JP2009125996A - 印刷装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷の進行に伴い変化する印刷終了までの時間を正確に知ることができるようにする。
【解決手段】印刷残り時間生成部716aにより、印刷済み部分を印刷するのに費やした時間と、当該印刷済み部分を印刷するのに要したパス数とから1パス時間を印刷中にリアルタイムに導出して直近の1パス時間を得て、当該1パス時間と、未印刷の印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数とから印刷残り時間を導出しているため、正確な印刷残り時間Trについての情報を生成できる。そして、UI描画部716(縮小画像形成部)は、印刷済み部分の縮小画像IMGと、印刷残り時間Trの情報を表示部22に表示するため、ユーザーはどの程度の印刷が終了しているのかを視覚的に知ることができるとともに、印刷の進行に伴い変化する印刷終了までの時間Trを正確に知ることができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、印刷用紙に印刷を行う印刷装置おいて、印刷が終了するまでの待ち時間に関する情報をユーザに知らせる技術に関するものである。
インクカートリッジのインクを吐出して印字を行うフォトプリンタ等の印刷装置には、インクカートリッジ等の消耗品の消耗程度(例えば、インク残量)や、残り印刷枚数などの情報を利用することでユーザーの利便性を高めたものが知られている。例えば特許文献1に記載の印刷装置では、ユーザーがヘッドクリーニングを行う操作をしたときに、インク残量に基づいて当該操作の妥当性を判断し、その結果をユーザーに知らせるように構成されている。
特開2007−152678号公報(段落0021,0022、図1など)
ところで、従来の印刷装置には、残り印刷枚数や印刷が完了するまでの印刷残り時間といった情報を液晶モニタ等で構成される表示部に表示することにより、印刷が終了するまでのおおよその時間をユーザーが把握できるようにしたものがある。しかしながら、従来の印刷残り時間は、残り印刷枚数と、1枚当たりの印刷時間として予め設定された時間とから算出されるものであるが、実際の印刷速度は印刷状況に応じて変化することがあるため、予め設定された印刷時間から正確な印刷残り時間を算出するのは難しかった。また、残り印刷枚数や印刷残り時間といった情報からは、ユーザーは現在印刷中の画像の印刷の進捗状況を把握しにくいといった問題があった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、印刷の進行に伴い変化する印刷終了までの時間を正確に知ることができる印刷装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
この発明にかかる印刷装置は、上記目的を達成するため、印刷機構を駆動して印刷用紙に画像を印刷する印刷装置において、記憶媒体または外部機器から画像データを取得して印刷用画像を生成する印刷画像生成部と、前記印刷画像生成部で生成される前記印刷用画像のデータに基づき前記印刷機構の駆動制御データを生成する駆動制御データ生成部と、前記駆動制御データ生成部により生成される前記駆動制御データに基づき前記印刷機構を駆動制御して前記印刷用紙への印刷を行う印刷制御部と、前記印刷画像生成部から前記印刷用画像のデータを取得し、当該画像のうち前記印刷制御部により印刷済み部分の縮小画像を形成する縮小画像形成部と、前記印刷用紙面に平行で且つ送り方向に直交する主走査方向への印刷しながらの1パスに要する1パス時間を導出し、未印刷の前記印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数と前記1パス時間とから印刷残り時間を導出し、印刷の進行に伴って変化する前記印刷残り時間の情報を生成する印刷残り時間生成部と、前記縮小画像形成部により形成される前記縮小画像を表示するとともに前記印刷残り時間生成部により生成される前記印刷残り時間の情報を表示する表示部とを備えることを特徴としている。
また、この発明にかかる制御方法は、印刷機構を駆動して印刷用紙に画像を印刷する印刷装置の制御方法において、記憶媒体または外部機器から画像データを取得して印刷用画像を生成する印刷画像生成工程と、前記印刷画像生成工程で生成される前記印刷用画像のデータに基づき前記印刷機構の駆動制御データを生成する駆動制御データ生成工程と、前記駆動制御データ生成工程で生成される前記駆動制御データに基づき前記印刷機構を駆動制御して前記印刷用紙への印刷を行う印刷制御工程と、前記印刷画像生成工程から前記印刷用画像のデータを取得し、当該画像のうち前記印刷制御部により印刷済み部分の縮小画像を形成する縮小画像形成工程と、前記印刷用紙面に平行で且つ送り方向に直交する主走査方向への印刷しながらの1パスに要する1パス時間を導出し、未印刷の前記印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数と前記1パス時間とから印刷残り時間を導出し、印刷の進行に伴って変化する前記印刷残り時間の情報を生成する印刷残り時間生成工程と、前記縮小画像形成工程で形成される前記縮小画像を表示するとともに前記印刷残り時間生成工程により生成される前記印刷残り時間の情報を表示部に表示する表示工程とを備えることを特徴としている。
フォトプリンタ等の印刷装置において、印刷用紙面に平行で且つ送り方向に直交する主走査方向への印刷しながらの1パスに要する1パス時間は、印刷対象である画像データの濃淡など、種々の印刷条件に応じて変化することから、印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数に基づいて印刷に要する時間を厳密に予測するのは難しいが、上記したように構成された発明(印刷装置および印刷方法)のように、印刷済み部分を印刷するのに費やした時間と、当該印刷済み部分を印刷するのに要するパス数とから1パス時間を印刷中にリアルタイムに導出することによって、ある程度精度よく印刷残り時間を導出できる。導出した1パス時間と、未印刷の印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数とから印刷残り時間を導出することで、印刷の進行に伴って変化する印刷残り時間の情報を従来よりも精度よく生成することができる。さらに、印刷済み部分の縮小画像と、生成した正確な印刷残り時間の情報を表示部に表示するため、ユーザーはどの程度の印刷が終了しているのかを視覚的に知ることができるとともに、印刷の進行に伴い変化する印刷終了までの時間を直感的に把握することができる。このとき、導出した直近の1パス時間、あるいは、導出した1パス時間の平均値のいずれを用いて印刷残り時間を導出してもよい。
また、前記印刷機構の駆動の中断要因に関する情報を取得し、中断の発生を予想して予想情報を生成する予想情報生成部を備え、前記表示部は前記予想情報生成部による前記予想情報を表示するようにしてもよい。このようにすれば、印刷機構の駆動の中断の発生を予想した予想情報が表示部に表示されるため、ユーザーは印刷用画像全ての印刷が終了するまでに印刷が中断されるであろうことを予め知ることができ、当該印刷の中断に備えることができる。
また、装置駆動用バッテリの残存容量を検出する残存容量検出部を備え、前記予想情報生成部は、前記残存容量検出部により検出される前記バッテリの残存容量を前記中断要因に関する情報として取得し、前記印刷用紙1枚あたりの印刷に要するバッテリ容量を導出することにより前記残存容量で印刷可能な前記印刷用紙の枚数を予測して、前記残存容量が未印刷の前記印刷用画像の全てを印刷するのに必要な容量に満たない場合に、バッテリ切れ予告の情報を前記予想情報として生成するようにしてもよい。
このように構成すると、現在のバッテリの残存容量では未印刷の印刷用画像の全てを印刷できない場合に、バッテリ切れ予告の情報を予想情報として生成して当該予想情報を表示部に表示するため、ユーザーはバッテリ切れにより印刷が中断されるであろうことを予め知ることができ、バッテリ切れに備えて外部電源供給用の装置等(例えばACアダプタ)を準備することができる。ここで、現在のバッテリ容量で印刷可能な枚数の印刷用紙を印刷するのに要する印刷時間に基づいて、バッテリ切れが発生すると予測されるまでの時間を導出し、導出された予測時間を表示部に表示すれば、ユーザーは印刷の中断が発生するまでの時間をより効率よく利用できるので非常に都合がよい。
また、前記印刷機構はインクカートリッジからのインクを前記印刷用紙に吐出して印刷するものであり、前記インクカートリッジのインク残量を検出するインク残量検出部を備え、前記予想情報生成部は、前記インク残量検出部により検出される前記インク残量を前記中断要因に関する情報として取得し、前記印刷用紙1枚あたりの印刷に要するインク消費量を導出することにより前記インク残量で印刷可能な前記印刷用紙の枚数を予測して、前記インク残量が未印刷の前記印刷用画像の全てを印刷するのに必要な残量に満たない場合に、インク切れ予告の情報を前記予想情報として生成するようにしてもよい。
このように構成すると、現在のインクカードリッジのインク残量では未印刷の印刷用画像の全てを印刷できない場合に、インク切れ予告の情報を予想情報として生成して当該予想情報を表示部に表示するため、ユーザーはインク切れにより印刷が中断されるであろうことを予め知ることができ、インク切れに備えて新しいインクカードリッジを準備することができる。ここで、現在のインク残量で印刷可能な枚数の印刷用紙を印刷するのに要する印刷時間に基づいて、インク切れが発生すると予測されるまでの時間を導出し、導出された予測時間を表示部に表示すれば、ユーザーは印刷の中断が発生するまでの時間をより効率よく利用できるので非常に都合がよい。
また、前記印刷用紙の残数を検出する残数検出部を備え、前記予想情報生成部は、前記残数検出部により検出される前記印刷用紙の残数を前記中断要因に関する情報として取得し、前記印刷用紙の残数が今回の印刷予定枚数に満たない場合に、用紙切れ予告の情報を前記予想情報として生成するようにしてもよい。
このように構成すると、現在の印刷用紙の残数では今回の印刷予定枚数の全てを印刷できない場合に、用紙切れ予告の情報を予想情報として生成して当該予想情報を表示部に表示するため、ユーザーは用紙切れにより印刷が中断されるであろうことを予め知ることができ、用紙切れに備えて新しい印刷用紙を準備したり、印刷前に印刷用紙を供給したりできる。ここで、現在の印刷用紙の残数の全てを印刷するのに要する印刷時間に基づいて、用紙切れが発生すると予測されるまでの時間を導出し、導出された予測時間を表示部に表示すれば、ユーザーは印刷の中断が発生するまでの時間をより効率よく利用できるので非常に都合がよい。
また、前記縮小画像形成部は、前記印刷制御部から前記主走査方向への印刷中画像の印刷済みパス数を取得し、前記印刷中画像の上下方向が前記表示部の上下方向と一致するように当該画像データを回転し、取得した前記印刷済みパス数分の画像を前記表示部の所定の表示領域に縮小表示するための縮小画像データを形成するようにしてもよい。
このような構成とすれば、画像データの上下方向が印刷中画像の上下方向と一致するように当該画像データを回転するとともに、印刷制御部から印刷中画像の現在の印刷済みパス数を取得して、取得した印刷済みパス数分の画像を表示部の所定の表示領域に縮小表示するための縮小画像データを形成するので、印刷用紙に印刷済みの画像と同じ縮小画像が表示部に表示され、印刷中の印刷用紙を見るまでもなく、表示部の縮小表示を見ることでユーザーは印刷の進捗状況を正確に把握することができる。
図1は本発明の印刷装置の一実施形態であるフォトプリンタを示す斜視図である。また、図2はフォトプリンタの内部構成の概略を示す図である。このフォトプリンタ10では、プリンタ本体12の内部にはプリント機構50(図2参照)が内蔵されており、フォトプリンタ10の全体の制御を司るコントローラ70(図2参照)からの動作指令に応じて用紙Pへの印刷を実行する。そして、こうして印刷された用紙がプリンタ本体12の前面に排紙される。
このプリンタ本体12の前面には、図1に示すように、前面扉14が開閉自在に取り付けられている。この前面扉14はプリンタ本体12の前面を開閉するための蓋である。そして、開状態のときには、プリント機構50から排紙される用紙Pを受けるための排紙トレイとして機能する。また、プリンタ本体12の前面に設けられた各種のメモリカードスロット16をユーザが利用可能な状態となる。つまり、この状態でユーザは印刷対象となる画像ファイルを記憶したメモリカードMをメモリカードスロット16に差し込むことができる。
また、プリンタ本体12の上面には操作パネル20が設けられる一方、プリンタ本体12の上面の奥の一辺に対してカバー30が開閉自在に取り付けられている。このカバー30は、プリンタ本体12の上面を覆うことのできる大きさに成型された樹脂板であり、開状態では操作パネル20の表面を外部に露出する(図1参照)。一方、カバー30が閉状態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群24とを備えている。ボタン群24は、図2に示すように、電源のオンオフを行うための電源ボタン24a、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン24b、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン24c、用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン24d、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMに編集画像等を保存するための保存ボタン24e、表示部22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン24f〜24i、この上下左右の各矢印ボタン24f〜24iの中央に配置され各矢印ボタン24f〜24iによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン24j、表示部22での画面表示を切り替えるための表示切替ボタン24k、表示部22に表示される左ガイドを選択する左ガイド選択ボタン24l、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタン24m、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉14を開く排紙トレイオープンボタン24nなどで構成されている。
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー30には表示部22と同じ大きさの窓32が設けられている。つまり、カバー30が閉状態にあるときにはユーザはこの窓32を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー30は開状態のときには、表示部22を図1に示すように好みの角度に調整することが可能となっている。
このようにカバー30を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾斜した状態でカバー30は保持され、用紙Pをプリント機構50へ供給するためのトレイとして利用可能となっている。また、操作パネル20の奥には、プリント機構50の給紙口58が設けられるとともに、ガイド幅が用紙の幅に合うように左右方向にスライド操作される一対の用紙ガイド59,59が設けられている。
そして、給紙口58を介して用紙Pがプリント機構50に送り込まれて印刷が実行される。このプリント機構50には、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動する。このキャリッジ53には、紙端検出センサ57が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する。つまり、紙端検出センサ57は、給紙口58にセットされた用紙に対して印刷前にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙の左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にしたりする。
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカートリッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はインクカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。こうして印刷された用紙Pは搬送ローラ56によって開状態の前面扉(排紙トレイ)14へ送り出される。
また、プリンタ本体12の背面にはバッテリパックを装着可能となっており(図2参照)、商用電源に接続しなくとも本プリンタ10をバッテリ17により動作させることが可能となっている。この点および本プリンタ10がホストコンピュータPCに接続しなくても使用することができるスタンドアロンプリンタとなっている点により、本プリンタ10は持ち運び容易でどこでも使用できるようになっている。
コントローラ70は、図2に示すように、CPU71を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、操作メニューやヘルプメニュー、各種処理プログラムや各種データ、各種プログラムや各種テーブルなどを記憶したROM72と、一時的にデータを記憶するRAM73と、電気的に書き換え可能で電源を切ってもデータは保持されるフラッシュメモリ74と、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードM、デジタルカメラ、携帯電話、USBメモリ等の記憶媒体としての外部機器18、ホストコンピュータPCやプリント機構50、操作パネル20などとの通信を可能とするインタフェース(I/F)75と、表示部22に描画すべき画像のデータを格納するグラフィックメモリ76とを備え、これらはバス77を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続されている。このコントローラ70に対して、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMの画像ファイルのデータなどが入力されるほか、プリント機構50の紙端検出センサ57からの検出信号、操作パネル20のボタン群24やホストコンピュータPCからの指令信号等が入力される。また、コントローラ70は、メモリカードMに編集画像などを保存するほか、プリント機構50の印刷ヘッド55への制御信号や操作パネルの表示部22への制御信号を出力する。なお、グラフィックメモリ76に書き込まれたデータは、所定の周期で所定量ずつ読み出されて表示部22に表示される。さらに、コントローラ70は、ユーザによるボタン群24の各ボタン操作を受け付けて操作に応じた制御処理を実行する。次にコントローラ70についてさらに詳細に説明する。
図3はコントローラ70の構成の要部を示すブロック図である。図3に示すように、コントローラ70は、インターフェース(I/F)75として、メモリカードI/F部75a、外部機器I/F部75b、PCI/F部75cを備えている。メモリカードI/F部75aは、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMとの通信を可能にし、メモリカードMに記憶された画像ファイルをのデータを画像データとして取得するためのものである。外部機器I/F部75bは、本フォトプリンタ10にケーブルや赤外線または無線を利用した通信によって接続された、USBメモリやディスク媒体、デジタルカメラや携帯電話等の外部機器18との通信を可能にし、外部機器18に格納された画像ファイルのデータを画像データとして取得するためのものである。PCI/F部75cは、本フォトプリンタ10にケーブルや赤外線または無線を利用した通信によって接続されたホストコンピュータPCとの通信を可能にし、ホストコンピュータPCから送信される印刷データ(印刷指令のコマンド等)を取得し、後述するコマンド解析部713に出力するためのものである。
UI入力部(User Interface入力部)711は、ユーザーによる操作パネル20の操作に応じて、後述するUI表示画像生成部714にプレビュー画像用のデータを生成させる表示要求信号を出力したり、画像データ入力部712にメモリカードMや外部機器18から画像データの取得を要求するデータ取得要求信号を出力する。また、UI入力部711は、ユーザーが操作パネル20を操作することにより設定した印刷設定を後述する印刷画像生成部715に出力する。また、総印刷枚数についての情報や、用紙Pの残り枚数についての情報を後述するUI描画部716に出力する。なお、残り用紙枚数は、ユーザー自身が操作パネル20を操作してセットした用紙Pの枚数を入力することで、印刷に伴う用紙Pの消費数から導出することができる。また、給紙口58の形状を用紙Pの厚みを考慮して形成し、セットできる用紙Pの最大枚数が決まるようにしてもよい。このような構成とすれば、印刷の前に用紙Pを最大数セットすることで、印刷に伴う用紙Pの消費数から残り用紙枚数を導出できる。ここで、UI入力部711は本発明の「残数検出部」に相当する。
画像データ入力部712は、UI入力部711が出力したデータ取得要求信号に応じて、メモリカードI/F部75aまたは外部機器I/F部75bを介して画像データを取得する。そして、取得したJPEGデータなどの画像データを、UI入力部711からの表示要求または印刷要求に応じてUI画像生成部714または印刷画像生成部715にそれぞれ転送する。
UI表示画像生成部(User Interface表示画像生成部)714は、UI入力部711が出力した表示要求信号に応じて、画像データ入力部712を介して画像データを取得して、取得した画像データをデコードして画像データを再構成する。このとき、取得した画像データがデータ圧縮されたものであれば、画像データを伸長して圧縮前のデータを復元する。そして、UI表示画像生成部714は、復元された画像データを、表示部22の所定の表示領域22a(図14参照)に縮小表示するためにプレビュー画像の大きさと、プレビュー画像の表示部22への表示位置の調整を行ってプレビュー画像のデータを生成する。生成されたプレビュー画像のデータは後述するUI描画部716に転送され、UI描画部716は、UI入力部711からの表示要求信号に応じて転送されたプレビュー画像を表示部22に表示する。
印刷画像生成部715は、画像データをデコードする画像デコード部715aと、デコードされた画像データを(印刷)用紙Pに印刷したときの画像の大きさを調整する画像リサイズ部715bと、画像データを用紙Pに印刷するときの画像のレイアウトを調整する画像レイアウト部715cとを備え、画像データ入力部712を介して取得した画像データから印刷用画像を生成する。具体的には、取得した画像データが画像デコード部715aによりデコードし、このとき、取得した画像データがデータ圧縮されたものであれば、画像データを伸長して圧縮前のデータが復元するとともに3原色のRGBデータに変換する。そして、ユーザーにより設定されUI入力部711から出力された印刷設定(用紙Pに印刷される画像のレイアウト設定、画像の用紙Pへの割付設定等)に応じて、画像リサイズ部715bは用紙Pに印刷される画像の大きさを調整し、画像レイアウト部715cは画像の用紙Pへの印刷位置(レイアウト)を調整して、印刷用画像としてのRGBデータを生成する。印刷用画像の生成後、印刷画像生成部715は、生成したRGBデータを、搬送ローラ56による用紙Pの送り方向に直交する方向のラインごとのラインデータとして、逐次、印刷パスデータ生成部718およびUI描画部716に出力する。また、画像デコード部715aによりデコードされた画像データのヘッダ部分に画像の「回転情報」が存在する場合にはこの情報をUI描画部716に出力する。
印刷パスデータ生成部718は、印刷画像生成部715から入力された印刷用画像としてのRGBデータをフォトプリンタ10で使用されるインクの色であるシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(K)のCMYKデータに変換するための処理を行うカラーマッチング部718aを備え、色変換部718bは、カラーマッチング部718aにより処理された印刷用画像をRGB形式から印刷用のCMYK形式へと変換する。そして、色変換部718bにより得られたCMYK形式の印刷用画像のデータを用紙Pに印刷するために網点処理するハーフトーン処理部718cを備え、印刷パスデータ生成処理部718dは、ハーフトーン処理部781cにより網点処理された印刷用画像のラインデータに基づいてプリント機構50を駆動制御する印刷パスデータを生成する。印刷パスデータ生成部718は、生成された印刷パスデータを印刷エンジン部719に出力する。ここで、プリント機構50は本発明の「印刷機構」に相当し、印刷パスデータ生成部718は本発明の「駆動制御データ生成部」に相当する。なお、本実施形態では、説明を簡単にするためにインク色として4色(CMYK)を例を挙げて説明しているが、インク色の数としてはこれに限られるものではないことはもちろんである。
また、印刷パスデータとは、用紙P上に画像を形成するようにプリント機構50を制御する駆動制御データである。また、1パスとは、キャリッジ53を用紙P面に平行で且つ用紙Pの送り方向にほぼ直交する主走査方向へ印刷しながら移動させる制御量の最小単位をいう。本実施形態では、用紙Pを送り方向に移動させつつ用紙P上に複数パス分重ねて印刷することで画像の一部分を形成する。なお、1パスが表す制御量はフォトプリンタ10の構成に応じて任意に変更することができる。
コマンド解析部713は、PCI/F部75cを介してホストコンピュータPCから送信された印刷データに含まれる印刷コマンドを解析し、当該印刷データに基づいて印刷パスデータおよび搬送ローラ56による用紙P送りを制御する制御信号を生成して印刷エンジン部719に出力する。また、バッテリ制御部717は、フォトプリンタ10駆動用のバッテリ17の充電等の制御、バッテリ17の残存容量の検出等、バッテリ17の状態を管理して、バッテリ17の残存容量についての情報をUI描画部716に出力する。ここでバッテリ制御部717は本発明の「残存容量検出部」に相当する。
印刷エンジン部719は、印刷パスデータ生成部718により生成される印刷パスデータ、またはコマンド解析部713により生成される印刷パスデータおよび用紙P送りについての制御信号に基づいて、プリント機構50を駆動制御して用紙Pへの印刷を行う。また、印刷パスデータ生成部718は、印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数、印刷済みのパス数、印刷中のパスの直前の1パス分の印刷に要した時間についての情報、印刷済みのページ数、各色のインクカードリッジのインク残量を検出するインク残量センサ(図示省略)の検出信号に基づくインク残量についての情報を、UI描画部716に逐次出力する。ここで、印刷エンジン部719は本発明の「印刷制御部」および「インク残量検出部」に相当する。
UI描画部(User Interface描画部)716は(本発明の「縮小画像形成部」に相当)、ユーザーの操作により、UI入力部711からプレビュー画像の表示要求信号が出力されれば、UI表示画像生成部714から転送されたプレビュー画像を表示部22に表示する。また、UI描画部716は、ユーザーの操作により、UI入力部711から印刷要求信号が入力されれば、印刷画像生成部715から転送された全ての印刷用画像のうち、現在印刷中の印刷用画像であって、用紙Pへ既に印刷された部分の縮小画像を形成して当該縮小画像を表示部22に表示する。
具体的には、UI描画部716は、印刷画像生成部715から逐次、印刷用画像のRGBデータを取得し、現在印刷中の印刷中画像の上下方向と表示部22の上下方向とが一致するように、印刷中画像に対応する画像のRGBデータの回転情報に基づいて当該画像を回転するとともに、当該画像を表示部22の所定の表示領域22aに縮小表示するためRGBデータのリサイズ処理を行う画像リサイズ部716cを備え、リサイズ処理を行った当該画像のRGBデータを画像バッファ部716dに格納する。また、UI描画部716は、印刷エンジン部719から出力された印刷中画像の印刷済みパス数と、当該印刷中画像を印刷するための総パス数との割合から、印刷済みのラインを導出する表示データ生成部716eを備えている。そして、表示データ生成部716eは、印刷中画像に対応する画像のRGBデータを画像バッファ部716dから取得し、導出された印刷済みのラインに基づいて、用紙Pに印刷済みパス数分の画像を縮小表示した縮小画像データを形成してグラフィックメモリ76に書き込むことで表示部22に当該縮小画像を表示する。
また、UI描画部716は、印刷エンジン部719から出力された1パス分の印刷に要した時間についての情報に基づいて、1パスに要する1パス時間を導出する印刷残り時間生成部716aを備えている。1パス時間は、現在印刷中のパスの直近の1パスに要した時間としてもよいし、現在印刷中のパス前の数回分のパスに要した時間との平均値としてもよいし、印刷済みのパスの全てに要した時間の平均値としてもよく、1パス時間は装置構成に応じて任意に設定することができる。そして、残り時間生成部716aは、上記したように求めた1パス時間と、未印刷の印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数とから印刷残り時間を導出し、印刷の進行に伴って変化する印刷残り時間についての情報を生成する。そして、表示部22は、上記した印刷中画像の印刷済み部分の縮小画像とともに、印刷残り時間生成部716aにより生成された印刷残り時間の情報を表示する。
ここで、1パス時間が印刷状況に応じて変動することを簡単に説明する。プリント機構50は、キャリッジ53を駆動するモータ(図示省略)や、圧電素子または発熱抵抗体をを有する印刷ヘッド55を備えているが、印刷を長時間継続するをこれらの構成部品が発熱することがあり、この発熱によってインクカードリッジ54内のインクが劣化するおそれがある。そこで、キャリッジ53の移動速度等を制御して故意に低速にしたりすることで、上記した発熱を防止している。また、印刷用画像の濃淡によってインク使用量が異なることから、これにより印刷速度が変化することもある。このように、1パス時間が印刷状況に応じて変動するため、従来、印刷残り時間を導出することは困難であった。本実施形態では、印刷済みのパスに要した時間に着目して、時々刻々と変化する印刷残り時間を正確に導出することを特徴としている。
また、UI描画部716は、プリント機構50の駆動の中断要因に関する情報を取得し、中断の発生を予想して予想情報を生成する予想情報生成部716bを備え、表示部22は予想情報生成部716bによる予想情報を表示する。なお、本実施形態では、予想情報生成部716bは以下の3つの情報を取得することにより中断の発生を予想する予想情報を生成するように構成されている。
まず、予想情報生成部716bは、バッテリ制御部717により検出されるバッテリ17の残存容量を中断要因に関する情報として取得し、印刷済みパスに要した電力量から用紙Pに対する印刷を1枚実行するのに要するバッテリ容量を導出し、現在の残存容量で印刷可能な用紙Pの枚数を予測して、残存容量が未印刷の印刷用画像の全てを印刷するのに必要な容量に満たない場合に、バッテリ切れ予告の情報を予想情報として生成する。
また、予想情報生成部716bは、印刷エンジン部719により検出されるインク残量を中断要因に関する情報として取得し、印刷用画像を印刷するための印刷パスデータから、用紙Pを1枚印刷するのに必要なインク消費量を導出し、現在のインク残量で印刷可能な用紙Pの枚数を予測して、インク残量が未印刷の印刷用画像の全てを印刷するのに必要な残量に満たない場合に、インク切れ予告の情報を予想情報として生成する。なお、インク切れ予告の情報は、各色のインクごとに生成するのが望ましい。
また、UI入力部711により検出される用紙Pの残数を中断要因に関する情報として取得し、用紙Pの残数が今回の印刷予定枚数に満たない場合に、用紙切れ予告の情報を予想情報として生成する。次に、フォトプリンタ10の動作の一例について図4ないし図15を参照して説明する。
図4は印刷中画面表示処理の一例を示す図、図5は印刷残り時間算出処理を示す図、図6は印刷中画面描画処理を示す図、図7印刷中画像の模式図描画処理を示す図、図8は用紙残り時間算出処理を示す図、図9はインク残り時間算出処理を示す図、図10はバッテリ駆動可能時間算出処理示す図、図11は用紙切れ予告描画処理を示す図、図12はインク切れ予告描画処理を示す図、図13はバッテリ切れ予告描画処理を示す図、図14は印刷中の表示部の表示内容の一例を示す図、図15は中断発生の予想情報を表示部に表示した状態の一例を示す図である。図4に示す印刷中画面表示処理は、プリント機構50により一のパスについての印刷処理が行われる度に実行されるものである。以下、図4に示す印刷中画面表示処理の内容について説明した後、図5ないし図13に示すフローチャートについて説明する。
図4に示すように、印刷中画面表示処理が実行されると、まず、残りの印刷時間を算出する印刷残り時間算出処理が実行され(ステップS101、図5参照)、続いて、表示部22に印刷中画像の模式図を表示する印刷中画面描画処理(ステップ102、図6参照)、用紙切れとなるまでの時間を算出する用紙残り時間算出処理(ステップ103、図8参照)、少なくとも1色のインクについてインク切れとなるまでの時間を算出するインク残り時間算出処理(ステップ104、図9参照)、バッテリ切れとなるまでの時間を算出するバッテリ駆動可能時間算出処理(ステップ105、図10参照)が実行される。
そして、ステップS101、S103〜S105における処理において算出した(1)印刷残り時間、(2)用紙残り時間、(3)インク残り時間、(4)バッテリ駆動可能時間をそれぞれ比較し、例えば、(2)用紙残り時間が最小値であれば、すなわち用紙切れが発生するまでの時間が一番短ければ(ステップS106〜S108)、ステップS109において用紙切れ予告描画処理を実行する(図11参照)。また、(3)インク残り時間が最小値であれば(ステップS106、S110、S111)、ステップS112においてインク切れ予告描画処理を実行する(図12参照)。また、(4)バッテリ駆動可能時間が最小値であれば(ステップS106、S110、S113)、ステップS114においてバッテリ切れ予告描画処理を実行する。最後に、ステップ109、S112、S114の処理が終了した後、または(1)印刷残り時間が最小値であれば(ステップS106、S110、S113)、表示データ生成部716eが画像バッファ部716dに格納された表示データをグラフィックメモリ76に書き込むことで表示部22にUI描画画面を表示して(ステップS115)処理を終了する。
次に、図5に示す印刷残り時間算出処理について説明する。まず、印刷残り時間生成部716aは印刷エンジン部719から、印刷中画像の全てを印刷するための残りパス数を取得する(ステップS1)、UI入力部711から出力された印刷枚数の総数と印刷エンジン部719から出力される印刷済みページ数から印刷残り枚数を取得する(ステップS2)。そして、上記したように導出した1パス時間に基づいて、印刷中画像および未印刷の印刷用画像の全てを印刷するのに必要な印刷残り時間Trを導出する(ステップS3)。
次に、図6に示す印刷中画面描画処理について図14も参照して説明する。まず、UI描画部716は表示部22に印刷枚数の総数と、残り印刷枚数および印刷残り時間Trとを表示し(ステップS11)、印刷残り時間をプログレスバーPBで表して描画したものを画像バッファ部716eに格納する(ステップS12)。続いて、ステップS13において図7の印刷中画像の模式図描画処理が実行される。図7の印刷中画像の模式図描画処理では、まず、表示データ生成部716eは、印刷エンジン部719から印刷中画像における印刷済みパス数を取得し(ステップS21)、表示部の所定領域22aに表示する縮小画像IMGの高さを当該印刷中画像の総パス数に基づいて導出し(ステップS22)、導出された印刷済み部分の高さに基づいて生成した、表示部22に表示する印刷済みパス数分の印刷中画像の縮小画像IMGの縮小画像データを画像バッファ部716eに格納する。そして、ステップS23において格納された縮小画像データを表示部22に表示したときの縮小画像IMGの枠を形成し(ステップS24)、回転情報に基づいて縮小画像IMGを回転して処理を終了する(ステップS25)。
次に、図8に示す用紙残り時間算出処理について説明する。まず、予想情報生成部716bは、UI入力部711が出力した残り用紙枚数に関する情報を取得し(ステップS31)、印刷残り枚数と比較して印刷不能枚数を算出する(ステップS32)。そして、1パス時間と印刷不能枚数の全てを印刷するのに要する総パス数とを比較して、印刷不能枚数を印刷するのに必要な時間を導出し、導出した時間を印刷残り時間Trから減算することで用紙残り時間を算出して処理を終了する(ステップS33)。
次に、図9に示すインク残り時間算出処理について説明する。まず、予想情報生成部716bは、印刷エンジン部719が出力したインク残量に関する情報を取得し(ステップS41)、パス数から用紙Pを1枚印刷するのに必要なインク量を導出することで現在のインク残量で印刷可能な用紙Pの枚数を算出する(ステップS42)。そして、導出した印刷可能枚数と印刷残り枚数とを比較して印刷不能枚数を算出し(ステップS43)、1パス時間と印刷不能枚数の全てを印刷するのに要する総パス数とを比較して、印刷不能枚数の全てを印刷するのに必要な時間を導出し、導出した時間を印刷残り時間Trから減算することでインク残り時間を算出して処理を終了する(ステップS44)。
次に、図10に示すバッテリ駆動可能時間算出処理について説明する。まず、予想情報生成部716bは、バッテリ制御部717が出力したバッテリの残存容量に関する情報を取得し(ステップS51)、パス数から用紙Pを1枚印刷するのに必要なバッテリ容量(電力量)を導出することで現在のバッテリの残存容量で印刷可能な用紙Pの枚数を算出する(ステップS52)。そして、導出した印刷可能枚数と印刷残り枚数とを比較して印刷不能枚数を算出し(ステップS53)、1パス時間と印刷不能枚数の全てを印刷するのに要する総パス数とを比較して、印刷不能枚数の全てを印刷するのに必要な時間を導出し、導出した時間を印刷残り時間Trから減算することでバッテリ駆動可能時間を算出して処理を終了する(ステップS54)。
次に、図11に示す用紙切れ予告描画処理について図15も参照して説明する。まず、UI描画部716は表示部22に用紙切れ予告アイコンIC2を描画し(ステップS61)、用紙切れ予告メッセージMSGを表示する(ステップS62)。そして、用紙切れ予告アイコンIC1のプログレスバーPB上での描画位置を、用紙切れまでの時間に基づいて決定し(ステップS63)、プログレスバーPB上に用紙切れ予告アイコンIC1を描画して処理を終了する(ステップ64)。
次に、図12に示すインク切れ予告描画処理について図15も参照して説明する。本処理が図11の処理と異なる点は、予告メッセージの内容が異なる点と、予告アイコンIC1,IC2の形状が異なる点であり、その他の処理については同様である。まず、UI描画部716は表示部22にインク切れ予告アイコンを描画し(ステップS71)、インク切れ予告メッセージを表示する(ステップS72)。そして、インク切れ予告アイコンのプログレスバーPB上での描画位置を、インク切れまでの時間に基づいて決定し(ステップS73)、プログレスバーPB上にインク切れ予告アイコンを描画して処理を終了する(ステップS64)。
次に、図13に示すバッテリ切れ予告描画処理について図15も参照して説明する。本処理も図12と同様に、図11に示す処理とほぼ同様の処理を行う。まず、UI描画部716は表示部22にバッテリ切れ予告アイコンを描画し(ステップS81)、バッテリ切れ予告メッセージを表示する(ステップS82)。そして、バッテリ切れ予告アイコンのプログレスバーPB上での描画位置を、バッテリ駆動可能時間に基づいて決定し(ステップS83)、プログレスバーPB上にバッテリ切れ予告アイコンを描画して処理を終了する(ステップS64)。
以上のように、この実施形態では、印刷済み部分を印刷するのに費やした時間と、当該印刷済み部分を印刷するのに要したパス数とから1パス時間を印刷中にリアルタイムに導出して直近の1パス時間を得て、当該1パス時間と、未印刷の印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数とから印刷残り時間を導出しているため、従来に比べて精度のよい正確な印刷残り時間Trについての情報を生成できる。そして、印刷済み部分の縮小画像IMGと、印刷残り時間Trの情報を表示部22に表示するため、ユーザーはどの程度の印刷が終了しているのかを視覚的に知ることができるとともに、印刷の進行に伴い変化する印刷終了までの時間Trを直感的に把握することができ、ユーザーは印刷が終了するまでの待ち時間を有効に活用することが可能になる。
また、プリント機構50の駆動の中断の発生要因である、バッテリの残存容量、インク残量および用紙Pの残数等の情報から中断の発生を予測し、この予想情報を表示部22に表示することで、ユーザーは印刷用画像全ての印刷が終了するまでに印刷が中断されるであろうことを予め知ることができ、当該印刷の中断に備えることができる。
具体的には、ユーザーは表示部22に表示される予測情報に応じて、バッテリ切れに備えて外部電源供給用の装置等(例えばACアダプタ)を準備したり、インク切れに備えて新しいインクカードリッジを準備したり、用紙切れに備えて新しい印刷用紙を準備したり、印刷前に印刷用紙を供給したりできる。また、各中断要因において印刷が中断される場合に、中断が発生されると予測されるまでの時間を表示部22に表示しているため、ユーザーは印刷の中断が発生するまでの時間をより効率よく利用できるので非常に都合がよい。
また、縮小画像IMGの上下方向が印刷中画像の上下方向と一致するように当該縮小画像を回転するとともに(図15参照)、プリント機構50から印刷中画像の現在の印刷済みパス数を取得して、取得した印刷済みパス数分の画像を表示部22の所定の表示領域22aに縮小表示するための縮小画像データを形成するので、表示部22に表示する縮小画像IMGが、用紙Pに印刷された印刷済み部分と同じ画像とすることができ、表示部22を見ることでユーザーは印刷の進捗状況を正確に把握することができるため、印刷が滞りなく継続されていることを知ることができ安心感を得ることができる。また、表示部22に表示された縮小画像IMGの状態から、必要な部分が印刷された時点でキャンセルボタン24cを操作して印刷を中断することができ、インク消費を節約できるとともに印刷が終了されるまでの時間を無駄にすることがない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、本実施形態では縮小画像を生成するための各機能部をCPU71により構成したが、必要に応じて専用のハードウェアプロセッサで構成することで、縮小画像IMGの生成処理や表示部22への画像の表示処理といった処理の高速化を図ることができる。
また、印刷中断の予想情報は、印刷物を印刷する印刷態様を考慮するのが望ましい。例えば、5枚1組の画像を5組(計25枚)印刷する場合には、各組の印刷の途中で印刷が中断しないように印刷中断についての予想情報を表示部22に表示するのが望ましい。
さらに、図14および図15に示す表示部22の画面は例示であって、画面表示はこれらの内容に限定されるものはなく、例えば、中断要因に応じてアイコンIC1,IC2の形状または色彩を任意に変更してもよい。
また、上記実施形態では、インクカードリッジ方式のフォトプリンタ10を例として説明したが、その他のインクジェット式プリンタ等の印刷装置にも本発明を適用してもよい。また、本発明を熱転写型プリンタ/昇華型プリンタにも応用可能である。
本発明の印刷装置の一実施形態であるフォトプリンタを示す斜視図。 フォトプリンタの内部構成の概略を示す図。 コントローラの構成の要部を示すブロック図。 印刷中画面表示処理の一例を示す図。 印刷残り時間算出処理を示す図。 印刷中画面描画処理を示す図。 印刷中画像の模式図描画処理を示す図。 用紙残り時間算出処理を示す図。 インク残り時間算出処理を示す図。 バッテリ駆動可能時間算出処理示す図。 用紙切れ予告描画処理を示す図。 インク切れ予告描画処理を示す図。 バッテリ切れ予告描画処理を示す図。 印刷中の表示部の表示内容の一例を示す図。 中断発生の予想情報を表示部に表示した状態の一例を示す図。
符号の説明
22…表示部、 71…CPU(駆動制御データ生成部、印刷制御部、縮小画像形成部、印刷残り時間生成部、予測情報生成部)、 719…印刷エンジン部(インク残量検出部)、 717…バッテリ制御部(残存容量検出部)、 711…UI入力部、 IMG…縮小画像、 Tr…印刷残り時間

Claims (7)

  1. 印刷機構を駆動して印刷用紙に画像を印刷する印刷装置において、
    記憶媒体または外部機器から画像データを取得して印刷用画像を生成する印刷画像生成部と、
    前記印刷画像生成部で生成される前記印刷用画像のデータに基づき前記印刷機構の駆動制御データを生成する駆動制御データ生成部と、
    前記駆動制御データ生成部により生成される前記駆動制御データに基づき前記印刷機構を駆動制御して前記印刷用紙への印刷を行う印刷制御部と、
    前記印刷画像生成部から前記印刷用画像のデータを取得し、当該画像のうち前記印刷制御部により印刷済み部分の縮小画像を形成する縮小画像形成部と、
    前記印刷用紙面に平行で且つ送り方向に直交する主走査方向への印刷しながらの1パスに要する1パス時間を導出し、未印刷の前記印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数と前記1パス時間とから印刷残り時間を導出し、印刷の進行に伴って変化する前記印刷残り時間の情報を生成する印刷残り時間生成部と、
    前記縮小画像形成部により形成される前記縮小画像を表示するとともに前記印刷残り時間生成部により生成される前記印刷残り時間の情報を表示する表示部と
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷機構の駆動の中断要因に関する情報を取得し、中断の発生を予想して予想情報を生成する予想情報生成部を備え、
    前記表示部は前記予想情報生成部による前記予想情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 装置駆動用バッテリの残存容量を検出する残存容量検出部を備え、
    前記予想情報生成部は、前記残存容量検出部により検出される前記バッテリの残存容量を前記中断要因に関する情報として取得し、前記印刷用紙1枚あたりの印刷に要するバッテリ容量を導出することにより前記残存容量で印刷可能な前記印刷用紙の枚数を予測して、前記残存容量が未印刷の前記印刷用画像の全てを印刷するのに必要な容量に満たない場合に、バッテリ切れ予告の情報を前記予想情報として生成する請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷機構はインクカートリッジからのインクを前記印刷用紙に吐出して印刷するものであり、
    前記インクカートリッジのインク残量を検出するインク残量検出部を備え、
    前記予想情報生成部は、前記インク残量検出部により検出される前記インク残量を前記中断要因に関する情報として取得し、前記印刷用紙1枚あたりの印刷に要するインク消費量を導出することにより前記インク残量で印刷可能な前記印刷用紙の枚数を予測して、前記インク残量が未印刷の前記印刷用画像の全てを印刷するのに必要な残量に満たない場合に、インク切れ予告の情報を前記予想情報として生成する請求項2に記載の印刷装置。
  5. 前記印刷用紙の残数を検出する残数検出部を備え、
    前記予想情報生成部は、前記残数検出部により検出される前記印刷用紙の残数を前記中断要因に関する情報として取得し、前記印刷用紙の残数が今回の印刷予定枚数に満たない場合に、用紙切れ予告の情報を前記予想情報として生成する請求項2に記載の印刷装置。
  6. 前記縮小画像形成部は、
    前記印刷制御部から前記主走査方向への印刷中画像の印刷済みパス数を取得し、前記印刷中画像の上下方向が前記表示部の上下方向と一致するように当該画像データを回転し、取得した前記印刷済みパス数分の画像を前記表示部の所定の表示領域に縮小表示するための縮小画像データを形成する請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 印刷機構を駆動して印刷用紙に画像を印刷する印刷装置の制御方法において、
    記憶媒体または外部機器から画像データを取得して印刷用画像を生成する印刷画像生成工程と、
    前記印刷画像生成工程で生成される前記印刷用画像のデータに基づき前記印刷機構の駆動制御データを生成する駆動制御データ生成工程と、
    前記駆動制御データ生成工程で生成される前記駆動制御データに基づき前記印刷機構を駆動制御して前記印刷用紙への印刷を行う印刷制御工程と、
    前記印刷画像生成工程から前記印刷用画像のデータを取得し、当該画像のうち前記印刷制御部により印刷済み部分の縮小画像を形成する縮小画像形成工程と、
    前記印刷用紙面に平行で且つ送り方向に直交する主走査方向への印刷しながらの1パスに要する1パス時間を導出し、未印刷の前記印刷用画像の全てを印刷するのに要する総パス数と前記1パス時間とから印刷残り時間を導出し、印刷の進行に伴って変化する前記印刷残り時間の情報を生成する印刷残り時間生成工程と、
    前記縮小画像形成工程で形成される前記縮小画像を表示するとともに前記印刷残り時間生成工程により生成される前記印刷残り時間の情報を表示部に表示する表示工程と
    を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
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