JP7211564B1 - 磁壁移動素子、磁気アレイ及び磁壁移動素子の製造方法 - Google Patents

磁壁移動素子、磁気アレイ及び磁壁移動素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

本実施形態にかかる磁壁移動素子は、強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と非磁性層とを有する磁気抵抗効果素子と、前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層に接する第1領域と、前記第1領域の最も近くにある非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なる。

Description

本発明は、磁壁移動素子、磁気アレイ及び磁壁移動素子の製造方法に関する。
微細化に限界が見えてきたフラッシュメモリ等に代わる次世代の不揮発性メモリに注目が集まっている。例えば、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、ReRAM(Resistive Random Access Memory)、PCRAM(Phase Change Random Access Memory)等が次世代の不揮発性メモリとして知られている。
MRAMは、磁化の向きの変化によって生じる抵抗値変化をデータ記録に利用している。データ記録は、MRAMを構成する磁気抵抗変化素子のそれぞれが担っている。例えば、特許文献1には、第1磁化自由層(磁壁移動層)内における磁壁を移動させることで、多値のデータを記録することができる磁気抵抗変化素子(磁壁移動素子)が記載されている。また特許文献1には、磁壁の移動範囲を制限する磁化固定領域を第1磁化自由層(磁壁移動層)の両端に設けることが記載されている。両端に設けられる磁化固定領域は、それぞれ磁化の配向方向が異なる。
国際公開第2011/052475号
磁化固定領域の磁化の配向方向は、例えば、外部磁場を印加することで決定される。しかしながら、磁化の配向方向がそれぞれ異なる2つの磁化固定領域を作製するためのプロセスは、一方の磁化固定領域の磁化を固定する際に他方の磁化固定領域の磁化が予期せぬ方向に配向する場合があり、複雑化しやすい。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、強磁性層の磁化の配向方向を決定しやすい磁壁移動素子、磁気アレイ及び磁壁移動素子の製造方法を提供することを目的とする。
(1)第1の態様にかかる磁壁移動素子は、強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なる。
(2)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1領域は、複数の強磁性層を含んでもよい。
(3)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2領域は、非磁性の第2中間層と、前記第2中間層を挟んで互いに強磁性結合する複数の強磁性層と、を有してもよい。
(4)上記態様にかかる磁壁移動素子は、前記第1中間層と前記第2中間層とは、材料又は厚みが異なってもよい。
(5)上記態様にかかる磁壁移動素子は、前記第2中間層を複数有し、前記第1中間層と複数の前記第2中間層とのうちのいずれかは、他の層と材料又は厚みが異なってもよい。
(6)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1中間層は、複数の非磁性層からなってもよい。
(7)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1中間層の厚みは、1nm以上であってもよい。
(8)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1中間層は、非磁性体が点在する不連続膜である、又は、開口を有する構成でもよい。
(9)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1中間層は、酸化物又はアモルファスであってもよい。
(10)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2中間層は、複数の非磁性層からなってもよい。
(11)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2中間層の厚みは、1nm以上であってもよい。
(12)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2中間層は、非磁性体が点在する不連続膜である、又は、開口を有する構成でもよい。
(13)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2中間層は、酸化物又はアモルファスであってもよい。
(14)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1領域は、非磁性の第3中間層と、前記第3中間層を挟んで互いに反強磁性結合する複数の強磁性層と、を有してもよい。
(15)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1領域の保磁力は、前記第2領域の保磁力より大きくてもよい。
(16)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、静磁気結合していてもよい。
(17)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2領域を構成する強磁性層の磁化の配向方向と、前記参照層の磁化の配向方向とが、異なってもよい。
(18)上記態様にかかる磁壁移動素子は、前記第1磁化固定層に接する第1電極と、前記第2磁化固定層に接する第2電極と、をさらに備え、前記第1電極と前記第2電極とは、形状が異なってもよい。
(19)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2電極は、前記第2磁化固定層の側面の一部を被覆してもよい。
(20)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2電極は、前記第2磁化固定層に接する第1面の周囲長は、前記第1面と反対の第2面の周囲長より短くてもよい。
(21)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2電極は、積層方向から見て、前記磁壁移動層が延びる第1方向における前記磁壁移動層の中点と重なってもよい。
(22)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第1磁化固定層の前記第2磁化固定層側の第1側面を被覆する絶縁層と、前記第1側面と反対側の第2側面を被覆する絶縁層とは、材料が異なってもよい。
(23)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記磁壁移動層の厚さは、前記第1磁化固定層又は前記第2磁化固定層と直接的又は間接的に接する接触部分の方が、2つの前記接触部分の中間地点における厚さより厚くてもよい。
(24)上記態様にかかる磁壁移動素子において、前記第2磁化固定層は、非磁性の第4中間層を有し、前記第4中間層は、前記第1中間層と同じ材料を含んでもよい。
(25)上記態様にかかる磁壁移動素子は、前記磁壁移動層の前記非磁性層と反対側の面に接する導電層をさらに備えてもよい。
(26)第2の態様にかかる磁気アレイは、上記態様にかかる磁壁移動素子を複数有する。
(27)第3の態様にかかる磁壁移動素子の製造方法は、強磁性体を含む参照層、非磁性層、強磁性体を含む磁壁移動層を順に積層する工程と、前記磁壁移動層上に、強磁性体を含む第1層、非磁性の中間層、強磁性体を含む第2層が順に積層された積層体を形成する工程と、前記積層体の一部を前記磁壁移動層に至るまで除去し、互いに離間する2つの積層体を形成する工程と、前記2つの積層体のうちの1方の前記第2層を少なくとも除去する工程と、を有する。
上記態様にかかる磁壁移動素子、磁気アレイ及び磁壁移動素子の製造方法は、強磁性層の磁化の配向方向を容易に決定できる。
第1実施形態に係る磁気アレイの構成図である。 第1実施形態に係る磁気アレイの磁壁移動素子の近傍の断面図である。 第1実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第1実施形態に係る磁壁移動素子の平面図である。 第1実施形態に係る磁壁移動素子の製造方法を説明するための図である。 第1実施形態に係る磁壁移動素子の製造方法を説明するための図である。 第1実施形態に係る磁壁移動素子の製造方法を説明するための図である。 第1実施形態に係る磁壁移動素子の製造方法を説明するための図である。 第1実施形態に係る磁壁移動素子の製造方法を説明するための図である。 第2実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第3実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第4実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第5実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第6実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第7実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第8実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第9実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第10実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 第11実施形態に係る磁壁移動素子の断面図である。 変形例に係る磁壁移動素子の断面図である。
以下、本実施形態について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などは実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。
まず方向について定義する。x方向及びy方向は、後述する基板Sub(図2参照)の一面と略平行な方向である。x方向は、後述する磁壁移動層1が延びる方向である。x方向は、第1方向の一例である。y方向は、x方向と直交する方向である。z方向は、後述する基板Subから磁壁移動素子へ向かう方向である。本明細書において、+z方向を「上」、-z方向を「下」として表す場合があるが、これら表現は便宜上のものであり、重力方向を規定するものではない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態にかかる磁気アレイの構成図である。磁気アレイ200は、複数の磁壁移動素子100と、複数の第1配線WLと、複数の第2配線CLと、複数の第3配線RLと、複数の第1スイッチング素子SW1と、複数の第2スイッチング素子SW2と、複数の第3スイッチング素子SW3と、を備える。磁気アレイ200は、例えば、磁気メモリ、積和演算器、ニューロモーフィックデバイス、スピンメモリスタ、磁気光学素子に利用できる。
第1配線WLのそれぞれは、書き込み配線である。第1配線WLはそれぞれ、電源と1つ以上の磁壁移動素子100とを電気的に接続する。電源は、使用時に磁気アレイ200の一端に接続される。
第2配線CLのそれぞれは、共通配線である。共通配線は、データの書き込み時及び読み出し時の両方に用いることができる配線である。第2配線CLのそれぞれは、基準電位と1つ以上の磁壁移動素子100とを電気的に接続する。基準電位は、例えば、グラウンドである。第2配線CLは、複数の磁壁移動素子100のそれぞれに設けられてもよいし、複数の磁壁移動素子100に亘って設けられてもよい。
第3配線RLのそれぞれは、読み出し配線である。第3配線RLはそれぞれ、電源と1つ以上の磁壁移動素子100とを電気的に接続する。電源は、使用時に磁気アレイ200の一端に接続される。
図1において、複数の磁壁移動素子100のそれぞれに、第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2、第3スイッチング素子SW3が接続されている。第1スイッチング素子SW1は、磁壁移動素子100と第1配線WLとの間に接続されている。第2スイッチング素子SW2は、磁壁移動素子100と第2配線CLとの間に接続されている。第3スイッチング素子SW3は、磁壁移動素子100と第3配線RLとの間に接続されている。
第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2をONにすると、所定の磁壁移動素子100に接続された第1配線WLと第2配線CLとの間に書き込み電流が流れる。第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3をONにすると、所定の磁壁移動素子100に接続された第2配線CLと第3配線RLとの間に読み出し電流が流れる。
第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3は、電流の流れを制御する素子である。第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2及び第3スイッチング素子SW3は、例えば、トランジスタ、オボニック閾値スイッチ(OTS:Ovonic Threshold Switch)のように結晶層の相変化を利用した素子、金属絶縁体転移(MIT)スイッチのようにバンド構造の変化を利用した素子、ツェナーダイオード及びアバランシェダイオードのように降伏電圧を利用した素子、原子位置の変化に伴い伝導性が変化する素子である。
第1スイッチング素子SW1、第2スイッチング素子SW2、第3スイッチング素子SW3のいずれかは、同じ配線に接続された磁壁移動素子100で、共用してもよい。例えば、第1スイッチング素子SW1を共有する場合は、第1配線WLの上流(一端)に一つの第1スイッチング素子SW1を設ける。例えば、第2スイッチング素子SW2を共有する場合は、第2配線CLの上流(一端)に一つの第2スイッチング素子SW2を設ける。例えば、第3スイッチング素子SW3を共有する場合は、第3配線RLの上流(一端)に一つの第3スイッチング素子SW3を設ける。
図2は、第1実施形態に係る磁気アレイ200の磁壁移動素子100の近傍の断面図である。図2は、図1における一つの磁壁移動素子100を磁壁移動層1のy方向の幅の中心を通るxz平面で切断した断面である。
図2に示す第1スイッチング素子SW1及び第2スイッチング素子SW2は、トランジスタTrである。トランジスタTrは、ゲート電極Gと、ゲート絶縁膜GIと、基板Subに形成されたソースS及びドレインDと、を有する。ソースSとドレインDは、電流の流れ方向によって既定されるものであり、いずれも活性領域である。図2は一例を示しただけであり、ソースSとドレインDの位置関係は反転していてもよい。基板Subは、例えば、半導体基板である。第3スイッチング素子SW3は、第3配線RLと電気的に接続され、例えば、図2においてy方向にずれた位置にある。
トランジスタTrのそれぞれと磁壁移動素子100とは、配線w1、w2を介して、電気的に接続されている。配線w1、w2は、導電性を有する材料を含む。配線w1は、z方向に延びるビア配線である。配線w2は、xy面内のいずれかの方向に延びる面内配線である。配線w1、w2は、絶縁層90の開口内に形成される。
絶縁層90は、多層配線の配線間や素子間を絶縁する絶縁層である。磁壁移動素子100とトランジスタTrとは、配線w1、w2を除いて、絶縁層90によって電気的に分離されている。絶縁層90は、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、炭化シリコン(SiC)、窒化クロム、炭窒化シリコン(SiCN)、酸窒化シリコン(SiON)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化マグネシウム(MgO)等である。
図2では、磁壁移動素子100が絶縁層90を挟んで基板Subの上方にある例を示したが、磁壁移動素子100は基板Sub上にあってもよい。
「磁壁移動素子」
図3は、磁壁移動素子100を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。図3は、図4のA-A線に沿った断面である。図4は、磁壁移動素子100をz方向から平面視した平面図である。図に示す矢印は、強磁性体の磁化の配向方向の一例である。
磁壁移動素子100は、例えば、磁気抵抗効果素子10と第1磁化固定層20と第2磁化固定層30とを有する。磁壁移動素子100は、例えば、3つの電極40、41、42に接続された3端子型の素子である。磁壁移動素子100の周囲は、絶縁層90で覆われている。
磁気抵抗効果素子10は、磁壁移動層1と非磁性層2と参照層3とを備える。磁気抵抗効果素子10は、例えば、基板Subに近い側から参照層3、非磁性層2、磁壁移動層1の順に備える。磁気抵抗効果素子10にデータを書き込む際は、磁壁移動層1に沿って書き込み電流を流す。磁気抵抗効果素子10からデータを読み出す際は、電極40と電極41又は電極42との間に読み出し電流を流し、磁気抵抗効果素子10のz方向に電流を印加する。
磁壁移動層1は、x方向に延びる。磁壁移動層1は、内部に複数の磁区を有し、複数の磁区の境界に磁壁DWを有する。磁壁移動層1は、例えば、磁気的な状態の変化により情報を磁気記録可能な層である。磁壁移動層1は、アナログ層、磁気記録層と呼ばれる場合がある。
磁壁移動層1は、磁化固定領域A1と磁化固定領域A2と磁壁移動領域A3を有する。磁化固定領域A1は、z方向から見て第1磁化固定層20と重なる領域である。磁化固定領域A2は、z方向から見て第2磁化固定層30と重なる領域である。磁壁移動領域A3は、磁壁移動層1の磁化固定領域A1及び磁化固定領域A2以外の領域である。磁壁移動領域A3は、例えば、x方向に磁化固定領域A1と磁化固定領域A2とに挟まれる領域である。
磁化固定領域A1の磁化MA1は、第1磁化固定層20の磁化M21によって固定されている。磁化固定領域A2の磁化MA2は、第2磁化固定層30の磁化M30によって固定されている。磁化が固定されているとは、磁壁移動素子100の通常の動作(想定を超える外力が印加されていない)において、磁化が反転しないことをいう。磁化固定領域A1の磁化MA1と磁化固定領域A2の磁化MA2とは、例えば、配向方向が反対である。
磁壁移動領域A3は、磁化の向きが変化し、磁壁DWが移動できる領域である。磁壁移動領域A3は、第1磁区A3aと第2磁区A3bとを有する。第1磁区A3aの磁化MA3aと第2磁区A3bの磁化MA3bとは、例えば、配向方向が反対である。第1磁区A3aと第2磁区A3bとの境界が磁壁DWである。第1磁区A3aの磁化MA3aは、例えば、磁化固定領域A1の磁化MA1と同じ方向に配向する。第2磁区A3bの磁化MA3bは、例えば、磁化固定領域A2の磁化MA2と同じ方向に配向する。磁壁DWは、原則、磁壁移動領域A3内を移動し、磁化固定領域A1及び磁化固定領域A2には侵入しない。
磁壁移動領域A3内における第1磁区A3aと第2磁区A3bとの体積の比率が変化すると、磁壁DWが移動する。磁壁DWは、磁壁移動領域A3のx方向に書き込み電流を流すことによって移動する。例えば、磁壁移動領域A3に+x方向の書き込み電流(例えば、電流パルス)を印加すると、電子は電流と逆の-x方向に流れるため、磁壁DWは-x方向に移動する。第1磁区A3aから第2磁区A3bに向って電流が流れる場合、第2磁区A3bでスピン偏極した電子は、第1磁区A3aの磁化を磁化反転させる。第1磁区A3aの磁化が反転することで、磁壁DWは-x方向に移動する。
磁壁移動層1は、磁性体を含む。磁壁移動層1は、強磁性体、フェリ磁性体、又はこれらと電流により磁気状態を変化させることが可能な反強磁性体との組み合わせでもよい。磁壁移動層1は、Co、Ni、Fe、Pt、Pd、Gd、Tb、Mn、Ge、Gaからなる群から選択される少なくとも一つの元素を有することが好ましい。磁壁移動層1に用いられる材料として、例えば、CoとNiの積層膜、CoとPtの積層膜、CoとPdの積層膜、CoFeとPdの積層膜、MnGa系材料、GdCo系材料、TbCo系材料が挙げられる。MnGa系材料、GdCo系材料、TbCo系材料等のフェリ磁性体は飽和磁化が小さく、磁壁DWを移動するために必要な閾値電流が小さくなる。またCoとNiの積層膜、CoとPtの積層膜、CoとPdの積層膜は、保磁力が大きく、磁壁DWの移動速度が遅くなる。反強磁性体は、例えば、MnX(XはSn、Ge、Ga、Pt、Ir等)、CuMnAs、MnAu等である。磁壁移動層1は、後述する参照層3と同様の材料を適用することもできる。
非磁性層2は、磁壁移動層1と参照層3との間に位置する。非磁性層2は、参照層3の一面に積層される。
非磁性層2は、例えば、非磁性の絶縁体、半導体又は金属からなる。非磁性の絶縁体は、例えば、Al、SiO、MgO、MgAl、およびこれらのAl、Si、Mgの一部がZn、Be等に置換された材料である。これらの材料は、バンドギャップが大きく、絶縁性に優れる。非磁性層2が非磁性の絶縁体からなる場合、非磁性層2はトンネルバリア層である。非磁性の金属は、例えば、Cu、Au、Ag等である。非磁性の半導体は、例えば、Si、Ge、CuInSe、CuGaSe、Cu(In,Ga)Se等である。
非磁性層2の厚みは、例えば、20Å以上であり、25Å以上でもよい。非磁性層2の厚みが厚いと、磁壁移動素子100の抵抗面積積(RA)が大きくなる。磁壁移動素子100の抵抗面積積(RA)は、1×10Ωμm以上であることが好ましく、5×10Ωμm以上であることがより好ましい。磁壁移動素子100の抵抗面積積(RA)は、一つの磁壁移動素子100の素子抵抗と磁壁移動素子100の素子断面積(非磁性層2をxy平面で切断した切断面の面積)の積で表される。
参照層3は、磁壁移動層1と共に、非磁性層2を挟む。参照層3は、例えば、電極40上にある。参照層3は、基板Sub上に積層されてもよい。参照層3は、磁壁移動層1とz方向に重なる位置にある。参照層3の磁化Mは、磁壁移動層1の磁壁移動領域A3の磁化MA3a、MA3bより反転しにくい。参照層3の磁化Mは、磁壁移動領域A3の磁化MA3a、MA3bが反転する程度の外力が印加された際に向きが変化せず、固定されている。参照層3は、磁化固定層と言われる場合がある。参照層3は、複数の層からなってもよい。例えば、複数の強磁性層と、複数の強磁性層に挟まれる中間層とを有してもよい。中間層を挟む2つの強磁性層は磁気的に結合し、シンセティック反強磁性構造(SAF)となっていてもよい。
参照層3は、強磁性体を含む。参照層3は、例えば、磁壁移動層1との間で、コヒーレントトンネル効果を得やすい材料を含む。参照層3は、例えば、Cr、Mn、Co、Fe及びNiからなる群から選択される金属、これらの金属を1種以上含む合金、これらの金属とB、C、及びNの少なくとも1種以上の元素とが含まれる合金等を含む。参照層3は、例えば、Co-Fe、Co-Fe-B、Ni-Feである。
参照層3は、例えば、ホイスラー合金でもよい。ホイスラー合金はハーフメタルであり、高いスピン分極率を有する。ホイスラー合金は、XYZ又はXYZの化学組成をもつ金属間化合物であり、Xは周期表上でCo、Fe、Ni、あるいはCu族の遷移金属元素または貴金属元素であり、YはMn、V、CrあるいはTi族の遷移金属又はXの元素種であり、ZはIII族からV族の典型元素である。ホイスラー合金として例えば、CoFeSi、CoFeGe、CoFeGa、CoMnSi、CoMn1-aFeAlSi1-b、CoFeGe1-cGa等が挙げられる。
第1磁化固定層20及び第2磁化固定層30は、磁壁移動層1に直接的又は間接的に接続される。間接的に接続されるとは、第1磁化固定層20と磁壁移動層1との間、第2磁化固定層30と磁壁移動層1との間に他の層を挟むことを意味する。第1磁化固定層20及び第2磁化固定層30は、例えば、磁壁移動層1上にある。第1磁化固定層20と第2磁化固定層30とは、x方向に離間している。第1磁化固定層20は、磁化固定領域A1の磁化MA1を固定する。第2磁化固定層30は、磁化固定領域A2の磁化MA2を固定する。
第1磁化固定層20は、第1領域R1と中間層22と第2領域R2とを有する。第1領域R1は、磁壁移動層1の最も近くにある。第1領域R1は、例えば、磁壁移動層1に接する。中間層22は、第1領域R1と第2領域R2とに挟まれる。第2領域R2は、中間層22に接する。中間層22は、第1中間層の一例である。
例えば図3に示すように、第1領域R1は強磁性層21からなり、第2領域R2は強磁性層23からなる。強磁性層21は、磁壁移動層1の最も近くにある。強磁性層21は、例えば、磁壁移動層1に接する。強磁性層21は、例えば、中間層22に接する。強磁性層21は、第1強磁性層の一例である。強磁性層23は、例えば、中間層22に接する。強磁性層23は、第2強磁性層の一例である。第1領域R1と第2領域R2とは膜構成が異なる。膜構成とは、膜厚、材料、組成、それぞれの領域を構成する層の積層順、等である。第1領域R1の保磁力は、例えば、第2領域R2の保磁力より大きい。
中間層22に接し、中間層22を挟む2つの強磁性層21、23は、強磁性結合している。そのため、強磁性層21の磁化M21の配向方向と、強磁性層23の磁化M23の配向方向とは一致する。強磁性結合は、層間交換結合でも、静磁気結合でもよい。強磁性結合が静磁気結合の場合は、強磁性層21及び強磁性層23と中間層22との界面の状態の影響を受けにくく、磁化M21、M23の安定性が高い。
強磁性層21及び強磁性層23を構成する材料は、上述の参照層3又は上述の磁壁移動層1と同様である。強磁性層21及び強磁性層23は多層膜であってもよい。強磁性層21と強磁性層23とは、例えば、膜厚又は材料又は組成が異なる。
中間層22は、非磁性体である。中間層22を構成する材料は、例えば、上述の非磁性層2と同様である。中間層22は、例えば、MgO、Mg-Al-O、Mg、W、Mo、Ta、Pd、Ptからなる群から選択されるいずれかを含む。
中間層22は、例えば、酸化物である。酸化物は、一般に金属より硬く加工されにくい。詳細は後述するが、中間層22は、製造時に第2磁化固定層30上に形成される層と同一である。当該層が硬いと第2磁化固定層30を加工する際のストッパーとなり、第2磁化固定層30にエッチングダメージが加わることを抑制できる。
また中間層22は、アモルファスでもよい。酸化物やアモルファスは抵抗が高く、電流印加時に発熱する。中間層22が発熱すると、隣接する強磁性層21、23の磁化M21、M23が擾乱し、第1磁化固定層20から生じる漏れ磁場が小さくなる。第1磁化固定層20及び第2磁化固定層30からの漏れ磁場は、第1磁化固定層20の飽和磁化と第2磁化固定層30の飽和磁化とが一致する場合は磁壁移動層1のx方向の中央部分でキャンセルされるが、第1磁化固定層20全体の飽和磁化と第2磁化固定層30全体の飽和磁化とに差がある場合は、磁壁移動層1のx方向の中央部分にも生じる。漏れ磁場は、磁壁DWの挙動を乱す原因となりうる。
中間層22の厚みは、例えば、1nm以上である。中間層22の厚みが十分厚いと、強磁性層23のラフネスが小さくなる。また強磁性層23と磁壁移動層1との距離が離れ、強磁性層23からの漏れ磁場が磁壁移動層1へ与える影響が小さくなる。
他方、中間層22の厚みは、十分薄くてもよい。例えば、中間層22の厚みが原子数層レベルであり、中間層22が完全な層を構成していなくてもよい。例えば、中間層22は、非磁性体が点在する不連続膜であってもよいし、開口を有してもよい。中間層22の一部に不連続な部分があると、強磁性層21と強磁性層23とが一部で接し、第1磁化固定層20全体の抵抗値が下がる。第1磁化固定層20全体の抵抗値が下がると、第1磁化固定層20を介して磁壁移動層1に書き込み電流を流す際に、磁壁移動に要する電圧が小さくなる。
第2磁化固定層30は、強磁性層からなる。第2磁化固定層30は、磁壁移動層1の最も近くにある。第2磁化固定層30は、例えば、磁壁移動層1に接する。第2磁化固定層30は、第1領域R1の強磁性層21と膜構成が同じである。詳細は後述するが、第2磁化固定層30と強磁性層21とは、同時に形成される層である。
第2磁化固定層30の磁化M30の配向方向は、第1領域R1の強磁性層21、23と磁化M21、M23の配向方向と反対である。
電極40は、参照層3に接続されている。電極41は、第1磁化固定層20と接続されている。電極41は、第1電極の一例である。電極42は、第2磁化固定層30と接続されている。電極42は、第2電極の一例である。電極40、41、42は、導電性を有する材料を含む。
電極41と電極42とは形状が異なる。電極42の体積は、電極41より大きい。電極42は、例えば、共通配線である第2配線CLに接続される。第2配線CLは、書き込み時にも読出し時にも利用され、電極42の体積が大きくなり抵抗が下がることで、寄生抵抗が下がる。電極42の第2磁化固定層30に接する第1面42aの周囲長L1は、例えば、第1面42aと反対の第2面42bの周囲長L2より短い。電極42が当該形状であると、電極42の側面に沿って電流が流れ、電流の流れがスムーズになる。
磁壁移動素子100の各層の磁化の向きは、例えば磁化曲線を測定することにより確認できる。磁化曲線は、例えば、MOKE(Magneto Optical Kerr Effect)を用いて測定できる。MOKEによる測定は、直線偏光を測定対象物に入射させ、その偏光方向の回転等が起こる磁気光学効果(磁気Kerr効果)を用いることにより行う測定方法である。
次いで、磁壁移動素子100の製造方法について説明する。磁壁移動素子100は、第1積層工程と、第2積層工程と、第1加工工程と、第2加工工程と、磁化固定工程と、を有する。図5~図9は、第1実施形態に係る磁壁移動素子100の製造方法を説明するための図である。
まず第1積層工程では、強磁性体を含む参照層3、非磁性層2、強磁性体を含む磁壁移動層1を順に積層する。各層の積層は、スパッタリング法、化学気相成長(CVD)法、電子ビーム蒸着法(EB蒸着法)、原子レーザデポジッション法等を用いることができる。
次いで図5に示すように、第2積層工程として、磁壁移動層1上に、強磁性体を含む第1層81、非磁性の中間層82、強磁性体を含む第2層83を順に積層する。これらの層を積層することで、第1層81、中間層82、第2層83を有する積層体80が形成される。各層の積層方法は、第1積層工程と同様である。
次いで、図6に示すように、第1加工工程として、積層体80の一部を磁壁移動層1に至るまで除去する。加工は、フォトリソグラフィーおよびエッチング(例えば、Arエッチング)等を用いて行うことができる。積層体80の一部が除去されることで、磁壁移動層1上に互いに離間する第1磁化固定層20と積層体86とが形成される。積層体86は、第2磁化固定層30、中間層84、強磁性層85からなる。
次いで、図7に示すように、第2加工工程として、積層体86の強磁性層85を少なくとも除去する。中間層84は、強磁性層85よりエッチングされにくい。中間層84は、第2加工工程でのエッチングにより第2磁化固定層30がエッチングされることを防止する。その結果、一定体積の第2磁化固定層30が残り、第2磁化固定層30が所定値以上の保磁力を示す。
次いで、電極41、42を形成する。電極41は、第1磁化固定層20上に形成される。電極42は、第2加工工程で形成された開口を導電体で埋め、さらに導電層を積層することで得られる。
次いで、図8に示すように、作製された磁壁移動素子100に対して磁化固定工程を行う。まず磁壁移動素子100に対して、一方向(例えば、-z方向)に外部磁場Hex1を印加する。各層の磁化M21、M23、M30は、外部磁場Hex1が印加された方向に配向する(例えば、-z方向)。
次いで、図9に示すように、磁壁移動素子100に対して、先ほど印加した外部磁場Hex1と反対方向に外部磁場Hex2を印加する。外部磁場Hex2は、外部磁場Hex1より小さい。外部磁場Hex2は、例えば、十分小さい強度から徐々に大きくしていく。第2領域R2は、第1領域R1より保磁力が小さい。外部磁場Hex2の印加により、保磁力の小さい強磁性層23の磁化M23がまず反転する。第2磁化固定層30は一定の体積を有し、所定値以上の保磁力を有するため、磁化M30は外部磁場Hex2では反転しない。
強磁性層23の磁化M23が反転すると、強磁性結合している強磁性層21の磁化M21が反転する。磁化M21が反転することで、磁壁移動層1に接する2つの強磁性層(強磁性層21と第2磁化固定層30)の磁化の配向方向が反対向きになる。
上記の手順によって、図3に示す磁壁移動素子100が作製される。複数の磁壁移動素子100を同時に作製した場合でも、中間層84がエッチングのストッパーとして機能し、それぞれの第2磁化固定層30が過剰に除去されることはない。その結果、それぞれの第2磁化固定層30は、一定の体積を有し、所定値以上の保磁力を有する。したがって、外部磁場Hex2によって、いくつかの磁壁移動素子100の第2磁化固定層30の磁化M30が予期せず反転するという事態を避けられる。また強磁性結合を利用して磁化反転を行うため、小さな外部磁場Hex1、Hex2の印加だけで磁化方向を規定できる。また強磁性層21と強磁性層23を強磁性結合させることにより、反強磁性結合させる場合よりも強磁性層21と強磁性層23の間の抵抗値が下がる。強磁性層21と強磁性層23の間の抵抗値が下がると、第1磁化固定層20を介して磁壁移動層1に書き込み電流を流す際に、磁壁移動に要する電圧が小さくなる。
また第2磁化固定層30の磁化M30の配向方向が安定化することで、複数の磁壁移動素子100の間で磁化方向にばらつきが生じることを抑制できる。
「第2実施形態」
図10は、第2実施形態にかかる磁壁移動素子101を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第2実施形態にかかる磁壁移動素子101は、第1磁化固定層20Aの構成が第1実施形態と異なる。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
第1磁化固定層20Aは、第1領域R1と中間層22と第2領域R2とを有する。図10に示すように、第1領域R1は複数の強磁性層21、24からなり、第2領域R2は強磁性層23からなる。強磁性層24と強磁性層23とは、中間層22に接する。強磁性層24は、第1強磁性層の一例である。強磁性層23は、第2強磁性層の一例である。強磁性層21と第2磁化固定層30とは、膜構成が一致している。
中間層22に接し、中間層22を挟む2つの強磁性層24、23は、強磁性結合している。そのため、強磁性層24の磁化M24の配向方向と、強磁性層23の磁化M23の配向方向とが一致する。強磁性層21と強磁性層24とは直接接するため、磁化M21、M24の配向方向は一致している。強磁性層24を構成する材料は、上述の参照層3と同様である。強磁性層24は、例えば、強磁性層21と材料又は組成が異なる。
第2実施形態に係る磁壁移動素子101は、積層体80を形成する際に、第1層81と中間層82との間に別の強磁性層を積層することで作製できる。
第2実施形態に係る磁壁移動素子101は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。また第1領域R1が複数の強磁性層21、24からなることで、強磁性結合の強さ、第1磁化固定層20A全体としての保磁力の強さを調整できる。
「第3実施形態」
図11は、第3実施形態にかかる磁壁移動素子102を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第3実施形態にかかる磁壁移動素子102は、第1磁化固定層20Bの構成が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
第1磁化固定層20Bは、第1領域R1と中間層22と第2領域R2とを有する。図11に示すように、第1領域R1は強磁性層21からなり、第2領域R2は強磁性層23と中間層25との積層体からなる。強磁性層21は、第1強磁性層の一例であり、複数の強磁性層23のうち中間層22と接する強磁性層23は、第2強磁性層の一例である。中間層25は、1層以上ある。中間層25は、第2中間層の一例である。中間層25のそれぞれは、単層でも多層でもよい。中間層25のそれぞれは、例えば、複数の非磁性層からなってもよい。
中間層22に接し、中間層22を挟む2つの強磁性層21、23は、強磁性結合している。また中間層25に接し、中間層25を挟む2つの強磁性層23は、強磁性結合している。その結果、強磁性層21の磁化M21の配向方向と、それぞれの強磁性層23の磁化M23の配向方向とが一致する。
中間層25は、中間層22と同様の材料からなる。中間層22及び複数の中間層25のそれぞれは、同じ材料からなってもよく、いずれか一つは他の層と材料又は厚みが異なってもよい。中間層25は、例えば、酸化物である。中間層25は、例えば、アモルファスである。中間層22、25の厚み、材質等で、隣接する強磁性層21、23の間の強磁性結合の強度を調整できる。中間層25の厚みは、例えば、1nm以上である。
第3実施形態に係る磁壁移動素子102は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。また中間層25の挿入により第1磁化固定層20Bの高さが高くなることで、第1磁化固定層20Bの上面から生じる漏れ磁場が磁壁移動層1へ与える影響をより小さくできる。
「第4実施形態」
図12は、第4実施形態にかかる磁壁移動素子103を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第4実施形態にかかる磁壁移動素子103は、第1磁化固定層20Cの構成が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第4実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
第1磁化固定層20Cは、第1領域R1と中間層26と第2領域R2とを有する。図12に示すように、第1領域R1は強磁性層21からなり、第2領域R2は強磁性層23からなる。中間層26は、複数の非磁性層26A,26Bからなる。
複数の非磁性層26A,26Bのそれぞれは、中間層22と同様の材料を用いることができる。
第4実施形態に係る磁壁移動素子103は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。また中間層26が複数の非磁性層26A,26Bからなることで、中間層22が1層で担っていた役割をそれぞれの非磁性層26A,26Bに分けることができる。例えば、非磁性層26Aにミリング時のストッパーとして適切な材料を選択し、非磁性層26Bに強磁性層23の磁気特性を高める材料を選択することができる。
「第5実施形態」
図13は、第5実施形態にかかる磁壁移動素子104を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第5実施形態にかかる磁壁移動素子104は、第1磁化固定層20D及び第2磁化固定層30Aの構成が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第4実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
第1磁化固定層20Dは、第1領域R1と中間層22と第2領域R2とを有する。第1領域R1のうち中間層22に接する強磁性層29と第2領域R2のうち中間層22に接する強磁性層23とは、強磁性結合している。強磁性層29は第1強磁性層の一例であり、強磁性層23は第2強磁性層の一例である。
図13に示すように、第1領域R1は強磁性層27と中間層28と強磁性層29とからなり、第2領域R2は強磁性層23からなる。強磁性層27と強磁性層29とは、中間層28を挟んで反強磁性結合している。強磁性層27の磁化M27の配向方向と強磁性層29の磁化M29の配向方向とは、反対である。中間層28は、第3中間層の一例である。中間層28は、例えば、Ru、Ir、Rh等である。
また第2領域R2を構成する強磁性層23の磁化M23の配向方向と、参照層3の磁化Mの配向方向とは異なっている。磁壁移動素子104の最上層に位置する強磁性層23の磁化M23と最下層に位置する参照層3の磁化Mとが反平行な関係にあると、磁壁移動素子104全体としての漏れ磁場を低減でき、周囲の素子への影響を低減できる。
また第2磁化固定層30Aは、強磁性層31と中間層32と強磁性層33とを有する。強磁性層31と強磁性層33とは、中間層32を挟んで反強磁性結合している。強磁性層31の磁化M31の配向方向と強磁性層33の磁化M33の配向方向とは、反対である。第1領域R1のうち磁壁移動層1に接する強磁性層27と、第2磁化固定層30Aのうち磁壁移動層1に接する強磁性層31とは、膜構成が同じである。また中間層32は中間層28と同じ構成であり、強磁性層33は強磁性層29と同じ構成である。中間層32は、例えば、Ru、Ir、Rh等である。
第5実施形態に係る磁壁移動素子104は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。また第1領域R1及び第2磁化固定層30Aがシンセティック反強磁性構造(SAF)となることで、第1領域R1及び第2磁化固定層30Aからの漏れ磁場を低減できる。
「第6実施形態」
図14は、第6実施形態にかかる磁壁移動素子105を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第6実施形態にかかる磁壁移動素子105は、第2磁化固定層30Bの構成が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第6実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
第2磁化固定層30Bは、強磁性層34と中間層35とを有する。中間層35は、第4中間層の一例である。中間層35は、積層体86をミリングした後の中間層84の残差である。また中間層35と電極42との間に、強磁性層をさらに有してもよい。中間層35は、中間層22と同じ材料を含む。中間層35は、中間層22と同時に形成される。
第6実施形態に係る磁壁移動素子105は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。
「第7実施形態」
図15は、第7実施形態にかかる磁壁移動素子106を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第7実施形態にかかる磁壁移動素子106は、電極42Aの形状が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第7実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
電極42Aは、第2磁化固定層30の側面の一部を被覆する。電極42Aが第2磁化固定層30の側面を被覆することで、第2磁化固定層30の放熱性が向上する。その結果、第2磁化固定層30の磁化M30の安定性が向上する。
第7実施形態に係る磁壁移動素子106は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。
「第8実施形態」
図16は、第8実施形態にかかる磁壁移動素子107を磁壁移動層1Aのy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第8実施形態にかかる磁壁移動素子107は、磁壁移動層1Aの形状が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第8実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
磁壁移動層1Aは、厚さが一定ではない。第1磁化固定層20又は第2磁化固定層30と接する接触部分における磁壁移動層1Aの厚さh2は、2つの接触部分のx方向の中間地点における厚さh1より厚い。磁壁移動層1Aの上面は、参照層3に向かって凹むように湾曲している。磁壁移動層1Aの上面は、例えば、参照層3に向かって凹む滑らかな湾曲面である。
第8実施形態に係る磁壁移動素子107は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。また第1磁化固定層20又は第2磁化固定層30と接する接触部分の厚みが厚いと、当該部分での電流密度が小さくなり、磁化固定領域A1、A2への磁壁DWの侵入をより防ぐことができる。また磁壁移動層1Aの上面が湾曲することで、絶縁層90と磁壁移動層1Aとの界面で応力集中が生じることを防止できる。
「第9実施形態」
図17は、第9実施形態にかかる磁壁移動素子108を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第9実施形態にかかる磁壁移動素子108は、絶縁層91をさらに備える点が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第9実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
絶縁層91は、第1磁化固定層20及び第2磁化固定層30の外側面を被覆する。外側面とは、x方向の外側に位置する側面である。外側面は、第2側面の一例である。第1磁化固定層20及び第2磁化固定層30の内側面は、絶縁層90で被覆されている。内側面は、第1側面の一例である。図17では、第1磁化固定層20及び第2磁化固定層30のx方向の側面が絶縁層91で被覆されている例を示したが、y方向の側面が絶縁層91で被覆されていてもよい。
絶縁層91は、絶縁層90と同様の材料を用いることができる。絶縁層91は、絶縁層90と異なる。絶縁層91の熱伝導率は、例えば、絶縁層90の熱伝導率より高い。例えば、絶縁層91がMgOで、絶縁層90がSiOである。
第9実施形態に係る磁壁移動素子108は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。また熱伝導性に優れる絶縁層91が外側面にあることで、第1磁化固定層20及び第2磁化固定層30の磁化安定性の低下を防ぐことができる。また内側面を絶縁層90で覆うことで、第1磁化固定層20と第2磁化固定層30との間に熱を溜め、磁壁移動層1の磁壁DWの移動を促進できる。
「第10実施形態」
図18は、第10実施形態にかかる磁壁移動素子109を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第10実施形態にかかる磁壁移動素子109は、導電層50をさらに備える点が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第10実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
導電層50は、磁壁移動層1と接する。導電層50は、非磁性層2と共に、磁壁移動層1を挟む。
導電層50は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかを含む。
導電層50は、例えば、主元素として非磁性の重金属を含む。主元素とは、導電層50を構成する元素のうち最も割合の高い元素である。導電層50は、例えば、イットリウム(Y)以上の比重を有する重金属を含む。非磁性の重金属は、原子番号39以上の原子番号が大きく、最外殻にd電子又はf電子を有するため、スピン軌道相互作用が強く生じる。スピンホール効果はスピン軌道相互作用により生じ、導電層50内にスピンが偏在しやすく、スピン流が発生しやすくなる。導電層50は、例えば、Au、Hf、Mo、Pt、W、Taからなる群から選択されるいずれかを含む。
導電層50は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させ、磁壁移動層1にスピンを注入する。導電層50は、例えば、磁壁移動層1の磁化にスピン軌道トルク(SOT)を与える。導電層50から注入されたスピンにより生じるスピン軌道トルク(SOT)は、磁壁DWの移動をアシストする。磁壁移動層1の磁壁DWは、スピン軌道トルク(SOT)を受けて動きやすくなる。
第10実施形態に係る磁壁移動素子109は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。また磁壁移動素子109は、導電層50から磁壁移動層1へ注入されるスピンが磁壁DWの移動をアシストするため、磁壁DWを効率的に動かすことができ、消費電力が少ない。
「第11実施形態」
図19は、第11実施形態にかかる磁壁移動素子110を磁壁移動層1のy方向の中心を通るxz平面で切断した断面図である。第11実施形態にかかる磁壁移動素子110は、電極42Bの形状が、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と異なる。第11実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省く。
電極42Bは、z方向から見て、磁壁移動層1のx方向の中点と重なる。すなわち、電極42は、磁壁移動層1の多くの部分と対向し、磁壁移動層1の多くの部分を覆っている。電極42Bの第2磁化固定層30側の第1面のx方向の幅は、例えば、第2磁化固定層30のx方向の幅及び電極41のx方向の幅より長い。また例えば、電極42Bの第2磁化固定層30側の第1面のx方向の幅は、磁壁移動層1のx方向の幅の半分より長い。
第11実施形態に係る磁壁移動素子110は、第1実施形態にかかる磁壁移動素子100と同様の効果が得られる。また磁壁移動層1から対向する電極42Bへ熱が逃げることで、磁壁移動素子110は放熱性に優れる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではない。例えば、それぞれの実施形態の特徴的な構成を組み合わせてもよいし、発明の要旨を変更しない範囲で一部を変更してもよい。
例えば、ここまで各層の側面がz方向に平行な例を示したが、例えば図20に示すようにz方向に対して傾斜していてもよい。図20に示す磁壁移動素子は、磁気抵抗効果素子10のx方向の側面がz方向に対して傾斜している。z方向に対して傾斜する面はx方向の側面に限られず、y方向の側面が傾斜していてもよい。
1,1A…磁壁移動層、2…非磁性層、3…参照層、10…磁気抵抗効果素子、20,20A,20B,20C,20D…第1磁化固定層、21,23,24,27,29,31,33,34,85…強磁性層、22,25,26,28,32,35,82,84…中間層、26A,26B…非磁性層、30,30A,30B…第2磁化固定層、40,41,42,42A,42B…電極、42a…第1面、42b…第2面、50…導電層、80,86…積層体、81…第1層、83…第2層、90,91…絶縁層、100,101,102,103,104,105,106,107,108,109,110…磁壁移動素子、R1…第1領域、R2…第2領域

Claims (26)

  1. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異な
    前記第2領域は、非磁性の第2中間層と、前記第2中間層を挟んで互いに強磁性結合する複数の強磁性層と、を有する、磁壁移動素子。
  2. 前記第1領域は、複数の強磁性層を含む、請求項1に記載の磁壁移動素子。
  3. 前記第1中間層と前記第2中間層とは、材料又は厚みが異なる、請求項に記載の磁壁移動素子。
  4. 前記第2中間層を複数有し、
    前記第1中間層と複数の前記第2中間層とのうちのいずれかは、他の層と材料又は厚みが異なる、請求項に記載の磁壁移動素子。
  5. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なり、
    前記第1中間層は、複数の非磁性層からなる、磁壁移動素子。
  6. 前記第1中間層の厚みは、1nm以上である、請求項1~のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  7. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なり、
    前記第1中間層は、非磁性体が点在する不連続膜である、又は、開口を有する、磁壁移動素子。
  8. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なり、
    前記第1中間層は、酸化物又はアモルファスである、磁壁移動素子。
  9. 前記第2中間層は、複数の非磁性層からなる、請求項のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  10. 前記第2中間層の厚みは、1nm以上である、請求項のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  11. 前記第2中間層は、非磁性体が点在する不連続膜である、又は、開口を有する、請求項1のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  12. 前記第2中間層は、酸化物又はアモルファスである、請求項のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  13. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なり、
    前記第1領域は、非磁性の第3中間層と、前記第3中間層を挟んで互いに反強磁性結合する複数の強磁性層と、を有する、磁壁移動素子。
  14. 前記第1領域の保磁力は、前記第2領域の保磁力より大きい、請求項1~13のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  15. 前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、静磁気結合している、請求項1~14のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  16. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なり、
    前記第2領域を構成する強磁性層の磁化の配向方向と、前記参照層の磁化の配向方向とが、異なる、磁壁移動素子。
  17. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なり、
    前記第1磁化固定層に接する第1電極と、前記第2磁化固定層に接する第2電極と、をさらに備え、
    前記第1電極と前記第2電極とは、形状が異なる、磁壁移動素子。
  18. 前記第2電極は、前記第2磁化固定層の側面の一部を被覆する、請求項17に記載の磁壁移動素子。
  19. 前記第2電極は、前記第2磁化固定層に接する第1面の周囲長が、前記第1面と反対の第2面の周囲長より短い、請求項17又は18に記載の磁壁移動素子。
  20. 前記第2電極は、積層方向から見て、前記磁壁移動層が延びる第1方向における前記磁壁移動層の中点と重なる、請求項1719のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  21. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なり、
    前記第1磁化固定層の前記第2磁化固定層側の第1側面を被覆する絶縁層と、前記第1側面と反対側の第2側面を被覆する絶縁層とは、材料が異なる、磁壁移動素子。
  22. 強磁性体を含む参照層及び磁壁移動層と、前記参照層と前記磁壁移動層との間にある非磁性層と、を有する磁気抵抗効果素子と、
    前記磁壁移動層にそれぞれ直接的又は間接的に接し、互いに離間している第1磁化固定層と第2磁化固定層と、を備え、
    前記第1磁化固定層は、前記磁壁移動層の最も近くにある第1領域と、前記第1領域に接する非磁性の第1中間層と、前記第1中間層に接する第2領域と、を有し、
    前記第1領域は、前記第1中間層に接する第1強磁性層を有し、
    前記第2領域は、前記第1中間層に接する第2強磁性層を有し、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とは、強磁性結合し、
    前記第1領域のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層と、前記第2磁化固定層のうち前記磁壁移動層の最も近くにある強磁性層とは、膜構成が同じであり、
    前記第1領域と前記第2領域とは、膜構成が異なり、
    前記参照層は、前記磁壁移動層より基板の近くにあり、
    前記磁壁移動層の前記参照層側と反対側の上面は、前記基板に向かって凹み、
    前記磁壁移動層の厚さは、前記第1磁化固定層又は前記第2磁化固定層と直接または間接的に接する接触部分の方が、2つの前記接触部分の中間地点における厚さより厚い、磁壁移動素子。
  23. 前記第2磁化固定層は、非磁性の第4中間層を有し、
    前記第4中間層は、前記第1中間層と同じ材料を含む、請求項1~22のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  24. 前記磁壁移動層の前記非磁性層と反対側の面に接する導電層をさらに備える、請求項1~23のいずれか一項に記載の磁壁移動素子。
  25. 請求項1~24のいずれか一項に記載の磁壁移動素子を複数有する、磁気アレイ。
  26. 強磁性体を含む参照層、非磁性層、強磁性体を含む磁壁移動層を順に積層する工程と、
    前記磁壁移動層上に、強磁性体を含む第1層、非磁性の中間層、強磁性体を含む第2層が順に積層された積層体を形成する工程と、
    前記積層体の一部を前記磁壁移動層に至るまで除去し、互いに離間する2つの積層体を形成する工程と、
    前記2つの積層体のうちの1方の前記第2層を少なくとも除去する工程と、を有する磁壁移動素子の製造方法。
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