JP2010215252A - 吊下げ包装箱 - Google Patents

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浩司 新後
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Abstract

【課題】 本発明は、吊り下げたときに天板が開き難い吊下げ包装箱を提供する。
【解決手段】 本発明の吊下げ包装箱は、箱本体2と、下側天板5と、下側天板5上に重なるように折り曲げられた上側天板6と、を有する。下側天板5は、略直角に折り曲げられた第1水平片51と、第1水平片51の端部に対向する端部を有する第2水平片52と、第1水平片51の端部に連設され且つ略直角に立ち上げられた第1起立片53と、第2水平片52の端部に連設され且つ略直角に立ち上げられた第2起立片54と、を有する。第1起立片53と第2起立片54が合掌状に合わされることにより、面内に吊下げ用孔41を有するヘッダー部4が形成され、ヘッダー部4が、上側天板6の挿通孔63を通じて上方へ突出されている。第1水平片51又は第2水平片52には、挿通孔63を横切り、第2水平片52又は第1水平片51と上側天板6の層間に差し込まれる架橋片71が延設されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、商品を収納し、吊り下げて展示できる吊下げ包装箱に関する。
従来より、吊下げ包装箱には、陳列棚の吊下げフックに挿入可能な吊下げ用孔を有するヘッダー部が突設されている。
一般に、吊下げ包装箱としては、次のような2つのタイプが知られている。1つは、ヘッダー部が箱本体の背面壁と同一平面上に突設されているタイプであり、もう1つは、ヘッダー部が箱本体の天板の中央部から上方に突設されているタイプである。前者のタイプは、吊り下げたときに商品の重量によって箱本体が傾く場合があるが、後者のタイプは、吊り下げたときに傾き難いという利点がある。
後者のタイプとして、特許文献1に記載の吊下げ包装箱が知られている。
特許文献1の吊下げ包装箱は、天板の左右にフラップを設け、このフラップに設けた挿入片が立方体状の左右側面板に設けた溝孔に挿通されている。この吊下げ包装箱は、左右のフラップが左右側面板に係止されているので、天板と側面上部の間に空隙が生じず、天板と左右側板の縁がアーチ状に変形せず、天板が開くことを防止できる(特許文献1の[0014]、[0030])。
特開2005−153896号公報
しかしながら、上記特許文献1の吊下げ包装箱は、天板を形成した後、さらに、左右のフラップを左右側板の溝孔に挿通しなければならず、その組み立てが煩雑である。特に、左右側板の溝孔は、側板の面内に形成された一対の切り目であるため、これにフラップの舌片状部を挿入することは、非常に面倒である。
さらに、従来の吊下げ包装箱は、天板の中央部からヘッダー部が突設されているので、このヘッダー部が邪魔になり、多段状に積み重ねることができないという問題もある。
本発明の目的は、吊り下げたときに天板が開き難く、簡単に組み立てることができる吊下げ包装箱を提供することであり、これに加えて、多段状に積み重ねて保管することもできる吊下げ包装箱を提供することである。
本発明の吊下げ包装箱は、開口部を有する箱本体と、前記箱本体の正面壁に連設され且つ前記開口部側へ折り曲げられた下側天板と、前記箱本体の背面壁に連設され且つ前記下側天板上に重なるように折り曲げられた上側天板と、を有し、前記下側天板が、前記正面壁に対して略直角に折り曲げられた第1水平片と、前記第1水平片の端部に対向する端部を有する第2水平片と、前記第1水平片の端部に連設され且つ第1水平片に対して略直角に立ち上げられた第1起立片と、前記第2水平片の端部に連設され且つ第2水平片に対して略直角に立ち上げられた第2起立片と、を有し、前記第1起立片の上端部と第2起立片の上端部が連設されてヘッダー部が構成されており、前記ヘッダー部の面内に吊下げ用孔が形成され、前記ヘッダー部が、前記上側天板の面内に形成された挿通孔から上方へ突出されている吊下げ包装箱において、前記第1水平片の端部又は第2水平片の端部には、前記上側天板の挿通孔を横切り、且つ前記第2水平片又は第1水平片と前記上側天板の層間に差し込まれる架橋片が延設されている。
本発明の吊下げ包装箱は、ヘッダー部が、第1水平片に連設された第1起立片の上端部と第2水平片に連設された第2起立片の上端部とが連設されて構成されており、第1水平片の端部又は第2水平片の端部には、前記上側天板の挿通孔を横切り、且つ前記第2水平片又は第1水平片と前記上側天板の層間に差し込まれる架橋片が延設されている。このため、ヘッダー部を介して吊下げ包装箱を吊り下げたときに、商品の自重によりヘッダー部が引っ張られても、第1水平片及び第2水平片がアーチ状に湾曲し難くなる。よって、下側天板(第1水平片及び第2水平片)の上に重ねられた上側天板もアーチ状に湾曲し難く、天板が不用意に開き難い吊下げ包装箱を提供できる。
さらに、上記吊下げ包装箱は、天板の湾曲を防止するための架橋片を、切り目に挿入する必要がないので、簡易に組み立てることができる。
本発明の好ましい吊下げ包装箱は、前記第1水平片の端部又は第2水平片の端部のうち、前記架橋片が設けられていない水平片の端部には、前記架橋片の下に重なる支持片が延設されている。
前記好ましい吊下げ包装箱は、架橋片の下に重なる支持片が設けられているので、下側天板(第1水平片及び第2水平片)がより湾曲し難くなる。
本発明の他の好ましい吊下げ包装箱は、前記ヘッダー部が上側天板上に重なるように折り曲げ可能であり、前記ヘッダー部を上側天板上に重ねた状態を保持するための係止手段が設けられている。
前記他の好ましい吊下げ包装箱は、ヘッダー部を上側天板上に沿って折り曲げ且つ重ねた状態を保持することができる。従って、ヘッダー部が突出した吊下げ包装箱を、上側天板の上方にヘッダー部が突出しない包装箱へと変換できる。このため、1つの吊下げ包装箱の上側天板の上に、他の吊下げ包装箱の底面部を載せていくことができる(多段状に積み重ねることができる)。
本発明の吊下げ包装箱は、これを吊り下げたときに天板が開き難い。かかる吊下げ包装箱は、例えば、合成樹脂製シートに比して剛性の低いシート材(例えば、厚紙)を用いて形成することもできる。
さらに、本発明の吊下げ包装箱は、従来の包装箱に比して、簡単に組み立てることができ、機械的に組み立てることも可能である。
また、本発明の好ましい吊下げ包装箱によれば、これを多段状に積み重ねて保管することもできる。
1つの実施形態に係る吊下げ包装箱の正面図。 同背面側から見た斜視図。 図1のIII−III線で切断した断面図。ただし、収納した商品は、断面で表していない(図4も同様)。 図1のIV−IV線で切断した断面図。 吊下げ包装箱を形成するためのシート材の展開図。 吊下げ包装箱の組み立て手順を示す斜視図。 図6(b)の状態の吊下げ包装箱をその左側面から見た側面図。 ヘッダー部を倒した状態の吊下げ包装箱の斜視図。 ヘッダー部を倒した状態の他の実施形態に係る吊下げ包装箱の斜視図。
以下、本発明の好ましい一実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図4に於いて、本発明の吊下げ包装箱1は、開口部を有する箱本体2と、箱本体2の開口部を塞ぐ天板3と、天板3の面内から上方に突出され且つ吊下げ用孔41を有するヘッダー部4と、を有する。
吊下げ包装箱1は、可撓性のあるシート材を組み立てることによって形成されている。
吊下げ包装箱1は、所定形状に形成された複数枚のシート材の適宜箇所を貼り合わせた接合シート材を組み立てることによって形成されていてもよいが、所定形状に形成された1枚のシート材から形成されていることが好ましい。
図5は、吊下げ包装箱1を形成するための1枚のシート材の展開図を示す(以下、展開図に表した展開したシート材を、展開シート10という)。
この展開シート10を組み立てることにより、上記吊下げ包装箱1が形成される。
なお、吊下げ包装箱1の各構成要素の説明において、図1〜図4に表されていない構成要素(符号)については、図5の展開シート10を参照されたい。図5の展開シート10には、吊下げ包装箱1の各構成要素に対応した符号を付している。ただし、図5において、全ての折り罫線を、便宜上、破線で表している。
上記吊下げ包装箱1を形成するシート材は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。該シート材としては、厚紙、合成紙、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製シート、及びこれらの積層シートなどが挙げられる。
本発明の吊下げ包装箱1は、後述するように、架橋片71が設けられている。この架橋片71は、第1水平片51又は第2水平片52から延設され、前記第2水平片52又は第1水平片51(対向する水平片)と上側天板6の層間に差し込まれている。かかる架橋片7が差し込まれていることによって、第1水平片51及び第2水平片52から構成される下側天板5と、この上に重なる上側天板6と、から構成される天板3は、耐荷重性の高いものとなる。よって、吊下げ包装箱1を吊り下げた際、天板3に加わる負荷が小さくなり、天板3の開きを防止できる。本発明の吊下げ包装箱1は、このように耐荷重性に優れた構造を有しているので、該包装箱1の形成材料として、合成樹脂製シートよりも剛性が低いもの(例えば厚紙など)も使用することができる。
シート材の厚みは、特に限定されない。シート材として厚紙を用いる場合には、厚み0.8mm〜1.5mm程度の厚紙を例示できる。シート材として合成樹脂製シートを用いる場合には、0.2mm〜1.0mm程度を例示される。
なお、シート材には、必要に応じて、商品名、絵柄、説明書きなどの所望の意匠印刷が施されていてもよい。
上記箱本体2は、例えば、上面開口型の直方体状に形成されている。もっとも、箱本体2は、直方体状に限られず、六角柱状、略楕円柱状などに形成することも可能である。
具体的には、上面開口型の直方体状に形成された箱本体2は、平面視四角形状の底面部25と、この底面部25の4辺から底面部25に対して略直角に立ち上げられた正面壁21、背面壁22及び左右側面壁23,24と、を有する上面開口型の有底箱である。かかる箱本体2は、図5の展開シート10に示すように、正面壁21の側部に延設された糊代26を右側面壁23の側部に貼り付けた後、正面壁21、背面壁22及び左右側面壁23,24の下部からそれぞれ延設された底部形成用フラップ27を組み合わせる(底面部25は、組み合わされた底部形成用フラップ27からなる)ことによって、形成することができる。
箱本体2の内部は、収納空間を有し、箱本体2の内部には、前記収納空間を上下に区画するための仕切壁28が設けられている。仕切壁28は、正面壁21及び背面壁22の一部分の領域を内側へ略直角に折り曲げることによって形成されている。
前記正面壁21及び背面壁22の一部分の領域は、例えば、図5の展開シート10に示すように、正面壁21及び背面壁22の面内中央部に形成された、略逆U字状の切込み線29で区画された領域からなる。この領域を、内側へ押し込み、折り罫線9Aにおいて折り曲げることにより、仕切壁28が形成される。
かかる仕切壁28が設けられた吊下げ包装箱1は、箱本体2内に2つの商品又は2つの部品からなる商品を部品毎に分離して収納したい場合に好適である。
ここで、本明細書において、「切込み線」とは、シート材の厚み方向に完全に貫通する切り目、又は、シート材の厚み方向に完全に貫通していない切り目であって外部から押し込むことによって容易に貫通し得る切り目を意味する。
本明細書において、「折り罫線」とは、シート材を折り曲げ易く型付けできるように形成された線を意味し、例えば、シート材を厚み方向に押圧した押圧線、シート材を厚み方向に略V字状に切り込んだハーフカット線、シート材を貫通する短い孔が断続的に形成されたミシン目線などが挙げられる。
本明細書において、「略直角」とは、厳密な意味での直角ではなく、例えば、90度±10度を含む。
また、本明細書において、方向を示す用語として「上」及び「下」を使用するが、これは、吊下げ包装箱を吊り下げた場合を基準にしている。
次に、前記箱本体2の開口部を塞ぐ天板3は、下側天板5と、該下側天板5上に重ねられた上側天板6と、を有する。ヘッダー部4は、前記下側天板5の一部分を合掌状に折り曲げることにより形成されている。
具体的には、下側天板5は、箱本体2の正面壁21の上端部に連設されている。下側天板5は、正面壁21との境界線(上端縁)に沿って形成された折り罫線9Bにおいて、箱本体2の開口部側へ折り曲げ可能である。
一方、上側天板6は、箱本体2の背面壁22の上端部に連設されている。上側天板6は、背面壁22との境界線(上端縁)に沿って形成された折り罫線9Cにおいて、箱本体2の開口部側へ折り曲げ可能である。
さらに、下側天板5は、正面壁21に対して略直角に折り曲げられた第1水平片51と、前記第1水平片51の端部に対向する端部を有する第2水平片52と、前記第1水平片51の端部に連設され且つ第1水平片51に対して略直角に立ち上げられた第1起立片53と、前記第2水平片52の端部に連設され且つ第2水平片52に対して略直角に立ち上げられた第2起立片54と、を有し、前記第1起立片53の上端部と第2起立片54の上端部が連設され、第1起立片53と第2起立片54が合掌状に合わされてヘッダー部4が構成されている。このヘッダー部4の面内には、吊下げ用孔41が形成されている。
具体的には、前記第1水平片51は、正面壁21の上端部に連設され且つ折り罫線9Bにおいて正面壁21に対して折り曲げ可能であり、箱本体2の開口部側に向けて正面壁21に対して略直角に折り曲げられている。
前記第1起立片53は、第1水平片51の先端部に連設され且つ折り罫線9Dにおいて第1水平片51に対して折り曲げ可能であり、箱本体2の上方側に向けて第1水平片51に対して略直角に折り曲げられている。
前記第2起立片54は、第1起立片53の端部に連設され且つ折り罫線9Eにおいて第1起立片53に対して折り曲げ可能であり、箱本体2の上方側に向けて第2水平片52に対して略直角に折り曲げられている。従って、第1起立片53と第2起立片54は、その内面が接した合掌状に合わさっている。
前記第2水平片52は、第2起立片54の端部に連設され且つ折り罫線9Fにおいて第2起立片54に対して折り曲げ可能であり、箱本体2の開口部側に向けて第2起立片54に対して略直角(第1水平片51と略同一平面上)に折り曲げられている。
図4に示すように、第1水平片51と第2水平片52は、略同一平面上(箱本体2の底面部25と略平行な面)に配置され、且つ第1水平片51の端部(折り罫線9Dの部分)と第2水平片52の端部(折り罫線9Fの部分)が向かい合っている。以下、この向かい合った第1水平片及び第2水平片の端部を指すときに、それぞれ「対向端部」という場合がある。
前記第1水平片51の対向端部には、架橋片71が延設され、この対向端部と対向した前記第2水平片52の対向端部には、支持片72が延設されている。この架橋片71は、第1水平片51と略同一平面上に延設され、支持片72は、第2水平片52と略同一平面上に延設されている。この架橋片71は、図3及び図4に示すように、上側天板6と略平行な第1水平片51の対向端部からこれと略平行に延び、架橋片71の先端部が第2水平片52上に重ねられている。支持片72は、上側天板6と略平行な第2水平片52の対向端部からこれと略平行に延び、支持片72の先端部が第1水平片51の下に重ねられている。
前記架橋片71及び支持片72は、例えば、図5の展開シート10に示すように、第1起立片53及び第2起立片54の面内に形成された、孔形成用第1切込み線55及び孔形成用第2切込み線56で区画された領域からなる。
この孔形成用第1切込み線55及び孔形成用第2切込み線56は、第1起立片53及び第2起立片54の間の折り罫線9Eを基準にして、線対称となる位置にそれぞれ形成されている。前記各切込み線55,56は、第1起立片53及び第2起立片54の面内に形成された、両端部を有する有端弧状の切込み線であり、例えば、上側に膨らむ弧状の切込み線である。各切込み線55,56の両端部は、それぞれ折り罫線9D,9Fの端部に連続している。また、各切込み線55,56の両端部の間における、第1起立片53及び第2起立片54の面内には、折り罫線は形成されていない。従って、第1起立片53及び第2起立片54を各折り罫線9D,9Fにおいて略直角に折り曲げたとき、前記孔形成用第1切込み線55及び孔形成用第2切込み線56で囲われる内側領域(すなわち、架橋片71及び支持片72)は、第1起立片53及び第2起立片54に追従して折れ曲がらず、第1水平片51及び第2水平片52と略同一平面上に延設される。また、第1起立片53及び第2起立片54を合掌状に合わせてヘッダー部4を形成したとき、第1起立片53及び第2起立片54の面内において、前記孔形成用第1切込み線55及び孔形成用第2切込み線56で囲われる内側領域が抜けるため、この抜けた部分が、へッダー部4の吊下げ用孔41となる。
なお、前記第1水平片51と正面壁21の境界線に沿って(折り罫線9B上に)、挿入用切込み線57が形成されている。この挿入用切込み線57には、上側天板6のフラップ片61が挿入される。この挿入用切込み線57は、基本的に直線状であるが、該切込み線57の両端部は、前記フラップ片61の両端部を確実に係止するため、僅かに外側へ屈曲した形状に形成されている。
また、ヘッダー部4の上端部には、係止爪部42が延設されている。該係止爪部42は、上側天板6に形成された係止孔62に挿入される。かかる係止爪部42は、例えば、第2起立片54の面内に形成された、爪部形成用切込み線58で区画された領域からなる。この爪部形成用切込み線58は、第1起立片53と第2起立片54の境界線において、第1起立片53側から第2起立片54側へ膨らむ弧状の切込み線である。かかる切込み線58が形成されていることにより、第1起立片53と第2起立片54を折り罫線9Eにおいて合掌状に折り曲げたときに、第1起立片53の端部から係止爪部42が延設される。
本実施形態において、ヘッダー部4を上側天板6上に重ねた状態を保持するための係止手段は、前記係止爪部42と係止孔62とから構成される。
次に、上側天板6は、箱本体2の背面壁22の上端部に連設され、且つ折り罫線9Cにおいて背面壁22に対して略直角に折り曲げられている。折り曲げられた上側天板6は、その先端部に設けられたフラップ片61を挿入用切込み線57に挿入することにより、箱本体2の開口部を閉塞している。
この上側天板6は、下側天板5の第1水平片51及び第2水平片52の上に重ねられている。
また、上側天板6の面内には、細長い挿通孔63が形成されている。この挿通孔63にヘッダー部4が挿通され、上側天板6の中央部の上に、ヘッダー部4が突出されている。この挿通孔63は、ヘッダー部4を挿入できる大きさに形成されたスリット状の孔部であり、その幅は、ヘッダー部4を挿通できることを条件として、比較的狭いことが好ましい。例えば、挿通孔63の幅は、2mm〜5mm程度が好ましい。
上記架橋片71は、前記挿通孔63の下側において挿通孔63を横切っており、架橋片71の先端部が第2水平片52と上側天板6の層間に差し込まれている。また、かかる架橋片71の下側には、支持片72が重なっており、さらに、支持片72の先端部は、第1水平片51の下に重なっている。
かかる架橋片71及び支持片72が設けられていることにより、ヘッダー部4を介して吊下げ包装箱1を吊り下げたときに、上側天板6がアーチ状に湾曲し難くなる。
本発明の吊下げ包装箱1は、次ような手順で形成できる。
展開シート10の糊代26を右側面壁23の側部に貼り付けた後、底部形成用フラップ27を組み合わせて箱本体2を形成する。
この箱本体2の中に、商品を入れる。商品を入れる際、必要に応じて、正面壁21及び背面壁22の一部を内側へ押し込んで、箱本体2内に仕切壁28を形成してもよい。
左右側面壁23,24の上端部に連設されたフラップ片81,81を開口部側へと折り曲げる(図6(a)を参照)。
次に、下側天板5を、折り罫線9Eにおいて山折りし、折り罫線9D,9Fにおいて略直角に折り曲げる。このように折り曲げることによって、第1水平片51、第2水平片52、第1起立片53及び第2起立片54が形成されると共に、第1水平片51の対向端部から架橋片71が延設され、且つ第2水平片52の対向端部から支持片72が延設され、さらに、合掌状に合わされた第1水平片51及び第2水平片52(ヘッダー部4)の面内に、吊下げ用孔41が形成される。このとき、架橋片71が支持片72の上側に重なるように組み合わせる(図6(b)及び図7を参照)。
折り曲げて形成した第1水平片51及び第2水平片52(下側天板5)を、箱本体2の開口部を塞ぐように、折り罫線9Bにおいて略直角に折り曲げる(図6(c)を参照)。
最後に、上側天板6を折り罫線9Cにおいて略直角に折り曲げ、突出されたヘッダー部4に挿通孔63を挿通すると共に、上側天板6を下側天板5の上に重ね合わせ、さらに、フラップ片61を挿入用切込み線57に挿入する。
このようにして、図1に示すような吊下げ包装箱1を形成できる。
本発明の吊下げ包装箱1は、天板の湾曲を防止するための架橋片71を、切り目のような挿入し難い部分に挿入する必要性がないので、上記のように簡単に組み立てることができる。かかる吊下げ包装箱1は、組み立て装置の機能にも因るが、機械的に組み立てることも可能である。
上記吊下げ包装箱1は、陳列棚のフックに、ヘッダー部4の吊下げ用孔41を引っ掛けることにより、吊下げ陳列できる。
本発明の吊下げ包装箱1は、第1水平片51から延設された架橋片71が、上側天板6の挿通孔63を横切り、且つ第2水平片52と上側天板6の層間に差し込まれている。この架橋片71は、2つに分かれている第1水平片51と第2水平片52とを略同一平面上に保つように、両片をブリッジする作用を有する。
このため、吊下げ包装箱1を吊り下げたときに、商品の自重によりヘッダー部4が下方に引っ張られても、第1水平片51及び第2水平片52がアーチ状に湾曲し難くなり、この第1水平片51及び第2水平片52(下側天板5)の上に重ねられた上側天板6もアーチ状に湾曲し難くなる。
よって、本発明の吊下げ包装箱1は、吊り下げたときに、天板が不用意に開き難くなる。
特に、架橋片71の下に支持片72が設けられているので、天板(下側天板5及び上側天板6)がより湾曲し難くなる。
上記吊下げ包装箱1は、通常、吊り下げて陳列されるが、多段状に積み重ねて陳列又は保管することもできる。
例えば、図8に示すように、ヘッダー部4の基部(例えば、折り罫線9F)において、ヘッダー部4を上側天板6の上に重なるように折り曲げ、ヘッダー部4の係止爪部42の先端部を、上側天板6の係止孔62に挿入することにより、ヘッダー部4が上側天板6に係止され、ヘッダー部4は立ち上がらなくなる。
よって、上側天板6の上面が、略平坦状になり、1つの吊下げ包装箱1の上側天板6の上に、他の吊下げ包装箱1の底面部25を載せていくことができる。
なお、本発明の吊下げ包装箱1は、上記実施形態に示した構成に限られず、適宜設計変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、第1水平片51から架橋片71が延設され、且つ第2水平片52から支持片72が延設されているが、これとは反対に、第1水平片51から支持片72が延設され、且つ第2水平片52から架橋片71が延設されていてもよい。第2水平片52から架橋片71が延設されている場合、該架橋片71は、挿通孔63を横切り、且つ第1水平片51と上側天板6の層間に差し込まれる。また、第1水平片51から支持片72が延設されている場合、該支持片72は、第1水平片51の下に重ねられる。
さらに、上記実施形態においては、架橋片71と支持片72が設けられているが、第1水平片51又は第2水平片52のいずれか一方に架橋片71のみが設けられていてもよい。支持片72が設けられていなくても、架橋片71が第1水平片51及び第2水平片52の間をブリッジするので、天板3の湾曲を防止できる。もっとも、天板3の湾曲をより防止できる点から、支持片72が設けられていることが好ましい。
また、上記実施形態においては 架橋片71及び支持片72は、孔形成用第1切込み線55及び孔形成用第2切込み線56で区画された領域からなるので、吊下げ用孔41の形成と同時に架橋片71及び支持片72を形成できるという利点がある。もっとも、架橋片71及び支持片72は、孔形成用第1切込み線55及び孔形成用第2切込み線56で区画された領域から形成されている場合に限定されず、吊下げ用孔41の形成のための前記切込み線以外に、切込み線を形成することにより、架橋片71及び支持片72が形成されていてもよい。
さらに、上記実施形態においては、係止手段は、ヘッダー部4に形成された係止爪部42と上側天板6に形成された係止孔62とから構成されているが、例えば、図9に示すように、上側天板6に形成された係止爪部65から構成されていてもよい。この場合、ヘッダー部4に係止孔や係止爪部を形成しなくても、前記上側天板6の係止爪部65をヘッダー部4の縁部に係止することにより、ヘッダー部4が上側天板6上に重ねられた状態を保持できる。もっとも、上記実施形態のように、ヘッダー部4に係止爪部65を設けてこの先端部を上側天板6の係止孔62に挿入する手段の方が、倒したヘッダー部4を係止させ易いので好ましい。
本発明の吊下げ包装箱1は、芳香剤、消臭剤、化粧品、医薬品、おもちゃなどの各種商品を収納する包装箱として使用できる。
1…吊下げ包装箱、2…箱本体、21…正面壁、22…背面壁、3…天板、4…ヘッダー部、41…吊下げ用孔、42…係止爪部、5…下側天板、51…第1水平片、52…第2水平片、53…第1起立片、54…第2起立片、6…上側天板、62…係止孔、63…挿通孔、71…架橋片、72…支持片、10…展開シート

Claims (3)

  1. 開口部を有する箱本体と、前記箱本体の正面壁に連設され且つ前記開口部側へ折り曲げられた下側天板と、前記箱本体の背面壁に連設され且つ前記下側天板上に重なるように折り曲げられた上側天板と、を有し、
    前記下側天板が、前記正面壁に対して略直角に折り曲げられた第1水平片と、前記第1水平片の端部に対向する端部を有する第2水平片と、前記第1水平片の端部に連設され且つ第1水平片に対して略直角に立ち上げられた第1起立片と、前記第2水平片の端部に連設され且つ第2水平片に対して略直角に立ち上げられた第2起立片と、を有し、前記第1起立片の上端部と第2起立片の上端部が連設されてヘッダー部が構成されており、前記ヘッダー部の面内に吊下げ用孔が形成され、前記ヘッダー部が、前記上側天板の面内に形成された挿通孔から上方へ突出されている吊下げ包装箱において、
    前記第1水平片の端部又は第2水平片の端部には、前記上側天板の挿通孔を横切り、且つ前記第2水平片又は第1水平片と前記上側天板の層間に差し込まれる架橋片が延設されていることを特徴とする吊下げ包装箱。
  2. 前記第1水平片の端部又は第2水平片の端部のうち、前記架橋片が設けられていない水平片の端部には、前記架橋片の下に重なる支持片が延設されている請求項1に記載の吊下げ包装箱。
  3. 前記ヘッダー部が上側天板上に重なるように折り曲げ可能であり、前記ヘッダー部を上側天板上に重ねた状態を保持するための係止手段が設けられている請求項1又は2に記載の吊下げ包装箱。
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