JP2010214778A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省エネルギー化を図ることのできる技術を提供する。
【解決手段】予め定められた所定の休止条件が成立、例えば所定時間、ユーザーによるフォトプリンターのボタン群に対する入力操作やフォトプリンターの印刷動作などが行われなければCPUは休止状態に移行する(ステップS1)。そして、赤外線リモコンから送信される操作信号がリモコン信号受信部により受信されれば、CPU通信部により起動信号が出力されて休止状態のCPUが起動され、リモコン信号受信部により受信された操作信号に基づく処理がCPUにより実行される(ステップS2〜S5)。したがって、予め定められた所定の休止条件が成立した後、ユーザーによるリモコン操作を待受けるときは、CPUが休止状態となることによりCPUで消費される電力が抑制されるので、省エネルギー化を図ることができる。
【選択図】図4
【解決手段】予め定められた所定の休止条件が成立、例えば所定時間、ユーザーによるフォトプリンターのボタン群に対する入力操作やフォトプリンターの印刷動作などが行われなければCPUは休止状態に移行する(ステップS1)。そして、赤外線リモコンから送信される操作信号がリモコン信号受信部により受信されれば、CPU通信部により起動信号が出力されて休止状態のCPUが起動され、リモコン信号受信部により受信された操作信号に基づく処理がCPUにより実行される(ステップS2〜S5)。したがって、予め定められた所定の休止条件が成立した後、ユーザーによるリモコン操作を待受けるときは、CPUが休止状態となることによりCPUで消費される電力が抑制されるので、省エネルギー化を図ることができる。
【選択図】図4
Description
この発明は、CPUを有する制御手段を備える印刷装置に関し、より詳しくはリモコンにより操作可能に構成された印刷装置に関するものである。
従来、接続されたホストコンピューターから印刷データを受信し、受信した印刷データに基づく印刷を行うのみならず、画像データを格納したメモリーカードやUSBメモリーなどから直接画像データを読込み、読込んだ画像データに基づく印刷用のデータを自ら生成して印刷を行うスタンドアロンプリンターとして使用できる印刷装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
ところで、近年、スタンドアロンプリンターとして使用できる印刷装置において、ユーザーがリモコンにより操作可能に構成されたものが知られている。このように、スタンドアロンプリンターとして使用される印刷装置をリモコンで遠隔操作可能に構成することで、ユーザーの利便性の向上を図っている。ところが、その一方で、ユーザーのリモコン操作によりリモコンから送信される操作信号が印刷装置に受信されるまで、印刷装置が備える制御手段のCPUは起動状態で待機しており、起動状態で待機するCPUで消費される電力が無駄であった。
この発明は、省エネルギー化を図ることのできる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる印刷装置は、上記目的を達成するため、CPUを有する制御手段を備える印刷装置において、前記制御手段は、リモコンから送信される操作信号を受信するリモコン信号受信手段と、前記リモコン信号受信手段により受信した前記操作信号に応じて休止状態の前記CPUを起動させる起動信号を出力するCPU起動手段とを備え、前記CPUは、予め定められた所定の休止条件が成立すれば休止状態に移行し、前記起動信号により休止状態から起動し起動状態になれば、前記リモコン信号受信手段により受信した前記操作信号に基づく処理を実行することを特徴としている。
このように構成された発明では、予め定められた所定の休止条件が成立、例えば所定時間、ユーザーによる印刷装置に対する入力操作や印刷動作などが行われなければCPUは休止状態に移行する。そして、リモコンから送信される操作信号をリモコン信号受信手段により受信すれば、CPU起動手段が起動信号を出力して休止状態のCPUが起動され、リモコン信号受信手段により受信した操作信号に基づく処理がCPUにより実行される。したがって、予め定められた所定の休止条件が成立した後、ユーザーのリモコン操作による操作信号をリモコン信号受信手段により受信するまで、すなわち、ユーザーによるリモコン操作を待受ける際には、CPUが休止状態となることによりCPUで消費される電力が抑制されるので、省エネルギー化を図ることができる。
また、VRAMとLCDとをさらに備え、前記制御手段は、前記CPUが休止状態においては、前記VRAMに格納された画像データに基づく画像を前記LCDに表示し、前記CPUが起動状態において、前記操作信号に応じた処理を行う前記CPUを介して画像データが入力された場合には、入力された当該画像データに基づく画像を前記LCDに表示させるLCDコントローラーをさらに備えるようにしてもよい。
このように構成すると、CPUが休止状態においてはVRAMに格納された画像データに基づく画像をLCDコントローラーによりLCDに表示するため、例えば、ユーザーによるリモコン操作を待受ける際に、CPUは休止状態として消費電力を抑制しつつ、リモコン操作の待受け画像をLCDに表示できるため実用的である。そして、CPUが起動状態においては、リモコンの操作信号に応じた処理を行うCPUを介して画像データが入力された場合には、入力された当該画像データに基づく画像をLCDコントローラーによりLCDに表示させることができる。
また、前記リモコン信号受信手段と、前記CPU起動手段と、前記LCDコントローラーとが集積回路として一体的に形成されているのが望ましい。
このように構成すれば、リモコン信号受信手段と、CPU起動手段と、LCDコントローラーとが集積回路として一体的に形成されているため、一の前記集積回路のみに通電可能な回路を形成することで、CPUのみを休止状態とする回路を容易に実現できる。また、リモコン信号受信手段と、CPU起動手段と、LCDコントローラーとを集積回路として一体的に形成することで、制御手段を構成する回路の配線の簡易化を図ることができる。
図1は本発明の印刷装置の一実施形態であるフォトプリンター10を示す斜視図である。また、図2はフォトプリンター10の内部構成の概略を示す図である。このフォトプリンター10では、プリンター本体12の内部にはプリント機構50(図2参照)が内蔵されており、フォトプリンター10の全体の制御を司るコントローラー70(図2参照)からの動作指令に応じて用紙Pへの印刷を実行する。そして、こうして印刷された用紙がプリンター本体12の前面に排紙される。
このプリンター本体12の前面には、図1に示すように、前面扉14が開閉自在に取り付けられている。この前面扉14はプリンター本体12の前面を開閉するための蓋である。そして、開状態のときには、プリント機構50から排紙される用紙Pを受けるための排紙トレイとして機能する。また、プリンター本体12の前面に設けられた各種のメモリーカードスロット16をユーザーが利用可能な状態となる。つまり、この状態でユーザーは印刷対象となる画像ファイルを記憶したメモリーカードMをメモリーカードスロット16に差し込むことができる。画像ファイルデータを記憶する外部記憶媒体としてはメモリーカードに限定されず、USBメモリーやディスク媒体など他のものであってもよい。また、画像を記憶したデジタルカメラや携帯電話などの電子機器を本フォトプリンター10にケーブルや赤外線を利用した通信によって接続し外部記憶媒体として機能させてもよい。
また、メモリーカードスロット16の側方には、赤外線リモコン18から送信される操作信号としての赤外線を受光して、受光した赤外線を操作信号として後述するリモコン信号受信部771に出力する受光センサー17が設けられている(図3参照)。なお、受光センサー17の近傍には、上記したように、デジタルカメラや携帯電話などの電子機器との赤外線を利用した通信を可能とする、例えばIrDA規格の受光センサーが設けられている。
また、プリンター本体12の上面には操作パネル20が設けられる一方、プリンター本体12の上面の奥の一辺に対してカバー30が開閉自在に取り付けられている。このカバー30は、プリンター本体12の上面を覆うことのできる大きさに成形された樹脂板であり、開状態では操作パネル20の表面を外部に露出する(図1参照)。一方、カバー30が閉状態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCDディスプレイにより構成された表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群24とを備えている。ボタン群24は、図2に示すように、電源のオンオフを行うための電源ボタン24a、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン24b、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン24c、用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン24d、メモリーカードスロット16に挿入されたメモリーカードMに編集画像などを保存するための保存ボタン24e、表示部22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン24f〜24i、この上下左右の各矢印ボタン24f〜24iの中央に配置され各矢印ボタン24f〜24iによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン24j、表示部22での画面表示を切り替えるための表示切替ボタン24k、表示部22に表示される左ガイドを選択する左ガイド選択ボタン24l、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタン24m、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉14を開く排紙トレイオープンボタン24nなどで構成されている。
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー30には表示部22と同じ大きさの窓32が設けられている。つまり、カバー30が閉状態にあるときにはユーザーはこの窓32を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー30は開状態のときには、表示部22を図1に示すように好みの角度に調整することが可能となっている。
このようにカバー30を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾斜した状態でカバー30は保持され、用紙Pをプリント機構50へ供給するためのトレイとして利用可能となっている。また、操作パネル20の奥には、プリント機構50の給紙口58が設けられるとともに、ガイド幅が用紙の幅に合うように左右方向にスライド操作される一対の用紙ガイド59が設けられている。
そして、給紙口58を介して用紙Pがプリント機構50に送り込まれて印刷が実行される。このプリント機構50には、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動する。このキャリッジ53には、紙端検出センサ57が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する。つまり、紙端検出センサ57は、給紙口58にセットされた用紙に対して印刷前にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙の左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にしたりする。
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックなどの各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカートリッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はインクカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒーターなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。こうして印刷された用紙Pは搬送ローラ56によって開状態の前面扉(排紙トレイ)14へ送り出される。
また、図示を省略しているものの、プリンター本体12の背面にはバッテリーパックを装着可能となっており、商用電源に接続しなくとも本プリンター10をバッテリーにより動作させることが可能となっている。この点および本プリンター10がホストコンピューターに接続しなくても使用することができるスタンドアロンプリンターとなっている点により、本プリンター10は持ち運び容易でどこでも使用できるようになっている。
図3はコントローラー70の構成の一例を示すブロック図である。コントローラー(本発明の「制御手段」に相当)70は、図3に示すように、CPU71を中心とするマイクロプロセッサーとして構成されており、各種処理プログラムや各種データ、各種プログラムや各種テーブルなどを記憶したROM72、一時的にデータを記憶するRAM73、プリント機構50やメモリーカードスロット16などとの通信を可能とするインターフェース(I/F)74、後述するLCDコントローラー76を介して表示部22に表示される画像データを格納する書換自在のVRAM766などを備えている。また、コントローラー70は、メモリーカードMに編集画像などを保存するほか、プリント機構50の印刷ヘッド55への制御信号や操作パネルの表示部22への制御信号を出力する。
また、コントローラー70には、インターフェース74を通してメモリーカードMなどの外部記憶媒体から与えられる画像データに対し必要な画像処理を行うための画像処理モジュール75が設けられている。画像処理モジュール75はまた、表示部22に表示させるためのメニュー画面などのプリンター固有の画像に対応する画像データや、アイコンなど、表示部22に表示されるベース画像の一部と置換されて挿入される部分画像に対応する部分書込データを生成する機能を有している。
画像処理モジュール75から出力されるRGB画像データは、表示部22を表示制御するためのLCDコントローラー76に与えられる。なお、以下では、LCDディスプレイにより構成される表示部22の画素数はWVGA(Wide Video Graphics Array)形式の800ドット×480ドットであり、800ドット分の画素データにより画像データの1ラインが構成されており、480ラインのラインデータにより一の画像が構成される。したがって、画像処理モジュール75から、800ドット×480ドットの大きさの表示部22の一画面に相当する画像のRGB画像データなどがLCDコントローラー76に入力されることとなる。なお、各画素の画像データの色解像度は、各色8ビット、合計24ビット(3バイト)のデータサイズで、フルカラー表示可能に構成される。
LCDコントローラー76は、同期信号発生部769を備え、表示部22への画像の表示タイミングを制御するための水平・垂直同期信号など、種々の同期信号を発生可能に構成されている。また、画像処理モジュール75から入力されたシリアルデータをパラレルデータに変換して画像データを入力する入力データ変換部761と、入力データ変換部761によりパラレルデータに変換された画像データの1ライン分のデータを一時的に保持可能なバッファ762とを備えている。そして、入力データ変換部761により入力されてバッファ762に一時的に保持された画像データがVRAM766に書込まれる。
また、LCDコントローラー76は、表示部22への画面表示の水平・垂直同期信号に同期してVRAM766から画像データを周期的に読出して、読出した画像データを表示部22へ出力するためのデータ変換を行い、表示部22に出力する出力データ変換部768を備えている。したがって、VRAM766に格納された画像データは出力データ変換部768を介して表示部22に出力されて表示される。なお、出力データ変換部768によりVRAM766から読出された画像データはバッファ767に一時的に保持された後、表示部22へ出力するためのデータ変換が行われた上で、表示部22に出力されるように構成されている。
また、VRAM766には、少なくとも入力データ変換部761により入力された480ライン分(一の画像分)の画像データを格納可能な領域が設けられている。本実施形態では、VRAM766のメモリーアドレス0、10,20…,4790が示す格納領域に、各ライン0,1,2…,479の画像データがそれぞれ格納されるように構成されている。
また、LCDコントローラー76は、入力データ変換部761からの画像データ書込要求信号と、出力データ変換部768からの画像データ読出要求信号とに応じて、VRAM766への画像データの書込みと、VRAM766からの画像データの読出しとを制御するRAM制御部765を備えている。
また、LCDコントローラー76は、赤外線リモコン18から赤外線により送信されて、受光センサー17により受光されて操作信号として出力される操作信号を受信するリモコン信号受信部(本発明の「リモコン信号受信手段」に相当)771と、リモコン信号受信部771により受信された操作信号をCPU71に対して出力するCPU通信部(本発明の「CPU起動手段」に相当)770とを備えている。リモコン信号受信部771は操作信号を受信すれば、受信した操作信号をデコードすることにより、受信した操作信号が適正な操作信号であるかどうかを判定する。そして、リモコン信号受信部771は、受信した操作信号が適正なものであれば、受信した操作信号をCPU通信部770に出力する。CPU通信部770は、リモコン信号受信部771から入力された操作信号をCPU71に出力する。なお、CPU通信部770は、後述するようにCPU71が休止状態のときにリモコン信号受信部771から操作信号が入力されれば、入力された操作信号に応じて休止状態のCPU71を起動する起動信号を出力する。
また、CPU71は、予め定められた所定の休止条件が成立、例えば所定時間、ユーザーによるフォトプリンター10のボタン群24の入力操作やフォトプリンター10の印刷動作などが行われなければ休止状態に移行するように構成されている。そして、CPU71は、CPU通信部770による起動信号により休止状態から起動し起動状態になれば、リモコン信号受信部771により受信されてCPU通信部770を介して入力された操作信号に基づく処理を実行する。なお、上記した休止条件としての所定時間は、例えば5分間に設定することができ、このように設定すれば、5分間、フォトプリンター10において何らかの処理が行われなければCPU71は休止状態に移行する。また所定時間としては5分間に限られるものではなく、装置構成やフォトプリンター10の使用目的に応じて任意に設定することができる。
また、LCDコントローラー76は、CPU71が休止状態のときはVRAM766に格納された画像データに基づく画像を表示部22に表示する。そして、LCDコントローラー76は、CPU71が起動状態のときは、リモコン信号受信部771により受信された操作信号に応じた処理を行うCPU71を介して画像処理モジュール75から画像データが入力されれば、入力された画像データに基づく画像を表示部22に表示するように構成されている。
なお、LCDコントローラー76は集積回路(ASIC)として、リモコン信号受信部771およびCPU通信部770と共に一体的に構成されている。また、LCDコントローラー76は、それぞれメモリーなどにより構成された、書込ラインカウンタ(図示省略)と、読出ラインカウンタ(図示省略)と、書込画素カウンタ(図示省略)と、読出画素カウンタ(図示省略)とを備えている。この読出画素カウンタの値は、VRAM766からの1画素分の画像データの読出しタイミングを規定するために同期信号発生部769が発生するクロックに基づいて加算される。また、書込画素カウンタの値は、VRAM766からの1画素分の画像データの書込みタイミングを規定するために同期信号発生部769が発生するクロックに基づいて加算される。また、読出画素カウンタは水平同期信号の出力時に”0”にリセットされ、同期信号発生部769が発生する1画素分の画像データの読出しタイミングを規定するクロックの度に加算されるように構成されている。したがって、水平同期信号が出力されるともに読出画素カウンタの”0”からの加算が開始される。次に、図4を参照してリモコン信号待受処理の一例について説明する。
図4はリモコン信号待受処理を示すフローチャートである。図4に示すリモコン信号待受処理は、上記した、予め定められた所定の休止条件が成立したときに実行される処理である。図4に示すように、予め定められた所定の休止条件が成立すれば、CPU71は休止状態に移行し、フォトプリンター10は、ユーザーの赤外線リモコン18の操作により出力される操作信号(リモコン信号)の待受状態となる(ステップS1)。そして、赤外線リモコン18から出力された操作信号が受光センサー17を介してリモコン信号受信部771により受信されるまで待機する(ステップS2においてNO)。
リモコン信号受信部771により操作信号が受信され、ステップS2においてYESと判定されれば、リモコン信号受信部771により受信された操作信号がデコードされる(ステップS3)。そして、ステップS4において、リモコン信号受信部771においてデコードされた操作信号が、適正な操作信号であるかどうかが判定されて、NOと判定されればステップS2からの処理を再び実行する。一方、ステップS4においてYESと判定されれば、リモコン信号受信部771は受信した操作信号をCPU通信部770に出力する。そして、CPU通信部770は、リモコン信号受信部771から入力された操作信号に応じてCPU71を起動する起動信号をCPU71に出力して処理を終了する(ステップS5)。
以上のように、この実施形態では、予め定められた所定の休止条件が成立、例えば所定時間、ユーザーによるフォトプリンター10のボタン群24に対する入力操作やフォトプリンター10の印刷動作などが行われなければCPU71は休止状態に移行する。そして、赤外線リモコン18から送信される操作信号がリモコン信号受信部771により受信されれば、CPU通信部770により起動信号が出力されて休止状態のCPU71が起動され、リモコン信号受信部771により受信された操作信号に基づく処理がCPU71により実行される。したがって、予め定められた所定の休止条件が成立した後、ユーザーのリモコン操作による操作信号がリモコン信号受信部771により受信されるまで、すなわち、ユーザーによるリモコン操作を待受けるときは、CPU71が休止状態となることによりCPU71で消費される電力が抑制されるので、省エネルギー化を図ることができる。
また、CPU71が休止状態のときはVRAM766に格納された画像データに基づく画像がLCDコントローラー76により表示部22に表示されるため、例えば、ユーザーによるリモコン操作を待受けるときに、CPU71は休止状態として消費電力を抑制しつつ、リモコン操作の待受け画像を表示部22に表示できるため実用的である。そして、CPU71が起動状態のときは、赤外線リモコン18の操作信号に応じた処理を行うCPU71を介して画像データがLCDコントローラー76に入力されれば、入力された当該画像データに基づく画像をLCDコントローラー76により表示部22に表示することができる。
また、リモコン信号受信部771およびCPU通信部770が、LCDコントローラー76と一体的に集積回路(ASIC)として形成されているため、この一体的に形成された集積回路のみに通電可能な回路を形成することで、CPU71のみを休止状態とする回路を容易に実現できる。また、リモコン信号受信部771およびCPU通信部770を、LCDコントローラー76と一体的に集積回路(ASIC)として形成することで、コントローラー70を構成する回路の配線の簡易化を図ることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、赤外線リモコン18を例に挙げて説明したが、リモコンとしてはこれに限られず、無線方式のリモコンなど、種々のリモコンを採用することができる。このような構成としても、上記した効果と同様の効果を奏することができる。また、CPU71を休止状態とするための休止条件としては上記した条件に限られず、印刷装置の使用態様に応じて、種々の休止条件を設定することができる。
また、上記実施形態では、インクカートリッジ方式のフォトプリンター10を例として説明したが、その他のインクジェット式プリンター、レーザープリンターなどの印刷装置にも本発明を適用してもよい。すなわち、リモコンにより遠隔操作可能に構成された種々の印刷装置において本発明を適用することができる。
10…フォトプリンター(印刷装置)、18…赤外線リモコン、22…表示部(LCD)、70…コントローラー(制御手段)、71…CPU、76…LCDコントローラー、770…CPU通信部(CPU起動手段)、771…リモコン信号受信部(リモコン信号受信手段)、766…VRAM
Claims (3)
- CPUを有する制御手段を備える印刷装置において、
前記制御手段は、
リモコンから送信される操作信号を受信するリモコン信号受信手段と、
前記リモコン信号受信手段により受信した前記操作信号に応じて休止状態の前記CPUを起動させる起動信号を出力するCPU起動手段とを備え、
前記CPUは、
予め定められた所定の休止条件が成立すれば休止状態に移行し、
前記起動信号により休止状態から起動し起動状態になれば、前記リモコン信号受信手段により受信した前記操作信号に基づく処理を実行する
ことを特徴とする印刷装置。 - VRAMとLCDとをさらに備え、
前記制御手段は、
前記CPUが休止状態においては、前記VRAMに格納された画像データに基づく画像を前記LCDに表示し、
前記CPUが起動状態において、前記操作信号に応じた処理を行う前記CPUを介して画像データが入力された場合には、入力された当該画像データに基づく画像を前記LCDに表示させるLCDコントローラーをさらに備える請求項1に記載の印刷装置。 - 前記リモコン信号受信手段と、前記CPU起動手段と、前記LCDコントローラーとが集積回路として一体的に形成されている請求項2に記載の印刷装置。
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Date | Code | Title | Description |
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