JP4155555B2 - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録装置、記録システム及び記録方法に関し、特に、記憶媒体を挿入可能なスロットと、該スロットに挿入された記憶媒体に格納されたデータにアクセスするためのインタフェースとを備え、記憶媒体に格納された画像データの記録が可能な記録装置、該記録装置を含む記録システム及び記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行うプリンタが広く使用されている。
【0003】
プリンタの使用形態としては、パーソナルコンピュータなどのホスト機器と接続し、ホスト機器にインストールしたプリンタドライバによって、記録すべき画像や文字などのデータをプリンタでの記録に適した形態に処理し、制御データと共にプリンタに送信して記録を実行させるのが一般的である。
【0004】
近年、デジタルカメラ等の画像入力機器が普及するにつれて、メモリカード等の画像データが格納された記憶媒体に対するインタフェースを有し、ホスト機器を介さずに記憶媒体から直接画像を読み取って記録を実行する、いわゆるダイレクトプリンタが注目されている。
【0005】
このようなダイレクトプリンタは、ホスト器機とも接続可能に構成されているものが多いが、プリンタに記憶媒体が挿入されている場合には、記憶媒体に格納された画像データを記録するために必要な処理は、全てプリンタ内で行なわれるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常プリンタのデータ処理能力は、パーソナルコンピュータ等と比較すると低いので、ダイレクトプリンタ単体で記録を実行すると、パーソナルコンピュータからデータを転送して記録を実行する場合よりも時間がかかってしまう。
【0007】
このような記録時間の増大を抑制するため、高速なCPUや画像処理専用のCPUを別途搭載するなどしてプリンタのデータ処理能力を向上させることも行われているが、これは製品のコストを大幅に上昇させる原因となる。
【0008】
一方、コストを上昇させずに記録時間の増大を抑制すべく、プリンタ単体で記録を実行する場合には、画像処理等を簡略化して処理時間を短縮する方法も提案されているが、このようにすると記録画像の画質が劣化してしまう。
【0009】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、記憶媒体に格納された画像データを直接読み取って記録することができ、かつホスト器機と接続可能な記録装置において、記録画像の画質を劣化させず、かつコストを上昇させずに記録時間を短縮することができる、構成及び方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の記録装置は、記憶媒体を挿入可能なスロットと、該スロットに挿入された記憶媒体に格納された画像データにアクセスするための第1のインタフェースと、ホスト機器と接続を行う第2のインタフェースとを備え、前記記憶媒体に格納された画像データの記録が可能な記録装置であって、ユーザの指示を入力するための入力手段と、前記記憶媒体に格納された画像データから記録データへの変換処理を前記記録装置内で実行し、変換された記録データに基づき記録を行う第1の記録モード、及び、前記変換処理の少なくとも一部を前記ホスト機器で実行し、変換された記録データに基づき記録を行う第2の記録モードの何れかを、前記指示に応じて実行する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第2の記録モードを実行する際、前記第2のインタフェースを介して前記ホスト機器に前記記憶媒体に格納された画像データを送信し、前記ホスト機器で変換された記録データを受信する。
【0011】
また、上記目的を達成する本発明の記録装置の制御方法は、記憶媒体を挿入可能なスロットと、該スロットに挿入された記憶媒体に格納された画像データにアクセスするための第1のインタフェースと、ホスト機器と接続を行う第2のインタフェースとを備え、前記記憶媒体に格納された画像データの記録が可能な記録装置の制御方法であって、ユーザの指示を入力するための入力工程と、
前記記憶媒体に格納された画像データから記録データへの変換処理を前記記録装置内で実行し、変換された記録データに基づき記録を行う第1の記録モード、及び、前記変換処理の少なくとも一部を前記ホスト機器で実行し、変換された記録データに基づき記録を行う第2の記録モードの何れかを、前記指示に応じて実行させる制御工程とを備え、前記制御手段は、前記第2の記録モードを実行する際、前記第2のインタフェースを介して前記ホスト機器に前記記憶媒体に格納された画像データを送信し、前記ホスト機器で変換された記録データを受信する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0017】
なお、以下に説明する実施形態では、記録装置としてインクジェット記録方式を用いたプリンタを用いた場合を例に挙げて説明する。
【0018】
本明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
【0019】
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
【0020】
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
【0021】
また、「接続」とは、2つの機器を物理的に繋ぐことのみならず、電気的に通信可能であることを意味し、用いられる機械的・物理的手段、インタフェースやプロトコル等は問わない。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係るプリンタ1000の概観斜視図である。本実施形態のプリンタは、パーソナルコンピュータ(PC)等のホスト機器からデータを受信して記録を実行する、通常のPCプリンタとしての機能と、メモリカードなどの記憶媒体に格納されている画像データを直接読み取って記録を実行する、ダイレクトプリンタとしての機能とを備えている。
【0023】
図1において、プリンタ1000の外殻をなす本体は、下ケース1001、上ケース1002、アクセスカバー1003及び排出トレイ1004の外装部材を有している。また、下ケース1001は、装置1000の略下半部を、上ケース1002は本体の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前面部にはそれぞれ開口部が形成されている。さらに、排出トレイ1004は、その一端部が下ケース1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケース1001の前面部に形成される開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイ1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録媒体が排出可能となると共に、排出された記録媒体を順次積載し得るようになっている。また、排紙トレイ1004には、2枚の補助トレイ1004a,1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、排出された記録媒体の支持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0024】
アクセスカバー1003は、その一端部が上ケース1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバー1003を開くことによって本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジ(不図示)あるいはインクタンク(不図示)等の交換が可能となる。なお、ここでは特に図示しないが、アクセスカバー1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようになっている。
【0025】
また、上ケース1002の上面には、電源キー1005が押下可能に設けられている。
【0026】
また、上ケース1002の右側には、液晶表示部1006や各種キースイッチ等を備える操作パネル1010が設けられている。この操作パネル1010の構成については、図2を参照して詳しく後述する。1007は自動給送部で、シート状の記録媒体を装置本体内へと自動的に給送する。1008は紙間選択レバーで、プリントヘッドと記録媒体との間隔を調整するためのレバーである。1009はカードスロットで、ここにメモリカードを挿入可能なアダプタが取り付けられ、このアダプタを介してメモリカードに格納されている画像データを直接取り込んで記録することができる。このメモリカードとしては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、メモリスティック等がある。1011はビューワ(液晶表示部)で、この装置本体に着脱可能であり、メモリカードに記憶されている画像の中からプリントしたい画像を検索する場合などに、1コマ毎の画像やインデックス画像などを表示するのに使用される。1013は、ホスト機器を接続するためのUSBバスコネクタを示す。
【0027】
図2は、本実施形態に係るプリンタの操作パネル1010の構成を示す概観図である。
【0028】
図2において、液晶表示部1006には、その左右に記録されている項目に関するデータを各種設定するためのメニュー項目が表示される。ここに表示される項目としては、記録したい範囲の先頭の画像データの番号〜指定コマ番号(開始/指定)〜記録を終了したい範囲の最後の画像データの番号(終了)、記録部数(部数)、記録に使用する記録媒体(用紙)の種類(用紙種類)、1枚の用紙に記録する写真の枚数設定(レイアウト)、記録の品位の指定(品位)、画像データの作成された日付を記録するかどうかの指定(日付記録)、画像データを補正して記録するかどうかの指定(画像補正)、記録に必要な用紙枚数の表示(用紙枚数)等がある。これら各項目は、カーソルキー2001を用いて選択、或いは指定される。
【0029】
また、これら各項目は後述する記録の種類と共に、ホスト機器が接続されていてホスト機器から本プリンタへのアクセスが可能な場合にメモリカード内の画像データをホスト機器に転送し、記録に必要なデータ処理の少なくとも一部をホスト機器にて行い、再度ホスト機器からプリンタに対して記録データを転送して記録動作を実行する際に、画像データと共に記録付帯情報としてホスト機器に送られる項目である。
【0030】
2002はモードキーで、このキーを押下する毎に、記録の種類(インデックス記録、全コマ記録、1コマ記録等)を切り替えることができ、これに応じてLED2003の対応するLEDが点灯される。2004はメンテナンスキーで、記録ヘッドのクリーニング等、プリンタのメンテナンスを行わせるためのキーである。2005は記録開始キーで、記録の開始を指示する時、或いはメンテナンスの設定を確定する際に押下される。2006は記録中止キーで、記録を中止させる時や、メンテナンスの中止を指示する際に押下される。
【0031】
2007はPC等のホスト機器が接続されていて、ホスト機器から本プリンタへのアクセスが可能な場合に、メモリカード内に格納された画像データをホスト機器に転送し、記録に必要なデータ処理の少なくとも一部をホスト機器にて行い、再度ホスト機器からプリンタに対して記録データを転送することで記録動作を行うか、記録に必要なデータ処理をプリンタ単体で行いホスト機器を介さずに記録動作を行うかを選択するためのPC経由記録選択キーである。
【0032】
本実施形態では、プリンタにPC経由記録選択キー2007を設けたが、ホスト機器にインストールされる本プリンタ専用アプリケーションのGUI(グラフィック・ユーザ・インターフェース)として、チェックボックス等の機能を設け、アプリケーション上での選択情報をプリンタが取得することで、その選択を行うことも可能である。
【0033】
次に図3を参照して、本実施形態に係るプリンタの制御に係る主要部の構成を説明する。尚、この図3においては、前述の図面と共通する部分には同じ記号を付与して、それらの説明を省略する。
【0034】
図3において、3000は制御部(制御基板)を示している。3001はASIC(専用カスタムLSI)を示し、その構成については図4のブロック図を参照して詳しく後述する。
【0035】
3002はCPUで、システム制御及び、輝度信号(RGB)から濃度信号(CMYK)への変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散等の画像処理等を実行する。3003はメモリで、CPU3002の制御プログラムを記憶するプログラムメモリ3003a、及び実行時のプログラムを記憶するRAMエリア、画像データなどを記憶するワークメモリとして機能するワークエリアを有している。3004はプリンタエンジンで、ここでは、複数色のカラーインクを用いてカラー画像を記録するインクジェットプリンタ用のプリンタエンジンが搭載されている。3006はビューワ1011を接続するためのコネクタである。
【0036】
3008はUSBバスハブ(USB HUB)で、このプリンタ1000がホスト機器として接続されたPC3010からの記録データに基づいて記録を行う際には、PC3010からのデータをそのままスルーし、USBバス3021を介してプリンタエンジン3004に出力する。これにより、接続されているPC3010は、プリンタエンジン3004と直接、データや信号のやり取りを行って記録を実行することが出来る。すなわち、この場合本プリンタは一般的なPCプリンタとして機能する。3009は電源コネクタで、電源パック3013によって商用ACから変換された直流電圧が入力される。
【0037】
PC3010はホスト機器として接続されている一般的なパーソナルコンピュータであり、本実施形態のプリンタに対応して、後述する通常のPCプリンタモードとPC経由記録モードとの処理を行なうプリンタドライバがインストールされている。3011は前述したメモリカードである。
【0038】
尚、この制御部3000とプリンタエンジン3004との間の信号のやり取りは、前述したUSBバス3021又はIEEE1284バス3022を介して行われる。
【0039】
図4は、ASIC3001の構成を示すブロック図であり、図4においても、前述の図面と共通する部分には同じ記号を付与して、それらの説明を省略する。
【0040】
4001はメモリカードインターフェース部で、装着されたメモリカード3011に格納されている画像データを読み取ったり、或いはメモリカード3011へのデータの書き込み等を行う。4002はIEEE1284インターフェース部で、プリンタエンジン3004との間のデータのやり取りを行う。このIEEE1284インターフェース部は、メモリカード3011に記憶されている画像データを、ホスト機器を経由しないで記録する場合に使用されるバスである。4003はUSBインターフェース部で、PC3010との間でのデータのやり取りを行う。
【0041】
4005は操作パネル・インターフェース部で、操作パネル1010からの各種操作信号を入力したり、表示部1006への表示データの出力などを行う。4006はビューワ・インターフェース部で、ビューワ1011への画像データの表示を制御している。4007は各種スイッチやLED4009等との間のインターフェースを制御するインターフェース部である。4008はCPUインターフェース部で、CPU3002との間でのデータのやり取りの制御を行っている。4010はこれら各部を接続する内部バス(ASICバス)である。
【0042】
以上の構成に基づく本プリンタによって記録を実行する場合の動作の概要を以下に説明する。
【0043】
<通常のPCプリンタモード>
これはPC3010から送られてくる記録データに基づいて画像を記録するモードである。このモードでは、PC3010からのデータがコネクタ1013を介して入力されると、USBバスハブ3008、USBバス3021を介して直接プリンタエンジン3004に送られ、PC3010からのデータに基づいて記録が行われる。
【0044】
<メモリカードからの記録:直接記録モード>
メモリカード3011がカードスロット1009に挿入或いは取り出されると割り込みが発生し、これによりCPU3002はメモリカード3011が挿入されたか或いは取り出されたかを検知できる。メモリカード3011が挿入されると、そのメモリカード3011に格納されている、例えばJPEG等の所定の方式で圧縮された画像データを読み込んでメモリ3003に一旦記憶した後、その圧縮された画像データを解凍して再度メモリ3003に格納する。
【0045】
次に、操作パネル1010を使用して、その格納した画像データの記録したい範囲指定、記録部数、記録に使用する用紙の種類等の記録指示がされると、RGB信号からYMCK信号への変換、ガンマ補正、誤差拡散等の画像処理を実行してプリンタエンジン3004で記録可能な記録データに変換し、IEEE1284インターフェース部4002を介してプリンタエンジン3004に出力することにより記録を行う。
【0046】
<メモリカードからの記録:PC経由記録モード>
プリンタは1013のUSBコネクタにホスト機器が接続されたかどうかを、3002のCPUの汎用入力ポートを使用して、USB_VBUS信号を検出することで知ることが出来る。
【0047】
同様にホスト機器側もプリンタが接続されたことを、USBインターフェイスのデータ線のL→Hへの信号レベル変化により検知する。プリンタの接続が検知されると、プリンタが接続されている間は周期的にプリンタに対してアクセスをするようにネゴシエーションされる。この周期的な通信により、プリンタは現在ホスト機器が接続されているのか、また通信が可能な状態にあるのかを常に把握することが可能となる。
【0048】
ユーザーにより2005の記録開始キーが押されると、操作パネル1010により指定された記録対象となる画像データをメモリカード3011から読み出し、その画像データと操作パネル1010により画像データの記録したい範囲指定、記録部数、記録に使用する用紙の種類等の記録付帯情報とを共にホスト機器にUSBインターフェースを経由して転送する。ホスト機器ではプリンタドライバ等の専用アプリケーションがそのデータを受け取り、送られてきた記録付帯情報に基づいて記録データを作成した後に、プリンタに記録データの転送を行う。そして、プリンタがホスト機器から記録データを受信することで記録が行われる。
【0049】
この際のホスト機器からプリンタに送られてきたデータの流れは、上記通常のPCプリンタモードと同様である。
【0050】
なお、ホスト機器からプリンタに送信する記録データの形式は、通常のPCプリンタモードでホスト機器からプリンタに送信する記録データと同じ形式であるのが好ましいが、画像処理及び記録データ作成の途中のデータであっても良い。つまりホスト機器で記録に必要なデータ処理の全てを行っても良いが、一部をホスト機器側で行い、残りをプリンタ側で行っても良い。
【0051】
例えば、JPEG形式の圧縮データの解凍処理のみホスト機器で行えばよい。この処理は、JPEG形式の圧縮データの解凍処理に限定されるものではなく、色変換処理(RGB→R*G*B*)、色補正処理、2値化処理などでも構わない。
【0052】
このようなホスト機器で行なう処理に関して、ユーザがプリンタの操作パネルあるいはホスト機器にインストールされたプリンタドライバ等により設定可能とするのも好ましい。
【0053】
ここで、本実施形態でメモリカードに格納された画像データを記録する場合の処理について、図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。
【0054】
図5はユーザが行なう動作を示すフローチャートである。図示されたようにユーザはプリンタの電源を投入した後、まずメモリカードをカードスロット1009に挿入し(ステップS501)、操作パネル1010で各項目の設定を行なう(ステップS502)。そして、ホスト機器を経由して記録を行なうか否かに応じてPC経由記録選択キー2007をON/OFFし(ステップS503)、記録開始キー2005をONする(ステップS504)と、記録動作が実行される(ステップS505)。
【0055】
図6は、図5のステップS505に対応するプリンタ及びホスト機器側での処理を示すフローチャートである。記録開始キー2005がONされると、プリンタはPC経由記録選択キー2007の押下状態を検出し(ステップS601)、その状態に応じて、PC経由記録モード(ステップS602)、又は直接記録モード(ステップS608)に入る。
【0056】
なお、PC経由記録モードに入る際には、プリンタがホスト器機との通信が可能な状態となっているかどうかを確認して、通信が可能でない場合には、ホスト機器又は接続状態を正しく設定するようユーザに報知するのが好ましい。
【0057】
また、直接記録モードが選択されている際には、プリンタがホスト器機と接続されて互いに通信が可能であっても、プリンタ単体で記録に関する処理を全て行なう。
【0058】
PC経由記録モードでは、プリンタはメモリカードから画像データを読み込み(ステップS603)、記録すべき画像データを設定された項目に対応した記録付帯情報と共にホスト機器へ送信する(ステップS604)。ホスト機器では、プリンタから送信された画像データを記録付帯情報に従って画像処理し、記録データを作成する(ステップS605)。そして作成した記録データをプリンタに送信する(ステップS606)。プリンタはホスト機器から受信した記録データに従って記録動作を実行する(ステップS607)。
【0059】
一方、直接記録モードでは、プリンタは、画像データの読み込み(ステップS609)、及び画像処理及び記録データ作成(ステップS610)を行ない、作成された記録データに従って記録動作を実行する(ステップS611)。
【0060】
このように本実施形態では、PC経由記録モードにおいて、CPUに対する負荷の大きい画像処理と記録データの作成とをホスト機器で行なう。一般に、PC等のホスト機器のCPUのデータ処理速度はプリンタのCPUのデータ処理速度よりもはるかに高速であるので、本記録モードによれば、記録画像の品位を落とすことなく、直接記録モードで記録に要する時間より短い時間でメモリカードに格納された画像データを記録することが可能となる。
【0061】
以上説明したように本実施形態によれば、プリンタがPC経由記録モードと直接記録モードとを有し、PC経由記録モードが選択されている場合には、ホスト機器とプリンタとの通信が可能であれば、ホスト機器にて画像処理や記録データの作成を行うようにして、プリンタのコストを上昇させず、かつ記録画像の品位を低下させずに、メモリカードに格納された画像データを高速に記録することが可能となる。
【0062】
また、直接記録モードが選択されている場合には、ホスト機器と接続されていて通信が可能な場合であっても、メモリカードに格納された画像データ記録するために必要な処理を全てプリンタ単体で行う。
【0063】
このように2つの記録モードをユーザが任意に選択可能であるため、例えば、ホスト機器で処理速度が重要なアプリケーションを起動中である場合などに、ホスト機器へ記録に関する処理の負荷を分散させないようにすることができる。
【0064】
[その他の実施形態]
上記の実施形態では、記録装置としてインクジェットプリンタを例に挙げて説明したが、本発明に係る記録装置としては、インクジェット方式以外の記録方式を採用したプリンタであってもよいことは当業者には容易に理解されよう。
【0065】
更に、上記実施形態ではメモリカードに格納された画像データを直接読み取って記録を実行する構成としたが、画像データの格納される記憶媒体としてはメモリカード等の半導体記憶媒体に限定されず、フレキシブルディスク、MO、CD、DVD等の磁気的及び/又は光学的記憶媒体であってもよい。
【0066】
また、メモリカードに格納された画像データを読み取る代わりに、デジタルカメラ等の画像入力機器をプリンタに直接接続して、該画像入力機器から画像データを直接読み取って記録を実行する場合にも本発明は適用できる。
【0067】
加えて、プリンタとホスト機器との接続についても、上記実施形態ではUSB或いはIEEE1284インタフェースを介して接続するものとしたが、IEEE1394、USB2、IrDA、ブルートゥースなどの他の規格のインタフェースを介して接続してもよい。
【0068】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0069】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0070】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0071】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0072】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0073】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図5及び/又は図6に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1の記録モードが選択された場合には、接続されたホスト機器へ負荷が分散されず、ホスト機器は自身のデータ処理能力を最大限に使用できる状態となる。一方、第2の記録モードが選択された場合には、ホスト機器にて画像処理や記録データの作成等の負荷の大きな処理を行うようにして、記録装置で全ての処理を行なうよりも全体の処理速度を向上させることができる。
【0075】
従って、例えば、ホスト機器で処理速度が重要なアプリケーションを起動中である場合などには、ホスト機器へ記録に関する処理の負荷を分散させないようにし、ホスト機器で処理速度が重要なアプリケーションが起動されていない場合には、ホスト機器に記録に関する処理の負荷を分散することにより、記録装置のコストを上昇させず、かつ記録画像の品位を低下させずに、記憶媒体に格納された画像データを高速に記録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るダイレクトプリンタの概観斜視図である。
【図2】図1のプリンタの操作パネルの概観図である。
【図3】図1のプリンタの制御に係る主要部の構成を示すブロック図である。
【図4】図1のプリンタのASICの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態において、メモリカードに格納された画像を記録する際のユーザの処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態において、メモリカードに格納された画像を記録する際のプリンタ及びホスト機器側の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1000 プリンタ
1001 下ケース
1002 上ケース
1003 アクセスカバー
1004 排出トレイ
1004a,1004b 補助トレイ
1005 電源キー
1006 液晶表示部
1007 自動給送部
1008 紙間選択レバー
1009 カードスロット
1010 操作パネル
1011 ビューワ
1013 PC接続端子
2001 カーソルキー
2002 モードキー
2003 LED
2004 メンテナンスキー
2005 記録開始キー
2006 記録中止キー
2007 PC経由記録選択キー
3000 制御部
3001 ASIC
3002 CPU
3003 メモリ
3003a プログラムメモリ
3004 プリンタエンジン
3006 ビューワ接続コネクタ
3007 操作パネル接続コネクタ
3008 USBハブ
3009 電源コネクタ
3010 PC
3011 メモリカード
3013 電源
3021 USBバス
3022 IEEE1284バス
4001 メモリカードインターフェース部
4002 IEEE1284インターフェース部
4003 USBインターフェース部
4005 操作パネルインターフェース部
4006 ビューワインターフェース部
4007 各種スイッチインターフェース部
4008 CPUインターフェース部
4009 各種スイッチ、LED等
4010 ASICバス

Claims (7)

  1. 記憶媒体を挿入可能なスロットと、該スロットに挿入された記憶媒体に格納された画像データにアクセスするための第1のインタフェースと、ホスト機器と接続を行う第2のインタフェースとを備え、前記記憶媒体に格納された画像データの記録が可能な記録装置であって、
    ユーザの指示を入力するための入力手段と、
    前記記憶媒体に格納された画像データから記録データへの変換処理を前記記録装置内で実行し、変換された記録データに基づき記録を行う第1の記録モード、及び、前記変換処理の少なくとも一部を前記ホスト機器で実行し、変換された記録データに基づき記録を行う第2の記録モードの何れかを、前記指示に応じて実行する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第2の記録モードを実行する際、前記第2のインタフェースを介して前記ホスト機器に前記記憶媒体に格納された画像データを送信し、前記ホスト機器で変換された記録データを受信することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第2の記録モードにおいて、前記画像データと該画像データを記録する際の付帯情報とを前記ホスト機器に送信することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記付帯情報をユーザが入力するための第2の入力手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  4. 前記付帯情報は、記録すべき画像データの指定、記録品位、記録枚数、及び記録レイアウトの少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
  5. 前記画像をユーザが確認するための表示手段を更に備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記記憶媒体がメモリカードであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 記憶媒体を挿入可能なスロットと、該スロットに挿入された記憶媒体に格納された画像データにアクセスするための第1のインタフェースと、ホスト機器と接続を行う第2のインタフェースとを備え、前記記憶媒体に格納された画像データの記録が可能な記録装置の制御方法であって、
    ユーザの指示を入力するための入力工程と、
    前記記憶媒体に格納された画像データから記録データへの変換処理を前記記録装置内で実行し、変換された記録データに基づき記録を行う第1の記録モード、及び、前記変換処理の少なくとも一部を前記ホスト機器で実行し、変換された記録データに基づき記録を行う第2の記録モードの何れかを、前記指示に応じて実行させる制御工程とを備え、
    前記制御手段は、前記第2の記録モードを実行する際、前記第2のインタフェースを介して前記ホスト機器に前記記憶媒体に格納された画像データを送信し、前記ホスト機器で変換された記録データを受信することを特徴とする記録装置の制御方法。
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