JP2010097404A - 画面表示制御装置およびこの画面表示制御装置の制御用プログラム - Google Patents

画面表示制御装置およびこの画面表示制御装置の制御用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像メモリからの画像データ読出しのデータ転送単位としてのデータサイズを必要に応じて縮小することにより、クロックアップせずに画像メモリへの画像データの書込みを確実に行うとともに、コストダウンを図ることできる技術を提供する。
【解決手段】画像データ書込要求信号と画像データ読出要求信号との受付けが重複したときに、VRAM766からの画像データ読出しにおけるデータ転送単位のデータサイズを縮小することにより、VRAM766からのデータ転送単位分の画像データ読出しに必要な時間が短縮されるので、この短縮された時間を利用してVRAM766へ画像データを書込むことができ、クロックアップせずにVRAM766への画像データの書込みを確実に行うことができる。また、クロックアップしなくともよいため、放射電磁波などを低減できるとともに省電力を図ることができるためコストダウンを図ることができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、画面表示制御を行う技術に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような、画像データを処理する機能を備える画面表示制御装置が知られている。この種の画面表示制御装置は、処理した画像データを一時的に格納する画像メモリ(VideoRAM)を一般的に備えており、画像メモリに格納された処理済の画像データを周期的に読出すことで画面表示を行うように構成されている。
特開2007−264572号公報(段落0017,0018、図1など)
ところで、近年の液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイといった画面表示装置では、高解像度化および高諧調度化が進んでおり、画面表示装置に表示する画像のデータ容量も増大している。したがって、画像メモリから画像データを周期的に読出しながら新たな画像データを画像メモリに確実に書込むために、画像メモリからの画像データの読出し動作および画像メモリへの画像データの書込み動作の動作タイミングを規定するクロックをクロックアップする必要性が生じている。ところが、クロックアップすることで、装置の消費電流が大きくなること、さらに、装置外部への放射電磁波ノイズ対策のための部品が多く必要となることから、コストアップの原因となっていた。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、画像メモリからの画像データ読出しのデータ転送単位としてのデータサイズを必要に応じて縮小することにより、クロックアップせずに画像メモリへの画像データの書込みを確実に行うとともに、コストダウンを図ることできる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる画面表示制御装置は、上記目的を達成するため、画像データを入力する画像データ入力手段と、前記画像データ入力手段により入力された画像データが書込まれる書換自在の画像メモリと、表示部の画面表示に同期して前記画像メモリから周期的に画像データを読出して、読出した画像データを前記表示部へ出力する画像データ出力手段と、前記画像データ入力手段からの画像データ書込要求と、前記画像データ出力手段からの画像データ読出要求とに応じて、所定のデータサイズをデータ転送単位として、前記画像メモリへの画像データの書込みと、前記画像メモリからの画像データの読出しとを制御するメモリ制御手段とを備え、前記メモリ制御手段は、通常状態において、通常データサイズを前記データ転送単位として前記画像メモリから画像データを読出して前記画像データ出力手段に出力し、前記画像データ書込要求と前記画像データ読出要求との受付けが重複したときには、前記通常データサイズよりも小さい縮小データサイズを前記データ転送単位として、前記画像メモリから画像データを読出して前記画像データ出力手段に出力することを特徴としている。
また、この発明にかかる画面表示制御装置の制御用プログラムは、画像データを入力する画像データ入力手段と、前記画像データ入力手段により入力された画像データが書込まれる書換自在の画像メモリと、表示部の画面表示に同期して前記画像メモリから周期的に画像データを読出して、読出した画像データを前記表示部へ出力する画像データ出力手段と、前記画像データ入力手段からの画像データ書込要求と、前記画像データ出力手段からの画像データ読出要求とに応じて、所定のデータサイズをデータ転送単位として、前記画像メモリへの画像データの書込みと、前記画像メモリからの画像データの読出しとを制御するメモリ制御手段とを備える画面表示制御装置の制御用プログラムにおいて、通常状態において、通常データサイズを前記データ転送単位として前記画像メモリから画像データを読出して前記画像データ出力手段に出力し、前記画像データ書込要求と前記画像データ読出要求との受付けが重複したときには、前記通常データサイズよりも小さい縮小データサイズを前記データ転送単位として、前記画像メモリから画像データを読出して前記画像データ出力手段に出力するように前記メモリ制御手段を制御することを特徴としている。
このように構成された発明では、メモリ制御手段は、通常状態において、通常データサイズをデータ転送単位として画像メモリから画像データを読出して画像データ出力手段に出力するため、画像データ読出要求に応じて画像メモリから画像データが通常データサイズずつ周期的に読み出される。一方、画像データ書込要求と画像データ読出要求との受付けが重複したときには、メモリ制御手段は、通常データサイズよりも小さい縮小データサイズをデータ転送単位として、画像メモリから画像データを読出して画像データ出力手段に出力するため、画像メモリからの画像データの読出しは縮小データサイズずつ周期的に行われる。したがって、画像メモリからの画像データ読出しにおけるデータ転送単位のデータサイズを必要に応じて縮小することにより、画像メモリからのデータ転送単位分の画像データ読出しに必要な時間が短縮されるので、この短縮された時間を利用して画像メモリへ画像データを書込むことができ、クロックアップせずに画像メモリへの画像データの書込みを確実に行うことができる。また、クロックアップしなくともよいため、放射電磁波などを低減できるとともに省電力を図ることができるためコストダウンを図ることができる。
なお、メモリ制御手段による画像メモリへの画像データの書込み動作、および、画像メモリからの画像データの読出し動作の動作タイミングを規定するクロックしては、表示部の画像解像度および階調度に基づくデータサイズの画像データを、通常データサイズをデータ転送単位として、表示部の画面表示の所定のフレームレートに基づいて確実に画像メモリから読出しできる速度であればよい。また、縮小データサイズとしては、データ転送単位を縮小データサイズに縮小することで、画像メモリへ画像データを確実に書込みできるように、画像メモリからの画像データ読出し時間が短縮されるサイズに設定すればよい。
また、前記メモリ制御手段は、前記縮小データサイズを前記データ転送単位とする前記画像メモリからの画像データの読出し時において、前記画像データ書込要求および前記画像データ読出要求それぞれに基づく前記画像メモリへの画像データの書込み、および、前記画像メモリからの画像データの読出しが完了したときに、新たな前記画像データ書込要求および前記画像データ読出要求の受付けが重複していなければ、前記通常状態の前記通常データサイズを前記データ転送単位とするようにしてもよい。
このような構成とすれば、縮小データサイズをデータ転送単位をする画像メモリからの画像データの読出し時において、画像データ書込要求および画像データ読出要求に基づく画像メモリへの画像データの書込みと、画像メモリからの画像データの読出しとが完了したときに、新たな画像データ書込要求および画像データ読出要求とが重複していなければ、メモリ制御手段は、通常状態の通常データサイズをデータ転送単位とするため、確実に通常状態へと移行できる。
また、画像データを構成する画素データを上位ビット群と下位ビット群との2つに分割する画像データ分割手段をさらに備え、前記画像データ分割手段は、前記通常データサイズ分の画像データの各画素データの前記上位ビット群のデータサイズを合計したデータサイズが前記縮小データサイズとなるように、前記各画素データを分割し、前記メモリ制御手段は、前記画像データ入力手段により入力された画像データの前記画像メモリへの書込み時に、前記通常データサイズを前記データ転送単位とし、前記画像データ分割手段により分割された、前記通常データサイズ分の前記各画素データの、前記上位ビット群を前記画像メモリに書込んだ後に、前記下位ビット群を前記画像メモリに書込むようにしてもよい。
このような構成とすれば、メモリ制御手段は、画像データ入力手段により入力された画像データの画像メモリへの書込み時に、通常データサイズをデータ転送単位とし、画像データ分割手段により分割された通常データサイズ分の各画素データの、上位ビット群を画像メモリに書込んだ後に、下位ビット群を画像メモリに書込む。したがって、メモリ制御手段は、縮小データサイズをデータ転送単位としたメモリ制御手段による画像メモリからの画像データの読出し時に、データサイズの合計が縮小データサイズとなる上位ビット群のみを読出して画像データ出力手段に出力することで、データ転送単位を縮小したにも関わらず、全ての画素データに基づく画像を表示部に表示できる。
このとき、前記縮小データサイズを前記データ転送単位とした前記メモリ制御手段による前記画像メモリからの画像データの読出し時に、前記メモリ制御手段により前記画像メモリから読出した前記各画素データの前記上位ビット群の各々に、任意の値を割当てて連結し前記各画素データを再構成する画像データ再構成手段をさらに備えるのが好ましい。
このような構成とすれば、画像データ再構成手段が、メモリ制御手段により画像メモリから読出した各画素データの上位ビット群の各々に、任意の値を割当てて連結し各画素データを再構成することにより、上位ビット群のみのデータから表示部に表示可能な画像データを適正に再構成することができる。
また、前記通常データサイズを前記データ転送単位とした前記メモリ制御手段による前記画像メモリからの画像データの読出し時に、前記メモリ制御手段により前記画像メモリから読出した前記各画素データの前記上位ビット群と前記下位ビット群とから前記各画素データを再構成する画像データ再構成手段をさらに備えてもよい。
このような構成とすれば、画像データ再構成手段が、メモリ制御手段により画像メモリから読出した各画素データの上位ビット群と下位ビット群とから各画素データを再構成することにより、画像メモリに格納された画像データに基づく画像を確実に表示部に表示できる。
図1は本発明の画面表示制御装置の一実施形態であるLCDコントローラ76が実装されるフォトプリンタ10を示す斜視図である。また、図2はフォトプリンタ10の内部構成の概略を示す図である。このフォトプリンタ10では、プリンタ本体12の内部にはプリント機構50(図2参照)が内蔵されており、フォトプリンタ10の全体の制御を司るコントローラ70(図2参照)からの動作指令に応じて用紙Pへの印刷を実行する。そして、こうして印刷された用紙がプリンタ本体12の前面に排紙される。
このプリンタ本体12の前面には、図1に示すように、前面扉14が開閉自在に取り付けられている。この前面扉14はプリンタ本体12の前面を開閉するための蓋である。そして、開状態のときには、プリント機構50から排紙される用紙Pを受けるための排紙トレイとして機能する。また、プリンタ本体12の前面に設けられた各種のメモリカードスロット16をユーザが利用可能な状態となる。つまり、この状態でユーザは印刷対象となる画像ファイルを記憶したメモリカードMをメモリカードスロット16に差し込むことができる。画像ファイルデータを記憶する外部媒体としてはメモリカードに限定されず、USBメモリやディスク媒体など他のものであってもよい。また、画像を記憶したデジタルカメラや携帯電話等の電子機器を本フォトプリンタ10にケーブルや赤外線を利用した通信によって接続し外部媒体として機能させてもよい。
また、プリンタ本体12の上面には操作パネル20が設けられる一方、プリンタ本体12の上面の奥の一辺に対してカバー30が開閉自在に取り付けられている。このカバー30は、プリンタ本体12の上面を覆うことのできる大きさに成形された樹脂板であり、開状態では操作パネル20の表面を外部に露出する(図1参照)。一方、カバー30が閉状態に閉じられると、操作パネル20全体を覆う。
この操作パネル20には、文字や図形、記号などを表示する例えばLCDディスプレイにより構成された表示部22と、この表示部22の周囲に配置されたボタン群24とを備えている。ボタン群24は、図2に示すように、電源のオンオフを行うための電源ボタン24a、メインメニュー画面を呼び出すためのメニューボタン24b、操作を途中でキャンセルしたり用紙Pへの印刷を途中で中断したりするためのキャンセルボタン24c、用紙Pへの印刷実行を指示するための印刷ボタン24d、メモリカードスロット16に挿入されたメモリカードMに編集画像等を保存するための保存ボタン24e、表示部22に表示された複数の選択肢の中から所望の選択肢を選択したりカーソルを移動したりするときに操作される上下左右の各矢印ボタン24f〜24i、この上下左右の各矢印ボタン24f〜24iの中央に配置され各矢印ボタン24f〜24iによって選択されている選択肢に決定したことを指示するためのOKボタン24j、表示部22での画面表示を切り替えるための表示切替ボタン24k、表示部22に表示される左ガイドを選択する左ガイド選択ボタン24l、表示部22に表示される右ガイドを選択する右ガイド選択ボタン24m、排紙トレイとしての機能を備えた前面扉14を開く排紙トレイオープンボタン24nなどで構成されている。
また、表示部22の表示内容を確認するために、カバー30には表示部22と同じ大きさの窓32が設けられている。つまり、カバー30が閉状態にあるときにはユーザはこの窓32を介して表示部22の表示内容を確認することができる。一方、カバー30は開状態のときには、表示部22を図1に示すように好みの角度に調整することが可能となっている。
このようにカバー30を開状態としたときには、操作パネル20に対して斜め後方に傾斜した状態でカバー30は保持され、用紙Pをプリント機構50へ供給するためのトレイとして利用可能となっている。また、操作パネル20の奥には、プリント機構50の給紙口58が設けられるとともに、ガイド幅が用紙の幅に合うように左右方向にスライド操作される一対の用紙ガイド59が設けられている。
そして、給紙口58を介して用紙Pがプリント機構50に送り込まれて印刷が実行される。このプリント機構50には、図2に示すように、キャリッジ53が左右方向にループ状に架け渡されたタイミングベルト51により駆動されガイド52に沿って左右に往復動する。このキャリッジ53には、紙端検出センサ57が設けられ、用紙Pの左右端や上下端を検出する。つまり、紙端検出センサ57は、給紙口58にセットされた用紙に対して印刷前にキャリッジ53が左右方向に走査したときにその用紙の左右端を検出して用紙幅の認識を可能にしたり、印刷途中で用紙の後端を検出して用紙長さの認識を可能にしたりする。
また、このキャリッジ53には、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の各色のインクを個別に収容したインクカートリッジ54が搭載されている。これらのインクカートリッジ54はそれぞれ印刷ヘッド55に接続されている。そして、印刷ヘッド55はインクカートリッジ54からのインクに圧力をかけてノズル(図示省略)から用紙Pに向かってインクを吐出する。この実施形態では、印刷ヘッド55は圧電素子に電圧をかけることにより該圧電素子を変形させてインクを加圧する方式を採用しているが、発熱抵抗体(例えばヒータなど)に電圧をかけインクを加熱して発生した気泡によりインクを加圧する方式を採用してもよい。こうして印刷された用紙Pは搬送ローラ56によって開状態の前面扉(排紙トレイ)14へ送り出される。
また、図示を省略しているものの、プリンタ本体12の背面にはバッテリパックを装着可能となっており、商用電源に接続しなくとも本プリンタ10をバッテリにより動作させることが可能となっている。この点および本プリンタ10がホストコンピュータに接続しなくても使用することができるスタンドアロンプリンタとなっている点により、本プリンタ10は持ち運び容易でどこでも使用できるようになっている。
図3はコントローラ70の構成の一例を示すブロック図である。コントローラ70は、図3に示すように、CPU71を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムや各種データ、各種プログラムや各種テーブルなどを記憶したROM72、一時的にデータを記憶するRAM73、プリント機構50やメモリカードスロット16などとの通信を可能とするインターフェース(I/F)74などを備えている。また、コントローラ70は、メモリカードMに編集画像などを保存するほか、プリント機構50の印刷ヘッド55への制御信号や操作パネルの表示部22への制御信号を出力する。
また、コントローラ70には、インターフェース74を通してメモリカードMなどの外部記憶媒体から与えられる画像データに対し必要な画像処理を行うための画像処理モジュール75が設けられている。画像処理モジュール75はまた、表示部22に表示させるためのメニュー画面などのプリンタ固有の画像に対応する画像データや、アイコンなど、表示部22に表示されるベース画像の一部と置換されて挿入される部分画像に対応する部分書込データを生成する機能を有している。
画像処理モジュール75から出力されるRGB画像データは、表示部22を表示制御するためのLCDコントローラ76(本発明の「画面表示制御装置」に相当)に与えられる。なお、以下では、LCDディスプレイにより構成される表示部22の画素数はWVGA(Wide Video Graphics Array)形式の800ドット×480ドットであり、800ドット分の画素データにより画像データの1ラインが構成されており、480ラインのラインデータにより一の画像が構成される。したがって、画像処理モジュール75から、800ドット×480ドットの大きさの表示部22の一画面に相当する画像のRGB画像データなどがLCDコントローラ76に入力されることとなる。なお、画像データを構成する各画素データの色解像度は、各色8ビット、合計24ビット(3バイト)のデータサイズで、フルカラー表示可能に構成される。
LCDコントローラ76は、同期信号発生部769を備え、表示部22への画像の表示タイミングを制御するための水平・垂直同期信号など、種々の同期信号を発生可能に構成されている。また、同期信号発生部769は、後述するRAM制御部765の動作タイミングを規定するクロック(本実施形態では66MHz)を生成するように構成されている。また、画像処理モジュール75から入力されたシリアルデータをパラレルデータに変換して画像データを入力する入力データ変換部(本発明の「画像データ入力手段」に相当)761と、入力データ変換部761によりパラレルデータに変換された画像データを一時的に保持可能なバッファ762とを備えている。そして、入力データ変換部761により入力されてバッファ762に一時的に保持された画像データが書込まれる書換自在のVRAM766(本発明の「画像メモリ」に相当)と、表示部22への画面表示の水平・垂直同期信号に同期してVRAM766から周期的に画像データを読出して、読出した画像データを表示部22へ出力するためのデータ変換を行い、表示部22に出力する出力データ変換部(本発明の「画像データ出力手段」に相当)768とを備えている。したがって、VRAM766に格納された画像データは出力データ変換部768を介して表示部22に出力されて表示される。なお、出力データ変換部768によりVRAM766から読出された画像データはバッファ767に一時的に保持された後、表示部22へ出力するためのデータ変換が行われた上で、表示部22に出力されるように構成されている。
また、VRAM766には、少なくとも入力データ変換部761により入力された480ライン分(一の画像分)の画像データを格納可能な領域が設けられている。本実施形態では、VRAM766のメモリアドレス0、10,20…,4790が示す格納領域に、各ライン0,1,2…,479の画像データがそれぞれ格納されるように構成されている。
また、LCDコントローラ76は、入力データ変換部761からの画像データ書込要求信号と、出力データ変換部768からの画像データ読出要求信号とに応じて、所定のデータサイズをデータ転送単位として、VRAM766への画像データの書込みと、VRAM766からの画像データの読出しとを制御するRAM制御部(本発明の「メモリ制御手段」に相当)765を備えている。
そして、RAM制御部765は、通常状態において、通常データサイズ(本実施形態では24バイト)をデータ転送単位としてVRAM766から画像データを読出して出力データ変換部768に出力する。また、入力データ変換部761からの画像データ書込要求信号と、出力データ変換部768からの画像データ読出要求信号との受付けが重複したときには、通常データサイズよりも小さい縮小データサイズ(本実施形態では16バイト)をデータ転送単位として、VRAM766から画像データを読出して出力データ変換部768に出力するように構成されている。また、RAM制御部765は、縮小データサイズをデータ転送単位とするVRAM766からの画像データ読出し時において、画像データ書込要求信号および画像データ読出要求信号それぞれに基づくVRAM766への画像データの書込み、および、VRAM766からの画像データの読出しとが完了したときに、新たな画像データ書込要求信号および画像データ読出要求信号の受付けが重複していなければ、通常状態の通常データサイズをデータ転送単位とするように構成されている。
一方、本実施形態では、RAM制御部765は、入力データ変換部761により入力された画像データのVRAM766への書込み時には、通常データサイズ(24バイト)をデータ転送単位として書込みを行うように構成されている。なお、上記したRAM制御部765の動作タイミングを規定するクロックとしては、表示部22の画像解像度(WVGA)および階調度(24ビットフルカラー)に基づくデータサイズの画像データを、表示部22の画面表示の所定のフレームレート(60フレーム/s)でVRAM766から読出しできる速度であればよい。
また、本実施形態では、RAM制御部765とVRAM766との間のデータバス幅は16ビット(2バイト)に構成されている。そして、RAM制御部765およびVRAM766間の画像データの転送効率を向上するために、上記したように、所定のデータサイズをデータ転送単位として、画像データをバースト転送するように構成されている。すなわち、データ転送単位が24バイトのときは、12バースト転送(2バイト×12回)することにより24バイトずつ画像データを転送し、データ転送単位が16バイトのときは、8バースト転送(2バイト×8回)することにより16バイトずつ画像データを転送するように構成されている。なお、RAM制御部765とVRAM766との間のデータバス幅については16ビットに限定されるものではない。また、データ転送単位としての通常データサイズおよび縮小データサイズの大きさについては、上記した値に限定されるものではなく、装置の構成などに基づいて適宜変更することができる。
また、LCDコントローラ76は、入力データ変換部761からの画像データを構成する画素データを、必要に応じて上位ビット群と下位ビット群との2つに分割する画像データ分割部(本発明の「画像データ分割手段」に相当)763を備えている。なお、本実施形態では、画像データ分割部763は常に、画素データを上位ビット群と下位ビット群とに分割し、RAM制御部765は、画像データ分割部763により分割された状態の画素データを予め定められた規則性でVRAM766に書込むように構成されている。次に、図4および図5を参照して、画像データ分割部763と、RAM765による画像データのVRAM766への書込みについて詳細に説明する。
図4は画像データ分割部763による画素データの分割の一例を示す図、図5はRAM制御部765によるデータ転送単位(通常データサイズ)分の画像データのVRAM766への書込みの構成の一例を示す図である。なお、図4および図5の各□の中の数字は、各データのビット位置を表す添え字である。また、図5の左側の1〜12の数字はバースト転送の回数を示し、1バースト転送で2バイト(16ビット)分の画素データが転送され、8バースト転送で縮小データサイズ(16バイト)分の画素データが転送され、12バースト転送で通常データサイズ分(24バイト)分の画素データが転送されることを示す。
図4に示すように、画像データ分割部763は、各画素データを構成する8ビットのR(赤)・G(緑)・B(青)のデータをそれぞれ、
R:「76543210」→上位ビット群「76543」、下位ビット群「210」
G:「76543210」→上位ビット群「765432」、下位ビット群「10」
B:「76543210」→上位ビット群「76543」、下位ビット群「210」
のように分割する。なお、上位ビット群がR:5ビット、G:7ビット、B:5ビットとなるように分割するのは、いわゆる、ハイカラー表示による階調度数と同様の画素データ構成とするためであり、画素データをこのように分割することにより、上位ビット群のみに基づいて表示部22に画像を表示したときの、表示部22に表示される画像の劣化を抑制できる。
また、図5に示すように、本実施形態では、画像データ分割部763は、通常データサイズ(24バイト)分の画像データの各画素データの上位ビット分のデータサイズを合計したデータサイズが縮小データサイズ(16バイト)となるように、各画素データを分割する。また、図5に示すように、RAM制御部765は、画像データ分割部763により分割された、通常データサイズ分の各画素データの、上位ビット群をVRAM766に転送して書込んだ後に、下位ビット群をVRAM766に転送して書込むように構成されている。
また、LCDコントローラ76は、上記したように各画素データが画像データ分割部763により分割された状態でRAM制御部765によりVRAM766に書込まれた各画素データの、RAM制御部765による読出し時に、分割された画素データを再構成して出力データ変換部768に出力する画像データ再構成部(本発明の「画像データ再構成手段」に相当)764を備えている。
画像データ再構成部764は、通常データサイズをデータ転送単位としたRAM制御部765によるVRAM766からの画像データの読出し時に、RAM制御部765からの指令信号に応じて、RAM制御部765がVRAM766から読出した各画素データの上位ビット群と下位ビット群とから各画素データを再構成するように構成されている。一方、画像データ再構成部764は、縮小データサイズをデータ転送単位としたRAM制御部765によるVRAM766からの画像データの読出し時に、RAM制御部765からの指令信号に応じて、RAM制御部765がVRAM766から読出した各画素データの上位ビット群の各々に、任意の値(本実施形態では”0”)を割当てて連結し各画素データを再構成するように構成されている。なお、上位ビット群の各々に割当てる値としては、上記した値”0”に限定されるものではなく、目的に応じて適宜、最適な値を割当てればよい。
なお、LCDコントローラ76は、それぞれメモリ等により構成された、書込ラインカウンタ(図示省略)と、読出ラインカウンタ(図示省略)と、書込画素カウンタ(図示省略)と、読出画素カウンタ(図示省略)とを備えている。この読出画素カウンタの値は、VRAM766からの1画素分の画像データの読出しタイミングを規定するためのクロックに基づいて加算される。また、書込画素カウンタの値は、VRAM766からの1画素分の画像データの書込みタイミングを規定するためのクロックに基づいて加算される。また、読出画素カウンタは水平同期信号の出力時に”0”にリセットされ、1画素分の画像データの読出しタイミングを規定するクロックの度に加算されるように構成されている。したがって、水平同期信号が出力されるともに読出画素カウンタの”0”からの加算が開始される。次に、図6を参照して読出データサイズ切換処理について説明する。
<読出データサイズ切換処理>
図6はRAM制御部765によるVRAM766からの画像データの読出データサイズの切換処理の一例を示すフローチャートである。上記したように、RAM制御部765は、通常状態として、通常データサイズをデータ転送単位としてVRAM766から画像データを読出して出力データ変換部768に出力するように構成されている。そして、図6に示す読出データサイズ切換処理が実行されて、同期信号発生部769からRAM制御部765にクロックが出力される度に、RAM制御部765は、入力データ変換部761からの画像データ書込要求信号と、出力データ変換部768からの画像データ読出要求信号との受付けが重複するかどうかを判定する(ステップS1)。
そして、画像データ書込信号と画像データ読出信号との受付けが重複することがなければ、RAM制御部765はステップS1において、常にNOと判定し、データ転送単位としての読出データサイズは常に通常データサイズに設定されて、画像データ再構成部764に、読出した上位ビット群および下位ビット群から画素データを再構成するように指令信号が与えられる(ステップS3)。一方、画像データ書込信号と画像データ読出信号との受付けが重複し、ステップS1においてYESと判定されれば、RAM制御部765は、データ転送単位としての読出データサイズを縮小データサイズに設定し、画像データ再構成部764に、読出した上位ビット群に”0”を割当てて連結することにより画素データを再構成するように指令信号が与えられる(ステップS2)。そして、読出データサイズ切換処理の実行を一時的に停止する。
次に、RAM制御部765による縮小データサイズをデータ転送単位とするVRAM766からの画像データの読出し時において、RAM制御部765が重複して受付けた、画像データ書込要求信号および画像データ読出要求信号それぞれに基づくVRAM766からの画像データの読出しと、VRAM766への画像データ書込みとが完了したときに、図6に示す読出データサイズ切換処理が再開されて、ステップS1が実行される。そして、新たな画像データ書込要求信号および画像データ読出要求信号との受付けが重複していなければ、ステップS1においてNOと判定されて、データ転送単位としての読出データサイズは通常データサイズに設定されて、画像データ再構成部764に、読出した上位ビット群および下位ビット群から画素データを再構成するように指令信号が与えられる(ステップS3)。
以上のように、本実施形態では、RAM制御部765は、通常状態において、通常データサイズをデータ転送単位としてVRAM766から画像データを読出して出力データ変換部768に出力するため、画像データ読出要求信号に応じてVRAM766から画像データが通常データサイズずつ周期的に読み出される。一方、画像データ書込要求と画像データ読出要求との受付けが重複したときには、RAM制御部765は、通常データサイズよりも小さい縮小データサイズをデータ転送単位として、VRAM766から画像データを読出して出力データ変換部768に出力するため、VRAM766からの画像データの読出しは縮小データサイズずつ周期的に行われる。したがって、VRAM766からの画像データ読出しにおけるデータ転送単位のデータサイズを必要に応じて縮小することにより、VRAM766からのデータ転送単位分の画像データ読出しに必要な時間が短縮されるので、この短縮された時間を利用してVRAM766へ画像データを書込むことができ、クロックアップせずにVRAM766への画像データの書込みを確実に行うことができる。また、クロックアップしなくともよいため、放射電磁波などを低減できるとともに省電力を図ることができるためコストダウンを図ることができる。
また、上記した実施形態では、縮小データサイズをデータ転送単位をするVRAM766からの画像データの読出し時において、画像データ書込要求信号および画像データ読出要求信号に基づくVRAM766への画像データの書込みと、VRAM766からの画像データの読出しとが完了したときに、新たな画像データ書込要求信号および画像データ読出要求信号とが重複していなければ、RAM制御部765は、通常状態の通常データサイズをデータ転送単位とするため、確実に通常状態へと移行できる。
また、上記した実施形態によれば、RAM制御部765は、入力データ変換部761により入力された画像データのVRAM766への書込み時に、通常データサイズをデータ転送単位とし、画像データ分割部763により分割された通常データサイズ分の各画素データの、上位ビット群をVRAM766に書込んだ後に、下位ビット群をVRAM766に書込む。したがって、RAM制御部765は、縮小データサイズをデータ転送単位としたRAM制御部765によるVRAM766からの画像データの読出し時に、データサイズの合計が縮小データサイズとなる上位ビット群のみを読出して出力データ変換部768に出力することで、データ転送単位を縮小したにも関わらず、全ての画素データに基づく画像を表示部22に表示できる。
また、上記した実施形態によれば、縮小データサイズをデータ転送単位をするVRAM766からの画像データの読出し時において、画像データ再構成部764が、RAM制御部765によりVRAM766から読出した各画素データの上位ビット群の各々に、”0”を割当てて連結し各画素データを再構成することにより、上位ビット群のみのデータから表示部22に表示可能な画像データを適正に再構成することができる。
また、上記した実施形態によれば、通常データサイズをデータ転送単位をするVRAM766からの画像データの読出し時において、画像データ再構成部764が、RAM制御部765によりVRAM766から読出した各画素データの上位ビット群と下位ビット群とから各画素データを再構成することにより、VRAM766に格納された画像データに基づく画像を確実に表示部22に表示できる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、各画素データを画像データ分割部763により分割した後にVRAM766に書込んだが、画素データを分割せずにVRAM766に書込んでももちろんよい。また、本発明の画面表示制御にかかる各種機能をハードウェアにより構成したが、これらの機能を、CPU71またはLCDコントローラ76が別途備えるCPUなどによって、ソフトウェアにより実現してもよい。このような構成としても、上記した効果と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、インクカートリッジ方式のフォトプリンタ10を例として説明したが、その他のインクジェット式プリンタ等の印刷装置にも本発明を適用してもよい。また、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイといった画面表示装置に画像を表示する技術に本発明を広く適用できる。
本発明の画面表示制御装置が実装されるフォトプリンタを示す斜視図。 フォトプリンタの内部構成の概略を示す図。 コントローラの構成の一例を示すブロック図。 画素データの分割の一例を示す図。 データ転送単位分の画像データの構成の一例を示す図。 読出データサイズ切換処理の一例を示すフローチャート。
符号の説明
22…表示部、76…LCDコントローラ(画面表示制御装置)、761…入力データ変換部(画像データ入力手段)、763…画像データ分割部(画像データ分割手段)、764…画像データ再構成部(画像データ再構成手段)、765…RAM制御部(メモリ制御手段)、766…VRAM(画像メモリ)、768…出力データ変換部(画像データ出力手段)

Claims (6)

  1. 画像データを入力する画像データ入力手段と、
    前記画像データ入力手段により入力された画像データが書込まれる書換自在の画像メモリと、
    表示部の画面表示に同期して前記画像メモリから周期的に画像データを読出して、読出した画像データを前記表示部へ出力する画像データ出力手段と、
    前記画像データ入力手段からの画像データ書込要求と、前記画像データ出力手段からの画像データ読出要求とに応じて、所定のデータサイズをデータ転送単位として、前記画像メモリへの画像データの書込みと、前記画像メモリからの画像データの読出しとを制御するメモリ制御手段とを備え、
    前記メモリ制御手段は、
    通常状態において、通常データサイズを前記データ転送単位として前記画像メモリから画像データを読出して前記画像データ出力手段に出力し、
    前記画像データ書込要求と前記画像データ読出要求との受付けが重複したときには、前記通常データサイズよりも小さい縮小データサイズを前記データ転送単位として、前記画像メモリから画像データを読出して前記画像データ出力手段に出力する
    ことを特徴とする画面表示制御装置。
  2. 前記メモリ制御手段は、
    前記縮小データサイズを前記データ転送単位とする前記画像メモリからの画像データの読出し時において、
    前記画像データ書込要求および前記画像データ読出要求それぞれに基づく前記画像メモリへの画像データの書込み、および、前記画像メモリからの画像データの読出しが完了したときに、
    新たな前記画像データ書込要求および前記画像データ読出要求の受付けが重複していなければ、前記通常状態の前記通常データサイズを前記データ転送単位とする請求項1に記載の画面表示制御装置。
  3. 画像データを構成する画素データを上位ビット群と下位ビット群との2つに分割する画像データ分割手段をさらに備え、
    前記画像データ分割手段は、前記通常データサイズ分の画像データの各画素データの前記上位ビット群のデータサイズを合計したデータサイズが前記縮小データサイズとなるように、前記各画素データを分割し、
    前記メモリ制御手段は、前記画像データ入力手段により入力された画像データの前記画像メモリへの書込み時に、前記通常データサイズを前記データ転送単位とし、
    前記画像データ分割手段により分割された、前記通常データサイズ分の前記各画素データの、前記上位ビット群を前記画像メモリに書込んだ後に、前記下位ビット群を前記画像メモリに書込む請求項1または2に記載の画面表示制御装置。
  4. 前記縮小データサイズを前記データ転送単位とした前記メモリ制御手段による前記画像メモリからの画像データの読出し時に、前記メモリ制御手段により前記画像メモリから読出した前記各画素データの前記上位ビット群の各々に、任意の値を割当てて連結し前記各画素データを再構成する画像データ再構成手段をさらに備える請求項3に記載の画面表示制御装置。
  5. 前記通常データサイズを前記データ転送単位とした前記メモリ制御手段による前記画像メモリからの画像データの読出し時に、前記メモリ制御手段により前記画像メモリから読出した前記各画素データの前記上位ビット群と前記下位ビット群とから前記各画素データを再構成する画像データ再構成手段をさらに備える請求項3に記載の画面表示制御装置。
  6. 画像データを入力する画像データ入力手段と、
    前記画像データ入力手段により入力された画像データが書込まれる書換自在の画像メモリと、
    表示部の画面表示に同期して前記画像メモリから周期的に画像データを読出して、読出した画像データを前記表示部へ出力する画像データ出力手段と、
    前記画像データ入力手段からの画像データ書込要求と、前記画像データ出力手段からの画像データ読出要求とに応じて、所定のデータサイズをデータ転送単位として、前記画像メモリへの画像データの書込みと、前記画像メモリからの画像データの読出しとを制御するメモリ制御手段とを備える画面表示制御装置の制御用プログラムにおいて、
    通常状態において、通常データサイズを前記データ転送単位として前記画像メモリから画像データを読出して前記画像データ出力手段に出力し、
    前記画像データ書込要求と前記画像データ読出要求との受付けが重複したときには、前記通常データサイズよりも小さい縮小データサイズを前記データ転送単位として、前記画像メモリから画像データを読出して前記画像データ出力手段に出力するように前記メモリ制御手段を制御する
    ことを特徴とする画面表示制御装置の制御用プログラム。
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