1層の非磁性体層のうち第i番目の非磁性体層を介して反強磁性結合している。
第2磁化固定層は、N2層の磁性体層とN2−1層の非磁性体層とが交互に積層された積層構造を含む。ここで、N2は、2以上の偶数である。N2層の磁性体層のうち第1番目の磁性体層は、上記第2領域に接触し、且つ、第2方向の磁化を有する。N2層の磁性体層のうち第j番目(j=1〜N2−1)の磁性体層と第j+1番目の磁性体層とは、N2−1層の非磁性体層のうち第j番目の非磁性体層を介して反強磁性結合している。
本発明によれば、磁壁移動素子の磁化状態の初期化を、簡易に且つ確実に実施することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るMRAMを示す概略図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る磁壁移動素子の構成を示す概略図である。 図3Aは、本発明の実施の形態に係る磁壁移動素子の磁化状態の初期化方法を示す概略図である。 図3Bは、本発明の実施の形態に係る磁壁移動素子の磁化状態の初期化方法を示す概略図である。 図4は、第1の実施の形態に係る磁壁移動素子を示している。 図5は、第2の実施の形態に係る磁壁移動素子を示している。 図6は、第3の実施の形態に係る磁壁移動素子を示している。 図7は、第4の実施の形態に係る磁壁移動素子を示している。 図8は、第5の実施の形態に係る磁壁移動素子を示している。 図9は、第6の実施の形態に係る磁壁移動素子を示している。 図10は、第7の実施の形態に係る磁壁移動素子を示している。 図11は、第8の実施の形態に係る磁壁移動素子を示している。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係るMRAMを概略的に示している。本実施の形態に係るMRAMは磁壁移動型であり、磁壁移動素子1をメモリセルとして用いる。図1に示されるように、複数の磁壁移動素子1(メモリセル)がアレイ状に配置されている。
図2は、本実施の形態に係る磁壁移動素子1の構成を概略的に示している。磁壁移動素子1は、少なくとも、磁壁移動層(磁化記録層)30、第1磁化固定層100、及び第2磁化固定層200を備えている。
(磁壁移動層30)
磁壁移動層30は、磁壁DWが移動する磁性体層であり、磁壁DWを有している。より詳細には、磁壁移動層30は、磁化方向が実質的に固定された第1磁化固定領域R1及び第2磁化固定領域R2を有している。それら2つの磁化固定領域R1、R2の磁化方向は正反対である。図2の例では、第1磁化固定領域R1の磁化方向は+X方向に固定され、第2磁化固定領域R2の磁化方向は−X方向に固定されている。そして、それら2つの磁化固定領域R1、R2の間の領域が、磁壁DWが移動する磁壁移動領域である。逆に言えば、磁壁移動領域の両側に磁化固定領域R1、R2がそれぞれ形成されている。図2の例において、磁壁移動領域の磁化方向が−X方向の場合、磁壁DWは、第1磁化固定領域R1と磁壁移動領域との境界である第1トラップサイトTS1に形成される。一方、磁壁移動領域の磁化方向が+X方向の場合、磁壁DWは、第2磁化固定領域R2と磁壁移動領域との境界である第2トラップサイトTS2に形成される。
このような構成において、第1磁化固定領域R1と第2磁化固定領域R2との間に書き込み電流を流すことにより、電流駆動磁壁移動(Current-Driven Domain Wall Motion)を発生させることができる。具体的には、第1トラップサイトTS1と第2トラップサイトTS2との間の磁壁移動領域中で、書き込み電流方向に応じた方向に磁壁DWが移動する。つまり、磁壁DWは、第1トラップサイトTS1から第2トラップサイトTS2に向けて移動する、あるいは、第2トラップサイトTS2から第1トラップサイトTS1に向けて移動する。この磁壁移動により、磁壁移動領域の磁化方向が反転する。この磁壁移動領域の磁化方向(磁化状態)が、磁壁移動素子1の記録データに相当する。
尚、図2において、磁壁移動領域の磁化状態をセンスするための構成の図示は省略されている。典型的には、磁壁移動層30の磁壁移動領域上にトンネルバリア膜を介してピン層が形成され、それにより磁気トンネル接合(MTJ: Magnetic Tunnel Junction)が形成される。あるいは、磁壁移動層30の磁壁移動領域と磁気的に結合するMTJ素子が、磁壁移動層30とは別に設けられてもよい。その場合、磁壁移動領域の磁化状態に応じて、そのMTJ素子の磁化状態(抵抗値)も変わる。
(磁化固定層100、200)
第1磁化固定層100は、磁壁移動層30の第1磁化固定領域R1の磁化方向を第1方向(図2の例では+X方向)に固定するために設けられている。一方、第2磁化固定層200は、磁壁移動層30の第2磁化固定領域R2の磁化方向を第1方向とは逆の第2方向(図2の例では−X方向)に固定するために設けられている。以下、本実施の形態に係る第1磁化固定層100及び第2磁化固定層200を詳しく説明する。
2つの磁性体層とそれら2つの磁性体層に挟まれた非磁性体層からなる積層構造を考える。この場合、2つの磁性体層間には、非磁性体層を介して交換結合が発生する。その交換結合の正負極性は、非磁性体層の膜厚に依存して、振動的に変化することが知られている(例えば、特許文献1参照)。つまり、非磁性体層の厚みを適切に調整することにより、磁性体層間での“強磁性結合(結合定数=正)”あるいは“反強磁性結合(結合定数=負)”を実現することができる。本実施の形態では、磁性体層同士が非磁性体層を介して“反強磁性結合”している積層膜が、各磁化固定層100、200として用いられる。
より詳細には、第1磁化固定層100は、N1層の磁性体層110(110−1〜110−N1)とN1−1層の非磁性体層120(120−1〜120−(N1−1))とが交互に積層された積層構造を少なくとも含む。ここで、“N1”は、3以上の奇数である。第i番目(i=1〜N1−1)の非磁性体層120−iは、第i番目の磁性体層110−iと第i+1番目の磁性体層110−(i+1)に挟まれている。それら磁性体層110−iと110−(i+1)とは、非磁性体層120−iを介して反強磁性結合する。この場合、第1磁化固定層100において、反強磁性結合はN1−1回発生する。N1が3以上の奇数であるため、第1磁化固定層100において反強磁性結合は偶数回発生する。従って、磁性体層110−N1の磁化方向が第1方向(図2の例では+X方向)である場合、磁性体層110−1の磁化方向は同じ第1方向となる。そして、第1磁化固定層100のうちその磁性体層110−1が、磁壁移動層30の第1磁化固定領域R1に最も近く、第1磁化固定領域R1と磁気的に結合している。好適には、磁性体層110−1は第1磁化固定領域R1と接触している。その結果、第1磁化固定領域R1の磁化方向が第1方向に固定される。
一方、第2磁化固定層200は、N2層の磁性体層210(210−1〜210−N2)とN2−1層の非磁性体層220(220−1〜220−(N2−1))とが交互に積層された積層構造を少なくとも含む。ここで、“N2”は、2以上の偶数である。第j番目(j=1〜N2−1)の非磁性体層220−jは、第j番目の磁性体層210−jと第j+1番目の磁性体層210−(j+1)に挟まれている。それら磁性体層210−jと210−(j+1)とは、非磁性体層220−jを介して反強磁性結合する。この場合、第2磁化固定層200において、反強磁性結合はN2−1回発生する。N2が2以上の偶数であるため、第2磁化固定層200において反強磁性結合は奇数回発生する。従って、磁性体層210−N2の磁化方向が第1方向(図2の例では+X方向)である場合、磁性体層210−1の磁化方向は逆の第2方向(図2の例では−X方向)となる。そして、第2磁化固定層200のうちその磁性体層210−1が、磁壁移動層30の第2磁化固定領域R2に最も近く、第2磁化固定領域R2と磁気的に結合している。好適には、磁性体層210−1は第2磁化固定領域R2と接触している。その結果、第2磁化固定領域R2の磁化方向が第2方向に固定される。
(初期化方法)
次に、図2で示された磁化状態を実現するための初期化方法を、図3A及び図3Bを参照して説明する。図3A及び図3Bにおいて、N1=3、N2=2である場合が例として示されている。すなわち、第1磁化固定層100は、磁性体層110−1〜110−3及び非磁性体層120−1〜120−2を少なくとも含んでいる。第2磁化固定層200は、磁性体層210−1〜210−2及び非磁性体層220−1を少なくとも含んでいる。
また、第1磁化固定層100における磁性体層110−3と、第2磁化固定層200における磁性体層210−2は、初期化時の磁化状態の基準となる「基準磁性体層」である。第1磁化固定層100の基準磁性体層としての磁性体層110−3に対する反転磁界は、その他の磁性体層110−1〜110−2に対する反転磁界よりも大きい。ここで、反転磁界とは、磁性体層の磁化方向を反転させるのに必要な磁界である。同様に、第2磁化固定層200の基準磁性体層としての磁性体層210−2に対する反転磁界は、その他の磁性体層210−1に対する反転磁界よりも大きい。
尚、基準磁性体層に対する反転磁界を他よりも大きくするためには、様々な方法が考えられる。例えば、基準磁性体層は、他の磁性体層よりも厚くなるように形成される。これにより、基準磁性体層が他の磁性体層よりも大きな保磁力を有するようになり、反転磁界が大きくなる。あるいは、基準磁性体層は、他の磁性体層の材料(例:NiFe)よりも大きな保磁力を有する材料(例:CoFe)で形成されてもよい。更にあるいは、基準磁性体層と接触するように反強磁性層が設けられてもよい。隣接する反強磁性層により基準磁性体層の磁化方向は固定される。
磁壁移動素子1の磁化状態の初期化時、第1方向(例:+X方向)の強い磁場が全体に印加される。その結果、図3Aに示されるように、全ての磁性体の磁化方向が第1方向となる。その後、磁場印加が停止する。
磁場印加が停止すると、第1磁化固定層100及び第2磁化固定層200の磁化状態は、図3Bで示されるように定まる。具体的には、第1磁化固定層100において、基準磁性体層としての磁性体層110−3の磁化方向は、第1方向のまま変わらない。磁性体層110−3と反強磁性結合する磁性体層110−2の磁化方向は、第1方向と逆の第2方向(例:−X方向)に変わる。磁性体層110−2と反強磁性結合する磁性体層110−1の磁化方向は、第2方向と逆の第1方向となる。一方、第2磁化固定層200において、基準磁性体層としての磁性体層210−2の磁化方向は、第1方向のまま変わらない。磁性体層210−2と反強磁性結合する磁性体層210−1の磁化方向は、第1方向と逆の第2方向に変わる。
このように、第1磁化固定層100では反強磁性結合が基準磁性体層から磁性体層110−1へ向かって偶数回発生し、一方、第2磁化固定層200では反強磁性結合が基準磁性体層から磁性体層210−1へ向かって奇数回発生する。従って、磁壁移動層30と接触する磁性体層110−1、210−1のそれぞれの磁化方向は、正反対になる。結果として、磁壁移動層30の第1磁化固定領域R1及び第2磁化固定領域R2のそれぞれの磁化方向も逆方向に固定される。すなわち、図2で示された磁化状態が実現され、磁壁移動層30に磁壁DWが導入される。
本実施の形態によれば、磁壁移動素子1の磁化状態の初期化において、磁場印加工程(着磁工程)は1回だけ実施される。逆に言えば、1回の磁場印加工程だけで、磁壁移動素子1の磁化状態を適切に初期化し、磁壁移動層30に磁壁DWを導入することができる。2回目の磁場印加工程は不要なため、製造コストが削減される。また、2回目の磁場印加工程は不要であり、一部の磁性体の磁化方向だけを反転させるような難しい処理は不要である。本実施の形態によれば、1回目の磁場印加だけで、磁壁移動素子1の磁化状態を確実に初期化し、磁壁移動層30に磁壁DWを確実に導入することが可能である。
更に、第1磁化固定層100の積層構造において、磁性体110−1〜110−N1のそれぞれの磁化方向は互い違いになっている。このような構成の場合、第1磁化固定層100から周囲に漏洩する漏洩磁束が好適に抑えられる。第2磁化固定層200も同様である。磁化固定層100、200からの漏洩磁束が抑えられるため、そのような漏洩磁束による磁壁移動への影響(トラッピング等)が低減される。言い換えれば、本実施の形態に係る磁化固定層100、200は、磁壁移動層30における磁壁移動に擾乱を与えにくい。よって、動作特性の優れた磁壁移動型MRAMを実現することが可能となる。
以下、磁壁移動素子1の様々な例を説明する。
(第1の実施の形態)
図4は、第1の実施の形態を示している。第1磁化固定層100及び第2磁化固定層200は共に、磁壁移動層30の下側に形成されている。第1磁化固定層100は、磁性体層110−1〜110−3及び非磁性体層120−1〜120−2を含んでいる(N1=3)。また、第2磁化固定層200は、磁性体層210−1〜210−2及び非磁性体層220−1を含んでいる(N2=2)。更に、第1磁化固定層100の磁性体層110−3は第1電流端子10に接続され、第2磁化固定層200の磁性体層210−2は第2電流端子20に接続されている。第1電流端子10及び第2電流端子20は、第1磁化固定層100及び第2磁化固定層200を通して磁壁移動層30に所望の方向の電流を流すために用いられる。
第1の実施の形態では、磁壁移動層30、磁性体層110、210は、面内磁気異方性を有する。面内磁気異方性を有する強磁性膜としては、NiFe膜、CoFe膜、CoFeB膜が例示される。
反強磁性結合用の非磁性体層120、220の材料としては、RuあるいはCrが用いられる。このような非磁性金属材料を用い、また、膜厚を適切に調整することによって、強力な反強磁性結合を実現し、安定な磁化状態を得ることができる。
また、第1磁化固定層100における磁性体層110−3と、第2磁化固定層200における磁性体層210−2は、上述の基準磁性体層である。基準磁性体層110−3の膜厚は、他の磁性体層110−1、110−2の膜厚よりも大きい。また、基準磁性体層210−2の膜厚は、他の磁性体層210−1の膜厚よりも大きい。これにより、基準磁性体層が他の磁性体層よりも大きな保磁力を有するようになり、反転磁界が大きくなる。あるいは、基準磁性体層は、他の磁性体層の材料よりも大きな保磁力を有する材料で形成されてもよい。例えば、磁性体層110−1、110−2がNiFeで形成され、基準磁性体層110−3がCoFeで形成される。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態を示している。第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。第2の実施の形態において、第1磁化固定層100及び第2磁化固定層200は共に、磁壁移動層30の上側に形成されている。第1電流端子10は、磁壁移動層30の第1磁化固定領域R1に直接接続され、第2電流端子20は、磁壁移動層30の第2磁化固定領域R2に直接接続されている。各層の構成や材料は、第1の実施の形態と同じである。
(第3の実施の形態)
図6は、第3の実施の形態を示している。第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。第3の実施の形態では、第1磁化固定層100の基準磁性体層110−3に、反強磁性層130が接触している。また、第2磁化固定層200の基準磁性体層210−2に、反強磁性層230が接触している。反強磁性層130、230の材料は、PtMn、IrMn、NiMn、FeMnといった反強磁性金属である。基準磁性体層の磁化方向は、隣接する反強磁性層との交換結合によって固定される。これにより、基準磁性体層に対する反転磁界が、他の磁性体層に対する反転磁界よりも大きくなる。
(第4の実施の形態)
図7は、第4の実施の形態を示している。第4の実施の形態では、第2の実施の形態で示された積層構造に、第3の実施の形態で示された反強磁性層130、230が適用されている。
(第5の実施の形態)
図8は、第5の実施の形態を示している。第1の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。第5の実施の形態では、磁壁移動層30、磁性体層110、210は、垂直磁気異方性を有する。垂直磁気異方性を有する強磁性膜としては、Co/Ni積層膜、Co/Pt積層膜、Co−Pt合金膜、Co/Pd積層膜、CoCrPt合金膜、TbFeCo膜、NdFeB膜、FePt規則合金膜が例示される。反強磁性結合用の非磁性体層120、220の材料としては、RuあるいはCrが用いられる。
基準磁性体層110−3の膜厚は、他の磁性体層110−1、110−2の膜厚よりも大きい。また、基準磁性体層210−2の膜厚は、他の磁性体層210−1の膜厚よりも大きい。あるいは、基準磁性体層は、他の磁性体層の材料よりも大きな保磁力を有する材料で形成されてもよい。例えば、磁性体層110−1、110−2がCo/Ni積層膜、Co/Pt積層膜、Co−Pt合金膜、あるいはCoCrPt合金膜で形成され、基準磁性体層110−3がFePt規則合金あるいはTbFeCo膜で形成される。
(第6の実施の形態)
図9は、第6の実施の形態を示している。第5の実施の形態と重複する説明は適宜省略される。第6の実施の形態において、第1磁化固定層100及び第2磁化固定層200は共に、磁壁移動層30の上側に形成されている。第1電流端子10は、磁壁移動層30の第1磁化固定領域R1に直接接続され、第2電流端子20は、磁壁移動層30の第2磁化固定領域R2に直接接続されている。各層の構成や材料は、第5の実施の形態と同じである。
(第7の実施の形態)
図10は、第7の実施の形態を示している。第7の実施の形態では、第5の実施の形態で示された積層構造に、第3の実施の形態で示された反強磁性層130、230が適用されている。
(第8の実施の形態)
図11は、第8の実施の形態を示している。第8の実施の形態では、第6の実施の形態で示された積層構造に、第3の実施の形態で示された反強磁性層130、230が適用されている。
以上、本発明の実施の形態が添付の図面を参照することにより説明された。但し、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。
1 磁壁移動素子
10 第1電流端子
20 第2電流端子
30 磁壁移動層
100 第1磁化固定層
110 磁性層
120 非磁性層
130 反強磁性層
200 第2磁化固定層
210 磁性層
220 非磁性層
230 反強磁性層
R1 第1磁化固定領域
R2 第2磁化固定領域
TS1 第1トラップサイト
TS2 第2トラップサイト
DW 磁壁

Claims (7)

  1. 第1領域と第2領域との間に磁壁を有する磁性体層である磁壁移動層と、
    前記磁壁移動層の前記第1領域の磁化方向を第1方向に固定する第1磁化固定層と、
    前記磁壁移動層の前記第2領域の磁化方向を前記第1方向と逆の第2方向に固定する第2磁化固定層と
    を備え、
    前記第1磁化固定層は、N1層の磁性体層とN1−1層の非磁性体層とが交互に積層された積層構造を含み、
    N1は、3以上の奇数であり、
    前記N1層の磁性体層のうち第1番目の磁性体層は、前記第1領域に接触し、且つ、前記第1方向の磁化を有し、
    前記N1層の磁性体層のうち第i番目(i=1〜N1−1)の磁性体層と第i+1番目の磁性体層とは、前記N1−1層の非磁性体層のうち第i番目の非磁性体層を介して反強磁性結合しており、
    前記第2磁化固定層は、N2層の磁性体層とN2−1層の非磁性体層とが交互に積層された積層構造を含み、
    N2は、2以上の偶数であり、
    前記N2層の磁性体層のうち第1番目の磁性体層は、前記第2領域に接触し、且つ、前記第2方向の磁化を有し、
    前記N2層の磁性体層のうち第j番目(j=1〜N2−1)の磁性体層と第j+1番目の磁性体層とは、前記N2−1層の非磁性体層のうち第j番目の非磁性体層を介して反強磁性結合している
    磁壁移動素子。
  2. 請求項1に記載の磁壁移動素子であって、
    前記N1層の磁性体層のうち第N1番目の磁性体層に対する反転磁界は、前記N1層の磁性体層のうち他の磁性体層に対する反転磁界よりも大きく、
    前記N2層の磁性体層のうち第N2番目の磁性体層に対する反転磁界は、前記N2層の磁性体層のうち他の磁性体層に対する反転磁界よりも大きい
    磁壁移動素子。
  3. 請求項2に記載の磁壁移動素子であって、
    前記N1層の磁性体層のうち前記第N1番目の磁性体層は、前記N1層の磁性体層のうち前記他の磁性体層よりも大きい保磁力を有し、
    前記N2層の磁性体層のうち前記第N2番目の磁性体層は、前記N2層の磁性体層のうち前記他の磁性体層よりも大きい保磁力を有する
    磁壁移動素子。
  4. 請求項3に記載の磁壁移動素子であって、
    前記N1層の磁性体層のうち前記第N1番目の磁性体層は、前記N1層の磁性体層のうち前記他の磁性体層よりも大きい厚さを有し、
    前記N2層の磁性体層のうち前記第N2番目の磁性体層は、前記N2層の磁性体層のうち前記他の磁性体層よりも大きい厚さを有する
    磁壁移動素子。
  5. 請求項3に記載の磁壁移動素子であって、
    前記N1層の磁性体層のうち前記第N1番目の磁性体層は、前記N1層の磁性体層のうち前記他の磁性体層の材料よりも大きい保磁力を有する材料で形成され、
    前記N2層の磁性体層のうち前記第N2番目の磁性体層は、前記N2層の磁性体層のうち前記他の磁性体層の材料よりも大きい保磁力を有する材料で形成された
    磁壁移動素子。
  6. 請求項2に記載の磁壁移動素子であって、
    更に、
    前記N1層の磁性体層のうち前記第N1番目の磁性体層に接触する第1反強磁性層と、
    前記N2層の磁性体層のうち前記第N2番目の磁性体層に接触する第2反強磁性層と
    を備える
    磁壁移動素子。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の磁壁移動素子をメモリセルとして有する
    磁気ランダムアクセスメモリ。
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