JP2010089403A - 印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置およびこの診断装置の制御用プログラム - Google Patents

印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置およびこの診断装置の制御用プログラム Download PDF

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JP2010089403A
JP2010089403A JP2008262498A JP2008262498A JP2010089403A JP 2010089403 A JP2010089403 A JP 2010089403A JP 2008262498 A JP2008262498 A JP 2008262498A JP 2008262498 A JP2008262498 A JP 2008262498A JP 2010089403 A JP2010089403 A JP 2010089403A
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勝彦 西坂
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Abstract

【課題】紙端検出センサの出力から印刷装置内の汚れを予測することによりメンテナンス
の実行時期を判定することで、印刷装置の誤動作を防止するとともに、印刷品質が劣化し
てユーザに不利益を与えることを防止する。
【解決手段】導出した検出信号幅が所定の基準幅以下であればフォトプリンタ内がメンテ
ナンスを必要をするほどに汚れていると予測して、判定手段によりフォトプリンタのメン
テナンスの実行時期であると判定する。そして、判定手段によりフォトプリンタのメンテ
ナンスの実行時期と判定されたことを表示部に画面表示することによりユーザに報知する
。したがって、ユーザは報知に応じてフォトプリンタのメンテナンスを行うことができ、
フォトプリンタの予期せぬ誤動作を防止できる。また、フォトプリンタ内の汚れを原因と
して、印刷品質が劣化してユーザに不利益を与えるの防止できる。
【選択図】図6

Description

この発明は、用紙送り手段により送り込まれた印刷用紙にインクカートリッジからのイ
ンクを吐出して印刷を行う印刷装置のメンテナンス時期を診断する技術に関するものであ
る。
従来、非接触で印刷用紙の紙端を検出する光学式センサなどの紙端検出センサを備えた
印刷装置が知られている。光学式センサは、印刷用紙からの反射光量と、印刷用紙が無い
ときの反射光量との差から、印刷用紙の有無、および印刷用紙の端部を検出する。ところ
で、光学式センサの経年劣化や、印刷ヘッドからインクを噴射することによって発生する
霧状の浮遊インク、いわゆるインクミストが光学式センサの検出部に付着することなどか
ら、光学式センサの反射光量測定感度が低下するという問題があった。そこで、印刷用紙
への印刷を開始する前に、まず印刷用紙が無いときの反射光量を光学式センサで測定し、
次に印刷用紙を紙端検出位置へ送り込んで印刷用紙からの反射光量を光学式センサで測定
して、測定した両反射光量の差に所定の値を乗算して求めた閾値を使用して印刷用紙の端
部位置を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1)。このような構成とすれば
、印刷用紙への印刷を実行する度に印刷用紙が無いときの反射光量と、印刷用紙からの反
射光量とを測定し、測定した両反射光量の差から閾値を設定し、設定した閾値を使用して
印刷用紙の端部位置を検出することで、光学式センサの反射光量の測定感度が変化しても
常に高い精度で印刷用紙の端部位置を検出できる。
特開2005−138337号公報(段落0002〜0004,0047〜0053、図7,10など)
ところで、上記したインクミストは、光学式センサだけでなく、キャリッジなどの移動
制御を行うための位置エンコーダなど、印刷装置内の様々な箇所に付着して印刷装置内の
汚れの原因となることが知られている。従来の家庭での使用を目的とした印刷装置では、
印刷品質が保証される印刷可能枚数が少ないこと、また、家庭内での使用であり印刷装置
の買換えサイクルが早いことから、印刷装置内のインクミストによる汚れの蓄積量は、例
えばインクミストによる位置エンコーダの汚れを原因として、キャリッジの移動制御に誤
動作が生じるほどではなかった。ところが、近年、印刷装置の性能が向上し、従来、家庭
用とされていた印刷装置がビジネス用途に用いられるようになっており、印刷品質が保証
される印刷可能枚数が増大している。そのため、印刷可能枚数が増大したこと、および、
ビジネス用途であり印刷装置の買換えサイクルが長くなることに伴い、印刷装置内のイン
クミストによる汚れの蓄積量が、汚れを原因として印刷装置が誤動作するほどの蓄積量に
なるおそれがあり、技術の改善が求められていた。また、誤動作が生じるほど印刷装置内
がインクミストにより汚れると、印刷用紙へ汚れが付着したり(インクミスト汚れの印刷
用紙への転写)、印刷用紙への印字が乱れるなど、印刷品質が低下する原因となり、ユー
ザの不利益となっていた。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、紙端検出センサの出力から印刷装置
内の汚れを予測することによりメンテナンスの実行時期を判定することで、印刷装置の誤
動作を防止するとともに、印刷品質が劣化してユーザに不利益を与えることを防止する技
術を提供することを目的とする。
この発明にかかる印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置は、上記目的を達成
するため、用紙送り手段により送り込まれた印刷用紙にインクカートリッジからのインク
を吐出して印刷を行う印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置において、発光手
段と、前記発光手段からの光を直接受光、または、前記発光手段からの光の前記印刷用紙
による反射光を受光する受光手段と有し、前記受光手段が受光した光量に応じた電気信号
を出力して、前記印刷装置の筐体内の紙端検出位置で前記印刷用紙の紙端を検出する紙端
検出センサと、前記紙端検出位置に前記印刷用紙がないときの前記電気信号の大きさであ
る紙なしセンサ出力値と、前記紙端検出位置に前記印刷用紙があるときの前記電気信号の
大きさである紙ありセンサ出力値との差を検出信号幅として導出し、導出した前記検出信
号幅が所定の基準幅以下であれば前記印刷装置のメンテナンスの実行時期であると判定す
る判定手段と、前記判定手段により前記実行時期との判定がなされれば、当該メンテナン
ス時期であることを報知する報知手段とを備えることを特徴としている。
また、この発明にかかる印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置の制御用プロ
グラム、用紙送り手段により送り込まれた印刷用紙にインクカートリッジからのインクを
吐出して印刷を行う印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置の制御用プログラム
において、発光手段と、前記発光手段からの光を直接受光、または、前記発光手段からの
光の前記印刷用紙による反射光を受光する受光手段と有し、前記受光手段が受光した光量
に応じた電気信号を出力して、前記印刷装置の筐体内の紙端検出位置で前記印刷用紙の紙
端を検出する紙端検出センサを備え、前記紙端検出位置に前記印刷用紙がないときの前記
電気信号の大きさである紙なしセンサ出力値と、前記紙端検出位置に前記印刷用紙がある
ときの前記電気信号の大きさである紙ありセンサ出力値との差を検出信号幅として導出し
、導出した前記検出信号幅が所定の基準幅以下であれば前記印刷装置のメンテナンスの実
行時期であると判定する判定機能と、前記判定機能により前記実行時期との判定がなされ
れば、当該メンテナンス時期であることを報知手段により報知する報知機能とを備えるこ
とを特徴としている。
このように構成された発明では、印刷用紙にインクを吐出する際に発生する霧状の浮遊
インク、いわゆるインクミストが付着して汚れることで出力する電気信号の大きさが変化
する紙端検出センサにより印刷装置内の汚れを予測して、印刷装置のメンテナンス時期を
診断する。すなわち、紙端検出位置に印刷用紙がないときの電気信号の大きさである紙な
しセンサ出力値と、紙端検出位置に印刷用紙があるときの電気信号の大きさである紙あり
センサ出力値との差を検出信号幅として導出し、導出した検出信号幅が所定の基準幅以下
であれば印刷装置内がメンテナンスを必要をするほどに汚れていると予測して、判定手段
により印刷装置のメンテナンスの実行時期であると判定する。そして、判定手段により印
刷装置のメンテナンスの実行時期と判定されたことを報知手段により報知する。したがっ
て、紙端検出センサの出力を利用して印刷装置のメンテナンスの実行時期を判定し、判定
結果を報知することで、ユーザは報知に応じて印刷装置のメンテナンスを行うことができ
、印刷装置の予期せぬ誤動作を防止できる。また、印刷装置内の汚れを原因として、印刷
品質が劣化してユーザに不利益を与えるの防止できる。
また、前記判定手段は、前記印刷装置の初回印刷時に前記検出信号幅を初期値として導
出し、導出した前記初期値の50%を前記基準幅として設定するようにするのが望ましい
このような構成とすれば、導出した初期値の50%を基準幅として設定することで、印
刷装置内の汚れを原因として印刷装置が誤動作するのを確実に防止できる。なお、基準幅
を初期値に対してどのように設定するかは、予め試験印刷を繰返すことにより紙端検出セ
ンサの出力値の変化を求めることで最適な値を設定することができる。
また、前記報知手段は液晶ディスプレイからなる表示部で構成してもよい。
このような構成とすれば、印刷装置のメンテナンスの実行時期であることを、ユーザに
視覚的に報知することができるので実用的である。
図1は本発明の、印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置の一実施形態を備え
るフォトプリンタ(本発明の「印刷装置」に相当)10を示す斜視図である。また、図2
はフォトプリンタ10の内部構成の概略を示す図である。このフォトプリンタ10では、
プリンタ本体12の内部にはプリント機構50(図2参照)が内蔵されており、フォトプ
リンタ10の全体の制御を司るコントローラ70(図2参照)からの動作指令に応じて印
刷用紙Pへの印刷を実行する。そして、こうして印刷された印刷用紙Pがプリンタ本体1
2の前面に排紙される。
このプリンタ本体12の前面には、図1に示すように、前面扉14が開閉自在に取り付
けられている。この前面扉14はプリンタ本体12の前面を開閉するための蓋である。そ
して、開状態のときには、プリント機構50から排紙される印刷用紙Pを受けるための排
紙トレイとして機能する。また、プリンタ本体12の前面に設けられた各種のメモリカー
ドスロット16をユーザが利用可能な状態となる。つまり、この状態でユーザは印刷対象
となる画像ファイルを記憶したメモリカードMをメモリカードスロット16に差し込むこ
とができる。画像ファイルデータを記憶する外部媒体としてはメモリカードに限定されず
、USBメモリやディスク媒体など他のものであってもよい。また、画像を記憶したデジ
タルカメラや携帯電話等の電子機器を本フォトプリンタ10にケーブルや赤外線を利用し
た通信によって接続し外部媒体として機能させてもよい。
また、プリンタ本体12の上面には操作パネル20が設けられる一方、プリンタ本体1
2の上面の奥の一辺に対してカバー30が開閉自在に取り付けられている。このカバー3
0は、プリンタ本体12の上面を覆うことのできる大きさに成形された樹脂板であり、開
状態では操作パネル20の表面を外部に露出する(図1参照)。一方、カバー30が閉状
態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCDディスプレイ
により構成された表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群24とを備
えている。ボタン群24は、図2に示すように、電源のオンオフを行うための電源ボタン
24a、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン24b、操作を途中でキャ
ンセルしたり印刷用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン24c
、印刷用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン24d、メモリカードスロット1
6に挿入されたメモリカードMに編集画像等を保存するための保存ボタン24e、表示部
22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したり
するときに操作される上下左右の各矢印ボタン24f〜24i、この上下左右の各矢印ボ
タン24f〜24iの中央に配置され各矢印ボタン24f〜24iによって選択されてい
る選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン24j、表示部22での画面表示を
切り替えるための表示切替ボタン24k、表示部22に表示される左ガイドを選択する左
ガイド選択ボタン24l、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタ
ン24m、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉14を開く排紙トレイオープンボタン
24nなどで構成されている。
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー30には表示部22と同じ大き
さの窓32が設けられている。つまり、カバー30が閉状態にあるときにはユーザはこの
窓32を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー30は開状
態のときには、表示部22を図1に示すように好みの角度に調整することが可能となって
いる。
このようにカバー30を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾
斜した状態でカバー30は保持され、印刷用紙Pをプリント機構50へ供給するためのト
レイとして利用可能となっている。また、操作パネル20の奥には、プリント機構50の
給紙口58が設けられるとともに、ガイド幅が用紙の幅に合うように左右方向にスライド
操作される一対の用紙ガイド59が設けられている。
そして、給紙口58を介して図示省略された用紙送り手段としての給紙ローラにより印
刷用紙Pがプリント機構50に送り込まれて印刷が実行される。このプリント機構50に
は、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミング
ベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動する。このキャリッジ53に
は、紙端検出センサ57が設けられ、プリンタ本体12の筐体内の紙端検出位置(印刷用
紙Pの送り方向における紙端検出センサ57の位置)で印刷用紙Pの左右端や上下端を検
出する。つまり、紙端検出センサ57は、給紙口58にセットされた用紙に対して印刷前
にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙の左右端を検出して用紙幅の認識
を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にしたりする。
図3は紙端検出センサ57の構成を示す図である。図3に示すように、この紙端検出セ
ンサ57は、発光ダイオードなどにより構成される発光手段57aと、フォトトランジス
タなどの受光センサにより構成され発光手段57aからの光L1の印刷用紙Pによる反射
光L2を受光する受光手段57bとを備えている。すなわち、発光手段57aから発した
光L1は印刷用紙Pにより反射され、その反射光L2は受光手段57bで受光されて電気
信号に変換される。そして、受光した反射光L2の強さに応じた受光センサの出力値とし
て、電気信号の大きさが測定される。
図4は紙端検出センサ57のセンサ出力の一例を示す図である。図4を参照して紙端検
出センサ57のセンサ出力について説明する。図4に示すように、紙端検出センサ57は
、受光した光量に応じた電気信号を、8ビットのデジタル値(受光量の最大値を0、受光
量の最小値を255)にA/D変換(アナログ・デジタル変換)してコントローラ70へ
出力する。つまり、紙端検出位置に用紙なしの状態であって反射光量が小さく受光量が小
さいほどセンサ出力(A/D値)は255に近い値となり、紙端検出位置に用紙ありの状
態であって反射光量が大きく受光量が大きいほど0に近い値となる。本実施形態では、紙
端検出位置に用紙なしの状態であるときのセンサ出力を用紙なしセンサ出力とし、紙端検
出位置に用紙ありの状態であるときのセンサ出力を用紙ありセンサ出力とする。
そして、コントローラ70のCPU71は、入力された紙端検出センサ57が出力する
センサ出力が後述する閾値になったときの副走査方向(印刷用紙Pの送り方向)または主
走査方向(副走査方向にほぼ直交する方向)の位置を印刷用紙Pの端部位置(紙端)とし
て、印刷ヘッド55による印刷用紙Pへの副走査方向および主走査方向のインク吐出領域
を設定し、印刷用紙Pへの印刷を実行するように構成されている。
ところで、図4に示すように、紙端検出センサ57の受光量(反射光量)の測定感度は
、紙端検出センサ57そのものが経年劣化したり、印刷ヘッド55からインクを吐出する
ことによって発生するインクミストが紙端検出センサ57の受光手段57bに付着したり
することなどによって徐々に低下する。これにより、紙端検出センサ57による印刷用紙
Pの端部位置の検出精度が低下する。そこで、本実施形態では、印刷用紙Pへの印刷の度
に、用紙なしセンサ出力と用紙ありセンサ出力とを検出し、両センサ出力の中間値を印刷
用紙Pの端部を検出するときの閾値として設定するように構成されている。このような構
成とすれば、紙端検出センサ57の受光量の測定感度が変化しても常に高い精度で印刷用
紙Pの端部位置を検出できる。
なお、本実施形態では、図3に示すように、発光手段57aと受光手段57bとが一体
的に反射型の紙端検出センサ57を構成したが、発光手段と受光手段とをそれぞれ個別の
機器で構成してもよい。また、発光手段と受光手段とを対向配置し、受光手段が発光手段
からの光を直接受光するようにして、いわゆる、フォトインタラプタとして紙端検出セン
サを構成してもよい。このような構成とすれば、所定の紙端検出位置に設けられた発光手
段と受光手段との間に印刷用紙Pが位置し、発光手段から受光手段への光が遮断されるこ
とにより、所定の紙端検出位置に印刷用紙Pの端部が配置されたことを検出できる。
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のイ
ンクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカート
リッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はイン
クカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から印刷用紙Pに向
かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかける
ことにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体
(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧す
る方式を採用してもよい。こうして印刷された印刷用紙Pは搬送ローラ56によって開状
態の前面扉(排紙トレイ)14へ送り出される。
また、図示を省略しているものの、プリンタ本体12の背面にはバッテリパックを装着
可能となっており、商用電源に接続しなくとも本プリンタ10をバッテリにより動作させ
ることが可能となっている。この点および本プリンタ10がホストコンピュータに接続し
なくても使用することができるスタンドアロンプリンタとなっている点により、本プリン
タ10は持ち運び容易でどこでも使用できるようになっている。
図5はコントローラ70の構成の一例を示すブロック図である。コントローラ70は、
図5に示すように、CPU71を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、
各種処理プログラムや各種データ、各種プログラムや各種テーブルなどを記憶したROM
72、一時的にデータを記憶するRAM73、各種データを記憶する不揮発性メモリ77
、プリント機構50やメモリカードスロット16、紙端検出センサ57などとの通信を可
能とするインターフェース(I/F)74などを備えている。また、コントローラ70は
、メモリカードMに編集画像などを保存するほか、プリント機構50の印刷ヘッド55へ
の制御信号や操作パネルの表示部22への制御信号を出力する。
また、コントローラ70には、インターフェース74を通してメモリカードMなどの外
部記憶媒体から与えられる画像データに対し必要な画像処理を行うための画像処理モジュ
ール75が設けられている。画像処理モジュール75はまた、表示部22に表示させるた
めのメニュー画面などのプリンタ固有の画像に対応する画像データや、アイコンなどの画
像データ、後述するエラー報知のための画像データなどを生成する機能を有している。
画像処理モジュール75から出力されるRGB画像データは、表示部22を表示制御す
るためのLCDコントローラ76に与えられる。なお、以下では、LCDディスプレイに
より構成される表示部22の画素数はQVGA(Quarter Video Graphics Array)形式の
320ドット×240ドットであり、320ドット分の画素データにより画像データの1
ラインが構成されており、240ラインのラインデータにより一の画像が構成される。し
たがって、画像処理モジュール75から、320ドット×240ドットの大きさの表示部
22の一画面に相当する画像のRGB画像データなどがLCDコントローラ76に入力さ
れることとなる。
LCDコントローラ76は、同期信号発生部(図示省略)を備え、表示部22への画像
の表示タイミングを制御するための水平・垂直同期信号など、種々の同期信号を発生可能
に構成されている。また、画像処理モジュール75から入力されたシリアルデータをパラ
レルデータに変換する入力データ変換部(図示省略)と、入力データ変換部(図示省略)
によりパラレルデータに変換された画像データの1ライン分のデータを一時的に保持可能
なラインバッファ(図示省略)とを備えている。そして、ラインバッファの後段に設けら
れ、ラインバッファに一時的に保持されたラインデータが、読出しとは非同期に書込まれ
る書換自在のVRAM(図示省略)と、表示部22への画面表示の水平・垂直同期信号に
同期してVRAM766からライン単位で周期的に読出された画像データを、表示部22
へ出力するためのデータ変換を行う出力データ変換部(図示省略)とを備えている。そし
て、出力データ変換部により周期的に読出された画像データが表示部22に出力されて表
示される。
また、コントローラ70は、CPU71がROM72に格納されたプログラムを実行す
ることで実現される機能である、紙端検出位置に印刷用紙Pがないときの電気信号の大き
さである紙なしセンサ出力値と、紙端検出位置に印刷用紙Pがあるときの電気信号の大き
さである紙ありセンサ出力値との差を検出信号幅DSWとして導出し、導出した検出信号
幅DSWが所定の基準幅以下であればフォトプリンタ10のメンテナンスの実行時期であ
ると判定する判定手段711を備えている。判定手段711は、本実施形態では、フォト
プリンタ10の初回印刷時に検出信号幅DSWを初期値として導出し、導出した初期値の
50%を基準幅として設定して不揮発性メモリ77に格納するように構成されている。な
お、本実施形態では、フォトプリンタ10の初回印刷時に初期値を導出するように構成し
たが、フォトプリンタ10の出荷時に基準幅を予め不揮発性メモリ77に格納するように
してもよい。
また、表示部22は、判定手段711によりフォトプリンタ10のメンテナンスの実行
時期であるとの判定がなされれば、メンテナンス時期であることを画面表示することでユ
ーザに報知するように構成されている。以上のように、表示部22は本発明の「報知手段
」として構成されている。また、紙端検出センサ57、判定手段711および表示部22
により、本発明の「診断装置」が構成されている。
なお、LCDコントローラ76は、それぞれメモリ等により構成された、書込ラインカ
ウンタ(図示省略)と、読出ラインカウンタ(図示省略)と、書込画素カウンタ(図示省
略)と、読出画素カウンタ(図示省略)とを備えている。この読出画素カウンタの値は、
VRAMからの1画素分の画像データの読出しタイミングを規定するためのクロックに基
づいて加算される。また、書込画素カウンタの値は、VRAMからの1画素分の画像デー
タの書込みタイミングを規定するためのクロックに基づいて加算される。また、読出画素
カウンタは水平同期信号の出力時に”0”にリセットされ、1画素分の画像データの読出
しタイミングを規定するクロックの度に加算されるように構成されている。したがって、
水平同期信号が出力されるともに読出画素カウンタの”0”からの加算が開始される。次
に、図6を参照してセンサ出力判定処理について説明する。
<センサ出力判定処理>
図6はセンサ出力判定処理を示すフローチャートである。図4ないし図6を参照してセ
ンサ出力判定処理について説明する。図6に示すセンサ出力判定処理は、印刷用紙Pへの
印刷の度に実行され、まず、印刷用紙Pが用紙送り手段により紙端検出位置に送り込まれ
る前の紙端検出センサ57のセンサ出力を、紙なしセンサ出力値としてRAM73に一時
的に格納する(ステップS1)。次に、用紙送り手段により給紙処理を実行し(ステップ
S2)、紙端検出位置に印刷用紙Pがあるときのセンサ出力を、紙ありセンサ出力値とし
てRAM73に一時的に格納する(ステップS3)。
次に、ステップS4において、「紙なしセンサ出力値−紙ありセンサ出力値」の演算に
より検出信号幅DSWを判定手段711により導出し、導出した検出信号幅DSWをRA
M73に一時的に格納する。次に、ステップS5において、メンテナンスの実行時期を判
定するための基準幅について既に設定済みであるかどうかが判定され、判定手段711に
よりNOと判定されれば、ステップS4において導出された検出信号幅DSWを初期値と
し、初期値の50%の値が基準幅として不揮発性メモリ77に格納される(ステップS6
)。
一方、ステップS5においてYESと判定されれば、ステップS4において導出された
検出信号幅DSWが、不揮発性メモリ77に格納された基準幅よりも小さいかどうかが判
定され(ステップS7)、NOと判定されれば処理を終了する。一方、ステップS7にお
いてYESと判定されれば、表示部22にフォトプリンタ10のメンテナンスの実行時期
であるとのエラー報知がなされ(ステップS8)、処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、印刷用紙Pにインクを吐出する際に発生する霧状の浮
遊インク、いわゆるインクミストが付着して汚れることで出力する電気信号の大きさが変
化する紙端検出センサ57によりフォトプリンタ10内の汚れを予測して、フォトプリン
タ10のメンテナンス時期を診断する。すなわち、紙端検出位置に印刷用紙Pがないとき
のセンサ出力である紙なしセンサ出力値と、紙端検出位置に印刷用紙があるときのセンサ
出力である紙ありセンサ出力値との差を検出信号幅DSWとして導出し、導出した検出信
号幅DSWが所定の基準幅以下であればフォトプリンタ10内がメンテナンスを必要をす
るほどに汚れていると予測して、判定手段711によりフォトプリンタ10のメンテナン
スの実行時期であると判定する。そして、判定手段711によりフォトプリンタ10のメ
ンテナンスの実行時期と判定されたことを表示部22に画面表示することによりユーザに
報知する。したがって、紙端検出センサ57の出力を利用してフォトプリンタ10のメン
テナンスの実行時期を判定し、判定結果を報知することで、ユーザは報知に応じてフォト
プリンタ10のメンテナンスを行うことができ、フォトプリンタ10の予期せぬ誤動作を
防止できる。また、フォトプリンタ10内の汚れを原因として、印刷品質が劣化してユー
ザに不利益を与えるの防止できる。
また、印刷用紙Pの紙端を検出するための紙端検出センサ57を、フォトプリンタ10
内の汚れを予測するための手段として兼用することにより、別途、フォトプリンタ10内
の汚れを検出するためのセンサを設けずともよく、コストダウンを図ることができる。
また、導出した検出信号幅DSWの初期値の50%を基準幅として設定することで、フ
ォトプリンタ10内の汚れを原因としてフォトプリンタ10が誤動作するのを確実に防止
できる。
また、LCDディスプレイからなる表示部22によりフォトプリンタ10のメンテナン
スの実行時期であることを、ユーザに視覚的に報知しており、実用的である。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限
りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実
施形態では表示部22により、ユーザにフォトプリンタ10のメンテナンスの実行時期で
あることを報知しているが、ブザーなどによりメンテナンスの実行時期であることを報知
してもよい。
また、上記した実施形態では、本発明のメンテナンス時期の診断にかかる各種機能をソ
フトウェアにより構成したが、これらの機能を、ハードウェアにより実現してもよい。こ
のような構成としても、上記した効果と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、インクカートリッジ方式のフォトプリンタ10を例として説
明したが、その他のインクジェット式プリンタ等の印刷装置にも本発明を適用してもよい
本発明の診断装置を備えるフォトプリンタを示す斜視図。 フォトプリンタの内部構成の概略を示す図。 紙端検出センサの構成を示す図。 センサ出力の一例を示す図である。 コントローラの構成の一例を示すブロック図。 センサ出力判定処理を示すフローチャート。
符号の説明
10…フォトプリンタ(印刷装置)、22…表示部(報知手段)、57…紙端検出セン
サ、711…判定手段、DSW…検出信号幅

Claims (4)

  1. 用紙送り手段により送り込まれた印刷用紙にインクカートリッジからのインクを吐出し
    て印刷を行う印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置において、
    発光手段と、前記発光手段からの光を直接受光、または、前記発光手段からの光の前記
    印刷用紙による反射光を受光する受光手段と有し、前記受光手段が受光した光量に応じた
    電気信号を出力して、前記印刷装置の筐体内の紙端検出位置で前記印刷用紙の紙端を検出
    する紙端検出センサと、
    前記紙端検出位置に前記印刷用紙がないときの前記電気信号の大きさである紙なしセン
    サ出力値と、前記紙端検出位置に前記印刷用紙があるときの前記電気信号の大きさである
    紙ありセンサ出力値との差を検出信号幅として導出し、導出した前記検出信号幅が所定の
    基準幅以下であれば前記印刷装置のメンテナンスの実行時期であると判定する判定手段と

    前記判定手段により前記実行時期との判定がなされれば、当該メンテナンス時期である
    ことを報知する報知手段と
    を備えることを特徴とする印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置。
  2. 前記判定手段は、
    前記印刷装置の初回印刷時に前記検出信号幅を初期値として導出し、導出した前記初期
    値の50%を前記基準幅として設定する請求項1に記載の印刷装置のメンテナンス時期を
    診断する診断装置。
  3. 前記報知手段は液晶ディスプレイからなる表示部である請求項1または2に記載の印刷
    装置のメンテナンス時期を診断する診断装置。
  4. 用紙送り手段により送り込まれた印刷用紙にインクカートリッジからのインクを吐出し
    て印刷を行う印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置の制御用プログラムにおい
    て、
    発光手段と、前記発光手段からの光を直接受光、または、前記発光手段からの光の前記
    印刷用紙による反射光を受光する受光手段と有し、前記受光手段が受光した光量に応じた
    電気信号を出力して、前記印刷装置の筐体内の紙端検出位置で前記印刷用紙の紙端を検出
    する紙端検出センサを備え、
    前記紙端検出位置に前記印刷用紙がないときの前記電気信号の大きさである紙なしセン
    サ出力値と、前記紙端検出位置に前記印刷用紙があるときの前記電気信号の大きさである
    紙ありセンサ出力値との差を検出信号幅として導出し、導出した前記検出信号幅が所定の
    基準幅以下であれば前記印刷装置のメンテナンスの実行時期であると判定する判定機能と

    前記判定機能により前記実行時期との判定がなされれば、当該メンテナンス時期である
    ことを報知手段により報知する報知機能と
    を備えることを特徴とする印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置の制御用プ
    ログラム。
JP2008262498A 2008-10-09 2008-10-09 印刷装置のメンテナンス時期を診断する診断装置およびこの診断装置の制御用プログラム Withdrawn JP2010089403A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013082132A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Seiko Epson Corp 画像記録装置、及び、照射部の検査方法

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