JP2010211869A - 記録テープカートリッジ及びセキュリティー用認識部材の製造方法 - Google Patents

記録テープカートリッジ及びセキュリティー用認識部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】指向性が低いセキュリティー用認識部材を安定して配設できる記録テープカートリッジと、そのセキュリティー用認識部材の製造方法の提供を課題とする。
【解決手段】記録テープTが巻装されたリール20を単一で収容するケース12と、記録テープTの端部に設けられ、ケース12の開口18から引き出されるリーダー部材30と、大バルクハウゼン効果を備えたアモルファス磁性ワイヤー100が1周以上螺旋状に巻かれて構成されたセキュリティー用認識部材110と、ケース12に形成され、セキュリティー用認識部材110を保持するための保持部120と、を有する記録テープカートリッジ10とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープが巻装されたリールを単一で備えた記録テープカートリッジと、その記録テープカートリッジ内に設けられるセキュリティー用認識部材の製造方法に関する。
従来から、磁気テープ等の記録テープをリールに巻装し、そのリールをケース内に単一で収容してなる記録テープカートリッジが知られている。この記録テープカートリッジは、コンピューター等のデータ記録再生媒体(データバックアップ)として使用されることが多いため、盗難防止用のセキュリティー対策が施されることがある。
例えば、記録テープカートリッジのケース内にセキュリティータグを設け、所定のセキュリティーエリアから記録テープカートリッジが搬出されると、そのセキュリティーエリアの出入口に設けられたゲート等から警報音が発生して、記録テープカートリッジの盗難を防止するシステムが、従来に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−127349号公報
しかしながら、記録テープカートリッジにセキュリティータグを設ける構成であると、記録テープカートリッジのケース内では、セキュリティータグを設ける部位の自由度が少ないため、指向性の高いセキュリティータグでは使用することが困難となる問題がある。また、指向性の低いセキュリティータグを使用しても、振動などでセキュリティータグの向きがずれた場合には、そのセキュリティータグを認識できなくなる可能性が出て来る。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、指向性が低いセキュリティー用認識部材を安定して配設できる記録テープカートリッジと、そのセキュリティー用認識部材の製造方法を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、記録テープが巻装されたリールを単一で収容するケースと、前記記録テープの端部に設けられ、前記ケースの開口から引き出されるリーダー部材と、大バルクハウゼン効果を備えたアモルファス磁性ワイヤーが1周以上螺旋状に巻かれて構成されたセキュリティー用認識部材と、前記ケースに形成され、前記セキュリティー用認識部材を保持するための保持部と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、大バルクハウゼン効果を備えたアモルファス磁性ワイヤーが1周以上螺旋状に巻かれることで指向性を低くされたセキュリティー用認識部材が、ケース内に保持される。つまり、これにより、指向性が低いセキュリティー用認識部材を安定して記録テープカートリッジに配設することができる。
また、請求項2に記載の記録テープカートリッジは、請求項1に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記セキュリティー用認識部材が、前記アモルファス磁性ワイヤーが巻かれる、弾性を備えた被巻付部材を有し、前記被巻付部材の弾性力によって前記ケースに保持されることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、セキュリティー用認識部材をケース内に安定して配設することが簡単にできる。
また、請求項3に記載の記録テープカートリッジは、請求項1又は請求項2に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記アモルファス磁性ワイヤーが、被覆部材で被覆されることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、アモルファス磁性ワイヤーに断線が発生し難いようにできる。
また、請求項4に記載の記録テープカートリッジは、請求項3に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記被覆部材が、樹脂材であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、アモルファス磁性ワイヤーに断線が発生しないようにできる。
また、請求項5に記載の記録テープカートリッジは、請求項3に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記被覆部材が、粘着層を有するシート状部材であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、アモルファス磁性ワイヤーに断線が発生しないようにできる。また、この場合、被巻付部材を抜き取ることが可能となるため、セキュリティー用認識部材の構成を簡略化することができる。
また、請求項6に記載の記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記ケースが、上ケースと下ケースとからなり、前記保持部が、前記下ケースに形成され、前記セキュリティー用認識部材を前記リールの軸方向と直交する方向から位置規制する第1位置規制部と、前記上ケースに形成され、前記セキュリティー用認識部材を前記リールの軸方向から位置規制する第2位置規制部と、を有することを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、セキュリティー用認識部材をケース内に安定して配設することが簡単かつ確実にできる。
また、請求項7に記載の記録テープカートリッジは、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記セキュリティー用認識部材が、互いに直交する少なくとも2方向へ延在するように設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、セキュリティー用認識部材の指向性をより低くすることができる。
また、本発明に係る請求項8に記載のセキュリティー用認識部材の製造方法は、大バルクハウゼン効果を備えたアモルファス磁性ワイヤーを被巻付部材に1周以上螺旋状に巻き付け、その巻き付けられたアモルファス磁性ワイヤーを、内面が粘着層とされたシート状部材で包み込み、その後、前記被巻付部材を抜き取ることで、コイル状とされたアモルファス磁性ワイヤーを形成することを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、大バルクハウゼン効果を備えたアモルファス磁性ワイヤーが1周以上螺旋状に巻かれて指向性が低くされたセキュリティー用認識部材を簡単に得ることができる。
また、請求項9に記載のセキュリティー用認識部材の製造方法は、請求項8に記載のセキュリティー用認識部材の製造方法において、前記被巻付部材を抜き取った後、前記アモルファス磁性ワイヤーを前記シート状部材と共に所望の長さに切断することを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、用途に応じた大きさのセキュリティー用認識部材を簡単に得ることができる。
以上のように、本発明によれば、指向性が低いセキュリティー用認識部材を安定して配設できる記録テープカートリッジと、そのセキュリティー用認識部材の製造方法を提供することができる。
記録テープカートリッジの概略斜視図 第1実施例に係るセキュリティー用認識部材を備えた記録テープカートリッジを上方から見た場合の概略分解斜視図 第1実施例に係るセキュリティー用認識部材を備えた記録テープカートリッジを下方から見た場合の概略分解斜視図 第1実施例に係るセキュリティー用認識部材を保持する保持部の第1位置規制部が形成されている下ケースの概略平面図 第1実施例に係るセキュリティー用認識部材を保持する保持部の第2位置規制部が形成されている上ケースの概略平面図 第1実施例に係るセキュリティー用認識部材をケース内に保持している状態を示す概略断面図 第2実施例に係るセキュリティー用認識部材の製造方法を示す説明図 第3実施例に係るセキュリティー用認識部材の製造方法を示す説明図 (A)第1実施例に係るセキュリティー用認識部材の変形例を示す概略斜視図、(B)第2実施例に係るセキュリティー用認識部材の変形例を示す概略斜視図 (A)第1実施例に係るセキュリティー用認識部材の変形例を示す概略斜視図、(B)変形例に係るセキュリティー用認識部材をケース内に保持している状態を示す概略断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1において、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向(右側)とする。また、矢印A方向及び矢印B方向と直交する方向を矢印Cで示し、それを記録テープカートリッジ10の上方向(上側)とする。まず最初に、記録テープカートリッジ10の概略構成について説明する。
図1〜図3で示すように、記録テープカートリッジ10は、略矩形箱状のケース12を有している。このケース12は、ポリカーボネート(PC)等の樹脂製の上ケース14と下ケース16とが、それぞれ天板14Aの周縁に立設された周壁14Bと、底板16Aの周縁に立設された周壁16Bとを互いに当接させた状態で、超音波溶着やビス止め等によって接合されて構成されている。
すなわち、例えば上ケース14及び下ケース16には、ビスボス15がそれぞれ各コーナー部近傍に形成されており、下ケース16の下面側から、そのビスボス15に図示しないビスが螺合されることにより、ケース12が組み立てられるようになっている。そして、ケース12の内部には、リール20が1つだけ回転可能に収容されている。
このリール20は、軸心部を構成する有底円筒状のリールハブ22と、その下端部に設けられる下フランジ26とが一体に成形され、上フランジ24がリールハブ22の上端部に超音波溶着されて構成されている。そして、そのリールハブ22の外周面に、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻回され、上フランジ24及び下フランジ26によって、その巻回された記録テープTの幅方向の端部が保持されている。
また、リールハブ22の底壁(底部)28の下面(外面)には、リールギア44が環状に形成されており、下ケース16の中央部には、そのリールギア44を外部に露出するためのギア開口40が穿設されている。このギア開口40から露出されるリールギア44が、ドライブ装置の回転シャフト(図示省略)に形成された駆動ギア(図示省略)に噛合されて回転駆動されることにより、ケース12内において、リール20がケース12に対して相対回転可能とされている。
また、底壁28の下面におけるリールギア44の径方向内側には、磁性材料でできた環状金属板であるリールプレート46が、インサート成形により、同軸的かつ一体的に固着されており、ドライブ装置の回転シャフトに設けられた環状のマグネット(図示省略)の磁力によって吸着・保持されるようになっている。更に、リール20は、上ケース14及び下ケース16の内面にそれぞれ部分的に突設されて、ギア開口40と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁42によってガタつかないように保持されている。
また、ケース12の右壁12Bには、リール20に巻装された記録テープTを引き出すための開口18が形成されており、この開口18から引き出される記録テープTの自由端部には、ドライブ装置の引出部材(図示省略)によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン30が固着されている。リーダーピン30の記録テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝32が形成されており、この環状溝32が引出部材のフック等に係止されるようになっている。
また、ケース12の開口18の内側、即ち上ケース14の天板14A内面及び下ケース16の底板16A内面には、ケース12内においてリーダーピン30を位置決めして保持する上下一対のピン保持部36が設けられている。このピン保持部36は、記録テープTの引き出し側が開放された略半円形状をしており、直立状態のリーダーピン30の両端部34は、その開放側からピン保持部36内に出入可能とされている。
また、ピン保持部36の近傍には、板バネ38が固定配置されるようになっており、この板バネ38の二股状の先端部がリーダーピン30の上下両端部34にそれぞれ係合してリーダーピン30をピン保持部36に保持するようになっている。なお、リーダーピン30がピン保持部36に出入する際には、板バネ38の先端部は適宜弾性変形してリーダーピン30の移動を許容する構成である。
また、その開口18は、ドア50によって開閉される。このドア50は、開口18を閉塞可能な大きさの略矩形板状に形成され、ケース12の右壁12Bに沿って移動できるように、開口18内側の天板14A及び底板16Aには、ドア50の上下端部を摺動可能に嵌入させる溝部64が形成されている。
また、ドア50の後端部中央には、シャフト52が突設されており、そのシャフト52には、コイルバネ58が挿嵌されている。そして、シャフト52の後端には、そのコイルバネ58を脱落防止とする拡開部54が形成されている。また、下ケース16には、そのシャフト52に挿嵌されたコイルバネ58の後端を係止する係止部62を有する支持台60が突設されている。
したがって、ドア50は、シャフト52が支持台60上に摺動自在に支持されるとともに、コイルバネ58の後端が係止部62に係止されることにより、そのコイルバネ58の付勢力によって、常時開口18の閉塞方向へ付勢される構成である。なお、開口18の開放時、シャフト52を支持する支持台66を支持台60の後方側に更に突設しておくことが好ましい。
また、ドア50の前端部には、開閉操作用の凸部56が外方に向かって突設されている。この凸部56が、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填に伴い、そのドライブ装置側の開閉部材(図示省略)と係合するようになっている。これにより、ドア50がコイルバネ58の付勢力に抗して開放される構成である。
また、図2、図3で示すように、ケース12の左後部には、記録テープTへの記録可・不可が設定されるライトプロテクト70が左右方向にスライド可能に設けられており、ケース12の後壁12Dには、このライトプロテクト70を人手で操作するための操作突起72を突出させる開孔68が形成されている。この開孔68は、上ケース14と下ケース16とを接合したときに、上ケース14の周壁14Bに形成された切欠部68Aと、下ケース16の周壁16Bに形成された切欠部68Bとによって形成される構成である。
また更に、下ケース16の底板16Aには、ライトプロテクト70の突部74が露出される長孔69が左右方向に長く穿設されており、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されたときに、そのドライブ装置側でライトプロテクト70の位置を検知して、記録テープTへの記録可・不可が自動的に判断されるようになっている。なお、この突部74は下ケース16の底板16Aの下面から突出することはない。また、図2で示すように、ケース12の右後部には、記録容量、記録形式等の各種情報が記憶されたメモリーボードMが所定の傾斜角度で配置されるようになっている。
また、図2、図3で示すように、リールハブ22の底壁28の上面周縁には、係合ギア48が所定の間隙を隔てて(等間隔に)複数(例えば120度間隔で3個)立設されており、その係合ギア48の間で、リールギア44上となる所定位置には、貫通孔28Aが複数(この場合は120度間隔で3個)穿設されている。そして、そのリールハブ22の内部には、樹脂材で成形された円板状の制動部材80が挿設される。
制動部材80の下面80A周縁には、係合ギア48と噛合可能な制動ギア84が環状に形成されており、制動部材80の上面には、上ケース14の天板14A内面から下方へ向かって突設された平面視略十字状の回転規制リブ76が内部に挿入される平面視略十字状の係合突起86が、その回転規制リブ76の高さよりも若干高くなるように立設されている。これにより、制動部材80はケース12(上ケース14)に対して回転不能とされるとともに、リールハブ22内において、上下方向に移動可能とされる。
また、上ケース14と制動部材80との間には圧縮コイルスプリング98が配設される。すなわち、圧縮コイルスプリング98の一端が上ケース14の回転規制リブ76の外側に突設された環状突起78の内側(回転規制リブ76と環状突起78の間)に当接し、他端が制動部材80の上面に設けられた環状溝88内に当接した状態に配設される。この圧縮コイルスプリング98の付勢力により、制動部材80は、常時下方に向かって付勢される。
したがって、記録テープカートリッジ10は、不使用時(ドライブ装置に装填されないとき)において、常時制動ギア84が係合ギア48と噛合する状態とされて、リール20のケース12に対する相対回転が阻止された回転ロック状態とされる。なお、このとき、リール20は、この付勢力によって下ケース16側に押し付けられ、リールギア44をギア開口40から露出させる。
また、リールハブ22の内部で、かつ制動部材80の下側(底壁28と制動部材80との間)には、樹脂材で成形された平面視略正三角形状の解除部材90が挿設される。解除部材90には、適宜位置に所定の形状とされた貫通孔92が複数(図示のものは六角形状とされて3つ)穿設されており、解除部材90の軽量化が図られている。そして、解除部材90の下面で、かつ各頂点部分には、貫通孔28Aに挿通されて底壁28の下面からリールギア44上に所定高さ突出する脚部94が突設されている。
また、解除部材90の上面90A中央には平面状の支持凸部96が形成されており、制動部材80の下面80A中央に突設された略半球状の解除突起82が当接するようになっている(図2、図3参照)。これにより、制動部材80と解除部材90との接触面積が低減され、使用時(リール20の回転時)における摺動抵抗が軽減される構成である。
また、下ケース16の底板16A下面における前壁12A側には、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されたときに、そのドライブ装置に設けられた位置決め部材(図示省略)が挿入される位置決め用の穴部102、104が左右方向に離隔して形成されている(図3参照)。
右側の穴部102は略円形状に形成され、左側の穴部104は左右方向に長い略楕円形状に形成されている。これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に左右方向に多少ずれて装填されても、その位置決め部材が確実に挿入される構成であり、その位置ずれが矯正される構成である。そして、下ケース16の底板16A上面には、その穴部102、104を構成する袋部103、105が形成されている(図2参照)。
また、下ケース16の穴部104(袋部105)の前方側における前壁12A(周壁16B)には、底面視略「V」字状の凹部106が形成されている(図1、図3参照)。この凹部106は、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に装填されたときに、そのドライブ装置に設けられた位置規制部材(図示省略)が係合するようになっており、これによって、記録テープカートリッジ10の装填方向の位置が規制されるようになっている。
そして、その前壁12A(周壁16B)の内面には、凹部106を構成したことによって後方へ向かって張り出された平面視略三角形状の張出壁部107が形成されている(図2参照)。また、この張出壁部107の左側壁107Aには、左斜め後方に向かってリブ108が延設されており、そのリブ108は、下ケース16の左壁12C(周壁16B)に連設されている(図2、図4参照)。
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次にその記録テープカートリッジ10に付加されたセキュリティー機能について説明する。つまり、所定のセキュリティーエリアから記録テープカートリッジ10が搬出されるのを防止するために、その記録テープカートリッジ10のケース12内に設けられたセキュリティー用認識部材110の第1実施例について説明する。
第1実施例に係るセキュリティー用認識部材110は、図7(A)で示すように、弾性を有する被巻付部材である円柱状の芯部材112の外周面に、例えば直径が30μmとされたアモルファス磁性ワイヤー100が、1周以上螺旋状(コイル状)に巻かれて構成されている。
アモルファス磁性ワイヤー100は、公知のワイヤーであり、低強度の振動磁界に反応して、磁化反転を繰り返す性質(大バルクハウゼン効果)を有している。したがって、その大バルクハウゼン効果によって発生した磁場の変化を検知することで、所定のセキュリティーエリアから記録テープカートリッジ10が搬出されたことを報知できるようになっている。
具体的に説明すると、所定のセキュリティーエリアの出入口に、例えば励磁コイルを備えたゲート(図示省略)が対向配置され、その励磁コイルから、所定のレベル以上の振幅を持つ振動磁界が印加されていると、そのゲートを記録テープカートリッジ10が通過したときには、ケース12内に設けられたセキュリティー用認識部材110のアモルファス磁性ワイヤー100に磁化反転が周期的に起こり、その磁化反転に伴う電気的パルスが、対向配置されている励磁コイルで検知される(大バルクハウゼン効果が検知される)。
よって、この検知により、そのゲートから警報音等が発生するようなシステムとすれば、記録テープカートリッジ10の盗難や不用意な持ち出しを心理的に防止することができる。なお、図示のアモルファス磁性ワイヤー100は、構成を理解しやすいように誇張して太く描かれている。
ところで、セキュリティー用認識部材110の芯部材112は、比較的柔らかい樹脂材料、例えばゴム材料等で構成され、径方向にはもちろん、軸方向にも弾性を有している。したがって、このセキュリティー用認識部材110をケース12内に配設する際には、その弾性力によってケース12内に保持される。
すなわち、このセキュリティー用認識部材110は、例えば図4で示すように、下ケース16の左前コーナー部で、かつ遊動規制壁42よりもリール20の径方向外側のデッドスペース122内に、芯部材112が、その軸方向に圧縮されたことによる反発力で保持されるようになっている。
詳細に説明すると、下ケース16のデッドスペース122内には、図示するように、袋部105、張出壁部107、リブ108等が形成されており、その張出壁部107の左側壁107Aとリブ108との間には、平面視略「V」字状の凹部124が形成されている。そして、セキュリティー用認識部材110の芯部材112の長さは、その袋部105の前方を向く面(前面)と凹部124の後方を向く面(後面)との距離よりも若干長く形成されている。
したがって、セキュリティー用認識部材110は、その芯部材112が軸方向(前後方向)に圧縮されつつ、袋部105と凹部124との間に挿入され、その後、その圧縮力(圧縮変形)が解除されることによって生じた反発力により、袋部105と凹部124との間に、所定の圧力で相対的に狭持される。
これにより、セキュリティー用認識部材110は、袋部105と凹部124との間に、前後方向を軸方向として(その向きを一定として)安定して固定され(保持され)、下ケース16のデッドスペース122内において、リール20の軸方向と直交する方向の位置ずれが防止されるようになっている。なお、この袋部105と凹部124が、本発明に係る保持部120を構成する第1位置規制部である。
また、図5、図6で示すように、上ケース14の左前コーナー部における、遊動規制壁42よりもリール20の径方向外側のデッドスペース128内には、先端部(下端部)126Aがセキュリティー用認識部材110(芯部材112)の外周面の形状に合わせて略円弧状とされた平板状の押さえリブ126が形成されている。
したがって、図6で示すように、上ケース14を下ケース16に被せてケース12を組み立てたときに、セキュリティー用認識部材110が、その押さえリブ126の先端部126Aによって上方から押さえられ、これによってセキュリティー用認識部材110のケース12の高さ方向(リール20の軸方向)への位置ずれも防止されるようなっている。なお、この押さえリブ126が、本発明に係る保持部120を構成する第2位置規制部である。
ここで、アモルファス磁性ワイヤー100は、その配設長さが長ければ長いほど、感度が良好となることが知られている。したがって、芯部材112の直径は5mm以上、その長さは10mm以上とすることが望ましく、アモルファス磁性ワイヤー100を100mm以上巻くことが望ましい。
また、このとき、そのアモルファス磁性ワイヤー100を螺旋状に巻くことが望ましい。これにより、アモルファス磁性ワイヤー100を3次元方向(互いに直交する3方向)に延在させることができるので、その指向性を低くすることができる。つまり、記録テープカートリッジ10を、どのような姿勢で持っていても、ゲートを通過したときには、大バルクハウゼン効果が検知され、警報音が発生するようにできる。
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次にその作用について説明する。不使用時(保管時や運搬時等)において、記録テープカートリッジ10の開口18は、ドア50によって閉塞されている。そして、圧縮コイルスプリング98の付勢力によって、制動部材80が回転ロック位置に位置して制動ギア84を係合ギア48に噛合させている。このため、リール20は、ケース12に対する回転が阻止されている。
一方、記録テープTを使用する際には、前壁12Aを先頭にして記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿って、ドライブ装置内へ装填する。すると、まず、そのドライブ装置側に設けられた開閉部材が、ドア50の凸部56に係合する。そして、この状態で、記録テープカートリッジ10が更に矢印A方向へ移動すると、開閉部材が凸部56をコイルバネ58の付勢力に抗しつつ相対的に後方へ移動させる。
すると、その凸部56が突設されているドア50は、右壁12Bに沿って溝部64内を後側へ摺動し、開口18を開放する。また、このとき、ドライブ装置に設けられた位置規制部材が、ケース12(下ケース16)の前壁12Aに形成された凹部106に係合する。これにより、記録テープカートリッジ10の装填方向における位置(深さ)が規制される。
こうして、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に所定深さ装填され、開口18が完全に開放されると、記録テープカートリッジ10は所定高さ下降し、ドライブ装置の位置決め部材が、下ケース16に形成された位置決め用の穴部102、104に挿入される。これにより、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内における所定位置に正確に位置決めされ、ドア50のそれ以上の摺動(後方への移動)が規制される。
また、この記録テープカートリッジ10の下降動作によって、回転シャフトが相対的にギア開口40から進入し、駆動ギアをリールギア44に噛合させる。すると、その駆動ギアがリールギア44と噛合する動作に伴って、リールギア44上に突出している脚部94が、圧縮コイルスプリング98の付勢力に抗して押し上げられ、解除部材90を介して制動部材80が上方へ押し上げられて、制動ギア84と係合ギア48との噛合が解除される。
そして、駆動ギアとリールギア44とが完全に噛合した状態で、リールプレート46が、駆動ギアの径方向内側に設けられた環状のマグネットの磁力によって吸着・保持されることにより、リール20は、駆動ギアに対するリールギア44の噛合が維持されつつ、ケース12内で、そのケース12に対して相対回転可能となるロック解除状態とされる。
一方、開放された開口18からは、ドライブ装置側に設けられた引出部材がケース12内に進入し、ピン保持部36に位置決め保持されたリーダーピン30を把持して引き出す。なお、このとき、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内において正確に位置決めされているので、引出部材は確実にリーダーピン30の環状溝32にそのフックを係止させることができる。また、リール20は、その回転ロック状態が解除されているので、リーダーピン30の引出動作に伴って回転できる。
こうして、開口18から抜き出されたリーダーピン30は、図示しない巻取リールに収容される。そして、その巻取リールとリール20とを同期して回転駆動することにより、記録テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド(図示省略)によって情報の記録や再生が行われる。
情報の記録や再生が終了した記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、まず、回転シャフトが逆回転することにより、記録テープTがリール20に巻き戻される。そして、記録テープTがリール20に最後まで巻き戻されて、リーダーピン30がピン保持部36に保持されると、記録テープカートリッジ10は所定高さ上昇し、位置決め部材が位置決め用の穴部102、104から抜き出されるとともに、回転シャフトがギア開口40から抜き出され、リールギア44に対する駆動ギアの噛合が解除される。
すると、圧縮コイルスプリング98の付勢力により、制動部材80及び解除部材90が下方に向かって押圧され、脚部94が貫通孔28Aに挿通されて底壁28の下面からリールギア44上に所定高さ突出するとともに、制動ギア84が係合ギア48に噛合する。これにより、リール20は、再度ケース12内での相対回転が阻止された回転ロック状態となり、その後、記録テープカートリッジ10は、図示しないイジェクト機構によって矢印A方向とは反対方向に移動される。
すると、この移動に伴って、ドア50はコイルバネ58の付勢力によって開口18の閉塞方向へ摺動し、開口18を完全に閉塞する(初期状態に復帰する)。こうして、リール20のケース12に対する相対回転がロックされ、開口18が閉塞された記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置内から完全に排出される。
ここで、そのドライブ装置内から排出された記録テープカートリッジ10を所定のセキュリティーエリアから搬出した場合には、警報音が発生し、その搬出が防止されるようになっている。すなわち、記録テープカートリッジ10内には、アモルファス磁性ワイヤー100を備えたセキュリティー用認識部材110が設けられている。
より具体的には、芯部材112にアモルファス磁性ワイヤー100が螺旋状に1周以上巻かれて構成されたセキュリティー用認識部材110が、ケース12の左前コーナー部におけるデッドスペース122、128内に、芯部材112の弾性力と、保持部120によって、即ち袋部105及び凹部124(第1位置規制部)と、押さえリブ126(第2位置規制部)によって保持された(固定された)状態で設けられている。
したがって、例えばセキュリティーエリアの出入口に設けられたゲートを通過すると、そのゲートに設けられた励磁コイルから印加された振動磁界により、アモルファス磁性ワイヤー100に大バルクハウゼン効果が起き、その大バルクハウゼン効果が、その励磁コイルによって検知される。よって、その検知により、ゲートから警報音が発生し、記録テープカートリッジ10の盗難や不用意な持ち出しが心理的に防止される。
なお、このセキュリティー用認識部材110におけるアモルファス磁性ワイヤー100は螺旋状に設けられているので、指向性が低く、また、このセキュリティー用認識部材110は、ケース12内に単に載置される構成ではなく、芯部材112の弾性力(袋部105及び凹部124)と押さえリブ126によって安定して固定される構成であるため、その向きが変動することがない。したがって、確実に検知される。
また、このセキュリティー用認識部材110は、接着剤等を使用せず、芯部材112の弾性力を利用してケース12に固定される構成であるため、簡単に固定することができ、更にケース12内の収納エリアが変更されても、柔軟に対応して配設することができるため、その収納エリアの形状に合わせて適宜設計変更する必要がない。したがって、セキュリティーエリアからの盗難防止用として高性能なセキュリティー機能が付加された記録テープカートリッジ10を簡単かつ安価に得ることができる。
次に、第2実施例について説明する。なお、第1実施例と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(作用も含む)は省略する。この第2実施例に係るセキュリティー用認識部材110は、図7(C)で示すように、アモルファス磁性ワイヤー100が、被覆部材としての樹脂材114で被覆(封止)されて構成されている。
すなわち、上記第1実施例で説明した図7(A)で示すセキュリティー用認識部材110を、図7(B)で示すように、金型130の収容部132内に配置する。このとき、その芯部材112の両端は、金型130に設けられた凹部134に嵌合させ、芯部材112が収容部132内で動かないように固定する。
そして、その収容部132内に樹脂材114を流し込み、図7(C)で示すように、アモルファス磁性ワイヤー100を、その樹脂材114によって被覆する。なお、このとき、芯部材112の両端は、金型130の凹部134内に保持されているので、樹脂材114が被覆されることはない。したがって、芯部材112は、軸方向に弾性を有する状態を維持でき、これによって、上記第1実施例と同様に、ケース12内に保持可能となっている。
このように、セキュリティー用認識部材110のアモルファス磁性ワイヤー100が樹脂材114で被覆(保護)されると、芯部材112が圧縮変形したときなど、そのアモルファス磁性ワイヤー100が断線するのを防止することができる。よって、この第2実施例の場合は、所定のセキュリティーエリアからの記録テープカートリッジ10の盗難や不用意な持ち出しを、上記第1実施例の場合よりも確実に防止することができる。
次に、第3実施例について説明する。なお、第1実施例と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(作用も含む)は省略する。この第3実施例に係るセキュリティー用認識部材110は、図8(E)で示すように、芯部材112を省略できるメリットがある。すなわち、この第3実施例に係るセキュリティー用認識部材110は、次のようにして構成される。
まず、図8(A)で示す芯部材112に、図8(B)で示すように、アモルファス磁性ワイヤー100を螺旋状に1周以上巻き付ける。そして、その後、図8(C)で示すような被覆部材としてのシート状部材116、即ち内面が粘着層118とされた紙やフィルムなどのシート状部材116を、図8(D)で示すように、螺旋状(コイル状)とされたアモルファス磁性ワイヤー100に巻き付ける。
これにより、アモルファス磁性ワイヤー100が、シート状部材116に接着されるとともに被覆され(包み込まれ)、コイル形状が維持された状態に保持される。したがって、芯部材112を抜き取ることができ、図8(E)で示すように、芯部材112が抜き取られたセキュリティー用認識部材110が構成される。
なお、こうしてできたセキュリティー用認識部材110は、アモルファス磁性ワイヤー100とシート状部材116だけで構成されているので、所望とする大きさ(長さ)に適宜切断することが可能となる。よって、ケース12内における収納エリアが変更されても、柔軟に対応して(用途に応じて)配設することが可能であり、例えばビスボス15に挿嵌するなど、ケース12内におけるデッドスペースの有効利用が図れる。
また、このセキュリティー用認識部材110も、シート状部材116によってアモルファス磁性ワイヤー100が被覆(保護)される構成になっているので、上記第2実施例と同様に、アモルファス磁性ワイヤー100が断線するのを防止することができる。したがって、上記第2実施例と同様に、所定のセキュリティーエリアからの記録テープカートリッジ10の盗難や不用意な持ち出しを確実に防止することができる。
また、第3実施例に係るセキュリティー用認識部材110においては、内面に粘着層118を有する紙やフィルムなどのシート状部材116を使用することで、アモルファス磁性ワイヤー100をコイル状に保持し、芯部材112を省略可能とするので、芯部材112の形状を、ケース12内の収納エリアの形状に応じて自由に構成できるメリットがある。
そして更に、このセキュリティー用認識部材110においては、芯部材112が最終的には抜き取られるので、部品点数の低減が図れ、構成の簡略化及び軽量化が図れる。また、これにより、芯部材112の再使用が可能となるため、製造コストの低減が図れる。このように、第3実施例に係るセキュリティー用認識部材110は、環境に優しい構成となっている。
本実施形態に係るセキュリティー用認識部材110は、以上の通りであるが、本実施形態に係るセキュリティー用認識部材110の形状は、上記第1実施例〜第3実施例において図示した形状に限定されるものではない。例えば図9で示すように、芯部材112を互いに直交する少なくとも2方向に延在するように、即ち平面視略「L」字状に直角に折り曲げた形状としてもよい。この場合には、更に指向性を低くできるメリットがある。
なお、指向性をより一層低くするために、セキュリティー用認識部材110を複数個設ける構成としてもよい。この場合、そのセキュリティー用認識部材110は、ケース12内において、3次元方向(互いに直交する3方向)に延在するように配設することが好ましい。
また、セキュリティー用認識部材110の芯部材112を、例えば図10で示すような略矩形平板状に形成してもよい。この場合、その略矩形平板状とされた芯部材112の高さを、例えば上ケース14のデッドスペース128及び下ケース16のデッドスペース122で構成された収納エリアの高さとほぼ同じ高さにすれば、上ケース14に形成する押さえリブ126を省略できるメリットがある。
以上、本実施形態に係る記録テープカートリッジ10及びセキュリティー用認識部材110の製造方法について説明したが、本実施形態に係る記録テープカートリッジ10及びセキュリティー用認識部材110の製造方法は、図示の各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。
また、リール20に巻回される記録テープTは、情報の記録及び記録した情報の再生が可能な長尺テープ状の情報記録再生媒体として把握されるものであれば足り、リール20を収容する記録テープカートリッジ10が、如何なる記録再生方式の記録テープTにも適用可能であることは言うまでもない。
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
18 開口
20 リール
30 リーダーピン(リーダー部材)
50 ドア
80 制動部材
90 解除部材
100 アモルファス磁性ワイヤー
105 袋部(第1位置規制部)
110 セキュリティー用認識部材
112 芯部材(被巻付部材)
114 樹脂材(被覆部材)
116 シート状部材(被覆部材)
118 粘着層
120 保持部
124 凹部(第1位置規制部)
126 押さえリブ(第2位置規制部)
T 記録テープ

Claims (9)

  1. 記録テープが巻装されたリールを単一で収容するケースと、
    前記記録テープの端部に設けられ、前記ケースの開口から引き出されるリーダー部材と、
    大バルクハウゼン効果を備えたアモルファス磁性ワイヤーが1周以上螺旋状に巻かれて構成されたセキュリティー用認識部材と、
    前記ケースに形成され、前記セキュリティー用認識部材を保持するための保持部と、
    を有することを特徴とする記録テープカートリッジ。
  2. 前記セキュリティー用認識部材は、
    前記アモルファス磁性ワイヤーが巻かれる、弾性を備えた被巻付部材を有し、
    前記被巻付部材の弾性力によって前記ケースに保持されることを特徴とする請求項1に記載の記録テープカートリッジ。
  3. 前記アモルファス磁性ワイヤーは、被覆部材で被覆されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録テープカートリッジ。
  4. 前記被覆部材は、樹脂材であることを特徴とする請求項3に記載の記録テープカートリッジ。
  5. 前記被覆部材は、粘着層を有するシート状部材であることを特徴とする請求項3に記載の記録テープカートリッジ。
  6. 前記ケースが、上ケースと下ケースとからなり、
    前記保持部が、
    前記下ケースに形成され、前記セキュリティー用認識部材を前記リールの軸方向と直交する方向から位置規制する第1位置規制部と、
    前記上ケースに形成され、前記セキュリティー用認識部材を前記リールの軸方向から位置規制する第2位置規制部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の記録テープカートリッジ。
  7. 前記セキュリティー用認識部材は、互いに直交する少なくとも2方向へ延在するように設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の記録テープカートリッジ。
  8. 大バルクハウゼン効果を備えたアモルファス磁性ワイヤーを被巻付部材に1周以上螺旋状に巻き付け、その巻き付けられたアモルファス磁性ワイヤーを、内面が粘着層とされたシート状部材で包み込み、その後、前記被巻付部材を抜き取ることで、コイル状とされたアモルファス磁性ワイヤーを形成することを特徴とするセキュリティー用認識部材の製造方法。
  9. 前記被巻付部材を抜き取った後、前記アモルファス磁性ワイヤーを前記シート状部材と共に所望の長さに切断することを特徴とする請求項8に記載のセキュリティー用認識部材の製造方法。
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