JP2019064127A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに液体の補充のタイミングを精度良く報知することを可能とする。【解決手段】カバーが移動したことをカバーセンサが検出したときに、インク収容室のインク残量が満量であることを記憶する(第1記憶処理)。さらに、記憶された最新のインク残量とインクの排出量とに基づいて、インク残量を推定する(インク残量推定処理)。続いて、インク残量推定処理で推定される推定インク残量が満量未満であって閾値よりも多い状態において、所定条件を満たすタイミングで表示部を制御し、視認したインク残量を入力させることをユーザに促す情報を報知する(第1報知処理)。次いで、ユーザが入力したインク残量を記憶させる(第2記憶処理)。最後に、第2記憶処理後に実行されるインク残量推定処理において推定される推定インク残量が閾値に達した場合、表示部を制御してインクの補充を促す情報を報知する(第2報知処理)。【選択図】図8

Description

本発明は、記録媒体に液体を吐出して画像を記録する液体吐出装置に関する。
特許文献1には、インク残量が所定の下限値に達していると判断された場合、インクタンクの液面レベルの位置が下限ラインの上か下かをユーザに選択させ、液面レベルが上にあると選択された場合には印刷が再開可能に構成され、液面レベルが下にあると選択された場合にはインク補充を報知するように構成された印刷装置について記載されている。
特開2013−152685号公報
上記特許文献1に記載の印刷装置においては、画像データを変換したドットデータに基づいてインク残量を導出している。しかしながら、ドットデータに基づいて導出されたインク残量は必ずしも正確ではなく、例えば印刷装置の環境温度が所定温度に対して大幅に高い又は低い場合には、実際のインク残量から大きく外れることがある。このようにドットデータに基づくインク残量の導出精度は決して高いとは言えない。そのため、上述した印刷装置では、実際にはインク残量が下限値に達している場合でもインク残量が下限値に達していないと判断することがある。この結果、ユーザにインクの補充のタイミングを精度良く報知することができない。
本発明の目的は、ユーザに液体の補充のタイミングを精度良く報知することが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、液体を収容可能な液体収容室、及び、前記液体収容室に液体を補充するための注入口を有し、前記液体収容室に収容された液体を外部から視認可能な液体タンクと、前記注入口を被覆する被覆位置と、前記注入口を露出させる露出位置との間において移動可能なカバーと、前記カバーが前記被覆位置及び前記露出位置にいずれにあるかを検出するセンサと、前記液体収容室から供給された液体を吐出して、記録媒体に画像を記録する記録部と、前記液体タンクの液体残量を記憶する記憶部と、ユーザに情報を報知するための報知部と、前記液体タンクの液体残量を受信するための受信部と、前記記録部及び前記報知部を制御する制御装置とを備えている。そして、前記制御装置は、前記カバーが前記露出位置と前記被覆位置との間で移動したことを前記センサが検出したことに基づいて、液体の注入によって前記液体収容室の液体残量が満量であることを前記記憶部に記憶させる第1記憶処理と、前記記憶部に記憶された最新の液体残量と前記記録部から排出された液体の排出量とに基づいて、前記液体タンクの液体残量を推定する液体残量推定処理と、前記液体残量推定処理において推定される推定液体残量が前記満量未満であって閾値よりも多い状態において、所定条件を満たすタイミングで前記報知部を制御して、視認した前記液体タンクの液体残量を前記受信部に受信させることをユーザに促す情報を報知する第1報知処理と、前記受信部が受信した液体残量を前記記憶部に記憶させる第2記憶処理と、前記第2記憶処理後に実行される前記液体残量推定処理において推定される前記推定液体残量が前記閾値に到達した場合、前記報知部を制御して前記液体の補充を促す情報を報知する第2報知処理とを実行することを特徴とする。
この構成によると、推定液体残量が液体の補充を促すための閾値に到達する前に、ユーザが視認した現状の液体残量を記憶部に記憶することが可能となる。このため、閾値に到達する際の、推定液体残量の精度が向上する。したがって、液体の補充のタイミングをユーザに精度良く報知することが可能となる。
また、本発明の液体吐出装置では、前記所定条件は、環境温度が所定温度よりも高い期間が所定期間以上か否か、記録媒体に対する画像記録枚数が所定枚数以上か否か、電源が投入されたか否か、前記推定液体残量が前記液体収容室の容量の半分に到達したか否かの少なくともいずれかであることが好ましい。
この構成によると、環境温度が所定温度よりも高い期間が所定期間以上か否か、記録媒体に対する画像記録枚数が所定枚数以上か否か、電源が投入されたか否か、推定液体残量が液体収容室の容量の半分に到達したか否かの少なくともいずれかの条件を満たす場合に、第1報知処理が実行される。
また、本発明の液体吐出装置では、前記所定条件は、環境温度が所定温度よりも高い期間が所定期間以上か否か、記録媒体に対する画像記録枚数が所定枚数以上か否かの少なくともいずれかであり、前記制御装置は、前記受信部が受信した液体残量と、前記所定条件を満たすタイミングでの前記推定液体残量との液体残量差が所定値よりも大きいと判定したときに、前記所定値に対応する前記所定条件におけるよりも前記第1報知処理の実行頻度が増加するように、及び、前記液体残量差が前記所定値よりも小さいと判定したときに、前記所定値に対応する前記所定条件におけるよりも前記第1報知処理の実行頻度が減少するように、前記所定条件を変更することが好ましい。
この構成によると、受信部が受信した液体残量と、所定条件を満たすタイミングでの推定液体残量との液体残量差が比較的大きい場合には、第1報知処理の実行頻度を増加させ、液体残量差が比較的小さい場合には、第1報知処理の実行頻度を減少させることができる。よって、ユーザに対する第1報知処理が不必要に増加するのを防ぐことが可能となる。
加えて、本発明の液体吐出装置では、前記制御装置は、前記第2記憶処理後に実行される前記液体残量推定処理において、直前の前記第2記憶処理に係る前記所定条件を満たすタイミングでの前記推定液体残量に乗じることで、当該推定液体残量を前記直前の第2記憶処理で記憶された液体残量に近づける所定係数を、前記記憶部に記憶された前記最新の液体残量と前記排出量とに基づいて導出された液体残量の値に乗じることで、前記推定液体残量を推定してもよい。
この構成によると、第2記憶処理後の実行される液体残量推定処理において推定される推定液体残量の精度がより向上する。
さらに、本発明の液体吐出装置では、前記所定係数は、直前の前記第2記憶処理に係る前記所定条件を満たすタイミングでの前記推定液体残量に当該所定係数が乗じられると、前記直前の第2記憶処理で記憶された液体残量と同じ量となる係数であることが好ましい。
この構成によると、第2記憶処理後の推定液体残量の精度がより一層向上する。
また、本発明の液体吐出装置では、前記液体タンクには、前記液体収容室の容量に応じた目盛りが形成されていることが好ましい。
この構成によると、ユーザが液体タンクを視認するだけで、現状の液体残量を正確に把握することが可能となる。
上述のように、本発明の液体吐出装置では、推定液体残量が液体の補充を促すための閾値に到達する前に、ユーザが視認した現状の液体残量を記憶部に記憶することが可能となる。このため、閾値に到達する際の、推定液体残量の精度が向上する。したがって、液体の補充のタイミングをユーザに精度良く報知することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる複合機の外観斜視図であって、(a)はカバーが被覆位置にある状態、(b)はカバーが露出位置にある状態を示す。 図1に示す複合機の内部の概略構成を示す図である。 (a)はインクタンクの正面図であり、(b)は(a)のB−B線断面図である。 複合機の電気的構成を示すブロック図である。 表示部に表示される画面を示しており、(a)は残量入力要求画面であり、(b)はインク残量入力画面である。 表示部に表示される画面を示しており、(a)はインク補充確認画面であり、(b)は補充インク入力画面である。 図1に示す複合機において実行される電源投入時処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示す複合機において実行される電源投入中処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図1に示す複合機において実行されるインク補充処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態においては、プリント機能、スキャン機能、及びコピー機能を有する、いわゆる複合機にについて説明する。以下の説明においては、複合機1が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向が定義され、筐体50の開口9が設けられている側を手前側(正面)として前後方向が定義され、複合機1を手前側(正面)から見て左右方向が定義される。
[複合機1の全体構成]
図1に示すように、複合機1は、略直方体形状の筐体50を有している。筐体50の正面における左右方向の中央部分には、開口9が形成されている。筐体50の上部にはスキャナ51が設けられている。筐体50の正面における開口9の上方には、ユーザに情報を報知するための表示部17と、ユーザ操作を受け付ける操作部18とが設けられている。表示部17の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等を採用することができる。操作部18は、複合機1に対する指示の入力をユーザから受け付けるインターフェースである。操作部18は、本実施形態では押しボタンであるが、表示部17の表示画面に重畳されたタッチセンサであってもよい。操作部18は、「OKボタン」、「左右矢印ボタン」、「上下矢印ボタン」、「戻るボタン」、及び「実行ボタン」を含んでいる。
開口9には、給送トレイ52が前後方向に挿抜可能に配置されている。給送トレイ52は、画像を記録するための複数の用紙P(図2参照)を支持可能である。給送トレイ52の上方には、排出トレイ53が配置されている。排出トレイ53は、給送トレイ52と共に前後方向に挿抜される。排出トレイ53は、画像が記録されて排出された用紙Pを支持する。
筐体50の正面における開口9の右方には、後で詳述するように筐体50内に配置されている4つのインクタンク4を覆うためのカバー16が設けられている。カバー16は、その下端部を支点として回動可能であり、インクタンク4の注入口32を被覆する被覆位置(図1(a)参照)と、注入口32を露出させる露出位置(図1(b)参照)との間において移動する。印刷時などにはカバー16は被覆位置にあり、インクタンク4へのインクの補充ができないようになっている。インクタンク4にインクを補充する際には、カバー16を被覆位置から露出位置に回動させる。なお、複合機1には、カバー16が被覆位置及び露出位置のいずれにあるかを検出するためのカバーセンサ35(図4参照)が設けられている。カバー16には、透明な窓16aが形成されている。窓16aにより、カバー16が被覆位置にあるときでも、複合機1の前方から4つインクタンク4の前面が見えるようになっている。
図2に示すように、筐体50の内部には、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、4つのインクタンク4、プラテン5、搬送ローラ6、7及びメンテナンスユニット8が配置されている。
キャリッジ2は、走査方向(左右方向)に延びた2本のガイドレール11、12に支持され、走査方向に移動可能となっている。キャリッジ2は、図示しないモータによって駆動され、ガイドレール11、12に沿って走査方向に移動可能である。
インクジェットヘッド3は、キャリッジ2に搭載されており、インクタンク4の後述するインク収容室31から供給されたインクを吐出して、用紙Pに画像を記録する。インクジェットヘッド3の下面には、インクを吐出する複数のノズル10が形成されている。より詳細には、複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向(前後方向)に配列されたノズル列15を構成している。ノズル列15は、走査方向に並んで4つ構成されている。最も右側のノズル列15を構成する複数のノズル10からはブラックインクが吐出される。残りの3列のノズル列15を構成する複数のノズル10からは、右側のノズル列15を構成するものから順に、イエロー、シアン、マゼンタのカラーインクが吐出される。
4つのインクタンク4は、筐体50内における搬送方向の下流側(前側)且つ走査方向の右側の部分に設けられ、走査方向に並んでいる。4つのインクタンク4は、4本のチューブ13等を介してインクジェットヘッド3と接続されている。インクタンク4には、右側に位置するものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されている。そして、4つのインクタンク4に貯留されたこれら4色のインクが4本のチューブ13等を介してインクジェットヘッド3に供給される。
プラテン5は、インクジェットヘッド3の下方に、インクジェットヘッド3と対向して配置されている。プラテン5は、印刷中の用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、搬送方向におけるプラテン5よりも上流側(後側)に配置されている。搬送ローラ7は、搬送方向におけるプラテン5よりも下流側(前側)に配置されている。搬送ローラ6、7は図示しないモータにより回転駆動され、用紙Pを搬送方向に搬送する。
メンテナンスユニット8は、インクジェットヘッド3のインク吐出性能の回復・維持に関する各種メンテナンス作業を行うものであり、プラテン5の右側に配置されている。メンテナンスユニット8は、インクジェットヘッド3から排出されたインクを受けるキャップ81、インクジェットヘッド3のノズル10が形成された下面に付着したインクを拭き取るワイパ82などを有している。ワイパ82は、キャップ81よりもプラテン5側に配置されている。
[インクタンク4の構成]
次に、インクタンク4について詳細に説明する。インクタンク4は、図3(a)、(b)に示すように、略直方体形状であり、内部にインクを収容可能なインク収容室31が形成されている。また、インクタンク4には、搬送方向における下流側(前側)端部の上端部に、インク収容室31にインクを補充するための注入口32が設けられている。注入口32にはキャップ33が取り付けられており、インク収容室31内のインクが注入口32からこぼれたり、インク収容室31内のインク中の水分が注入口32から蒸発したりするのを抑制している。インク収容室31にインクを補充する際には、ユーザが注入口32からキャップ33を取り外す。
また、インクタンク4は合成樹脂材料などからなり、半透明となっている。これにより、ユーザは、インク収容室31内に収容されたインクをインクタンク4の外部から視認することができる。また、インクタンク4の搬送方向の下流側(前側)の端面には、インク収容室31の容量に応じた目盛34が形成されている。目盛34は、カバー16が被覆位置にあるときでも窓16aを介して複合機1の前方から見ることができる。ユーザは、複合機1の前方から見て、インク収容室31内のインクの水面と目盛34との関係からインク収容室31内のインク残量を把握することができる。
より詳細には、目盛34は10個の主目盛34aと9個の副目盛34bとからなり、合計19個の目盛34は互いに等間隔で上下方向に並んでいる。10個の主目盛34aには、下から順番に「1」〜「10」の数字が振られている。9個の副目盛34bは、隣接する2つの主目盛34aの間に配置されている。以下の説明において、「満量」とは、「10」に対応する主目盛34aの位置までインクが注入されている状態を意味する。また、「ニアエンプティ」とは、インクの水面が「1」に対応する主目盛34aの位置にあることを意味する。さらに、以下の説明においては、インクタンク4のインク残量をパーセンテージで表すこととする。すなわち、満量である場合のインク残量は100%であり、ニアエンプティである場合のインク残量は10%である。主目盛34a及び副目盛34bからなる19個の目盛34は、インク残量10%〜100%の間で5%刻みとなっている。
[制御装置60の構成]
次に、複合機1の動作を制御する制御装置60について説明する。図4に示すように、制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)64、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)65等からなる。ROM62には、複合機1を制御するための制御プログラムや、各種設定、初期値等が記憶されている。RAM63は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。EEPROM64は、書き換え可能な不揮発性メモリである。本実施形態においては、EEPROM64には、後で詳述するように所定条件を満たすタイミングでユーザの操作によって入力されたインク残量Maが記憶される。これらが協働して、表示部17やインクジェットヘッド3などの動作を制御する。
制御装置60は、カバーセンサ35からの信号に基づいて、カバー16が被覆位置にあるか露出位置にあるか検出する。さらに、複合機1には、温度センサ59が設けられている。温度センサ59は、複合機1の周辺の環境気温を検出するためのものである。制御装置60は、温度センサ59の検出結果から環境気温を取得する。
なお、図4では、CPU61を1つだけ図示しているが、制御装置60は、CPU61を1つだけ備え、この1つのCPU61が一括して処理を行うようになっていてもよいし、CPU61を複数備え、これら複数のCPU61が分担して処理を行うようになっていてもよい。また、図4では、ASIC65を1つだけ図示しているが、制御装置60はASIC65を1つだけ備え、この1つのASIC65が一括して処理を行うようになっていてもよいし、ASIC65を複数備え、これら複数のASIC65が分担して処理を行うようになっていてもよい。
また、制御装置60は、EEPROM64に記憶された最新のインク残量Maと、インクジェットヘッド3から排出されたインクの排出量Mdとに基づいて、インクタンク4のインク残量を推定する。この処理は、液体残量推定処理である。インクジェットヘッド3から吐出されたインクの排出量Mdには、用紙Pに画像を形成する際に画像データに基づいて吐出されたインクの吐出量に加えて、フラッシングやパージ等のインクジェットヘッド3のメンテナンス作業を行う際に排出されたインクの排出量が含まれる。インクジェットヘッド3からインクが排出される度にインクの排出量を累積し、EEPROM64に新たなインク残量Maが記憶されたときインク排出量Mdをゼロにリセットする。
例えば、ブラックのインクタンク4の推定インク残量Mtは、EEPROM64に記憶されたブラックの最新のインク残量Maからブラックのインクの排出量Mdを減ずることで導出されたインク残量Mtoに係数aを乗じることで求まる。ここで、係数aは、直前にEEPROM64にインク残量Maの記憶が行われた際の所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtに乗じることで、このとき記憶されるインク残量Maと同じ量となる係数である。すなわち例えば、直前にEEPROM64にインク残量Maの記憶が行われた際の所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtが75であり、このとき記憶されるインク残量Maが70である場合、係数aは14/15である。なお、係数aの初期値(出荷時の値)は1である。
また、制御装置60は、推定インク残量Mtが満量未満であって、後述する閾値Vtよりも多い状態において、所定条件を満たすタイミングで図5(a)に示すような残量入力要求画面72が表示されるように表示部17を制御する。この処理は、第1報知処理である。本実施形態では所定条件として後で詳述する4つの条件が設定されており、残量入力要求画面72の表示は4つの所定条件のうちのいずれかを満たすタイミングで行われる。
1つ目の所定条件は、環境温度が所定温度よりも高い又は低い期間が所定期間T以上であるか否か(以降、単に「温度に関する条件」と称することがある)である。すなわち、温度センサ59によって検出される環境温度が、想定される環境温度(例えば、5℃〜30℃)よりも高い又は低い期間をカウントし、その期間が所定期間T(例えば、100時間)以上となったか否かである。2つ目の所定条件は、用紙Pに対する画像記録枚数が所定枚数N以上であるか否か(以降、単に「記録枚数に関する条件」と称することがある)である。3つ目の所定条件は、複合機1の電源が投入されたか否かである(以降、単に「電源に関する条件」と称することがある)。4つ目の所定条件は、推定インク残量Mtがインク収容室31の容量の半分に達したか否かである(以降、単に「推定インク残量に関する条件」と称することがある)。なお、環境温度が所定温度よりも高い又は低い期間のカウント、及び、用紙Pに対する画像記録枚数のカウントは、残量入力要求画面72を表示部17に表示する制御を行うときにゼロにリセットされる。
残量入力要求画面72には、「インク残量情報を更新します。インクタンクのインク残量を目視で確認して入力してください。」とのメッセージ72aが表示される。このとき、ユーザによって操作部18の「戻るボタン」が操作されると、インク残量Maを入力する作業をスキップすることができる。また、ユーザによって操作部18の「OKボタン」が操作されると、制御装置60は、図5(b)に示すようなインク残量入力画面73が表示されるように表示部17を制御する。
インク残量入力画面73には、ブラック、イエロー、シアン、及びマゼンタの各インクについて、インク残量Maを入力するための4つの入力フィールド73aが左右方向に並んで表示される。入力フィールド73aには、上述の所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtがあらかじめ表示されている。なお、入力フィールド73aに表示されるインク残量は、インク残量が満量である場合を100%として5%刻みで表示可能である。ユーザは、操作部18の「左右矢印ボタン」を操作することで、4つの入力フィールド73aのうちの1つを選択できる。そして、操作部18の「上下矢印ボタン」を操作することで、入力フィールド73aにあらかじめ表示される推定インク残量Mtを5%刻みで増減させて、視認したインク残量Maを入力する。
制御装置60は、インク残量入力画面73が表示部17に表示されているときに、ユーザによって操作部18の「実行ボタン」が操作されると、EEPROM64にインク残量Maを記憶する。具体的には、「実行ボタン」が操作される直前に、インク残量入力画面73の入力フィールド73aに表示されていたインク残量Maを記憶する。この処理は、第2記憶処理である。
さらに制御装置60は、推定インク残量Mtが閾値Vtに達した場合、図6(a)に示すような補充確認画面74が表示されるように表示部17を制御する。この処理は、第2報知処置である。本実施形態においては、閾値Vtは10%である。すなわち、補充確認画面74は推定インク残量Mtがニアエンプティに達したときに表示される。補充確認画面74には「インク残量情報を更新します。インクを満量まで補充してください。」とのメッセージ74aが表示される。
また、制御装置60は、補充確認画面74が表示部17に表示されているときに、ユーザによって操作部18の「OKボタン」が操作されると、図6(b)に示すような補充インク入力画面75が表示されるように表示部17を制御する。補充インク入力画面75には、ブラック、イエロー、シアン、及びマゼンタのうち、インクタンク4に補充したインクを入力するチェックボックス75aが表示されている。ユーザは、操作部18の「左右矢印ボタン」を操作して補充したインクに対応するチェックボックス75aを選択した状態で、操作部18の「OKボタン」を操作することで、チェックボックス75aにチェックを入れることができる。
さらに、制御装置60は、補充インク入力画面75が表示部17に表示されているときに、ユーザによって操作部18の「実行ボタン」が操作されると、EEPROM64にインク残量Maを記憶する。具体的には、「実行ボタン」が操作される直前に、補充インク入力画面75のチェックボックス75aにチェックが入れられたインクのインクタンク4のインク残量Maを満量と記憶する。この処理は、第1記憶処理である。
加えて、制御装置60は、ユーザによって入力されたインク残量Maと、所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtとの差の絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも大きいか否か、及び、所定値Vpよりも小さいか否かを判定する。所定値Vpよりも大きいと判定した場合には、所定値Vpに対応する所定条件におけるよりも第1報知処理を実行する頻度(残量入力要求画面72を表示する頻度)が増加するように所定条件を変更する。一方、所定値Vpよりも小さいと判定した場合には、所定値Vpに対応する所定条件におけるよりも第1報知処理を実行する頻度(残量入力要求画面72を表示する頻度)が減少するように所定条件を変更する。本実施形態においては、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも大きい又は小さいと判定した場合には、温度に関する条件の所定期間T及び記録枚数に関する条件の所定枚数Nを変更する。
ここで、温度に関する条件の変更方法について説明する。絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも大きいと判定した場合、温度に関する条件の所定期間Tを減らすように変更する。すなわち例えば、所定期間Tを100時間から50時間に変更する。つまり、変更前は環境温度が所定温度よりも高い又は低い期間が100時間以上であるか否かが条件であったものを、変更後は環境温度が所定温度よりも高い又は低い期間が50時間以上であるか否かが条件となる。したがって、条件を満たしやすくなるので、残第1報知処理の実行頻度が増加する。
一方、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも小さいと判定した場合は、温度に関する条件の所定期間Tを増やすように変更する。すなわち例えば、所定期間Tを100時間から200時間に変更する。つまり、変更前は環境温度が所定温度よりも高い又は低い期間が100時間以上であるか否かが条件であったものを、変更後は環境温度が所定温度よりも高い又は低い期間が200時間以上であるか否かが条件となる。したがって、条件を満たしにくくなるので、第1報知処理の実行頻度が減少する。
次に、記録枚数に関する条件の変更方法について説明する。絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも大きいと判定した場合、記録枚数に関する条件の所定枚数Nを減らすように変更する。すなわち例えば、所定枚数Nを200枚から100枚に変更する。つまり、変更前は用紙Pに対する画像記録枚数が200枚以上であるか否かが条件であったものが、変更後は用紙Pに対する画像記録枚数が100枚以上であるか否かが条件となる。したがって、条件を満たしやすくなるので、第1報知処理の実行頻度が増加する。
一方、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも小さいと判定した場合は、記録枚数に関する条件の所定枚数Nを増やすように変更する。すなわち例えば、所定枚数Nを200枚から400枚に変更する。つまり、変更前は用紙Pに対する画像記録枚数が200枚以上であるか否かが条件であったものが、変更後は用紙Pに対する画像記録枚数が400枚以上であるか否かが条件となる。したがって、条件を満たしにくくなるので、第1報知処理の実行頻度が減少する。
続いて、図7を参照しつつ、複合機1において電源が投入される際に制御装置60で行われる電源投入時処理の一例について説明する。
まず、複合機1の電源が投入されたか否かを判断する(S10)。S10の処理は電源が投入されたと判断するまで繰り返し行う。そして、S10の処理で電源が投入されたと判断した場合には(S10:YES)、推定インク残量Mtが閾値Vtよりも大きいか否かを判断する(S11)。S11において、推定インク残量Mtが閾値Vtよりも大きくないと判断された場合、すなわち閾値Vt以下である場合は(S11:NO)、後で詳述するインク補充処理を実行する(S12)。
一方、S11において、推定インク残量Mtが閾値Vtよりも大きいと判断された場合には(S11:YES)、図5(a)に示す残量入力要求画面72を表示部17に表示する(S13:第1報知処理)。続いて、ユーザによって操作部18の「OKボタン」が操作されたか否かを判断する(S14)。S14において、「OKボタン」が操作されていないと判断した場合には(S14:NO)、ユーザによって操作部18の「戻るボタン」が操作されたか否かを判断する(S15)。
S15において、「戻るボタン」が操作されたと判断した場合には(S15:YES)、後で詳述する電源投入中処理に進む(S16)。一方、S15において、「戻るボタン」が操作されていないと判断した場合には(S15:NO)、再度S14の処理を実行する。そして、S14において、「OKボタン」が操作されたと判断した場合には(S14:YES)、図5(b)に示すインク残量入力画面73を表示部17に表示する(S17)。
次いで、ユーザによって操作部18の「実行ボタン」が操作され、インク残量情報を更新する指示がなされたか否かを判断する(S18)。「実行ボタン」が操作されていないと判断した場合には(S18:NO)、再度S18の処理を行う。そして、「実行ボタン」が操作されたと判断した場合には(S18:YES)、インク残量入力画面73でユーザにより入力されたインク残量MaをEEPROM64に記憶する(S19:第2記憶処理)。
続いて、S19において記憶されたインク残量Maと、電源が投入された時点での推定インク残量Mtとの差の絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも大きいか否かを判断する(S20)。S20において、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも大きくないと判断した場合には(S20:NO)、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpより小さいか否かを判断する(S21)。S21において、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpより小さくないと判断された場合、すなわち、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpと等しい場合には(S21:NO)、後述するS22、S23の処理を省略して、後述する電源投入中処理に進む(S24)。
一方、S20において、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpより大きいと判断された場合には(S20:YES)、後述する電源投入中処理において第1報知処理の実行頻度が増加するように、温度に関する条件の所定期間T及び記録枚数に関する条件の所定枚数Nを変更する。また、S21において、絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpより小さいと判断された場合には(S21:YES)、後述する電源投入中処理において第1報知処理の実行頻度が減少するように、温度に関する条件の所定期間T及び記録枚数に関する条件の所定枚数Nを変更する。そして、S22又はS23の処理の後には、後述する電源投入中処理に進む(S24)。
次いで、図8を参照しつつ、複合機1において電源投入処理が行われた後に制御装置60で行われる電源投入中処理の一例について説明する。なお、複合機1では、電源投入中処理と並行して用紙Pへの画像記録処理やインクジェットヘッド3のメンテナンス処理等が実行される。
まず、EEPROM64に記憶された最新のインク残量Maと、インクジェットヘッド3から吐出されたインクの排出量Mdとに基づいて、インクタンク4のインク残量を推定する(S31:インク残量推定処理)。そして、S31で推定された推定インク残量Mtが閾値Vtよりも多いか否かを判断する(S32)。推定インク残量Mtが閾値Vtよりも多くない、すなわち閾値Vt以下である場合は(S32:NO)、後で詳述するインク補充処理を実行する(S33)。
一方、推定インク残量Mtが閾値Vtよりも多いと判断した場合には(S32:YES)、所定条件を満たすか否かを判断する(S34)。ここでの所定条件は、温度に関する条件、記録枚数に関する条件、及び推定インク残量に関する条件の3つである。S34において、所定条件を満たしていないと判断した場合には(S34:NO)、S31に戻る。また、S34において、所定条件を満たしていると判断した場合には(S34:YES)、S35に進む。なお、S35〜S45の処理は、上述の電源投入時処理のS13〜S23の処理と同じであるので、説明は省略する。
S43において絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpより小さくないと判断された場合、S44において第1報知処理の実行頻度を増加させる処理を行った後、又は、S45において第1報知処理の実行頻度を減少させる処理を行った後、S46の処理を実行する。S46においては、S31でインク残量を推定する際に用いる係数aを決定する。上述したように、係数aは、直前にEEPROM64にインク残量Maの記憶が行われた際の所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtに乗じることで、このとき記憶されるインク残量Maと同じ量となる係数である。そして、S46で係数aを決定した後、S31に戻る。
次いで、図9を参照しつつ、複合機1において推定インク残量Mtが閾値Vt以下である場合に制御装置60で行われるインク補充処理の一例について説明する。
まず、図6(a)に示す補充確認画面74を表示部17に表示する(S51:第2報知処理)。続いて、ユーザによって操作部18の「OKボタン」が操作されたか否かを判断する(S52)。S52において、「OKボタン」が操作されていないと判断した場合には(S52:NO)、ユーザによって操作部18の「戻るボタン」が操作されたか否かを判断する(S53)。
S53において、「戻るボタン」が操作されたと判断した場合には(S53:YES)、上述の電源投入中処理に戻る(S55)。一方、S53において、「戻るボタン」が操作されていないと判断した場合には(S53:NO)、再度S52の処理を実行する。そして、S52において、「OKボタン」が操作されたと判断した場合には(S52:YES)、図6(b)に示す補充インク入力画面75を表示部17に表示する(S54)。
次いで、ユーザによって操作部18の「実行ボタン」が操作され、インク残量情報を更新する指示がなされたか否かを判断する(S56)。「実行ボタン」が操作されていないと判断した場合には(S56:NO)、再度S56の処理を行う。そして、「実行ボタン」が操作されたと判断した場合には(S56:YES)、当該インク補充処理を開始してから、カバーセンサ35によってカバー16が露出位置と被覆位置との間で移動したこと(方向を問わない)が検出されたか否かを判断する(S57)。カバー16の移動が検出されていないと判断した場合には(S57:NO)、インク補充処理を終了して電源投入中処理に進む(S59)。
一方、カバー16の移動が検出されたと判断した場合には(S57:YES)、補充インク入力画面75でユーザによりチェックボックス75aにチェックが入れられたインクのインクタンク4のインク残量を満量としてEEPROM64に記憶する(S58:第1記憶処理)。その後、電源投入中処理に進む(S59)。
以上のように、本実施形態の複合機1は、インクを収容可能なインク収容室31、及び、インク収容室31にインクを補充するための注入口32を有し、インク収容室31内に収容されたインクを外部から視認可能なインクタンク4を備えている。さらに、インクタンク4の注入口32を被覆する被覆位置と、注入口32を露出させる露出位置との間において移動可能なカバー16と、カバー16が被覆位置及び露出位置のいずれにあるかを検出するためのカバーセンサ35を備えている。加えて、インク収容室31から供給されたインクを吐出して、用紙Pに画像を記録するインクジェットヘッド3と、インクタンク4のインク残量を記憶するEEPROM64と、ユーザに報知すべき情報を表示するための表示部17と、インクタンク4のインク残量を入力する操作部18と、インクジェットヘッド3及び表示部17を制御する制御装置60とを備えている。そして、制御装置60は、カバー16が被覆位置と露出位置との間で移動したことをカバーセンサ35が検出したときに、インクの注入によってインク収容室31のインク残量が満量であることをEEPROM64に記憶する第1記憶処理を実行する。さらに、EEPROM64に記憶された最新のインク残量とインクジェットヘッド3から吐出されたインクの排出量とに基づいて、インクタンク4のインク残量を推定するインク残量推定処理を実行する。続いて、インク残量推定処理で推定される推定インク残量が満量未満であって閾値よりも多い状態において、所定条件を満たすタイミングで表示部17を制御し、視認したインクタンク4のインク残量を入力させることをユーザに促す情報を報知する第1報知処理を実行する。次いで、ユーザが入力したインク残量をEEPROM64に記憶させる第2記憶処理を実行する。最後に、第2記憶処理後に実行されるインク残量推定処理において推定される推定インク残量が閾値に達した場合、表示部17を制御してインクの補充を促す情報を報知する第2報知処理を実行する。
したがって、推定インク残量がインクの補充を促すための閾値に到達する前に、ユーザが視認した現状のインク残量をEEPROM64に記憶することが可能となる。このため、閾値に到達する際の、推定インク残量の精度が向上する。したがって、インクの補充のタイミングをユーザに精度良く報知することが可能となる。
また、本実施形態では、所定条件は、環境温度が所定温度よりも高い又は低い期間が所定期間T以上であるか否か、用紙Pに対する画像記録枚数が所定枚数N以上であるか否か、複合機1の電源が投入されたか否か、及び推定インク残量がインク収容室31の容量の半分に達したか否かのいずれかである。したがって、環境温度が所定温度よりも高い期間が所定期間以上か否か、用紙Pに対する画像記録枚数が所定枚数以上か否か、電源が投入されたか否か、推定インク残量がインク収容室31の容量の半分に到達したか否かのいずれかの条件を満たす場合に、第1報知処理が実行される。
加えて、本実施形態では、制御装置60は、ユーザによって入力されたインク残量Maと、所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtとの差の絶対値|Ma−Mt|が所定値Vpよりも大きいか否か、及び、所定値Vpよりも小さいか否かを判定する。したがって、ユーザによって入力されたインク残量Maと、所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtとのインク残量差が比較的大きい場合には、第1報知処理の実行頻度を増加させ、インク残量差が比較的小さい場合には、第1報知処理の実行頻度を減少させることができる。よって、ユーザに対する第1報知処理が不必要に増加するのを防ぐことが可能となる。
さらに、本実施形態では、EEPROM64に記憶された最新のインク残量Maと、インクジェットヘッド3から吐出されたインクの排出量Mdとに基づいて導出されたインク残量Mtoに係数aを乗じることで、インクタンク4のインク残量Mtを推定している。係数aは、直前にEEPROM64にインク残量Maの記憶が行われた際の所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtに乗じることで、このとき記憶されるインク残量Maと同じ量となる係数である。したがって、第2記憶処理後の推定インク残量の精度がより一層向上する。
また、本実施形態では、インクタンク4には、インク収容室31の容量に応じた目盛34が形成されている。したがって、ユーザがインクタンク4を視認するだけで、現状のインク残量を正確に把握することが可能となる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
上述の実施形態では、第1報知処理を実行する際の所定条件が、温度に関する条件、記録枚数に関する条件、電源に関する条件、及び推定インク残量に関する条件である場合について説明したが、所定条件はこれに限定されるものではない。所定条件は、これら4つの条件のうちの少なくとも1つであってもよいし、例えば気圧に関する条件等、これら4つの条件以外の条件を含んでいてもよい。
また、上述の実施形態では、ユーザによって入力されたインク残量Maと、所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtとの差の大きさに応じて、第1報知処理の実行頻度が増減するように所定条件を変更する場合について説明したが、このような所定条件の変更は行われなくてもよい。
また、上述した実施形態では、図6(a)に示す補充確認画面74を表示部17に表示してから、ユーザによって操作部18の「実行ボタン」が操作されてインク残量情報を更新する指示がなされたこと、及び、カバー16が被覆位置と露出位置との間で移動したことをカバーセンサ35が検出したことの両方の条件が満たされてからインク残量が満量であることを記憶しているが、図6(a)に示す補充確認画面74を表示部17に表示してから、カバー16が被覆位置と露出位置との間で移動したことをカバーセンサ35が検出したことという条件が満たされれば、インク残量が満量であることを記憶してもよい。インク残量が満量であることを記憶するのは、カバー16が被覆位置にあるときでも露出位置にあるときでもどちらでもよい。
また、上述の実施形態では、インク残量Mtを推定する際に、記憶されている最新のインク残量Maとインクの排出量Mdとに基づいて導出されたインク残量Mtoに乗じる係数aが、直前にインク残量Maの記憶が行われた際の所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtに乗じることで、このとき記憶されるインク残量Maと同じ量となる係数である場合について説明したが、係数の決め方はこれに限定されるものではない。すなわち、係数aは、直前にインク残量Maの記憶が行われた際の所定条件を満たすタイミングでの推定インク残量Mtに乗じることで、この推定インク残量Mtを、直前に記憶されたインク残量Maに近づけるものであればよい。さらに、このような係数aは使用しなくてもよい。
さらに、上述の実施形態では、インクタンク4には、インク残量10%〜100%の間で5%刻みとなっている目盛34が形成されている場合について説明したが、これには限定されない。例えば、目盛は10%刻みであってもよい。また、目盛はなくてもよい。受信部は、上述した実施形態のようなユーザ操作を受け付ける操作部18ではなく、PCインターフェイス(有線、無線)やメモリスロットなど、データ受信可能なものであれば他のものであってもよい。
また、上述の実施形態では、インクジェットヘッド3のノズル10からインクを吐出して画像を記録するプリント機能を有する複合機に本発明を適用した例について説明したが、これには限定されない。例えば、配線基板の配線パターンの材料など、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。
3 インクジェットヘッド(記録部)
4 インクタンク(液体タンク)
16 カバー
17 表示部(報知部)
18 操作部(受信部)
31 インク収容室(液体収容室)
32 注入口
34 目盛
35 カバーセンサ
60 制御装置
64 EEPROM(記憶部)

Claims (6)

  1. 液体を収容可能な液体収容室、及び、前記液体収容室に液体を補充するための注入口を有し、前記液体収容室に収容された液体を外部から視認可能な液体タンクと、
    前記注入口を被覆する被覆位置と、前記注入口を露出させる露出位置との間において移動可能なカバーと、
    前記カバーが前記被覆位置及び前記露出位置にいずれにあるかを検出するセンサと、
    前記液体収容室から供給された液体を吐出して、記録媒体に画像を記録する記録部と、
    前記液体タンクの液体残量を記憶する記憶部と、
    ユーザに情報を報知するための報知部と、
    前記液体タンクの液体残量を受信するための受信部と、
    前記記録部及び前記報知部を制御する制御装置とを備えており、
    前記制御装置は、
    前記カバーが前記露出位置と前記被覆位置との間で移動したことを前記センサが検出したことに基づいて、液体の注入によって前記液体収容室の液体残量が満量であることを前記記憶部に記憶させる第1記憶処理と、
    前記記憶部に記憶された最新の液体残量と前記記録部から排出された液体の排出量とに基づいて、前記液体タンクの液体残量を推定する液体残量推定処理と、
    前記液体残量推定処理において推定される推定液体残量が前記満量未満であって閾値よりも多い状態において、所定条件を満たすタイミングで前記報知部を制御して、視認した前記液体タンクの液体残量を前記受信部に受信させることをユーザに促す情報を報知する第1報知処理と、
    前記受信部が受信した液体残量を前記記憶部に記憶させる第2記憶処理と、
    前記第2記憶処理後に実行される前記液体残量推定処理において推定される前記推定液体残量が前記閾値に到達した場合、前記報知部を制御して前記液体の補充を促す情報を報知する第2報知処理とを実行することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記所定条件は、
    環境温度が所定温度よりも高い期間が所定期間以上か否か、記録媒体に対する画像記録枚数が所定枚数以上か否か、電源が投入されたか否か、前記推定液体残量が前記液体収容室の容量の半分に到達したか否かの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記所定条件は、
    環境温度が所定温度よりも高い期間が所定期間以上か否か、記録媒体に対する画像記録枚数が所定枚数以上か否かの少なくともいずれかであり、
    前記制御装置は、
    前記受信部が受信した液体残量と、前記所定条件を満たすタイミングでの前記推定液体残量との液体残量差が所定値よりも大きいと判定したときに、前記所定値に対応する前記所定条件におけるよりも前記第1報知処理の実行頻度が増加するように、及び、前記液体残量差が前記所定値よりも小さいと判定したときに、前記所定値に対応する前記所定条件におけるよりも前記第1報知処理の実行頻度が減少するように、前記所定条件を変更することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記第2記憶処理後に実行される前記液体残量推定処理において、直前の前記第2記憶処理に係る前記所定条件を満たすタイミングでの前記推定液体残量に乗じることで、当該推定液体残量を前記直前の第2記憶処理で記憶された液体残量に近づける所定係数を、前記記憶部に記憶された前記最新の液体残量と前記排出量とに基づいて導出された液体残量の値に乗じることで、前記推定液体残量を推定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記所定係数は、直前の前記第2記憶処理に係る前記所定条件を満たすタイミングでの前記推定液体残量に当該所定係数が乗じられると、前記直前の第2記憶処理で記憶された液体残量と同じ量となる係数であることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記液体タンクには、前記液体収容室の容量に応じた目盛りが形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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