JP2010215086A - 作業機械のエンジン防振構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業時における防振マウントのリテーナ部と、エンジンの取付け部との衝突による異音の発生を抑えることができる作業機械のエンジン防振構造の提供。
【解決手段】エンジン支持ブラケット10の上面と上側防振マウント20のリテーナ部20dの当接部分、及びエンジン支持ブラケット10の下面と下側防振マウント21のリテーナ部21dとの当接部分に、エンジン支持ブラケット10の上面、下面に沿う方向のリテーナ部20d,21dの移動を規制する規制手段を備えている。この規制手段は、当接部分を形成する防振マウント20d,21dに設けた突起20d1,21d1と、エンジン支持ブラケット10の上面、下面に設けられ、突起20d1,21d1のうちの該当するものが係合する窪み10b,10cとから成る構成にしてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ショベル等の旋回体と作業装置とを有し、旋回体上にエンジンを設けた作業機械のエンジン防振構造に関する。
この種の従来技術として特許文献1に示されるものがある。図4〜7は、この従来技術を説明する図で、図4はエンジン防振構造が備えられる作業機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図、図5は図4に示す油圧ショベルの旋回フレーム上のエンジン配設形態を示す平面図、図6は図5に示す従来のエンジン防振構造を示す要部拡大断面図、図7は図6に示す防振構造に備えられる防振マウントの取り付け前の状態を示す断面拡大図である。
図4に示す油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置される旋回体2と、この旋回体2に上下方向の回動可能に取り付けられ、土砂の掘削作業等に活用される作業装置3とが設けられている。旋回体2の旋回フレーム4上には、運転室5と、後述のエンジン7が収納されるエンジン室6とが設けられている。
この油圧ショベルに設けられるエンジン防振構造は、図5,6に示すように、旋回フレーム4上に立設固定されるエンジン支持台8と、エンジン7の一部を形成するフライホイールカバー9に設けられ、エンジン支持台8に取り付けられる取付け部、すなわちエンジン支持ブラケット10と、防振マウント11,12とを含んでいる。
図6に示すように、エンジン支持台8はボルト穴8aを有している。エンジン7の取付け部を形成するエンジン支持ブラケット10は穴10aを有している。また、防振マウント11,12は互いに同一形状に形成され、これらの防振マウント11,12のうちの上側に配置される防振マウント11は、防振用のゴムブッシュ11aと、このゴムブッシュ11aの中央部に設けられ、鉛直方向に延設される円筒状のスリーブ11bと、ゴムブッシュ11aを保持するリテーナ部11cとから成っている。また、下側に配置される防振マウント12は、防振用のゴムブッシュ12aと、このゴムブッシュ12aの中央部に設けられ、鉛直方向に延設される円筒状のスリーブ12bと、ゴムブッシュ12aの上側に配置され、ゴムブッシュ12aを保持するリテーナ部12cとから成っている。防振マウント11のリテーナ部11c及び防振マウント12のリテーナ部12cのそれぞれは、エンジン支持ブラケット10の穴10a内に嵌入され、エンジン支持ブラケット10の取付け面部、すなわちエンジン支持ブラケット10の上面及び下面の該当する面部に当接するようになっている。
また、上側の防振マウント11の上面に配置され、ボルト穴13aを有する押え板13が備えられている。さらに、この押え板13のボルト穴13aと、上側の防振マウント11のスリーブ11bと、下側の防振マウント12のスリーブ12bと、エンジン支持台8のボルト穴8aのそれぞれに挿通されるボルト14と、このボルト14に螺合し、上側の防振マウント11及び下側の防振マウント12のそれぞれをエンジン支持ブラケット10に押圧するように弾性変形させて締結するナット15を備えている。
図6に示すように、エンジン支持ブラケット10に形成される穴10a内に、防振マウント11,12のそれぞれのリテーナ部11c,12cを嵌入させた状態で、ボルト14とナット15によって締結することにより、エンジン支持台8とエンジン支持ブラケット10と防振マウント11,12とが一体に固定するようになっている。なお、ボルト14とナット15で締結する前の防振マウント11,12、例えば防振マウント11の形状は図7に示すような傘形状に形成されている。防振マウント12も同様である。
このような構成を有するエンジン防振構造を備えた油圧ショベルにあって、旋回体2が旋回し、作業装置3が駆動して行なわれる各種の作業時に発生する前後、左右方向である水平方向のエンジン7に与えられる振動、及び上下方向のエンジン7に与えられる振動は、防振マウント11,12の弾性変形によって吸収され、比較的小さな振動として抑えられる。
特許第4188642号公報
上述した従来技術は、防振マウント11,12のリテーナ部11c,12cのそれぞれをエンジン支持ブラケット10の穴10a内に嵌入させることから、わずかながら、リテーナ部11c,12cと穴10aとの間に隙間が形成されることがある。このために、上述のように旋回体2が旋回し、作業装置3が駆動して行なわれる各種の作業時に発生する水平方向のエンジン7に与えられる振動に伴って、防振マウント11,12のリテーナ部11c,12cが、エンジン支持ブラケット10の穴10aを形成する縁部と衝突を繰り返し、異音を発生することがある。すなわち、従来技術にあっては、油圧ショベルの作業時に、防振マウント11,12のリテーナ部11c,12cとエンジン支持ブラケット10すなわちエンジン7の取付け部との衝突によって、異音を発生しやすく、オペレータに不快感を与えやすかった。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、作業時における防振マウントのリテーナ部と、エンジンの取付け部との衝突による異音の発生を抑えることができる作業機械のエンジン防振構造を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明に係る作業機械のエンジン防振構造は、旋回体と、この旋回体に取り付けられる作業装置とを有する作業機械に設けられ、上記旋回体の旋回フレーム上に立設されるエンジン支持台と、エンジンに設けられ、上記エンジン支持台に取り付けられる取付け部と、この取付け部と上記エンジン支持台との間に介在され、防振用のゴムブッシュ及びこのゴムブッシュを保持するリテーナ部を有する防振マウントとを備え、上記取付け部に形成される穴内に上記防振マウントのリテーナ部を嵌入させて、上記エンジン支持台と上記取付け部と上記防振マウントとを一体に固定するようにした作業機械のエンジン防振構造において、上記取付け部と上記リテーナ部との当接部分に、上記取付け部の取付け面部に沿う方向の上記リテーナ部の移動を規制する規制手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、作業時にエンジンに伝えられる振動によって、防振マウントのリテーナ部がエンジンに設けられる取付け部の取付け面部に沿う方向に移動しようとするとき、その移動が規制手段によって規制される。したがって、このような作業時に防振マウントのリテーナ部とエンジンに設けられる取付け部とが衝突しないように保持され、この衝突による異音の発生を抑えることができる。
また、本発明に係る作業機械のエンジン防振構造は、上記発明において、上記規制手段は、上記当接部分を形成する上記取付け部の上記取付け面部、及び上記リテーナ部の少なくとも一方に設けた突起と、上記当接部分を形成する上記取付け部の上記取付け面部、及び上記リテーナ部の他方に設けられ、上記突起が係合する窪みとから成ることを特徴としている。
このように構成した本発明は、エンジンの取付け部の取付け面部、及び防振マウントのリテーナ部の少なくとも一方に設けた突起と、他方に設けた窪みとの係合によって、防振マウントのリテーナ部の、エンジンに設けられる取付け部の取付け面部に沿う方向の移動を規制することができる。
また、本発明に係る作業機械のエンジン防振構造は、上記発明において、上記規制手段は、上記当接部分を形成する上記取付け部の上記取付け面部、及び上記リテーナ部の少なくとも一方に設けられ、摩擦力を付与する摩擦面から成ることを特徴としている。
このように構成した本発明は、エンジンの取付け部の取付け面部、及び防振マウントのリテーナ部の少なくとも一方に設けた摩擦面における摩擦力によって、防振マウントのリテーナ部の、エンジンに設けられる取付け部の取付け面部に沿う方向の移動を規制することができる。
また、本発明に係る作業機械のエンジン防振構造は、上記発明において、上記防振マウントは、上記取付け部に対して上側に配置される上側防振マウントと、上記取付け部の下側に配置される下側防振マウントとから成り、これらの上側防振マウントと、下側防振マウントとを同一形状に形成したことを特徴としている。
このように構成した本発明は、エンジンに設けられる取付け部の上下に配置される2つの防振マウントを同一形状に形成してあることから、このエンジンの防振構造の組み立てに際して、2つの防振マウントのいずれを上側防振マウントとして組み立ててもよく、あるいは下側防振マウントとして組み立ててもよく、組み立て時に防振マウントの配置選択を考慮しなくて済み、これによって組み立てを簡単に行なうことができる。
また、本発明に係る作業機械のエンジン防振構造は、上記発明において、上記エンジン支持台はボルト穴を有し、上記上側防振マウントは、上記ゴムブッシュと、このゴムブッシュの中央部に配置され、鉛直方向に延設される円筒状のスリーブと、このスリーブの上端に固定され、ボルト穴が形成された上側押え板と、上記ゴムブッシュの下側に配置された上記リテーナ部とから成り、上記下側防振マウントは、上記ゴムブッシュと、このゴムブッシュの中央部に配置され鉛直方向に延設される円筒状のスリーブと、このスリーブの下端に固定され、ボルト穴が形成された下側押え板と、上記ゴムブッシュの上側に配置された上記リテーナ部とから成り、上記上側防振マウントのスリーブ、上記下側マウントのスリーブ、及び上記エンジン支持台のボルト穴のそれぞれに挿通されるボルトと、このボルトに螺合し、上記上側防振マウントと上記下側防振マウントのそれぞれを上記取付け部の上記取付け面部に押圧するように弾性変形させて締結するナットとを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、ボルトとナットとによって、上側防振マウントと下側防振マウントとをエンジンに設けられる取付け部とエンジン支持台のそれぞれに強固に、しかも簡単に固定することができる。
本発明は、エンジンに設けられる取付け部と防振マウントのリテーナ部との当接部分に、取付け部の取付け面部に沿う方向のリテーナ部の移動を規制する規制手段を備えたことから、この規制手段によって、作業時における防振マウントのリテーナ部とエンジンに設けられる取付け部との衝突による異音の発生を抑えることができる。これにより、この異音によって従来与えられがちであったオペレータの不快感を除くことができ、快適な作業を実現させることができる。
本発明に係るエンジン防振構造の第1実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るエンジン防振構造の第2実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るエンジン防振構造の第3実施形態を示す要部断面図である。 エンジン防振構造が備えられる作業機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。 図4に示す油圧ショベルの旋回フレーム上のエンジン配設形態を示す平面図である。 図5に示す従来のエンジン防振構造を示す要部拡大断面図である。 図6に示す防振構造に備えられる防振マウントの取り付け前の状態を示す断面拡大図である。
以下、本発明に係る作業機械のエンジン防振構造の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエンジン防振構造の第1実施形態を示す要部断面図である。この図1に示す第1実施形態、及び後述する第2,第3実施形態に係るエンジン防振構造も、作業機械例えば図4に示す油圧ショベルに備えられるものであり、また、上述した図6に示されるエンジン防振構造において、防振マウント、及びエンジンに設けられる取付け部であるエンジン支持ブラケットの部分を除いた構造については、基本的には図6に示されるエンジン防振構造と同等である。したがって、以下にあっては必要に応じて、上述と重複するが図4〜6に示される符号も用いて説明を行なう。
図1に示す第1実施形態に係るエンジン防振構造も、図6に示される旋回体2の旋回フレーム4上に立設固定されるエンジン支持台8と、エンジン7に設けられ、エンジン支持台8に取り付けられる取り付け部、すなわち金属製のエンジン支持ブラケット10と、このエンジン支持ブラケット10とエンジン支持台8との間に介在される防振マウントとを備えている。
図1に示すように、防振マウントは、エンジン支持ブラケット10に対して上側に配置される上側防振マウント20と、エンジン支持ブラケット10に対して下側に配置される下側防振マウント21とから成り、これらの上側防振マウント20と下側防振マウント21とを互いに同一形状に形成してある。
上側防振マウント20は、防振用のゴムブッシュ20aと、このゴムブッシュ20aの中央部に設けられ、鉛直方向に延設される円筒状のスリーブ20bと、このスリーブ20bの上端に固定され、ボルト穴20c1が形成された上側押え板20cと、ゴムブッシュ20aの下側に配置され、断面がL字状の金属製のリテーナ部20dとから成っている。
下側防振マウント21は、防振用のゴムブッシュ21aと、このゴムブッシュ21aの中央部に設けられ、鉛直方向に延設される円筒状のスリーブ21bと、このスリーブ21bの下端に固定され、ボルト穴21c1が形成された下側押え板21cと、ゴムブッシュ21aの上側に配置され、断面がL字状の金属製のリテーナ部21dとから成っている。
なお、上述した上側防振マウント20及び下側防振マウント21のそれぞれのスリーブ20b,21bが接合するようにこれらの上側防振マウント20及び下側防振マウント21のゴムブッシュ20a,21aを押圧して弾性変形させる以前の上側防振マウント20及び下側防振マウント21の形状は、上述した図7に示したのと同様に傘形状となっている。
この第1実施形態に係るエンジン防振構造は、エンジン支持ブラケット10と、防振マウント20,21のリテーナ部20d,21dとの当接部分に、エンジン支持ブラケット10の取付け面部、すなわちエンジン支持ブラケット10の上面に沿う方向のリテーナ部20dの移動を規制し、また、エンジン支持ブラケット10の取付け面部、すなわちエンジン支持ブラケット10の下面に沿う方向のリテーナ部21dの移動を規制する規制手段を備えた構成にしてある。
この規制手段は、上述した当接部分を形成するエンジン支持ブラケット10の上面、及び防振マウント20のリテーナ部20dの少なくとも一方に、例えばリテーナ部20dに設けた環状の突起20d1と、当接部分を形成するエンジン支持ブラケット10の上面、及びリテーナ部20dの他方、すなわちエンジン支持ブラケット10の上面に設けられ、突起20d1が係合する例えば環状の窪み10bとを含んでいる。また、この規制手段は、上述した当接部分を形成するエンジン支持ブラケット10の下面、及び防振マウント21のリテーナ部21dの少なくとも一方に、例えばリテーナ部21dに設けた環状の突起21d1と、当接部分を形成するエンジン支持ブラケット10の下面、及びリテーナ部21dの他方、すなわちエンジン支持ブラケット10の下面に設けられ、突起21d1が係合する例えば環状の窪み10cとを含んでいる。その他の構成は、上述したように図4〜6に示したものと同等である。
この第1実施形態に係るエンジン防振構造の組み立てに際しては、図1に示すように、上側防振マウント20のリテーナ部20dをエンジン支持ブラケット10の穴10aに上側から嵌入させ、下側防振マウント21のリテーナ部21dをエンジン支持ブラケット10の穴10aに下側から嵌入させることが行なわれる。また、下側防振マウント21の下側押え板21cのボルト穴21c1がエンジン支持台8のボルト穴8aに適合するように、この下側防振マウント21をエンジン支持台8上に載置することが行なわれる。
この状態において、図6に示すボルト14を、上側押え板20cのボルト穴20c1、上側防振マウント20のスリーブ20b、下側防振マウント21のスリーブ21b、下側押え板21cのボルト穴21c1、及びエンジン支持台8のボルト穴8aに挿通し、このボルト14に図6に示すナット15を螺合させ、上側防振マウント20と下側防振マウント21のそれぞれをエンジン支持ブラケット10の上面あるいは下面に押圧するように弾性変形させて締結する。これにより、上側防振マウント20のリテーナ部20dの突起20d1がエンジン支持ブラケット10の窪み10bが挿入され、下側防振マウント21のリテーナ部21dの突起21d1がエンジン支持ブラケット10の窪み10cが挿入された状態となって、エンジン支持台8と、エンジン支持ブラケット10と、上側防振マウント20及び下側防振マウント21とが一体に固定され、エンジン防振構造が組立てられる。
この第1実施形態も、上述した図6に示すエンジン防振構造と同様に、旋回体2が旋回し、作業装置3が駆動して行なわれる各種の作業時に発生する前後、左右方向である水平方向のエンジン7に与えられる振動、及び上下方向のエンジン7に与えられる振動は、上側防振マウント20及び下側防振マウント21の弾性変形によって吸収され、比較的小さく抑えられる。
以上のように構成した第1実施形態によれば、油圧ショベルの作業時にエンジン7に与えられる振動によって上側防振マウント20のリテーナ部20d、及び下側防振マウント21のリテーナ部21dのそれぞれが、エンジン7に設けられる取付け部であるエンジン支持ブラケット10の上面あるいは下面に沿う方向に移動しようとするとき、その移動が規制手段によって、すなわち上側防振マウント20のリテーナ部20dに設けられた突起20d1と、エンジン支持ブラケット10の上面に設けられた窪み10bとの係合によって、あるいは下側防振マウント21のリテーナ部21dに設けられた突起21d1と、エンジン支持ブラケット10の下面に設けられた窪み10cとの係合によって規制される。
したがって、このような作業時に、防振マウント20,21のリテーナ部20d,21dと、エンジン支持ブラケット10とが衝突しないように保持され、この衝突による異音の発生を抑えることができる。これにより、この異音によって与えられがちであったオペレータの不快感を除くことができ、快適な作業を実現させることができる。
また、上側防振マウント20と下側防振マウント21を同一形状に形成してあることから、このエンジン防振構造の組立てに際して、2つの防振マウントのいずれを上側防振マウントとして組み立ててもよく、あるいは下側防振マウントとして組み立ててもよく、組立て時に防振マウントの配置選択を考慮しなくて済む。これによって組み立てを簡単に行なうことができ、エンジン防振構造の組み立て作業の能率向上に貢献する。
また、ボルト14とナット15によって、上側防振マウント20と下側防振マウント21を、エンジン支持ブラケット10とエンジン支持台8に強固に、しかも簡単に固定することができ、信頼性の高い安定した構造を実現させることができる。
図2は本発明に係るエンジン防振構造の第2実施形態を示す要部断面図である。この図2に示す第2実施形態は、エンジン支持ブラケット10の上面、下面に沿う方向の上側防振マウント22のリテーナ部22dの移動、あるいは下側防振マウント23のリテーナ部23dの移動を規制する規制手段として、上述した第1実施形態とは逆に、支持ブラケット10の上面、下面のそれぞれに例えば環状の突起10d,10eを設け、上側防振マウント22のリテーナ部22d、下側防振マウント23のリテーナ部23dのそれぞれに、突起10d,10eのうちの該当するものと係合する窪み22d1,23d1を設けた構成にしてある。
このように構成した第2実施形態も、作業時にエンジン支持ブラケット10の突起10d,10eと、リテーナ部22dの窪み22d1、リテーナ部23dの窪み23d1との係合によって、エンジン支持ブラケット10に対する上側防振マウント22のリテーナ部22d、下側防振マウント23のリテーナ部23dの移動が規制され、上述した第1実施形態と同等の効果が得られる。
図3は本発明に係るエンジン防振構造の第3実施形態を示す要部断面図である。この図3に示す第3実施形態は、エンジン支持ブラケット10の上面、下面に沿う方向の上側防振マウント24のリテーナ部24dの移動、あるいは下側防振マウント25のリテーナ部25dの移動を規制する規制手段として、エンジン支持ブラケット10の上面及びリテーナ部24dの少なくとも一方に設けられ、あるいはエンジン支持ブラケット10の下面及びリテーナ部25dの少なくとも一方に設けられ、例えばエンジン支持ブラケット10の上面、下面の双方とリテーナ部24d,25dの双方に設けられ、摩擦力を付与するそれぞれ平面視がドーナツ状の摩擦面10f,10g,24d1,25d1を設けた構成にしてある。
このように構成した第3実施形態も、作業時にあっては、エンジン支持ブラケット10の上面、下面の双方と、上側防振マウント24のリテーナ部24d、下側防振マウント25のリテーナ部25dの双方に設けた摩擦面10f,10g,24d1,25d1における摩擦力によって、エンジン支持ブラケット10に対する上側防振マウント24のリテーナ部24d、下側防振マウント25のリテーナ部25dの移動が規制され、上述した第1,第2実施形態と同等の効果が得られる。
なお、上記第1実施形態は、上側防振ブラケット20のリテーナ部20dに突起20d1を設け、エンジン支持ブラケット10の上面に突起20d1に係合する窪み10bを設けるとともに、下側防振マウント21のリテーナ部21dに突起21d1を設け、エンジン支持ブラケット10の下面に突起21d1に係合する窪み10cを設けた構成にしてあるが、エンジン支持ブラケット10の上面側あるいは下面側の一方における異音の発生を抑えれば済むような場合には、上述のような突起と窪みの組み合わせを、該当するエンジン支持ブラケット10の上面側、あるいは下面側の一方にのみ設ける構成としてもよい。上記第2実施形態にあっても同様である。
また、上記第2実施形態は、上側防振マウント24のリテーナ部24dとエンジン支持ブラケット10の上面のそれぞれに摩擦面24d1,10fを設けるとともに、下側防振マウント25のリテーナ部25dとエンジン支持ブラケット10の下面のそれぞれに摩擦面25d1,10gを設けた構成にしてあるが、十分な摩擦力を確保し得る場合には、上側防振マウント24のリテーナ部24dとエンジン支持ブラケット10の上面のうちの一方のみに、また、下側防振マウント25のリテーナ部25dとエンジン支持ブラケット10の下面のうちの一方のみに摩擦面を設けた構成にしてもよい。
2 旋回体
3 作業装置
4 旋回フレーム
7 エンジン
8 エンジン支持台
8a ボルト穴
9 フライホイールカバー
10 エンジン支持ブラケット(取付け部)
10a 穴
10b 窪み(規制手段)
10c 窪み(規制手段)
10d 突起(規制手段)
10e 突起(規制手段)
10f 摩擦面(規制手段)
10g 摩擦面(規制手段)
14 ボルト
15 ナット
20 上側防振マウント
20a ゴムブッシュ
20b スリーブ
20c 押え板
20c1 ボルト穴
20d リテーナ部
20d1 突起(規制手段)
21 下側防振マウント
21a ゴムブッシュ
21b スリーブ
21c 押え板
21c1 ボルト穴
21d リテーナ部
21d1 突起(規制手段)
22 上側防振マウント
22a ゴムブッシュ
22b スリーブ
22c 押え板
22c1 ボルト穴
22d リテーナ部
22d1 窪み(規制手段)
23 下側防振マウント
23a ゴムブッシュ
23b スリーブ
23c 押え板
23c1 ボルト穴
23d リテーナ部
23d1 窪み(規制手段)
24 上側防振マウント
24a ゴムブッシュ
24b スリーブ
24c 押え板
24c1 ボルト穴
24d リテーナ部
24d1 摩擦面(規制手段)
25 下側防振マウント
25a ゴムブッシュ
25b スリーブ
25c 押え板
25c1 ボルト穴
25d リテーナ部
25d1 摩擦面(規制手段)

Claims (5)

  1. 旋回体と、この旋回体に取り付けられる作業装置とを有する作業機械に設けられ、
    上記旋回体の旋回フレーム上に立設されるエンジン支持台と、エンジンに設けられ、上記エンジン支持台に取り付けられる取付け部と、この取付け部と上記エンジン支持台との間に介在され、防振用のゴムブッシュ及びこのゴムブッシュを保持するリテーナ部を有する防振マウントとを備え、
    上記取付け部に形成される穴内に上記防振マウントのリテーナ部を嵌入させて、上記エンジン支持台と上記取付け部と上記防振マウントとを一体に固定するようにした作業機械のエンジン防振構造において、
    上記取付け部と上記リテーナ部との当接部分に、上記取付け部の取付け面部に沿う方向の上記リテーナ部の移動を規制する規制手段を備えたことを特徴とする作業機械のエンジン防振構造。
  2. 請求項1に記載の作業機械のエンジン防振構造において、
    上記規制手段は、上記当接部分を形成する上記取付け部の上記取付け面部、及び上記リテーナ部の少なくとも一方に設けた突起と、上記当接部分を形成する上記取付け部の上記取付け面部、及び上記リテーナ部の他方に設けられ、上記突起が係合する窪みとから成ることを特徴とする作業機械のエンジン防振構造。
  3. 請求項1に記載の作業機械のエンジン防振構造において、
    上記規制手段は、上記当接部分を形成する上記取付け部の上記取付け面部、及び上記リテーナ部の少なくとも一方に設けられ、摩擦力を付与する摩擦面から成ることを特徴とする作業機械のエンジン防振構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械のエンジン防振構造において、
    上記防振マウントは、上記取付け部に対して上側に配置される上側防振マウントと、上記取付け部の下側に配置される下側防振マウントとから成り、
    これらの上側防振マウントと、下側防振マウントとを同一形状に形成したことを特徴とする作業機械のエンジン防振構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機械のエンジン防振構造において、
    上記エンジン支持台はボルト穴を有し、
    上記上側防振マウントは、上記ゴムブッシュと、このゴムブッシュの中央部に配置され、鉛直方向に延設される円筒状のスリーブと、このスリーブの上端に固定され、ボルト穴が形成された上側押え板と、上記ゴムブッシュの下側に配置された上記リテーナ部とから成り、
    上記下側防振マウントは、上記ゴムブッシュと、このゴムブッシュの中央部に配置され鉛直方向に延設される円筒状のスリーブと、このスリーブの下端に固定され、ボルト穴が形成された下側押え板と、上記ゴムブッシュの上側に配置された上記リテーナ部とから成り、
    上記上側防振マウントのスリーブ、上記下側マウントのスリーブ、及び上記エンジン支持台のボルト穴のそれぞれに挿通されるボルトと、このボルトに螺合し、上記上側防振マウントと上記下側防振マウントのそれぞれを上記取付け部の上記取付け面部に押圧するように弾性変形させて締結するナットとを備えたことを特徴とする作業機械のエンジン防振構造。
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